JP2000084146A

JP2000084146A - 遊技機

Info

Publication number: JP2000084146A
Application number: JP10279446A
Authority: JP
Inventors: Akira Koga; 朗古賀
Original assignee: Aruze Corp
Current assignee: Universal Entertainment Corp
Priority date: 1998-09-14
Filing date: 1998-09-14
Publication date: 2000-03-28
Also published as: EP0987661A3; US6311974B1; EP0987661B1; AU761874B2; ATE532162T1; ZA995903B; EP0987661A2; AU4759499A

Abstract

(57)【要約】【課題】弾球遊技機、コイン又はメダル遊技機をも含
めた遊技機全般に関しては、その抗菌仕様を一層有効な
ものとする。その中のコイン又はメダル遊技機に関して
は、新たに抗菌仕様を実現する。【解決手段】遊技機そのものに遊技媒体殺菌用光線を
出射する為の出射手段を配置するもので、その位置を、
貯留されている遊技媒体又は通過していく遊技媒体に対
し前記光線が照射される位置であり、且つ遊技者の目か
らは出射手段が隠蔽された位置とする。本発明を特に弾
球遊技機或いはコイン又はメダル遊技機に適用する。前
記出射手段の配置位置を、特に、遊技機内部の貯留手段
に流入する遊技媒体又は貯留されている遊技媒体に対し
て前記光線が照射される位置とする。前記出射手段の配
置位置を、特に、遊技機外部の受け皿に貯留されている
遊技媒体に対して前記光線が照射される位置とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は遊技機に関し、特に
抗菌仕様のパチンコ機などの弾球遊技機あるいは回胴式
遊技機などのコイン又はメダル遊技機などとして好適な
遊技機に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、種々の物品、装置に抗菌仕様が採
用されるようになった。遊技機では、その中の例えばパ
チンコ機について、抗菌仕様のものが提案されている
（特開平１０−５７６１４）。パチンコ機は、現在、多
くが島単位、即ち１０台なり２０台なりの一纏まりで管
理されており、遊技媒体たるパチンコ玉の供給、回収、
洗浄も、この島単位で実施されている。上記先願発明で
は、この洗浄装置の途中に紫外線照射装置３０を配置
し、表面を酸化チタン光触媒でコーティングしたパチン
コ玉に、ここで紫外線を照射してその殺菌作用を高め、
その上で洗浄を行なって、更にオゾン殺菌を施してい
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上記パチンコ
機に関する従来技術では、酸化チタン光触媒をコーティ
ングしたパチンコ玉が必要で、コスト高になり、購入、
交換などの際も、いちいちそのことに注意を払わなけれ
ばならない。装置も大掛かりで、コストが掛かる。更
に、洗浄もするので、洗浄液自体を常に清浄に保つ必要
があり、管理が煩わしい。そのためのコストも掛かる。
また、集中管理方式の場合、パチンコ玉は、洗浄装置３
０を出てから、長い供給路を通って夫々のパチンコ機へ
到達し、貯留装置に蓄えられる。供給路や貯留装置は、
通常、完全な密閉構造ではなく、遊技場内の埃、煙草の
煙などに晒されている。このため、真に清浄度を保つな
ら、これら各部の頻繁な清掃が必要になる。

【０００４】また、遊技機の言わばもう一方の雄として
メダル遊技機である回胴式遊技機があるが、こちらに関
しては、上記の如き抗菌のための装置は未だ提案されて
いない。このため、遊技場では、メダルに触るのが嫌だ
という女性の声がしばしば聞かれる。これに関して、上
記従来技術を適用することも想定される。しかし、回胴
式遊技機では、パチンコ機と違って、一般に遊技媒体た
るメダルを集中管理していない場合が多い。このため、
同じ遊技機ではあっても、集中管理方式を前提としない
回胴式遊技機には、上記従来技術を単純に適用すること
は出来ない。

【０００５】本発明の目的は、これら従来技術の欠点を
解消し、パチンコ機、回胴式遊技機をも含めた遊技機全
般に関しては、その抗菌仕様を一層有効なものとするこ
とにあり、また、その中の回胴式遊技機に関しては、新
たに抗菌仕様を実現することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的達成のため本発
明では、遊技機そのものに遊技媒体殺菌用光線を出射す
る為の出射手段を配置するものであり、その位置を、貯
留されている遊技媒体又は通過していく遊技媒体に対し
前記光線が照射される位置であり、且つ遊技者の目から
は出射手段が隠蔽された位置とする（請求項１）。

【０００７】また、本発明を特に弾球遊技機に適用する
（請求項２）。

【０００８】また、本発明を特にコイン又はメダル遊技
機に適用する（請求項３）。

【０００９】また、前記出射手段の配置位置を、特に、
遊技機内部の貯留手段に流入する遊技媒体又は貯留され
ている遊技媒体に対して前記光線が照射される位置とす
る（請求項４）。

