JP2006129360A - ネットワークシステム及びネットワークシステムの状態検出方法 - Google Patents

ネットワークシステム及びネットワークシステムの状態検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 本発明は、ネットワークシステム及びネットワークシステムの状態検出方法に関し、ゲートウェイの状態を正確に判定することを目的とする。
【解決手段】 複数のノードが接続された第1多重通信線と他のノードが接続された第2多重通信線との間のデータ中継を行うゲートウェイを備え、第2多重通信線側からゲートウェイを介して第1多重通信線側へ定期的に制御データを送信するネットワークシステムにおいて、上記の制御データが第1多重通信線側のノードに受信された場合、その受信ノードに該受信を行った旨の受信通知データを第1多重通信線上へ送出させる。そして、上記の制御データが第1多重通信線側のノードに受信されない場合、そのデータ非受信のノードに、その第1ネットワーク側の他のノードから送出される受信通知データの受信有無に基づいてゲートウェイの中継不履行の有無を判定させる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、ネットワークシステム及びネットワークシステムの状態検出方法に係り、特に、複数のノードが接続された第1ネットワークを他のノードが接続された第2ネットワークに接続させ、その第1ネットワークと第2ネットワークとの間のデータ中継を行うゲートウェイを備えるものに関する。
従来より、ゲートウェイを介して互いに接続されたノード間で定期的にデータを転送するネットワークシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。このシステムにおいては、受信側がゲートウェイを介して定期的に送られるデータを受信したか否かが判定されており、所定時間、受信側がデータを受信しないときは、送信側が異常状態にあると判定される。
特開昭63−14535号公報
ところで、ゲートウェイにはノード間で転送すべき中継データが一時期に集中することがあるが、この際、ゲートウェイは正常であっても、その中継処理(例えば、一時保管→ルーティング→コピー→送出作業)が能力的にその中継データ数に追いつかないため、一部の中継データがゲートウェイ内で消失することがある(すなわち、ゲートウェイの中継不履行)。
このようなゲートウェイの中継不履行が発生すると、そのデータを受信する予定であった受信ノード側からは、データ非受信の要因が、ゲートウェイや送信側の故障によるものであるのか、或いは、ゲートウェイ等は正常であるが上記の中継不履行によるものであるのかを区別することはできない。しかし、上記従来のシステムでは、一律に送信側に異常が生じたと判定するため、本来的に不要な故障診断が行われる可能性があり、また、部品(ノード)の交換を行う必要がないにもかかわらず誤って交換を行うこととなる不都合が生ずる。
尚、上記の中継不履行が発生しないようにするうえでは、ゲートウェイを高機能化することが考えられるが、これでは、ゲートウェイの高機能化に起因して開発期間が長期化しまたコスト高が生じてしまう。また、ゲートウェイの中継不履行が発生した際にその旨を受信ノード側に通知する手法として、ゲートウェイ自身に通知させることが考えられるが、これでは、ゲートウェイの中継処理がオーバロードしている状況下で更に通知処理を行うことが必要となるため、新たな中継不履行が生じ易くなってしまう。
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、ゲートウェイの状態を正確に判定することが可能なネットワークシステム及びネットワークシステムの状態検出方法を提供することを目的とする。
上記の目的は、請求項1に記載する如く、複数のノードが接続された第1ネットワークを他のノードが接続された第2ネットワークに接続させ、該第1ネットワークと該第2ネットワークとの間のデータ中継を行うゲートウェイを備え、前記第2ネットワーク側から前記ゲートウェイを介して前記第1ネットワーク側へ定期的に制御データを送信するネットワークシステムであって、前記制御データが該第1ネットワーク側のノードに受信された場合、該制御データを受信したノードに、該受信を行った旨の受信通知データを前記第1ネットワーク上へ送出させ、前記制御データが該第1ネットワーク側のノードに受信されない場合、該制御データを受信しなかったノードに、該第1ネットワーク側の他のノードから送出される前記受信通知データの受信有無に基づいて前記ゲートウェイの状態を判定させるネットワークシステムにより達成される。
