JP2006139231A - 画像形成装置、現像ユニット、プロセスカートリッジ及びメモリユニット - Google Patents

画像形成装置、現像ユニット、プロセスカートリッジ及びメモリユニット Download PDF

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Abstract

【課題】複数のプロセスユニットを有する画像形成装置において、ユーザが新品状態のプロセスユニット使用開始時にトナーシールを取り外すという手間を省き、トナーシール自動開封中に電源オフなどによってトナーシールの開封が不完全な状態になっても、トナーシール除去にかかる時間を短縮し、消費電力を低減することを可能とする画像形成装置、更には、斯かる画像形成装置に使用される現像ユニット及びプロセスカートリッジを提供する。
【解決手段】プロセスユニット7の現像剤供給開口41aを封止している封止部材46を開封する駆動を与え、封止部材46を供給開口41aを封止している位置から退避させる開封シーケンスを有する画像形成装置において、封止部材46の駆動量に関わる情報をプロセスユニット毎に記憶する記憶手段を有し、記憶手段に記憶された封止部材46の駆動量に関わる情報に基づいて開封シーケンスを変更する。
【選択図】図3

Description

本発明は、一般に、像担持体上の静電潜像を現像して現像像(トナー像)とする現像手段をカートリッジ化した現像ユニット、及び、像担持体と現像手段とを一体化してカートリッジとしたプロセスカートリッジ(以下、現像ユニット及びプロセスカートリッジを含めて「プロセスユニット」という。)、並びに、プロセスユニットが着脱可能な画像形成装置、更には、記憶手段を備えたメモリユニットに関し、特に、本発明は、像担持体として電子写真感光体を備え、プロセスユニットを画像形成装置本体に着脱可能とする電子写真画像形成装置に好適に実現される。
ここで、電子写真画像形成装置とは、電子写真画像形成方式を用いて記録媒体(例えば、紙、OHPシート等)に画像を形成するものである。電子写真画像形成装置の例としては、例えば、電子写真複写機、電子写真プリンター(例えば、レーザービームプリンタ、LEDプリンター等)、ファクシミリ装置、及び、これらの複合機(例えば、マルチファンクションプリンター等)が含まれる。
従来、電子写真画像プロセスを用いた電子写真画像形成装置においては、電子写真感光体ドラム及び電子写真感光体ドラムに作用する現像手段を備えた現像ユニットなどのようなプロセス手段を一体的にカートリッジ化してプロセスカートリッジを構成し、このプロセスカートリッジを電子写真画像形成装置本体に着脱可能とするプロセスカートリッジ方式が採用されている。このプロセスカートリッジ方式によれば、装置のメンテナンスをサービスマンに頼らずユーザ自身で行うことができるので、格段に操作性を向上させることができる。そこで、このプロセスカートリッジ方式は、電子写真画像形成装置において広く用いられている。
電子写真画像形成装置では、レーザ、LED或いはランプなどの画像情報に対応した光をドラム状の電子写真感光体(以下、「感光体ドラム」という。)に照射する。これによって、感光体ドラムに静電潜像を形成する。そして、この静電潜像を、プロセスカートリッジに一体に組み込まれた現像ユニットにより現像する。さらに、感光体ドラムに形成された現像像(トナー像)を記録媒体へ転写する。これによって、記録媒体に画像を形成している。
上述したプロセスカートリッジを用いる画像形成装置には、図1に示すように、複数のプロセスカートリッジを一列に並べたインライン型のカラー電子写真画像形成装置100がある。
このような画像形成装置に着脱可能なプロセスカートリッジでは、現像剤(以下「トナー」という。)を収容した現像剤収納部(以下「トナー容器」という。)を、現像剤担持体及び現像剤規制部材などを保持する現像容器に接合し、トナー容器の、現像容器へのトナー供給部となる開口部を、例えばトナーシールのような現像剤封止部材(以下「トナーシール」という。)で封止し、使用開始までの間にトナーが現像容器へ流入しないようにすることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
さらに、単色記録用画像形成装置において画像形成装置本体の駆動源を利用してトナーシールを自動開封することでユーザビリティ性の向上が図られてきた(例えば、特許文献2参照)。
また、これまでの画像形成装置において、トナーシールの状態を検出する手段は、トナーシールが開封済みであるか否かによって流れる電流の差を検出する等の方法が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
前記構成のようなプロセスカートリッジからトナーシールの状態を検出する手段を有しない構成においては、トナーシールを開封する一連の動作の終了時点、例えば一定時間トナーシール巻き取り動作を実行した後のタイミングにおいて不揮発メモリ等に開封済みであることを記憶し、不揮発メモリに記憶された情報から開封状態であるか未開封状態であるかを判別する方法がある(例えば、特許文献4参照)。
しかし、トナーシール自動開封のための一連の動作を実行を開始した場合に、そのトナーシール開封動作中に強制的に電源オフされる等によってトナーシールの開封動作が中断されてしまうと、トナーシールが途中まで開封された状態のままになる。その状態で再度電源をオンした場合、トナーシールの開封動作を初めからやり直すことになる。再度やり直した場合には、また所定時間トナーシールを巻き取る動作が実行されるため、トナーシール自動開封のために必要以上の時間がかかったり、必要以上の電力を要してしまう。
さらに、これまでの単色画像形成装置に用いられてきたトナーシールの自動開封機構を複数のプロセスカートリッジを有する画像形成装置に設けることを検討した場合、複数あるプロセスカートリッジの中でトナーシールが取り外された開封状態(既に使用中)のプロセスカートリッジと新品状態でありトナーシールが未開封のプロセスカートリッジとが混在する場合が発生する。
そのため、複数のプロセスカートリッジのうちの新品状態であるプロセスカートリッジを選択し、トナーシール自動開封動作に必要な各画像形成装置本体側の駆動部を選択的に制御する必要があると考えられる。これは、複数のプロセスカートリッジのうちの1つのプロセスカートリッジのトナーシールを開封するために、その他のプロセスカートリッジの各部材やその他画像形成プロセスに係わる部材に駆動が与えられてしまうと、それらが劣化し、装置の寿命が短縮してしまうという弊害を生むからである。
