JP2020112609A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】駆動源の小型化/共通化の要請対応を促進することを目的とする。【解決手段】未使用の第2ユニットの現像剤収容部の開口を封止するシール部材を巻き取り軸で巻き取る動作において、複数の画像形成部の全てに前記回転駆動力が伝達され得る状態とし、巻き取り軸を回転させるべくモータを駆動させ、モータ動作を検知した場合には、複数の第2のユニットにおいて同時に巻き取り軸を回転させ、検知しなかった場合には、同時に巻き取り軸を回転させる第2のユニットの数が、第2のユニットの総数よりも少なくなるように、複数の第2のユニットにおいて順次に巻き取り軸を回転させる。【選択図】図13

Description

本発明は、現像装置の開口を開封する装置を備えた画像形成装置に関するものである。
従来、電子写真複写機、レーザビームプリンタ、ファクシミリなどの電子写真装置の画像形成装置には現像装置が設けられている。現像装置は、現像室と現像剤収容室とを有している。現像剤収容室は、主に現像剤が収容されている。また現像室は、主に現像室の開口を開塞し、一部を露出して配置される現像ローラと、現像ローラの表面に当接して現像ローラが搬送する現像剤を一定量にする現像剤量規制ブレードとが設けられる。現像ローラの表面に付着した現像剤は、現像ローラの現像室から露出する部分から静電潜像担持体である感光体ドラムの近接領域である現像領域に搬送され、感光体ドラムに形成された静電潜像上へと移動する。
ここで、現像室と現像剤収容室とは開口を介して連通しており、プロセスカートリッジが新品の状態では、開口は封止部材としてのシール部材により封止されている。従来、感光体ドラムなどの回転体が回転する動作に連動してシール部材を開口から剥がす技術が知られている。
例えば、特許文献1に開示される技術では、複数のプロセスカートリッジ(ユニット)が着脱可能な画像形成装置について、新品のプロセスカートリッジにおいてのみ、駆動源からの駆動力が現像ローラから巻取り軸に伝わるように構成されている。そして、巻取り軸に駆動力が伝わることで、巻取り軸が回転し、開口を封止しているシール部材が剥がされる。また、特許文献2に開示される技術では、開封部材が回転することにより、開口を封止するシール部材が剥がされる。
特開2006−184546号公報 特開2014−016544号公報
昨今、装置のコスト削減や小型化への要請に伴い、駆動源となるモータの数を削減することや、モータ自体の小型化が必要とされている。そして、駆動源となるモータの駆動可能な最大のトルクを小さくすればするほど、モータ数の削減や小型化を容易に実現することができる。しかし、装置におけるモータの仕様を、必要な駆動力に対して駆動可能な最大トルクに余裕を持たせない設定にしてしまうと、以下のような問題が発生してしまうことがあった。
例えば、輸送時に現像剤が現像剤収容室内で偏りが生じてしまうなどした場合において、開口を封上しているシール部材の開封動作のために、想定以上のトルクが必要となる場合がある。すなわち、現像剤収容室内において偏った状態の現像剤に振動などが加わると、現像剤が押し固められ(凝集し)、単位体積当たりの密度が高くなり、押し固められた粉体である現像剤をほぐすためにはより多くの力を加えることが必要となる。そのため、撹拌部材の回転軸がシール部材の開封部材を兼ねる構成においては、攪拌部材が現像剤をほぐしながら搬送するため、撹拌部材を駆動させるために必要なトルクが上昇することになる。このようなプロセスカートリッジに対して、複数のプロセスカートリッジに対して同時にシール部材の開封動作を行った場合に、シール部材の開封動作に必要なトルクが駆
動可能となる最大のトルクを上回ってしまい、開封動作ができないことが懸念される。従って、このような懸念を踏まえて、駆動源となるモータの数を削減することや、モータ自体の小型化を促進することが求められる。
本発明の目的は、駆動源の小型化/共通化の要請対応を促進することである。
上記目的を達成するため、本発明における画像形成装置は、
像担持体に形成された静電潜像を現像剤担持体が担持する現像剤で現像して現像剤像を形成する画像形成部を、現像剤の色ごとに、複数備えた画像形成装置であって、
装置本体と、
(i)前記装置本体に着脱可能に構成され、前記像担持体を回転可能に支持する第1のユニットと、(ii)前記装置本体に着脱可能に構成され、前記現像剤担持体を回転可能に支持するとともに、現像剤を収容する収容部と、未使用状態において前記収容部の開口を封止するシール部材と、前記開口を開封すべく前記シール部材を巻き取るための巻き取り軸と、を有する第2のユニットと、を有する複数の前記画像形成部と、
モータを有し、前記モータの回転駆動力を、複数の前記画像形成部に伝達するように構成された駆動手段と、
前記モータの動作状況を検知する駆動検知手段と、
を備え、
未使用の前記第2ユニットが前記装置本体に装着されたときに、前記巻き取り軸を回転させて前記シール部材を巻き取る巻き取り動作において、
(A)複数の前記画像形成部の全てに前記回転駆動力が伝達され得る状態として、前記モータを駆動させ、
(B)前記駆動検知手段が、前記モータが動作していること又は所定条件で動作していることを検知した場合には、複数の前記第2のユニットの全てにおいて同時に前記巻き取り軸を回転させ、
(C)前記駆動検知手段が、前記モータが動作していること又は所定条件で動作していることを検知しなかった場合には、同時に前記巻き取り軸を回転させる前記第2のユニットの数が、複数の前記第2のユニットの総数よりも少なくなるように、複数の前記第2のユニットにおいて順次に前記巻き取り軸を回転させることを特徴とする。
本発明によれば、駆動源の小型化/共通化の要請対応を促進することできる。
実施例に係る画像形成装置の概略断面図 実施例におけるドラムカートリッジの外観斜視図 実施例におけるドラムカートリッジの断面図 実施例におけるドラムカートリッジの断面図 実施例における現像カートリッジの外観斜視図 実施例における現像カートリッジの断面図 実施例におけるトナーシール開封動作に係る駆動モータの駆動列の概略図 実施例におけるクラッチ機構の説明図 実施例におけるオルダムの説明図 実施例における画像形成装置の制御ブロック図 実施例におけるトナー開封手段の説明図 実施例1に関するフローチャート1 実施例2に関するフローチャート2 実施例における現像当接離間と攪拌部材への駆動伝達のタイミングチャート
以下、図面を参照して、本発明の実施形態又は実施例を例示的に詳しく説明する。ただし、該実施形態又は実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対位置等は、発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるから、特に特定的な記載が無い限りは、発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
特に明記しない限り以下の説明における「上方」とは、通常想定される設置状態として画像形成装置を水平の設置面に設置した際における重力方向上方を示すものとする。
(実施例1)
本発明の実施例に係る画像形成装置は、いわゆるインライン方式、中間転写方式を採用したフルカラーレーザプリンタである。画像形成装置とは、画像情報に従って記録材(例えば、記録用紙、プラスチックシート、布など)にフルカラー画像を形成することができる。
画像形成装置の例としては、複写機、プリンタ(レーザビームプリンタ、LEDプリンタ等)、ファクシミリ装置、ワードプロセッサ、及び、これらの複合機(マルチファンクションプリンタ)などが含まれる。
画像情報は、画像形成装置本体に接続された画像読み取り装置、或いは、画像形成装置本体に通信可能に接続されたパーソナルコンピュータなどのホスト機器から、画像形成装置に入力される。
また、カートリッジ(ユニット)とは、画像形成装置の装置構成のうち画像形成装置本体に対して着脱可能であるものを指す。例えば、感光体ドラムを有するドラムカートリッジ(ドラムユニット)と、静電潜像を有するドラムカートリッジに作用してトナー像を形成する現像カートリッジ(現像ユニット)などを挙げることができる。
以下の実施例では、画像形成装置として(i)4個のドラムカートリッジ(第1のユニット)および(ii)4個の現像カートリッジ(第2のユニット)、すなわち4個のプロセスカートリッジが着脱可能なフルカラーレーザプリンタを例示している。すなわち、トナーの色ごとに画像形成部を複数備えた構成となっている。なお、画像形成装置に装着するカートジッジの個数はこれに限定されるものではない。
<電子写真画像形成装置の概略>
図1を用いて、先ず、本実施例にかかる電子写真画像形成装置(画像形成装置)の全体構成について説明する。図1は、本実施例の画像形成装置200の概略断面図である。
