JP2006131569A - ヘキサアルキルボラジンの製造方法 - Google Patents

ヘキサアルキルボラジンの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 ホウ素原子および窒素原子の双方にアルキル基が結合しているヘキサアルキルボラジンを製造する過程において、トリアルキルボランが副生しない方法を提供する。
【解決手段】 化学式1で表されるボラジン化合物と、アルケン化合物とを、触媒存在下で反応させて、化学式2で表されるヘキサアルキルボラジンを製造する。式中、Rは、同一または異なっていてもよく、アルキル基であり、Rは、水素原子またはアルキル基であり、少なくとも1つのRが水素原子であり、Rは、同一または異なっていてもよく、アルキル基である。
【化1】
Figure 2006131569

【選択図】 なし

Description

本発明は、ヘキサアルキルボラジンの製造方法に関する。ヘキサアルキルボラジンは、例えば半導体用層間絶縁膜、バリアメタル層、エッチストッパー層を形成するために用いられる。
情報機器の高性能化に伴い、LSIのデザインルールは、年々微細になっている。微細なデザインルールのLSI製造においては、LSIを構成する材料も高性能で、微細なLSI上でも機能を果たすものでなければならない。
例えば、LSI中の層間絶縁膜に用いられる材料に関していえば、高い誘電率は信号遅延の原因となる。微細なLSIにおいては、この信号遅延の影響が特に大きい。このため、層間絶縁膜として用いられ得る、新たな低誘電材料の開発が所望されていた。また、層間絶縁膜として使用されるためには、誘電率が低いだけでなく、耐湿性、耐熱性、機械的強度などの特性にも優れている必要がある。
かような要望に応えるものとして、分子内にボラジン環骨格を有するボラジン化合物が提案されている(例えば、特許文献1参照)。ボラジン環骨格を有するボラジン化合物は分子分極率が小さいため、形成される被膜は低誘電率である。その上、形成される被膜は、耐熱性にも優れる。
ボラジン化合物としては、これまでに種々の化合物が提案されている(例えば、特許文献2参照)。ボラジン化合物の中では、ホウ素部位および窒素部位の双方がアルキル基で置換されたヘキサアルキルボラジンが、低誘電材料として非常に優れた特性を有する。
ホウ素部位および窒素部位がアルキル基で置換されたヘキサアルキルボラジンの製造方法としては、グリニャール反応を用いる方法が開示されている(例えば、非特許文献1、非特許文献2参照)。
なお、ボラジンとアルケン化合物とをRhH(CO)(PPh存在下で反応させて、ホウ素に結合している水素原子がアルキル基で置換されたボラジン化合物を合成する手法が開示されている(非特許文献3参照)。ただし、非特許文献3に開示されている方法は、開始化合物がアルキル基で置換されていないボラジンであり、合成される化合物もホウ素のみがアルキル基で置換されたボラジン化合物である。
特開2000−340689号公報 特開2003−119289号公報 D.T.HAWORTH and L.F.HOHNSTEDT,J.Am.Chem.Soc.,82,3860(1960) Howard Steinberg、Robert J.Brotherton著,「ORGANOBORON CHEMISTRY」,John Wiley & Sons,p244− Paul J.Fazen and Larry G.Sneddon,Organometallics,1994,13,2867−2877
本発明者らが調査したところ、グリニャール試薬を用いてボラジン化合物のアルキル置換を行った場合、合成されたヘキサアルキルボラジン中に、トリアルキルボランが副生物として含まれることが明らかになった。トリアルキルボランは、不安定な化合物であり、発火性が高い。また、トリアルキルボランは、目的物であるヘキサアルキルボラジンに比べて沸点が低く、揮発しやすいため、雰囲気中に拡散したトリアルキルボランによって、発火する虞がある。どの程度の量のトリアルキルボランが雰囲気中に存在すると自然発火が生じるかについては、今のところ明らかではなく、また、従来の技術によって製造されたヘキサアルキルボラジンが危険な化合物というわけではない。しかしながら、作業者や施設の安全性を考慮すると、このような化合物は極力存在しないことが好ましい。
