JP2006129107A - 信号増幅装置 - Google Patents

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Hirosuke Tei
弘亮 鄭
Hiroyuki Kasai
宏之 河西
Kazuya Yano
一也 矢野
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Abstract

【課題】 高精度のオフセットキャンセルが可能であるとともに、低周波領域でのノイズの低減化が可能な微小信号の増幅装置を提供する。
【解決手段】 センサ1a〜1nの微小信号を正相入力端子99からの入力信号として増幅する第1のオペアンプ100と、正相入力端子99からの入力を微小信号または基準電位のいずれか一方に切り替える第1のスイッチング素子SW1,SW2と、正相入力端子113が基準電位に接続され、逆相入力端子112が抵抗R3を介して第1のオペアンプ100の出力端子111に接続され、出力端子が抵抗R4を介して逆相入力端子112に接続された第2のオペアンプ101と、一方の端子114の電位が第2のオペアンプ101の出力に連動して決定され、他方の端子115から信号増幅装置の出力を得るコンデンサC1と、このコンデンサC1の端子115と基準電位との間に設けた第2のスイッチング素子SW3とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、センサにより検知された微小信号の増幅装置、詳細には、低周波領域でのノイズ対策が必要な直流および低周波の微小検知信号を出力するセンサ、例えばサーモパイル型赤外線センサの出力信号をオペアンプで増幅する増幅装置に関する。
近年におけるCMOS回路の高集積化、低電力化技術がセンサ装置の小型化、低電力化に寄与するところは大きい。しかし、CMOSオペアンプのように、差動増幅回路で構成される増幅器にあっては、しきい値電圧のばらつき等に起因する入力オフセット電圧を有するので、出力端子には、入力オフセット電圧を増幅した出力オフセット電圧を生じる。この出力オフセット電圧(以下オフセット電圧という)は、例えば、CMOSオペアンプを直流および低周波の微小検知信号を出力する赤外線センサの増幅回路に使用した場合に、大きなものとなって、その動作領域の線形領域から外れてクリップ状態を生起することもありうる。また、特に直流および低周波の微小検知信号が入力する場合には、このオフセット電圧とともに、低周波領域でのノイズ対策が問題となる。
従来、このオフセット電圧をキャンセルするために、スイッチトキャパシタ増幅回路において、オペアンプの逆相入力端子と基準電圧との間にコンデンサを設けて、オフセット電圧のキャンセル動作時にのみコンデンサがオペアンプの負荷となるよう構成したものが知られている。また、イメージセンサの駆動装置において、センサ出力信号が供給される信号線に第1のアンプを接続し、この第1のアンプに第2のアンプを第1のスイッチおよび第1のコンデンサを介して接続し、さらに前記第2のアンプに第3のアンプを第2のスイッチおよび第2のコンデンサを介して接続し、前記第2のアンプの入力端子とアース間に並列的に第3のスイッチと第3のコンデンサを接続し、前記第3のアンプの入力端子とアース間に並列的に第4のスイッチと第4のコンデンサを接続し、前記第1および第2のアンプのゲインを前記第3のアンプのゲインよりも大きくし、前記第1〜第4のスイッチをオンした後、前記第1および第2のスイッチをオンにすることにより、アンプのオフセット電圧をキャンセルするものが知られている。
特開平6−45875号公報 特開平6−54118号公報
しかしながら、特許文献1で開示されたスイッチトキャパシタ増幅回路に関しては、実際にはプロセス上の問題から各コンデンサにばらつきを生じ、オフセット電圧を十分にキャンセルすることは困難であるとともに、特に低周波領域でのノイズの低減化も実現できない、という不都合がある。また、特許文献2で開示されたイメージセンサ装置に関しては、大きな容量のコンデンサが必要になるとともに、オフセット電圧のキャンセルの精度はコンデンサの精度に依存しているので、高精度のオフセット電圧のキャンセルは困難であり、また、アンプの信号伝送路上に設けたアナログスイッチを有するので、スイッチングによるノイズが生じるほか、寄生容量による伝送遅延が生じるという不都合がある。本発明は、このような従来の不都合を解消し、オフセット電圧の高精度のキャンセルが可能であるとともに、低周波領域でのノイズの低減化も可能にした信号増幅装置を提供することを目的とする。
