JP2006128549A - 基板搬送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】基板搬送時のアーム動作において、簡単な把持構造により、旋回時及び伸縮時における基板の把持を確実に行うとともに、処理時における基板の解除を容易に行えるようにする。
【解決手段】先端に基板Wを把持する把持爪27が形成され、把持爪27の押圧動作により、基板Wを把持する基板把持部が設けられた先端アーム20と、先端アーム20を移動可能な旋回アーム10とからなる。基板把持部は、先端アーム20の後端23aに永久磁石29が固着され、スライドガイド25を介して直動動作が案内されるスライダ23を有する。旋回アーム10は、その一部に強磁性体32が設けられ、旋回アーム10の旋回位置に応じて強磁性体32が、永久磁石29,31の磁場内の対向位置に移動し、スライダ2を、基板Wに向けて前進、あるいは後退させて、先端アーム20先端の把持爪27で基板Wを把持し、あるいはその把持を解除することができるようにした。
【選択図】 図1

Description

本発明は基板搬送装置に係り、簡単な把持機構により旋回時に確実に基板を保持するとともに、所定位置で容易に基板保持を解除可能な基板把持部を有する基板搬送装置に関する。
現在、半導体、液晶基板製品の製造工程において、真空雰囲気、高温下でのプロセスが重要な位置を占めており、そのなかでも真空雰囲気での基板等のワーク高速搬送が装置構成においてきわめて重要となっている。そのため、搬送アーム先端のエンドエフェクタ位置には、旋回時及び伸縮時に基板を確実に把持し、処理位置等において迅速に、基板の把持を解放する種々の把持機構が開発されている。この種の把持機構は、部材接触個所が多い構造となっているため、ダストの発生、部材の摩耗の問題が発生する。このため、これらの問題を解消する一手段として、電磁石、永久磁石の磁力等の非接触による部材動作を利用した把持機構を備えた基板搬送装置が提案されている(特許文献1,特許文献2参照)。
特許文献1の基板搬送装置は、基板を搬送アーム上で保持するために、先端側の固定ガイドと、基端側の移動ガイドとが設けられている。移動ガイド内の基端側端面には永久磁石が埋設され、この永久磁石の基端側に対向する位置の搬送アーム上に電磁石がわずかな離れをとって固定されている。このような構成からなるため、基板をアーム上に受け取る場合は、対向位置にある永久磁石の極性と電磁石の極性が異極(逆極性)となるように、電磁石に通電し、移動ガイドを後退させて基板をアーム上に搭載し、その後、基板を把持するためには、電磁石の極性を対向する永久磁石の極性と同極(同極性)となるように、電磁石に通電し、電磁石の可動部を基板側に移動させ、移動ガイドと固定ガイドの把持部で基板を確実に保持するようになっている。
特許文献2の基板保持装置では、基板把持機構に取り付けられた永久磁石に対して、アクチュエータにより位置、向きを変更可能な他の磁石を接近、離隔させることで、磁性の切り替えを行って基板保持機構による基板の保持、解除を実現している。
特開平10−279068号公報 特開2003−142554公報
ところで、特許文献1に開示された基板保持装置では、可動部である搬送アーム上に電磁石を備えるために、旋回、伸長動作を連続的に繰り返すアームに沿って通電コードを配線しなければならず、また基板の載置時、保持時に応じた通電切り替えタイミングの正確な制御を必要とする。このため、装置の複雑化に伴うコストアップが生じるとともに、電磁石の可動磁心、制御部、アーム内の配線等の定期的なメインテナンスも欠かせない。
また、特許文献2に記載された基板保持装置では、把持部に永久磁石を設ける他に、永久磁石の磁性を変更するためのアクチュエータ等の動力装置を備え、このアクチュエータによって永久磁石の向きを変更して、対向する把持部の永久磁石の極性を変更することで、把持部の把持動作とその解放動作を実現している。したがって、特許文献2では、真空内に接触個所を多く備えた複雑な可動機構を備える必要があるため、接触個所でのダスト発生、製品のコストアップ等の問題がある。そこで、本発明の目的は上述した従来の技術が有する問題点を解消し、簡単な構造により、旋回時及び伸縮時における基板の把持を確実に行うとともに、処理時における基板の解放を容易に行えるようにした基板搬送装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は先端に基板を把持する把持部材が形成され、前記基板に接近した際に前記把持部材の動作により、前記基板を把持し、あるいは基板把持を解除可能な基板把持部が設けられた先端アームと、該先端アームと関節軸を介して連結され、他端に連結された駆動軸から付与される旋回により、前記先端アームの前記先端基板把持部を把持対象の基板位置及び後退位置との間を移動可能な旋回アームとを備えた基板搬送装置において、前記基板把持部は、第1の永久磁石が固着され、前記先端アームに設けられた案内部を介して直動動作が案内されるスライド部を有し、前記旋回アームは、その一部に強磁性体あるいは第2の永久磁石を有し、該旋回アームの旋回位置に応じて前記強磁性体あるいは第2の永久磁石を、前記第1の永久磁石の磁場内の対向位置に移動させて前記スライド部を、前記基板に向けて前進、あるいは後退させて、前記先端アーム先端の前記把持爪で前記基板を把持し、あるいは前記基板の把持を解除することを特徴とする。