そこで、本発明の目的は、ホウ素原子および窒素原子の双方にアルキル基が結合しているヘキサアルキルボラジンを製造する過程において、トリアルキルボランが副生しない方法を提供することである。
本発明は、化学式1で表されるボラジン化合物と、アルケン化合物とを、触媒存在下で反応させる、化学式2で表されるヘキサアルキルボラジンの製造方法である。
Figure 2006131569
(式中、Rは、同一または異なっていてもよく、アルキル基であり、Rは、水素原子またはアルキル基であり、少なくとも1つのRが水素原子である)
Figure 2006131569
(式中、RおよびRは、同一または異なっていてもよく、アルキル基である)
本発明の製造方法を用いれば、製造過程におけるトリアルキルボランの副生が抑制される。このため、トリアルキルボランを含まない安全性の高いヘキサアルキルボラジンが提供される。
トリアルキルボランの生成メカニズムは定かではないが、グリニャール試薬が原因の1つであると考えられる。そうであれば、グリニャール試薬を使用しない製造工程を採用することによって、トリアルキルボランの生成を抑制することが可能である。このような見地から、本発明においては、グリニャール試薬を用いないで、ボラジン化合物のアルキル置換反応を進行させる。具体的には、本発明は、ボラジン化合物とアルケン化合物とを反応させて、ボラジン化合物のアルキル置換反応を進行させる。この製造工程を採用することによって、トリアルキルボランの生成が抑制される。なお、本願において、原則として、「ボラジン」とはホウ素原子および窒素原子のいずれにもアルキル基が結合していないボラジン(B)を意味し、「ボラジン化合物」とはホウ素原子および窒素原子の少なくとも1つは水素原子であるボラジン誘導体を意味する。
次に、本発明の製造方法について、詳細に説明する。
まず、原料として用いられる、化学式1で表されるボラジン化合物を準備する。
Figure 2006131569
はアルキル基である。Rは、同一であっても異なっていてもよい。合成反応の収率や取り扱いの容易性を考慮すると、Rは好ましくは同一のアルキル基である。アルキル基は、直鎖であっても、分岐であっても、環状であってもよい。アルキル基の有する炭素数は、特に限定されないが、好ましくは1〜8個、より好ましくは1〜4個、さらに好ましくは1個である。アルキル基の具体例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、シクロプロピル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基などが挙げられる。これら以外のアルキル基が用いられてもよい。
は水素原子またはアルキル基である。Rは、同一であっても異なっていてもよく、3つ存在するRのうち、少なくとも1つは水素原子である。水素原子の数は、特に限定されず、Rのうち1つが水素原子であっても、2つが水素原子であっても、3つ全てが水素原子であってもよい。原料として用いられる化合物の合成反応の収率や取り扱いの容易性を考慮すると、Rの全てが水素原子であることが好ましい。アルキル基は、直鎖であっても、分岐であっても、環状であってもよい。アルキル基の有する炭素数は、特に限定されない。アルキル基の具体例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、シクロプロピル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基などが挙げられる。これら以外のアルキル基が用いられてもよい。