この目的を達成するため、本発明の請求項1に係る信号増幅装置は、センサにより検知された微小信号を増幅する信号増幅装置であって、前記微小信号を正相入力端子99からの入力信号として増幅する第1のオペアンプ100と、前記正相入力端子99からの入力を前記微小信号または基準電位Vrefのいずれか一方に切り替える第1のスイッチング素子SW1,SW2と、正相入力端子113が前記基準電位Vrefに接続され、逆相入力端子112が抵抗R3を介して前記第1のオペアンプ100の出力端子111に接続され、出力端子が抵抗R4を介して前記逆相入力端子112に接続された第2のオペアンプ101と、一方の端子114の電位が前記第2のオペアンプ101の出力に連動して決定され、他方の端子115から信号増幅装置の出力を得るコンデンサC1と、このコンデンサC1の他方の端子115と前記基準電位Vrefとの間に設けた第2のスイッチング素子SW3とを備えたものである。
同じく上記目的を達成するために、本発明の請求項2に係る信号増幅装置は、上記請求項1の構成において、第1のスイッチング素子SW1,SW2は、信号線と、この信号線とセンサ素子1a〜1nとの間に接続された補助スイッチSW1と、前記信号線と基準電位Vrefとの間に接続されたメインスイッチSW2とからなるものである。
本発明の請求項3に係る信号増幅装置は、上記請求項1の構成において、第1のオペアンプ100の正相入力端子99およびコンデンサC1の出力側の端子をともに基準電位Vrefと導通状態とし、次に前記コンデンサC1の出力側の端子115と前記基準電位Vrefとの間を非導通状態とし、その後、前記第1のオペアンプ100の正相入力端子99に微小検知信号を入力させるよう第1および第2の各スイッチング素子SW1,SW2,SW3を制御する制御回路106を備えたものである。
同じく上記目的を達成するために、本発明の請求項4に係る信号増幅装置は、上記請求項1または2のいずれか1項の構成において、コンデンサC1の出力側の端子115に正相入力端子117を接続したバッファ102と、正相入力端子120が前記基準電位Vrefに接続され、逆相入力端子119が抵抗R5を介して前記バッファ102の出力端子118に接続され、出力端子が抵抗R6,R7,R8を介して前記逆相入力端子119に接続された第3のオペアンプ103と、一方の端子121の電位が前記第3のオペアンプ103の出力に連動して決定され、他方の端子122から出力を得る第2のコンデンサC2と、この第2のコンデンサC2の出力側の端子122と前記基準電位Vrefとの間に設けた第3のスイッチング素子SW4とを備えたものである。
同じく上記目的を達成するために、本発明の請求項5に記載の信号増幅蔵置は、第1のオペアンプ100の正相入力端子99とコンデンサC1の出力側の端子115とバッファ102の正相入力端子117と第2のコンデンサC2の出力側の端子122とを、すべて基準電位Vrefと導通状態とし、次に前記第2のコンデンサC2の出力側の端子122と前記基準電位Vrefとの間、前記バッファ102の正相入力端子117と前記基準電位Vrefとの間、前記コンデンサC1の出力側の端子と前記基準電位Vrefとの間、前記第1のオペアンプ100の正相入力端子99と前記基準電位Vrefとの間、を順次非導通状態とし、その後、前記第1のオペアンプ100の正相入力端子99に微小信号を入力させるよう第1、第2、第3の各スイッチング素子SW1,SW2,SW3,SW4を制御する制御回路を備えたことを特徴とする請求項4記載の信号増幅装置。
本発明の請求項1に係る信号増幅装置によれば、第2のオペアンプの出力側に設けたコンデンサによって、第1のオペアンプの入力側の影響を受けることなくオフセット電圧を保持し、センサの出力信号を2つのオペアンプで増幅した後に、オフセット電圧をキャンセルすることにより、2つのスイッチング素子と1つのコンデンサを使った簡潔な構成で、オフセット電圧をキャンセルできる一方、オペアンプの出力端子とコンデンサとの間にスイッチング素子を有しないので、オペアンプを増設しても、前記スイッチング素子に伴うノイズによる悪影響を受けることがなく、低周波領域でのノイズも低減できるという効果を奏する。