また、同様の前提技術からなる基板搬送装置において、前記基板把持部は、第1の永久磁石が固着されるとともに、付勢部材の一端が取り付けられ、前記先端アームに設けられた案内部を介して直動動作が案内されるスライド部を有し、前記旋回アームの後退時に、前記付勢部材により、前記スライド部を前記基板に向けて前進させて前記把持爪で前記基板を把持する一方、前記旋回アームの伸長時に、該旋回アームに取着された強磁性体あるいは第2の永久磁石を、前記基板把持部の第1の永久磁石の磁場内の対向位置に移動させて前記スライド部を、後退させて前記基板の把持を解除することを特徴とする。
このとき、前記基板把持部の第1の永久磁石は、前記基板把持部の後端に固着され、前記旋回アーム伸長時に、前記該旋回アームの強磁性体あるいは第2の永久磁石に吸引されることで前記スライド部が前進あるいは後退して、前記基板把持を解除する動作、または前記基板把持部の第1の永久磁石は、前記基板把持部の後端に固着され、前記旋回アーム伸長時に、前記該旋回アームの第2の永久磁石と反発することで前記スライド部が前進あるいは後退して、前記基板把持を解除する動作をとるようにすることが好ましい。
さらに、上記同様の前提技術からなる基板搬送装置において、前記基板把持部は、前記先端アーム上に支点を有する鋏状体をなし、該鋏状体の各先端側に前記基板を挟み込む把持爪が形成され、各後端側が互いの磁場内で対向するように永久磁石が固着され、前記旋回アームの後退時に、前記対向した永久磁石の磁力により、前記鋏状体の先端を閉じて、前記把持爪で前記基板を把持する一方、前記旋回アームの伸長時に、前記対向した永久磁石間に強磁性体を移動させて、前記鋏状体の先端を開いて前記基板の把持を解除することを特徴とする。
このとき、前記強磁性体を前記旋回アームに固着することが好ましい。
加えて上記同様の前提技術からなる基板搬送装置において、前記基板把持部は、第1の永久磁石が固着された、前記先端アームに設けられた案内部を介して直動動作が案内されるスライド部を有し、前記旋回アームは、前記第1の永久磁石と平面的に重なりを有して、所定の磁場内に位置するように所定の離隔を保持して第2の永久磁石を有し、前記旋回アームの旋回時に前記第2の永久磁石を前記スライダの第1の永久磁石の磁場内を通過させ、前記第1の永久磁石を有する前記スライド部を、前記旋回アームの旋回動作に追従させて、前記基板に向けて前進、後退方向に直動動作させることを特徴とする。
以上に述べたように、本発明によれば、搬送アームの先端位置にある基板保持部分での把持、解除機構を簡易な構造によって実現でき、また基板の把持、解除のタイミングも、たとえばアームの旋回、伸長動作等に伴って移動する別異の単一部材の作用によって適宜設定できるため、コンパクトでコストを抑えた基板把持部を備えた基板搬送装置とすることができるという効果を奏する。
以下、主要構成が共通である発明の基板搬送装置を実施するための最良の形態として、以下の複数の実施例について添付図面を参照して説明する。
以下、本発明の基板搬送装置1の一実施例について、添付図面を参照して説明する。 図1には、先端部分が示された旋回アーム10に関節11を介して回動可能に連結され先端に基板を保持可能なフォーク状のチャック21を有する先端アーム20とが示されている。先端アーム20の中空の基部22内には、永久磁石を用いた動作機構によりスライド(直動)する平板状のスライダ23と、スライダ23と一体的に形成され、先端アーム基部22の先端から露出し、チャック21に載置された基板Wの手前側を把持するクランプフィンガ24と、基部22に固着されスライダ23の直動動作を案内するスライドガイド25とが収容されている。図1では、スライダ23の後端に固着された永久磁石29の基部22内に収容された永久磁石31との磁力作用により直動する動作がわかるように、基部22の一部が切欠かれ示されている。
先端アーム20のチャック21は、本実施例では、載置される基板Wの大きさに適合した長さの2本の平面視して平行なフォーク状をなし、そのチャック21の先端には基板Wを保持する保持爪21aが形成されている。なお、本明細書で述べた保持爪21aおよび後述する把持爪27等は、薄板状の基板Wの縁端に接する部位に、当接した基板の縁部分をわずかに係止して基板を保持可能な溝状部が形成され、あるいは基板に当接したときに表面が凹んで基板を保持可能な弾性変形可能な樹脂成形品等からなる爪状の小部材であり、それ自体の動作として、たとえば基板端部を上下から挟み込んで保持できるような機能を有するような部材ではない。
一方、この先端アーム20の基部22からは、平面視して扁平なY字形をなしたクランプフィンガ24が露出している。クランプフィンガ24は、二股になったそれぞれの側の先端には把持爪27が形成されている。この把持爪27で基板Wの一端を保持爪21a側に押さえるようにして、基板Wがチャック21上に保持される。直線板状をなすスライダ23は、基部22内でスライドガイド25に保持され、先端アーム20の基部22に中心軸Cに沿って設置されているスライドガイド25に案内されてスライドできる。さらにスライダ23の後端23aには永久磁石29が固着されている。以下の説明では、使用されている永久磁石の磁場内に位置する他の永久磁石や強磁性体との反発あるいは吸引の関係を説明するために、一例として対向面での極性(N極,S極)を磁石の符号と極(N,S)とを組み合わせて表示するが、対向する永久磁石の対向面の極性を逆向きとすることでも同様の動作を示すことは明らかである。
また、先端アーム20の基部22内の後端側の関節11の近傍には、スライダ後端23aの永久磁石29に対向し、互いの磁場内に位置するように同形の永久磁石31が基部22の一部に固着された状態で収容されている。
ここで、2つの永久磁石29,31の作用について簡単に説明する。スライダ後端23aに固着された永久磁石29と、基部22の後端に近い所定位置に固定された永久磁石31とは、互いの磁場内で対向する磁極が同極の場合、互いに反発して退け合う関係を有する。このとき、基部22側の永久磁石31は固定されているため、スライドガイド25に直動可能に支持されたスライダ23が矢印B(図1)方向に前進し、スライダ23と一体をなすクランプフィンガ24の把持爪27が基板Wをクランプする方向にスライドする。