化学式1のボラジン化合物の例としては、下記化合物が挙げられる。ただし、これらに限定されるわけではない。
N,N’,N”−トリメチルボラジン、N,N’,N”−トリエチルボラジン、N,N’,N”−トリ(n−プロピル)ボラジン、N,N’,N”−トリ(iso−プロピル)ボラジン、N,N’,N”−トリ(n−ブチル)ボラジン、N,N’,N”−トリ(sec−ブチル)ボラジン、N,N’,N”−トリ(iso−ブチル)ボラジン、N,N’,N”−トリ(tert−ブチル)ボラジン、N,N’,N”−トリ(1−メチルブチル)ボラジン、N,N’,N”−トリ(2−メチルブチル)ボラジン、N,N’,N”−トリ(neo−ペンチル)ボラジン、N,N’,N”−トリ(1,2−ジメチルプロピル)ボラジン、N,N’,N”−トリ(1−エチルプロピル)ボラジン、N,N’,N”−トリ(n−ヘキシル)ボラジン、N,N’,N”−トリシクロヘキシルボラジン
B−メチル−N,N’,N”−トリメチルボラジン、B−メチル−N,N’,N”−トリエチルボラジン、B−メチル−N,N’,N”−トリ(n−プロピル)ボラジン、B−メチル−N,N’,N”−トリ(iso−プロピル)ボラジン、B−メチル−N,N’,N”−トリ(n−ブチル)ボラジン、B−メチル−N,N’,N”−トリ(sec−ブチル)ボラジン、B−メチル−N,N’,N”−トリ(iso−ブチル)ボラジン、B−メチル−N,N’,N”−トリ(tert−ブチル)ボラジン、B−メチル−N,N’,N”−トリ(1−メチルブチル)ボラジン、B−メチル−N,N’,N”−トリ(2−メチルブチル)ボラジン、B−メチル−N,N’,N”−トリ(neo−ペンチル)ボラジン、B−メチル−N,N’,N”−トリ(1,2−ジメチルプロピル)ボラジン、B−メチル−N,N’,N”−トリ(1−エチルプロピル)ボラジン、B−メチル−N,N’,N”−トリ(n−ヘキシル)ボラジン、B−メチル−N,N’,N”−トリシクロヘキシルボラジン
B−エチル−N,N’,N”−トリメチルボラジン、B−エチル−N,N’,N”−トリエチルボラジン、B−エチル−N,N’,N”−トリ(n−プロピル)ボラジン、B−エチル−N,N’,N”−トリ(iso−プロピル)ボラジン、B−エチル−N,N’,N”−トリ(n−ブチル)ボラジン、B−エチル−N,N’,N”−トリ(sec−ブチル)ボラジン、B−エチル−N,N’,N”−トリ(iso−ブチル)ボラジン、B−エチル−N,N’,N”−トリ(tert−ブチル)ボラジン、B−エチル−N,N’,N”−トリ(1−メチルブチル)ボラジン、B−エチル−N,N’,N”−トリ(2−メチルブチル)ボラジン、B−エチル−N,N’,N”−トリ(neo−ペンチル)ボラジン、B−エチル−N,N’,N”−トリ(1,2−ジメチルプロピル)ボラジン、B−エチル−N,N’,N”−トリ(1−エチルプロピル)ボラジン、B−エチル−N,N’,N”−トリ(n−ヘキシル)ボラジン、B−エチル−N,N’,N”−トリシクロヘキシルボラジン
B,B’−ジメチル−N,N’,N”−トリメチルボラジン、B,B’−ジメチル−N,N’,N”−トリエチルボラジン、B,B’−ジメチル−N,N’,N”−トリ(n−プロピル)ボラジン、B,B’−ジメチル−N,N’,N”−トリ(iso−プロピル)ボラジン、B,B’−ジエチル−N,N’,N”−トリメチルボラジン、B,B’−ジエチル−N,N’,N”−トリエチルボラジン、B,B’−ジエチル−N,N’,N”−トリ(n−プロピル)ボラジン、B,B’−ジエチル−N,N’,N”−トリ(iso−プロピル)ボラジン、B−メチル−B’−エチル−N,N’,N”−トリメチルボラジン、B−メチル−B’−エチル−N,N’,N”−トリエチルボラジン、B−メチル−B’−エチル−N,N’,N”−トリ(n−プロピル)ボラジン、B−メチル−B’−エチル−N,N’,N”−トリ(iso−プロピル)ボラジン
ボラジン化合物の入手方法については、特に限定されない。ボラジン化合物は、公知の手法に従って合成されてもよいし、市販されているボラジン化合物が用いられてもよい。
