JP2006136524A - ブラシ用毛材およびブラシ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】芯部の繊維軸と垂直方向の断面形状が、外周長Tと外接円の円周長Lとの比T/Lの値が1.20〜2.50の範囲の異形断面である芯鞘複合モノフィラメントからなり、その少なくとも片方の先端部において、芯部4が鞘部5に覆われずに露出していることを特徴とするブラシ用毛材。
【選択図】 図2
Description
前記芯鞘複合モノフィラメントの芯部を構成する成分がポリアミド系樹脂であり、かつ鞘部を構成する成分がポリエステル系樹脂であること、
前記露出した芯部の長さが0.5〜6mmの範囲にあること、および
前記芯鞘複合モノフィラメントの直径が0.07〜0.30mmの範囲であり、かつ繊維軸と垂直方向の断面における芯部/鞘部の断面積比が20/80〜80/20の範囲にあること
が、いずれも好ましい条件であり、これらの条件を満たすことによりさらに好ましい効果を取得することができる。
得られた芯鞘複合モノフィラメント試料をミクロトームで輪切りにし、その切片の断面を(株)KEYENCE社製デジタルHDマイクロスコープVH−7000を使用して芯部の外周長Tと外接円周長Lを測定した。そして、測定したそれぞれの値からT/Lの値を計算して求めた。
10mm立方のアクリル板の上表面に幅1mm、高さ3mmの溝を設けた擬似歯モデルを作成し、溝の内表面も含め、アクリル板上表面一体に歯垢染色液(プラークチェック液)を均一に付着させた。そして、作成した歯ブラシを使用して、アクリル板上表面を、垂直荷重350g、振幅長30mm、かつ振幅速度180往復/分の条件で3分間ブラッシングを行い、その後、ブラッシングにより歯垢染色液が除去された部分の面積を、(株)KEYENCE社製デジタルHDマイクロスコープVH−7000を使用して測定し、その面積をブラッシング前の歯垢染色液付着総面積に対する百分率(%)で表すことにより、評価値とした。この評価値が大きいほど清掃性に優れていることを示す。
上記の清掃性における評価と同じ条件、かつ擬似歯モデルを使用して、2時間ブラッシングを行ない、その後、歯ブラシ毛材を観察し、芯部と鞘部の剥離の有無を目視で判定した。
上記の清掃性における評価と同じ条件、かつ擬似歯モデルを使用して、2時間ブラッシングを行ない、その後、歯ブラシの毛材植毛幅を測定し、その幅をブラッシング前の植毛幅に対する百分率(%)で表し、評価値とした。この評価値が小さいほど広がりにくい毛材であることを示す。
15名のモニターに歯ブラシを実際に使用してもらい、使用時の毛材の感触について次の5段階で評価を行った。
1・・・毛先の歯や歯茎への当たりが硬く、歯茎に強い刺激を感じた、
2・・・毛先の歯や歯茎への当たりがやや硬く、歯茎への刺激がやや残った、
3・・・毛先の歯や歯茎への当たりに問題はなく、歯茎への刺激もなかった、
4・・・毛先の歯や歯茎への当たりが良く、歯茎への触感も良好であった、
5・・・毛先の歯や歯茎への当たりが極めて良好で、歯茎への感触も優れていた。
芯成分にナイロン610樹脂(東レ(株)社製 M2001、以下、N610と言う)、鞘成分にポリブチレンテレフタレート樹脂(東レ(株)社製 1200S、以下、PBTと言う)を使用し、芯鞘複合紡糸機に供給、溶融混練した後、芯部の断面形状が図2(b)となる芯鞘複合口金孔から両方の樹脂を共押し出し、引き続き冷却、延伸、熱セツトすることにより、直径Dが0.200mm、芯鞘断面積比が50/50、芯部の外周長Tと外接円周長Lの比T/Lが1.30の芯鞘型複合モノフィラメントを得た。
芯成分にナイロン612樹脂(ダイセルヒュルス(株)社製 D14、以下、N612と言う)を使用し、芯部の断面形状が図2(c)となる芯鞘複合口金を使用して芯部の外周長Tと外接円周長Lの比T/Lが2.00の芯鞘複合モノフィラメントを溶融紡糸したこと以外は、実施例1と同じ条件でブラシ用毛材を作成した。そして、得られたブラシ用毛材を歯ブラシとして植毛し、各評価を行った。