一方、旋回アーム10側には、図1に示したように、アームの外周縁に沿った所定範囲に円弧板状のドグ32が取り付けられている。本実施例では、ドグ32は、鋼板等の磁石に吸引される強磁性体金属板からなり、図1,図2に示したように、アーム後退時(基板把持時:縮退時)は永久磁石29,31の磁場からはずれた位置(図1)にあり、旋回アーム10の旋回に伴い、対向した永久磁石29,31の間の磁場内に位置(図2)するように取り付けられている。
旋回アーム10の旋回による先端アーム20の伸長動作について簡単に説明する。まず、初期状態として旋回アーム10、先端アーム20とが、図1程度に重なるようにアームが屈曲した状態(アーム後退時)から、アーム先端が基板Wの受け渡し場所等の装置の所定位置まで、旋回アーム10の旋回に伴って先端アーム20が伸長し、アーム先端の基板が載置されたチャックは載置した基板W等を解放する位置まで達することができる。このとき、先端アーム20には、図示しない平行リンク機構等が組み込まれており、たとえば図1、図2に示したように、旋回アーム10に所定の旋回動作が付与されると、先端アーム20は直線状等の最短の軌跡上を移動することができる。
次に、永久磁石の作用による基板Wの把持、解除の動作について説明する。図1に示したように、アーム後退時には、スライダ後端23aの永久磁石29と基部22側の永久磁石31とは互いに同極(図中、たとえば29(N)−(N)31)となるように配置されているため反発しあうが、永久磁石31は基部22に固定されているため、スライダ23およびクランプフィンガ24がB方向にスライドする。チャック21上に載置された基板Wの端部は、クランプフィンガ24の把持爪27により一定の押圧力で当接され、把持爪27に形成された溝状の凹所(図示せず)により基板Wは確実に把持された状態で保持爪21aで受け止められるように保持される。このときの把持爪27に加わる押圧力は2個の永久磁石29,31の磁力に応じた反発力によって生じるので、この反発力は、永久磁石の保有磁力、永久磁石間の離隔を調整することにより適宜設定することができる。
一方、図2に示したように、旋回アーム10が旋回して先端アーム20が所定伸長位置に達した時、旋回アーム20に固着されたドグ32が永久磁石29,31間に進入する。本実施例では、ドグ32は強磁性体で構成されている。このため、可動状態にあるスライダ23の後端23aの永久磁石29はこのドグ32を吸引し、相対的にスライダ23、クランプフィンガ24とがドグ32に引きつけられるように、すなわち基板Wから遠ざかる方向(A方向)にスライドする。これにより、クランプフィンガ24の把持爪27が基板Wから離れ、基板把持が解除される。この基板把持のタイミングはドグ32と永久磁石29,31間の距離、磁石の強さを調整することで任意に設定できる。使用される永久磁石としては通常の金属磁石、所定形状に焼結可能なフェライト磁石や所定形状の金属ヨークに貼着して使用する可撓性磁石等、適宜の磁石材料を採用することができる。本発明におけるスライダ23の移動を実現する程度の異極での吸引力、同極での反発力は、使用する磁石の保有磁力によるため、磁力が強い磁石であれば小さい磁石を使用できるが、永久磁石は、把持機構を構成する各部材の寸法、動作速度、範囲を考慮して、その寸法、形状を適宜選定することが好ましい。
実施例1で説明した永久磁石を用いたクランプフィンガ24による基板把持動作の変形例について、図3〜図6を参照して説明する。
[変形例1]
図3(a)は、図1と同様に、基板Wを把持する状態では、永久磁石29,31の同極(図中、たとえば29(N)−(N)31)を対向させて反発力によりクランプフィンガ24を基板W側にスライドさせて基板Wを把持する状態を示している。本変形例では、図1で使用した強磁性体からなるドグ32に代えてヨーク33に保持された永久磁石34を旋回アーム10側に取り付け、旋回アーム10の所定角度の回動によりアーム伸長時(図3(b))において、この永久磁石34と永久磁石29の磁性とが異極(図中、たとえば34(S)−(N)29)となり、スライダ23は旋回アーム20側の永久磁石34に吸引され、スライダ23(クランプフィンガ24)は基板Wから遠ざかるようにA方向にスライドし、基板把持が解除される。
[変形例2]
変形例2のスライダ23は、スライドガイド25で支持された部分より後端が延長された形状からなり、アーム後退時は、図4(a)に示したように、スライダ後端23aの永久磁石29は旋回アーム10側に支持された円弧状の強磁性体からなるドグ32が横切った後方に位置する。このため、スライダ23の永久磁石29は、旋回アーム10に固定された強磁性体からなるドグ32を吸引するようにB方向にスライドし、その結果、クランプフィンガ24の把持爪27が基板Wを把持した状態となる。次いで、先端アーム20が所定伸長位置に達した時、図4(b)に示したように、円弧状をなすドグ32の端部に固着された永久磁石35がスライダ後端23aの永久磁石29と対面する位置までに進入する位置関係となる。このとき、永久磁石34と永久磁石29とは互いに対向する磁極が同極(図中、たとえば35(S)−(S)29)となるように設定されているので、反発力が生じ、スライダ23(クランプフィンガ24)は基板Wから遠ざかるようにA方向にスライドし、基板把持が解除される。
[変形例3]