図1に示すように、画像形成装置200は複数の画像形成部として、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色の画像を形成するための、第1、第2、第3、第4の画像形成部SY、SM、SC、SKを有する。本実施例では、第1から第4の画像形成部SY、SM、SC、SKは、略水平方向に一列に配置されている。なお、本実施例ではドラムカートリッジ213(213Y、213M、213C、213K)と現像カートリッジ204(204Y、204M、204C、204K)の構成および動作は、形成する画像の色が異なることを除いて実質的に同じである。したがって、以下、特に区別を要しない場合は、Y、M、C、Kは省略して、総括的に説明する。
本実施例では、画像形成装置200は、複数の像担持体として、鉛直方向に対して少し傾斜した方向に並設された4個の感光層を有するシリンダ(以下、感光体ドラム)1を有する。
ドラムカートリッジ213および現像カートリッジ204の重力方向下方には、スキャ
ナユニット(露光装置)3が配置されている。また、感光体ドラム1の周囲にはその感光層ヘと作用するプロセス手段としての帯電ローラ2等が配置されている。帯電ローラ2は、感光体ドラム1の表面に均―に帯電する帯電手段(帯電装置、帯電部材)である。その後、感光体ドラム1は、印字情報および画像情報に対応する露光を、露光手段(露光装置、露光部材)であるスキャナユニット3により受ける。
感光体ドラム1の周囲には、クリーニング手段(クリーニング装置、クリーニング部材)としてのクリーニングブレード6および現像カートリッジ204が配置されている。また、4個の感光体ドラム1に対向して、感光体ドラム1上のトナー像(現像剤像)を記録材(シート、記録媒体)12に転写するための中間転写体としての中間転写ベルト5が配置されている。本実施例の現像カートリッジ204は、感光体ドラム1上の静電潜像(潜像)の現像に、現像剤として非磁性一成分現像剤(以下、トナー)を用い、現像剤担持体としての現像ローラ217を感光体ドラム1に対して接触させる接触現像方式を採用している。
上述の構成において、感光体ドラム1上に形成されたトナー像を中間転写ベルト5を介して記録材12へ転写し、記録材12上に転写されたトナー像を定着する。また、中間転写ベルト5に転写されずに感光体ドラム1上に滞留したトナーは、クリーニングブレード6によって回収される。また、クリーニングブレード6によって回収された転写残トナーは、開口214bより廃トナー収容部214aに収容される(図4参照)。廃トナー収容部214aとクリーニングブレード6は一体化され、ドラムカートリッジ213を構成している。
また、画像形成装置200は、本体枠体に装着ガイド、位置決め部材(不図示)などのガイド(位置決め手段)を備える。現像カートリッジ204とドラムカートリッジ213は、前述のガイドによってガイドされ、画像形成装置本体200に対して着脱可能に構成されている。なお、現像カートリッジ204とドラムカートリッジ213は、プロセスカートリッジ207として、一体的に取り扱うこともできる。
各色用の現像カートリッジ204内には、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナーが収容されている。中間転写ベルト5は、各ドラムカートリッジ213が備える感光体ドラム1に当接して、図1中の矢印B方向に向かって回転(移動)する。中間転写ベルト5は、複数の支持部材駆動ローラ51、二次転写対向ローラ52、従動ローラ53に掛け渡されている。中間転写ベルト5の内周面側には、各感光体ドラム1に対向するように、一次転写手段としての、4個の一次転写ローラ8が並設されている。また、中間転写ベルト5の外周面側において、二次転写対向ローラ52に対向する位置には、二次転写手段としての二次転写ローラ9が配置されている。
画像形成方法について図1を用いて説明する。先ず、帯電ローラ2が、不図示の支持部材によって感光体ドラム1に加圧当接し、感光体ドラム1の回転により従動回転する。帯電ローラ2に画像形成装置本体内の不図示の帯電バイアス用電源から帯電バイアスが印加されたバイアス(−1KV)によってVd(−500V)に帯電される。なお、本実施例における感光体ドラム1および帯電ローラ2の外径は、それぞれ、30mm、11mmであるものとする。続いて、スキャナユニット3から発された画像情報に応じたレーザ光によって、帯電した感光体ドラム1の表面が走査露光される。これにより感光体ドラム1上に画像情報に応じた静電潜像が形成される。なお、露光された部分の電位はVL(−100V)となる。感光体ドラム1上に形成された静電潜像は、現像カートリッジ204によってトナー像として現像される。感光体ドラム1上に形成されたトナー像は、一次転写ローラ8の作用によって中間転写ベルト5上に転写(一次転写)される。
例えば、フルカラー画像の形成時には、上述のプロセスが、4個のドラムカートリッジ213(213Y、213M、213C、213K)と現像カートリッジ204(204Y、204M、204C、204K)において順次行われる。そして、各ドラムカートジッジ213の感光体ドラム1上に形成された各色のトナー像が中間転写ベルト5上に重ね合わせるように順次一次転写される。その後、中間転写ベルト5の移動と同期して記録材12が二次転写部へと搬送される。そして、中間転写ベルト5と二次転写ローラ9によって形成された二次転写部へと搬送された記録材12に、中間転写ベルト5上の4色のトナー像が一括して転写される。
トナー像が転写された記録材12は、定着手段としての定着装置10に搬送される。定着10において記録材12に熱および圧力を加えられることで、記録材12にトナー像が定着される。また、一次転写工程後に感光体ドラム1上に残留した一次転写残トナーは、クリーニングブレード6によって除去され、廃トナーとして回収される。また、二次転写工程後に中間転写ベルト5上に残留した二次転写残トナーは、中間転写ベルトクリーニング装置11によって除去される。
なお、画像形成装置200は、所望の単独またはいくつか(全てではない)の画像形成部を用いて、単色またはマルチカラーの画像を形成することもできるようになっている。
<ドラムカートリッジおよび現像カートリッジの概略>
図2〜図6を用いて、図1に示される画像形成装置本体200に装着されるドラムカートリッジ213(213Y、213M、213C、213K)と現像カートリッジ203(204Y、204M、204C、204K)の概略について説明する。
なお、ドラムカートリッジ213Y、ドラムカートリッジ213M、ドラムカートリッジ213Cおよびドラムカートリッジ213Kは、同一構成である。また、イエロートナーを収容した現像カートリッジ204Y、マゼンタトナーを収容した現像カートリッジ204M、シアントナーを収容した現像カートリッジ204Cおよびブラックトナーを収容した現像カートリッジ204Kは、トナーを除き同一構成である。したがって、以下の説明では、各ドラムカートリッジ213Y、213M、213C、213Kを総称してドラムカートリッジ213とし、各現像カートリッジ204Y、204M、204C、204Kを総称して現像カートリッジ204として説明する。各カートリッジ構成部材についても同様に総称して説明する。
図2は、ドラムカートリッジ213の外観斜視図である。ここで、図2に示すように、感光体ドラム1の回転軸方向をZ軸(矢印Z1、矢印Z2)、図2における水平方向をX軸(矢印X1、矢印X2)、図2における鉛直方向をY軸(矢印Y1、矢印Y2)とし、三者は互いに直交する。図3は、ドラムカートリッジ213の感光体ドラム1の回転中心を合む仮想面における断面図である。なお、画像形成装置本体からの駆動力を受ける部分(カップリング部材228)が配置された側(Z1方向下流側)をドラムカートリッジ213の駆動側(奥側)と呼ぶ。駆動側と反対側(Z2方向下流側)をドラムカートリッジ213の非駆動側(手前側)と呼ぶ。
カップリング部材228と反対側の端部(ドラムカートリッジの非駆動側の端部)には、感光体ドラム1の内面と接触する電極(電極部)があり、この電極は画像形成本体200と接触することでアースの役割を果たしている。
感光体ドラム1の一端にカップリング部材228を取り付け、かつ、感光体ドラム1の他端に非駆動側フランジ部材229を取り付け、感光体ドラムユニット230を形成する。感光体ドラムユニット230は、カップリング部材228を介し、画像形成本体200に設けられた駆動軸201より駆動力を得る。このカップリング部材228は、駆動軸2
01に結合および離脱可能に構成されている。
図3に示すように、カップリング部材228のZ1軸下流側は円筒形状(円筒部271)になっている。円筒部271は、感光体ドラム1の端部よりもZ1軸下流側(軸線方向外側)に突出している。この円筒部271の外周部分は、外周面271aである。外周面271aがドラムユニット軸受部材239Rに回転可能に支持される。