化学式1で表されるボラジン化合物と反応するアルケン化合物は、炭素間の二重結合(C=C)を少なくとも1つ有し、ボラジン環を構成するホウ素に結合している水素をアルキル基で置換可能であれば特に限定されない。アルケン化合物の具体例としては、エチレン、プロペン、1−ブテン、cis−2−ブテン、trans−2−ブテン、2−メチルプロペン、1−ペンテン、cis−2−ペンテン、trans−2−ペンテン、2−メチル−1−ブテン、3−メチル−1−ブテン、2−メチル−2−ブテン、スチレン、α−メチルスチレン、1,3−ブタジエン、1,5−ヘキサジエンなどが挙げられる。
ボラジン化合物とアルケン化合物との反応のメカニズムは、明らかではないが、触媒を媒介してボラジン化合物とアルケン化合物とが結合した中間体が生成し、その後、ボラジン化合物のホウ素原子とアルケン化合物とが直接結合すると推測される。ただし、上記メカニズムは単なる推測であり、本発明の技術的範囲が、このメカニズムに限定されるわけではない。
ボラジン化合物とアルケン化合物との反応においては、触媒が用いられる。触媒は、ボラジン化合物とアルケン化合物との反応を促進する機能を有していれば、特に限定されない。触媒としては、触媒活性の点からは、コバルト(Co)、ロジウム(Rh)、ルテニウム(Ru)、イリジウム(Ir)、ニッケル(Ni)、パラジウム(Pd)、白金(Pt)、チタン(Ti)、ジルコニウム(Zr)、ランタノイド(La、Sm等)などの金属触媒が好ましい。より具体的には、RhCl(PPh、RhCl(CO)(PPh、RhH(CO)(PPh、[RhCl(C12)]、[Rh(C12)dppp]BF(dppp=PhPCHCHCHPPh)、[Rh(C12)dppp]PF、[Rh(C12)dppp]OTf(OTf=SOCF)、[Rh(C12)dppp]ClO、[IrCl(C12)]、IrCl(CO)(PPh、IrH(CO)(PPh、NiCldppe(dppe=PhPCHCHPPh)、Pd(PPh、PdCl(PPh、Pt(PPh、Pt(PhCH=CHCOCH=CHPh)、PtCl(P−n−Bu、RuH(CO)(PPh、RuHCl(PPh、RuHCl(CO)(PPh、RuCl(PPh、CpTi(CO)(Cp=C)CpTiMe、CpZrClH、Sm(CMe(thf)、SmIなどが挙げられる。
ボラジン化合物とアルケン化合物との反応は、金属錯体の配位子となる化合物の存在下で反応させることが好ましい。金属錯体の配位子となる化合物を反応系中に添加して反応を進行させることによって、製造されるヘキサアルキルボラジンの収率を向上させうる。
収率向上の原因としては、明らかではないが、金属へ配位する配位子が変わることで、金属上へのアルケン化合物の挿入・脱離の速度が制御され、反応率向上に寄与していることが推測される。また、他の原因としては、何らかの微量の不純物が錯体へ付加することで錯体が失活する虞があるが、配位子となる化合物を添加することで、錯体と不純物との反応を抑制し、錯体の失活が防止されると推測される。ただし、これらは単なるメカニズムの推測に過ぎず、他の要因によって収率向上している場合であっても、本発明の技術的範囲に含まれうる。
金属錯体の配位子となる化合物としては、リン配位子、窒素配位子、炭素配位子、酸素配位子などが利用でき、具体的には、トリフェニルホスフィン(PPh)、1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)メタン(PhPCHPPh)、1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン(PhPCHCHPPh)、1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン(PhPCHCHCHPPh)、1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン(PhPCHCHCHCHPPh)、PMePh、P(OMe)Ph、P(OMe)Ph、P(OMe)、PEtPH、P(OEt)PH、P(OEt)PH、P(OEt)、MePCHCHCHPMe、2,2’−ビピリジン、1,5−シクロオクタジエン、ノルボルナジエン、シクロペンタジエニル配位子(C)、一酸化炭素、テトラヒドロフランなどが挙げられる。