図4(c),(d)は強磁性体からなる円弧状のヨーク33部分に、永久磁石29と対向面が異極となる永久磁石36を取り付け、異極同士(図中、たとえば29(S)−(N)36)の永久磁石29,36の吸引によるスライダ23のB方向へのスライドにより基板把持を行う(図4(c))。さらに先端アーム20が所定伸長位置に達した時(図4(d))、円弧状をなすヨーク33端部に固着された永久磁石35がスライダ後端23aの永久磁石29と対面する位置までに進入する位置関係となる。このとき、変形例2と同様に、この位置での永久磁石35は永久磁石29と互いに対向する磁極が同極(図中、たとえば29(S)−(S)35)となるように設定されているので、反発力が生じ、スライダ23(クランプフィンガ24)は基板Wから遠ざかるようにA方向にスライドし、基板把持が解除される。
[変形例4]
図5各図は、旋回アーム10側に固着された円弧状のヨーク37の一部がクランク37aをなし、円弧状の永久磁石36とクランク37aから先端側がドグ32として機能する制御部材を用いた変形例を示している。アーム後退および旋回動作の過程において、永久磁石29とアーム側に固着された円弧状の永久磁石36とは同極(図中、たとえば36(S)−(S)29)となり、反発し合う関係が維持される。したがって、同極同士の永久磁石29,36の反発力を利用して基板Wが把持される(図5(a))。以後、図示しない旋回アームが旋回し、アームが所定伸長位置に達した時、円弧状の永久磁石36は永久磁石29と対向する位置関係から外れ、クランク37aから先端側のドグ32と永久磁石29とが対向する位置関係となり、ドグ32がスライダ後端23aの永久磁石29に吸引され、スライダ23(クランプフィンガ24)は基板Wから遠ざかるようにスライドし、基板把持が解除される。
図5(b)は、図5(a)に示したクランク先端側のドグ32に代えて円弧状の永久磁石35をヨーク37の永久磁石36に並べて取り付けた変形例4の他の例を示している。旋回アーム10の旋回角が増し、永久磁石36に代わって、永久磁石35が永久磁石29と対面する位置までに進入すると、この位置での永久磁石35は永久磁石29と互いに対向する磁極が異極(図中、たとえば35(N)−(S)29)となるように設定されているので、磁場内で吸引力が生じ、スライダ23(クランプフィンガ24)は基板Wから遠ざかるようにスライドし、基板把持が解除される。
[変形例5]
図6(a)に示したスライダ後端23aに永久磁石29を有するとともに、先端アームの基部22(固定部)とスライダ23との間に付勢部材としての圧縮バネ40が連結されている。このスライダ23は、アーム後退時(図6(a)の状態)は、圧縮バネ40の反発力によりクランプフィンガ24が基板W側に押圧され、これによりクランプフィンガ24の把持爪27により基板把持が可能となる。次いで、アーム先端が伸長し、旋回アーム10側のドグ32が永久磁石29と対面する位置までに進入すると、この位置での永久磁石29がドグ32を吸引する磁力は、付勢部材としての圧縮バネ40の引張抵抗力より強く設定されているため、スライダ23(クランプフィンガ24)は基板Wから遠ざかるようにスライドし、基板把持が解除される。
このとき、図6(b)に示したように、ドグ32に代えてヨーク38永久磁石34を取り付けることも好ましい。この場合、先端アーム20が伸長し、この永久磁石34が永久磁石29(図6(a)参照)と対面する位置までに進入すると、この位置での永久磁石34は永久磁石29と互いに対向し、磁極が異極(図中、たとえば34(N)−(S)29)となるように設定されているので、磁場内で吸引力が生じる。この吸引力は、付勢部材としての圧縮バネ40の引張抵抗力より強く設定されているため、スライダ23(クランプフィンガ24)は基板Wから遠ざかるようにスライドし、基板把持が解除される。
[変形例6]
図6(c)に示したスライダ23は、変形例2とほぼ同形で、スライドガイド25で直動可能に案内されるスライダ23の後端が延長された形状からなる。さらに、図6(a)に示したように、先端アーム20基部22(固定部)とスライダ23との間に付勢部材としての圧縮バネ40が連結されている。この結果、アーム後退時(図6(c)参照)は、圧縮バネ40の反発力によりクランプフィンガ24を基板W側に押圧し、これによりクランプフィンガ24の把持爪27により基板把持が可能となる。次いで、アームが所定伸長位置に達した時、図4(b)に示した場合と同様に、アーム側に固着された永久磁石35が永久磁石29と対面する位置までに進入する位置関係となる。このとき、永久磁石35永久磁石29とは互いに対向する磁極が同極(図中、たとえば35(S)−(S)29)となり、この反発力は付勢部材としての圧縮バネ40の引張抵抗力より強く設定されているため、スライダ23(クランプフィンガ24)は基板Wから遠ざかるようにスライドし、基板把持が解除される。
[変形例7]
変形例7は、図6(d)に示したように、アーム後退および回動の過程において、スライダ後端23aの永久磁石29と旋回アーム10側に固着された円弧状の永久磁石36とが同極(図中、たとえば36(S)−(S)29)となり、反発し合う関係が維持され、このとき、基部22(固定部)とスライダ23との間に、スライダ23のクランプフィンガ24を解除方向に付勢する付勢部材としての圧縮バネ40が連結されている。しかし、この圧縮バネ40が縮められた反発力より、永久磁石29,36の磁力作用(反発力)の方が勝っているため、同極同士の永久磁石29,36の反発力を利用して基板把持が行われている。次いで、アーム所定伸長位置に達した時、アーム側の永久磁石36がスライダ23の永久磁石29と対面する位置関係から外れ、永久磁石29,36による磁力による反発力が解除され、付勢部材としての圧縮バネ40の反発力によりクランプフィンガ24は基板Wから遠ざかる方向へ移動し基板把持が解除される。
