JP2006139124A - ヘッドマウントディスプレイ - Google Patents

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Abstract

【課題】ヘッドマウントディスプレイにおいて、夕方等の光が弱くなったときでも、通常視界を簡便に確保することを可能とし、更には、外界光に干渉されずに明確な映像を確保する。
【解決手段】視界方向を撮影する撮像手段と、この撮像手段により撮像された映像を表示可能な映像表示手段を備えるヘッドマウントディスプレイに、外界を照射する発光装置を備える。更に、発光装置から照射される照射光の極大波長と、映像表示手段から照射される映像光の極大波長を異なるものにする。
【選択図】図5

Description

本発明は、ヘッドマウントディスプレイに係り、特に、ディスプレイで表示させる映像を取得する撮像手段と外界を照射する発光手段を備えたヘッドマウントディスプレイに関する。
従来から、懸架装置に小型のディスプレイを備えて眼前に電子映像を表示させるヘッドマウントディスプレイ(以下、単に「HMD」という。)が知られている。産業用、医療用又は映画の鑑賞用等、種々のHMDが開発され、その用途も多岐にわたっている。その中でも、眼鏡の形状を具備する懸架装置に小型ディスプレイを搭載するタイプのものは、外界の景色に電子映像を重複表示するシースルー性を有しており、弱視者等の視覚的な障害をもつ者には、通常視界を補完する第二の眼として、益々ニーズが高まっている。
視覚補助として機能するHMDは、観者の視線方向等を撮像する小型カメラが備えられており、この小型カメラから撮像された映像が眼前のディスプレイに表示されるようになっている。観者は外部環境に応じて、肉眼での視界とディスプレイ上の映像とを使い分けながら充分な視覚情報を得ることが可能である。
ところで、一般に、小型カメラは、フォトダイオード等の受光素子が用いられているが、その特性上、光が減少する暗所では十分な光電変換行うことができずに映像が見づらくなるという問題がある。
このような問題に対し、例えば、特許文献1に提供される発明のように、信号増幅やカメラ感度の調節等の映像処理により好適な映像表示を確保することも可能である。
特開平9−97333号公報
しかしながら、外界光が低減する環境では、小型カメラから取得される映像信号自体が低下する。そのため、信号増幅では映像が粗くなり、特に、弱視者等の視力が低下している者は、映像の内容を明確に認識できない虞がある。
又、暗所でカメラの感度を高くしても、自動車のヘッドライト、街灯、ネオンサイン等のカメラ感度に対して著しく輝度の高い突発的な光がカメラに入射すると、ディスプレイ上で白とびが生ずる虞がある。
更に、シースルー型のHMDでは、映像表示面が外界光の干渉をうけて、映像と肉眼視界との境目が不明確となる虞もある。
このような問題を解決する方法として、外界を照らす照明装置を使用すればよいが、透過型ディスプレイの場合には、照明光で照らされた外界のシーンと映写された映像の区別が付きにくくなる。従来、赤外線で外界を照射して映像を見る暗視装置もあるが、モノトーン表示であるため日常の生活において使いづらいという問題もある。
そこで、本発明の目的は、外界光が少ない場合でも良好な視認性を有する映像が得られる透過型のHMDを提供することにある。可視光線によるカラー映像が外界と区別しやすく表示される透過型HMDを提供することにある。また、視力障害者の外界観察補助のためのディスプレイ装置を提供することに有る。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、頭部に装着可能な装着具に、眼前に位置して映像を光学的に目に導く映像表示手段と、前記映像手段に映像を投射する映像投射手段と、視界方向からの光を受光する撮像手段と、視界に向けて光を照射する光照射手段を搭載してなるHMDにおいて、前記映像表示手段は、外界光を透過可能であり、かつ前記光照射手段が照射する照射光の極大波長は、前記映像投射手段が投射する投射光の極大波長とは異なることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のHMDにおいて、前記光照射手段が可視光線を照射することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のHMDにおいて、前記撮像手段は、可視光線を受光することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