本発明の請求項2に係る信号増幅装置によれば、上記請求項1の信号増幅装置が奏する効果に加えて、第1のスイッチング素子における補助スイッチを複数設けることによってセンサの多素子化にも対応できるという効果を奏する。
本発明の請求項3に係る信号増幅装置によれば、上記請求項1の信号増幅装置が奏する効果に加えて、第1のオペアンプの入力側の第1スイッチング素子よりも、第2のオペアンプの出力側に設けたコンデンサの出力側の第2スイッチング素子を先にオフとすることにより、前記コンデンサによって、第1のオペアンプの入力側の影響を受けることなくオフセット電圧を保持し、センサの出力信号を2つのオペアンプで増幅した後に、オフセット電圧をキャンセルするので、オフセット電圧のキャンセルと低周波領域でのノイズの低減化をより確実に実現できるという効果を奏する。
本発明の請求項4に係る信号増幅装置によれば、上記請求項1または2の信号増幅装置が奏する効果に加えて、第3のオペアンプを有するので、微小信号を充分に増幅した出力を得られるとともに、オペアンプの出力端子とコンデンサとの間にスイッチング素子を有しないので、オペアンプを増設しても、前記スイッチング素子にともなうノイズの悪影響を受けることがないという効果を奏する。
本発明の請求項5に係る信号増幅装置によれば、上記請求項4の信号増幅装置が奏する効果に加えて、第2コンデンサの出力側のスイッチング素子からセンサ側のスイッチング素子に向けて、順にオフとすることにより、コンデンサC1,C2によって、第1のオペアンプの入力側の影響を受けることなくオフセット電圧を保持し、センサの出力信号を3つのオペアンプで増幅した後に、オフセット電圧をキャンセルするので、オフセット電圧のキャンセルと低周波領域でのノイズの低減化をより確実に実現できるという効果を奏する。
以下、本発明の好適な実施形態を添付図面に基づいて説明する。本実施形態は、多素子センサの微小検知信号を増幅する信号増幅装置に適用した一例である。図1のブロック図に示すように、信号増幅装置はセンサ部Aと増幅部Bと出力保持部Cとからなる。
センサ部Aは、例えばn個のサーモパイル型赤外線センサ素子(以下センサ素子という)1a〜1nを有する多素子センサからなる。各センサ素子1a〜1nの一方の出力端子2a〜2nは、増幅部Bの第1のオペアンプ100の正相入力端子99に接続した信号線に、スイッチング素子3a〜3nからなるスイッチング素子SW1を介して接続している。前記スイッチング素子3a〜3nの各々は、例えばMOSトランジスタからなる3端子のスイッチングで、選択された一つのスイッチング素子のみが制御回路106によりオン状態に切り替えられる。これにより、オン状態となったスイッチング素子3a〜3nに対応するセンサ素子1a〜1nの出力信号が増幅部Bに出力される。
次に、増幅部Bについて詳細に説明する。第1のオペアンプ100の正相入力端子99は、スイッチング素子SW2を介して基準電位Vrefに接続し、この第1のオペアンプ100の逆相入力端子98は、抵抗R1を介して基準電位Vrefに接続するとともに、抵抗R2を介して第1のオペアンプ100の出力端子111に接続している。なお、前記スイッチング素子SW2とスイッチング素子SW1によって、第1のスイッチング素子を構成し、前記スイッチング素子SW1が補助スイッチ、前記スイッチング素子SW2がメインスイッチである。
前記第1のオペアンプ100はMOSトランジスタから構成される正相演算増幅器であり、抵抗R1,R2の抵抗値により増幅率が決まるものであるが、本実施形態では2倍の増幅率を設定している。後段に位置する増幅器からのノイズによる影響を最小限にするためには、第1のオペアンプ100の増幅率を2〜4倍に設定するのが適当である。第1のオペアンプ100の出力端子111は、並列接続したコンデンサ及び抵抗R2を介して第1のオペアンプ100の逆相入力端子98に接続している。
また、第1のオペアンプ100の出力端子111は、抵抗R3を介して第2のオペアンプ101の逆相入力端子112に接続し、第2のオペアンプ101の正相入力端子113は、基準電位Vrefに接続している。前記第2のオペアンプ101の出力端子は並列接続したコンデンサ及び抵抗R4を介して、自身の逆相入力端子112に接続する。逆相演算増幅器である第2のオペアンプ101も、前記第1のオペアンプ100と同様にMOSトランジスタから構成される増幅器であり、各抵抗R3,R4の抵抗値により増幅率が決まるものであるが、本実施形態では、100倍の増幅率を設定している。第2のオペアンプ101を逆相演算増幅器とすることは、他の回路からの信号ノイズの回り込みへの回避対策として有効である。
