JP2006130152A - ショーケースの棚構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】棚板上に商品を陳列する場合や取出す際に仕切部材が位置ずれを生じることなく商品を整然と陳列することのできるショーケースの棚構造を提供する。
【解決手段】棚板41の後端側にガイド部材43を設け、仕切部材42の後端側に設けられた係止部42cをガイド部材43に係止するとともに、仕切部材42の前端側に設けられた当接部42dを棚板41の前端側に設けられた商品落下防止板41cの後方から当接させるようにしたので、仕切部材42を棚板41上に確実に取付けることができ、商品Aの取出し及び商品Aの補充する場合に仕切部材42の位置ずれを生じることなく商品Aを常に整然と陳列させることができる。
【選択図】図7
【解決手段】棚板41の後端側にガイド部材43を設け、仕切部材42の後端側に設けられた係止部42cをガイド部材43に係止するとともに、仕切部材42の前端側に設けられた当接部42dを棚板41の前端側に設けられた商品落下防止板41cの後方から当接させるようにしたので、仕切部材42を棚板41上に確実に取付けることができ、商品Aの取出し及び商品Aの補充する場合に仕切部材42の位置ずれを生じることなく商品Aを常に整然と陳列させることができる。
【選択図】図7
Description
本発明は、スーパーマーケットやコンビニエンスストア等の店舗に設置されるショーケースの棚構造に関するものである。
従来、この種のショーケースとしては、例えば前面を開口したショーケース本体と、ショーケース本体内に設けられた上下複数段の棚とを備え、各棚に商品を陳列するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
前記ショーケースの棚構造としては、上面に商品を載置する棚板と、棚板上を幅方向に仕切る複数の仕切部材とを備え、各仕切部材の間に商品を前後方向に載置することにより商品を整列させるようにしたものが知られている。
特開2002−65414号公報
しかしながら、従来のショーケースの棚構造では、各仕切部材を前後方向に延びる断面L字状の樹脂製の部材によって形成し、その仕切部材を棚板上に固定することなく載置して棚板上を幅方向に仕切るようにしているため、棚板上に商品を陳列する場合や取出す場合に、仕切部材が位置ずれを生じやすく、商品を整然と陳列することができないという問題点があった。
本発明は前記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、棚板上に商品を陳列する場合や取出す際に仕切部材が位置ずれを生じることなく商品を整然と陳列することのできるショーケースの棚構造を提供することにある。
本発明は前記目的を達成するために、上面に商品を載置する棚板と、棚板上を幅方向に仕切る仕切部材とを備えたショーケースの棚構造において、前記棚板の後端側に仕切部材の後端側を前方から係止する係止部材を設け、仕切部材の後端側には係止部材に係止される係止部を設けるとともに、仕切部材の前端側には棚板の前端側から上方に突出する部分に後方から当接する当接部を設けている。
これにより、仕切部材の後端側に設けられた係止部が係止部材に係止されるとともに、前端側に設けられた当接部が棚板の前端側から上方に突出する部分に後方から当接することから、仕切部材が棚板上に位置ずれを生じることなく確実に取付けられる。
本発明によれば、仕切部材を棚板上に確実に取付けることができるので、商品の取出し及び商品の補充をする場合に仕切部材の位置ずれを生じることがなく、常に商品を整然と陳列することができる。
図1乃至図8は本発明の一実施形態を示すもので、図1はショーケースの全体斜視図、図2はショーケースの側面断面図、図3は商品棚の要部斜視図、図4は商品棚の要部分解斜視図、図5乃至図7は仕切部材の取付け方法を示す商品棚の側面断面図、図8は商品を積み重ねた状態を示す商品棚の側面断面図である。
この棚構造を備えたショーケースは、前面に開口部を有するショーケース本体10と、ショーケース本体10内に形成された商品収納部20と、ショーケース本体10の下部に形成された機械室30とから構成されている。
ショーケース本体10は、機械室30を除く前面側、上面側、背面側及び底面側を断熱壁11によって覆われるとともに、左右両側面側をそれぞれ略コ字状の断熱壁12とガラス板13によって覆われている。
商品収納部20は、断熱壁11と間隔をおいて設けられた上面板21、背面板22及び底板23によって形成され、その内部に商品Aを収納するようになっている。また、断熱壁11と上面板21、背面板22及び底板23との間には通風路24が形成され、その内部には商品収納部20内の空気を流通させる送風機25と、通風路24内を流通する空気を冷却する冷却器26が配置されている。
機械室30には、通風路24内の冷却器26と冷媒配管によって接続された圧縮機31及び凝縮器32と、凝縮器32と機械室30内の空気とを熱交換させる凝縮器用送風機33とを備え、これらの機器によって冷凍サイクルを構成するようになっている。
