JP2006133078A - 多方向観察装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 簡易な構成で同一の観察対象物を複数の方向から適正な照明状態で観察可能とする。
【解決手段】 同一観察対象物Wを、同一平面Pまたは互いに平行な平面に沿う光路長の異なる複数方向から観察する装置であって、一の光路上の焦点位置の像と、他の光路上の焦点位置の像とを同一の撮像手段3に結像させる結像光学系4と、平面Pに交差する方向に沿って観察対象物Wに照明光Lを照射する照明装置2とを備える多方向観察装置1を提供する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、同一の観察対象物を異なる複数の方向から観察可能な多方向観察装置に関するものである。
従来、観察対象物を横方向から観察する観察装置としては、例えば、非特許文献1に示された構造のものがある。この観察装置は、撮像手段から観察対象物までの光路をミラーによって屈曲させて、斜め方向から観察対象物を撮像するようになっている。撮像手段に向かう光軸回りにミラーを回転させることにより、ワークを傾けることなく、観察対象物を360°のあらゆる方向から観察することができるようになっている。
「マイクロスコープ/デジタル顕微鏡:オムロン制御機器」、[online]、[平成16年4月6日検索]、インターネット<URL: http://www.fa.omron.co.jp/sensing/selection/eizou/vc-hr/tokucho.html>
しかしながら、このような構造の観察装置では、観察対象物に焦点を合わせた後には、ミラーの回転のみによって容易に全周にわたる画像を撮像可能であるが、全ての観察方向に対して観察対象物を適正に照明する方法については何ら開示されていない。
また、同一の観察対象物を多方向から観察する方法として、光軸の異なる複数のカメラを観察対象物に向けて配置することが考えられる。
しかしながら、複数のカメラを搭載する装置は大型化してしまう不都合があり、各カメラによる撮影のための照明装置をカメラ毎に用意する場合には、装置がさらに大型化する不都合がある。さらに、複数のカメラによる撮影のための照明を単一の照明装置によって行う場合、全てのカメラに対して適正な照明状態を得ることが困難であり、鏡面反射光によって画像にフレアが生ずる等の不都合も考えられる。
この発明は上述した事情に鑑みてなされたものであって、簡易な構成で同一の観察対象物を複数の方向から適正な照明状態で観察可能な多方向観察装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明は、以下の手段を提供する。
本発明は、観察対象物に照明光を照射する照明装置と、観察対象物からの反射光を撮像する撮像手段と、該撮像手段と観察対象物とを結ぶ光軸を含む平面またはこれに略平行な平面に沿って異なる方向から観察対象物を観察するための複数の光路を形成する光路設定部材と、前記光軸上に配置され、各光路上の焦点位置の像を前記撮像手段に結像させる結像光学系とを備え、前記照明装置が、前記平面に交差する方向に沿って前記観察対象物に照明光を照射する多方向観察装置を提供する。
本発明によれば、一の光路と他の光路とが同一平面または略平行な平面に沿って配されており、照明装置からの照明光がこれらの平面に交差する方向に沿って観察対象物に照射されるので、観察対象物の表面における鏡面反射光はその平面を横切って通り抜ける。したがって、鏡面反射光が当該平面内の光路に沿って撮像手段に入射されることを防止でき、画像におけるフレア等の発生を防止できる。
一方、観察対象物の表面に傷やクラック等が存在する場合には、照明光はその傷やクラック等によって乱反射されるため、その一部が平面内の光路に入って撮像手段により撮像されることになる。したがって、観察対象物の表面における傷やクラックを際立たせた鮮明な画像を得ることができる。
上記発明においては、前記複数の光路の空気換算長を一致させる焦点位置補正部材を備えることが好ましい。