第2のオペアンプ101の出力端子は、コンデンサC1を介して第1のバッファ102の正相入力端子117に接続している。この第1のバッファ102の正相入力端子117は、第2のスイッチング素子であるスイッチング素子SW3を介して基準電位Vrefに接続している。前記第1のバッファ102もMOSトランジスタから構成されるもので、前記正相入力端子117は通常ハイインピーダンス状態である。そして、この正相入力端子117に接続する側のコンデンサC1の端子115は、第2のスイッチング素子SW3がオフとなることにより、第2のオペアンプ101からの入力が変化しない限り、直前のデータ(電荷)を保持することを可能としている。また、第1のバッファ102は、その入力がハイインピーダンス状態であるが、そのインピーダンスを下げ、後段の第3のオペアンプ103へ信号伝達することに有効である。
第1のバッファ102の出力端子118は、第1のバッファ102自身の逆相入力端子116に接続するとともに、抵抗R5を介して第3のオペアンプ103の逆相入力端子119に接続している。また、第3のオペアンプ103の逆相入力端子119は、直列接続された各抵抗R6,R7,R8を介して、第3のオペアンプ103自身の出力端子に接続している。前記各抵抗R6,R7,R8の両端間には、それぞれの両端間を短絡するスイッチング素子SW6,SW7,SW8を設けている。これらのスイッチング素子SW6,SW7,SW8は、第3のオペアンプ103の増幅率を可変とするためのもので、これらのスイッチング素子SW6,SW7,SW8のオン状態を設計にあわせて制御することにより、フィードバック抵抗の値が設定でき、所望の増幅率を得ることができる。また、第3のオペアンプ103の正相入力端子120は基準電位Vrefに接続している。この第3のオペアンプ103を逆相演算増幅器とすることは、他の回路からの信号ノイズの回り込みへの回避対策として有効である。
第3のオペアンプ103の出力端子は、コンデンサC2を介して第2のバッファ104の正相入力端子124に接続している。また、第2のバッファ104の正相入力端子124は、スイッチング素子SW4を介して基準電位Vrefに接続する。前記第2のバッファ104もMOSトランジスタから構成されるもので、前記正相入力端子124は通常ハイインピーダンス状態である。そして、この正相入力端子124に接続する側のコンデンサC2の端子122は、スイッチング素子SW4がオフとなることにより、第3のオペアンプ103からの入力が変化しない限り、直前のデータ(電荷)を保持することを可能としている。また、第2のバッファ104は、その入力がハイインピーダンス状態であるが、そのインピーダンスを下げ、後段の回路へ信号伝達することに有効である。
第2のバッファ104の出力端子125は、第2のバッファ104自身の逆相入力端子123に接続するとともに、スイッチング素子SW5を介して、出力保持部Cの第3のバッファ105の正相入力端子127に接続している。第3のバッファ105の正相入力端子127と基準電位Vrefと間には、コンデンサC3が設けられ、スイッチング素子SW5がオン状態の期間に、第3のバッファ105の出力端子128の電位に応じてコンデンサC3が充電され、スイッチング素子SW5がオフ状態の期間に保持される。また、次にスイッチング素子SW5がオン状態になる時には、次のデータ(電荷)に応じた電位が出力端子128にあらわれ、コンデンサC3はその出力に応じて電位が再設定される。
続いて、上述のように構成した本実施形態の増幅回路における動作を説明するが、この動作は制御回路106によって制御されるものである。以下、制御回路106によって、スイッチング素子3nが選択されてオン状態になっているものとし、このスイッチング素子3nに対応するセンサ1nの出力レベルに合う第3のオペアンプ103の増幅率が抵抗値1+(R6+R7+R8)/R5で得られるものとし、各スイッチング素子SW6,SW7,SW8をオフ状態とした場合について説明する。