このように構成されたショーケースにおいて、送風機25によって開口部下端に設けられた空気吸入口24aから吸入された空気は、通風路24内を流通して冷却器26によって冷却された後、開口部の上端に設けられた空気吐出口24bから吐出される。これにより、ショーケース本体10の開口部にはエアカーテンが形成されるとともに、商品収納部20内が冷却される。
また、ショーケースの商品収納部20に取付けられる商品棚40は、商品Aを載置する棚板41と、棚板41上を幅方向に仕切る複数の仕切部材42と、仕切部材42の後端側を係止する係止部材としてのガイド部材43とを備えている。
棚板41は、略矩形状に形成され、幅方向両端側を支持する幅方向一対の棚受41aを介して商品収納部20内に取付けられるようになっている。また、棚板41の前端側には、プライスカード等を保持するカード保持部41bが棚板41の幅方向に亘って設けられるとともに、商品Aの落下を防止する商品落下防止板41cが棚板41の幅方向に亘って設けられている。
各仕切部材42は、前後方向に延びる弾性を有する金属製のワイヤ状部材からなり、ワイヤ状部材を上下方向に波形に屈曲することにより仕切部材42の上側に位置する上方仕切部42aと仕切部材42の下側に位置する下方仕切部42bとが前後方向に交互に配置されるように形成されている。また、仕切部材42の前端側及び後端側を下方に延びるように形成することにより、棚板41の上面と下方仕切部42bとの間に所定の隙間が設けられている。更に、仕切部材42の後端部には、幅方向に延びるワイヤ状部材の幅方向中央部が固定され、ガイド部材43に係止される係止部42cが形成されている。また、仕切部材42の前端部には、幅方向に延びるワイヤ状部材の幅方向中央部が固定され、商品落下防止板41cの背面側と当接する当接部42dが形成されている。このとき、仕切部材42の係止部42cから当接部42dまでの長さは、商品落下防止板41cの背面側とガイド部材43との距離よりも大きくなるように形成され、商品落下防止板41cの背面側とガイド部材43との距離よりも小さくなるまで弾性変形可能に設けられている。また、仕切部材42の前後方向に所定の大きさ以上の力を加えることにより、ワイヤ状部材の塑性変形によって仕切部材42の係止部42cから当接部42dまでの長さを任意に変更できるようになっている。
ガイド部材43は幅方向に延びる板状の部材からなり、棚板41の後端側の幅方向に亘って設けられている。ガイド部材43の上端側には前方に向かって延びる延出部43aが形成され、延出部43aと棚板41の上面との間に仕切部材42の係止部42cが係止されるようになっている。
以上のように構成されたショーケースの棚構造において、棚板41上に各仕切部材42を取付ける場合には、図5に示すように、各仕切部材42の係止部42cをガイド部材43の延出部43aと棚板41の後端側の上面との間に挿入して係止した後、図6に示すように、仕切部材42を弾性変形によって前後方向に圧縮して当接部42dを商品落下防止板41cの背面側に当接させる。これにより、仕切部材42は係止部42c及び当接部42dによって棚板41の前端側及び後端側に対して直角に棚板41上に配置され、図7に示すように、仕切部材42間に商品Aが整列して配置される。このとき、高さ寸法の小さい商品Aは、下方仕切部42bによって幅方向の移動が規制され、前後方向に整列させることが可能となる。また、高さ寸法の小さい商品Aを上下方向に複数積み重ねて棚板41上に載置する場合には、図8に示すように、下方仕切部42bによって下側の商品Aの幅方向への移動が規制され、上方仕切部42aによって上側の商品Aの幅方向への移動が規制されることにより、上下方向に積み重ねた状態で商品Aを前後方向に整列させることが可能となる。更に、棚板41上に商品Aが載置されている場合においても、商品Aの間に仕切部材42を挿入することにより取付けることが可能となる。
また、棚板41上を清掃する場合には、載置されている商品Aを取り除いて棚板41の上面と下方仕切部42bとの間に設けられた隙間から棚板41の上面全体の清掃を行うことが可能となる。
また、棚板41上を化粧用のシートで覆う場合に、仕切部材42は係止部42c及び当接部42dによって棚板41に取付けられていることから、シートの上から仕切部材42を取付けることが可能となる。
また、前後方向の寸法が異なる棚板41に仕切部材42を取付ける場合は、仕切部材42の前後方向に所定の大きさ以上の力を加えることによりワイヤ状部材を塑性変形させて仕切部材42の前後方向の寸法を変更し、仕切部材42を棚板41に取付ける。
このように、本実施形態によれば、棚板41の後端側にガイド部材43を設け、仕切部材42の後端側に設けられた係止部42cをガイド部材43に係止させるとともに、仕切部材42の前端側に設けられた当接部42dを棚板41の前端側に設けられた商品落下防止板41cの後方から当接させるようにしたので、仕切部材42を棚板41上に確実に取付けることができ、商品Aの取出し及び商品Aの補充を行う場合に仕切部材42の位置ずれを生じることなく商品Aを常に整然と陳列させることができる。
また、仕切部材42の当接部42dを棚板41に設けられた商品落下防止板41cの後方から当接させるようにしたので、専用の部材を用いることなく仕切部材42の当接部42dを棚板41の前端側に当接させることができ、製造コストの低減を図ることができる。