同様に、感光体ドラムユニット230の非駆動側に設けられた非駆動側フランジ部材2229は、ドラムユニット軸受部材239Lに回転可能に支持される。非駆動側フランジ部材229は、感光体ドラム1の端部から突出した円筒状の部分(円筒部)を有し、この円筒部の外周面229aがドラムユニット軸受部材239Lに回転可能に支持される。
ドラムカートリッジ213が画像形成装置本体200に装着されると、ドラムユニット軸受部材239Rが、画像形成装置本体200に設けられた奥側カートリッジ位置決め部(不図示)に突き当たる。また、ドラムユニット軸受部材239Lが画像形成装置本体200の手前側カートリッジ位置決め部(不図示)に突き当たる。これにより、ドラムカートリッジ213は画像形成装置本体200に位置決めされる。
上述のようにドラムユニット軸受け部材239(239R、239L)が、クリーニング枠体214の両側にそれぞれ取り付けられていて、それぞれ感光体ドラムユニット230を支持している。このことにより、感光体ドラムユニット230はクリーニング枠体214に回転可能に支持されることになる。また、クリーニング枠体214には帯電ローラ2および、クリーニングブレード6が取り付けられており、これらは感光体ドラム1の表面と接触するように配置されている。また、クリーニング枠体214には、帯電ローラ軸受15が取り付けられている(図4参照)。帯電ローラ軸受15は、帯電ローラ2の軸2aを支持するための軸受である。
ここで、帯電ローラ軸受15は、図4に示す矢印Cの方向に移動可能に取り付けられている。帯電ローラ2の回転軸2aは、帯電ローラ軸受15に回転可能に取り付けられている。そして、帯電ローラ軸受15は、付勢手段としての加圧バネ16により感光体ドラム1に向かって付勢される。これにより帯電ローラ2は、感光体ドラム1に対し当接し、矢印Aの方向に回転する感光体ドラム1に従動回転する。
クリーニング枠体214には、感光体ドラム1の表面に残ったトナーを除去するクリーニング手段としてのクリーニングブレード6が設けられる。クリーニングブレード6は、感光体ドラム1に当接し、回転する感光体ドラム1との摺動接触により、感光体ドラム1上のトナーを取り除く板状弾性部材6aと、それを支持する支持板金6bと、が一体化されたものである。本実施例において、クリーニングブレード6の板状弾性体6aは、厚さ2mm、23℃環境下でのMD−1硬度が60〜80°のウレタンゴムである。また、支持板金6bは、クリーニング枠体214にビスで固定され取り付けられている。
前述の通り、クリーニング枠体214は、クリーニング6によって回収された転写残トナーを回収するための開口214bを有する。開口214bには、感光体ドラム1と当接し、感光体ドラム1と開口214bとの間を封止する吹き出し防止シート26が設けられており、開口214bから上部方向へのトナー漏洩を防止する。
また、ドラムカートリッジ213には、不揮発性メモリ(以下Oメモリm1)が設けられている。0メモリmm1には、ドラムカートリッジが新品(未使用状態)であるか否か、感光体ドラム1の回転数、製造番号などの情報が記憶されており、Oメモリm1が持つ情報をもとに、ドラムカートリッジ213の使用量を把握することができる。なお、0メ
モリm1は図1に示した画像形成装置200の制御部300と非接触、または電気接点を介した接触によって通信(情報の書き込み、読み取り)可能に構成されている。
図5は、現像カートリッジ204の外観斜視図である。図6は、現像カートリッジ204の模式的断面図である。現像カートリッジ204は、各種要素を支持する現像枠体218を有する。現像カートリッジ204には、感光体ドラム1と接触して、図6に示すよう矢印D方向(反時計方向)に回転する現像剤担持体としての現像ローラ217が設けられている。現像ローラ217は、その長手方向(回転軸線方向)の両端部において、現像軸受219(219R、219L)を介して、回転可能に現像枠体218に支持されている。ここで現像軸受219(219R、219L)は、現像枠体218の両端部にそれぞれ取り付けられている。また、現像カートリッジ204は、図6に示すように、トナーの収容部としての現像剤収容室(以下、トナー収容室)218aと、現像ローラ217が配設された現像室218bと、を有する。トナー収容室218aと現像室218bは、開口218cを介して互いに連通している。
現像室218bには、現像ローラ217に接触して矢印E方向に回転する現像剤供給部材としてのトナー供給ローラ220と、現像ローラ217のトナー層を規制するための現像剤量規制部材としての現像ブレード221が配置されている。現像ブレード221は、固定部材222に対して溶接等により固定、一体化されている。なお、本実施例における現像ローラ217およびトナー供給ローラ220の外径はそれぞれ、16mm、18mmである。
また、現像ブレード221は、SUSで構成されている板バネであり所定の当接圧で現像ローラ217と当接している。
トナー収容室218aはトナーの撹拌・搬送を行う撹拌部材223を有する。撹拌部材223は、撹拌シート223aと撹拌軸223bから構成されている。撹拌シート223aの一端が撹拌軸223bに取り付けられており、撹拌軸223bが矢印F方向に回転することで撹拌シート223aも回転する。撹拌シート223aが回転することでトナー収容室218a内のトナーが撹拌され、トナー収容室218aから開口218cを介して現像室218bへとトナーが汲み上げ搬送される。なお、本実施例において、撹拌シート223aは可撓性のシート部材である。また、撹拌部材223の回転速度は、通常のプリント動作時においては60rpmである。
トナー収容室218aから撹拌部材223により、現像室218bに搬送されたトナーはトナー供給ローラ220により現像ローラ217に搬送される。そして、現像ブレード221により現像ローラ217に摩擦帯電が付与され、現像ローラ217上のトナー層の層厚が規制される。そして、現像ローラ217上のトナーは、適切な電荷が付与されるとともに、感光体ドラム1上の現像領域へと搬送される。感光体ドラム1と現像ローラ217との当接部において、感光体ドラム1上の静電潜像が現像される。なお、本実施例において、通常のプリント動作時の感光体ドラム1および現像ローラ217の回転速度は、それぞれ190mm/secおよび250mm/secであり、感光体ドラム1に対する現像ローラ217の周速比は131%である。すなわち、それぞれ同方向に移動する感光体ドラム1と現像ローラ217との当接部において、現像ローラ217の周面が感光体ドラム1の周面よりも早く移動するように、現像ローラ217と感光体ドラム1の回転速度は設定されている。
また、現像カートリッジ204には、不揮発性メモリ(以下Dメモリm2)が設けられている。Dメモリm2には、現像カートリッジ204が新品であるか否か、や現像ローラ217の回転数、トナー残量、製造番号などの情報が記憶されており、Dメモリm2が持つ情報をもとに、現像カートリッジ204の使用量を把握することができる。なお、Dメ
モリm2は図1に示した画像形成装置200の制御部300と非接触、または電気接点を介した接触によって通信(情報の書き込み、読み取り)可能に構成されている。
なお、本実施例においては、ドラムカートリッジ213に対して現像カートリッジ204が当接する姿勢になった状態において、現像カートリッジ204に駆動力が伝達される構成をとっている。すなわち、現像ローラ217を回転させる動作を行うときは、現像ローラ217を感光体ドラム1に当接させる動作を同時に行う。また、現像ローラ217の回転を停止させる動作を行うときは、現像ローラ217を感光体ドラム1から離間させる動作を同時に行う。現像ローラ217と感光体ドラム1の当接および離間動作を同時に行うことで、画像形成1回あたりの現像ローラの回転時間をできるだけ短くすることができる。つまり、まず離間状態で現像ローラ217の回転動作を行い、次に現像ローラ217と感光体ドラム1の当接動作を行う、という別々の動作を行うよりも、2つの動作を同時に行うことで、現像ローラ217の回転時間を短くすることができる。これにより、現像カートリッジ204の耐久劣化をできるだけ防ぐことが可能となる。
また、本実施例においては、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)のドラムカートリッジ213を駆動するモータは共通であるため、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の感光体ドラムを独立に駆動することできない。一方で、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の現像カートリッジ204を駆動するモータも共通であるが、現像ローラ217と感光体ドラム1とが当接状態でのみ駆動がかかる構成であるため、現像カートリッジ204を独立に駆動することが可能となる。
<感光体ドラムと現像ローラの当接離間機構>
<駆動モータMから攪拌部材223までの駆動機構>
本実施例おける駆動モータMから攪拌部材223までの駆動機構について説明する。