[変形例8〜14]
図7(a)〜図8(g)に示した変形例8〜14は、図3〜図6に示した変形例1〜7におけるクランプフィンガ24の動作例が、アーム基部22側から基板Wの先端側を図示しない先端爪に係止させた状態で基板Wを先端側に押圧するようにして把持するように機能していたのに対して、スライダ部分を基板Wの下側で延長して先端にクランプフィンガ24部分を端側に設け、このクランプフィンガ24部分を支持するスライダ部分(支持プレート28)を、基部22側に向けてスライドさせることで、基板Wを把持する方式を示した模式図である。各図において、クランプフィンガ24の支持プレート28は、仮想線で一部を示した基板Wの直径に応じた長さと剛性とを有するように設計されている。
図7各図、図8各図において、基板把持を行う場合には、図3〜図6に示した変形例1〜7におけるクランプフィンガ24の動作例と同様に、支持プレート28の後端に取り付けられた永久磁石29の磁力作用により、先端側のクランプフィンガ24を矢印A方向(図7)にスライドさせて基板Wの先端側を押圧して図示しない基部22側の保持爪との間で基板Wを把持する。一方、基板解除時には、やはり図3〜図6に示した変形例1〜7におけるクランプフィンガ24の動作例と同様にして、先端側のクランプフィンガ24(支持プレート28)を解放方向にスライドさせ、基板把持を解除することができる。なお、図8(f),(g)に示した変形例では、付勢部材として引張バネ41を利用することにより、基板を把持する初期状態が設定されている。
図9〜図11各図は、実施例2として、スライダ23(以下、区別のために23Aと記す。)端に一体的に形成された基部クランプフィンガ24Aと、スライダ23(以下、区別のために23Bと記す。)の一端をほぼ同じ幅で延長したような帯板状の形状からなる支持プレート28の先端側に一体的に形成され、基板Wの先端側を保持する先端クランプフィンガ24Bで基板Wを保持する例を示している。本実施例では、旋回アーム10の伸長状態に合わせて、スライダ23Aとスライダ23Bとを、それぞれ連係させて同時に反対方向に向けてスライドさせることで基板Wの把持、解除を行うことができる。
図9(a),図9(b)に示したように、基部クランプフィンガ24Aを有するスライダ23Aと先端クランプフィンガ24Bを有する支持プレート28の基部側のスライダ23Bとは、上下2段に重ねられて位置し、両者を精度良くスライドさせるためにスライドガイド25と、スライダ23A,23Bのスライド範囲を規定するストッパ26を有するスライドユニットが基部22内に設けられている。基部クランプフィンガ24Aのスライダ後端23aと、先端クランプフィンガ24Bの支持プレート28の後端28aには、それぞれ永久磁石29A,29Bが取り付けられ、両方の永久磁石29A,29Bは同極(図中、たとえば29B(S)−(S)29A)をなして取り付けられ、アーム後退時は、スライダ23Aとスライダ23Bとは反対方向にスライドする動作関係にあるため、これにより、基部クランプフィンガ24A、先端クランプフィンガ24Bとが基板Wを把持する方向にスライドし、基板Wを確実に把持できる。
次いで、旋回アーム20が所定伸長量に達すると、図10に示したように、永久磁石29A,29B間にドグ32が進入し、この旋回アーム20に固定された強磁性体からなるドグ32に向かって永久磁石29A,29Bが引きつけられ、その結果、スライダ23A,スライダ23Bは、ストッパ26(図9(a)参照)に当接するまでスライドし、これにより、基部クランプフィンガ24A、先端クランプフィンガ24Bとが基板Wから離れる方向にスライドし、所定タイミングで基板把持が解除される。
[変形例2−1]
図11(a)に示した変形例2−1では、基部クランプフィンガ24Aを有するスライダ23側の永久磁石29Aと先端クランプフィンガ24Bを有する支持プレート28側の永久磁石29Bとは異極(図中、たとえば29B(S)−(N)29A)で吸引力が生じる状態にある。このとき旋回アーム10には円弧状の永久磁石35(磁極は図中、たとえば(S)内35外(N))が固着されている。旋回アーム10はこの状態では、基部クランプフィンガ24A側の永久磁石29Aと先端クランプフィンガ24B側の永久磁石29Bとの間に永久磁石35が挿入されており、その両面は永久磁石29A,29Bと同極(図中、たとえば29B(S)−(S)35(N)−(N)29A)となっている。
したがって、アーム後退時は、基部クランプフィンガ24A側の永久磁石29Aと先端クランプフィンガ24B側の永久磁石29Bとの間に永久磁石35が進入した状態が維持され、永久磁石29A,29B間に位置する永久磁石35と永久磁石29A,29Bの互いに向い合う磁極が、上述のような同極の状態となるため、互いに反発し合い、基部クランプフィンガ24A及び先端クランプブィンガ24Bは互いに基板Wをクランプする方向にスライドし、基板把持状態が維持される。
一方、旋回アーム10が所定伸長量に達すると、基部クランプフィンガ24A側の永久磁石29Aと先端クランプフィンガ24B側の永久磁石29Bとの間の永久磁石35が外れ、基部クランプフィンガ24A側の永久磁石29Aと先端クランプフィンガ24B側の永久磁石29Bの対向面が異極(図中、たとえば29B(S)−(N)29A)となり、基部クランプフィンガ24A及び先端クランプフィンガ24Bは、互いに基板Wより遠ざかる方向にスライドし、基板把持が解除される。
[変形例2−2]
