JP2006125240A - エンジン制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 簡素な構成でありながらも、欠歯の誤検出に起因して、クランク軸の回転角度を示すカウント値に大きな誤差が生じてしまうことを防止可能なエンジン制御装置を提供する。
【解決手段】 クランク処理部20は、欠歯の検出タイミングにて、tMCntHの値が、NE10信号においてノイズや本来発生しているべきパルスの欠落が1つ発生した場合に本来の欠歯の検出タイミングにて取り得る値である場合にのみ、表カウンタ21のカウント値を本来の欠歯の検出タイミングにて本来取るべき値に補正する。
【選択図】図6

Description

本発明は、エンジンのクランク軸の回転角度を逐次計測し、この計測結果に基づいてエンジンを制御するエンジン制御装置に関する。
従来より、エンジン制御装置では、エンジンのクランク軸の回転に応じてクランク軸センサから出力されるクランク軸回転信号(NE信号)と、クランク軸の回転に対して1/2の比率で回転するエンジンのカム軸の回転に応じてカム軸センサから出力される気筒判別信号(G信号)とに基づいて、クランク軸の回転角度を逐次計測し、燃料噴射制御や点火時期制御などを行っている。
より具体的には、クランク軸回転信号では、クランク軸の回転位置が予め設定された基準位置以外であるときには、クランク軸が所定角度(例えば、10°CA(クランクアングル))回転する毎にパルスを生じる。又、基準位置であるときには、クランク軸が所定角度よりも大きい角度(例えば、30°CA)回転するまでパルスが欠落した欠歯を生じる。
又、気筒判別信号では、例えば、クランク軸回転信号における欠歯の発生間隔にて、論理レベルがハイレベルからローレベル、もしくはローレベルからハイレベルへと変化する。
そして、エンジン制御装置では、エンジン制御装置にて実行すべき各種処理を実行するCPUが、クランク軸回転信号の有効エッジ(一般的には、立ち上がりエッジ)を検出する毎に、割込処理にて、クランク軸の回転角度を示すカウンタのカウント値をカウントアップすると共に、クランク軸回転信号の欠歯を検出する欠歯検出を行い、欠歯を検出した際に、気筒判別信号の論理レベルに応じたカウント値を設定することで、クランク軸の回転角度を逐次計測している。尚、クランク軸センサから出力されるクランク軸回転信号や、カム軸センサから出力される気筒判別信号は、アナログ信号からなり、エンジン制御装置では、これら信号の入力時に波形整形を施して、これら信号を二値化する。
ここで、一般的に、このようなエンジン制御装置では、クランク軸回転信号における有効エッジの発生間隔を逐次計測して、前回の計測結果との比を算出し、この算出比が所定の判定比以上であるといった欠歯判定条件が成立した際に、欠歯を検出したと判定している。
しかしながら、このようにカウンタのカウントアップや欠歯検出をCPUに実行させていたのでは、燃料噴射制御や点火時期制御などを高い頻度で実行しなければならないエンジンの高回転時に、CPUが実行すべき処理の負荷が著しく増加してしまう。
そこで、これを解決するために、エンジンの回転が不安定で有効エッジの発生間隔が大きく変動し、一定の判定比による欠歯検出が困難なエンジンの始動時には、CPUが、複雑な処理による欠歯検出と、カウント値のカウントアップとを行う一方、エンジンの回転が安定し、有効エッジの発生間隔が一定の範囲内に収まるエンジンの高回転時には、CPUとは別個に設けられた処理回路が、一定の判定比を用いた簡易な欠歯検出と、カウント値のカウントアップとを行うエンジン制御装置が考案されている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2004−3454号公報
ところで、車両には、通常、搭載された電装品などから放射されるノイズや、電装品の作動などに起因する過渡的な電圧低下に対する様々な対策が施されているため、クランク軸センサから出力されるクランク軸回転信号に、エンジン制御装置における波形整形回路の閾値を越えるようなノイズが重畳したり、波形整形回路の閾値を越えられないような出力低下が生じることは希である。
