JP2006136358A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 遊技機において静電気の発生を抑制することを目的とする。ショート等の問題を引き起こすことなく電子機器を静電気による悪影響から守ることのできる遊技機を提供する。
【解決手段】 遊技機の筐体11の内部であって、回胴60を含む可動部分又はCPUやメモリを含む電子回路に係る部分に光触媒膜20、20−1、20−2を形成するとともに、前記光触媒膜に光を照射するための光源L−1、L−2、L−3を設ける。光触媒膜により薄い水膜を形成し、静電気の発生又は静電気による影響を抑制する。
【選択図】 図5

Description

この発明は、回胴などの可動部又はCPUやメモリなどの電子回路を備えるスロットマシン等の遊技機に関する。
スロットマシンやパチンコ機などの遊技機はマイコン(CPU)を内蔵していて、抽選・入賞・払い出し・演出の制御をプログラムで実現している。この種の遊技機は、遊技者の操作を受けて内部抽選及び該抽選結果に応じた入賞判定を行うとともに、入賞に応じて遊技媒体の払い出し制御を行うメイン基板と、メイン基板からコマンドを受けて内部抽選の結果を報知したり各種演出を行うサブ基板とを備えている。
特開2003−102903号公報「スロットマシン」
マイコン(CPU)やメモリなどの電子機器は静電気などの外的要因に弱く、静電気が故障を招く原因のひとつになっている。静電気が発生しやすい条件として、湿度の低さがある。遊技機筐体の使用環境は、冷暖房などの空調により乾燥しており、静電気が発生しやすい。静電気が発生しにくい環境を構築するために湿度を一定レベルに保つことが必要であるが、水の噴射などはコスト及びその機構の実現の点で好ましくないとともに、電子機器や他の電気部品をショートさせることになりかねず、実行することはできない。
本発明は、遊技機において静電気の発生を抑制することを目的とし、ショート等の問題を引き起こすことなく電子機器を静電気による悪影響から守ることのできる遊技機を提供することを目的とする。
本発明に係る遊技機は、筐体と、前記筐体に開閉自在に設けられた扉と、遊技者の操作を受けて内部抽選及び入賞判定を行うとともに、入賞に応じて遊技媒体の払い出し制御を行う処理部と、前記筐体の内部であって、(特に静電気が発生しやすい)回胴を含む可動部分又は(静電気による影響を受けやすい)CPUやメモリを含む電子回路に係る部分の少なくともいずれかに形成された光触媒膜(酸化チタン膜)と、前記光触媒膜に光(紫外線)を照射するための光源とを備え、静電気の発生又は静電気による影響を抑制したことを特徴とするものである。
リールの内面等の可動部分に光触媒を塗布し、光触媒による親水基を生成する作用を利用して摩擦による帯電を防止する。また、CPUやメモリなどの電子回路にも光触媒を塗布することにより、それらを静電気による悪影響から防御する。
前記回胴の動作状態を検出するセンサを備え、前記回胴の停止時には前記光源による光の照射が停止されるようにしてもよい。
前記扉の開閉状態を検出するセンサを備え、前記扉が開放されているときは前記光源による光の照射が停止されるようにしてもよい。
前記光源を、好ましくは、前記筐体の内側で下方に向けて設けるか、又は前記筐体の側面内側に他方の側面に向けて設けるようにする。
前記電子回路を収納するケースを備える場合は、前記ケースの内面に光触媒膜を形成し、前記光源が前記ケース内部にその内面を照射するように設けてもよい。ケースの内面に光源を設けることにより、外部に光源を設ける必要がなくなるため、ワンパッケージ化できる。その結果、メンテナンス等が容易になるという作用効果を奏する。
この発明によれば、光触媒の反応により発生する親水基により空気中の水分を集めごく薄い水膜を形成するので、静電気の発生を抑制することができ、したがって静電気による電子回路に対する悪影響を軽減することができる。
この発明の実施の形態に係る遊技機について図面を参照して説明する。
図1は遊技機(スロットマシン)の正面図である。
スロットマシン10で遊技を楽しもうとする遊技者は、まずメダル貸機(図示しない)等から遊技媒体であるメダルを借り、メダル投入装置のメダル投入口100に直接メダルを入れる。メダル投入口100は、スロットマシン10の正面で略中央右側の位置に設けられている。
