JP2006130110A - 電磁誘導加熱調理器対応鍋セット - Google Patents

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健 丸山
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Abstract

【課題】 鍋を枠材に装着したときに鍋底が浮いた状態と接地した状態との2段階で鍋を保持しうる構成とし、電磁誘導加熱調理器具に枠ごと載置して調理可能とする。
【解決手段】 調理面が平坦な電磁誘導加熱調理器具に用いられる鍋セットにおいて、底が平坦に形成された電磁誘導加熱が起きる鍋と、上面に前記鍋を嵌装しうる穴が設けられ、下側が開口した電磁誘導加熱が起こらない枠材とを具え、前記穴に前記鍋の向きを特定の範囲内にして収めると、鍋底が前記枠材の下端部と同等以下に降下し、鍋の向きを前記範囲外にして前記穴に収めると、鍋底が前記枠材の下端部より上の位置で係止するよう構成する。
【選択図】図4

Description

本発明は電磁誘導加熱調理器対応鍋セットに関し、特に、IH(Induction Heating)クッキングヒータに枠ごと載置して調理することができ、調理後には枠ごと食卓に運んで料理を楽しむことができる鍋セットに関する。
近年、古くから存在する直火式の炊飯釜がその炊き上がりの美味しさやレトロな外観から再び好んで用いられるようになっている(例えば、特許文献1)。一般に、この種の炊飯釜は専用の木枠とセットで用いられ、炊きあがったら調理台から釜を木枠に移して持ち運び、食卓に供するようにしていた。また、この種の炊飯釜は適度な厚みの木蓋を具えており、炊飯時には木蓋がことこと持ち上がり水蒸気が鍋の外に排出される。
また、近年はIHクッキングヒータと呼ばれる電磁誘導加熱調理器具が多く用いられている(例えば、特許文献2)。この調理器具は調理面が平坦であり、渦電流により調理面に置かれた電磁対応鍋そのものを発熱させるため、鍋と接触する部分以外の調理面が熱くならないという特徴がある。
実開平2−112220号公報 特開2004−63199号公報
しかしながら、従来の直火式の炊飯釜は、炊くときには専用木枠から外して火にかけ、炊きあがったら専用木枠に移して食卓まで運ぶといった作業が必要であった。このため、釜を移し替える手間や、加熱調理中に木枠を置いておくスペースが必要となり煩雑であった。
また、従来この種の炊飯釜では調理中に木蓋がことこと持ち上がり水蒸気が排出されるため、これと一緒に炊飯中に発生した半液体状のおねばが吹きこぼれ、米飯の美味しさが逃げてしまうという問題もあった。また、材料が吹きこぼれた場合には鍋やクッキングプレートが汚れてしまう問題もある。
一方、電磁誘導加熱調理器具は渦電流により鍋の金属素材そのものを発熱させる構成であるため、調理台に木枠を置いてもその部分は熱くならない。本願発明者はこの点に着目し、木枠ごと専用鍋を電磁誘導加熱調理器具の調理台に載置して調理できるようにした鍋セットを発案するに至った。この場合、通常の木枠では鍋が浮いた状態で保持されるため電磁誘導加熱調理器で加熱できないが、本願発明によれば、鍋底が浮いた状態と接地した状態との2段階で鍋を保持しうる構成としたため、調理時には鍋を調理プレートに接触させて加熱し、調理後には鍋を浮いた状態に係止させそのまま食卓に持ち運ぶことができる鍋セットが提供される。
本願発明はまた、鍋の内側に特殊形状の中蓋を配置することにより調理材料やおねばの吹きこぼれを防止して、鍋の外壁や電磁誘導加熱調理器を汚すことなく、美味しさを向上させる鍋セットを提供することを目的とする。
本発明は、枠材と鍋とからなる鍋セットにおいて、調理時には枠ごと調理プレートの上に載置して鍋を加熱調理することができ、調理後には鍋を浮かせた状態でそのまま食卓へ出せるよう枠材と鍋との係止構造を工夫したことを最も主要な特徴とする。
