JP2006126796A - マッハツェンダ型光変調器の駆動方法及び光変調装置 - Google Patents

マッハツェンダ型光変調器の駆動方法及び光変調装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006126796A
JP2006126796A JP2005237920A JP2005237920A JP2006126796A JP 2006126796 A JP2006126796 A JP 2006126796A JP 2005237920 A JP2005237920 A JP 2005237920A JP 2005237920 A JP2005237920 A JP 2005237920A JP 2006126796 A JP2006126796 A JP 2006126796A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
modulation
modulation signal
signal voltage
pulse
mach
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005237920A
Other languages
English (en)
Inventor
Yosuke Tateishi
陽介 立石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin Seiki Co Ltd filed Critical Aisin Seiki Co Ltd
Priority to JP2005237920A priority Critical patent/JP2006126796A/ja
Priority to EP05020729A priority patent/EP1640788A1/en
Priority to US11/236,526 priority patent/US20060067601A1/en
Publication of JP2006126796A publication Critical patent/JP2006126796A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02FOPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
    • G02F1/00Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
    • G02F1/01Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour 
    • G02F1/21Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour  by interference
    • G02F1/225Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour  by interference in an optical waveguide structure
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02FOPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
    • G02F1/00Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
    • G02F1/01Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour 
    • G02F1/0121Operation of devices; Circuit arrangements, not otherwise provided for in this subclass
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02FOPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
    • G02F1/00Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
    • G02F1/01Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour 
    • G02F1/03Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour  based on ceramics or electro-optical crystals, e.g. exhibiting Pockels effect or Kerr effect
    • G02F1/035Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour  based on ceramics or electro-optical crystals, e.g. exhibiting Pockels effect or Kerr effect in an optical waveguide structure

Abstract

【課題】直流成分を含む変調信号電圧で駆動してもDCドリフトが生じないマッハツェンダ型光変調器の駆動方法及びその駆動方法で実現することができる光変調装置を提供。
【解決手段】電気光学効果を有する基体30にマッハツェンダ型光導波路11が形成され、該マッハツェンダ型光導波路11に変調信号電圧21を印加するための変調用電極12を備え、該変調用電極12に印加される変調信号電圧21に応じて出力光の強度を変調するマッハツェンダ型光変調器1の該変調用電極12に、前記変調信号電圧として正の実効値211と負の実効値212とが等しい変調信号電圧21を交互に供給することを特徴とするマッハツェンダ型光変調器の駆動方法。
【選択図】図2