また、上記の目的は、請求項4に記載する如く、複数のノードが接続された第1ネットワークを他のノードが接続された第2ネットワークに接続させ、該第1ネットワークと該第2ネットワークとの間のデータ中継を行うゲートウェイを備え、前記第2ネットワーク側から前記ゲートウェイを介して前記第1ネットワーク側へ定期的に制御データを送信するネットワークシステムの状態検出方法であって、前記制御データが該第1ネットワーク側のノードに受信された場合、該制御データを受信したノードに、該受信を行った旨の受信通知データを前記第1ネットワーク上へ送出させる第1のステップと、前記制御データが該第1ネットワーク側のノードに受信されない場合、該制御データを受信しなかったノードに、該第1ネットワーク側の他のノードから送出される前記受信通知データの受信有無に基づいて前記ゲートウェイの状態を判定させる第2のステップと、を備えるネットワークシステムの状態検出方法により達成される。
ゲートウェイは、中継データが集中することによって中継不履行を起こしても正常状態であれば、第2ネットワーク側からの制御データを少しは第1ネットワーク側へ中継することができる。一方、自己が故障した等の異常が生じた場合には、第2ネットワーク側からの制御データを全く第1ネットワーク側へ中継することができなくなる。本発明において、第1ネットワーク側のノードに第2ネットワーク側からの定期的な制御データが受信される場合、その受信ノードから第1ネットワーク上へ受信通知データが送出される。第1ネットワーク上に受信通知データが送出されると、その第1ネットワークに接続する他の全ノードがその受信通知データを受信する。すなわち、ゲートウェイの中継不履行が生じているときは、その中継不履行によって定期的な制御データを受信できないノードにも他のノードからの受信通知データは受信される。一方、ゲートウェイの故障が生じているときは、第1ネットワーク側のノードはすべて定期的な制御データを受信できずに受信通知データを送出しないので、何れのノードにも受信通知データは受信されない。従って、第1ネットワーク側のノードに第2ネットワーク側からの定期的な制御データが受信されない場合、そのノードに第1ネットワーク内の他のノードからの受信通知データが受信されるか否かを判別すれば、ゲートウェイの状態について正常時の中継不履行と異常故障とを区別して判定することが可能となる。
この場合、請求項2に記載する如く、請求項1記載のネットワークシステムにおいて、前記制御データを受信しなかったノードは、前記第1ネットワーク側の他のノードから送出される前記受信通知データを受信した場合には、前記ゲートウェイが制御データの中継不履行を起こしていると判定することとすればよい。
また、請求項5に記載する如く、請求項4記載のネットワークシステムの状態検出方法において、前記第2のステップは、前記制御データを受信しなかったノードに、前記第1ネットワーク側の他のノードから送出される前記受信通知データが受信された場合には、前記ゲートウェイが制御データの中継不履行を起こしていると判定させることとすればよい。
更に、請求項3に記載する如く、請求項1又は2記載のネットワークシステムにおいて、前記制御データを受信しなかったノードは、前記第1ネットワーク側の他のノードから送出される前記受信通知データを受信しない場合には、前記ゲートウェイにおけるデータ途絶異常が生じていると判定することとすればよい。
また、請求項6に記載する如く、請求項4又は5記載のネットワークシステムの状態検出方法において、前記第2のステップは、前記制御データを受信しなかったノードに、前記第1ネットワーク側の他のノードから送出される前記受信通知データが受信されない場合には、前記ゲートウェイにおけるデータ途絶異常が生じていると判定させることとすればよい。
請求項1乃至6記載の発明によれば、ゲートウェイの状態を正確に判定することができる。
図1は、本発明の一実施例であるネットワークシステム10の構成図を示す。本実施例のネットワークシステム10は、複数のノード12が接続された第1多重通信線14と、少なくとも一つのノード12が接続された第2多重通信線16と、両多重通信線14,16を接続させるゲートウェイ18と、を備えている。ネットワークシステム10は、複数のノード12間で送受信すべきデータの送受信を多重通信線14,16及び必要に応じてゲートウェイ18を通じて行う。