主な機構は、駆動モータMと、クラッチ機構と、画像形成装置本体200とプロセスカートリッジ207との駆動伝達部であるカップリング機構の3つである。
プロセスカートリッジ207を駆動する駆動モータMは4つ配置されている。即ち、YMCの現像カートリッジ204を駆動する駆動モータM1、YMCのドラムカートリッジ213を駆動する駆動モータM2(不図示)、Kのドラムカートリッジ213、現像カートリッジ204及び定着装置10を駆動する駆動モータM3(不図示)、感光体ドラムと現像ローラの当接離間動作を制御するための現像当接離間モータM4である。
図7は、トナーシール開封動作に関わる駆動モータM1、M4の駆動列を示した概略図である。なお、一部のギアについては歯車の図示を省略している。駆動モータM1の駆動力は、駆動モータM1の出力軸に設けられたピニオンギア420から大ギアa401を介してクラッチY403に伝達される。クラッチY403で受けた駆動力は、クラッチがONの場合、ギアを介してカップリング機構Y406に伝達される。カップリング機構Y406に伝わった駆動力は、オルダムY415、後述のオルダムカップリングを介して、トナー供給ローラ220へ伝達される。またトナー供給ローラ220へ伝達された駆動力は不図示のギアを介して更にYの現像カートリッジ204Y、攪拌部材223へと伝達される。MCの現像カートリッジ204M、204Cに関しては、大ギアa401を介してクラッチM403へ駆動力が伝達され、大ギアa401、クラッチM403、大ギアb402を介してクラッチC403駆動力が伝達される。クラッチM403、C403のクラッチがONの場合に、カップリング機構M406、C406に駆動力が伝達され、オルダムM415、C415、後述の各オルダムカップリングを介して、現像カートリッジ204M、204Cのそれぞれのトナー供給ローラ220、トナー供給ローラ220、攪拌部材223が駆動される。これについては、現像カートリッジ204Yと同じである。Kの現像カートリッジ204Kに関しては、駆動源が駆動モータM3になるだけで、現像カートリッジ204Yと同様の構成となっている。
図7に示すように、現像当接離間モータM4の出力軸に連結されて回転する回転軸411は、ウォームギアY414、M414、C414を介して段ギアである現像当接離間ギアY413、M413、C413それぞれに駆動伝達可能に連結されている。現像当接離間ギアギアY413、M413、C413には、カムY416、M416、C416がそれぞれ設けられている。カムY416、M416、C416は、現像当接離間ギアY413、M413、C413の回転により、現像カートリッジ204Y、204M、204Cの各現像枠体218に設けられた当接離間力受け部226(図6参照)に対して直接又は間接的に当接離間可能に構成されている。各カムY416、M416、C416が、各現像枠体の当接離間力受け部226にそれぞれ直接又は間接的に当接することで、図6中のWの力が当接離間力受け部226に作用し、各画像形成部において感光体ドラムと現像ローラが離間状態となる。また、当接離間力受け部226にWの力が作用しなくなることで、感光体ドラムと現像ローラが離間する。各画像形成部における感光体ドラムと現像ローラの当接のタイミングは、Y、M、Cの順となるように、各カムY416、M416、C416の回転位相が設定されている。図14のタイミングチャートにその様子を示してある。
<クラッチ機構>
クラッチY403、M403、C403のON/OFFは、上述したカムY416、M416、C416による感光体ドラムと現像ローラの当接離間動作に同期して、現像当接離間モータM4の動作によって制御される。
クラッチ機構は各色同等の構成なので、図8(a)、図8(b)、図8(c)を用いてYで説明する。
図8(a)は、クラッチY403の斜視図、図8(b)は、クラッチY403を構成するギアの斜視図、図8(c)は、クラッチがONとOFFの時の断面図である。
クラッチY403は、クラッチギアa407、連結ギアb408、クラッチ制御部410、クラッチギアc409からなる。
駆動モータM1から伝達される駆動力は、クラッチギアc409に入力される。
クラッチギアc409は、バネ(不図示)により、図8(b)中上方に押し当てられており、同じく図中上方にあるカップリング部419を介して、クラッチギアa407の図中下方にあるカップリング部417に駆動力が伝達され、クラッチギアa407が駆動される。クラッチギアa407は、ギアを介して後述のオルダムY415へと駆動力を伝達する。
駆動伝達をOFFする場合は、まず現像当接離間モータM4から駆動を受けて図7にある回転軸411が回転する。ウォームギアY416を介してカムY416がついた現像当接離間ギアY413が回転する。現像当接離間ギアY413は、図8(b)の連結ギアb408に駆動を伝達する。すると、連結ギアb408の図中下方に配置された凸部418aが、クラッチギア制御部410のガイド部405aに沿って回転し、位相によっては(ガイド部405aの高さに応じて)クラッチギアc409を図中下方に押し下げる。また、連結ギアb408の図中下方に配置された凸部418bが、クラッチギア制御部410のガイド部405bに沿って回転し、位相によっては(ガイド部405bの高さに応じて)クラッチギアc409を図中下方に押し下げる。ここで、凸部418aによるガイド部405aの下方への押し下げ、及び凸部418bによるガイド部405bの下方への押し下げは同時に起こる。これにより、クラッチギアc409の下方への押し下げがスムースに行われる。
凸部418aは、クラッチギア制御部410に向かって(図8中下方に向かって)突出した先端面が、対向して(図8中上方に向かって)突出するガイド部405aの先端面に当接している。ガイド部405は、その先端面の突出高さが、連結ギアb408とクラッチギア制御部410の相対回転方向において変化するように構成されて。凸部418aがガイド部405の先端面に沿って回転軸周りの周方向に移動することで、連結ギアb40
8とクラッチギア制御部410とが回転軸方向に沿って相対移動する。クラッチギアa407は連結ギアb408と一体となって、クラッチギアc409はクラッチギア制御部410と一体となって、それぞれ回転軸方向に沿って変位する。これにより、クラッチギアc409のカップリング部419とクラッチギアa407のカップリング部417が離間し、駆動伝達がOFFされる。
図8(c)は、クラッチがON及びOFF時の断面図である。ON時は、クラッチギアc409のカップリング部419とクラッチギアa407のカップリング部417が嵌合し、駆動モータM1の駆動力が、現像ローラ217、トナー供給ローラ220、攪拌部材223に伝達される状態となっている。OFF時は、上記の通り、クラッチ制御部410及びクラッチギアc409が下方に押し下げられ、クラッチギアc409とクラッチギアa407のカップリングが離間されており、駆動モータM1の駆動力は、現像ローラ217、トナー供給ローラ220、攪拌部材223に伝達されない状態となっている。
現像当接離間モータM4を制御部300により後述の制御フローにそって動作させることで、現像当接離間及び攪拌部材223への駆動伝達一体的に制御できる。即ち、現像離間時は撹拌部材223が停止し、現像当接時は撹拌部材223が駆動することで、シール開封動作を開始することが可能となっている。
<カップリング機構>
オルダムY415の回転軸は、図9(a)、図9(b)に示すようになっている。
本体駆動軸4101は、ギア部材4101e、中間体4101p、出力部材4101q、駆動伝達部材4101rから構成される。駆動モータM1からギアを介してギア部材4101eが回転駆動を得て、中間体4101p・出力部材4101q・駆動伝達部材4101rの順で駆動が伝達され本体駆動軸4101は回転する。また、ギア部材4101e・中間体4101p・出力部材4101qはオルダム継手の機構を有しており、X方向・Y方向において一定の距離を移動可能である。よって、本体駆動軸4101のカートリッジ側にオルダム継手を介して設けられた駆動伝達部材4101rもX方向・Y方向において、例えば当接離間動作など一定の距離を移動可能である。そして、駆動伝達部材4101rは回転可能な軸部4101fを備えており、駆動モータM1から受けた回転駆動力は軸部4101fに設けられた溝形状の駆動伝達溝4101aを介して、現像カートリッジ207に配置されたトナー供給ローラ220、攪拌部材223へと伝達される。
<ブロック図>
図10を用いて、画像形成装置200の制御構成について説明する。図10は、画像形成装置200の制御ブロック図である。
制御部300は、演算処理を行う中心的素子であるCPU(中央演算処理ユニット)301、記憶手段であるR0M、RAMなどのメモリ302、周辺機器との情報の入出力を行う入出力I/F303等を有している。RAMには、センサの検知結果、演算結果などが格納され、R0Mには制御プログラム、あらかじめ求められたデータテーブルなどが格納されている。制御部300は、画像形成装置200の動作を包括的に制御する制御手段であり、画像形成装置200における各制御対象が入出力I/F303を介して接続されている。制御部300は、各種の電気的情報信号の授受や、駆動のタイミングなどを制御しており、後述するフローチャート処理などを司る。