Description

本発明は、入力光を強度変調する特性をもつマッハツェンダ型光変調器の駆動方法及びその駆動方法で駆動される光変調器を備える光変調装置に関するものである。
LiNbO3に代表される電気光学結晶を基板として作製されるマッハツェンダ型光変調器は、図8に示すように、一本の入力導波路81をY分岐85で二本の干渉腕導波路82、82’に分岐し、Y分岐85’で再び一本の出力導波路81’に交差させ、二つの干渉腕導波路82、82’の間に形成された信号電極83aと干渉腕導波路82、82’を挟むように設けられた対向電極83b、83’bで干渉腕導波路82、82’に逆向きの電界をかけるようになっている(例えば、特許文献1参照)。入力導波路81に入力された信号光I0はY分岐85で二等分されてI0/2となり、それぞれ干渉腕導波路82、82’を伝播する。そしてY分岐85’で合波され、出力導波路81’から出力される。二本の干渉腕導波路82、82’の長さは通常等しくなるように作られており、図9の実線で示す変調曲線で表される強度変調特性を示す。すなわち、対向電極83b、83’bを接地して信号電極83aに光出力が最大になる変調信号電圧E1=0Vを印加すると、干渉腕導波路82,82’を伝播する二等分された信号光に位相差が生じないので、二等分された信号光はそのまま足し算され、出力導波路81’から出力される信号光はI0でオン(出力が”1”)となる。一方、信号電極83aに光出力が最小になる変調信号電圧E0=Vπ、すなわち二等分された信号光に位相差πが生じるVπ電圧を印加すると、二等分された信号光がY分岐85’で合波されても互いに打消し合い出力導波路81’から信号光が出力されずオフ(出力が”0”)となる。したがって、変調信号電圧E1を印加した場合と変調信号電圧E0を印加した場合のオン−オフ消光比は最大である。
理想的には上記の通りであるが、実際は二本の干渉腕導波路82,82’を全く同じに、すなわち、導波路の長さ、断面形状及び屈折率、電極との位置関係、などを同じにできないため、マッハツェンダ型変調器は図9の実線で示す変調曲線が矢印方向(横軸に平行な方向)にシフトし、点線で示す変調曲線で表される強度変調特性を示すようになる。しかもそのシフト量は個々の変調器の製造プロセスなどの影響を受け一定にすることができない。そこで、一方の干渉腕導波路82’の一部84に干渉腕導波路82’と異なるドーパントをドープしてシフト量を調節して実線の変調曲線に戻すことが行われている。
しかしながら、変調信号電圧E1とE0に直流成分が含まれると、動作点がシフトし消光比が劣化する所謂DCドリフト現象が生じるという問題があった。信号電極83aに直流電圧E0=Vπが印加されると、信号電極83aから対向電極83b、83’bにそれぞれ向かう外部電界が生じると共に、信号電極83aと干渉腕導波路82、82’とのそれぞれの間には負の電荷が、対向電極83b、83’bと干渉腕導波路82、82’とのそれぞれの間には正の電荷が蓄積する。そうすると、正の電荷と負の電荷により対向電極83b、83’bから信号電極83aに向かう内部電界が生じる。外部電界と内部電界の向きが逆向きであるため、内部電界をΔE0とすると、信号電極83aには(E0−ΔE0)≠Vπの電圧が印加されたときと等価になり、オフ状態(出力が”0”)とならず、消光比が劣化する。
特開平11−52315公報
上記のように、従来のマッハツェンダ型光変調器は直流成分を含む変調信号電圧で駆動されると、DCドリフトが生じ、消光比が劣化するという問題があった。
本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、直流成分を含む変調信号電圧で駆動してもDCドリフトが生じないマッハツェンダ型光変調器の駆動方法及びその駆動方法で実現することができる光変調装置を提供することを課題とする。
課題を解決するためになされた請求項1に係る発明は、マッハツェンダ型光変調器の駆動方法であって、電気光学効果を有する基体にマッハツェンダ型光導波路が形成され、該マッハツェンダ型光導波路に交差する方向に変調信号電圧を印加するための変調用電極を備え、該変調用電極に印加される変調信号電圧に応じて出力光の強度を変調するマッハツェンダ型光変調器の該変調用電極に、前記変調信号電圧として正の実効値と負の実効値とが等しい変調信号電圧を交互に供給することを特徴としている。
たとえば、最初にマッハツェンダ型光導波路に交差する一方の方向(ここではこの方向を正の方向とし、正の方向の反対方向を負の方向とする)の直流電圧(正の直流電圧)が印加されると、マッハツェンダ型光導波路の正の方向側に位置する基体の一部に正の電荷が蓄積され、マッハツェンダ型光導波路の負の方向側に位置する基体の一部に負の電荷が蓄積される。その結果、マッハツェンダ型光導波路が形成される基体に、マッハツェンダ型光導波路を交差し、正の方向側から負の方向側に向かう内部電界ΔEが発生する。次に、マッハツェンダ型光導波路に交差する他方の方向(ここではこの方向を負の方向とし、負の方向の反対方向を正の方向とする)の直流電圧(負の直流電圧)が印加されると、マッハツェンダ型光導波路の正の方向側に位置する基体の一部に負の電荷が蓄積し、マッハツェンダ型光導波路の負の方向側に位置する基体の一部に正の電荷が蓄積される。その結果、マッハツェンダ型光導波路を交差し、負の方向側から正の方向側に向かう内部電界ΔE’が発生する。
具体的には、マッハツェンダ型光導波路を挟んで一方に、変調用電極として信号電極を配置し、他方に変調用電極として対向電極を配置することで、マッハツェンダ型光導波路を交差する方向に電圧を印加させることができる。この場合、信号電極から対向電極に向かって正の直流電圧を印加すると、マッハツェンダ型光導波路と信号電極の間に負の電荷が蓄積され、マッハツェンダ型光導波路と対向電極の間に正の電荷が蓄積される。信号電極から対向電極に向かって負の直流電圧を印加すると、マッハツェンダ型光導波路と信号電極の間に正の電荷が蓄積され、マッハツェンダ型光導波路と対向電極の間に負の電荷が蓄積される。
このとき、正の直流電圧の実効値と負の直流電圧の実効値が等しいと、正の電圧が印加されたとき蓄積される電荷量と、負の電圧が印加されたとき蓄積される電荷量が等しいので、発生する内部電界ΔEとΔE’は等しく向きが逆向きのため互いに相殺される。したがって、このような正の直流電圧と負の直流電圧とを交互に供給することにより、DCドリフトが防止される。