このようにすることで、焦点位置補正部材の作動により、複数の光路の空気換算長が一致させられるので、一の光路上の焦点位置の像と、他の光路上の焦点位置の像とが結像光学系によって、同一の撮像手段に結像されることになる。したがって、簡易な構成により、同一の観察対象物を複数方向から観察する際に、観察方向毎にその都度焦点あわせを行う手間を省くことができる。
また、上記発明においては、観察方向毎に光路を設定する複数の光路設定部材が、同時に前記平面上に配置されることとしてもよい。
このようにすることで、焦点位置補正部材の作動により、同一の観察対象物を複数の観察方向から見た複数の像のピントを同時に合わせた状態の画像を取得することが可能となる。したがって、取得された画像を見るだけで、複数の観察方向から見た複数の像を対応づけて観察することができる。
また、上記発明においては、観察方向毎に光路を設定する複数の光路設定部材を、別々に前記平面上に配置するように切り替える切替機構を備えることとしてもよい。
同一の観察対象物を複数方向から見た画像を同時に同一の撮像手段により撮像する場合、撮像手段の撮像面における各光路の光束の占める割合が狭められるため、各光路の光束の開口数を大きくすることができず、解像度が制限されてしまうこととなる。しかしながら、本発明によれば、各光路に対応する焦点位置補正部材を別々に光軸を含む平面上に配置するので、撮像手段の撮像面全体を各光路上の焦点位置の像を撮像するために使用することができる。したがって、各光路の光束の開口数を増大させて、解像度の高い画像を取得することが可能となる。
本発明によれば、全ての観察方向に対する照明装置を共通化して、装置の小型化を図りつつ、画像におけるフレアの発生を防止するとともに、観察対象物の表面における傷やクラック等を際立たせた鮮明な画像を取得することができるという効果を奏する。
以下、本発明の第1の実施形態に係る多方向観察装置1について、図1〜図5を参照して説明する。
本実施形態に係る多方向観察装置1は、観察対象物、例えば、半導体ウェハWの端面を観察する装置である。
多方向観察装置1は、半導体ウェハWの表面に向けて照明光Lを照射する照明装置2と、半導体ウェハWの表面において反射した反射光Rを撮像するCMOS(Complementary
Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサのような撮像素子(撮像手段)3と、該撮像素子3と半導体ウェハWとの間に配置され、半導体ウェハWにおいて反射した反射光Rを撮像素子3の撮像面に結像させる結像光学系4と、半導体ウェハWの端面に対し間隔を空けて配置される焦点位置補正部材(光路設定部材)5とを備えている。図2中、符号17は、半導体ウェハWを搭載するステージである。
前記撮像素子3および結像光学系4は、図2に示されるように、略水平に配される半導体ウェハWの端面Wに向かって延び、半導体ウェハWの中心を通過する略水平な光軸を備えている。結像光学系4は、半導体ウェハWの表面から反射されてきた反射光Rを集光する対物レンズ6と、撮像倍率を変更するズーム機構7と、ズーム機構7を通過した反射光Rを撮像素子3の撮像面に結像させる結像レンズ8とを備えている。ズーム機構7、結像レンズ8および撮像素子3は、図示しないベースに対して固定され、固定光学系を構成している。
一方、対物レンズ6および焦点位置補正部材5は、半導体ウェハWおよび固定光学系に対して移動可能に設けられている。すなわち、対物レンズ6および焦点位置補正部材5は、ベースプレート9に対してリニアガイド10により光軸方向に直線移動可能に支持されたスライダ11に搭載されている。スライダ11は、例えば、ステッピングモータ12とリードネジ13とによって光軸方向に駆動されるようになっている。
前記焦点位置補正部材5は、図3および図4に示されるように、半導体ウェハWの厚さ寸法より若干大きな間隔をあけて、半導体ウェハWの上下面に沿って配置される2個のプリズム14をガラス平板15により連結して構成されている。各プリズム14は、相互に対向する側面の半導体ウェハW側に、半導体ウェハWに向かって漸次離れる方向に傾斜する傾斜面14aを備えている。この傾斜面14aの傾斜角度は、水平に配置された前記半導体ウェハWの表面に対して約30°の角度をなしており、半導体ウェハWの端面Wに直交する光軸に対して約60°の角度をなした方向から半導体ウェハWの端面Wの面取り部W近傍を観察できるようになっている。