図11(b)に示した変形例2−2では、基部クランプフィンガ24A側を有するスライダ23の永久磁石29Aが旋回アーム10側に位置し、先端クランプフィンガ24Bを有する支持プレート28の永久磁石29Bが基板W側に位置するように上下の重なりが設定されている。また基部クランプフィンガ24A側の永久磁石29Aと先端クランプフィンガ24B側の永久磁石29Bとの間は異極(図中、たとえば29A(S)−(N)29B)で吸引力が生じる状態にある。また、旋回アーム10には永久磁石36が、基部クランプフィンガ24A側の永久磁石29Aと先端クランプフィンガ24B側の永久磁石29Bとの間に挿入された際に、それぞれの永久磁石29A,29Bの対向面の磁極と同極(図中、たとえば(S)内36外(N))となるような磁性で取り付けられている。
本変形例では、アーム後退時は、基部クランプフィンガ24A側の永久磁石29Aと先端クランプフィンガ24B側の永久磁石29Bとは、互いに向い合う磁極が異極(図中、たとえば29A(S)−(N)29B)となるため、互いに吸引する状態で基部クランプフィンガ24A及び先端クランプブィンガ24Bは互いに基板Wをクランプする方向にスライドし、基板Wを把持した状態を維持する。
一方、ロボットアームが所定伸長量に達すると、基部クランプフィンガ24A側の永久磁石29Aと先端クランプフィンガ24B側の永久磁石29Bとの間に円弧状の永久磁石36が挿入され、この永久磁石36と基部クランプフィンガ24A側の永久磁石29A、先端クランプフィンガ24B側の永久磁石29Bとがそれぞれ同極(図中、たとえば29B(S)−(S)36(N)−(N)29A)となり、反発状態が生じ、基部クランプフィンガ24A及び先端クランプフィンガ24Bは、ストッパ26に当接するまで互いに基板Wより遠ざかる方向にスライドし、基板把持が解除される。
[変形例2−3]
本変形例では、図11(c)に示したように、基部クランプフィンガ24Aを有するスライダ23A端部と先端クランプフィンガ24Bを有する支持プレート28のスライダ23B端部との間に両端部が強磁性体からなる支端プレート42A,42B間に定着された付勢部材としての圧縮バネ40を装着し、この圧縮バネ40を縮めて圧縮状態におき、アームの後退時には、その圧縮バネ40の反発力を利用して、基部クランプフィンガ24A側と先端クランプフィンガ24B側との間を狭める方向にスライドさせ、基部クランプフィンガ24A及び先端クランプフィンガ24Bとで基板Wをクランプする。
一方、旋回アーム10が所定伸長量に達すると、支端プレート42A,42B間に円弧状の永久磁石36が挿入され、この永久磁石36に圧縮バネ40側の支端プレート42A,42Bとが吸引され、その吸引力が、圧縮バネ40を縮める力としての反発力にうち勝ち、圧縮バネ40が押し縮められ、基部クランプフィンガ24A及び先端クランプフィンガ24Bは、ストッパ26に当接するまで互いに基板Wより遠ざかる方向にスライドし、基板把持が解除される。
以下、図12〜図15を参照して実施例3の構成について説明する。実施例3は、全体が鋏状体45をなし、2本のクランプフィンガ先端45a、45bが支点ピン46回りに回動して基板Wを挟み込むように、基板把持を行うようにしたものである。クランプフィンガ先端部45a、45bは、本実施例では、図12(a)に示したように、基板Wの直径に応じてその開角が設定され、そのクランプフィンガ先端45a、45bにおいて、2本が回動可能に軸支された支点ピン46と、その支点ピン46から基部22に沿って延在し、嘴状に斜めに形成され、端部に磁石支持端47a,47bを形成する根元部47とから構成されている。対向する磁石支持端47a,47bには、上述したように対向面が同極(図中、たとえば38A(S)−(S)38B)を構成し、反発力が生じるような永久磁石38A,38Bがそれぞれ対向する面に固着されている。アーム後退時には、この対向面での反発力による離れ分は支点ピン46を介して2本のクランプフィンガ先端45a,45bの挟み込み把持力に変換され、このクランプフィンガ先端45a、45bの挟み込み力により基板Wがクランプされるようになっている。
一方、旋回アーム10が所定伸長量に達すると、図12(b)に示したように、対向し、反発状態にある磁石支持端部47a,47bに対向して取り付けられた永久磁石38A,38B間に円弧状の強磁性体からなるドグ32が挿入され、それぞれの磁石支持端47a,47bがそれぞれドグ32に引き寄せられるように吸引され、支点ピン46を介してクランプフィンガ先端45a、45bがそれぞれ開方向に基板Wから離れるように広がる。これにより基板把持が解除される。
[変形例3]
図13は、図9(a)の構成において、鋏状のリンク機構を用いて、先端クランプフィンガ24Bと基部クランプフィンガ24Aとによる基板把持を実現するようにした変形例を示した説明図である。同図に示したように、この場合、使用する永久磁石の極性、ドグ32が作用するタイミング等は、前述の例に倣って各種の場合を設定できることはいうまでもない。
基板搬送装置において、永久磁石の他の実施例によるクランプの把持解放手段を実現した内容について、図14〜図17を参照して説明する。
図14(a)は基板Wの把持時を、同図(b)は基板把持解放時を示した平面図である。この基板搬送装置1は、図示しない回転駆動軸Oに所定の旋回制御可能に連結支持された2本の旋回アーム9,10と、この旋回アーム9,10の伸長により、中心軸Cに沿って直動動作可能な先端アーム20とが示されている。先端アーム20は、基部22と基部22に連接されたフォーク状のチャック21とからなり、基部22上には、旋回アーム10と連結された関節軸J近傍に、板状のスライダ51と、スライダ51と一体的に形成されたクランプフィンガ52とからなる基板把持部50が設けられている。