スロットマシン10は、四角箱状の筐体11を有する。前記筐体11の中央部及び上部には、遊技者側に向かって臨む四角窓状の表示窓12が形成されている。そして、この中央部の表示窓12の中央には、三個の回転リール(回胴)40の図柄61を見ることができる図柄表示窓13が形成されている。ベットスイッチ16は、回転リール(回胴)40の下方に位置するスイッチであって、貯留メダル数を減じてメダル投入に代える。精算スイッチ17は、回転リール(回胴)の左方に位置するスイッチであって、貯留した投入メダルを払い出す。スタートスイッチ30は回転リール(回胴)40の斜め下方に位置するレバーであって、遊技メダルの投入若しくはベットスイッチ16の投入を条件に、リール(回胴)ユニット60の駆動を開始させる。ストップスイッチ50は、リール(回胴)ユニット60の駆動を停止させるためのものである。リール(回胴)ユニット60は、三個の回転リール(回胴)40から構成されている。そして、各回転リール(回胴)40は、合成樹脂からなる回転ドラムと、この回転ドラムの周囲に貼付されるテープ状のリール(回胴)テープ42とを備えている。このリール(回胴)テープ42の外周面には、複数個(例えば21個)の図柄61が表示されている。62は各種の演出を行うための液晶表示部である。
スタートスイッチ30は、前述のように回転リール(回胴)40の斜め下方に位置するレバーであって、遊技メダルの投入若しくはベットスイッチ16の投入を条件に、または、「再遊技(Replay)」時には前遊技からの所定時間経過を条件に、リール(回胴)ユニット60の駆動を開始させるためのものである。
ストップスイッチ50は、前述のようにリール(回胴)ユニット60の駆動を停止させるためのものである。具体的には、ストップスイッチ50は、各回転リール(回胴)40に対応した三個のスイッチから構成され、各回転リール(回胴)40の下方に1個ずつ配置されているものである。回転リール(回胴)40に対応したストップスイッチ50の操作により、当該対応した回転リール(回胴)40の回転を停止するように設定されている。
メダルの投入若しくはベットスイッチ16の投入を条件に、または、「再遊技(Replay)」時には前遊技から所定時間経過を条件に、スタートスイッチ30を操作すると、リール(回胴)ユニット60が駆動され、三個の回転リール(回胴)40が回転を開始する。その後、ストップスイッチ50の一個を操作すると、当該対応する回転リール(回胴)40の回転が停止する。そして、ストップスイッチ50を三個全て操作すると、三個の回転リール(回胴)40の回転が全て停止する。このとき、図柄表示窓13の有効入賞ライン上に、予め設定された図柄61が停止すると、図示しないホッパーユニットを介して所定枚数のメダルが払い出される。なお、メダルを払い出す代わりに、クレジットしてもよい。
3つの回転リール(回胴)40が停止したときに図柄表示窓13に表示される図柄を「停止出目」という。同じ図柄が当選ライン(メダル投入枚数により1本、3本、5本と変化する)上に揃うと入賞したことになり、メダルが払い出される。
図2はスロットマシン10の電気的な概略構造を示すブロック図である。この図において電源系統についての表示は省略されている。スロットマシン10は、その主要な処理装置としてメイン基板1(第1処理部)とこれからコマンドを受けて動作するサブ基板2(第2処理部)とを備える。
メイン基板1は、遊技者の操作を受けて内部抽選を行ったり、リール(回胴)の回転・停止やメダルの払い出しなどの処理を行うためのものである。メイン基板1は、予め設定されたプログラムに従って制御動作を行うCPUと、記憶手段であるROMおよびRAMを含む。
メイン基板1は、スタートスイッチ30及びストップスイッチ50の操作に基づき回転リール(回胴)40の回転及び停止を制御する際に、予め定めた抽選確率に基づいて入賞か否かの入賞判定の抽選を行う図示しない入賞抽選手段を含む。この入賞抽選手段による抽選結果が入賞である場合に入賞フラグが成立し、この入賞フラグ成立中に、回転リール(回胴)40の停止図柄の組み合わせが予め定められた入賞図柄と一致したことを条件に入賞が確定し、遊技者にメダルの払い出しや、特別遊技等の利益が付与されるように設定されている。