多重通信線14,16はそれぞれ、CAN(Controller Area Network)等のシングル線又はツイストペア線からなる共有バスであり、各ノード12から送信されるデータを時分割多重で伝送(多重通信)することを可能としている。尚、第1多重通信線14と第2多重通信線16とは、例えば情報の送信スピードなどの通信プロトコルを異にするものであってもよい。ゲートウェイ18は、コンピュータを主体に構成されており、第1多重通信線14側と第2多重通信線16側との間の通信を可能とするゲートウェイ機能を有している。このため、各ノード12は、他のノード12との間で多重通信線14,16及び必要に応じてゲートウェイ18を介して各種のデータを送受信することが可能である。
本実施例のネットワークシステム10は、自動車の各種制御装置に設けられるコンピュータを主体に構成された電子制御ユニットであるECUやインテリジェントなセンサをノード12として多重通信線14,16に接続させたものである。例えば、第1多重通信線14には車両の走行系ECUが、また、第2多重通信線16にはボデー系ECUが、それぞれ接続される。
ノード12は、例えば、ステアリング舵角に応じた信号を出力する舵角センサ、車両の重心軸周りに生ずるヨーレートに応じた信号を出力するヨーレートセンサ、スロットル開度やアクセル開度,エンジン水温等に基づいてエンジン制御を行うエンジンECU、車輪速やヨーレート,ステアリング舵角等に基づいて車両の旋回挙動を安定化させるVSC(Vehicle Stability Control)−ECU、シフト操作位置等に基づいて車両のシフトポジションを制御するトランスミッションECU、ブレーキ踏力やステアリング舵角等に基づいて車両の制動力を制御するブレーキECU、ステアリング舵角等に基づいて操舵アシスト力を制御するパワーステアリングECU、エアコン操作スイッチや車内温等に基づいて車内のエアコンディションを制御するオートエアコンECU等である。
各ノード12は、コントローラ及びメモリを内蔵するマイクロコンピュータ(マイコン)と、このマイコンに接続する通信モジュールと、を有している。マイコンは、接続する多重通信線14又は16の通信プロトコルに従ってコントローラを制御して、自ノードやセンサからの出力データを多重通信線14,16を介して他のノード12へ送信すべくデジタル化し、また、他のノード12から多重通信線14,16を介して受信した入力データをデコードして自身での制御を実行する。また、通信モジュールは、コントローラにより制御され、自ノード12以外の他ノード12にデータを送信すると共に、他ノード12から自ノード12に送信されてきたデータを受信する。ノード12はそれぞれ、自ノード12に接続するセンサやスイッチの状態又は更に他ノード12から送信されるデータに基づいて自ノードにおける制御を行う。
全ノード12のうち特定のノード12は、他の特定のノード12との間で必要なデータを定期的(例えば50msごと)に送受信する。例えば、VSC−ECUとブレーキECUとエンジンECUとの間では、ブレーキECUで検出される車輪速の情報が共有されており、或いは、VSC−ECUで決定された旋回挙動を安定させるための駆動トルクや制動力の制御指令値が共有されている。また、エンジンECUとオートエアコンECUとの間では、エンジンECUで検出されるエンジン水温の情報が共有されている。これら制御データは、検出したノード12からそのデータを共有するノード12へ送信される。
本実施例において、ゲートウェイ18は、第1多重通信線14側と第2多重通信線16側との間において制御データの中継を行うが、その中継のうちには、図1に示す如く、第2多重通信線16に接続する一のノード12(以下、送信ノードと称す)が有する互いに異なる2つの制御データ(以下、それぞれ制御データa及び制御データbと称す)をそれぞれ定期的に、第1多重通信線14に接続する2つのノード12(以下、それぞれ受信ノードA及び受信ノードBと称す)へ送信するものがある。受信ノードAは、送信ノードから定期的にゲートウェイ18を中継して送られてくる制御データaに基づいて制御量を決定してその制御量に基づいた制御を行う。また、受信ノードBは、送信ノードから定期的にゲートウェイ18を中継して送られてくる制御データbに基づいて制御量を決定してその制御量に基づいた制御を行う。尚、この際、送信ノードが受信ノードA宛てに送信する制御データaの送信間隔と、受信ノードB宛てに送信する制御データbの送信間隔とを同一とすることとしてもよいし、異ならせることとしてもよい。