特開2003−122099号公報 特開2001−305839号公報 特開2003−255806号公報 特開2004−126332号公報
そこで、本発明の目的は、複数のプロセスユニットを有する画像形成装置において、ユーザが新品状態のプロセスユニット使用開始時にトナーシールを取り外すという手間を省き、トナーシール自動開封中に電源オフなどによってトナーシールの開封が不完全な状態になっても、トナーシール除去にかかる時間を短縮し、消費電力を低減することを可能とする画像形成装置、並びに、斯かる画像形成装置に使用される現像ユニット及びプロセスカートリッジ、更には、トナーシールの開封状態を記憶するメモリユニットを提供することにある。
さらに、本発明の他の目的は、画像形成装置の各ユニットの寿命を必要以上に短縮することがなく、また、消費電力を低く抑えることができる封止部材自動開封シーケンスを備えた画像形成装置、並びに、斯かる画像形成装置に使用される現像ユニット及びプロセスカートリッジ、更には、トナーシールの開封状態を記憶するメモリユニットを提供することにある。
上記目的は本発明に係る画像形成装置、並びに、斯かる画像形成装置に使用される現像ユニット及びプロセスカートリッジ、更には、トナーシールの開封状態を記憶するメモリユニットにて達成される。要約すれば、第1の本発明は、
画像形成装置本体に対し着脱可能であって、現像剤を収納する現像剤収納部の現像剤供給開口を封止部材で封止しているプロセスユニットを一つ以上着脱可能に装着する装着部を有し、
前記プロセスユニットの前記現像剤供給開口を封止している前記封止部材を開封する駆動を与え、前記封止部材を前記供給開口を封止している位置から退避させる開封シーケンスを有する画像形成装置において、
前記封止部材の駆動量に関わる情報を前記プロセスユニット毎に記憶する記憶手段を有し、
前記記憶手段に記憶された前記封止部材の駆動量に関わる情報に基づいて前記開封シーケンスを変更することを特徴とする画像形成装置である。
第2の本発明は、
画像形成装置本体に着脱可能な現像ユニットにおいて、
像担持体に形成された静電潜像を現像するための現像剤担持体と、
前記現像剤担持体で用いられる現像剤を収納する現像剤収納部であって、前記現像剤担持体へ前記現像剤を供給するための供給開口を有する現像剤収納部と、
前記現像剤収納部の現像剤供給開口を封止し、前記装置本体に設けられた駆動手段から伝達される駆動力によって前記供給開口を開封する封止部材と、
前記駆動手段による前記封止部材の駆動量に関わる情報を記憶する記憶手段と、
を有することを特徴とする現像ユニットである。
第3の本発明は、
画像形成装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジにおいて、
像担持体と、
像担持体に形成された静電潜像を現像するための現像剤担持体と、
前記現像剤担持体で用いられる現像剤を収納する現像剤収納部であって、前記現像剤担持体へ前記現像剤を供給するための供給開口を有する現像剤収納部と、
前記現像剤収納部の現像剤供給開口を封止し、前記装置本体に設けられた駆動手段から伝達される駆動力によって前記供給開口を開封する封止部材と、
前記駆動手段による前記封止部材の駆動量に関わる情報を記憶する記憶手段と、
を有することを特徴とするプロセスカートリッジである。
第4の本発明は、
画像形成装置本体に対し着脱可能であって、現像剤を収納する現像剤収納部の現像剤供給開口を封止部材で封止しているプロセスユニットを一つ以上着脱可能に装着する装着部を有した画像形成装置の装置本体、又は、前記プロセスユニットに設けるメモリユニットであって、
前記封止部材の駆動量に関わる情報を前記プロセスユニット毎に記憶する記憶手段を有することを特徴とするメモリユニットである。
本発明によれば、
(1)プロセスユニットから封止部材(即ち、トナーシール)の状態を検出する手段を有しない構成においても、記憶手段に記憶されているトナーシールの開封駆動を与えた駆動量から算出された必要最小限の開封に必要な駆動によってトナーシール開封動作を行うことにより、トナーシールの開封時の各ユニットの寿命を必要以上に短縮しないことが可能である。また、
(2)これまで単色画像形成装置において用いられているトナーシールの自動開封を、プロセスユニットを複数有する画像形成装置に搭載した場合も、記憶されているトナーシールに関する情報により、複数のプロセスユニットのトナーシール開封に必要な駆動の順番及びタイミングを選択的に与えトナーシールを開封することによって、全てのトナーシールの開封に必要な時間を最小限に抑えることが可能である。
以下、本発明に係る画像形成装置について、更には、本発明の特徴部分を構成する画像形成装置における封止部材の巻き取り構成を図面に則して更に詳しく説明する。
実施例1
図1は、本発明に係る画像形成装置の一実施例であるカラー電子写真画像形成装置の全体構成を示しており、先ず、図1を参照して、カラー電子写真画像形成装置の全体構成について説明する。
(画像形成装置の全体構成)
図1を参照すると、カラー電子写真画像形成装置100は、画像形成装置本体100Aに、垂直方向に並設した4個のプロセスカートリッジ装着部80(80C、80Y、80M、80Bk)が設けられる。前記装着部80(80C、80Y、80M、80Bk)に着脱可能に装着されたカートリッジ7(7C、7Y、7M、7Bk)は、夫々1個の像担持体としてのドラム状の電子写真感光体、即ち、感光体ドラム1(1C、1Y、1M、1Bk)を備えている。感光体ドラム1は、駆動手段D(図3参照)によって、図1にて、矢印方向反時計回りに回転駆動される。
感光体ドラム1の周囲には、その回転方向に従って順に、感光体ドラム1表面を均一に帯電する帯電手段2(2C、2Y、2M、2Bk)、露光手段としての画像情報に基づいてレーザービームを照射し感光体ドラム1に静電潜像を形成するスキャナユニット3(3C、3Y、3M、3Bk)、前記静電潜像を現像剤であるトナーを用いて現像し、現像像、即ち、トナー像を形成する現像手段としての現像ユニット4(4C、4Y、4M、4Bk)、感光体ドラム1上のトナー像を記録媒体Sに転写させる静電転写手段12(12C、12Y、12M、12Bk)、転写後の感光体ドラム1表面に残ったトナーを除去するクリーニング手段6(6C、6Y、6M、6Bk)が配置されている。