サブ基板2は、メイン基板1からコマンド信号を受けて内部抽選の結果を報知したり各種演出を行うためのものである。サブ基板2は、予め設定されたプログラムに従って制御動作を行うCPUと、記憶手段であるROMおよびRAMを含む。
サブ基板2はメイン基板1からコマンドをうけ、これに従って演出等の処理を行う。コマンドの流れはメイン基板1からサブ基板2への一方のみであり、逆にサブ基板2からメイン基板1へコマンド等が出されることはない。なお、この説明において、遊技処理を行うための基板がメイン基板1とサブ基板2に分かれている場合を例にとり説明を加えるが、メイン基板1とサブ基板2が分かれていることは本発明の本質ではない。複数の回胴の制御、内部抽選、入賞判定及び遊技媒体の払い出し制御を行うメイン基板と、内部抽選に関する当選役情報を受けて当該当選役が予め定められたものに該当するとき演出等の処理を行うサブ基板をひとつにまとめるようにしてもよく、これも本発明に含まれるのは言うまでもない。
メイン基板1には、光触媒(酸化チタン)膜を照射するための光源(紫外線LED)Lが接続されている。光源Lは電源投入されている間は常時点灯するが、扉が開放されたときは消灯するように制御してもよい。扉が開放されたときに光(紫外線)が外に漏れることを防ぐためである。また、回転リールが停止しているときは消灯するように制御してもよい。回転リールが停止していれば静電気の発生は少なく、それを抑制する必要性が低いからである。なお、回転リールの回転/停止を検出するための手段として、リール位置検出回路71を利用することができる。
メイン基板1には扉開放検出センサSが接続されている。これは上述のように扉の開閉に応じて光源Lの点灯/消灯を制御するためである。センサSとして、発光部と受光部を含む光学式のセンサ(フォトインタラプタなど)や、押しボタンスイッチやリードスイッチなどの機械式のセンサ、ロータリエンコーダやポテンショメータ(例えば回転軸に連動するように設ける)などの電気的センサを用いることができる。
図2のメイン基板1やサブ基板2を覆う図示しないケースの表面又は内面や、基板近傍の部分(フレームや側板内側など)には光触媒(酸化チタン)の膜が形成されている。また、回転リールの表面及び/又は裏面にも同様に光触媒の膜が形成されている。これらの膜は光源Lの光を受けて親水基を発生する。この親水基によりその表面に薄い水膜を形成するので静電気の発生を抑えることができる。
メイン基板1にはスタートスイッチ30,ストップスイッチ50,リール(回胴)駆動部70,リール(回胴)位置検出回路71、ホッパー駆動部80、メダルの貯留と払い出しを行うホッパー81及びホッパー81から払い出されたメダルの枚数を数えるためのメダル検出部82が接続されている。サブ基板2には液晶表示部62の制御基板200、スピーカ基板201、LED基板202などの周辺基板(ローカル基板)が接続されている。以下、スタートスイッチ30,ストップスイッチ50を除く、これらの周辺基板/装置について説明する。
リール(回胴)駆動部70は、3つのリール(回胴)40を回転駆動する図示しないステッピングモータを駆動する回路である。各ステッピングモータはリール(回胴)駆動回路70によって1−2相励磁されており、所定数のパルスの駆動信号が供給されるとそれぞれ1回転する。
リール(回胴)位置検出回路71は、リール(回胴)40の近傍に設けられてリール(回胴)40の回転位置を検出するための図示しないホトセンサから出力パルス信号を受け、3つのリール(回胴)40それぞれの回転位置を検出し、その検出信号を出力するものである。図示しないホトセンサは各リール(回胴)40が一回転する毎に各リール(回胴)40に設けられた遮蔽板を検出してリセットパルスを発生する。このリセットパルスはリール(回胴)位置検出回路71を介してメイン基板1のCPUに与えられる。メイン基板1のRAM内には、各リール(回胴)40について一回転の範囲内における回転位置に対応した計数値が格納されており、CPUはリセットパルスを受け取ると、RAM内に形成されたこの計数値を“0”にクリアする。このクリア処理により、各図柄の移動表示と各ステッピングモータの回転との間に生じるずれが、一回転毎に解消されている。