この状態で、まず、第1スイッチング素子のメインスイッチSW2と、第2及び第3の各スイッチング素子SW3,SW4をオン状態とすることにより、第1オペアンプ100の正相入力端子99と、第1のバッファ102の正相入力端子117(接続点Y)と、第2のバッファ104の正相入力端子124(接続点Z)とを、基準電位Vrefに導通させる(第1状態)。これにより、第1のオペアンプ100における入力オフセット電圧Vosによって生じる出力電圧の誤差分は、第2のオペアンプ101の増幅率分だけ増幅されて、コンデンサC1に充電される。また、第3のオペアンプ103における入力オフセット電圧Vos2によって生じる出力電圧の誤差分の電荷がコンデンサC2に充電される。
次に、スイッチング素子SW4をオフ状態として、接続点Zと基準電位Vrefとを非導通とする(第2状態)。この第2状態で、第2のバッファ104の入力端子124はハイインピーダンスのものであり、前記スイッチング素子SW4がオフとなることによって、コンデンサC2の端子122がフローティングとなり、また、第3のオペアンプ103の正相入力端子120が基準電位Vrefに接続されているので、コンデンサC2の端子121,122間には、第3のオペアンプ103の入力オフセット電圧Vos2による誤差分の電圧が保持される。このように、コンデンサC2の端子121,122間に保持する電圧は入力オフセット電圧Vos2による誤差分だけでよいので、前記コンデンサC2の容量は従来に比べて小さなもので足りる。
次いで、スイッチング素子SW3をオフ状態として、接続点Yと基準電位Vrefを非導通状態とする(第3状態)。これによって、コンデンサC1の端子115がフローティングとなる。この時、第1のオペアンプ100の正相入力端子99は基準電位Vrefに接続されているため、前記第1のオペアンプ100の出力端子111には、入力オフセット電圧Vosによる誤差分の電圧があらわれる。そして、この誤差分の電圧を第2のオペアンプ101の増幅率にしたがって増幅された分の電圧が、コンデンサC1に保持される。
続いて、スイッチング素子SW2をオフ状態とすることにより第1のオペアンプ100の正相入力端子99を基準電位Vrefから切り離し、スイッチング素子SW1によりその正相入力端子99をセンサ素子1nの出力端子2nと導通させる(第4状態)。これによって、接続点Yには、第1のオペアンプ100のオフセット電圧Vosがキャンセルされ、センサ素子1nの出力が、第1,第2の各オペアンプ100,101によって増幅された電圧が生じる。この接続点Yの出力電圧が入力される第1のバッファ102及び第3のオペアンプ103においても、同様にオフセット電圧Vos2がキャンセルされて、オペアンプ103によって増幅された電圧が接続点Zに生じる。
このようにして、本実施形態においては、第1及び第2のオペアンプ100,101のオフセット電圧をキャンセルできるとともに、低周波領域でのノイズを低減できる。
本実施形態の増幅回路は、上述した第1,第2,第3,第4の各状態を繰り返すことにより、センサ素子1a〜1nの出力信号を各オペアンプ100,101,103の入力オフセット電圧Vos,Vos2の影響なく増幅できる。第1状態から第2状態への移行期間は、入力オフセット電圧Vos,Vos2の誤差分に相当する電圧をコンデンサC1,C2に充電可能な期間とすればよい。また、第2状態から第3状態、及び第3状態から第4状態への移行期間は、その期間内に制御回路106のクロック信号によってスイッチング素子SW4及びSW3を十分にオフさせ得る期間とすればよく、第4状態から第1状態への移行期間は、コンデンサC1,C2に保持された誤差分の電圧によってオフセット電圧をキャンセル可能な期間であればよく、後段回路に応じて適宜決めるもので、例えば、後段回路のサンプルタイミングにあわせて第4状態から第1状態に切り替えればよいものである。
また、本実施形態においては、第3のオペアンプ103の増幅率に関与する抵抗値は、図示状態においては、1+(R6+R7+R8)/R5であるが、スイッチング素子SW6のみを切り替えて抵抗R6の両端を短絡すると、1+(R7+R8)/R5となり、スイッチング素子SW7のみを切り替えて、抵抗R7の両端を短絡すると、抵抗値は1+(R6+R8)/R5となり、スイッチング素子SW8のみを切り替えて抵抗R8の両端を短絡すると、抵抗値は1+(R6+R7)/R5となる。さらに、スイッチング素子SW6,SW7を切り替えて抵抗R6,R7の両端を短絡すると、1+R8/R5となり、スイッチング素子SW7,SW8を切り替えて、抵抗R7,R8の両端を短絡すると、抵抗値は1+R6/R5となり、スイッチング素子SW8,SW6を切り替えて抵抗R8,R6の両端を短絡すると、抵抗値は1+R7/R5となる。このように、本実施形態にあっては、各センサ素子1a〜1nの出力信号のレベルに応じて、第3のオペアンプ103の増幅率を変えることができるという利点を有する。