具体的には、本願請求項1記載の発明は、調理面が平坦な電磁誘導加熱調理器具に用いられる鍋セットであって、鍋底が平坦に形成された電磁誘導加熱が起きる鍋と、上面に前記鍋を嵌装しうる穴が設けられ下側が開口した電磁誘導加熱が起こらない枠材とを具え、前記穴に前記鍋の向きを特定の範囲内にして収めると、鍋底が前記枠材の下端部と同等以下に降下し、鍋の向きを前記範囲外にして前記穴に収めると鍋底が前記枠材の下端部より上の位置で係止するよう構成されていることを特徴とする。
また、請求項2記載の発明は、前記鍋の側面から持ち手部材が突出しているとともに、前記枠材の穴が、前記鍋の向きが特定の範囲にあるときに、前記持ち手部材の少なくとも一部を案内するガイド溝を具えることを特徴とする。
また、請求項3記載の発明は、前記枠材に鍋を嵌装した状態で持ち運ぶための取っ手、または保持穴が設けられていることを特徴とする。
また、請求項4記載の発明は、少なくとも中央部に設けられた1以上の穴を具えるとともに、この中央部に向かって傾斜が設けられた中蓋と、前記鍋の側壁に設けられ前記中蓋を係止する係止手段と、を具えることを特徴とする。
木枠の穴と鍋の輪郭を、鍋を所定の向きにして穴に収めた場合は鍋底が接地し、これ以外の向きで鍋を収めた場合は浮いた状態で係止するようにしたため、鍋を木枠にセットしたまま調理プレートに載置し、調理時には鍋底を調理プレートに接触させて加熱し、調理後には鍋を回動させて鍋底が浮いた状態にセットしてそのまま食卓まで運ぶことができる。これにより、加熱調理後に専用木枠を収納場所から取り出して鍋を木枠にセットするといった手間が省けるとともに、調理台から木枠に移し替える時間を不要として、出来たての料理をそのまま食卓に供することができる。
この係止構造を、鍋の側面に取り付けた持ち手部材と、所定の向きに鍋をセットした場合にこの持ち手部材の一部を案内するガイド溝とで構成することにより、専用の突出部のような構造を別途設けるのに比して加工の手間や必要なコストを抑えることができ、見た目をすっきりさせて外観品質を向上させることができる。
また、前記枠材の穴に鍋を嵌装した状態で持ち運ぶための取っ手、または保持穴を枠材に設けることにより、調理後に鍋ごと枠材を楽に持ち運ぶことができる。
また、少なくとも中央部に設けられた1以上の穴を具えるとともに、この中央部に向かって傾斜が設けられた中蓋と、鍋に当該中蓋を係止する係止手段とを設けることにより、加熱調理時の吹きこぼれを有効に防止して料理を美味しくする鍋セットが提供される。この係止手段としては、鍋の内壁に設けた段差を好適に利用することができる。
本発明に係る鍋セットを実施するための最良の形態を、添付の図面を参照しながら以下に詳細に説明する。
図1は本発明に係る鍋セットを構成する鍋の構成を示す図であり、図1(a)が正面図、図1(b)がその断面図である。図1(a)に示すように、鍋1は鍋本体11と木蓋12とを具えている。この鍋1は調理面が平坦な電磁誘導加熱調理器具対応鍋であり、鍋底11aが平坦に構成され、鍋全体が金属の多層構造となっている(図示せず)。この構成により、調理器が発生する渦電流により鍋自体が均一に発熱し、効率よく内容物に熱が伝わるようになっている。鍋本体11は寸胴型であり、直立する側壁には相対向する位置に持ち手部材13が取り付けられている。この持ち手部材13は面取りした板状の金属部材を屈曲させてなり、その両端部が持ち手取り付け部13aとして鍋本体11の側面に溶接され、中間部は鍋1の外側に大きく延在している。
木蓋12は鍋本体11の開口を全部覆う大きさを有し、その上側には下駄の歯型の持ち手12aが取り付けられている。この木蓋12は例えば厚さ3〜4cmの木材でなり、その重量によって調理時に適宜の圧力がかかるよう構成されている。図1(b)に示すように、木蓋12の下側面には鍋本体11の開口より少し径の小さい突出部12bが形成されており、木蓋12の位置合わせを容易とし、調理時にも木蓋12がずれないようにしている。