各ノード12の送信するデータは、予め所定の構成を有する信号フレームにより構成されている。この信号フレームは、例えば、フレームの始まりを示すスタートオブフレーム(SOF)と、複数のノード12からの送信データが衝突した際における当該データの送信についての優先順位を示すプライオリティコードと、当該送信データの長さを示すデータ長コードと、当該送信データの宛先(受信すべきノードの識別コード)を示すフィールドと、送信データの種類(例えば、自ノードにおけるデータを送信するものや他ノードにデータの送信を要求するもの、他ノードにエラーを知らせるもの等がある。)を示すフィールドと、送信データ自体の内容(例えば、車輪速の情報や駆動トルクの制御指令値等)を示すフィールドと、伝送エラーをチェックするためのCRCフィールドと、正常に受信が完了したことを確認するためのフィールドと、フレームの終わりを示すエンドオブフレーム(EOF)と、から構成されている。
尚、各ノード12には、予め他のノード12と区別・識別するための固有の識別コードが付されている。各ノード12は、自ノードの識別コードを宛先として含む信号フレームを他ノード12からの送信データとして受信することができる。
本実施例のネットワークシステム10は、各ノード12が多重通信線14,16を介して他のノード12へ送信すべきデータを時分割多重で送信することが可能なシステムである。すなわち、各ノード12は、多重通信線14,16に他のデータが流れていない状態ではデータ送信を開始することができる一方、他の1以上のノード12から同時にデータ送信が開始されたときは送信優先順位に従ってデータ送信を行い、他のノード12からのデータ送信が行われているときは一定時間待機した後にデータ送信を行う。
ところで、ゲートウェイ18は、上記の如く、第1多重通信線14側と第2多重通信線16側との間において制御データの中継を行うが、その中継すべきデータが一時期に集中することがある。この際には、ゲートウェイ18自体は正常であるにもかかわらず、その中継処理が能力の限界を超えることにより、中継すべき一部のデータがゲートウェイ18内で消失することがある(ゲートウェイ18の中継不履行)。このような中継不履行が発生すると、定期的に制御データを受信する予定であった受信ノード側から見れば、そのデータ非受信の要因がゲートウェイ18の故障によるものと同じ現象が現れるため、両者の区別が困難となるおそれがある。
そこで、本実施例のネットワークシステム10においては、定期的に制御データを中継するゲートウェイ18の正常時における中継不履行状態を故障状態と区別して判定することとしている。以下、図2及び図3を参照して、本実施例の特徴部について説明する。図2は、本実施例のネットワークシステム10においてゲートウェイ18の状態検出を行う手法を説明するための図を示す。図3は、本実施例のネットワークシステム10においてゲートウェイ18の状態検出を行う一例のタイムチャートを示す。
本実施例において、第1多重通信線14に接続された複数のノード12にはそれぞれ、第2多重通信線16に接続されたノード12から定期的な制御データがゲートウェイ18を介して送信される。第1多重通信線14側の各ノード12は、第2多重通信線16側のノード12からのゲートウェイ18を介した制御データを受信すると、ゲートウェイ18が中継機能に関し正常に動作しかつそのゲートウェイ18を介した制御データの受信を行った旨を示すデータ(以下、ゲートウェイアライブデータと称す)を発行して、第1多重通信線14上の各ノード宛に送出する。
この際、ゲートウェイアライブデータは、ノード12個々宛ての独立したものではなく、兼用されて一斉に発行されるものである。具体的には、制御データを受信した第1多重通信線14の各ノード12は、その第1多重通信線14内のノード12が受信可能でかつ読み取り可能なゲートウェイアライブデータを生成し、そのデータの宛先を第1多重通信線14内の全ノード12(自ノード12を除いてもよい。)を示す識別コード(すなわち、その第1多重通信線14を示す識別コード)に設定する。そして、その信号フレームからなるゲートウェイアライブデータを一回だけ発行して第1多重通信線14上へ送出する。第1多重通信線14に送出された上記のゲートウェイアライブデータは、その第1多重通信線14内の全ノード12に受信される。尚、このゲートウェイアライブデータの受信は、その宛先が第1多重通信線14内の全ノード12であるので、それらの全ノード12にほぼ同時になされることとなる。