この基板把持部50は、図15(a),(b)に拡大して示したように、旋回アーム10の旋回角度に応じて平板状のスライダ51が基部22上に形成された4本のガイドピン53に挟まれて方向規制された状態で中心軸Cに沿ってスライドすることができる。したがって、スライダ51が同図(a)の位置に来たときに、スライダ51と一体形成されたクランプフィンガ52の把持爪57が基板Wをチャック先端方向に押して先端の保持爪21aとで基板Wをチャック21上に保持させることができる。このスライダ51の移動距離はスライダ51に位置調整可能に取り付けられたストッパ54と後述する永久磁石55,56の磁力、取付位置、相互の位置関係等により微調整することができる。
このスライダ51の直動動作を生じさせる永久磁石55,56の構成およびその作用について、図15〜図17を参照して説明する。この基板把持部50では、図15各図、図16に示したように、旋回アーム10の先端の関節軸Jの近傍に、関節軸Jを回転中心として所定回転半径で円弧状の軌道上を移動する永久磁石55が旋回アーム10の下面側に、スライダ51上面と対向するように固着されている。一方、図16に示したように、旋回アーム10下面の永久磁石55とほぼ対向する位置のスライダ51上面には永久磁石56が埋設されている。なお、図16では、永久磁石55,56は旋回アーム10下面とスライダ51上面とに固着されているが、この位置関係に限定されることなく、旋回アーム10とスライダ51との上下配置関係に応じた両者の対向する面に配置すればよいことはいうまでもない。
永久磁石55,56は、本実施例では対向面が異極(図中、たとえば55(S)−(N)56)となるように取り付けられている。両方の永久磁石55,56の平面的な位置関係を理解するために、図17は旋回アーム10が反時計回りに旋回するのに応じて移動する永久磁石55の磁場内の吸引力によって移動するスライダ51側の永久磁石56との位置関係の変化を模式的に示したモデル図である。同図に示したように、旋回アーム10下面の永久磁石55とスライダ51上の永久磁石56とは、図17に示した平面位置関係から明らかなように、旋回アーム10の旋回範囲におけるいかなる永久磁石55の位置においても、所定の重なりをもって互いの磁場内で吸引力を及ぼし合う状態にある。
ここで、上述した構成からなる基板把持部50による基板Wの把持、把持解放動作について簡単に説明する。
まず、図14(a)に示したように、基板旋回時には旋回アーム10は屈曲状態にあるため、クランプフィンガ52の先端の把持爪57により基板Wは確実にチャック21先端の保持爪21a側に押し付けられた状態で、把持状態が保持されている。そして、基板Wの受け渡し時には、旋回アーム9,10はステージ等の所定の受け渡し場所まで伸長する。たとえば、図14(b)は受け渡し場所まで旋回アーム9,10が伸長した状態を示しており、基板把持が解放された状態を示している。このとき、旋回アーム10の永久磁石55とスライダ51側の永久磁石56との位置関係は、図17に示したように、刻々と変化するが、基本的には対向した異極の永久磁石55,56の磁場内において、その吸引力が最大になるように両者が最短距離に移動しようとする磁力作用によってガイドピン53に方向規制されながら、スライダ51は滑らかに移動する。
本実施例では、一対の永久磁石55,56を異極面が対向するように配置して旋回アーム10の旋回をスライダ51の直動動作に変換したが、永久磁石の同極面が対向するように配置して、そのときに生じる反発力を利用してスライダ51の直動動作に変換することもできる。また、複数個の永久磁石を配設して異極、同極の対向状態によって生じる吸引力、反発力を連続的に作用させてスライダ51の移動を実現することもできる。
図18は、実施例3で説明した鋏状体(図12各図参照)と同様の構成からなる鋏状体60の構成を組み込んだ変形例を示した基板把持部の平面図である。同図に示したように、スライダ61の移動には上述の旋回アーム(図示せず)とスライダ61上の対向する永久磁石(図示せず)との吸引力の変化を利用する構成からなるが、鋏状体60を構成する2本のクランプフィンガ65、65は基部22上に設けられた要となる支点62に保持されるとともに、その中間位置に長孔63が形成され、この長孔63内に支点ピン64を設けることで、スライダ61の直動動作が支点ピン64、長孔63を介してクランプフィンガ62の角度変化に変換される。これにより、鋏状体60はクランプフィンガ65の先端に板バネ67を介して取り付けられた把持パッド66によって基板Wを直接把持することができる。この変形例によれば、実施例3と同様に、クランプフィンガ62の先端の把持パッド66で直接、基板Wの縁端を把持することができるため、チャック21先端側の基板Wの保持構造68を簡単なピン等にすることができる。
本発明の基板搬送装置のアーム後退時(基板把持状態)を示した平面図。 図1に示した基板搬送装置のアーム伸長時(基板把持解除状態)を示した平面図。 基板搬送装置の基板把持部の実施例1(変形例1)を示した部分平面図。 基板把持部の実施例1(変形例2,3)を示した部分平面図。 基板把持部の実施例1(変形例4)を示した部分平面図。 基板把持部の実施例1(変形例5〜7)を示した部分平面図。 基板把持部の実施例1(変形例8〜11)を示した部分平面図。 基板把持部の実施例1(変形例12〜14)を示した部分平面図。 基板把持部の実施例2を示した平面図、側面図。 図9に示した基板把持部の実施例2の動作を模式的に示した部分平面図。 基板把持部の実施例2(変形例2−1〜2−3)を示した部分平面図。 基板把持部の実施例3の構成及び動作例を示した部分平面図。 基板把持部の実施例3(変形例3)を示した部分平面図。 基板把持部の実施例4の構成及び動作例を示した部分平面図。 図14に示した基板把持部を拡大して示した部分拡大平面図。 基板把持部の永久磁石の位置関係(側面)を模式的に示した一部断面図。 基板把持部の永久磁石の位置関係(平面)を模式的に示したモデル図。 基板把持部の実施例4の変形例を示した模式平面図。