また、請求項2に係る発明は、請求項1に記載のマッハツェンダ型光変調器の駆動方法であって、前記マッハツェンダ型光変調器の、前記変調用電極に印加される変調信号電圧と出力光の強度との関係である強度変調特性は、縦軸を光出力、横軸を変調信号電圧としたとき、横軸方向の周期がλの周期曲線であり、0Vを原点とする対称な(λ/2)電圧としてVπと−Vπをもつ変調曲線で表されることを特徴としている。
変調信号電圧が振幅Vπの正負の繰り返しパルスでよいので、変調信号電圧発生が容易になる。
また、請求項3に係る発明は、請求項1に記載のマッハツェンダ型光変調器の駆動方法であって、前記マッハツェンダ型光変調器の、前記変調用電極に印加される変調信号電圧と出力光の強度との関係である強度変調特性は、縦軸を光出力、横軸を変調信号電圧としたとき、横軸方向の周期がλの周期曲線であり、0Vを原点とする対称な(λ/2)電圧としてVπと−Vπをもつ変調曲線を(λ/4)の奇数倍だけ前記横軸方向にシフトさせた変調曲線で表されることを特徴としている。
変調信号電圧が振幅Vπ/2の正負の繰り返しパルスでよいので、変調信号電圧発生がより一層容易になる。
また、請求項4に係る発明は、請求項1に記載のマッハツェンダ型光変調器の駆動方法であって、前記変調信号電圧は、ベースラインが0Vの繰り返し信号パルスに該信号パルスの該ベースラインを負にシフトさせるDCバイアスシフト電圧を加えたものであることを特徴としている。
周期λの周期曲線である変調曲線が0Vを原点とする対称な(λ/2)電圧をもたない場合でも、光変調器のオン−オフ(”1”−”0”)のデューティ比を任意に設定できる正の実効値と負の実効値が等しい変調信号電圧を作ることができる。
また、請求項5に係る発明は、請求項1に記載のマッハツェンダ型光変調器の駆動方法であって、前記変調信号電圧は、前記出力光の強度が最大となる正の第1電圧を有する第1パルスと、該出力光の強度が最小となる負の第2電圧を有する第2パルスが交互に繰り返されることを特徴としている。
第1パルスのパルス幅と第2パルスのパルス幅で決まるデューティ比の光出力を得ることができる。
また、請求項6に係る発明は、請求項2に記載のマッハツェンダ型光変調器の駆動方法であって、前記変調信号電圧は、振幅が前記Vπである正パルスと、負パルスとが交互に繰り返され、該正パルスと該負パルスの間に0Vの区間が存在していることを特徴としている。
パルス幅とパルス間隔(0Vの区間)のデューティ比を制御することで、デューティ比を任意に制御することができる。
また、請求項7に係る発明は、請求項3に記載のマッハツェンダ型光変調器の駆動方法であって、前記変調信号電圧は、振幅が前記Vπの1/2である正パルスと、負パルスとが交互に繰り返されることを特徴としている。
変調信号電圧の振幅がVπ/2であるので、蓄積される電荷量が少なく、より一層DCドリフトが防止される。
課題を解決するためになされた請求項8に係る発明は、光変調装置であって、電気光学効果を有する基体にマッハツェンダ型光導波路が形成され、該マッハツェンダ型光導波路に交差する方向に変調信号電圧を印加するための変調用電極を備え、該変調用電極に印加される変調信号電圧に応じて出力光の強度を変調するマッハツェンダ型光変調器と、前記変調信号電圧として正の実効値と負の実効値とが等しい変調信号電圧を、前記変調用電極に交互に供給する変調信号電圧発生器と、を有することを特徴としている。
また、請求項9に係る発明は、請求項8に記載の光変調装置であって、前記マッハツェンダ型光変調器は、前記変調用電極に印加される変調信号電圧と出力光の強度との関係である強度変調特性として、縦軸を光出力、横軸を変調信号電圧としたとき、横軸方向の周期がλの周期曲線であり、0Vを原点とする対称な(λ/2)電圧としてVπと−Vπをもつ変調曲線で表される強度変調特性をもつことを特徴としている。
また、請求項10に係る発明は、請求項8に記載の光変調装置であって、前記マッハツェンダ型光変調器は、前記変調用電極に印加される変調信号電圧と出力光の強度との関係である強度変調特性として、縦軸を光出力、横軸を変調信号電圧としたとき、横軸方向の周期がλの周期曲線であり、0Vを原点とする対称な(λ/2)電圧としてVπと−Vπをもつ変調曲線を(λ/4)の奇数倍だけ前記横軸方向にシフトさせた変調曲線で表される強度変調特性を有することを特徴としている。
また、請求項11に係る発明は、請求項8に記載の光変調装置であって、前記変調信号電圧発生器は、ベースラインが0Vの繰り返し信号パルスを発生する信号パルス発生回路と、該信号パルス発生回路から発生された該繰り返し信号パルスに加えて該ベースラインを負にシフトさせるDCバイアスシフト電圧を発生するDCバイアスシフト回路と、を有することを特徴としている。
また、請求項12に係る発明は、請求項8に記載の光変調装置であって、前記変調信号電圧は、前記出力光の強度が最大となる正の第1電圧を有する第1パルスと、該出力光の強度が最小となる負の第2電圧を有する第2パルスが交互に繰り返されることを特徴としている。
また、請求項13に係る発明は、請求項9に記載の光変調装置であって、前記変調信号電圧は、振幅が前記Vπである正パルスと、負パルスとが交互に繰り返され、該正パルスと該負パルスの間に0Vの区間が存在していることを特徴としている。
また、請求項14に係る発明は、請求項10に記載の光変調装置であって、前記変調信号電圧は、振幅が前記Vπの1/2である正パルスと、負パルスとが交互に繰り返されることを特徴としている。
変調信号電圧の正の実効値と負の実効値が等しいので、正の実効値で発生する内部電界と負の実効値で発生する内部電界が等しく逆向きであり、それらは互いに相殺しあうのでDCドリフトが起こらなくなる。これによりオン/オフ消光比低下を抑えることができる。
本発明を実施するための最良の形態を図面を参照して説明する。図1は本発明の光変調装置の概略構成図、図2は光変調器の変調曲線が周期λの周期曲線で、0Vを原点とする対称な半波長電圧としてVπと−Vπをもつ場合の動作を説明するための図であり、図3は光変調器の変調曲線が周期λの周期曲線で0Vを原点とする対称な半波長電圧としてVπと−Vπをもつ変調曲線を(λ/4)の奇数倍だけシフトさせた場合の動作を説明するための図であり、図4は光変調器の変調曲線が周期λの周期曲線で0Vを原点とする対称な半波長電圧としてVπと−Vπをもつ変調曲線を(λ/4)の整数倍以外の量シフトさせた場合の動作を説明するための図である。