言い換えると、このようにしてプリズム14を通過した光を水平方向において撮像する撮像素子3には、図5に示されるように、2個のプリズム14によって挟まれた空間(図3における領域A)を通過した反射光Rにより、半導体ウェハWの端面Wを該端面Wに直交する方向から見た画像Gを得ることができるようになっている。また、2個のプリズム14(図3における領域A,A)を通過した反射光Rにより、約60°斜め上から見た半導体ウェハWの端部の画像Gおよび約60°斜め下から見た半導体ウェハの端部の画像Gを取得することができるようになっている。
この場合において、本実施形態においては、図4に示されるように、半導体ウェハWの端面Wを直接水平方向から見る第1の光路Lと、プリズム14を介して斜め上方および斜め下方から半導体ウェハWの端部を見る第2の光路Lおよび第3の光路Lとが形成されている。これらの光路L〜Lは、上述した半導体ウェハWの中心を通過する光軸を含む平面P内に配されている。そして、図4から明らかなように、第1の光路Lと第2、第3の光路L,Lとは、異なる光路長を有している。
本実施形態においては、第2、第3の光路L,Lは、空気光路とプリズム14内の光路とを備え、それらの光路長を足し合わせた光路長を有している。プリズム14内の空気換算光路長は、プリズム14の屈折率により定められる。本実施形態においては、第1の光路Lの光路長と、第2、第3の光路L,Lの光路長とが等しくなるようにプリズム14の屈折率が選択されている。
その結果、各光路L〜L上の焦点位置を半導体ウェハWのそれぞれの観察位置に一致させることにより、全ての光路L〜L上における同一の観察対象物である半導体ウェハWの各観察方向からの像を、同時に撮像素子5の撮像面に結像させることができるようになっている。
また、前記照明装置2は、例えば、レーザダイオードからなり、図1に示されるように、前記光路L〜Lが配される平面Pに対して交差する方向から照明光Lを入射させるように配置されている。入射角度は、例えば、前記平面Pの通過する半導体ウェハWの端面Wにおける接線方向に対して10°〜60°の範囲でよい。照明装置2から出射された照明光Lは、光路L〜Lが配される平面Pに対して交差する方向から入射されるため、その鏡面反射光Rは全て平面Pを横切って通過するようになっている。
なお、ステージ17は、半導体ウェハWを略水平かつ平坦な状態に吸着保持するとともに、その中心軸線回りに水平回転させるモータ16を備えている。また、偏心して配置された半導体ウェハWの中心軸線を回転軸線に一致させる機構や、水平支持した半導体ウェハWを鉛直方向に昇降させる機構を備えていてもよい。
このように構成された本実施形態に係る多方向観察装置1の作用について以下に説明する。
本実施形態に係る多方向観察装置1を用いて半導体ウェハWの端面W近傍の観察を行うには、半導体ウェハWをステージ17上に搭載して吸着保持させる。このとき、半導体ウェハWの中心軸線はステージ17の回転軸線に一致しているものとする。
この状態で、照明装置2を作動させ、照明光Lを半導体ウェハWの端面W近傍に照射する。この場合に、本実施形態に係る多方向観察装置1によれば、照明光Lの入射方向が、光路L〜Lを含む平面Pに交差する方向に配置されているので、細長い円筒面からなる端面Wおよび面取り部Wにおける鏡面反射光Rが、前記平面P内のいずれかの光路L〜Lに沿って結像光学系4まで達することはない。したがって、撮像素子3におけるフレアの発生等を防止することができ、鮮明な画像Gを得ることができる。
また、このように照明装置2を配置することにより、半導体ウェハWの端面Wおよび面取り部W等に傷やクラック等が存在する場合には、これらの傷やクラック等によって照明光Lが乱反射され、その一部が反射光Rとして、前記平面P内の光路L〜Lに沿って結像光学系4まで達することになる。したがって、半導体ウェハWの面取り部Wや端面Wに傷やクラック等が存在する場合には、これを際立たせた鮮明な画像Gを取得することができる。