モータ駆動部304は、駆動モータM1、M2を含む各種モータを指し、ポジゴンスキャナ(不図示)や感光体ドラム1、現像ローラ217等を回転駆動するための駆動源で、制御部300からの制御信号に基づき動作する。高圧電源305は、感光体ドラム1、帯電ローラ2、現像ローラ217、一次転写ローラ8、二次転写ローラ9、定着装置10等に高電圧を印加する電源である。また、制御部300と、0メモリm1およびDメモリm
2間は、メモリ通信部306を介してデータ通信が行われる。これら制御部300、Dメモリm2、メモリ通信部306等が、現像カートリッジ204が新品(未使用状態)であるか否かを検知する新品検知手段を構成する。また、制御部300には、温湿度などの環境センサ307が接続されている。
本実施例において、ドラムカートリッジ213および現像カートリッジ204が新品であるか否かも0メモリm1およびDメモリm2から読み出したデータに基づいて検知を行う。
<トナーシール開封手段>
図11を用いてトナーシール開封手段について説明する。
図11(a)は、現像カートリッジ204が新品であるときのトナーシール275の状態を示す断面図である。図11(b)は、撹拌部材223が駆動を受け、トナーシール275が開封する途中の状態を示す断面図である。図11(c)は、トナーシール275が開封される動作が完了した状態を示す断面図である。
現像カートリッジ204が新品である状態では、生産者からユーザのもとに届けられる間に、現像カートリッジ204からその外部にトナーが漏れることを防止する必要がある。
そのため、トナーが収容されるトナー収容室218aと現像ローラ217が収容される現像室218bとの間の開口218cを封止するために、トナーシール275にて開口部218cを封止している。トナーシール275は、一端は現像枠体218の開口部218cを封止するように固定され、他端は撹拌部材223に固定される。折り返し部224と撹拌部材223の間には、開封補助部材225により、トナーシール275を保持している。
ユーザがカートリッジを使用する際は、本体からの駆動が撹拌軸223bに伝わり、撹拌軸223bの駆動を介してトナー収容室218a内の撹拌部材223が回転する(H方向)ことにより、トナーシール275が開口部218cから剥離される。トナーシール275を開口部218cから剥離することにより、トナー収容室218aから現像室218bへトナーを搬送することが可能となる。
本発明の実施例で用いている現像枠体218および開口部218cは、トナーシール275を剥離する力によって大きく変形はなく、開口部218cの位置が変わらない材質であり、本実施例ではポリスチレン系樹脂を使用している。
ここで、トナーシール275は開口部218cから剥離しやすくするために、トナーシール275をトナー収容室218a内で折り返して開口部218cに固定している(折り返し部224)。トナーシール275の開口部218cへの固定方法は熱溶着などのヒートシール方式を用いているが、超音波溶着や両面テープなどの固定方法を用いてもよい。
<フローチャート1>
図12のフローチャート及び図14のタイミングチャートを用いて、本実施例において現像カートリッジ204が新品であると検知された時のトナーシール開封動作について説明する。なお、本フローチャートは制御部300により実行される。
現像カートリッジ204が画像形成装置200に取り付けられると(S501)、制御部300とDメモリm2間にてメモリ通信部306を介してデータ通信を行う(S502)。データ通信によりDメモリm2より新品フラグ(例えば0であれば新品、1であれば使用中)の情報が制御部300により取得され、制御部300は取得した情報に基づき、
取り付けられた現像カートリッジ204に新品があるか否かの判断を行う(S503)。
取り付けられた現像カートリッジ204に新品がないと判断された場合、トナーシール開封動作が必要ないため、制御部300は、処理を終了する(S509)。また、取り付けられた現像カートリッジ204に新品があると判断された場合、取り付けられた現像カートリッジ204のうち、ブラック(K)の現像カートリッジ204以外が新品であるか否かの判断を行う(S504)。
ブラック(K)の現像カートリッジ204以外が新品でないと判断された場合、制御部3300は、ブラック(K)の撹拌部材223を回転させるための駆動モータM3を制御し、ブラックトナーシール開封動作を実行する(S505)。そして、その後、処理を終了する(S509)。また、ブラック(K)の現像カートリッジ204以外に新品があると判断された場合、全色同時トナーシール開封動作可否判断手段により、全色同時トナーシール開封動作が実行可能か否かの判断を行う(S506)。ステップS506の処理をより詳細に説明すると、制御部300は、駆動モータM1を駆動させ、図7で説明した駆動列を動作させる。図7の駆動列が動作すると、各クラッチ403のON/OFF状態、感光体ドラム1と現像ローラ217との当接/離間状態は、図14のタイミングチャートに示されるように遷移していく。
図14のタイミングチャートでは、Yの現像カートリッジ204のカムY416の回転位相を基準に、Y、M、Cの各画像形成部における感光体ドラムと現像ローラの当接のタイミングとクラッチのON/OFFのタイミングを示している。上述したように、各画像形成部における感光体ドラムと現像ローラの当接のタイミング、クラッチのONタイミングは、Y、M、Cの順となるように構成されている。したがって、図14に示すように、Y、M、Cの全ての画像形成部において感光体ドラムと現像ローラが当接し、かつ現像ローラに駆動力が伝達された状態(クラッチON)となる位相P1において、全色同時トナーシール開封動作が実行可能か否かの判断が行われる。制御部300による、全色同時トナーシール開封動作が実行可能か否かの判断の詳細は後述する。
全色同時トナーシール開封動作が実行可能と判断された場合、全色同時トナーシール開封動作を実行し(S508)、その後処理を終了する(S509)。また、全色同時トナーシール開封動作が実行不可能と判断された場合、順次トナーシール引き動作を実行し(S507)、その後処理を終了する(S509)。
図14を参照して、順次トナーシール引き動作について説明する。例えば、先ず、位相P2−1まで現像当接離間モータM4が回転軸411を順回転させ、Yの現像カートリッジのトナーシール開封を行う。次に、位相P2−2まで回転軸411を逆回転させてCの現像カートリッジのトナーシール開封を行う。最後に、位相P2−3まで回転軸411を逆回転させてMの現像カートリッジのトナーシール開封を行う。位相P2−3においては、Cの現像カートリッジも駆動状態となっているが、トナーシールは剥されているため駆動に必要なトルクは開封動作時よりも少なく、Mの現像カートリッジのトナーシール開封動作に与える影響は少ない。なお、現像当接離間モータM4の駆動制御は、制御部300により行われ、以後も同様とする。
あるいは、位相P2−1でYの現像カートリッジのトナーシール開封を行った後、回転軸411をさらに順回転させ、位相P2−4においてMの現像カートリッジのトナーシール開封を行うようにしてもよい。位相P2−4においては、Yの現像カートリッジも駆動状態となっているが、トナーシールは剥されているため駆動に必要なトルクは開封動作時よりも少なく、Mの現像カートリッジのトナーシール開封動作に与える影響は少ない。その後、回転軸411をさらに順回転させ、位相P2−5においてCの現像カートリッジのトナーシール開封を行う。Y、Mの現像カートリッジも駆動するが、それぞれトナーシールが剥されているため、Cの現像カートリッジのトナーシール開封は問題なく実行することができる。回転軸411を一方向にのみ回転駆動させる構成において好適な制御である

なお、ここで説明した順次トナーシール引き動作の具体例はあくまで一例であり、装置構成に応じて、種々の動作順序を採用し得る。
<全色同時トナーシール開封動作可否判断手段(A)(S506の詳細)>
ここでは、全色同時トナーシール開封動作可否判断手段について説明する。本実施例において、できるだけダウンタイムを短縮するために、トナーシール開封動作は通常のプリント動作時と同様の周速で実施する。
画像形成装置200には駆動モータから発される信号を検知し、モータが回転しているかを検知するための、不図示のモータ駆動検知手段が備わっている。例えば、FG(Frequency Generator)信号をカウントするカウンターが、このモータ駆動検知手段に相当する。FG信号のカウンターは専用のハードウェアとして設けても良いし、制御部300にその機能を担わせてもおい。専用のハードウェアを設ける場合には、そのカウント数を制御部300が読み取ることになる。全色同時トナーシール開封動作を試みたときに、制御部300により、モータ駆動検知手段から信号が検知されるか否かでモータが回転しているか否かを判断でき、間接的に全色同時トナーシール開封動作が実施可能か否かを判断することが可能となる。