本発明の光変調装置100は、電気光学効果を有する基体30に、マッハツェンダ型光導波路11が形成され、該マッハツェンダ型光導波路11に変調信号電圧を印加するための変調用電極12を備えたマッハツェンダ型光変調器1と、該変調用電極12に変調信号電圧を供給する変調信号電圧発生器2とを有する。マッハツェンダ型光変調器1は、変調用電極12に供給される変調信号電圧に応じて、出力光の強度を変調するものである。一方、変調信号電圧発生器2は、変調用電極12に正の実効値と負の実効値とが等しい変調信号電圧を交互に供給するものである。マッハツェンダ型光導波路11は一本の入力導波路111をY分岐112で二本の干渉腕導波路113、113’に分岐し、Y分岐112’で再び一本の出力導波路111’に交差させたものである。変調用電極12は二つの干渉腕導波路113、113’の間に形成された信号電極121aと干渉腕導波路113、113’を挟むように設けられた対向電極121b、121’bからなる。
ニオブ酸リチウム(LN:LiNbO3)、タンタル酸リチウム(LT:LiTaO3)など電気光学効果を有する基体30にマッハツェンダ型光導波路11を形成するには、最初導波路パターンを転写形成するためのフォトレジストをスピンコータ等で塗布する。次に対称な導波路パターンが描画されているフォトマスクを用いて露光・現像を行い導波路パターンを形成する。次に導波路を形成するために例えばチタンを蒸着し、フォトレジストとその上のチタンを除去する。次に基体30を900〜1100°Cに加熱処理して、チタンを熱拡散させることでマッハツェンダ型光導波路11が形成される。
基体30に変調用電極12を形成するには、最初電極パターンを転写するためのフォトレジストをスピンコータで塗布し、電極パターンが描画されているフォトマスクを用いて露光・現像を行い電極パターンを形成する。次に例えば電気メッキ法で金メッキを行い、金電極(信号電極121a、対向電極121b、121’b)を形成する。
たとえば、干渉腕導波路113,113’の光学長さ(=屈折率×長さ)を等しく作製することで、図2に示すようなVπ電圧が原点に対称な変調曲線13をもつ光変調器1とすることができる。また、干渉腕導波路113の光学長さをL,干渉腕導波路113’の光学長さをL’、変調曲線の周期をλとすると、たとえば、nを整数としたとき、L−L’=(λ/4)×(2n+1)になるように干渉腕導波路113,113’を作製することで、図3に示すような(λ/4)×(2n+1)シフトした変調曲線13’もつ光変調器1とすることができる。なお、ここで、n=0,1,2,3・・・で、図3はn=0の場合である。さらに、たとえば、上記背景技術で説明した特開平11−52315公報のように、干渉腕導波路113’の一部に干渉腕導波路113’と異なるドーパントをドープしてシフト量を調節することで、図4に示すようなシフト量がλ/4の整数倍以外の任意の大きさシフトした変調曲線13”をもつ光変調器1とすることができる。
変調信号電圧発生器2は、光変調器1の信号電極121aに正の実効値と負の実効値が等しい変調信号電圧を交互に供給するためのもので、正の実効値と負の実効値が等しい所定の変調信号電圧を発生する。光変調器1が図2に示すようなVπ電圧が原点に対称な変調曲線13をもつ場合は、図2に示すような振幅がVπでパルス幅τpの正パルスとパルス幅τnの負パルスがτ’の間隔で交互に繰り返され、τp=τnである変調信号電圧21を発生する変調信号電圧発生器2を用いる。なお、本発明で用いている実効値は、たとえば、上記の場合、実効値211=Vπ{τp/(τp+2τ’+τn)}1/2、実効値212=Vπ{τn/(τp+2τ’+τn)}1/2である。
光変調器1が図3に示すような図2に示す変調曲線13をλ/4シフトさせた変調曲線13’をもつ場合は、図3に示すような振幅がVπ/2でパルス幅τpの正パルスとパルス幅τnの負パルスが交互に繰り返され、τp=τnである変調信号21’を発生する変調信号電圧発生器2を用いる。
光変調器1が図4に示すような図2に示す変調曲線13をλ/4の整数倍以外の任意の大きさシフトさせた変調曲線13”をもつ場合は、図4に示すような振幅がE1でパルス幅τpの正パルスと振幅がE0でパルス幅τnの負パルスが交互に繰り返され、τp≠τnである変調信号電圧21”を発生する変調信号電圧発生器2を用いる。なお、ここで、E0(<0)は光出力が”0”(最小)となる電圧であり、E1は光出力が”1”(最大)となる電圧であり、且つE1τp 1/2=E0τn 1/2である。
変調信号電圧発生器2は、ベースラインが0Vの繰り返し信号パルスを発生する信号パルス発生回路と、信号パルス発生回路から発生された繰り返し信号パルスに加えてベースラインを負にシフトさせるDCバイアスシフト電圧を発生するDCバイアスシフト回路と、を有することが好ましい。
たとえば、図4で変調曲線13”のE1=2|E0|の場合、4τp=τn、すなわちデューティ比τp:τn=1:4の変調信号21”を発生させる必要があるが、それは次のように行われる。すなわち、信号パルス発生回路からベースラインが0Vで、振幅が(E1−E0)、パルス幅がτp、パルス間隔がτnの繰り返し信号パルスを発生させ、DCバイアスシフト回路からE0のバイアス電圧を発生させ、両者を加えあわせると、振幅がE1でパルス幅τpの正パルスと振幅がE0でパルス幅τnの負パルスが交互に繰り返される変調信号電圧21”となる。なお、上記の例では、E1が正でE0が負の場合を例示しているが、これらの符号を逆にした場合、すなわち、E1が負でE0が正の場合でもよい。この場合には、振幅が、E1でパルス幅がτnの正のパルスが交互に繰り返される変調信号電圧となる。以上の説明は、はじめに特定の変調曲線(E1=2|E0|)を有する光変調器があることから出発して、DCドリフトが発生しないように変調信号のデューティ比τp:τnを1:4にする変調信号電圧を発生させるものであったが、逆にしてもよい。すなわち、たとえば、変調信号および光出力特性のデューティ比τp:τnが1:1.5の光変調装置を構成するには、次のようにすればよい。信号パルス発生回路から振幅が(E1−E0)でパルス幅がτp、パルス間隔がτn(=1.5τp)の繰り返し信号パルスが発生され、DCバイアスシフト回路からE0のバイアス電圧が発生され、両者が加え合わされて、振幅がE1でパルス幅τpの正パルスと振幅がE0でパルス幅τnの負パルスが交互に繰り返される変調信号電圧21”が発生される変調信号発生器2を用意する。次に、E1=(1.5)1/2|E0|の変調曲線13”をもつ光変調器1を用意することで、デューティ比1:1.5の光出力特性とすることができる。この場合も、E1が正でE0が負の場合を例示しているが、これらの符号を逆にした場合、すなわち、E1が負でE0が正の場合でもよい。