ホッパー駆動部80は、メダルを収納するとともに指示された枚数のメダルを払い出すホッパー81の図示しないモータを駆動する回路である。
メダル検出部82は、ホッパー81から払い出されるメダル数を計数するためのものである。メイン基板1のCPUは、このメダル検出部82から受けた実際に払い出しのあったメダル計数値が所定の配当枚数データに達した時に、ホッパー駆動部80による駆動を停止させ、メダル払い出しを終了させる。ホッパー駆動回路80,メダル検出部82により、遊技の結果に基づいて所定枚数のメダルが遊技者に払い出される。
液晶制御基板200は、液晶表示部62を駆動するための回路である。
スピーカ基板201は、図示しないスピーカを吹鳴駆動するための回路である。
LED基板202は、図示しない表示ランプやバックランプを駆動するための回路である。
液晶表示部62、図示しないスピーカや表示ランプ等は演出表示装置を構成する。この演出表示装置は、遊技者に入賞等を報知したり、いわゆるアシストタイム(AT)において、一定ゲーム間に特定の小役を台自体が何らかのアクションを伴ってユーザに教えるためのものである。
なお、メイン基板1のROMには、このスロットマシン10で実行されるゲーム処理の手順がシーケンスプログラムとして記憶されている他、入賞確率テーブル,シンボル(図柄)テーブルおよび入賞図柄組合せテーブル等がそれぞれ区分されて格納されている。入賞確率テーブルは、抽出された乱数を各入賞態様に区分けするように区分されており、発生する一定範囲の乱数を各入賞態様に区画するデータを記憶している。すなわち、入賞確率テーブルは、取り得る乱数の全領域に対応して、各入賞態様ごとに区分された領域を有するものである。例えば、0〜一定数の範囲を複数に区分し、ひとつの区分(領域)を外れとし、他の区分(領域)を入賞1、入賞2、・・・というように設定する。抽出された乱数データは、乱数の全領域中の各入賞態様ごとに区分された入賞判定領域データそれぞれと照合し、当該抽出乱数データが属する入賞態様に対応する当選が決定される。例えば、抽出された乱数の数値が、入賞確率テーブル5のどの区分(領域)に属するか調べ、その区分が例えば入賞1の区分であれば「入賞1」と判定される。同様に、抽出された乱数の数値が入賞判定テーブル5の外れの区分(領域)に属すれば「外れ」と判定される。抽選処理の評価が例えば外れの場合は所定の図柄が揃わないように設定され(いわゆる蹴飛ばし)、当たりの場合はストップスイッチが所定のタイミングで押下されることなどを条件に所定の図柄が揃うように設定される(いわゆる引き込み)。そして、所定の図柄が揃えば入賞図柄に相当するメダルが払い出される。各種の入賞はこのような入賞確率テーブルのデータ設定に応じた確率の下で発生するため、遊技者の技量に極端に左右されることなく、例えば1日の営業時間内でのトータル的なメダル支払い率がほぼ一定に維持されている。
次に、回転リール(回胴)の具体的構成について説明を加える。
図3に示すように、各リール(回胴)40a〜40cは回転リール(回胴)ユニットとして構成されており、フレーム151にブラケット152を介して取り付けられている。各リール(回胴)40a〜40cはリール(回胴)ドラム153の外周にリール(回胴)帯154が貼られて構成されている。リール(回胴)帯154の外周面には上記の図柄列(図柄61)が描かれている。また、各ブラケット152にはステッピングモータ155が設けられており、各リール(回胴)40a〜40cはこれらモータ155で駆動されて回転する。
リール帯154の表面及び/又は裏面に光触媒(酸化チタン)の膜が形成されている。
各リール(回胴)40a〜40cの構造は図4(a)に示される。リール(回胴)帯154の背後のリール(回胴)ドラム153内部にはランプケース156が設けられており、このランプケース156の3個の各部屋にはそれぞれバックランプ157a,157b,157cが取り付けられている。これらバックランプ157a〜157cは図4(b)に示すように基板158に実装されており、この基板158がランプケース156の背後に取り付けられている。また、ブラケット152にはフォトインタラプタ159が取り付けられている。フォトインタラプタとは、1つのケースの中に発光素子(発光ダイオードなど)と受光素子(フォトトランジスタ、フォトダイオードなど)を対向配置し、その間に検出用の溝を設け、当該検出溝間を物体が通過したことを非接触で検知するものである。このフォトインタラプタ159は、リール(回胴)ドラム153に設けられた遮蔽板160がリール(回胴)ドラム153の回転に伴ってフォトインタラプタ159を通過するのを検出する。フォトインタラプタ159の信号が図2のリール(回胴)位置検出回路71に入力される。