【００１０】また、前記出射手段の配置位置を、特に、
遊技機外部の受け皿に貯留されている遊技媒体に対して
前記光線が照射される位置とする（請求項５）。

【００１１】

【発明の実施の形態】以下、本発明の詳細を図示実施の
形態例に基いて説明する。図１に第１の実施の形態例の
回胴式遊技機（以下、パチスロ機という）１０を示す。
ここでは、フロントドア１１を左側に開いた状態で示し
ている。なお、パチスロ機の構造は既に良く知られてい
る。従って、本発明に直接関係する部分のみ説明し、他
の部分の説明は略す。図に於て、１２はシュートで、図
３の投入口１３から投入され、不図示カウンターで検知
されたメダルは、ここを通り、ホッパー１４内側手前の
スロープ１６を転動して、ホッパー１４の中に落ち込
む。

【００１２】１７はメダル送出口で、賞が当たったと
き、ホッパー１４底部に配置されている送出機構が、こ
のときの賞の内容に応じた数のメダルをここから送出す
る。そのメダルは、ダクト１８中間に穿設されている受
け口１９からダクト１８内を通り、払出し口２１（図
３）を出て、受け皿２２に貯まる。２３はリールユニッ
トのシャーシで、この上に各リール２４が載置されてい
る。シャーシ２３の下面には、紫外線を出射する殺菌灯
２６が取着されている。これが請求項にいう出射手段に
当たる。

【００１３】この殺菌灯２６は、パチスロ機１０が稼働
している間、連続点灯されるが、ここでは、フロントド
ア１１と連動するインターロックが設けられており（不
図示）、フロントドア１１が開いた場合、殺菌灯２６が
消えるようにされている。なお、フロントドア１１を開
閉する回数や、開けている時間はあまり多くない。また
通常の殺菌灯の紫外線は、目に入っても直ちに大きな害
が生ずるほど強くはない。従って、例えば、「殺菌灯点
灯中。直視するな！」というような警告シールを目立つ
色で作り、これを見やすい場所に貼るなどしておけば、
インターロックを省略しても構わないと思われる。

【００１４】殺菌灯２６はホッパー１４の直上に取着さ
れている。そこから出射する紫外線は、前記シュート１
２を滑って来てホッパー１４内に流入して来るメダル、
及びホッパー１４内に滞留しているメダルを照射する。
紫外線は、言うまでもなく強い殺菌力を有する。これが
常時照射されるので、メダルに付着した細菌はことごと
く死滅する。また、メダル送出口１７と受け皿２２との
間は極めて短距離である。従って、滅菌されたメダル
は、途中で殆んど汚れることなしに受け皿２２に到達
し、遊技者の手に渡る。

【００１５】図２（Ａ），（Ｂ）に第２の実施の形態例
のパチスロ機３０における場合を示す。この第２の実施
の形態例のパチスロ機３０では、ホッパー１４内に殺菌
灯２６を配置した。図２（Ａ），（Ｂ）は、この第２の
実施の形態例のパチスロ機３０のホッパー１４のみを取
り出して示すもので、（Ａ）が平面を示し、（Ｂ）が、
パチスロ機背面側から斜視した状態を表わしている。他
の部分は第１の実施の形態例のパチスロ機１０と変らな
い。図示を略す。

【００１６】殺菌灯２６はメダルが転がって行くスロー
プ１６のすぐ上に取着されている。そこから出射する紫
外線は、特にホッパー１４内に流入して来るメダルを照
射し、また、ホッパー１４内に滞留しているメダルをも
照射する。これにより、転動中のメダルに対し種々の角
度から紫外線が照射され、付着した細菌がことごとく死
滅する。ここでもメダル送出口１７と受け皿２２との間
は極めて短距離である。従って、滅菌されたメダルは、
途中で殆んど汚れることなしに受け皿２２に到達し、遊
技者の手に渡る。

【００１７】この殺菌灯２６も、パチスロ機３０が稼働
している間、原則として連続点灯である。この場合、こ
こでの殺菌灯２６はホッパー１４内に配置されている。
従って、単にフロントドア１１を開けただけでは紫外線
が従業員等の目に入射することは少ない。また、前述の
とおり、フロントドア１１の開閉回数や、開けている時
間自体少ない。従って、この第２の実施例のパチスロ機
３０のような位置に殺菌灯２６を配置したときは、フロ
ントドア１１の開閉に連動するインターロックはなおさ
ら設けなくても良さそうである。

【００１８】図３，図４に第３の実施の形態例のパチス
ロ機４０を示す。図３は、この第３の実施の形態例４０
の下方部分の斜視を示し、図４は、その部分の中央縦断
面を示す。この実施の形態例のパチスロ機４０では、受
け皿２２の上に殺菌灯２６を配置した。他の部分は第１
の実施の形態例のパチスロ機１０と変らない。説明を略
す。図に於て、４１は腰板パネルで、適宜の装飾絵柄が
表示されている。図３では、これを外した状態で示す。
４２はこのパネル４１が嵌入される凹部で、ここに腰板
パネル照明用蛍光灯４３が配置されている。