ボラジン化合物とアルケン化合物との反応条件は、特に限定されない。ボラジン化合物を含む溶液が用いられてもよい。反応の種類は、反応温度および反応圧力によって影響される。ボラジン化合物および触媒は、溶媒中に含有されてもよい。
用いられる溶媒としては、特に限定されないが、トルエン、キシレンなどの芳香族化合物が挙げられる。化学式1で表されるボラジン化合物を反応させる場合、芳香族化合物を溶媒として用いることによって、反応熱を効率よく除去することが可能である。溶媒を用いずにボラジン化合物とアルケン化合物との反応を進行させてもよい。溶媒を用いずに反応させた場合、原料コストの削減、反応装置の簡略化などが達成されうる。
圧力および温度条件は、用いるボラジン化合物およびアルケン化合物の種類に応じて、制御されるとよい。化学式1で表されるボラジン化合物は、各窒素原子にアルキル基が結合している構造を有するため、アルケン化合物との反応に関して立体障害が大きくなる可能性がある。この推測を考慮すると、圧力および/または温度が高い条件下で反応させることが好ましい。
反応温度は、好ましくは−196〜200℃、より好ましくは−78〜100℃、さらに好ましくは−20〜100℃、特に好ましくは0〜90℃である。上記範囲の温度で反応を進行させることによって、立体障害などの反応の進行を妨げる理由が存在する場合であっても、反応を効率的に進行させうる。反応温度は、K熱電対などの温度センサーを用いて測定されうる。
ボラジン化合物に対するアルケン化合物の使用量は、ボラジン化合物の構造を考慮して決定されるとよい。例えば、Rの全てが水素原子である場合には、少なくともボラジン化合物の3倍のアルケン化合物をボラジン化合物と接触させることが好ましい。Rの1つが水素原子である場合には、ボラジン化合物と同量のアルケン化合物が用いられてもよい。液体状態のボラジン化合物に対して、気体状態のアルケン化合物を供給して反応させる態様を用いる場合には、過剰のアルケン化合物をボラジン化合物を含む液体周辺に供給して反応を進行させるとよい。
触媒の使用量は、触媒の種類によって異なるが、一般的には、ボラジン化合物の使用量1モルに対して0.0001〜0.1モルの触媒が用いられる。この範囲の触媒を用いることによって、反応が効果的に促進されうる。
溶媒を用いて反応を進行させる場合に用いられる溶媒量についても、特に限定されないが、少なすぎると、溶媒による反応熱の除去が効果的でなくなる虞がある。また、溶媒が多すぎると、製造コストが上昇する問題や、反応後の溶媒除去処理に要する手間が増大する問題が生じる虞がある。これらを考慮すると、溶媒量は、好ましくは、ボラジン化合物に対して0.1〜100倍量である。
金属錯体の配位子となる化合物を添加する場合、その添加量は種類によって異なり、特に限定されない。一般的には、金属錯体の配位子となる化合物は、金属錯体1モルに対して0.5〜3.0モル当量が好ましい。
製造されるアルキルボラジン化合物は、化学式2で表される構造を有するヘキサアルキルボラジンである。なお、本願において「アルキルボラジン化合物」とは、特段の断りのない限り、化学式2で表されるヘキサアルキルボラジンを意味する。
Figure 2006131569
はアルキル基である。アルキルボラジン化合物中のRは、同一であってもよいし、異なっていてもよい。Rは、化学式1におけるRに由来する基である。Rについては、化学式1のRについて説明した通りであるため、ここでは説明を省略する。
はアルケン化合物に起因するアルキル基である。アルケン化合物が、R−HC=CHで表される場合には、Rは−CH−CH−Rに由来する。