芯部の断面形状が図2(a)となる芯鞘複合口金を使用して芯部の外周長Tと外接円周長Lの比T/Lが1.40の芯鞘複合モノフィラメントを溶融紡糸したこと以外は、実施例1と同じ条件でブラシ用毛材を作成した。そして、得られたブラシ用毛材を歯ブラシとして植毛し、各評価を行った。
芯鞘断面積比を30/70したこと以外は、実施例3と同じ条件でブラシ用毛材を作成した。そして、得られたブラシ用毛材を歯ブラシとして植毛し、各評価を行った。
毛材先端部の長さHが6mmとなるように芯鞘複合モノフィラメントの両端の鞘部を減量加工し、芯部を露出させたこと以外は、実施例3と同じ条件でブラシ用毛材を作成した。そして、得られたブラシ用毛材を歯ブラシとして植毛し、各評価を行った。
芯成分にナイロン6樹脂(東レ(株)社製 M1021T、以下、N6と言う)を使用したこと以外は、実施例3と同じ条件でブラシ用毛材を作成した。そして、得られたブラシ用毛材を歯ブラシとして植毛し、各評価を行った。
芯部の断面形状が図3(d)となる芯鞘複合口金を使用して芯部の外周長Tと外接円周長Lの比T/Lが1.00の芯鞘複合モノフィラメントを溶融紡糸したこと以外は、実施例1と同じ条件でブラシ用毛材を作成した。そして、得られたブラシ用毛材を歯ブラシとして植毛し、各評価を行った。
芯部の断面形状が図3(e)となる芯鞘複合口金を使用して芯部の外周長Tと外接円周長Lの比T/Lが0.95の芯鞘複合モノフィラメントを溶融紡糸したこと以外は、実施例1と同じ条件でブラシ用毛材を作成した。そして、得られたブラシ用毛材を歯ブラシとして植毛し、各評価を行った。
芯部の断面形状が図3(f)となる芯鞘複合口金を使用して芯部の外周長Tと外接円周長Lの比T/Lが2.80の芯鞘複合モノフィラメントを溶融紡糸したこと以外は、実施例1と同じ条件でブラシ用毛材を作成した。そして、得られたブラシ用毛材を歯ブラシとして植毛し、各評価を行った。
アルカリ溶解法を行わず、毛材先端部に芯部を露出させなかったこと以外は、実施例3と同じ条件でブラシ用毛材を作成した。そして、得られたブラシ用毛材を歯ブラシとして植毛し、各評価を行った。
2 先端部
3 本体部
4 芯部
5 鞘部
H 先端部の長さ(mm)
D 本体部の直径(mm)
T 芯部の断面形状の外周長(mm)
L 芯部の断面形状に外接する円の円周長(mm)
Claims (5)
- 芯部の繊維軸と垂直方向の断面形状が、外周長Tと外接円の円周長Lとの比T/Lの値が1.20〜2.50の範囲の異形断面である芯鞘複合モノフィラメントからなり、その少なくとも片方の先端部において、芯部が鞘部に覆われずに露出していることを特徴とするブラシ用毛材。
- 前記芯鞘複合モノフィラメントの芯部を構成する成分がポリアミド系樹脂であり、かつ鞘部を構成する成分がポリエステル系樹脂であることを特徴とする請求項1に記載のブラシ用毛材。
- 前記露出した芯部の長さが0.5〜6mmの範囲にあることを特徴とする請求項1または2に記載のブラシ用毛材。
- 前記芯鞘複合モノフィラメントの直径が0.07〜0.30mmの範囲であり、かつ繊維軸と垂直方向の断面における芯部/鞘部の断面積比が20/80〜80/20の範囲にあることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のブラシ用毛材。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載のブラシ用毛材を毛材の少なくとも一部に使用したことを特徴とするブラシ。
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JP2004328978A JP2006136524A (ja) | 2004-11-12 | 2004-11-12 | ブラシ用毛材およびブラシ |
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