したがって、変調信号電圧発生器2が、信号パルス発生回路と、DCバイアスシフト回路と、を有するようにすることで、任意のデューティ比で正の実効値と負の実効値が等しい変調信号電圧を作ることができ、任意のデューティ比の光出力特性をもつDCドリフトのない光変調装置とすることができる。
以上は信号パルス発生回路が、矩形波信号パルスを発生する場合について説明したが、矩形波信号パルスに限定されるものでない。たとえば、信号パルスとしては、三角波パルス、正弦波パルス、交流電圧を整流した全波又は半波整流波形、あるいは周期関数波でもよい。
次に、作用および効果について説明する。光変調器1が図2に示すようなVπ電圧が原点に対称な変調曲線13をもつ場合、変調器1の信号電極121aに変調信号電圧発生器2から、振幅がVπでパルス幅τpの正パルスとパルス幅τnの負パルスがτ’の間隔で交互に繰り返され、τp=τnである変調信号電圧21が供給されると、正パルスと負パルスの間すなわちτpとτnの時間はそれぞれVπ、−Vπ電圧が印加されるので光出力が”0”、それ以外すなわちτ’の時間は0Vが印加されるので光出力が”1”となり、図2に示す光出力波形14となる。τp=τnであるので、正の実効値211=Vπ{τp/(τp+2τ’+τn)}1/2と負の実効値212=Vπ{τn/(τp+2τ’+τn)}1/2が等しく、正パルスが印加されたことによって蓄積された電荷による内部電界と、負パルスが印加されたことによって蓄積された電荷による内部電界が互いに逆向きで等しい大きさである。したがって、互いの内部電界が相殺され、DCドリフトが防止される。また、この場合は、正パルスと負パルスの間隔τ’を任意に設定しても正の実効値211と負の実効値212を等しくできるので、任意のデューティ比τ’:τp=τ’:τnの光出力特性とすることができる。なお、上記の場合は、マッハツェンダ型光変調器の強度変調特性が、電圧が0Vで出力光が最大となり、電圧がVπ及び−Vπで出力光が最小となる場合を示すものであるが、これとは逆に、電圧が0Vで出力光が最小となり、電圧がVπ及び−Vπで出力光が最大となる強度変調特性であってもよい。この場合にも、変調信号電圧を正の実効値と負の実効値とが等しい変調信号電圧とすることで、上記と同様の作用を得ることができる。
光変調器1が図3に示すような図2に示す変調曲線13をλ/4の奇数倍シフトさせた変調曲線13’をもつ場合、変調器1の信号電極121aに変調信号電圧発生器2から、振幅がVπ/2でパルス幅τpの正パルスとパルス幅τnの負パルスが交互に繰り返され、τp=τnである変調信号電圧21’が供給されると、正パルスの間すなわちτpの時間はVπ/2の電圧が印加されるので光出力が”1”となり、負パルスの間すなわちτnの時間は−Vπ/2の電圧が印加されるので光出力が”0”となり、図3に示す光出力波形14’となる。この場合も正の実効値211’=(Vπ/2){τp/(τp+τn)}1/2、負の実効値212’=(Vπ/2){τn/(τp+τn)}1/2 であり、τp=τnであるので、実効値211’=実効値212’である。したがって、正パルスが印加されたことによって蓄積された電荷による内部電界と、負パルスが印加されたことによって蓄積された電荷による内部電界が互いに逆向きで等しい大きさであるので、互いの内部電界が相殺され、DCドリフトが防止される。また、この場合は、印可する電圧がVπ電圧の半分でよく、絶縁対策、ノイズ対策が容易になると共に、蓄積される電荷量が少なく、より一層DCドリフトが防止される。なお、この場合は、光出力特性14’のデューティ比τp:τnは1:1に固定される。また、上記の場合は、マッハツェンダ型光変調器の強度変調特性が、電圧が−Vπ/2で出力光が最大となり、電圧がVπ/2で出力光が最小となる場合を示すものであるが、これとは逆に、電圧が−Vπ/2で出力光が最小となり、電圧がVπ/2で出力光が最大となるような強度変調特性であってもよい。この場合にも、変調信号電圧を正の実効値と負の実効値とが等しい変調信号電圧とすることで、上記と同様の作用を得ることができる。
光変調器1が図4に示すような図2に示す変調曲線13をλ/4の整数倍以外の量シフトさせた変調曲線13”をもつ場合、変調器1の信号電極121aに変調信号電圧発生器2から、振幅がE1でパルス幅がτpの正パルスと振幅がE0でパルス幅がτnの負パルスが交互に繰り返され、E1τp 1/2=|E0|τn 1/2である変調信号電圧21”が供給されると、正パルスの間すなわちτpの時間はE1の電圧が印加されるので光出力が”1”となり、負パルスの間すなわちτnの時間はE0の電圧が印加されるので光出力が”0”となり、図4に示す光出力波形14”となる。この場合も正の実効値211”=E1{τp/(τp+τn)}1/2 、負の実効値212”=|E0|{τn/(τp+τn)}1/2 であり、E1τp 1/2=|E0|τn 1/2であるので、実効値211”=実効値212”である。したがって、正パルスが印加されたことによって蓄積された電荷による内部電界と、負パルスが印加されたことによって蓄積された電荷による内部電界が互いに逆向きで等しい大きさであるので、互いの内部電界が相殺され、DCドリフトが防止される。この場合の光出力特性のデューティ比τp:τnは、任意に選ぶことができる。
図5は、本実施例の光変調装置を用いた光送信装置の構成図であり、図6は本実施例装置における変調信号電圧発生器のブロック図、図7は本実施例装置における変調信号電圧発生器から発生された変調信号電圧波形である。
本実施例の光変調装置100は、LN光変調器1と変調器1に変調信号電圧を供給する変調信号電圧発生器2と、変調信号電圧発生器2と光変調器1を連結するSMA(Sub Miniature Type A)コネクタ4と、変調信号電圧発生器2の電源3とからなる。光変調器1は、変調信号電圧発生器2からの変調信号電圧25にマッチする変調曲線をもつように設計製作されたもので、信号電極(図1の121a)に接続されている変調信号入力ピン122aと対向電極(図1の121b、121’b)に接続されているグランドピン122bとを備えている。変調信号電圧発生器2は、信号パルス発生回路22とDCバイアスシフト回路23からなり、変調信号電圧を出力する出力端子24aとアース端子24bを備えている。変調信号電圧発生器2の出力端子24aはSMAケーブル41aとSMAコネクタ4を介して光変調器1の変調信号入力ピン122aに接続されている。アース端子24bはSMAケーブル41bとSMAコネクタ4を介して光変調器1のグランドピン122bに接続されている。なお、本実施例ではSMAケーブル41a、41bの長さが20cmのものを使用しているが、この長さはケーブルの許容電流、電圧降下、周波数特性を考慮して決められる。