ここで、本実施例では、図2をも参照するとより良く理解されるように、感光体ドラム1と、帯電手段2、現像ユニット4及びクリーニング手段6と、は一体的にカートリッジ化されプロセスカートリッジ7(7C、7Y、7M、7Bk)を構成している。
感光体ドラム1は、例えば直径30mmのアルミシリンダの外周面に有機光導電体層(OPC感光体)を塗布したものである。感光体ドラム1は、その両端部を支持部材(図示せず)によって回転自在に支持されている。図3に示すように、感光体ドラム1の一方端部にドラムギア114が配置されており、駆動モータ101からの駆動力が駆動ギア列を介して伝達される。これにより感光体ドラム1は、反時計方向(図2にて矢印X方向)に回転駆動される。
帯電手段2(2C、2Y、2M、2Bk)は、本実施例では、図2に示すような接触帯電方式のものを使用する。帯電手段としての帯電部材2は、ローラ状に形成された導電性ローラであり、このローラ2を感光体ドラム1表面に当接させる。そして、このローラ2に帯電バイアス電圧を印加する。これにより、感光体ドラム1表面を一様に帯電させる。
図1にて、スキャナユニット3(3C、3Y、3M、3Bk)は、感光体ドラム1の略水平方向に配置されている。そして、レーザーダイオード(不図示)によって画像信号に対応する画像光が、スキャナモーター(不図示)によって回転されるポリゴンミラー9(9C、9Y、9M、9Bk)に照射される。ミラー9に反射した画像光は、結像レンズ10(10C、10Y、10M、10Bk)を介して帯電済みの感光体ドラム1表面を選択的に露光する。これによって、画像信号に応じた静電潜像を形成する。
図2をも参照すると理解されるように、現像ユニット4(4C、4Y、4M、4Bk)は、それぞれ、現像剤(トナー)を収納した現像剤収納部、即ち、トナー容器41(41C、41Y、41M、41Bk)、及び、現像枠体、即ち、現像容器45(45C、45Y、45M、45Bk)を有する。
つまり、トナー容器41に関して言えば、シアン現像ユニット4Cはシアン色のトナーを収納したトナー容器41C、イエロー現像ユニット4Yはイエロー色のトナーを収納したトナー容器41Y、マゼンタ現像ユニット4Mはマゼンタ色のトナーを収納したトナー容器41M、及び、ブラック現像ユニット4Bkはブラック色のトナーを収納したトナー容器41Bkを有する。各トナー容器41内には、感光体ドラム1と対向して、現像剤を担持搬送する現像剤担持体としての現像ローラ40が配置されている。
図2にて、トナー容器41内の現像剤、即ち、トナーは、トナー搬送攪拌機構42によってトナー供給ローラ43へ送り込まれる。次いで、トナーは、トナー供給ローラ43、及び、現像ローラ40の外周に圧接された現像ブレード44によって、現像ローラ40の外周に塗布され、且つ、トナーに電荷が付与される。そして、現像ローラ40に現像バイアスを印加することにより、感光体ドラム1に形成された潜像を現像し、トナー像とする。
一方、図1に示すように、画像形成装置100には、全ての感光体ドラム1(1C、1Y、1M、1Bk)に対向し、接するように循環移動する静電転写ベルト11が配設されている。前記転写ベルト11は1011〜1014Ω・cmの体積固有抵抗を有する厚さ約150μmのフィルム状部材である。そして、記録媒体Sは、前記転写ベルト11により転写位置まで搬送され、感光体ドラム1上のトナー画像を転写される。
つまり、前記転写ベルト11は、駆動ローラ13、従動ローラ14a、14b、テンションローラ15の4本のローラにより掛け渡され、図1の矢印方向に回動する。これにより、前記転写ベルト11が循環移動して、記録媒体Sが従動ローラ14a側から駆動ローラ13側へ搬送される間にトナー画像を転写される。
尚、この転写ベルト11の内側に当接して、4個の感光体ドラム1(1C、1Y、1M、1Bk)に対向した位置に転写手段としての転写ローラ12(12C、12Y、12M、12Bk)が並設されている。これら転写ローラ12から正極性の電荷が転写ベルト11を介して記録媒体Sに印加される。これにより、記録媒体Sに感光体ドラム1上のトナー画像が転写される。
給送部16は、画像形成部に記録媒体Sを給送搬送するものである。複数枚の記録媒体Sが給送カセット17に収納されている。画像形成時には給送ローラ18、及び、レジストローラ対19が画像形成動作に応じて駆動回転する。これによって前記カセット17内の記録媒体Sを1枚毎分離給送する。そして、記録媒体Sの先端は、前記ローラ対19に突き当たり一旦停止する。記録媒体Sは、前記転写ベルト11の回転とトナー画像との同期をとって、レジストローラ対19によって転写ベルト11へ給送される。
定着部20は、記録媒体Sに転写された複数色のトナー画像を定着させるものである。回転する加熱ローラ21aと、これに圧接して記録媒体Sに熱及び圧力を与える加圧ローラ21bとを有する。即ち、感光体ドラム1上のトナー画像を転写された記録媒体Sは、定着部20を通過する際に、定着ローラ対21(21a、21b)で搬送される。そして、定着ローラ対21によって熱及び圧力を与えられる。これによって複数色のトナー画像が記録媒体S表面に定着される。
(画像形成動作)
先ず、プロセスカートリッジ7(7C、7Y、7M、7Bk)が、画像形成のタイミングに合わせて順次駆動される。その駆動に応じて感光体ドラム1(1C、1Y、1M、1Bk)が回転駆動され、そして、各々のカートリッジ7に対応するスキャナユニット3(3C、3Y、3M、3Bk)が順次駆動される。この駆動により、帯電手段2(2C、2Y、2M、2Bk)は、感光体ドラム1の周面に一様な電荷を付与する。スキャナユニット3は、その感光体ドラム1周面に画像信号に応じて露光を行って、感光体ドラム1上に静電潜像を形成する。現像ローラ40は、前記静電潜像を現像する。
前述した通り、記録媒体Sは、各感光体ドラム1と転写ローラ12との間に形成される電界によって、各感光体ドラム1のトナー画像を順次転写される。4色のトナー画像を転写された記録媒体Sは、駆動ローラ13の曲率により転写ベルト11から曲率分離される。そして、定着部20に搬入される。記録媒体Sは、定着部20で上記トナー画像を熱定着された後、排出ローラ対23によって、排出部24から本体外に排出される。
(プロセスカートリッジ)
次に、図2を参照して、本発明を実施したプロセスカートリッジ7(7C、7Y、7M、7Bk)について説明する。図2は、トナーを収納したプロセスカートリッジ7の主断面である。
尚、本実施例にて、シアン色のトナーを収納したプロセスカートリッジ7C、イエロー色のトナーを収納したプロセスカートリッジ7Y、マゼンタ色のトナーを収納したプロセスカートリッジ7M、ブラック色のトナーを収納したプロセスカートリッジ7Bkは、同一構成とされる。