又、エンジン制御装置では、上述したように、欠歯の検出時に、気筒判別信号の論理レベルに応じてカウンタが本来取るべきカウント値をカウンタにセットするため、たとえ上述のようなノイズや出力低下が生じて、カウント値に誤差が生じてしまっても、次回の欠歯検出時には、カウント値が本来のカウント値に補正される。
しかしながら、一定の判定比を用いた簡易な欠歯検出を行う場合には、図20に示すように、欠歯が生じていない有効エッジの発生間隔中に、閾値を越えるノイズが重畳した場合に、欠歯判定条件が成立し易く、欠歯の誤検出が生じ易い。尚、図20は、欠歯判定条件が成立するようなタイミングでクランク軸信号にノイズが重畳した場合の一例を示すタイミングチャートである。
又、図21に示すように、車両の減速時などのようにエンジンの回転数が低下して、有効エッジの発生間隔が次第に大きくなる際に、クランク軸センサからの出力が波形整形回路の閾値を越えられずにパルスが欠落したり、又、エンジンの回転数が一定であってもパルスが連続して欠落した場合に、欠歯判定条件が成立し易く、欠歯の誤検出が生じ易い。尚、図21は、欠歯判定条件が成立するようなクランク軸回転信号の出力低下が生じた場合の一例を示すタイミングチャートである。
そして、このように欠歯の誤検出が生じた場合には、欠歯の検出タイミングとは異なるタイミングであるにも関わらず、気筒判別信号の論理レベルに応じたカウント値がセットされてしまい、カウンタのカウント値が本来取るべきカウント値に対して大きな誤差を生じてしまうという問題が発生する。
尚、このような問題の解決策の1つとして、欠歯の誤検出を判別する論理回路などをエンジン制御装置に設けることが考えられるが、誤検出を確実に判別するためには、論理回路などが大掛かりなものとなり、その結果、エンジン制御装置の規模やコストが大掛かりなものになってしまうことが考えられる。
そこで、本発明は、簡素な構成でありながらも、欠歯の誤検出に起因して、クランク軸の回転角度を示すカウント値に大きな誤差が生じてしまうことを防止可能なエンジン制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1記載のエンジン制御装置では、エンジンのクランク軸の回転位置が予め設定された基準位置以外であるときには、クランク軸が所定角度回転する毎にパルスを生じ、基準位置であるときには、クランク軸が所定角度よりも大きい角度回転するまでパルスが欠落した欠歯を生じるクランク軸回転信号が第1のカウンタに入力され、この第1のカウンタが、クランク軸回転信号におけるパルスの有効エッジにてカウント値をカウントアップし、このカウント値によってクランク軸の回転角度の計測結果を示す。又、その一方で、発生間隔計測手段が、有効エッジの発生間隔を逐次計測し、欠歯検出手段が、発生間隔計測手段の今回の計測結果と、前回の計測結果との比を逐次算出し、この算出比と、有効エッジ間に欠歯が生じたか否かを判定するために予め設定された判定比とに基づいて欠歯を検出する。
そして、欠歯検出手段の欠歯検出タイミングに基づいた補正タイミングにて、第1のカウンタのカウント値が、予め指定された指定数以内のズレが生じた場合に取り得る値である場合に、補正作動手段が補正手段を作動させ、補正手段が、補正タイミングにて第1のカウンタのカウント値が本来取るべき値である本来値に、第1のカウンタのカウント値を補正する。
つまり、このエンジン制御装置では、クランク軸回転信号に生じ得るノイズの数や有効エッジの欠落数を予め測定し、指定数を設定しておけば、欠歯の誤検出に起因して、第1のカウンタのカウント値が大きな誤差を生じてしまうようなタイミングが補正タイミングとなってしまっても、カウント値を間違った本来値に補正してしまうことがない。
即ち、このエンジン制御装置によれば、第1のカウンタのカウント値が、指定数以内のズレが生じた場合に取り得る値である場合にのみ、カウント値を本来値に補正するという簡素な構成でありながらも、欠歯の誤検出に起因して、クランク軸の回転角度を示すカウント値に大きな誤差が生じてしまうことを防止できる。
尚、「第1のカウンタのカウント値」は、第1のカウンタに設定されたカウント値でも良いし、第1のカウンタに設定される直前のカウント値でも良い。