載のHMDにおいて、前記光照射手段は、発光ダイオードから発光することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載のHMDにおいて、前記光照射手段が照射する照射光の極大波長は、前記映像投射手段により投射される投射光の極大波長より少なくとも5nm異なることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか一項に記載のHMDにおいて、前記光照射手段が照射する照射光の極大波長は、前記映像投射手段が投射する投射光の極大波長と5nm以上から20nm以下の範囲で異なることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれか一項に記載のHMDにおいて、前記撮像手段の極大感度波長と、前記映像照射手段の投射する投射光の極大波長が異なることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項1〜7のいずれか一項に記載のHMDにおいて、前記撮像手段の極大感度波長と、前記映像照射手段の投射する投射光の極大波長が、少なくとも5nm異なることを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項1〜8のいずれか一項に記載のHMDにおいて、前記撮像手段の極大感度波長と、前記映像投射手段が投射する投射光の極大波長が5nm以上から20nm以下の範囲で異なることを特徴とする。
請求項1に記載のHMDによれば、光照射手段から照射される照射光が、外界に反射されることで観者の瞳に入射する光が増加し、暗所でも通常視界を確保することが可能となる。このため、特に、光の認識力が低い弱視者等には、夕方、早朝あるいは夜間でも通常視界を確保することができ、周辺状況を把握することが容易となる。
また、光照射手段から照射され外界に反射された照射光の極大波長が、映像投射手段により投射される投射光の極大波長と異なるため、直接観者の瞳に入射する照射光により認識される色と、映像表示手段から観者の瞳に入射する映像光により認識される色が異なる。このため、特に、シースルー型のHMDでは、外界光の干渉により映像と通常視界の境目が不明確となり映像が見づらくなるという虞を低減させることが可能となり、観者が両者の視覚情報を明確に区別して活用することができるようになる。
請求項2に記載のHMDによれば、光照射手段から照射される照射光が人間の眼で認識可能な波長帯域である可視光線であるため、外界に反射されて観者の瞳に直接入射する可視光線が増加することで、暗所でも通常視界を確保することが可能となる。このため、特に、光の認識力が低い弱視者等には、夕方、早朝あるいは夜間でも通常視界を確保することができ、周辺状況を把握することが容易となる。
請求項3に記載のHMDによれば、撮像手段が可視光線を受光可能であるため、視界方向に存在する光のうち観者が認識することが可能な波長帯域の光を撮像することが可能となる。これにより、映像表示手段に観者が認識可能な波長帯域の投射光を投射することができる。
請求項4に記載のHMDによれば、光照射手段が発光ダイオードであるため、HMDの小型化、軽量化が可能となる。HMDは、頭部に懸架するものであるため、重量等により生ずる煩わしさが低減され、より長時間の好適な装着を可能となる。特に、HMDを常時装着する必要がある弱視者等には有効である。
請求項5に記載のHMDによれば、請求項1〜4に記載のHMDにおいて、光照射手段が照射する照射光の極大波長と、映像投射手段により投射される投射光の極大波長が少なくとも5nm異なるため、観者が通常視界と映像を区別することが可能となる。更に、両者の極大波長を少なくとも5nm異ならせるため、直接観者の瞳に入射して認識される色と、投射光により認識される色の差異を少なくできる。このため、両者の色情報を一定の範囲に保持したままで、両者の視覚情報を明確に区別することが可能となる。
請求項6に記載のHMDによれば、請求項1〜5に記載のHMDにおいて、光照射手段が照射する照射光の極大波長と、映像投射手段が投射する投射光の極大波長が5nm以上から20nm以下の範囲で異なるため、観者が通常視界と映像を区別することが可能となる。
更に、両者の極大波長が5nm以上から20nm以下の範囲で異なることで、直接観者の瞳に入射して認識される色と、投射光により認識される色の差異を少なくできる。このため、両者の色情報を一定の範囲に保持したまま、両者の視覚情報を明確に区別することが可能となる。