プロセスカートリッジ7は、感光体ドラム1と、帯電手段2及びクリーニング手段6と、を備えた第一枠体としての感光体ドラムユニット50、及び、現像手段を有する第二枠体としての現像ユニット4に分かれている。現像ユニット4は、支持軸(支点)Pにて揺動可能に感光体ドラムユニット50に取り付けられており、バネ55の押圧力により、現像ローラ40は感光体ドラム1に当接している。
感光体ドラムユニット50は、感光体ドラム1が軸受(図示せず)を介してクリーニング枠体51に回転自在に取り付けられている。感光体ドラム1の周上には、上述のように、感光体ドラム1の表面を一様に帯電させるための一次帯電手段2、及び感光体ドラム1上に残った現像剤(トナー)を除去するためのクリーニングブレード60が配置され、さらにクリーニングブレード60によって感光体ドラム1表面から除去された残留トナーは、トナー送り機構52によってクリーニング枠体後方に設けられた廃トナー室51aに順次送られる。そして、図示後方の一方端に設けた駆動モータ101(図3参照)の駆動力を伝達することにより、感光体ドラム1を画像形成動作に応じて図示X方向(反時計回り)に回転駆動させる。
ここで、図3を参照して、プロセスカートリッジ7の駆動伝達手段Dについて説明する。
装置本体100Aに設けられた本体モータ101の駆動力が駆動ギヤ102から段ギア103(103a、103b)に伝達される。段ギア103からの駆動は分岐されて、段ギア103aにより感光体ドラム側のギヤ104に伝わり、段ギア103bにより現像容器側のギア105に伝達される。
現像容器側のギア105の駆動は、ギア106、ギア107、段ギア108、及びギア109に伝達され、トナー供給ローラ43を駆動する。トナー供給ローラ43の駆動力は、トナー供給ローラ軸の他方端に設けられたギア110を駆動し、このギヤ110の駆動は、ギア111及びウォームギア112を介してギア113に伝達される。現像ローラ40は、その軸端が段ギア108に接続されており、駆動力が伝達される。
また、ギア113は、封止部材46の巻き取り軸54に一体に形成されており、ギア113に駆動が伝わることにより、ギア113に一体に設けられた巻き取り軸54に駆動が伝わる。
一方、上述のように、段ギア103aにより感光体ドラム側のギヤ104に伝達された駆動力は、ギア104からギア114に伝達し、感光体ドラム1を駆動する。
現像ユニット4は、図2にて、感光体ドラム1と接触して矢印Y方向に回転する現像剤担持体としての現像ローラ40、現像ローラ40を配置した現像容器(現像枠体)45、及び、トナーが収容されたトナー容器41と、にて構成される。
現像ローラ40は、回転自在に現像容器45に支持され、また現像ローラ40の周上には、現像ローラ40と接触して矢印Z方向に回転する現像材供給部材、即ち、トナー供給ローラ43と現像剤規制部材としての現像ブレード44がそれぞれ配置されている。さらに、トナー容器41内には、収容されたトナーを撹拌するとともにトナー供給ローラ43に搬送するためのトナー搬送攪拌機構42が設けられている。
現像時、トナー搬送攪拌機構42によって、収納されたトナーがトナー供給ローラ43へ搬送されると、図中矢印方向に回転するトナー供給ローラ43が、そのトナーを図中矢印方向に回転する現像ローラ40との摺擦によって現像ローラ40に供給し、現像ローラ40上に担持させる。現像ローラ40上に担持されたトナーは、現像ローラ40の回転に伴い現像ブレード44のところに至り、現像ブレード44がトナーを規制して所定のトナー薄層に形成する。規制されたトナーは、現像ローラ40の回転につれて、現像剤帯電手段としての帯電ローラ70へ至り、所望の帯電電荷量が付与される。
さらに、現像ローラ40上のトナー薄層は、感光体ドラム1と現像ローラ40とが接触した現像部に搬送され、現像部において、図示しない電源から現像ローラ40に印加した直流現像バイアスにより、感光体ドラム1の表面に形成されている静電潜像に付着して、潜像を現像する。現像に寄与せずに現像ローラ40の表面に残留したトナーは、現像ローラ40の回転に伴い現像容器45内に戻され、トナー供給ローラ43との摺擦部で現像ローラ40から剥離、回収される。回収されたトナーは、トナー搬送攪拌機構42により残りのトナーと撹拌混合される。
本実施例のように、感光体ドラム1と現像ローラ40が接触して現像を行なう接触現像方式においては、感光体ドラム1は剛体とし、現像ローラ40は弾性体を有するローラとすることが好ましい。この弾性体としては、ソリッドゴム単層やトナーへの帯電付与性を考慮してソリッドゴム層上に樹脂コーティングを施したもの等が用いられる。
図1及び図2に示すように、プロセスカートリッジ7の画像形成装置本体100Aへの装着は、プロセスカートリッジ7を矢印方向から、装置本体100Aに設けられたプロセスカートリッジガイド(図示せず)に沿って本体内部へとガイドして挿入して装着部80(80C、80Y、80M、80Bk)に装着し、所定位置に位置決めすることにより行われる。
次に、図4、図5を参照して、現像ユニット4の現像剤の供給開口部41aを封止する封止部材46と、この封止部材46を退避させ供給開口部41aを開放するための封止部材巻き取り構成について説明する。
(封止部材巻き取り構成)
図4及び図5は、現像容器45と、トナー容器41の開口部41aに取り付けられた封止部材、即ち、トナーシール46とを示している。ここで、トナーシール46は、シート状に形成されており、図5におけるトナー容器41の開口部41aを塞ぐように、溶着面41bに溶着や接着等の手段により貼り付けられることで開口部41aを封止している。
また、このトナーシール46は、開口部41aの長手方向の一端46aで折り返されて、長手方向逆側の一端で退避部材である巻き取り軸54に取り付けてある。トナーシール46と巻き取り軸54は、図示しない粘着部材により固定されている。このトナーシール46は、端部を矢印X1方向へ引っ張ることで、トナー容器41の開口部41aから開封、または、剥離される。トナーシール46の開封、または、剥離は、巻き取り軸54が矢印X2方向に回転することによって行われる。巻き取り軸54への駆動は以下のように行われる。
先ず、図3を参照して説明したように、画像形成装置本体100Aに設けられた駆動手段Dの本体モータ101からの駆動力が、駆動ギア列を介して、プロセスカートリッジ7にある現像ユニット4内の現像ローラ40、トナー供給ローラ43及びトナー搬送攪拌機構42へ駆動力を伝達する。