は、同一であっても異なっていてもよい。合成反応の収率や取り扱いの容易性を考慮すると、Rは好ましくは同一のアルキル基である。アルキル基は、直鎖であっても、分岐であっても、環状であってもよい。アルキル基の有する炭素数は、特に限定されないが、好ましくは2〜8個、より好ましくは2〜4個である。アルキル基の具体例としては、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、シクロプロピル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基などが挙げられる。これら以外のアルキル基が用いられてもよい。
アルキルボラジンの具体例としては、ヘキサエチルボラジン、ヘキサ(n−プロピル)ボラジン、ヘキサ(iso−プロピル)ボラジン、ヘキサ(n−ブチル)ボラジン、ヘキサ(sec−ブチル)ボラジン、ヘキサ(iso−ブチル)ボラジン、ヘキサ(tert−ブチル)ボラジン、ヘキサ(1−メチルブチル)ボラジン、ヘキサ(2−メチルブチル)ボラジン、ヘキサ(neo−ペンチル)ボラジン、ヘキサ(1,2−ジメチルプロピル)ボラジン、ヘキサ(1−エチルプロピル)ボラジン、ヘキサ(n−ヘキシル)ボラジン、ヘキサシクロヘキシルボラジン、B,B’,B”−トリエチル−N,N’,N”−トリメチルボラジン、B,B’,B”−トリエチル−N,N’,N”−トリ(n−プロピル)ボラジン、B,B’,B”−トリエチル−N,N’,N”−トリ(iso−プロピル)ボラジン、B,B’,B”−トリ(iso−プロピル)−N,N’,N”−トリメチルボラジン、B,B’,B”−トリ(iso−プロピル)−N,N’,N”−トリエチルボラジンなどが挙げられる。
合成されたアルキルボラジン化合物は、精製されることが好ましい。精製の方法については、蒸留精製や昇華精製などの公知の精製法から、適宜選択されればよい。
蒸留精製の手法については、目的物であるアルキルボラジン化合物と、不純物とを分離可能であれば、特に限定されない。蒸留精製に先立って、有機合成の分野で一般的な処理が行なわれてもよい。例えば、反応溶液は、濾過され、エバポレータを用いて濃縮される。
蒸留精製装置の大きさや種類は、本発明が適用される環境や規模に応じて決定されればよい。例えば、大量の粗製物を処理するのであれば、工業的規模の蒸留塔が用いられうる。少量の粗製物を処理するのであれば、蒸留管を用いた蒸留精製が用いられうる。例えば、少量の粗製物を処理する蒸留装置の具体例としては、3つ口フラスコにクライゼン型の連結管でリービッヒ冷却管を取り付けた蒸留装置が用いられうる。ただし、このような蒸留装置を用いる実施形態に、本発明の技術的範囲が限定されるわけではない。
昇華精製とは、化合物の昇華温度の差を用いて、不純物と目的物とを分離する精製法である。昇華精製の態様については、特に限定されない。アルキルボラジン化合物の製造規模や製造環境などに応じて、適宜、昇華精製装置の形態が選択されればよい。ガスをフローし、温度調節を厳密に行うことによって、得られる目的物の純度が向上しうる。
本発明の製造方法によって得られるアルキルボラジン化合物は、グリニャール試薬を用いずに、ボラジンがアルキル基で置換されるため、トリアルキルボランの生成が抑制される。また、グリニャール反応の際に通常用いられるエーテルを用いずに反応を進行させることが可能である。グリニャール試薬に比べて、アルケン化合物は一般に安価であり、アルキルボラジン化合物の製造コストを削減可能である。また、グリニャール反応を利用してアルキルボラジン化合物を製造する場合と比較して、反応時間を短縮することが可能である。このように、本発明の製造方法は、アルキルボラジン化合物を工業的規模で製造する際に、様々な有利な効果を有する。
製造されたアルキルボラジン化合物は、特に限定されないが、半導体用層間絶縁膜、バリアメタル層、エッチストッパー層などの形成に用いられうる。その際には、アルキルボラジン化合物が用いられてもよいし、アルキルボラジン化合物に改変を加えた化合物が用いられてもよい。アルキルボラジン化合物またはアルキルボラジン化合物の誘導体を重合させた重合体を、半導体用層間絶縁膜、バリアメタル層またはエッチストッパー層の原料として用いてもよい。