一方、第1多重通信線14側の各ノード12はそれぞれ、第2多重通信線16側のノード12からのゲートウェイ18を介した制御データを定期的に受信する筈であるが、何らかの要因で受信できないことがある。このように、第1多重通信線14側のノード12は、第2多重通信線16側のノード12からのゲートウェイ18を介した制御データを受信できない場合、ゲートウェイアライブデータの発行を禁止して、第1多重通信線14上への送出を行わない。
本実施例において、第1多重通信線14側の各ノード12はそれぞれ、自ノード12が第2多重通信線16側のノード12からゲートウェイ18を介して送信される制御データを受信すべき時間周期(間隔)を予め記憶していると共に、その制御データの前回受信からその時間周期近傍の経過時点で次の受信を行ったか否かを判別する。その結果、ほぼ時間周期どおりに上記の制御データを受信する場合は、その制御データに基づいて自制御における制御量を決定し、その制御量に基づいた制御を行う。一方、上記の制御データを受信しない場合は、制御データの前回受信値等に基づいてデフォルトの制御量を決定し、その制御量に基づいた制御を行いつつ、上記の如く自ノード12自身がゲートウェイアライブデータを発行することはない一方で、第1多重通信線14側の他ノード12から送出されるゲートウェイアライブデータを受信するか否かを判別する。
ゲートウェイ18の中継不履行が生じているときは、第2多重通信線16側からゲートウェイ18を介して第1多重通信線14側へ送信すべきすべての制御データがそのゲートウェイ18内で消失することはなく、一部の制御データは確実に消失することなく第1多重通信線14側へ送信される。この場合には、第1多重通信線14側のノード12のうち制御データを受信したノード12が他ノード12へゲートウェイアライブデータを送信するので、第2多重通信線16側からの定期的な制御データを受信しなかったノードにも、そのゲートウェイアライブデータが受信される。
一方、ゲートウェイ18の故障等が生じているときは、第2多重通信線16側からゲートウェイ18を介して第1多重通信線14側へ送信すべきすべての制御データがそのゲートウェイ18内で消失する。この場合には、第1多重通信線14側のノード12の何れも他ノード12へゲートウェイアライブデータを送信しないので、その第1多重通信線14側の全ノード12は、第2多重通信線16側からの制御データも第1多重通信線14側の他ノードからのゲートウェイアライブデータも何れも受信しなくなる。
本実施例において、第1多重通信線14側の各ノード12は、第2多重通信線16側のノード12からゲートウェイ18を介して送信される制御データを受信しない状況において、その第1多重通信線14側の他ノード12からのゲートウェイアライブデータを受信する場合は、自ノード12に第2多重通信線16側からゲートウェイ18を介して送信されるべき制御データがそのゲートウェイ18内で消失したとして、ゲートウェイ18の中継不履行が生じていると判定する。一方、第2多重通信線16側のノード12からゲートウェイ18を介して送信される制御データを受信しない状況において、その第1多重通信線14側の他ノード12からのゲートウェイアライブデータを全く受信しない場合は、ゲートウェイ18に故障が生じ、第2多重通信線16側からゲートウェイ18を介した第1多重通信線14側へのデータ中継の途絶異常が生じていると判定する。
例えば図1に示す如く、第2多重通信線16側の送信ノードからゲートウェイ18を介して第1多重通信線18側の受信ノードA,Bへ制御データa,bが定期的に送信される状況において、受信ノードBが送信ノードからの制御データbを受信すると(図2に示すステップ(1))、その受信ノードBは、ゲートウェイ18が中継機能に関し正常に動作していることを検知した上で、ゲートウェイアライブデータを発行して第1多重通信線14上の受信ノードAへ送出する(図2に示すステップ(2))。