図5において、200は光変調器1に光を入力するための光発生器で、たとえばレーザダイオードなどを用いることができる。レーザダイオードを用いると、発生する光の偏波は直線編波している。201は光発生器200からの光を伝搬させる光ファイバで、光発生器200がレーザダイオードの場合、長さが50cmの偏波保存ファイバである。偏波保存ファイバを用いるのは、光発生器200から発生した光の偏波面を保存するためで、その長さは特に使用上の不具合がなければいくらでもよい。203は、光変調器1に光を入力するための光ファイバで、202は光ファイバ201と203を繋ぐコネクタである。光ファイバ203も長さ50cmの偏波保存ファイバで、これはファイバ201からの光の偏波面を保存するためで、その長さは特に使用上の不具合がなければいくらでもよい。204は光変調器1から出射する光を出力するための光ファイバで、長さ50cmの偏波保存ファイバである。偏波保存ファイバを使用するのは、光変調器1から出射した光の偏波面を保存するためで、その長さは特に使用上の不具合がなければいくらでもよい。また、光変調器1から出射した光の偏波面を保存する必要がない場合は、偏波無依存のシングルモードファイバでもよい。
図7は、変調信号電圧発生器2が発生する変調信号電圧25の説明図である。図の横軸は時間軸で、縦軸は電圧レベル軸で、τpは正信号パルスの時間幅(単位:秒)、τnは負信号パルスの時間幅(単位:秒)、E1(>0)はパルス電圧レベル(振幅、単位:V)、|E0|はオフセット電圧レベル(単位:V)であり、E1τp 1/2=|E0|τn 1/2という関係がある。
変調信号電圧25は次のようにして発生される。パルス発生回路22からE1τp 1/2=|E0|τn 1/2の関係が成り立ち、ベースラインが0Vで、振幅が(E1−E0)、パルス幅がτp、パルス間隔がτnの繰り返し信号パルスを発生させ、DCバイアスシフト回路23からE0(<0)のバイアス電圧を発生させ、両者を加え合わせると、振幅がE1でパルス幅τpの正パルスと振幅がE0でパルス幅τnの負パルスが交互に繰り返される変調信号電圧25となる。なお、DCバイアスシフト回路23はレギュレータと可変抵抗を有し、バイアス電圧E0を変えることができるようになっているので、任意のデューティ比を達成することができる。
光変調器1に光出力が最大になる変調電圧がE1で、光出力が最小になる変調電圧がE0の変調曲線をもつように設計製作されたものを用いて、変調信号電圧発生器2から発生される振幅がE1でパルス幅τpの正パルスと振幅がE0でパルス幅τnの負パルスが交互に繰り返され、E1τp 1/2=|E0|τn 1/2である変調信号電圧25を供給することで、DCドリフトが防止される。
次に本実施例での具体的な検証結果を説明する。変調信号電圧発生器2から発生される変調信号電圧が正パルスの実効値と負パルスの実効値が等しくなるようにした。すなわち、E1τp 1/2=|E0|τn 1/2となるように、変調信号電圧発生器2のパルス発生回路22からパルス幅τpが20ns、パルス間隔τnが6μs、パルス振幅が(E1−E0)=(4+0.23)Vの繰り返し信号パルスを発生させ、DCバイアスシフト回路23からE0=−0.23Vのバイアス電圧を発生させ、両者を加え合わせて振幅が4Vでパルス幅が20nsの正パルスと、振幅が0.23Vでパルス幅が6μsの負パルスが交互に繰り返される変調信号電圧25としている。
上記の変調信号電圧25を光出力が最大になる変調電圧がE1=4Vで、光出力が最小になる変調電圧がE0=−0.23Vの変調曲線をもつように設計製作された光変調器1に供給した。その結果、信号電極(図1の121a)に接続されている変調信号入力ピン122aに供給される変調信号電圧がE1=4.0Vのとき光出力が最大の”1”(光出力オン)となり、光ファイバ204から光が出力された。また、変調信号入力ピン122aに供給される変調信号電圧がE0=−0.23Vのとき光出力が最小の”0”(光出力オフ)となり、光ファイバ204からの光出力が最小となった。オン−オフのデューティ比は1:300であった。
また、本実施例の光変調装置100を連続8時間動作させたがオン/オフ消光比の低下がみられず、消光比低下の原因となるDCドリフトが低減できた。なお、30dBという高い消光比が得られた。これは、E1τp 1/2=4×(20×10-91/2=5.66×10-4で、|E0|τn 1/2=0.23×(6×10-61/2 =5.63×10-4であるので、E1τp 1/2=|E0|τn 1/2がほぼ成立しているため、正パルスの実効値と負パルスの実効値が等しいためである。すなわち、実効値計算式で実効値を計算すると、正パルスの実効値=E1×{τp/(τp+τn)}1/2=4×(20×10-9/6020×10-91/2=0.23であり、 負パルスの実効値=E0×{τn/(τp+τn)}1/2=0.23×(6000×10-9/6020×10-91/2=0.23であるので、両者に等式が成立するからである。
本発明を実施するための最良の形態の光変調装置の概略構成図である。 光変調器の変調曲線が周期λの周期曲線で、0Vを原点とする対象な半波長電圧Vπと−Vπをもつ場合の動作を説明するための図である。 光変調器の変調曲線が周期λの周期曲線で0Vを原点とする対象な半波長電圧Vπと−Vπをもつ変調曲線を(λ/4)の奇数倍だけシフトさせた場合の動作を説明するための図である。 光変調器の変調曲線が周期λの周期曲線で0Vを原点とする対象な半波長電圧Vπと−Vπをもつ変調曲線を(λ/4)の整数倍以外の量シフトさせた場合の動作を説明するための図である。 実施例の光変調装置を用いた光送信装置の概略構成図である。 実施例の光送信装置における変調信号電圧発生器のブロック図である。 実施例の光送信装置における変調信号発生器から発生された変調信号電圧波形である。 従来のマッハツェンダ型光変調器の平面図である。 変調信号電圧と出力光の関係を示す変調曲線である。
符号の説明
1・・・・・・・・・・・・・・マッハツェンダ型光変調器
2・・・・・・・・・・・・・・変調信号電圧発生器
11・・・・・・・・・・・・・マッハツェンダ型光導波路
12・・・・・・・・・・・・・変調用電極
13、13’、13”・・・・・変調曲線
21、21’、21”、25・・変調信号電圧
22・・・・・・・・・・・・・信号パルス発生回路
23・・・・・・・・・・・・・DCバイアスシフト回路
30・・・・・・・・・・・・・基体
100・・・・・・・・・・・・光変調装置
211、211’、211”・・正の実効値
212、212’、212”・・負の実効値