【００１９】凹部４２の下、受け皿２２の丁度真上に当
たる部分には、左右に細長く収納空間４４が形成されて
いる。ここに殺菌灯２６が収容されている。この収納空
間４４の下面部分、即ち、受け皿２２を真上から望む部
分は開口部４６で、普通のガラス板４７が嵌め込まれて
いる。普通のガラスは紫外線を通す。殺菌灯２６から出
射した紫外線は受け皿２２に貯まったメダルに常時降り
注ぎ、メダルを殺菌する。メダルは、まさしくこの受け
皿２２で遊技者の手に渡る。従って、清浄度は、ほぼ完
璧に維持される。

【００２０】なお、ガラス板４７は人の手が不用意に入
れらるのを防ぐため嵌め込まれている。紫外線の減少が
心配なら、ここに指が入らない程度の粗さの金網を張っ
ても良い。殺菌灯２６はさほど高温にはならないから、
単に開口した儘でも構わない。ここで、収納空間４４は
下向きに開口している。従って、紫外線は遊技者や従業
員の目には入射しない。それ故、営業中は常時点灯で構
わない。念を入れるなら、腰板パネル４１の受け皿２２
の上に当たる適宜位置に、第１の実施の形態例のパチス
ロ機１０で例示したような警告ラベルを貼付しておくと
良い。

【００２１】なお、本発明は、回胴式遊技機などのコイ
ン又はメダル遊技機以外の遊技機、例えばパチンコ機な
どの弾球遊技機にも適用できる。

【００２２】

【発明の効果】以上説明したように、本発明では、遊技
機そのものに遊技媒体殺菌用光線を出射する為の出射手
段を配置することとし、その配置位置を、貯留されてい
る遊技媒体又は通過していく遊技媒体に対して前記光線
が照射され、且つ遊技者の目からは出射手段が隠蔽され
た位置とした（請求項１）。従って、特開平１０−５７
６１４公報に記載の装置のように、仕組みが大掛かりで
高価になることもなく、洗浄液自体を常に清浄に保つ必
要もなく、また、遊技媒体の供給路や貯留装置を頻繁に
掃除する必要もない抗菌仕様の遊技機が実現出来る。

【００２３】また、本発明を特に弾球遊技機に適用した
ときは、酸化チタン光触媒でコーティングしたパチンコ
玉というように特殊な遊技媒体を用いる必要は無くなる
（請求項２）。また、本発明を特にコイン又はメダル遊
技機に適用したときは、新たに抗菌仕様のものが実現出
来る（請求項３）。また、前記出射手段の配置位置を、
特に遊技機内部の貯留手段に流入する遊技媒体又は貯留
されている遊技媒体に対して前記光線が照射される位置
とすれば、極めて簡単な構造で、遊技者の目から出射手
段を隠蔽することが出来る（請求項４）。また、前記出
射手段の配置位置を、特に遊技機外部の受け皿に貯留さ
れている遊技媒体に対して前記光線が照射される位置と
すれば、遊技者の手に渡るそのときまで、完璧な滅菌状
態を維持することが出来る（請求項５）。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施の形態例のパチスロ機１０
を正面から見て示す斜視図。

【図２】本発明の第２の実施の形態例のパチスロ機３０
のホッパー１４のみを取り出して示し、（Ａ）は平面
図、（Ｂ）は背面から見て示す斜視図。

【図３】本発明の第３の実施の形態例のパチスロ機４０
の正面下側を、腰板パネル４１を外し手前右上から見て
示す斜視図。

【図４】本発明の第３の実施の形態例のパチスロ機４０
の正面下側を中央で切断して示す断面図。

【符号の説明】

１０…第１の実施の形態例のパチスロ機１１…フロントドア１２…シュート１３…投入口１４…ホッパー１６…スロープ１７…メダル送
出口１８…ダクト１９…受け口２１…払出し口２２…受け皿２３…シャーシ２４…リール２６…殺菌灯３０…第２の実施の形態例のパチスロ機４０…第３の実施の形態例のパチスロ機４１…腰板パネル４２…凹部４３…蛍光灯４４…収納空間４６…開口部４７…ガラス板

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】遊技機そのものに遊技媒体殺菌用光線を
出射する出射手段が配置されており、その配置位置は、
貯留されている又は通過していく遊技媒体に対して前記
光線が照射される位置であり、且つ遊技者の目からは出
射手段が隠蔽された位置であることを特徴とする遊技
機。
【請求項２】前記遊技機が弾球遊技機であることを特
徴とする請求項１に記載の遊技機。
【請求項３】前記遊技機がコイン又はメダル遊技機で
あることを特徴とする請求項１に記載の遊技機。
【請求項４】前記配置されている位置が、遊技機内部
に配置された貯留手段に流入する遊技媒体又はそこに貯
留されている遊技媒体に対して前記光線が照射される位
置であることを特徴とする請求項１、請求項２又は請求
項３に記載の遊技機。
【請求項５】前記配置されている位置が、遊技機外部
に配置された受け皿に貯留されている遊技媒体に対して
前記光線が照射される位置であることを特徴とする請求
項１、請求項２又は請求項３に記載の遊技機。