図1(b)に示すように、鍋本体11において持ち手部材13の少し上には段差11bが設けられており、この段差11bで中蓋14の縁を受ける構成となっている。図2に中蓋14の平面図を示す。中蓋14は中央に向かって傾斜が設けられた円盤状の金属材でなり、例えばステンレススチールのプレートを加工して形成されている。中蓋14の中央には直径2.5cm程の穴14aが穿たれており、この穴14aの周囲に直径約0.8cm程の小穴14bが複数設けられている。例えば鍋1を米の炊飯に用いた場合、炊飯中に発生するおねばが水蒸気とともに穴14aまたは14bから中蓋14の上の空間に入るが、木蓋12により冷やされて中蓋14の上面に溜まり、これが中蓋14の傾斜に沿って中央に集まり中央の穴14aから鍋内部に戻される。この作用により吹きこぼれが防止され、おねばを逃すことなく美味しいご飯が炊きあがる。
図3は、本発明の鍋セットを構成する木枠2の構成を示す斜視図である。図3に示すように、木枠2は四角い木箱を逆さにしたような形状を有し、上面24に鍋1を収める枠穴21を具え、下側は大きく開口し、手前と奥の側面に木枠2を持ち運ぶための保持穴22を具える。枠穴21は図1に示す鍋1の外径より僅かに大きな円形に形成され、鍋1の両側に溶接された持ち手取り付け部13aを案内するガイド溝23、23が設けられている。また、木枠2の高さは、鍋1における鍋底11aから持ち手部材13の下端部までの高さより1〜3cm程高く構成されている。
この構成により、鍋1の持ち手取り付け部13a、13aをそれぞれガイド溝23、23に合わせて鍋1を木枠2に収めた場合、持ち手部材13の取り付け部13aがそれぞれガイド溝23に収まり、その下方部が木枠2の上面24より下に入り込み、鍋底11aが木枠2の下端部と同等以下に降下する。したがって、木枠2ごと電磁誘導加熱調理器具に置いたときに鍋底11aが加熱プレートに接触し、鍋1が発熱して調理が行われる。これを正面から見た状態を図4(a)に示す。この状態ではガイド溝23に持ち手部材13の取り付け部13aの下端部が収まり鍋1が下まで降下するが、持ち手部材13の上側は大きく外側に延在しているため、枠材2を持ち上げた場合でもこの部分が木枠の上面24に係止して、鍋1が枠穴21から抜け落ちてしまうようなことはない。
一方、この状態から鍋1を少し持ち上げ、例えば90度回転させて再び枠穴21に収めると、持ち手取り付け部13aの下端部が木枠の上面24に係止し、鍋底11aが木枠2の下端部から浮いた状態で支持される。この状態では鍋底11aが木枠2の載置面に接触することがなく、電磁誘導加熱調理器具の調理プレートや食卓から浮かせた状態で鍋1が保持される。この状態を図4(b)に示す。
調理時には、調理素材を入れた鍋1の持ち手取り付け部13aをガイド溝23に合わせて木枠2にセットし、木枠2ごと鍋1を電磁誘導加熱調理器具の調理プレート(図示せず)に載置する。あるいは、予め調理プレートに木枠2を載置しておき、調理素材を入れた鍋1の向きをガイド溝23に合わせて木枠2にセットする。鍋1の持ち手取り付け部13aの下端部がガイド溝23に案内され、鍋底11aが調理プレートに接触した状態(図4(a)の状態)となり、鍋1が加熱されて調理が行われる。調理が完了したら、鍋1を少し持ち上げて向きを変えて再び降ろすと、持ち手取り付け部13aの下端部が木枠2の上面24に係止して、鍋底11aが調理プレートから浮いた状態で保持される。この状態で木枠2側面の保持穴22に手を入れて持ち上げ食卓に運ぶ。この状態で食卓に載置した場合には鍋底11aが木枠2の下端部から浮いた状態であり、直に食卓には接触しないため鍋敷き等は不要である。このようにして、出来たての料理や炊きたての米飯をそのまま食卓に供することができる。また、調理中に少しの間熱から遠ざけたいような場合も同様に、鍋を浮かせて図4(b)の状態とすることにより、他のスペースに鍋1を移動させることなく熱から遠ざけることができる。