なお、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、例えば、多段化は必ずしも必要ではなく、第1のバッファ102、第3のオペアンプ103、コンデンサC2、第3のスイッチング素子SW4は設けなくてもよい。また、センサとしては、多素子センサ1a〜1nに限らず単体のセンサでもよいものである。
信号増幅装置の構成を示すブロック図。
符号の説明
100,101,103 オペアンプ
102,104,105 バッファ
106 制御回路
1a〜1n センサ
SW1 第1スイッチング素子の補助スイッチ
SW2 第1スイッチング素子のメインスイッチ
SW3 第2スイッチング素子
SW4 第3スイッチング素子
R1〜R8 抵抗
C1〜C3 コンデンサ
Vref 基準電位

Claims (5)

  1. センサにより検知された微小信号を増幅する信号増幅装置において、
    前記微小信号を正相入力端子からの入力信号として増幅する第1のオペアンプと、
    前記正相入力端子からの入力を前記微小信号または基準電位のいずれか一方に切り替える第1のスイッチング素子と、
    正相入力端子が前記基準電位に接続され、逆相入力端子が抵抗を介して前記第1のオペアンプの出力端子に接続され、出力端子が抵抗を介して前記逆相入力端子に接続された第2のオペアンプと、
    一方の端子の電位が前記第2のオペアンプの出力に連動して決定され、他方の端子から信号増幅装置の出力を得るコンデンサと、
    このコンデンサの出力側の端子と前記基準電位との間に設けた第2のスイッチング素子とを備えた
    ことを特徴とする信号増幅装置。
  2. 第1のスイッチング素子は、第1のオペアンプの正相入力端子に接続された信号線と、この信号線とセンサ素子との間に接続された補助スイッチと、前記信号線と基準電位との間に接続されたメインスイッチとからなることを特徴とする請求項1記載の信号増幅装置。
  3. 第1のオペアンプの正相入力端子およびコンデンサの出力側の端子をともに基準電位と導通状態とし、次に前記コンデンサの出力側の端子と前記基準電位との間を非導通状態とし、その後、前記第1のオペアンプの正相入力端子に微小信号を入力させるよう第1および第2の各スイッチング素子を制御する制御回路を備えたことを特徴とする請求項1記載の信号増幅装置。
  4. コンデンサの出力側の端子に正相入力端子を接続したバッファと、正相入力端子が前記基準電位に接続され、逆相入力端子が抵抗を介して前記バッファの出力端子に接続され、出力端子が抵抗を介して前記逆相入力端子に接続された第3のオペアンプと、一方の端子の電位が前記第3のオペアンプの出力に連動して決定され、他方の端子から出力を得る第2のコンデンサと、この第2のコンデンサの出力側の端子と前記基準電位との間に設けた第3のスイッチング素子とを備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の信号増幅装置。
  5. 第1のオペアンプの正相入力端子とコンデンサの出力側の端子とバッファの正相入力端子と第2のコンデンサの出力側の端子とを、すべて基準電位と導通状態とし、次に前記第2のコンデンサの出力側の端子と前記基準電位との間、前記バッファの正相入力端子と前記基準電位との間、前記コンデンサの出力側の端子と前記基準電位との間、前記第1のオペアンプの正相入力端子と前記基準電位との間、を順次非導通状態とし、その後、前記第1のオペアンプの正相入力端子に微小信号を入力させるよう第1、第2、第3の各スイッチング素子を制御する制御回路を備えたことを特徴とする請求項4記載の信号増幅装置。
JP2004315069A 2004-10-29 2004-10-29 信号増幅装置 Pending JP2006129107A (ja)

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