また、得られた画像Gにおける半導体ウェハWの像の焦点が合致していない場合には、ベースプレート9に対してスライダ11を光軸方向に移動させることにより、焦点位置を容易に調節することができる。この場合に、撮像素子3により取得された画像Gの中央近傍には、半導体ウェハWの端面Wの画像Gが表示されるので、観察者は、この端面Wの画像Gにおいて焦点が合致するようにスライダ11を移動させることで、直感的に簡易に焦点位置調整を行うことができる。なお、観察者が手動により焦点位置調整を行う場合の他、コントラスト比により焦点位置を自動調整する場合においても、簡易な制御で容易に調整することができる。
そして、本実施形態に係る多方向観察装置1によれば、焦点位置補正部材5によって、光路長の異なる全ての光路L〜L上の空気換算光路長が一致するように設定されているので、半導体ウェハWの端面Wに対する光路Lに沿う焦点位置が合致させられたときには、他の光路L,Lに沿う焦点位置も合致させられる。したがって、図5に示される全ての画像G〜Gにおいて、ピントの合った鮮明な画像Gを得ることができ、しかも、同一の半導体ウェハWの同一部位を異なる複数方向から同時に撮像した画像G〜Gを相互に対応づけて記録することができる。
また、半導体ウェハWの周方向の一部における端面Wの撮像が行われた後には、ステージ17のモータ16を作動させることにより、半導体ウェハWを軸線回りに所定角度だけ回転させ、その位置で上記のようにして画像Gを取得することを繰り返すことにより、半導体ウェハWの全周にわたる画像Gを取得することが可能となる。
このように、本実施形態に係る多方向観察装置1によれば、半導体ウェハWの端面Wを複数方向から同時に観察することができる装置をコンパクトに構成することができる。また、全ての観察方向に対して、照明装置2を共通化して、さらにコンパクト化を図ることができる。さらに、照明装置2からの照明光Lの鏡面反射光Rによるフレアの発生を、全ての観察方向において防止し、傷やクラックを際立たせた鮮明な画像Gを得ることができる。
また、全ての画像G〜Gにおいて、ピントの合った鮮明な画像Gが得られた状態で、ズーム機構7を作動させることにより、図5に鎖線で示す領域Z,Zの画像を拡大して取得することができる。なお、ズーム機構7により領域Zまで拡大した場合に、画像Gと画像G,Gとの間隔が拡大して画像G,Gが領域Zから外れてしまうことが考えられるため、この場合には、これを防止するために画像Gと画像G,Gとの隙間を詰めるような画像処理を施すことにしてもよい。
なお、本実施形態においては、観察対象物として、半導体ウェハWを例に挙げて説明した。本発明は、これに限定されるものではなく、他の任意の観察対象物を多方向から同時に観察する場合に適用することができる。特に、半導体ウェハWに類似の円板状の部材、例えば、CDやDVDの端面検査、あるいは、飲料缶等の円柱状部材の肩部における端面と側面の同時検査、板状あるいは帯状部材の端面検査等に適用することができる。
また、ステージ7に昇降機能を持たせることにより、半導体ウェハWを焦点位置補正部材5に対して上下方向に移動させることとしたが、これに代えて、焦点位置補正部材5および対物レンズ6を含むユニットを半導体ウェハWに対して昇降させることにしてもよい。また、この場合に、回転に伴う半導体ウェハWの端面Wの上下変動を検出して、これに追従させるように焦点位置補正部材および対物レンズ6を含むユニットを昇降させることにしてもよい。
また、撮像手段としてはCMOSイメージセンサに代えて、CCD(荷電結合素子:Charge
Coupled Device)を採用してもよい。
次に、本発明の第2の実施形態に係る多方向観察装置20について、図6〜図8を参照し低下に説明する。
本実施形態の説明においては、上述した第1の実施形態と構成を共通とする箇所に同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態に係る多方向観察装置20は、焦点位置補正部材21の形態および切替機構22を備えている点において第1の実施形態に係る多方向観察装置1と相違している。
本実施形態において焦点位置補正部材21は、図7および図8に示されるように、2個のプリズム23をガラス平板24により連結して構成されている。ガラス平板24は、水平方向に細長く形成され、各プリズム23は、水平方向に間隔を空けて並んで配置されるようになっている。