一方、上記の状況において、その受信ノードAは、送信ノードからの制御データaを受信した場合、ゲートウェイ18が中継機能に関し正常に動作していることを検知した上で、ゲートウェイアライブデータを発行して第1多重通信線14上の受信ノードBへ送出するが、制御データを前回受信から時間周期近傍の経過の時点で受信しない場合は、ゲートウェイアライブデータの発行を禁止すると共に、第1多重通信線14側の受信ノードBからのゲートウェイアライブデータを受信するか否かに基づいて、ゲートウェイ18の状態を判定する(図2に示すステップ(3))。具体的には、受信ノードBから送出されたゲートウェイアライブデータを受信する場合は、ゲートウェイ18は中継機能に関し正常に動作している一方で制御データaがゲートウェイ18内で消失したとして、ゲートウェイ18の中継不履行が生じていると判定する。一方、受信ノードBからのゲートウェイアライブデータを受信しない場合は、ゲートウェイ18が故障して、第2多重通信線16側からゲートウェイ18を介した第1多重通信線14側へのデータ中継の途絶異常が生じていると判定する。
従って、本実施例のネットワークシステム10によれば、第1多重通信線14側のノード12に、第2多重通信線16側からの制御データが受信された場合にのみゲートウェイアライブデータを第1多重通信線14上へ送出させると共に、他ノード12から送出されるゲートウェイアライブデータの受信有無に基づいてゲートウェイ18の状態を判定させることで、ゲートウェイ18の中継すべき制御データが消失する中継不履行状態を異常故障状態と区別して判定することができ、ゲートウェイ18の状態を正確に判定することが可能となっている。
このため、第1多重通信線14側のノード12がゲートウェイ18の中継不履行に起因して定期的な制御データを受信しないときには、システム全体の故障診断を行う必要はないため、無駄な故障診断を省くことができ、また、ゲートウェイ18は中継機能に関しては正常であるため、誤った部品交換を行うのを防止することができる。更に、ゲートウェイ18の中継不履行に対処するために、ゲートウェイ18をその中継不履行が発生しないように高機能化する必要はなく、また、ゲートウェイ18自身にゲートウェイアライブデータを発行させる通知処理を行わせる必要はないので、比較的簡易なゲートウェイ18を用いたうえで上記の効果を実現することが可能となっている。
また、本実施例においては、ゲートウェイ18の中継不履行が生じたとき、第2多重通信線16側からの制御データを受信しなかった第1多重通信線14側のノード12がゲートウェイアライブデータを発行することはないので、第2多重通信線16側からの制御データを受信した第1多重通信線14側のノード12にとっては、ゲートウェイアライブデータを発行しないノード12は最新の制御データを有しないために制御不調に陥る可能性があると判定することができる。この際、制御データを受信していたノード12と制御データを受信しなかったノード12とが、一方が他方の制御量を用いて行う協調制御を行うノード同士である構成においては、協調制御が不調に陥ることを速やかに検出することができ、協調制御のフェールセーフへの移行を早期に実現することが可能となる。
尚、上記の実施例においては、第1多重通信線14が特許請求の範囲に記載した「第1ネットワーク」に、第2多重通信線16が特許請求の範囲に記載した「第2ネットワーク」に、ゲートウェイアライブデータが特許請求の範囲に記載した「受信通知データ」に、それぞれ相当していると共に、第1多重通信線14に接続されたノード12が、第2多重通信線16側のノード12からゲートウェイ18を介して送信される制御データを受信した場合に、ゲートウェイアライブデータを第1多重通信線14上へ送出することにより特許請求の範囲に記載した「第1のステップ」が、第2多重通信線16側のノード12からゲートウェイ18を介して送信される制御データを受信しない場合に、第1多重通信線14側の他ノードから送出されるゲートウェイアライブデータの受信有無に基づいてゲートウェイ18の状態を判定することにより特許請求の範囲に記載した「第2のステップ」が、それぞれ実現されている。
ところで、上記の実施例においては、第1多重通信線14側のノード12から第1多重通信線14上へ送出するゲートウェイアライブデータを、その第1多重通信線14側の全ノード12に受信させ読み取らせるべく、そのデータの宛先にその第1多重通信線14固有の識別コードを用いることとしているが、ゲートウェイアライブデータの宛先には第1多重通信線14側の全ノード12の識別コードを並列に列記して、その第1多重通信線14側の全ノード12にそのデータを受信させ読み取らせることとしてもよい。