請求項7に記載のHMDによれば、請求項1〜6に記載のHMDにおいて、撮像手段の極大感度波長と、前記映像投射手段のから照射される投射光の極大波長が異なるため、映像投射手段から観者の瞳に入射する投射光により認識される色と、直接観者の瞳に入射する照射光により認識される色とが異なる。
このため、特に、シースルー型のHMDでは、外界光の干渉により映像と通常視界の境目が不明確となり映像が見づらくなるという虞を低減させ、観者が両者の視覚情報を明確に区別して活用することが可能となる。
請求項8に記載のHMDによれば、請求項1〜7に記載のHMDにおいて、撮像手段の極大感度波長と、前記映像投射手段の表示により投射される投射光の極大波長が少なくとも5nm異なるため、観者が通常視界と映像を区別することが可能となる。
更に、両者の極大波長を少なくとも5nm異ならせるため、直接観者の瞳に入射して認識される色と、投射光により認識される色の差異を少なくできる。
このため、両者の色情報を一定の色域の範囲にすることができる。その結果、通常視界の色と投射光の色を極端に変更することなく、明確に区別することが可能となる。
請求項9に記載のHMDによれば、請求項1〜8に記載のHMDにおいて、撮像手段の極大感度波長と、前記映像投射手段により投射される投射光の極大波長が5nm以上から20nm以下の範囲で異なるため、観者が通常視界と映像を区別することが可能となる。
更に、両者の極大波長を少なくとも5nm異ならせるため、直接観者の瞳に入射して認識される色と、映像光により認識される色の差異を少なくできる。
このため、両者の色情報を一定の色域の範囲にすることができる。その結果、通常視界の色と投射光により認識される色を極端に変更することなく。明確に区別することが可能となる。
以下、図を用いて、本発明を実施するための最良の形態について説明する。図1は本発明を適用したHMDの外観構成を示した概要図である。なお、以下の説明において、接眼方向と反対の方向を正面とする。
HMD1は、通常の眼鏡と同様に、鼻当て2及びテンプル3が備えられるフレーム4とレンズ5を有する。このフレーム4のレンズ5の上方には、映像表示装置6、接眼光学系7及び撮像装置8が一体となって設置されている。また、これら映像表示装置6等が設置されるのと反対方向の側面(眼鏡の蝶番近傍)には、略正面方向の外界を照射する光照射手段としての発光装置9が備えられる。発光装置9は可視光線の波長領域を照射可能な可視光線発光ダイオード10が備えられる。
また、発光装置9は、映像表示装置6及び撮像装置8とともにケーブル13を介してコントロールボックスである制御ユニット25に接続されるものである。
撮像装置8は、映像情報の入力手段の一つであり、フレーム4のブリッジ12近傍に備えられ、観者の視界方向を撮影可能なように設置されている。撮像装置8は、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary metal oxide semiconductor)イメージセンサ等を利用した撮像装置が適用できる。また、可視光線発光ダイオード10が照射光を照射し、このうち外界から反射される照射光を受光可能な小型のCCDカメラを適用している。
レンズ5と接眼光学系7とは、面方向が段差なく一致するように嵌合されている。なお、より具体的には後述するが、HMD1は、映像表示装置6から照射される映像光を干渉させて映像を表示させるホログラムの原理により眼球に虚像を結ばせるものである。このような構成にすることで、外界光による視界上にホログラム映像を重畳的に表示させることができ、外界光による通常視界を妨げることなく補助情報を提供することが可能となる。
映像投射手段としての映像表示装置6は、制御ユニット25から送信される映像信号をスペクトル変換させ、映像表示手段としての接眼光学系7に投射光を投射するものである。図2は、映像表示装置6及び接眼光学系7の左側面からの断面を示した側断面図である。映像表示装置6の本体となる筐体15の内部には、制御ユニット25から送信される映像信号から映像を生成する透過型の液晶表示器16、バックライト光源17及びバックライト光源17からの照射光を液晶表示器16の全面に導くための照明光学系18が備えられる。
接眼光学系7は、更に、プリズム19とホログラム素子20とからなる。プリズム19は、液晶表示器16から照射される映像を採光し内部に反射させながら導光を行うものである。ホログラム素子20は、この導光された映像が照射されてホログラム映像を表示させるようになっている。また、プリズム19の上端部は、正面方向に厚く形成されており、液晶表示器16からの映像を採光しやすいように採光部が広く形成された楔の形状を有する。上端部から採光された光は、プリズム19の内部で全反射されながら下端部に導かれる。この導かれた光がホログラム素子20に照射され光の干渉により眼球Eに像を結ばせるようになっている。