Claims (14)

  1. 電気光学効果を有する基体にマッハツェンダ型光導波路が形成され、該マッハツェンダ型光導波路に交差する方向に変調信号電圧を印加するための変調用電極を備え、該変調用電極に印加される変調信号電圧に応じて出力光の強度を変調するマッハツェンダ型光変調器の該変調用電極に、前記変調信号電圧として正の実効値と負の実効値とが等しい変調信号電圧を交互に供給することを特徴とするマッハツェンダ型光変調器の駆動方法。
  2. 前記マッハツェンダ型光変調器の、前記変調用電極に印加される変調信号電圧と出力光の強度との関係である強度変調特性は、縦軸を光出力、横軸を変調信号電圧としたとき、横軸方向の周期がλの周期曲線であり、0Vを原点とする対称な(λ/2)電圧としてVπと−Vπをもつ変調曲線で表されることを特徴とする請求項1に記載のマッハツェンダ型光変調器の駆動方法。
  3. 前記マッハツェンダ型光変調器の、前記変調用電極に印加される変調信号電圧と出力光の強度との関係である強度変調特性は、縦軸を光出力、横軸を変調信号電圧としたとき、横軸方向の周期がλの周期曲線であり、0Vを原点とする対称な(λ/2)電圧としてVπと−Vπをもつ変調曲線を(λ/4)の奇数倍だけ前記横軸方向にシフトさせた変調曲線で表されることを特徴とする請求項1に記載のマッハツェンダ型光変調器の駆動方法。
  4. 前記変調信号電圧は、ベースラインが0Vの繰り返し信号パルスに該信号パルスの該ベースラインを負にシフトさせるDCバイアスシフト電圧を加えたものであることを特徴とする請求項1に記載のマッハツェンダ型光変調器の駆動方法。
  5. 前記変調信号電圧は、前記出力光の強度が最大となる正の第1電圧を有する第1パルスと、該出力光の強度が最小となる負の第2電圧を有する第2パルスが交互に繰り返されることを特徴とする請求項1に記載のマッハツェンダ型光変調器の駆動方法。
  6. 前記変調信号電圧は、振幅が前記Vπである正パルスと、負パルスとが交互に繰り返され、該正パルスと該負パルスの間に0Vの区間が存在していることを特徴とする請求項2に記載のマッハツェンダ型光変調器の駆動方法。
  7. 前記変調信号電圧は、振幅が前記Vπの1/2である正パルスと、負パルスとが交互に繰り返されることを特徴とする請求項3に記載のマッハツェンダ型光変調器の駆動方法。
  8. 電気光学効果を有する基体にマッハツェンダ型光導波路が形成され、該マッハツェンダ型光導波路に交差する方向に変調信号電圧を印加するための変調用電極を備え、該変調用電極に印加される変調信号電圧に応じて出力光の強度を変調するマッハツェンダ型光変調器と、
    前記変調信号電圧として正の実効値と負の実効値とが等しい変調信号電圧を、前記変調用電極に交互に供給する変調信号電圧発生器と、
    を有することを特徴とする光変調装置。
  9. 前記マッハツェンダ型光変調器は、前記変調用電極に印加される変調信号電圧と出力光の強度との関係である強度変調特性として、縦軸を光出力、横軸を変調信号電圧としたとき、横軸方向の周期がλの周期曲線であり、0Vを原点とする対称な(λ/2)電圧としてVπと−Vπをもつ変調曲線で表される強度変調特性をもつことを特徴とする請求項8に記載の光変調装置。
  10. 前記マッハツェンダ型光変調器は、前記変調用電極に印加される変調信号電圧と出力光の強度との関係である強度変調特性として、縦軸を光出力、横軸を変調信号電圧としたとき、横軸方向の周期がλの周期曲線であり、0Vを原点とする対称な(λ/2)電圧としてVπと−Vπをもつ変調曲線を(λ/4)の奇数倍だけ前記横軸方向にシフトさせた変調曲線で表される強度変調特性を有することを特徴とする請求項8に記載の光変調装置。
  11. 前記変調信号電圧発生器は、ベースラインが0Vの繰り返し信号パルスを発生する信号パルス発生回路と、該信号パルス発生回路から発生された該繰り返し信号パルスに加えて該ベースラインを負にシフトさせるDCバイアスシフト電圧を発生するDCバイアスシフト回路と、を有することを特徴とする請求項8に記載の光変調装置。
  12. 前記変調信号電圧は、前記出力光の強度が最大となる正の第1電圧を有する第1パルスと、該出力光の強度が最小となる負の第2電圧を有する第2パルスが交互に繰り返されることを特徴とする請求項8に記載の光変調装置器。
  13. 前記変調信号電圧は、振幅が前記Vπである正パルスと、負パルスとが交互に繰り返され、該正パルスと該負パルスの間に0Vの区間が存在していることを特徴とする請求項9に記載の光変調装置。
  14. 前記変調信号電圧は、振幅が前記Vπの1/2である正パルスと、負パルスとが交互に繰り返されることを特徴とする請求項10に記載の光変調装置。
JP2005237920A 2004-09-28 2005-08-18 マッハツェンダ型光変調器の駆動方法及び光変調装置 Pending JP2006126796A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005237920A JP2006126796A (ja) 2004-09-28 2005-08-18 マッハツェンダ型光変調器の駆動方法及び光変調装置
EP05020729A EP1640788A1 (en) 2004-09-28 2005-09-22 Method of driving Mach-Zehnder light modulator and light modulating device
US11/236,526 US20060067601A1 (en) 2004-09-28 2005-09-28 Method of driving mach-zehnder light modulator and light modulating device