各プリズム23は、撮像素子3および結像光学系4の光軸を含む平面P上に配置されたときに、半導体ウェハWに対向するように傾斜する傾斜面23aを備えている。この傾斜面23aの傾斜角度は、水平に配置された前記半導体ウェハWの表面に対して約30°の角度をなしており、半導体ウェハWの端面Wに直交する光軸に対して約60°の角度をなした方向から半導体ウェハWの端面Wの面取り部W近傍を観察できるようになっている。
また、各プリズム23は、図8(a),(c)に示されるように、半導体ウェハWの面取り部Wからの反射光を内部において、平面Pに沿って反射して、端面Wを通る光軸近傍に戻す光路L,Lを形成している。また、プリズム23間のガラス平板24が平面P上に配されたときには、反射光Rが光軸に沿ってまっすぐに結像光学系4に入射される光路Lが形成されている。これら光路Lの光路長と光路L,Lの光路長とは相違しているが、本実施形態においても、プリズム23の屈折率を調節することにより、各光路L〜Lの空気換算長が等しくなるように設定されている。
したがって、光路L〜Lのいずれかにおいて半導体ウェハWに対する焦点位置を合致させたときには、他の光路L〜Lの焦点位置も合致するように構成されている。
また、各プリズム23が平面P上に配置されたときには、半導体ウェハWの上面側または下面側の面取り部W近傍の画像をそれぞれ、撮像素子3の全領域に対応する広い領域A′,A′を利用して取得することができるようになっている。また、図8(b)に示されるように、プリズム23間のガラス平板24が平面Pの位置に配置されたときにも、半導体ウェハWの端面Wの画像を撮像素子3の全領域に対応する広い領域A′を利用して取得することができるようになっている。
前記切替機構22は、図6に示されるように、前記スライダ11上に設置されるリニアガイド25と、該リニアガイド25によって光軸に直交する水平方向に移動可能に支持されたスライダ26と、該スライダ26を、光軸に直交する水平方向に駆動するステッピングモータ27およびリードネジ28とを備えている。これにより、ステッピングモータを作動させると、焦点位置補正部材21を図7の矢印Xに示す方向に移動させて、水平方向に配列された2つのプリズム23またはそれらの間の領域を選択的に平面P上に配置することができるようになっている。
このように構成された本実施形態に係る多方向観察装置20の作用について以下に説明する。
本実施形態に係る多方向観察装置20を用いて半導体ウェハWの端面W近傍の観察を行うには、まず、切替機構22の作動により焦点位置補正部材21を移動させ、一方のプリズム23が平面P上に配されるように設定する。
この状態で、照明装置2を作動させ、光路Lを含む平面Pに交差する方向から照明光Lを半導体ウェハWの端面W近傍に照射することにより、傷やクラック等において乱反射した反射光Rのみを光路Lを介して撮像することができる。したがって、画像におけるフレアの発生等を防止しつつ、端面Wや面取り部W近傍における傷やクラック等を際立たせた鮮明な、半導体ウェハWを斜め上方から見た画像を取得することができる。
次いで、切替機構22を作動させ、焦点位置補正部材21を水平方向に移動させて、プリズム23間の領域A1′が平面P上に配置されるように設定する。この状態で、照明装置2を作動させ、光路Lを含む平面Pに交差する方向から照明光Lを半導体ウェハWの端面W近傍に照射することにより、傷やクラック等において乱反射した反射光Rのみを光路Lを介して撮像することができる。したがって、画像におけるフレアの発生等を防止しつつ、端面W近傍における傷やクラック等を際立たせた鮮明な、半導体ウェハWの端面Wを水平方向からまっすぐに見た画像を取得することができる。
また、切替機構22をさらに作動させ、他方のプリズム23が平面P上に配されるように焦点位置補正部材21を移動させる。
この状態で、照明装置2を作動させ、光路Lを含む平面Pに交差する方向から照明光Lを半導体ウェハWの端面W近傍に照射することにより、傷やクラック等において乱反射した反射光Rのみを光路Lを介して撮像することができる。したがって、画像におけるフレアの発生等を防止しつつ、端面Wや面取り部W近傍における傷やクラック等を際立たせた鮮明な、半導体ウェハWを斜め下方から見た画像を取得することができる。