この駆動力は、トナー供給ローラ43を介して長手方向逆側へと伝達され、退避部材である巻き取り軸54の駆動を行う。
一方、本実施例では、図1に示すように、画像形成装置本体100Aの装着部80(80C、80Y、80M、80Bk)に装着されたプロセスカートリッジ7に隣接して、現像離間板8が配置される。
本実施例によると、この現像離間板8は、垂直方向に延在した作動軸8xと、作動軸8xに一体に形成され、各現像ユニット4(4C、4Y、4M、4Bk)に設けられた突起部材5(5C、5Y、5M、5Bk)に係合する作動片8y(8yC、8yY、8yM、8yBk)とを有する。従って、現像離間板8を作動し、作動軸8xを上方に移動することにより、作動片8yが現像ユニット4の突起部材5に係合して現像ユニット4をバネ55の付勢力に抗して支点P(図2)の周りに揺動し、感光体ドラム1に対する現像ローラ40の当接又は離間動作を行う。
このため感光体ドラム1と現像ローラ40が当接状態時には本体モータ101からの駆動力が現像ローラ40に伝達されるが、離間状態時には駆動力が伝達されない。従って、トナーシール46を開封するためには現像離間板8を作動して、感光体ドラム1と現像ローラ40が当接位置に移動させる必要がある。
このような構成とすることで、トナーシール46を開封するために別の駆動源を配置する必要が無く、省スペースで且つ簡単な構成で駆動を得ることが可能である。
なお、トナーシール46としては、上述したような、1つのシートを折り返して用いるイージーピール方式の他、トナー容器41の開口部41aを封止するカバーフィルムとカバーフィルムを引き裂くためのテアテープを組み合わせたものもあるが、勿論、このようなトナーシール46に対しても本発明は適用可能である。
また、トナー容器41の開口部41aを封止する封止部材を、ここではシート状のトナーシール46として述べているが、封止部材46が板状であり、封止部材46がカートリッジの長手方向(即ち、感光体ドラム1の軸方向)、若しくは、短手方向にスライド移動することで、トナー容器41の開口部41aを開封する構成でもよい。
(全体システム構成)
本実施例の画像形成装置のシステム構成について、図6のシステムブロック図を用いて説明する。
画像形成装置100全体のシステム制御を行うエンジンコントローラ61の内部には、不図示の中央演算処理装置(CPU)が設けてあり、画像形成装置の一連のシステム処理は中央演算処理装置(CPU)の内部に予め記憶されたプログラムに従って行われる。高圧電源62は、帯電手段2に直流電圧に交流電圧を重畳した現像バイアスを印加し、転写手段12に直流電圧である転写バイアスを、また、定着手段20に直流電圧である定着バイアスを生成する。装置内にはセンサ群63が配置され、又、装置の状態を表示する表示部64が設けられている。また、システムとしては、カートリッジ7に搭載されたメモリユニットMに対して情報を読み書きするためのリーダライタRW、読み書きするデータを処理するメモリ制御回路65、及び、上記駆動手段Dを含む駆動部66を備えている。
(メモリユニットと検知情報処理手段)
カートリッジ7に搭載されたメモリユニットM(図2参照)は、カートリッジ情報格納手段であり、また、画像形成装置100に搭載されたメモリ制御回路65は、検知情報処理手段である。
メモリユニットMは、内部に不揮発性の記憶素子(記憶手段)を内蔵しており、画像形成装置間とのデータ通信を行うことで、データの書き込み、及び、データの読み出しを行うことができる。データ通信の制御は全てメモリ制御回路65で行われる。
データ通信は、メモリユニットM内に設けられたアンテナと、画像形成装置本体100Aに設けられた読み書き装置RWとにより行われる。プロセスカートリッジ7を画像形成装置本体100Aに装着すると、メモリユニットMのアンテナ部と画像形成装置本体100Aに設けられた読み書き装置RWが接近し、通信が可能な状態となる(図2参照)。
また、メモリユニットM内部には電源回路が設けられており、内部で使用する直流電源は全てこの電源回路から供給する。電源回路では2つのアンテナの磁気結合によりアンテナに発生する電流を整流することで直流電圧を生成する。
メモリユニットMにはカートリッジ7のトナーシール46に関わる情報が記憶される。トナーシール46に関わる情報とは、図7に示すように、トナーシール46が開封済みであるか否かという情報、トナーシール46を開封する駆動を与えた総時間情報、である。それぞれの情報は、エンジンコントローラ61の指示に基づきメモリ制御回路によって、それぞれの記憶領域に記憶・更新される。
トナーシール46が開封済みであるか否かを示す情報は、プロセスカートリッジ7の初期状態において未開封状態であることを示す“0”が記憶されており、トナーシール開封動作が終了した時点でトナーシール46が開封済みである状態を示す“1”の情報を記憶し、トナーシールが開封済みであるか否かを判断する。トナーシール46を開封する駆動を与えた総時間は、トナーシール46に開封駆動を与えている時間(秒数)を記憶したものであり、初期状態では開封駆動を与えていないことを示す“0”が記憶されており、トナーシール46に開封駆動を与えた時間をカウントし、1秒単位でメモリユニットMに記憶される。
(トナーシールの退避シーケンス)
前述したプロセスカートリッジ7に搭載されたメモリユニットMと前記画像形成装置本体100Aに搭載されたメモリ制御回路65により、メモリユニットMに、プロセスカートリッジ7のトナーシール46が未開封状態であるという情報があれば、トナー容器41の開口部41aを開放すべく、上記エンジンコントローラ61を介し、駆動手段Dからの駆動力を前記プロセスカートリッジ7に伝達する。
以上により画像形成装置本体100Aが有する駆動モータ101を用いてプロセスカートリッジ7へ駆動を伝達することでトナー容器41の開口部41aを自動で開放することができ、メモリユニットM及びメモリ制御回路65によって、画像形成装置本体100Aに挿入されたトナーシール46が未開封状態のプロセスカートリッジ7にのみ選択的に駆動を伝達する。
次に、本発明の特徴である画像形成装置本体100Aに挿入されたトナーシール46が未開封状態のプロセスカートリッジをメモリユニットMに記憶されているトナーシール46を開封する駆動を与えた総時間によって、トナーシール46の開封に必要な駆動時間を変更する手段を備える画像形成装置のトナーシール開封シーケンスについて、図8のフローチャートを用いて説明する。