各バックランプ157a〜157cは図示しないランプ駆動回路によって個別に点灯制御される。各バックランプ157a〜157cの点灯により、リール(回胴)帯154に描かれた図柄の内、各バックランプ157の前部に位置する3個の図柄が背後から個別に照らし出され、図柄表示窓13にそれぞれ3個ずつの図柄が映し出される。
なお、バックランプ157a〜157cを紫外線LEDとし光源Lと共用することは、遊技機前面に設けた窓から紫外線が漏れ出す可能性があるので好ましくない。光源Lは、その出力光が遊技機筐体の外に出ないように筐体側面内側や上面内側に設けることが好ましい。
本発明の実施の形態による作用について説明する。
電子機器は静電気などの外的要因に弱く、静電気が故障を招く原因のひとつになっている。静電気が発生しやすい条件として、湿度の低さがある。遊技機筐体は空調の効いた屋内(ホール)に設置されており、その使用環境は冷暖房などにより乾燥しており、静電気が発生しやすい。このため、湿度を一定レベルに保つことで静電気が発生しにくい環境を構築することが必要だが、筐体内部に水蒸気を噴射することはコスト・機構の点に問題があり、そもそも電気製品をショートさせることになりかねないので避けるべきである。そこで、本発明の実施の形態では直接的な水分ではなく、親水基を利用した水膜を展開することで静電気の発生を抑制する。
親水基の生成方法として、光触媒である酸化チタンを利用する。光触媒は、紫外線をエネルギー源として反応を起こし、親水基を発生する特性がある。しかし、本発明の実施の形態では筐体の内部に使用するので紫外線の供給が期待できない。このため、人工的に紫外線を生成し、供給する必要がある。そこで、紫外線LEDを同時に設置することで、光触媒の反応を促進させる。特に、光触媒を筐体内面や、回転リールのリールテープなどの構造部品の表面に塗布することで、静電気の抑制を図る。
光触媒の作用について簡単に説明を加える。光触媒である酸化チタンに光が当たると、同時に2つの反応が生じる。すなわち、e-(電子)とh+(正孔)が生じるとともに、酸化チタンを構成している2つの酸素のうちのひとつと、空気中のHOが反応する。空気中のOがe-と、空気中のHOがh+とそれぞれ反応を起こす。酸化チタン表面にO−(スーパーオキサイドイオン)、・OH(水酸ラジカル)という、2種の活性酸素が発生する。OとHOが反応した結果、酸化チタン表面に、水とのなじみが非常によい−OH(親水基)が発生する。酸化チタン表面の親水基により空気中の水分が水膜を形成し、静電気を起きにくくするのである。
遊技機筐体の内部の任意の部分に光触媒膜を形成することができるが、本発明の目的を達成するためには特定の場所、すなわち、回転リール(回胴)を含む可動部分又はCPUやメモリを含む電子回路(メイン基板1、サブ基板2、液晶制御基板200など)に係る部分に光触媒膜を形成することが好ましい。前者は静電気の発生を抑制するためであり、後者は静電気による影響を抑制するためである。
例えば、図5に示すように、リールユニット60の回転リールの表面又は裏面に光触媒膜20を形成する。光源Lを筐体左側面内側に設けたり(L−1)、筐体天板内側に設けたり(L−2)、筐体背面内側に設けたりする(L−3:この場合は光が外部に漏れないように光源L−3の光がリールユニット60で完全に隠れるようにする)。なお、基板類が取り付けられる部分(筐体の内側)に光触媒膜20−1、20−2を形成するようにしてもよい。光触媒膜20を右側面内側に形成した場合(20−1)は、それを筐体左側面内側の光源L−1で照射することができる。光触媒膜20を底面に形成した場合(20−2)は、筐体の中ほどに設けられた板の下面に光源Lを設けるようにしてもよい(L−4)。