符号の説明
1 基板搬送装置
9,10 旋回アーム
20 先端アーム
22 基部
23,51,61 スライダ
24,24A,24B,45a,45b,52 クランプフィンガ
25 スライドガイド
26 ストッパ
27 把持爪
28 支持プレート
29,29A,29B,31,34,35,36 永久磁石
38A,38B,55,56 永久磁石
32 ドグ
33 ヨーク
40 圧縮バネ
41 引張バネ
42A,42B 支端プレート
45,60 鋏状体

Claims (7)

  1. 先端に基板を把持する把持部材が形成され、前記基板に接近した際に前記把持部材の動作により、前記基板を把持し、あるいは基板把持を解除可能な基板把持部が設けられた先端アームと、該先端アームと関節軸を介して連結され、他端に連結された駆動軸から付与される旋回により、前記先端アームの前記先端基板把持部を把持対象の基板位置及び後退位置との間を移動可能な旋回アームとを備えた基板搬送装置において、
    前記基板把持部は、第1の永久磁石が固着され、前記先端アームに設けられた案内部を介して直動動作が案内されるスライド部を有し、前記旋回アームは、その一部に強磁性体あるいは第2の永久磁石を有し、該旋回アームの旋回位置に応じて前記強磁性体あるいは第2の永久磁石を、前記第1の永久磁石の磁場内の対向位置に移動させて前記スライド部を、前記基板に向けて前進、あるいは後退させて、前記先端アーム先端の前記把持爪で前記基板を把持し、あるいは前記基板の把持を解除することを特徴とする基板搬送装置。
  2. 先端に基板を把持する把持部材が形成され、前記基板に接近した際に前記把持部材の動作により、前記基板を把持し、あるいは基板把持を解除可能な基板把持部が設けられた先端アームと、該先端アームと関節軸を介して連結され、他端に連結された駆動軸から付与される旋回により、前記先端アームの前記先端基板把持部を把持対象の基板位置及び後退位置との間を移動可能な旋回アームとを備えた基板搬送装置において、
    前記基板把持部は、第1の永久磁石が固着されるとともに、付勢部材の一端が取り付けられ、前記先端アームに設けられた案内部を介して直動動作が案内されるスライド部を有し、前記旋回アームの後退時に、前記付勢部材により、前記スライド部を前記基板に向けて前進させて前記把持爪で前記基板を把持する一方、前記旋回アームの伸長時に、該旋回アームに取着された強磁性体あるいは第2の永久磁石を、前記基板把持部の第1の永久磁石の磁場内の対向位置に移動させて前記スライド部を、後退させて前記基板の把持を解除することを特徴とする基板搬送装置。
  3. 前記基板把持部の第1の永久磁石は、前記基板把持部の後端に固着され、前記旋回アーム伸長時に、前記該旋回アームの強磁性体あるいは第2の永久磁石に吸引されることで前記スライド部が前進あるいは後退して、前記基板把持を解除することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の基板搬送装置。
  4. 前記基板把持部の第1の永久磁石は、前記基板把持部の後端に固着され、前記旋回アーム伸長時に、前記該旋回アームの第2の永久磁石と反発することで前記スライド部が前進あるいは後退して、前記基板把持を解除することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の基板搬送装置。
  5. 先端に基板を把持する把持部材が形成され、前記基板に接近した際に前記把持部材の動作により、前記基板を把持し、あるいは基板把持を解除可能な基板把持部が設けられた先端アームと、該先端アームと関節軸を介して連結され、他端に連結された駆動軸から付与される旋回により、前記先端アームの前記先端基板把持部を把持対象の基板位置及び後退位置との間を移動可能な旋回アームとを備えた基板搬送装置において、
    前記基板把持部は、前記先端アーム上に支点を有する鋏状体をなし、該鋏状体の各先端側に前記基板を挟み込む把持爪が形成され、各後端側が互いの磁場内で対向するように永久磁石が固着され、前記旋回アームの後退時に、前記対向した永久磁石の磁力により、前記鋏状体の先端を閉じて、前記把持爪で前記基板を把持する一方、前記旋回アームの伸長時に、前記対向した永久磁石間に強磁性体を移動させて、前記鋏状体の先端を開いて前記基板の把持を解除することを特徴とする基板搬送装置。
  6. 前記強磁性体は前記旋回アームに取着されたことを特徴とする請求項5に記載の基板搬送装置。
  7. 先端に基板を把持する把持部材が形成され、前記基板に接近した際に前記把持部材の動作により、前記基板を把持し、あるいは基板把持を解除可能な基板把持部が設けられた先端アームと、該先端アームと関節軸を介して連結され、他端に連結された駆動軸から付与される旋回により、前記先端アームの前記先端基板把持部を把持対象の基板位置及び後退位置との間を移動可能な旋回アームとを備えた基板搬送装置において、
    前記基板把持部は、第1の永久磁石が固着された、前記先端アームに設けられた案内部を介して直動動作が案内されるスライド部を有し、前記旋回アームは、前記第1の永久磁石と平面的に重なりを有して、所定の磁場内に位置するように所定の離隔を保持して第2の永久磁石を有し、前記旋回アームの旋回時に前記第2の永久磁石を前記スライダの第1の永久磁石の磁場内を通過させ、前記第1の永久磁石を有する前記スライド部を、前記旋回アームの旋回動作に追従させて、前記基板に向けて前進、後退方向に直動動作させることを特徴とする基板搬送装置。
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