重合体は、ボラジン環骨格を有する化合物をモノマーとして用いて形成されうる。重合方法や重合形態は特に限定されない。重合方法は、ボラジン環に結合している官能基によって、選択される。例えば、アミノ基が結合している場合には、縮重合によって重合体が合成されうる。ボラジン環にビニル基またはビニル基を含む官能基が結合している場合には、重合開始剤を用いたラジカル重合によって、重合体が形成されうる。重合体は、ホモポリマーであってよく、2以上のモノマーユニットからなる共重合体であってもよい。共重合体の形態は、ランダム共重合体、ブロック共重合体、グラフト共重合体などのいずれでもよい。他のモノマーと結合を形成しうる官能基を3つ以上有するモノマーを用いれば、モノマーがネットワーク状に結合した重合体を得ることも可能である。
続いて、半導体用層間絶縁膜、バリアメタル層またはエッチストッパー層を形成する方法について説明する。なお、以下の説明においては、「アルキルボラジン化合物」、「アルキルボラジン化合物の誘導体」および「これらに起因する重合体」をまとめて、「ボラジン環含有化合物」と称する。
ボラジン環含有化合物を用いて、半導体用層間絶縁膜、バリアメタル層またはエッチストッパー層を形成するには、ボラジン環含有化合物を含む溶液状またはスラリー状の組成物を調製し、これを塗布することによって、塗膜を形成する手法が用いられうる。その際に用いられる、ボラジン環含有化合物を溶解または分散させる溶媒は、ボラジン環含有化合物や、必要に応じて添加される他の成分を溶解し得るものであれば特に制限されない。溶媒としては、例えば、エチレングリコール、エチレングリコールモノメチルエーテル等のアルコール類;トルエン、ベンゼン、キシレン等の芳香族炭化水素類;ヘキサン、ヘプタン、オクタン等の炭化水素類;テトラヒドロフラン、ジグライム、テトラグライムなどが用いられ得る。これらは、1種単独で使用しても良いし、2種以上を混合して用いてもよい。スピンコーティングを用いて成膜する場合には、ジグライムが好ましい。ジグライムまたはその誘導体を溶媒として用いると、製造される膜の均一性が向上する。また、膜の白濁が防止されうる。ボラジン環含有化合物を溶解または分散させる溶媒の使用量は、特に制限されるべきものではなく、低誘電材料の製造手段に応じて決定すればよい。例えば、スピンコーティングにより成膜する場合には、スピンコーティングに適した粘度になるよう、溶媒および溶媒量を決定すればよい。
ボラジン環含有化合物を含む組成物は、所望する部位に供給され、乾燥することにより、固化される。例えば、半導体用層間絶縁膜を形成するには、スピンコーティングにより、基板上に塗布し、乾燥させればよい。一度のコーティングおよび乾燥では所望する厚さの被膜が得られない場合には、コーティングおよび乾燥を、所望の厚さになるまで繰り返しても良い。スピンコーターの回転数、乾燥温度および乾燥時間などの成膜条件は、特に限定されない。
基板への塗布は、スピンコーティング以外の手法を用いてもよい。例えば、スプレーコーティング、ディップコーティングなどが用いられ得る。
その後、塗膜を乾燥する。塗膜の乾燥温度は、通常、100〜250℃程度である。ここでいう乾燥温度とは、乾燥処理をする際の温度の最高温度を意味する。例えば、乾燥温度を徐々に上昇させ、100℃で30分維持し、その後、冷却した場合の乾燥温度は100℃である。焼成温度は熱電対を用いて測定されうる。塗膜の乾燥時間については、特に限定されない。得られる低誘電材料についての、誘電率、耐湿性等の特性を考慮して、適宜決定すればよい。
(実施例1)
撹拌器および冷却管を備えたフラスコを窒素置換した後、塩化メチルアンモニウム26.8g、水素化ホウ素ナトリウム16.8g、トリグライム395gを仕込み、180℃まで2時間かけて昇温させた。180℃で3時間保持して、冷却管の先に配置した受器に液体を留出させた。この液体を冷却管を備えた別のフラスコに移し、蒸留精製によって、化学式1で表される化合物に該当する、透明なN−トリメチルボラジン12.8gを得た。