次に、HMD1の制御ユニット25について説明する。
図3は、制御ユニット25の機能的構成を示したブロック図である。制御ユニット25は、演算処理部26、表示駆動装置28、外部入力端子29及び電源ユニット34からなり、演算処理部26は、更に、CPU30、ROM31、DSP32及びグラフィックメモリ33から構成される。
CPU(Central Processing Unit)30は、予め記録されたプログラムに基づいてHMD1の全体制御を行うものである。また、ROM(Read Only Memory)31は、HMD1の制御全般に関わるプログラム及び各種のデータが格納されるものである。また、各種の映像コンテンツデータの記録が可能である。このコンテンツデータを映像表示装置6で再生することも可能となっている。
A/D(Analog/Digital)変換器27は、撮像装置8の光電変換により得られたアナログ映像信号をサンプリングによりデジタル映像信号に変換しCPU30に送信するものである。
DSP(Digital Signal Processor)32は、CPU30の指示に従い、グラフィックメモリ33に記録された未だ映像処理がされていないデジタル映像信号及び各種の処理装置の信号を入力し、映像表示装置6の輝度あるいは色調補正等の映像処理を高速で行う映像処理装置である。
グラフィックメモリ33は、A/D変換器27から取得されたデジタル信号や、DSP32等で映像処理が施されたデジタル信号の一時記憶を行うものである。また、DSP32が実行するプログラムを展開するためのワークエリアが展開されるものである。
電源ユニット34は、図示しない電源スイッチを介してHMD1を作動させる電源を供給するものであり、各種外部電源又は携帯電池若しくは充電池も適用可能である。第1実施形態では、HMD1のポータブル性に鑑み、携帯型の電池が適用されている。
以上のような構成を有するHMD1は、発光装置9から照射される光束の波長の極大波長と映像表示装置6から照射される光束の波長の極大波長が異なるものである。即ち、観者が直接外界光から認識する色と、接眼光学系7を通して映像表示装置6から照射される映像光から認識する色を異ならせるものである。
図4は、発光装置9が照射する照射光の波長及び映像表示装置6が接眼光学系7に投射する投射光の波長と、その発光強度との関係を示したものである。発光装置9が照射する照射光の波長の極大波長を示す点Pと、映像表示装置6が照射する映像光の波長の極大波長を示す点Qが近似している。このため、外界から反射された照射光により肉眼に直接入射する光から認識する色と、映像表示装置6から入射される映像光から認識する色は、ほぼ同一となる。このため、ホログラム素子20により表示される映像と通常視界との境目が不明確となりやすい。
これに対し、第1実施形態は、図5に示すように、発光装置9の照射する光束の極大波長を、より長い波長領域とする発光装置を適用したものである。具体的には映像表示装置6から照射される光束の青系(B)、緑系(G)、赤系(R)の波長のピークがそれぞれ471nm、520nm、636nmであるのに対し、発光装置9が照射する光束の青系(B)、緑系(G)、赤系(R)の波長のピークをそれぞれ457nm、515nm、610nmとする発光ダイオードを適用するものである。
なお、このような極大波長の変更は、発光装置9に用いられる発光ダイオ−ドの種類の変更や、発光装置9にカラーフィルタを被覆することにより行っている。
以上のような構成にすることにより、外界に反射されて直接観者の瞳に認識される色と、映像表示装置6から照射される映像光により認識される色とを異なるものとすることが可能となる。このため、ホログラム素子20により表示される映像が、外界と区別しやすくすることできる。
更には、発光装置9の照射光により、暗所でも充分好適な視界を確保することが可能となる。
なお、第1実施形態では、発光装置9から照射される照射光と、映像表示装置6から照射される映像光とピーク波長をRGBの全ての色域において異なる構成としているが、このうちすくなくとも一つの色域に属するピーク波長を異なるものとすることでも上記効果を得ることができる。即ち、カラーの映像表示は、光の三原色による加法混色により実現されるためである。また、より好ましくは、最も発光強度の高い色域に属する波長のピークを異なるもとするのが良い。三原色のなかで発光強度が高いものほど、加法混色における色の変化に影響するためである。