又、「指定数」は、第1のカウンタのカウント値がプラス側にずれる場合とマイナス側にずれる場合とで互いに異なっていても良い。
又、このエンジン制御装置では、クランク軸回転信号におけるパルスの立ち上がりエッジ及び立ち下がりエッジのうちのいずれか一方、もしくは、両方を有効エッジとしても良く、両方を有効エッジとした場合には、クランク軸の回転角度をより細かく計測できる(つまり、計測分解能を向上できる。)。
但し、上述のエンジン制御装置では、クランク軸回転信号に指定数よりも多くのノイズや有効エッジの欠落が生じた場合に、カウント値を補正することができず、実際のクランク軸の回転角度との間に大きな誤差が生じたままとなってしまう。
そこで、補正作動手段は、請求項2記載のように、第1のカウンタのカウント値が、指定数を越えるズレが生じた場合に取り得る値である場合でも、今回の補正タイミングにおける第1のカウンタのカウント値と、前回の補正タイミングにおける第1のカウンタのカウント値との差を算出し、算出した差が欠歯の発生間隔に相当するカウント値と等しければ、補正手段を作動させるように設定されていることが望ましい。
つまり、今回の補正タイミングもしくは前回の補正タイミングが欠歯の誤検出に起因するものであれば、今回の補正タイミングにおける第1のカウンタのカウント値と、前回の補正タイミングにおける第1のカウント値との差が欠歯の発生間隔に相当するカウント値と不等となる。一方、今回の補正タイミング及び前回の補正タイミングが本来の欠歯の検出に起因し、更に、その間に新たなノイズや有効エッジの欠落が生じていなければ、第1のカウンタのカウント値に指定数を越えるズレが発生した場合でも、今回の補正タイミングにおける第1のカウンタのカウント値と前回の補正タイミングにおける第1のカウンタのカウント値との差は、欠歯の発生間隔と等しくなる。
従って、上述のように補正作動手段を設定すれば、指定数を越えるズレが生じても、本来の欠歯の検出に起因する補正タイミングにてカウント値を本来値へと補正できる。
又、たとえ今回の補正タイミング及び前回の補正タイミングが本来の欠歯の検出に起因するものであるにも関わらず、新たなズレが生じてしまっても、次回の補正タイミング以降にて新たなズレが更に生じなければ、次回の補正タイミング以降にてカウント値を本来値へと補正できる。
ここで、指定数を第1のカウンタのカウント2つ分以上とした場合には、例えば、ノイズの発生数や有効エッジの欠落数が第1のカウンタのカウント1つ分であるにも関わらず、欠歯の誤検出によって、第1のカウンタのカウント値が、カウント2つ分以上のズレが生じた場合に取り得る値となっているタイミングが補正タイミングとなり、カウント値を本来値に補正してしまった際に、却って新たな誤差が生じてしまう。
そこで、指定数以内のズレは、請求項3記載のように、有効エッジの発生数1つ分であることが望ましい。
特に、これを請求項2記載のエンジン制御装置に適用すると、第1のカウンタのカウント値のズレが有効エッジの発生数1つ分である場合には、補正タイミングにて、第1のカウンタのカウント値を本来値に補正でき、又、第1のカウンタのカウント値のズレが有効エッジの発生数2つ分以上である場合には、次回以降の補正タイミングにて、第1のカウンタのカウント値を本来値に補正できる。つまり、新たな誤差を生じることなく、第1のカウンタのカウント値を本来値に補正できる。
ところで、上述したエンジン制御装置はいずれも、請求項4記載のように、エンジンのカム軸の回転位置に応じてレベルが変化する気筒判別信号のレベルを判別するレベル判別手段と、該気筒判別信号のレベルに応じて予め設定された複数種類の本来値のうち、レベル判別手段の判別結果に応じたものを本来値に設定する第1の設定手段とを備えると良い。
このようにエンジン制御装置を構成すれば、気筒判別信号のレベルに応じて本来値を設定できる。
又、これに対して、請求項5記載のように、補正タイミングに応じて予め設定された複数種類の本来値のうち、第1のカウンタのカウント値に最も近いものを本来値に設定する第2の設定手段を備えても良い。