なお、本実施例では鍋1が枠材2の設置面から浮いた状態で保持される場合には、当該設置面から1〜3cm程度の間隔が確保されるように構成している。実際、電磁誘導加熱調理器具では調理プレートから鍋が浮いていても磁力線の範囲内にある場合には加熱されるが、一般にこの範囲はプレートから1〜2mm程度であり、数ミリ離れると殆ど加熱されない仕様となっている。したがって、調理プレートから1cm程度浮かせて保持すれば熱から遠ざけるという目的を達成することができる。
図5は、第1実施例に係る鍋セットの変形例を説明する図であり、木枠2のバリエーションを示す平面図である。この木枠3は図1に示す鍋1とセットで用いることができる。図5に示すように、木枠3の枠穴31の両側には、鍋1の持ち手取り付け部13aの幅より少し大きな幅の切り欠き32、32が設けられている。このように木枠3の枠穴31を構成しても、鍋1を接地した状態と浮かせた状態の2段階で保持することができる。すなわち、鍋1の持ち手取り付け部13aを切り欠き32に合わせてセットすると、持ち手取り付け部13aの下方部が切り欠き32内に収まり、鍋底11aが木枠3の底部開口と同じ高さまで降下して調理プレートに接触する。また、鍋1を持ち上げ例えば90度回転させて再び降ろすと、持ち手取り付け部13aの下端部が木枠の上面34に係止するため、鍋底11aが木枠3の設置面から浮いた状態で保持される。
図6は、第1実施例に係る鍋セットの更なる変形例を示す図である。図6(a)に示す木枠4では、枠穴41の両側の壁にテーパを設けて構成している。すなわち、図6(a)において枠穴41の左右方向の壁にテーパ部42、42が設けられており、枠穴41の上下方向の壁は鉛直方向に垂下している。図6(b)は、鍋1を接地位置で木枠4にセットした状態において、木枠4の断面を示す図である。本図に示すように、枠穴41の両側の壁は内側に傾斜しており(テーパ部42、42)、ここにできた空間に鍋1の持ち手取り付け部13aの下端部が収まるようになっている。この場合、持ち手取り付け部13aの下端部が木枠の上面43より下の位置にあり、鍋底が調理面に接触している。この状態から鍋1を90度回転させると、持ち手取り付け部13aの下端部がテーパが設けられていない木枠の上面43の縁に係止して、底から浮いた状態で鍋1が保持される。このように木枠の枠穴を構成することによっても、鍋1を接地した状態と浮かせた状態の2段階で保持することができる。
図7は、本発明に係る鍋セットの第2実施例の構成を示す図である。図7(a)に示すように、本実施例の鍋5では、鍋本体51の上端部からほぼ水平方向に持ち手部材52が延在している。一方、木枠の上面64には、枠穴61から連続して持ち手部材52の水平方向に延伸する横杆部分52aを嵌装しうるガイド溝62が設けられている。このガイド溝62は木枠6の上面から1〜2cm程の深さの切り欠きとして構成されている。鍋5において持ち手部材52の横杆部分52aから鍋底までの高さは、木枠6における接地面からガイド溝62の底までの高さと同等あるいは数mm程度高く構成されている。
このように鍋セットを構成して、調理時には、図7(b)に示すように持ち手部材52の横杆部分52aをガイド溝62に合わせて鍋5を枠穴61に嵌装する。鍋5はガイド溝62の深さだけ低い位置まで降下し、鍋底が調理プレートに接触して調理が行われる。調理完了後には鍋5を浮かせて少し回し再び降ろすようにすれば、鍋5が浮いた状態で保持されるため、そのまま食卓へ運んで出来たての料理を供することができる。なお、本実施例において上記の構成要素以外は図1〜図3に示す第1実施例と同じであるため、その詳細な説明は省略する。