これらの場合において、本実施形態に係る多方向観察装置20によれば、第1の実施形態に係る多方向観察装置1が、撮像素子の全領域を上下方向に3分割して、それぞれ画像G〜Gを撮像していたのと比較して撮像素子の全領域を分割することなくそれぞれの画像G〜Gの撮像に使用することができる。したがって、各光路L〜Lの光束が他の光路L〜Lの光束によって制限されることがなく、高い開口数を確保することができる。その結果、各画像の解像度を向上することができ、ズーム機構7により拡大した場合においても、十分な解像度が確保された鮮明な画像を得ることができる。
また、本実施形態に係る多方向観察装置においては、光路長の異なる複数の光路L〜Lの空気換算光路長が焦点位置補正部材によって一致させられているので、一旦ピント調整を行ってしまえば、光路L〜Lの切替毎にピント調整を行う必要がなく、観察作業を容易にすることができる。
また、3方向から見た画像が同時に撮像されるのではなく、時間的に異ならせて別々に撮像されるため、第1の実施形態におけるような同時観察はできないが、3方向から見た画像を1セットで記憶しておくことにより、相互間の対応付けを図ることができる。
なお、本実施形態においては、3方向から見た画像を別々に撮像するためのプリズム23を備える焦点位置補正部材21を用意したが、図9に示されるように、ガラス平板24に第1の実施形態に係るプリズム14をも搭載して、切替機構22により、3方向同時撮影についても選択的に行えるようにしてもよい。これにより、切替機構22を作動させるだけで、3方向同時撮影と、高い開口数の高解像撮影の両方を行うことができるという利点がある。
また、3つの観察方向を有する場合を例に挙げて説明したが、これに代えて、2つの観察方向または、4つ以上の観察方向を有する場合に本発明を適用してもよいことは言うまでもない。
また、屈折率を適当に選択して空気換算光路長を一致させるプリズムのような焦点位置補正部材を有する場合について説明したが、これに代えて、ミラーのように光路長の補正を行うことなく複数の観察方向から観察する場合に本発明を適用してもよい。この場合には、観察方向毎に焦点位置の調整が必要となる。
また、焦点位置補正部材および光路設定部材をプリズムによって同時に実現することとしたが、これに代えて、ミラーとプリズムとの組み合わせにより、焦点位置補正部材と光路設定部材とを別々に実現することにしてもよい。
本発明の第1の実施形態に係る多方向観察装置を部分的に示す模式的な平面図である。 図1の多方向観察装置の全体構成を示す正面図である。 図1の多方向観察装置の焦点位置補正部材を示す斜視図である。 図3の焦点位置補正部材による3つの光路を示す模式図である。 図1の多方向観察装置により得られた画像例を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る多方向観察装置の全体構成を示す正面図である。 図6の多方向観察装置の焦点位置補正部材を示す斜視図である。 図7の焦点位置補正部材による3つの光路を示す模式図である。 図7の焦点位置補正部材の変形例示す斜視図である。
符号の説明
L 照明光
〜L 光路
平面
W 半導体ウェハ(観察対象物)
1,20 多方向観察装置
2 照明装置
3 撮像手段
4 結像光学系
5,21 焦点位置補正部材(光路設定部材)
22 切替機構

Claims (4)

  1. 観察対象物に照明光を照射する照明装置と、
    観察対象物からの反射光を撮像する撮像手段と、
    該撮像手段と観察対象物とを結ぶ光軸を含む平面またはこれに略平行な平面に沿って異なる方向から観察対象物を観察するための複数の光路を形成する光路設定部材と、
    前記光軸上に配置され、各光路上の焦点位置の像を前記撮像手段に結像させる結像光学系とを備え、
    前記照明装置が、前記平面に交差する方向に沿って前記観察対象物に照明光を照射する多方向観察装置。
  2. 前記複数の光路の空気換算長を一致させる焦点位置補正部材を備える請求項1に記載の多方向観察装置。
  3. 観察方向毎に光路を設定する複数の光路設定部材が、同時に前記平面上に配置される請求項2に記載の多方向観察装置。
  4. 観察方向毎に光路を設定する複数の光路設定部材を、別々に前記平面上に配置するように切り替える切替機構を備える請求項1または請求項2に記載の多方向観察装置。
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