先ず、プロセスカートリッジ7を画像形成装置本体100Aに装着すると(S10)、画像形成装置100のメモリ制御回路65がプロセスカートリッジ7に取り付けられたメモリユニットMからカートリッジ情報を読み取る(S11)。このカートリッジ情報には、トナーシール46の状態に関わる情報である、トナーシール46が開封済みであるか否かという情報、トナーシール46を開封する駆動を与えた総時間が含まれる。
次に、装着されたプロセスカートリッジ7にトナーシールの開封が終了していないものがあるか否かを、トナーシールが開封済みであるか否かを表す情報によって判断し(S12)、トナーシール未開封のプロセスカートリッジがない場合、即ち、装着された全てのプロセスカートリッジにてトナーシールの開封が終了している場合(S12にてNOの場合)は、直ちに本シーケンスを終了する。
トナーシール未開封のプロセスカートリッジがある場合(S12にてYESの場合)は、メモリユニットMから読取ったトナーシール46を開封する駆動を与えた総時間により、トナーシール46の開封に必要な残り時間を算出する(S13)。トナーシール46の開封に必要な残り時間は、トナーシール46を開封済みと判断する開封駆動総時間とトナーシール46を開封する駆動を与えた総時間との時間差とする。トナーシールを開封済みと判断する開封駆動総時間は、画像形成装置100を制御するエンジンコントローラ61のCPU内部に予め記憶されたプログラムに格納されている。また、メモリユニットMにトナーシールを開封済みと判断する開封駆動総時間を記憶し、カートリッジ情報読出し時に読み出す構成としても良い。
次に、トナーシールの開封駆動を開始し(S14)、トナーシールの開封駆動開始時からトナーシール46を開封する駆動を与えた時間をカウントする。
トナーシール開封駆動中は、トナーシール46を開封する駆動を与えた総時間を1秒毎にメモリユニットMへの書き込みを実行する(S15)。そしてトナーシールを開封済みと判断する開封駆動総時間時間を越えるまで、前記動作を繰り返す(S16)。トナーシール46を開封する駆動を与えた時間がトナーシール46が開封済みであると判断される時間に到達すると、トナーシールが開封済みであるという情報をメモリユニットMに書き込み(S17)、本シーケンスを終了する。
本制御により、プロセスカートリッジ7からトナーシール46の開封状態を検出する手段を有しない構成においても、メモリユニットMにトナーシール46の開封駆動を与えた時間を記憶させることによって、トナーシール46の開封駆動を与えた時間からトナーシール46の状態を判断し、残りのトナーシール46の開封に必要な時間を算出し、必要最小限のトナーシールの開封駆動量によりトナーシールを開封することが可能となる。
例えば、トナーシールの開封動作が途中で中断されてしまった場合においても、メモリユニットMに記憶されている情報によって、トナーシール開封動作に必要な動作を最小限に抑えることが可能になり、トナーシールの開封に必要な時間の短縮、及びトナーシールの開封駆動に必要な各ユニットの寿命を必要以上に短縮しないことが可能となる。
また、上記実施例では、本発明がインライン型のカラー電子写真画像形成装置100に具現化されるものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、複数の現像ユニットを回転体に着脱自在に搭載した回転現像装置を備えた画像形成装置にも同様に適用し、同様の作用効果を達成することができる。
実施例2
本発明の画像形成装置におけるプロセスカートリッジの封止部材の除去方法の他の実施例について説明する。本実施例においても、実施例1で、図1〜図7を参照して説明した画像形成装置100及びプロセスカートリッジ7、画像形成装置のシステム構成が使用される。従って、画像形成装置100及びプロセスカートリッジ7、並びに、画像形成装置のシステム構成の説明は実施例1を援用し、ここでは再度の説明は省略する。
本実施例は、複数の未開封であると判断されたプロセスカートリッジ7において、メモリユニットMに記憶されているトナーシール46の駆動量により、トナーシール開封駆動を行う順番及びタイミングの制御様態について説明する。
本実施例においても、実施例1で説明した図8に示すフローチャートに従ったトナーシールの開封制御が行われ、トナーシール46の開封駆動を行っているプロセスカートリッジ7のメモリユニットMにはトナーシールの開封駆動総時間が書き込まれているものとする。
ここで、2つ以上のプロセスカートリッジ7のトナーシール46が未開封状態であると判断された場合に、トナーシールの開封駆動を行う駆動モータ101が最も電力を必要とする加速動作期間に、複数の駆動モータ101の同時加速動作開始による電力負荷集中を避けるために、駆動モータ101の駆動開始のタイミングをずらした場合、本実施例では、図9に示すタイムテーブル(a)に従ったトナーシール開封動作が行われる。
図9のタイムテーブル(a)はトナーシール46が未開封状態であると判断された、第一のプロセスカートリッジ、第二のプロセスカートリッジ、第三のプロセスカートリッジのそれぞれにおいてトナーシール46の開封駆動に必要な残り駆動時間を比較し、トナーシール46の開封駆動時間を最も必要とするプロセスカートリッジ7から順に開封駆動を与えることを示すタイムテーブルである。
トナーシール46の開封に必要な駆動時間(図9斜め斜線部)は、実施例1で説明した方法により算出され、本実施例では、第三のプロセスカートリッジが最も開封駆動時間が必要な状態であり、第一、第二のプロセスカートリッジの順に必要な開封駆動時間が少ない状態を示している。
従って、本実施例では、初めに第三のプロセスカートリッジのトナーシール開封駆動を開始する。時間T(図9に図示)経過後、次に開封に時間の必要な第一のプロセスカートリッジの開封駆動を開始する。時間Tは、トナーシール46の開封駆動を与える駆動モータ101がトナーシール開封時の速度に達するまでの加速駆動に必要な時間である。そして、時間T経過後、第二のプロセスカートリッジのトナーシールの開封駆動を開始する。
それぞれのプロセスカートリッジ7はトナーシール46の開封駆動を開始後、開封駆動時間をカウントし、開封駆動総時間を定期的にメモリユニットMに記憶し、トナーシール46の開封が終了した時点で開封駆動を停止し、終了したプロセスカートリッジのメモリユニットMに、開封済みであることを示す情報を書き込み、トナーシール開封動作を終了する。