本発明の実施例について説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施例に限定されるものではなく、他の様々な変形例として実現してもよい。特に、鍋の容量や高さその他の寸法は、組み合わせる鍋と木枠の高さを整合させて作成すれば、利用者のニーズに応じて様々なものを提供することができる。また、鍋の持ち手部材や木蓋、中蓋の形状なども上記実施例に限らず、他の形状としてもよい。また、枠材は木材で好適に作成することができるが、枠材は木製のものに限らず、電磁誘導加熱調理器具で発熱しない素材であれば他の樹脂や石材などを用いることができる。また、枠材の保持穴の構造は上記実施例のものに限らず他の形状であってもよく、穴ではなく別途持ち手を取り付けるようにしてもよい。
また、本発明の鍋セットにおいて、枠材の枠穴と鍋の係止構造は上記の例に限らず、鍋の向きを特定の範囲内にして枠穴に収めると鍋底が枠材の下端部と同等以下に延在し、鍋の向きを前記範囲外にして前記枠穴に収めると、鍋底が前記枠材の下端部より上の位置で係止する構成のものであれば、他の様々な係止構造を適用することができる。
本発明に係る鍋セットは、鍋を枠材に装着したときに鍋底が浮いた状態と接地した状態との2段階で鍋を保持しうる構成としたため、調理時には鍋を調理プレートに接触させ、調理後には鍋を浮いた状態に係止させそのまま食卓に持ち運ぶことができる。この鍋セットは、一般家庭の台所用品として用いられる他、飲食店などの商業施設で好適に用いることができる。また、本発明の鍋セットは米の炊飯に好適に用いることができるが、これに限らず煮物や鍋物など他の料理の調理に用いることができる。
鍋セットを構成する鍋1の構造を示す図であり、(a)は正面図、(b)は断面図である。 中蓋14の構成を示す平面図である。 鍋セットを構成する木枠2の構成を示す斜視図である。 鍋セットの使用状態を示す図である。 木枠2の変形例を示す平面図である。 木枠2の変形例を示す図であり、(a)は平面図、(b)は部分断面図である。 第2実施例に係る鍋セットの構成を示す図である。
符号の説明
1,5 鍋
11 鍋本体
2,3,4,6 木枠
12 木蓋
13,52 持ち手部材
14 中蓋
21,31,41,61 枠穴
22 保持穴
23,62 ガイド溝

Claims (4)

  1. 調理面が平坦な電磁誘導加熱調理器具に用いられる鍋セットであって、底が平坦に形成され電磁誘導加熱が起きる鍋と、上面に前記鍋を嵌装しうる穴が設けられ、下側が開口し電磁誘導加熱が起こらない枠材とを具え、前記穴に前記鍋の向きを特定の範囲内にして収めると、鍋底が前記枠材の下端部と同等以下に降下し、鍋の向きを前記範囲外にして前記穴に収めると、鍋底が前記枠材の下端部より上の位置で係止するよう構成されていることを特徴とする鍋セット。
  2. 請求項1に記載の鍋セットにおいて、前記鍋の側壁から持ち手部材が突出しているとともに、前記枠材の穴が、前記鍋の向きが特定の範囲にあるときに、前記持ち手部材の少なくとも一部を案内するガイド溝を具えることを特徴とする鍋セット。
  3. 請求項1または2に記載の鍋セットにおいて、前記枠材に鍋を嵌装した状態で持ち運ぶための取っ手、または保持穴が設けられていることを特徴とする鍋セット。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の鍋セットにおいて、少なくとも中央部に設けられた1以上の穴を具えるとともに、この中央部に向かって傾斜が設けられた中蓋と、前記鍋の側壁に設けられ前記中蓋を係止する係止手段と、を具えることを特徴とする鍋セット。
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