先ず、制御部300により、画像形成装置200にブラック(K)以外の新品の現像カートリッジ204少なくとも1個以上取り付けられていると判断されたとき、全ての現像カートリッジ204とドラムカートリッジ213において現像ローラ217と感光体ドラム1は離間状態にある。また全てのクラッチ403がOFF状態にある。したがって現像カートリッジ204を駆動させるために、制御部300は、駆動モータM1及びM2を駆動させ、全てのクラッチ403をONにする。また、このとき、現像カートリッジ204とドラムカートリッジ213において現像ローラ217と感光体ドラム1が当接状態になる。画像形成装置200に取り付けられている現像カートリッジ204のうち、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのどの色の現像カートリッジ204が新品であるか否かに関わらず、全てのクラッチ403をONにし、また全ての感光体ドラム1と現像ローラ217を同時に当接状態にする。
続いて、画像形成装置200の駆動モータM2により現像カートリッジ204を駆動させ、モータ駆動検知手段により、モータの動作状況として、モータが動作していること又は所定条件で回転(動作)していることを検知する。すなわち、駆動モータがトルクに負けずに所定の回転駆動力を発生させているか否か、を検知する。制御部300は、駆動モータM2が回転(動作)していること又は所定条件で回転(動作)していることを検知した場合、全色同時トナーシール開封動作が可能であると判断する。一方、制御部300は、駆動モータM2が回転(動作)していること又は所定条件で回転(動作)していることを検知しなかった場合、全色同時トナーシール開封動作が不可能であると判断する。ここで、所定条件で回転(動作)しているとは、例えば想定している回転速度の半分以上の回転速度で回転している場合を指す。
なお、本実施例においては、駆動モータM2が回転(動作)していること又は所定条件で回転(動作)していることをFG信号により検知する場合を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、モータ駆動電流値を読み取る方法や、感光体に設けられたフランジに設けたスリットが所定の位置を通過したか判断する機構を用いた方法、帯電ローラ2や現像ローラ217などの電流値が流れているかないかを検知する方法で判断してもよい。
<ブラックトナーシール開封動作>
続いて、ブラックトナーシール開封動作について説明する。ブラック(K)のドラムカートリッジ213Kおよび現像カートリッジ204Kは、ブラック以外のドラムカートリッジ213および現像カートリッジ204と駆動源がそれぞれ独立している。したがって、ブラック(K)の現像カートリッジ204Kのみが新品であると判断された場合、ブラック(K)の現像カートリッジ204Kに対してのみトナー開封動作を行うブラックトナーシール開封動作を実行する。
制御部300によりブラック(K)以外の現像カートリッジ204が新品でないと判断された場合、全ての現像カートリッジ204とドラムカートリッジ213において現像ローラ217と感光体ドラム1は離間状態にある。したがってブラック(K)の現像カートリッジ204Kのみを駆動させるために、ブラック(K)のクラッチをONにする。続いて、トナーシール275を開封するために、ブラック(K)のドラムカートリッジ213Kと現像カートリッジ204Kに対して、駆動モータを通じて感光体ドラム1および現像ローラ217を回転させる。尚、現像ローラ217は本体から駆動が伝達され駆動したトナー供給ローラ220からギアを介して駆動が伝わることで駆動を開始する。このとき、感光体ドラム1と現像ローラ217の周速(周面の移動速度)は、通常のプリント時と同様に、それぞれ190mm/secと250mm/secである(第1の周速度)。
またトナー供給ローラ220からギアを介して撹拌軸223bにも駆動力が伝わり、撹拌軸223bが回転することでトナーシール275が開口部218cから剥離され、トナー収容室218aと現像室218bとが連通する。
<全色同時トナーシール開封動作(B)>
続いて、全色同時トナーシール開封動作について説明する。制御部300により全色同時トナーシール開封動作が実行可能であると判断された場合、全てのクラッチ403はON状態にある。したがって、制御部300は、トナーシール275を開封するために、駆動モータM2駆動させ、撹拌軸223を回転させる。尚、撹拌軸223は本体から駆動が伝達され駆動したトナー供給ローラ220からギアを介して駆動が伝わることで駆動を開始する。このとき、感光体ドラム1と現像ローラ217の周速(周面の移動速度)は、通常のプリント時と同様に、それぞれ190mm/secと250mm/secである(第1の周速度)。
トナー供給ローラ220が駆動力を受けると、撹拌軸223bに駆動力が伝わり、撹拌軸223bが回転することでトナーシール275が開口部218cから剥離され、トナー収容室218aと現像室218bとが連通する。
<順次トナーシール開封動作(C)>
順次トナーシール開封動作では、少なくとも画像形成装置本体200に取り付け可能な現像カートリッジ204の総数(N個)よりも、少なくとも1個以上少ない個数((N−1)個以下)にて、トナーシール275の開封動作を行う。全色同時トナーシール開封動作が実行不可能と判断された時点において、全てのクラッチはON状態にある。したがって、制御部300は、現像当接離間モータM4を駆動させ、選択的に1以上のクラッチをONにする。
例えば、イエロー(Y)のクラッチY403のみをON状態にし、駆動モータM2を通じて撹拌部材223を通常のプリント時と同様の周速で回転させる。これによりイエロー(Y)の現像カートリッジ204Yのトナーシール275が開封され、トナー収容室218aと現像室218bが連通した状態となる。その後、イエロー(Y)のクラッチY403をOFF状態にする。
この動作をマゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の現像カートリッジ(204M、204C、204K)に対して順次行い、トナーシール開封動作を完了させる。詳細の一例は図14のタイミングチャートに示した通りである。
ここで、本実施例によるダウンタイム削減効果を検証するために、以下の検証実験を行った。
<実験1>
低温低湿条件の環境下(温度15℃、湿度10%)にて新品現像カートリッジを画像形成装置200に取り付けた場合、全色同時トナーシール開封動作が実行できたか否か、トナーシール開封動作にかかった時間を確認した。全色同時トナーシール開封動作が実行できた場合「○」、実行できなかった場合「×」と表記する。
本実験においては、トナー収容室内のトナーの偏りがない現像カートリッジAと、トナーの偏りがある現像カートリッジBの2種類を用意した。実験にあたり、画像形成部(SY、SM、SC、SK)にどちらの種類の現像カートリッジが取り付けられるかを表記する。
比較例として、全色同時トナーシール開封動作の実行可能か否かを判断せず、順次トナーシール開封動作を行う形態を例にとる。
実験を行った構成を表1に、各構成の実験結果を表2に示す。
Figure 2020112609

Figure 2020112609
本実施例では、実施例1−3、1-4では、27秒と長い時間がかかっているが、この
ようなケースは稀である。実際は、概ねのケースで、全色同時トナーシール開封動作を行え、7secのトナーシール開封時間の短縮効果が得られる。一方、比較例では、全ての
場合においてトナーシール開封動作が23secであった。
以上説明してきたように、全色同時トナーシール開封動作が実行可能か否かを判断することにより、多くの場合に全色同時トナーシール開封動作を実行することが可能となる。これにより、駆動源(モータ)の小型化/共通化の要請対応を促進することできる。また、新品の現像カートリッジ204が画像形成装置200に取り付けられ多くの機会においてダウンタイムを削減することが可能となる。
なお、本実施例では画像形成装置200に取り付けられている全ての現像カートリッジ204に対して、トナーシール開封動作を実施したが、新品と判断されたカートリッジ204に対してのみ行ってもよい。また、本実施例では単一の現像カートリッジ204のトナーシール開封動作を繰り返し行ったが、画像形成装置200に取り付けられている全ての個数(N個)よりも少ない個数((N−1)個)毎に分割してトナーシール開封動作を行ってもよい。
(実施例2)
実施例1では通常のプリント動作時の周速により、全色同時トナーシール開封動作が実行可能か否かを判断し、全色同時トナーシール開封動作または順次トナーシール開封動作を実行していた。しかしながら、通常のプリント動作時の周速では画像形成装置200に搭載された駆動モータ(不図示)で出力可能な最大トルクを出力することはできない。したがって、本来駆動モータが全色同時トナーシール開封動作を実行可能な場合においても、順次トナーシール開封動作を行ってしまうことがあった。