また、仕切部材42を弾性変形可能なワイヤ状部材によって形成したので、単一の部材によって仕切部材42を形成することができ、製造コストの低減を図ることができるとともに、ワイヤ状部材の弾性によって当接部42dを商品落下防止板41cに圧接させることができ、仕切部材42を確実に取付けることができる。更に、ワイヤ状部材を屈曲することによって仕切部材42が形成されていることから、仕切部材42を通じて左右両側面側から商品Aを目視により確認することができるとともに、従来の樹脂製からなる仕切部材のように静電気による汚れの付着がないという利点もある。
また、ワイヤ状部材を前後方向に亘って上下方向に波形に屈曲させることにより、仕切部材42に上方仕切部42a及び下方仕切部42bを設けたので、商品Aの高さ寸法に拘らず商品Aの幅方向の移動を規制することができ、棚板41に載置した商品Aを確実に整列させることができる。
また、棚板41の上面と下方仕切部42bとの間に間隔を有するように仕切部材42を形成したので、仕切部材42を取外すことなく棚板41の上面の清掃を行うことができる。
また、仕切部材42の係止部42c及び当接部42dを幅方向に延びるワイヤ状部材によって形成したので、係止部42c及び当接部42dをそれぞれガイド部材43及び商品落下防止板41cに沿って取付けることができ、仕切部材42を棚板41の長手方向に対して直角に配置することができる。
また、仕切部材42に所定の大きさ以上の力を加えることにより、ワイヤ状部材を塑性変形させて仕切部材42の前後方向の寸法を変更可能にしたので、仕切部材42の前後方向の寸法を棚板41の前後方向の寸法に応じて変更することができ、部品の共通化を図ることができる。
尚、前記実施形態では、前面を開口したオープンショーケースの棚構造を示したが、例えば前面、背面及び左右両側面を透明ガラスによって覆われたクローズドショーケースなど、他の形態のショーケースに本発明を適用することができる。
また、前記実施形態では、ワイヤ状部材42を波形に屈曲することにより仕切部材に上方仕切部42a及び下方仕切部42bを前後方向に交互に設けたものを示したが、図9に示すように、ワイヤ状部材をクランク状に屈曲することにより仕切部材52を形成することにより、上方仕切部52a及び下方仕切部52bを前後方向に交互に設けてもよい。
また、前記実施形態では、仕切部材42の係止部42c及び当接部42dを幅方向に延びるワイヤ状部材によって形成したものを示したが、係止部42c及び当接部42dのどちらか一方のみを幅方向に延びるワイヤ状部材によって形成するようにしてもよい。この場合、係止部42cまたは当接部42dの一方によって仕切部材42を棚板41の長手方向に対して直角に配置することができる。
また、前記実施形態では、仕切部材42の当接部42dを棚板41の前端側に設けられた商品落下防止板41cに後方から当接させるようにしたものを示したが、棚板41の前端側に棚板41の幅方向に亘って当接部42dが当接する突出部を形成してもよいし、棚板41の前端側に棚板41の幅方向に亘って当接部42dが当接する当接部材を設けてもよい。
40…商品棚、41…棚板、41c…商品落下防止板、42…仕切部材、42a…上方仕切部材、42b…下方仕切部材、42c…係止部、42d…当接部、43…ガイド部材、A…商品。
Claims (7)
- 上面に商品を載置する棚板と、棚板上を幅方向に仕切る仕切部材とを備えたショーケースの棚構造において、
前記棚板の後端側に仕切部材の後端側を前方から係止する係止部材を設け、
仕切部材の後端側には係止部材に係止される係止部を設けるとともに、仕切部材の前端側には棚板の前端側から上方に突出する部分に後方から当接する当接部を設けた
ことを特徴とするショーケースの棚構造。 - 前記棚板の前面側に棚板の幅方向に亘って上方に延びる商品落下防止板を設け、
前記仕切部材の当接部を商品落下防止板に後方から当接させるようにした
ことを特徴とする請求項1記載のショーケースの棚構造。 - 前記仕切部材を棚板の前後方向に弾性変形可能なワイヤ状部材によって形成した
ことを特徴とする請求項1記載のショーケースの棚構造。 - 前記ワイヤ状部材を、仕切部材の上側に位置する上方仕切部と、仕切部材の下側に位置する下方仕切部とが前後方向に交互に配置されるように形成した
ことを特徴とする請求項3記載のショーケースの棚構造。 - 前記仕切部材を棚板の上面と下方仕切部との間に所定の隙間を有するように形成した
ことを特徴とする請求項4記載のショーケースの棚構造。 - 前記仕切部材の係止部及び当接部の少なくとも一方を棚板の幅方向に延びるように形成した
ことを特徴とする請求項1、2、3、4または5記載のショーケースの棚構造。 - 前記仕切部材を前後方向に所定の大きさ以上の力を加えることにより前後方向の長さを変更可能に形成した
ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5または6記載のショーケースの棚構造。
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