図9のタイムテーブル(b)は、第一のプロセスカートリッジから、第二、第三のプロセスカートリッジと順番に、時間Tの間隔を空けてトナーシールの開封動作を行った場合のタイムテーブルである。タイムテーブル(a)と比較し、トナーシール開封駆動を行っているプロセスカートリッジが同時に開封駆動を行っている時間が少ないため、全てのトナーシール引きに必要な時間が多く必要となっていることが分かる。
複数の駆動源101に与える電力に余力がある場合は、同時にトナーシール46の開封駆動動作を行うことにより開封駆動に必要な時間を最も短縮できることは言うまでもない。
メモリユニットMに記憶されているトナーシール46の駆動量から算出される開封に必要な駆動量が多いトナーシール46から開封駆動を開始する順番を制御することにより、トナーシール開封駆動を出来る限り同時に行うようにしたことによって、全てのトナーシール開封に必要な時間を必要最小限に抑えるトナーシール開封シーケンスを提供することが出来る。
実施例3
上記実施例1、2においては、図3に示すように、画像形成装置は、画像形成装置本体100Aに設けられた駆動モータ101をプロセスユニット毎に制御できる構成を有するものとして説明した。
しかし、本実施例によれば、画像形成装置が複数のプロセスユニットを有しており、又、各プロセスユニットの駆動源として一つの駆動モータ101を共用して使用し、各プロセスユニットに対しては、駆動モータ101の駆動をギア列によって伝達する構成とすることもできる。
このような構成の本実施例の画像形成装置(不図示)においては、図10に示すタイムテーブル(a)に従ったトナーシール開封動作を行うことができる。
つまり、図10に示すタイムテーブル(a)は、第一のプロセスカートリッジを駆動可能とする駆動モータと、第二、第三のプロセスカートリッジにおける同一の駆動源とする駆動モータの駆動開始及び駆動停止タイミングを示している。
同一の駆動源を用いる第二、第三のプロセスカートリッジにおいては、トナーシール46の開封駆動時間を最も必要とするプロセスカートリッジである第三のプロセスカートリッジのトナーシール開封駆動時間を用いてトナーシール46の開封駆動を行う。
図10に示すタイムテーブル(b)は、図9で説明した制御と同様で、順にトナーシール46の開封動作を行った場合のタイムテーブルであり、図10に示すタイムテーブル(a)と比較し、トナーシール開封駆動を行っているプロセスカートリッジが同時に開封駆動を行っている時間が少ないため、全てのトナーシール引きに必要な時間が多く必要となっていることが分かる。
本実施例の構成の画像形成装置においても、トナーシールの開封駆動時間が多いトナーシールから開封駆動を開始することにより、全てのトナーシール開封に必要な時間を必要最小限に抑えるトナーシール開封シーケンスを提供することが出来る。
実施例1、実施例2では、メモリユニットMにトナーシール46を開封する駆動を与えた総時間を記憶する構成とした、しかし、トナーシールの開封駆動を行う駆動モータ101の回転総数、駆動モータ101がパルス駆動するモータである場合は、駆動モータ101の駆動パルス総数をメモリユニットMに記憶する構成として、トナーシール46の開封時に、トナーシールの開封に必要な駆動モータ101の回転数又は駆動パルス数を算出する等の方法においても同様の作用効果を得ることが可能である。
また、トナーシールの開封が完了するのに必要な総時間はプロセスカートリッジ7に搭載されるメモリユニットMに記憶される構成として説明した。しかし、画像形成装置本体100Aに設けたメモリユニット、例えば本体メモリユニット67(図6)などに記憶手段が搭載される構成においては、画像形成装置本体100Aのメモリユニット記憶手段にトナーシール46の駆動量を記憶する構成をとることによっても同様の作用効果を得ることが可能である。
なお、上述した実施例1〜3において、感光体ドラム1と、帯電手段2及びクリーニング手段6と、を備えた第一枠体としての感光体ドラムユニット50、及び、現像手段を有する第二枠体としての現像ユニット4を一体化した構成のプロセスカートリッジを用いる系で説明したが、プロセスカートリッジの構成としてはこれに限らず、例えば、第二枠体としての現像ユニット4(現像カートリッジ)を画像形成装置本体に着脱可能とする構成として、現像ユニット4に記憶手段を設けて本発明を適用することが可能である。
本発明の一実施例に係るカラー電子写真画像形成装置の全体構成図である。 プロセスカートリッジの断面説明図である。 プロセスカートリッジの駆動手段を説明する図である。 プロセスカートリッジにおける現像ユニットの構成を説明する斜視図である。 プロセスカートリッジにおける現像ユニットの構成を説明する斜視図である。 本発明の一実施例に係る、画像形成装置本体のシステムブロック図である。 本発明の一実施例に係る、メモリユニットのデータ格納ブロック図である。 本発明の一実施例に係る巻き取り動作を説明するフローチャート図である。 本発明の一実施例に係る巻き取り動作を説明するタイムテーブルである。 本発明の他の実施例に係る巻き取り動作を説明するタイムテーブルである。
符号の説明
1(1C、1Y、1M、1Bk) 電子写真感光体ドラム
2(2C、2Y、2M、2Bk) 帯電手段
3(3C、3Y、3M、3Bk) スキャナユニット
4(4C、4Y、4M、4Bk) 現像ユニット(プロセスユニット)
6(6C、6Y、6M、6Bk) クリーニング手段
7(7C、7Y、7M、7Bk) プロセスカートリッジ(プロセスユニット)
11 静電転写ベルト
12(12a〜12d) 転写ローラ
40 現像ローラ(現像剤担持体)
41 トナー容器(現像剤収納部)
41a 開口部
41b 溶着部
43 現像剤供給部材
45 現像容器
46 トナーシール(封止部材)
50 感光体ドラムユニット
54 巻き取り軸
67 本体メモリユニット(記憶手段)
80(80C、80Y、80M、80Bk) 装着部
100 画像形成装置
100A 画像形成装置本体
101 本体モータ
M メモリユニット(記憶手段)

Claims (18)

  1. 画像形成装置本体に対し着脱可能であって、現像剤を収納する現像剤収納部の現像剤供給開口を封止部材で封止しているプロセスユニットを一つ以上着脱可能に装着する装着部を有し、
    前記プロセスユニットの前記現像剤供給開口を封止している前記封止部材を開封する駆動を与え、前記封止部材を前記供給開口を封止している位置から退避させる開封シーケンスを有する画像形成装置において、
    前記封止部材の駆動量に関わる情報を前記プロセスユニット毎に記憶する記憶手段を有し、