順次トナーシール巻き取り動作では、トナーシール巻き取り動作を行っていないプロセスカートリッジでは、ドラムカートリッジ213と現像カートリッジ204とが離間状態にあるために、ドラムカートリッジ213のみで駆動がかかる。通常、現像カートリッジ204とドラムカートリッジ213が当接している状態では、現像ローラ217より感光体ドラム1を介してクリーニングブレード6へトナーを送り込んでいる。送り込まれたトナーは感光体ドラム1とクリーニングブレード6の当接部において潤滑剤として働き、感光体ドラム1とクリーニングブレード6とのトルクを低減させ、クリーニングブレード6の振動を抑止している。これに対して、感光体ドラム1と現像ローラ217が離間状態でドラムカートリッジ213に駆動がかかると、感光体ドラム1とクリーニングブレード6の当接部にトナーが送り込まれず、トルクが上昇する。このトルク上昇に伴うクリーニングブレード6の振動により、クリーニングブレード鳴きを発生させてしまう場合がある。
これを解決するために、実施例2では通常のプリント動作時の周速により全色同時トナーシール開封動作が実行不可能と判断した場合において、現像ローラ217の周速を落として、再度全色同時トナーシール開封動作が実行可能か否かを判断する例について示す。なお、特に説明がない場合においては、画像形成装置の構成、ドラムカートリッジ、現像カートリッジなどの構成に関しては実施例1と同様であるとして、説明を割愛する。
<フローチャート2>
図13のフローチャートを用いて、本実施例において現像カートリッジ204が新品であると検知された時のトナーシール開封動作について説明する。なお、本フローチャートは制御部300により実行される。
現像カートリッジ204が画像形成装置200に取り付けられると(S601)、制御部300とDメモリm2間にてメモリ通信部306を介してデータ通信行う(S602)。データ通信によりDメモリm2より新品フラグ(例えば0であれば新品、1であれば使用中)の情報が制御部300により取得され、制御部300は取得した情報に基づき、取
り付けられた現像カートリッジ204に新品があるか否かの判断を行う(S603)。
取り付けられた現像カートリッジ204に新品がないと判断された場合、トナーシール開封動作が必要ないため、制御部300は、処理を終了する(S611)。また、取り付けられた現像カートリッジ204に新品があると判断された場合、取り付けられた現像カートリッジ204のうち、ブラック(K)の現像カートリッジ204以外が新品であるか否かの判断を行う(S604)。
ブラック(K)の現像カートリッジ204以外が新品でないと判断された場合、制御部3300は、ブラック(K)の撹拌部材223を回転させるための駆動モータM3を制御し、実施例1に記載のブラックトナーシール開封動作を実行する(S605)。そして、その後、処理を終了する(S611)。また、ブラック(K)の現像カートリッジ204以外に新品があると判断された場合、後述する全色全速同時トナーシール開封動作を可否判断手段により、全色全速同時トナーシール開封動作が実行可能か否かの判断を行う(S606)。ステップS606の処理をより詳細に説明すると、制御部300は、駆動モータM1を駆動させ、図7で説明した駆動列を動作させる。図7の駆動列が動作すると、各クラッチ403のON/OFF状態、感光体ドラム1と現像ローラ217との当接/離間状態は、図14のタイミングチャートに示されるように遷移していく。全色全速同時トナーシール開封動作が実行可能と判断された場合、全色全速同時トナーシール開封動作を実行し(S607)、その後処理を終了する(S611)。また、全色全速同時トナーシール開封動作が実行不可能と判断された場合、後述する全色低速同時トナーシール開封動作を可否判断手段により、全色低速同時トナーシール開封動作が実行可能か否かの判断を行う(S608)。ステップS608における図7で説明した駆動列の動作については、上述したS606の場合と同様である。全色低速同時トナーシール開封動作が実行可能と判断された場合、全色低速同時トナーシール開封動作を実行し(S610)、その後処理を終了する(S611)。また、全色全速同時トナーシール開封動作が不可能と判断された場合、実施例1に記載の順次トナーシール開封動作を実行し(S609)、その後処理を終了する(S611)。
<全色全速同時トナーシール開封動作(B1)、および可否判断手段>
全色全速同時トナーシール開封動作は、実施例1に記載の全色同時トナーシール開封動作と同様である。また、その全色全速同時トナーシール開封動作可否判断(第1の周速度で回転させるための第1の回転駆動力をモータが発生させているか否か)も、実施例1に記載のものと同様である。したがって、ここでの説明は割愛する。
<ブラックトナーシール開封動作>
ブラックトナーシール開封動作は実施例1に記載のものと同様であるために、説明を割愛する。
<全色低速同時トナーシール開封動作可否判断手段(C1)>
ここでは、全色低速同時トナーシール開封動作可否判断手段について説明する。全色低速同時トナーシール開封動作時が可能か否かの判断は、実施例1の全色全速同時トナーシール開封動作と同様、モータ駆動検知手段により信号が発せられるか否かにより判断を行う。すなわち、全色全速同時トナーシール開封動作における第1の周速度よりも遅い第2の周速度で現像ローラ217を回転させるための第2の回転駆動力を、駆動モータが発生させているか否かにより判断する。実施例1と異なる点は、現像ローラ217の周速を通常プリント時に対して遅くしている点のみである。
<全色低速同時トナーシール開封動作(B2)>
全色低速同時トナーシール開封動作の実行する時点において、全てのドラムカートリッ
ジ213と現像カートリッジ204における感光体ドラム1および現像ローラ217は当接状態にある。つまり、いずれの現像カートリッジ213も駆動力が伝達可能な状態にある。したがって、トナーシール275を開封するために、全てのドラムカートリッジ213と現像カートリッジ204に対して、駆動モータを通じて感光体ドラム1および現像ローラ217を回転させる。尚、現像ローラ217は本体から駆動が伝達され駆動したトナー供給ローラ220からギアを介して駆動が伝わることで駆動を開始する。このとき、感光体ドラム1と現像ローラ217の周速(周面の移動速度)は、それぞれ通常の1/2に相当する、96mm/secと124mm/secである(第2の周速度)。
現像ローラ217が駆動力を受けると、撹拌軸223bに駆動力が伝わり、撹拌軸223bが回転することでトナーシール275が開口部218cから剥離され、トナー収容室218aと現像室218bが連通する。
なお、本実施例においては感光体ドラム1および現像ローラ217の周速をいずれも1/4相当に減速しているが、減速する比率は駆動モータの構成に応じて任意に選択してよい。また、本実施例は感光体ドラム1と現像ローラ217の周速を同じ比率で減速している、つまり周速比を一定にしているが、周速比が異なるように減速してもよい。
<順次トナーシール開封動作(C2)>
順次トナーシール開封動作は実施例1に記載のものと同様であるために、説明を割愛する。
ここで、本実施例によるダウンタイム削減及びクリーニングブレード鳴きの効果を検証するために、本実施例1および比較例1と比較できるよう、以下の検証実験を行った。
<実験2>
低温低湿条件の環境下(温度15℃、湿度10%)にて、新品の現像カートリッジを画像形成装置に取り付けた場合、全色全速同時トナーシール開封動作を実行したか否か、全色低速同時トナーシール開封動作を実行したか否か、を確認した。また、トナーシール開封動作時間に要した時間、クリーニングブレード鳴きの発生の有無を確認した。全色全速同時トナーシール開封動作を実行した場合「○」、実行しなかった場合を「×」と表記する。全色低速同時トナーシール開封動作を実行した場合「○」、実行しなかった場合「×」と表記する。さらに、クリーニングブレード鳴きが発生しなかった場合を「○」、発生した場合「×」と表記する。
本実験において、実験1と同様、トナー収容室のトナーの偏りがない現像カートリッジAと、トナーの偏りがある現像カートリッジBの2種類を用意した。また、MD−1硬度が65°のクリーニングブレードを有するドラムカートリッジXと、MD−1硬度が80°のクリーニングブレードを有するドラムカートリッジYの2種類を用意した。
実験を行った構成を表3に、各構成の実験結果を表4に示す。
Figure 2020112609

Figure 2020112609
実験2の結果、本実施例の場合においてトナーシール開封動作が7secである比率は50%と実施例1と同じ結果になった。
一方で、クリーニングブレード鳴きが発生する頻度は実施例1が12.5%、比較例1