オートクレーブに、精製されたN,N’,N”−トリメチルボラジン(TMB)12.2g、溶媒としてトルエン250g、および触媒としてヒドリドカルボニルトリス(トリフェニルホスフィン)ロジウム(I)(RhH(CO)(PPh)1.0gを仕込んだ。さらに、アルケン化合物として、エチレンを、25℃での圧力が8.5kg/cmとなるように導入し、10時間放置して反応を進行させた。
反応液からトルエンを留去した後、蒸留精製により、4.1gのB,B’,B”−トリエチル−N,N’,N”−トリメチルボラジン(TETMB)を得た(収率20%)。得られたTETMBについてGC−MS測定をおこない、トリアルキルボランの有無を確認したところ、トリアルキルボランは検出されなかった。結果を表1に示す。
(比較例1)
窒素雰囲気下で、B,B’,B”−トリクロロ−N,N’,N”−トリメチルボラジン(TCTMB)(20.6g)、および溶媒としてジエチルエーテル(40ml)を、500mL5つ口フラスコに仕込んだ。反応系の内温が20℃±5℃から外れないようにコントロールしながら、グリニャール試薬であるエチルマグネシウムブロマイド(EMB)のジエチルエーテル溶液(3M、100ml)を2時間かけて滴下した。その後、還流し2時間熟成し、B,B’,B”−トリエチル−N,N’,N”−トリメチルボラジン(TETMB)の合成反応を進行させた。反応溶液の温度が室温にまで低下した後、反応溶液を濾過し、エバポレータを用いて濾液からエーテルのみを除去して濃縮した。濃縮した液を静置して固形物を沈殿させ、上澄み液を抜き出した(収量14.2g)。
抜き出した上澄み液を100ml3つ口フラスコに仕込み、減圧蒸留によりTETMBを得た。得られたTETMBについてGC−MS測定をおこない、トリアルキルボランの有無を確認したところ、1質量%のトリエチルボランが検出された。結果を表1に示す。
Figure 2006131569
(実施例2)
オートクレーブにTMB12.2g、溶媒としてトルエン250g、金属錯体の配位子となる化合物として1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン0.43g、および触媒としてヒドリドカルボニルトリス(トリフェニルホスフィン)ロジウム(I)(RhH(CO)(PPh)1.0gを仕込んだ。さらに、アルケン化合物として、エチレンを、25℃での圧力が8.5kg/cmとなるように導入し、10時間放置して反応を進行させた。反応液からトルエンを留去した後、蒸留精製により、16.5gのTETMBを得た(収率80%)。
(評価)
実施例1および比較例1に示すように、ボラジン化合物とアルケン化合物とを反応させる方法を採用することによって、トリアルキルボランの生成が抑制される。
また、実施例1と実施例2との比較からは、金属錯体の配位子となる化合物を添加することによって、収率が大きく向上することがわかる。

Claims (3)

  1. 化学式1で表されるボラジン化合物と、アルケン化合物とを、触媒存在下で反応させて、化学式2で表されるヘキサアルキルボラジンを合成する、ヘキサアルキルボラジンの製造方法。
    Figure 2006131569
    (式中、Rは、同一または異なっていてもよく、アルキル基であり、Rは、水素原子またはアルキル基であり、少なくとも1つのRが水素原子である)
    Figure 2006131569
    (式中、RおよびRは、同一または異なっていてもよく、アルキル基である)
  2. 前記触媒は、金属触媒である、請求項1に記載の製造方法。
  3. 金属錯体の配位子となる化合物の存在下で反応させる、請求項1または2に記載の製造方法。
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