    前記記憶手段に記憶された前記封止部材の駆動量に関わる情報に基づいて前記開封シーケンスを変更することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記記憶手段によって記憶する前記封止部材の駆動量に関わる情報とは、前記プロセスユニットの前記現像剤供給開口を封止している前記封止部材を開封する駆動を与えた時間、又は、駆動モータにて開封駆動を与えた場合の駆動モータの回転総数若しくは駆動パルス総数であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記記憶手段に記憶された前記封止部材を開封する駆動を与えた時間、又は、駆動モータにて開封駆動を与えた場合の駆動モータの回転総数若しくは駆動パルス総数に応じて、前記開封シーケンス実行時に、前記封止部材を開封する駆動を与える時間、回転総数又は駆動パルス総数を判断し、前記開封シーケンスを実行することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記プロセスユニットは複数設けられ、前記複数あるプロセスユニットの、前記記憶手段に記憶された前記封止部材の駆動量に関わる情報に応じて、前記複数あるプロセスユニットの前記開封シーケンスを実行する順番及びタイミングを判断して前記開封シーケンスを実行することを特徴とする請求項1〜3のいずれかの項に記載の画像形成装置。
  5. 前記開封シーケンス判断手段は、前記開封シーケンス実行時に、前記封止部材を開封する駆動を与える時間、又は、駆動モータにて開封駆動を与える場合の駆動モータの回転総数若しくは駆動パルス総数を多く必要とする前記封止部材を有する前記プロセスユニットから順に前記開封シーケンスを実行することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記封止部材を開封する駆動が同一駆動源である複数のプロセスユニットの構成において、前記開封シーケンス実行時に、前記同一駆動源である複数のプロセスユニットのうち、前記封止部材を開封する駆動を与える時間、又は、駆動モータにて開封駆動を与える場合の駆動モータの回転総数若しくは駆動パルス総数が最も多い時間、又は、回転総数若しくは駆動パルス総数を用いて、前記開封シーケンスを実行することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  7. 前記記憶手段は、前記プロセスユニットに搭載されることを特徴とする請求項1〜6のいずれかの項に記載の画像形成装置。
  8. 前記記憶手段は、前記画像形成装置本体に搭載されることを特徴とする請求項1〜6のいずれかの項に記載の画像形成装置。
  9. 前記カートリッジが未使用状態時において、前記現像剤供給開口を前記封止部材で封止している状態であることを特徴とする請求項1〜8のいずれかの項に記載の画像形成装置。
  10. 画像形成装置本体に着脱可能な現像ユニットにおいて、
    像担持体に形成された静電潜像を現像するための現像剤担持体と、
    前記現像剤担持体で用いられる現像剤を収納する現像剤収納部であって、前記現像剤担持体へ前記現像剤を供給するための供給開口を有する現像剤収納部と、
    前記現像剤収納部の現像剤供給開口を封止し、前記装置本体に設けられた駆動手段から伝達される駆動力によって前記供給開口を開封する封止部材と、
    前記駆動手段による前記封止部材の駆動量に関わる情報を記憶する記憶手段と、
    を有することを特徴とする現像ユニット。
  11. 前記駆動手段は駆動モータであって、
    前記記憶手段によって記憶する前記封止部材の駆動量に関わる情報は、前記現像ユニットの前記現像剤供給開口を封止している前記封止部材を開封する駆動を与えた時間、又は、駆動モータにて開封駆動を与えた場合の駆動モータの回転総数若しくは駆動パルス総数であることを特徴とする請求項10に記載の現像ユニット。
  12. 前記現像ユニットが未使用状態時において、前記現像剤供給開口を前記封止部材で封止している状態であることを特徴とする請求項10または11に記載の現像ユニット。
  13. 画像形成装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジにおいて、
    像担持体と、
    像担持体に形成された静電潜像を現像するための現像剤担持体と、
    前記現像剤担持体で用いられる現像剤を収納する現像剤収納部であって、前記現像剤担持体へ前記現像剤を供給するための供給開口を有する現像剤収納部と、
    前記現像剤収納部の現像剤供給開口を封止し、前記装置本体に設けられた駆動手段から伝達される駆動力によって前記供給開口を開封する封止部材と、
    前記駆動手段による前記封止部材の駆動量に関わる情報を記憶する記憶手段と、
    を有することを特徴とするプロセスカートリッジ。
  14. 前記記憶手段によって記憶する前記封止部材の駆動量に関わる情報は、前記プロセスカートリッジの前記現像剤供給開口を封止している前記封止部材を開封する駆動を与えた時間、又は、駆動モータにて開封駆動を与えた場合の駆動モータの回転総数若しくは駆動パルス総数であることを特徴とする請求項13に記載のプロセスカートリッジ。
  15. 前記現像ユニットが未使用状態時において、前記現像剤供給開口を前記封止部材で封止している状態であることを特徴とする請求項13または14に記載のプロセスカートリッジ。
  16. 画像形成装置本体に対し着脱可能であって、現像剤を収納する現像剤収納部の現像剤供給開口を封止部材で封止しているプロセスユニットを一つ以上着脱可能に装着する装着部を有した画像形成装置の装置本体、又は、前記プロセスユニットに設けるメモリユニットであって、
    前記封止部材の駆動量に関わる情報を前記プロセスユニット毎に記憶する記憶手段を有することを特徴とするメモリユニット。
  17. 前記記憶手段によって記憶する前記封止部材の駆動量に関わるは、前記プロセスユニットの前記現像剤供給開口を封止している前記封止部材を開封する駆動を与えた時間、又は、駆動モータにて開封駆動を与えた場合の駆動モータの回転総数若しくは駆動パルス総数であることを特徴とする請求項16に記載のメモリユニット。
  18. 前記プロセスユニットが未使用状態時において、前記現像剤供給開口を前記封止部材で封止している状態であることを特徴とする請求項16または17に記載のメモリユニット。

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