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004282587 2004-09-28
JP2005237920A JP2006126796A (ja) 2004-09-28 2005-08-18 マッハツェンダ型光変調器の駆動方法及び光変調装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006126796A true JP2006126796A (ja) 2006-05-18

Family

ID=35478780

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005237920A Pending JP2006126796A (ja) 2004-09-28 2005-08-18 マッハツェンダ型光変調器の駆動方法及び光変調装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US20060067601A1 (ja)
EP (1) EP1640788A1 (ja)
JP (1) JP2006126796A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010283266A (ja) * 2009-06-08 2010-12-16 Mitsubishi Electric Corp 光子検出器、それを用いた量子暗号通信装置、及び、光子検出方法
US8837955B2 (en) 2008-09-22 2014-09-16 Mitsubishi Electric Corporation Phase modulation apparatus, transmitting apparatus, receiving apparatus, and phase modulation method

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5803641B2 (ja) * 2011-12-09 2015-11-04 オムロンヘルスケア株式会社 電子血圧計
US10914968B2 (en) 2016-03-24 2021-02-09 Huawei Technologies Canada Co., Ltd. Photonic elements driven by common electrical driver

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56153541A (en) * 1980-04-30 1981-11-27 Victor Co Of Japan Ltd Bias stabilizing device for light modulator
JPH0324521A (ja) * 1989-06-22 1991-02-01 Nec Corp 光変調回路
JPH0373916A (ja) * 1989-08-15 1991-03-28 Fujitsu Ltd 光変調器の駆動方式
JPH04337707A (ja) * 1991-05-15 1992-11-25 Fujitsu Ltd 光変調器の動作点制御方法
JP2002023120A (ja) * 2000-06-30 2002-01-23 Mitsubishi Electric Corp 光送信装置およびこれに用いる光変調器のバイアス電圧制御方法
JP2004077513A (ja) * 2002-08-09 2004-03-11 Sumitomo Osaka Cement Co Ltd 外部光変調器の動作点/光出力安定化方法及び装置

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03257423A (ja) * 1990-03-08 1991-11-15 Fujitsu Ltd 導波路型光変調器の動作点トリミング方法
KR100271188B1 (ko) * 1993-07-07 2000-11-01 도낀 가부시끼가이샤 광 변조장치(optical modulator)
US6049642A (en) * 1996-10-09 2000-04-11 Nec Corporation Nonlinear optical switch
JPH1152315A (ja) * 1997-08-04 1999-02-26 Sumitomo Osaka Cement Co Ltd 導波路型光変調器の動作点制御方法及び導波路型光変調器

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56153541A (en) * 1980-04-30 1981-11-27 Victor Co Of Japan Ltd Bias stabilizing device for light modulator
JPH0324521A (ja) * 1989-06-22 1991-02-01 Nec Corp 光変調回路
JPH0373916A (ja) * 1989-08-15 1991-03-28 Fujitsu Ltd 光変調器の駆動方式
JPH04337707A (ja) * 1991-05-15 1992-11-25 Fujitsu Ltd 光変調器の動作点制御方法
JP2002023120A (ja) * 2000-06-30 2002-01-23 Mitsubishi Electric Corp 光送信装置およびこれに用いる光変調器のバイアス電圧制御方法
JP2004077513A (ja) * 2002-08-09 2004-03-11 Sumitomo Osaka Cement Co Ltd 外部光変調器の動作点/光出力安定化方法及び装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8837955B2 (en) 2008-09-22 2014-09-16 Mitsubishi Electric Corporation Phase modulation apparatus, transmitting apparatus, receiving apparatus, and phase modulation method
JP2010283266A (ja) * 2009-06-08 2010-12-16 Mitsubishi Electric Corp 光子検出器、それを用いた量子暗号通信装置、及び、光子検出方法

Also Published As

Publication number Publication date
US20060067601A1 (en) 2006-03-30
EP1640788A1 (en) 2006-03-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Izutsu et al. Integrated optical SSB modulator/frequency shifter
JP4771216B2 (ja) 超平坦光周波数コム信号発生器
CN101578544B (zh) 分段光调制器
JP3957217B2 (ja) 光変調器
JP4552032B2 (ja) 高次成分を消去可能な光振幅変調システム
US20090103924A1 (en) Fourth harmonic generating system using optical double side-band suppressed carrier modulator
US7991298B2 (en) DSB-SC modulation system capable of erasing carrier and secondary component
KR940020665A (ko) 주기적 도메인 반전 전기 광학 변조기 및 변조 방법(Periodic Domain Reversal Electro-Optic Modulator)
US6341031B1 (en) Optical pulse generation using a high order function waveguide interferometer
EP2239620B1 (en) Optical pulse generator
US10133149B2 (en) Apparatus and methods for generating nonlinear effects in centrosymmetric materials
JP2006126796A (ja) マッハツェンダ型光変調器の駆動方法及び光変調装置
US20100067841A1 (en) Optical device and optical transmitter
US6552838B2 (en) LiNbO3 Mach-Zehnder modulator with low drive voltage requirement and adjustable chirp
JP4991610B2 (ja) 光変調器の半波長電圧の測定方法
CN206515569U (zh) 激光脉冲整形装置及激光脉冲整形系统
CN110411715B (zh) 用于确定amzi相位调制器半波电压的装置和方法
JP3249884B2 (ja) 偏光光信号の変調装置及び方法
JP2004302238A (ja) 光ssb変調装置
JP2823872B2 (ja) 光送信装置
CN113485035A (zh) 一种基于电光调制器的高平坦度光频梳产生装置
JPH0593891A (ja) 導波型光変調器及びその駆動方法
JP2008009314A (ja) 光導波路素子、光変調器および光通信装置
JP2007047230A (ja) 高消光比変調可能な光搬送波抑圧両側波帯(dsb−sc)変調システム
Liu et al. Flat Optical Frequency Comb Generation Based on Intensity Modulator with RF Frequency Multiplication Circuit and Dual-parallel Mach-Zehnder Modulator

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080723

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100817

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101015

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110705

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110905

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110927