〔第2実施形態〕
次に、本発明を適用したHMDを実施するための第2実施形態について説明する。
第2実施形態におけるHMDは、第1実施形態におけるHMDとその概観構成においては共通する部分が多い。よって、同一機能を有する部材については同一符号を用いて説明を省略する。
図2は、HMD35の外観構成を示した概要図である。
第2実施形態におけるHMDは発光装置40及び撮像装置41が、第1実施形態におけるHMD1と異なる。
発光装置40は、図4に示すように、照射光の極大波長と、映像表示装置6の映像光の極大波長を近似させた構成としている。第2実施形態のHMD22は、撮像装置41の極大感度波長が、映像表示装置6の照射する映像光の極大波長と異なる構成としている。
図7は、撮像装置41の極大感度波長を、映像表示装置6の照射する映像光の極大波長に対し、より長い波長領域とした場合の関係を示したものである。映像表示装置6が照射する映像光の極大波長は、青系(B)、緑系(G)、赤系(R)からそれぞれ471nm、520nm、633nmとするのに対し、撮像装置8の極大感度波長は、青系(B)、緑系(G)、赤系(R)からそれぞれ460nm、541nm、627nmとする構成を有するものである。
これにより、外界に反射されて直接観者の瞳に入射される照射光から認識される色と、映像表示装置6から照射される映像光により認識される色を異なるものとすることが可能となる。
なお、第2実施形態では、撮像装置41の極大感度波長と、映像表示装置6から投射される投射光の極大波長をRGBの全ての色域において異ならせる構成としているが、このうちすくなくとも一つの色域に属する感度波長を異なるものとすることでも上記効果を得ることができる。即ち、カラーの映像表示は光の三原色による加法混色により実現されるためである。より好ましくは、最も感度の高い色域に属する波長のピークを異なるものとするのが良い。最大発光強度を有する波長の変更が色の変化に最も影響するためである。
また、第2実施例では、撮像装置41の極大感度波長と映像表示装置6の極大波長を異ならせる構成としているが、更に、発光装置40から照射される照射光の極大感度波長を異ならせる構成とすることでも上記効果を得ることが可能となる。より具体的には、表示装置40が投射する投射光の波長の極大値を基準として、撮像装置41の極大感度波長をより波長の短い領域へとシフトし、発光装置40の照射する照射光を波長の長い領域へとシフトする、あるいはこの逆であっても良い。これにより光が相乗的に変換され、更に映像表示と外界との区別を明確にすることができる。
第1実施形態における、HMD1を使用して映像の識別性の目視観察を行った。なお、実施例1では、発光装置9が照射する映像光は赤系の波長であり、また、映像表示装置6から照射される映像光も赤系の波長としている。波長の変更は、発光装置9の種類又は発光装置9に被覆するカラーフィルタを変更することにより行った。
なお、各波長は表1に示す条件である。また、映像の識別性は3段階で行い、◎を識別性が非常に高い、○が比較的高い、×を普通として評価する。結果を表1に示す。
Figure 2006139124
以上のように、発光装置9の照射光の極大波長を映像表示装置6の投射光の波長と5nm〜36nmの間で異ならせると識別性が高くなることが分かる。より好ましくは、発光装置9の照射光の極大波長を映像表示装置6の投射光の波長と5nm〜15nmの範囲で異ならせると特に識別性が高くなることが分かる。
第2実施形態における、HMD2を使用して映像の識別性の目視観察を行った。なお、実施例2では、撮像装置8の感度波長のうち、青系の極大感度波長を波長の短い領域に変更することとする。また、発光装置40は520nmを極大波長とし、特に、撮影装置41の極大感度波長が541nmのときに、515nmを極大波長として識別性を目視観察した。なお、映像表示装置6が照射する光束の極大波長は520nmである。
なお、各波長は下記表2に示す条件である。また、映像の識別性は3段階で行い、◎を識別性が非常に高い、○が比較的高い、×を普通として評価する。結果を表2に示す。
Figure 2006139124