また、メイン基板1又はサブ基板2等を収納するケースを備える場合は、図6に示すようにケースCの内面に光触媒膜20を形成するとともに、光源LをケースC内部にその内面を照射するように設ける(好ましくはメイン基板1又はサブ基板2上に設ける)ようにしてもよい。図6に示すようにケースCの内部に光源Lを設けることにより、外部に光源を設ける必要がなくなるため、ワンパッケージ化できる。その結果、メンテナンス等が容易になるという作用効果を奏する。
また、リール位置検出回路71の出力に基づき回転リール(回胴)の動作状態を検出し、回胴の停止時には光源Lによる光の照射が停止されるように制御してもよい。回転リール停止時には静電気の発生が少ないので光源Lを停止しても問題ない。停止することにより消費電力を抑えたり、光が不用意に漏れ出すことを防止できる。
また、扉の開閉状態を検出するセンサSの出力に基づき扉が開放されていると判断したときは、光源Lによる光の照射が停止されるように制御してもよい。これにより光が不用意に漏れ出すことを防止できる。
この発明の実施の形態によれば次のような作用効果を奏する。
(1)静電気の発生の抑止
光触媒(酸化チタン)の反応により発生する−OH(親水基)が、空気中の水分を集めごく薄い水膜を形成する。この結果、静電気が発生しにくくなる。
(2)塵埃などによる障害の軽減
光触媒の通常の作用効果として塵埃の発生を抑えることにより、二次的に発生する腐敗や腐食を防止する。
(3)ホール内の空気清浄効果
光触媒の通常の作用効果としてホール中の空気中に含まれる有害な物質(ニコチンなど)を分解することで清浄効果を発揮する。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
遊技機(スロットマシン)の正面図である。 発明の実施の形態に係る遊技機のブロック図である。 回胴式遊技機の回転リールユニットを示す斜視図である。 遊技機の回転リールユニットを構成する回転リールの構造を示す斜視図である。 発明の実施の形態に係る光触媒膜と光源の配置を示す説明図である。 発明の実施の形態に係る光触媒膜と光源の他の配置を示す説明図である。
符号の説明
1 メイン基板
2 サブ基板
10 スロットマシン
11 筐体
12 表示窓
13 図柄表示窓
16 ベットスイッチ
17 精算スイッチ
20 光触媒膜(酸化チタン)
30 スタートスイッチ
40 回転リール
42 リールテープ
50 ストップスイッチ
60 リールユニット
61 図柄
62 液晶表示部
70 リール駆動部
71 リール位置検出回路
80 ホッパー駆動部
81 ホッパー
82 メダル検出部
100 メダル投入口
200 液晶制御基板
201 スピーカ基板
202 LED基板
304 メダル払い出し口
311 メダル受け部(下皿)
L 光源(紫外線LED)
S 扉開放検出センサ

Claims (5)

  1. 筐体と、前記筐体に開閉自在に設けられた扉と、遊技者の操作を受けて内部抽選及び入賞判定を行うとともに、入賞に応じて遊技媒体の払い出し制御を行う処理部と、前記筐体の内部であって、回胴を含む可動部分又はCPUやメモリを含む電子回路に係る部分の少なくともいずれかに形成された光触媒膜と、前記光触媒膜に光を照射するための光源とを備え、静電気の発生又は静電気による影響を抑制したことを特徴とする遊技機。
  2. 前記回胴の動作状態を検出するセンサを備え、前記回胴の停止時には前記光源による光の照射が停止されることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 前記扉の開閉状態を検出するセンサを備え、前記扉が開放されているときは前記光源による光の照射が停止されることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  4. 前記光源は、前記筐体の内側で下方に向けて設けられているか、又は前記筐体の側面内側に他方の側面に向けて設けられていることを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載の遊技機。
  5. 前記電子回路を収納するケースを備え、前記ケースの内面に光触媒膜が形成され、前記光源は前記ケース内部にその内面を照射するように設けられていることを特徴とする請求項1乃至4いずれかに記載の遊技機。
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