また、上記の実施例においては、第1多重通信線14側のノード12を受信ノードA,Bから構成されるものとし、かつ、第2多重通信線16側のノード12を送信ノードのみから構成されるものとしたが、ゲートウェイ18を介して第1多重通信線14側へ制御データを送信する第2多重通信線16側のノード12は少なくとも1つであればよく、また、ゲートウェイ18を介して第2多重通信線16側からの制御データを受信する第1多重通信線14側のノード12は2つ以上のノードから構成されるものとすればよい。
更に、上記の実施例においては、ネットワークシステム10を、自動車の有する各種の電子制御ユニットを多重通信線14を介して接続させたものとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、自動車以外に搭載されて、電子制御装置を多重通信線を介して接続させたものであってもよい。
本発明の一実施例であるネットワークシステムの構成図である。 本実施例のネットワークシステムにおいてゲートウェイの状態検出を行う手法を説明するための図である。 本実施例のネットワークシステムにおいてゲートウェイの状態検出を行うタイムチャートである。
符号の説明
10 ネットワークシステム
12 ノード
14 第1多重通信線
16 第2多重通信線
18 ゲートウェイ

Claims (6)

  1. 複数のノードが接続された第1ネットワークを他のノードが接続された第2ネットワークに接続させ、該第1ネットワークと該第2ネットワークとの間のデータ中継を行うゲートウェイを備え、前記第2ネットワーク側から前記ゲートウェイを介して前記第1ネットワーク側へ定期的に制御データを送信するネットワークシステムであって、
    前記制御データが該第1ネットワーク側のノードに受信された場合、該制御データを受信したノードに、該受信を行った旨の受信通知データを前記第1ネットワーク上へ送出させ、
    前記制御データが該第1ネットワーク側のノードに受信されない場合、該制御データを受信しなかったノードに、該第1ネットワーク側の他のノードから送出される前記受信通知データの受信有無に基づいて前記ゲートウェイの状態を判定させることを特徴とするネットワークシステム。
  2. 前記制御データを受信しなかったノードは、前記第1ネットワーク側の他のノードから送出される前記受信通知データを受信した場合には、前記ゲートウェイが制御データの中継不履行を起こしていると判定することを特徴とする請求項1記載のネットワークシステム。
  3. 前記制御データを受信しなかったノードは、前記第1ネットワーク側の他のノードから送出される前記受信通知データを受信しない場合には、前記ゲートウェイにおけるデータ途絶異常が生じていると判定することを特徴とする請求項1又は2記載のネットワークシステム。
  4. 複数のノードが接続された第1ネットワークを他のノードが接続された第2ネットワークに接続させ、該第1ネットワークと該第2ネットワークとの間のデータ中継を行うゲートウェイを備え、前記第2ネットワーク側から前記ゲートウェイを介して前記第1ネットワーク側へ定期的に制御データを送信するネットワークシステムの状態検出方法であって、
    前記制御データが該第1ネットワーク側のノードに受信された場合、該制御データを受信したノードに、該受信を行った旨の受信通知データを前記第1ネットワーク上へ送出させる第1のステップと、
    前記制御データが該第1ネットワーク側のノードに受信されない場合、該制御データを受信しなかったノードに、該第1ネットワーク側の他のノードから送出される前記受信通知データの受信有無に基づいて前記ゲートウェイの状態を判定させる第2のステップと、
    を備えることを特徴とするネットワークシステムの状態検出方法。
  5. 前記第2のステップは、前記制御データを受信しなかったノードに、前記第1ネットワーク側の他のノードから送出される前記受信通知データが受信された場合には、前記ゲートウェイが制御データの中継不履行を起こしていると判定させることを特徴とする請求項4記載のネットワークシステムの状態検出方法。
  6. 前記第2のステップは、前記制御データを受信しなかったノードに、前記第1ネットワーク側の他のノードから送出される前記受信通知データが受信されない場合には、前記ゲートウェイにおけるデータ途絶異常が生じていると判定させることを特徴とする請求項4又は5記載のネットワークシステムの状態検出方法。
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