以上のように、撮像装置41の極大感度波長が映像表示装置6の極大波長より波長が長いほうに5nmから51nm異なると、映像の識別性が向上することが分かる。より好ましくは、撮像装置41の極大感度波長と映像表示装置6の極大波長が5nmから21nm離れているほうが、特に、識別性が高いことが分かる。更に、撮像装置41の極大感度波長と映像表示装置6の極大波長とが、少なくとも21nm異なり且つ発光装置40の極大波長が映像表示装置6の極大波長より波長が短いほうに少なくとも5nm異なる場合も、特に識別性が高くなることが分かる。
このように本発明を適用した、HMD1及びHMD35によれば、外界光の干渉を受けて映像面が不明確となる虞を低減することができる。更には、発光装置40により照射光が照射されるため、暗所においても、十分好適な通常視界及び映像表示が可能となる。
以上、本発明を実施するための最良の形態について説明したが、本発明は上記種々の例に限定されるものではない。
第一実施形態におけるHMDの概要を示した全体図である。 第一実施形態における映像表示装置及び接眼光学系を示した左側面図である。 第一実施形態におけるHMDの機能的構成を示したブロック図である。 発光装置の照射する光束と、映像表示装置の照射する映像光束の関係の概要を示したグラフである。 第一実施形態におけるHMDの、発光装置の極大波長と、映像表示装置の極大波長との関係の概要を示したグラフである。 第二実施形態におけるHMDの概要を示した全体図である。 第二実施形態におけるHMDの、撮像装置の極大感度波長と映像表示装置の極大波長との関係の概要を示したグラフである。
符号の説明
1 HMD
2 鼻当て
3 テンプル
4 フレーム
5 レンズ
6 映像表示装置
7 接眼光学系
8 撮像装置
9 発光装置
10 可視光線発光ダイオード
12 ブリッジ
13 ケーブル
15 筐体
16 液晶表示器
17 バックライト光源
18 照明光学系
19 プリズム
20 ホログラム素子
25 制御ユニット
26 演算処理部
27 A/D変喚器
28 表示駆動装置
29 外部入力端子
30 CPU
31 ROM
32 DSP
33 グラフィックメモリ
34 電源ユニット
40 発光装置
41 撮像装置

Claims (9)

  1. 頭部に装着可能な装着具に、眼前に位置して映像を光学的に目に導く映像表示手段と、前記映像手段に映像を投射する映像投射手段と、視界方向からの光を受光する撮像手段と、視界に向けて光を照射する光照射手段を搭載してなるヘッドマウントディスプレイにおいて、
    前記映像表示手段は、外界光を透過可能であり、かつ前記光照射手段が照射する照射光の極大波長は、前記映像投射手段が投射する投射光の極大波長とは異なることを特徴とするヘッドマウントディスプレイ。
  2. 前記光照射手段が可視光線を照射することを特徴とする請求項1に記載のヘッドマウントディスプレイ。
  3. 前記撮像手段は、可視光線を受光することを特徴とする請求項1又は2に記載のヘッドマウントディスプレイ。
  4. 前記光照射手段は、発光ダイオードから発光することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のヘッドマウントディスプレイ。
  5. 前記光照射手段が照射する照射光の極大波長は、前記映像投射手段により投射される投射光の極大波長より少なくとも5nm異なることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のヘッドマウントディスプレイ。
  6. 前記光照射手段が照射する照射光の極大波長は、前記映像投射手段が投射する投射光の極大波長と5nm以上から20nm以下の範囲で異なることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のヘッドマウントディスプレイ。
  7. 前記撮像手段の極大感度波長と、前記映像照射手段の投射する投射光の極大波長が異なることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のヘッドマウントディスプレイ。
  8. 前記撮像手段の極大感度波長と、前記映像照射手段の投射する投射光の極大波長が、少なくとも5nm異なることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載のヘッドマウントディスプレイ。
  9. 前記撮像手段の極大感度波長と、前記映像投射手段が投射する投射光の極大波長が5nm以上から20nm以下の範囲で異なることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載のヘッドマウントディスプレイ。
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