が50%に対して、本実施例は0%であった。この結果より、実施例1および比較例に対してクリーニングブレード鳴きが抑制される結果となった。
以上説明してきたように、全色全速同時トナーシール開封動作が実行可能か否かを判断することに加え、全色低速同時トナーシール開封動作が実行可能かを判断することにより、全色同時トナーシール開封動作が実行可能となる機会が増加した。これにより、新品の現像カートリッジが画像形成装置に取り付けられた多くの場合において、シール開封動作によるダウンタイムを削減し、クリーニングブレード鳴きの発生を抑制することができる。
1…感光体ドラム、6…クリーニングブレード、200…画像形成装置、204…現像カートリッジ、213…ドラムカートリッジ、217…現像ローラ、223…撹拌部材、275…トナーシール、276…トナーシール巻き取り軸、300…制御部、304…モータ駆動部

Claims (15)

  1. 像担持体に形成された静電潜像を現像剤担持体が担持する現像剤で現像して現像剤像を形成する画像形成部を、現像剤の色ごとに、複数備えた画像形成装置であって、
    装置本体と、
    (i)前記装置本体に着脱可能に構成され、前記像担持体を回転可能に支持する第1のユニットと、(ii)前記装置本体に着脱可能に構成され、前記現像剤担持体を回転可能に支持するとともに、現像剤を収容する収容部と、未使用状態において前記収容部の開口を封止するシール部材と、前記開口を開封すべく前記シール部材を巻き取るための巻き取り軸と、を有する第2のユニットと、を有する複数の前記画像形成部と、
    モータを有し、前記モータの回転駆動力を、複数の前記画像形成部に伝達するように構成された駆動手段と、
    前記モータの動作状況を検知する駆動検知手段と、
    を備え、
    未使用の前記第2ユニットが前記装置本体に装着されたときに、前記巻き取り軸を回転させて前記シール部材を巻き取る巻き取り動作において、
    (A)複数の前記画像形成部の全てに前記回転駆動力が伝達され得る状態として、前記モータを駆動させ、
    (B)前記駆動検知手段が、前記モータが動作していること又は所定条件で動作していることを検知した場合には、複数の前記第2のユニットの全てにおいて同時に前記巻き取り軸を回転させ、
    (C)前記駆動検知手段が、前記モータが動作していること又は所定条件で動作していることを検知しなかった場合には、同時に前記巻き取り軸を回転させる前記第2のユニットの数が、複数の前記第2のユニットの総数よりも少なくなるように、複数の前記第2のユニットにおいて順次に前記巻き取り軸を回転させることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記第1のユニットと前記第2のユニットが、前記像担持体と前記現像剤担持体とが当接する当接状態と、離間する離間状態と、のいずれかを取るように前記第1のユニットと前記第2のユニットとの相対位置を切り替える当接離間機構をさらに備え、
    前記駆動手段は、前記第1のユニットと前記第2のユニットが前記離間状態のときには、少なくとも前記現像剤担持体と前記巻き取り軸に伝達しないように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. (C)前記駆動検知手段が、前記モータが動作していること又は所定条件で動作していることを検知しなかった場合には、複数の前記第2のユニットにおいて1つの前記第2のユニットずつ順次に前記巻き取り軸を回転させることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. (C)前記駆動検知手段が、前記モータが動作していること又は所定条件で動作していることを検知しなかった場合には、複数の前記第2のユニットのうち前記未使用の前記第2ユニットにおいてのみ前記巻き取り軸を回転させることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  5. 前記第2のユニットは、前記現像剤担持体が配置される現像室と、前記収容部を構成する現像剤収容室と、前記現像室と前記現像剤収容室とを連通する開口と、を有する枠体を有し、
    前記シール部材は、前記開口を封止することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記収容部に収容された現像剤を回転により攪拌する攪拌部材をさらに備え、
    前記巻き取り軸は、前記撹拌部材の回転に連動して回転することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 複数の前記画像形成部のうちの幾つかは、単一の前記モータからそれぞれ回転駆動力が伝達されるように構成されており、
    前記幾つかの画像形成部において、未使用の前記第2ユニットが前記装置本体に装着されたときに、前記巻き取り動作において、前記(A)(B)(C)を行うことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記巻き取り軸は、前記現像剤担持体から前記回転駆動力が伝達されて回転するように構成されており、
    前記巻き取り動作において、
    複数の前記画像形成部の全てに前記回転駆動力が伝達され得る状態として、前記駆動手段が、前記現像剤担持体を第1の周速度で回転させるように前記モータを駆動したときに、
    (B1)前記駆動検知手段が、前記モータが動作していること又は所定条件で動作していることを検知した場合には、複数の前記第2のユニットの全てにおいて同時に前記巻き取り軸を回転させ、
    (C1)前記駆動検知手段が、前記モータが動作していること又は所定条件で動作していることを検知しなかった場合には、前記駆動手段は、前記現像剤担持体を前記第1の周速度よりも遅い第2の周速度で回転させるように前記モータを駆動することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. 複数の前記画像形成部の全てに前記回転駆動力が伝達され得る状態として、前記現像剤担持体を前記第2の周速度で回転させるように前記モータを駆動したときに、
    (B2)前記駆動検知手段が、前記モータが動作していること又は所定条件で動作していることを検知した場合には、複数の前記第2のユニットの全てにおいて同時に前記巻き取り軸を回転させ、
    (C2)前記駆動検知手段が、前記モータが動作していること又は所定条件で動作していることを検知しなかった場合には、同時に前記巻き取り軸を回転させる前記第2のユニットの数が、複数の前記第2のユニットの総数よりも少なくなるように、複数の前記第2のユニットにおいて順次に前記巻き取り軸を回転させることを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 複数の前記画像形成部のうちの幾つかは、単一の前記モータからそれぞれ回転駆動力が伝達されるように構成されており、
    前記幾つかの画像形成部において、未使用の前記第2ユニットが前記装置本体に装着されたときに、前記巻き取り動作において、前記(B1)(C1)(B2)(C2)を行うことを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 前記第1の周速度は、前記現像剤像を形成する際の周速度と同じであることを特徴とする請求項8または9に記載の画像形成装置。
  12. 1つの前記画像形成部において前記像担持体、前記現像剤担持体、及び前記巻き取り軸を回転させる回転駆動力は、単一の前記モータから伝達されることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  13. 前記駆動手段が有する前記モータの数は、複数の前記画像形成部の総数よりも少なく、
    複数の前記画像形成部のうちの幾つかは、単一の前記モータからそれぞれ回転駆動力が伝達されるように構成されていることを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載
    の画像形成装置。
  14. 前記第2のユニットに設けられ、前記第2のユニットの情報が格納されたメモリと、
    前記メモリに格納された前記情報に基づいて、前記装置本体に装着された前記第2ユニットが未使用であるか否かを検知する新品検知手段と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1〜13のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  15. 前記第1のユニットは、前記像担持体の表面と摺動接触して前記表面をクリーニングするクリーニング部材をさらに有することを特徴とする請求項1〜14のいずれか1項に記載の画像形成装置。

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