このようにエンジン制御装置を構成すれば、上述のように気筒判別信号のレベルを判定せずとも、本来値を設定できる。
又、上述したエンジン制御装置はいずれも、請求項6記載のように、クランク軸回転信号が入力され、有効エッジにてカウント値をカウントアップすると共に、欠歯検出タイミングにてカウント値を0にリセットする第2のカウンタを備え、該第2のカウンタのカウント値が予め指定された指定カウント値に達したタイミングを補正タイミングに用いることが望ましい。
このように構成されたエンジン制御装置では、本来の欠歯の検出時だけでなく、欠歯の誤検出時にも第2のカウンタのカウント値が0にリセットされるため、指定カウント値を適切に設定すれば、欠歯の誤検出から本来の欠歯の検出に達するまでに第2のカウンタのカウント値が指定カウント値に達することがない。
つまり、第2のカウンタを備えていない上述のエンジン制御装置では、欠歯の誤検出に起因した補正タイミングであっても、第1のカウンタのカウント値が、指定数以内のズレが生じた場合に取り得る値である場合に、カウント値を本来値に補正する事態が発生するのに対し、本発明のエンジン制御装置では、本来の欠歯の検出に起因する補正タイミングでのみ、カウント値を本来値へと補正できる。
又、上述したエンジン制御装置はいずれも、請求項7記載のように、クランク軸回転信号が入力され、有効エッジにてカウント値をカウントアップすると共に、欠歯検出タイミングにてカウント値を0にリセットする第2のカウンタを備え、補正タイミング間において、第1のカウンタのカウント値と、第2のカウンタのカウント値とを取得するカウント値取得手段と、該カウント値取得手段により取得された第1のカウンタのカウント値と、第2のカウンタのカウント値とを比較し、これらカウント値同士が不整合な場合にのみ、補正作動手段の作動を許可する補正許可手段とを備えることが望ましい。
つまり、第1のカウンタ及び第2のカウンタは、同様の有効エッジにてそれぞれのカウント値をカウントアップするため、本来は互いのカウント値が整合しているはずであるものの、欠歯の誤検出が生じた場合には、第2のカウンタのカウント値がリセットされ、第1のカウンタのカウント値と不整合が生じる。
従って、上述のようにエンジン制御装置を構成すれば、欠歯の誤検出が生じた場合でも、第1のカウンタのカウント値を間違った値に補正してしまうことを防止できる。
尚、ここで、エンジンが2サイクルである場合には、第1のカウンタのカウント範囲及び第2のカウンタのカウント範囲は、同一であるため、これらのカウント値同士が不一致な場合を「不整合」とする。
又、エンジンが4サイクルである場合には、第1のカウンタのカウント範囲は、クランク軸の回転角度における0°CA〜720°CAに相当するものとなる一方、第2のカウンタのカウント範囲は、0°CA〜360°CAに相当するものとなる。従って、この場合、これらカウント値同士が360°CA以外に相当する誤差を生じている場合を「不整合」とする。
ここで、カウント値取得手段をCPUによる逐次処理によって実現する場合(つまり、第1のカウンタのカウント値と第2のカウンタのカウント値とを同時ではなく順番に取得する場合)、取得タイミングのズレから、補正許可手段が、実際には第1のカウンタのカウント値と第2のカウンタのカウント値とが整合しているにも関わらず、これらカウント値が不整合であると誤判定したり(図19(a)参照)、不整合であるにも関わらず、整合していると誤判定する(図19(b)参照)事態が発生することが考えられる。
そこで、この場合、請求項8記載のように、カウント値取得手段は、有効エッジの発生間隔の最小時間よりも短い時間間隔にて、第1のカウンタのカウント値と、第2のカウンタのカウント値とを少なくとも3つ交互に取得し、補正許可手段は、第1のカウンタのカウント値と、第2のカウンタのカウント値とのうち、複数のカウント値を取得した一方のカウンタのカウント値同士が一致している場合にのみ作動するように設定されていることが望ましい。
このようにカウント値取得手段及び補正許可手段が設定されていれば、実際には第1のカウンタのカウント値と第2のカウンタのカウント値とが整合しているにも関わらず、補正作動手段の作動を許可してしまうことを防止できる。
但し、有効エッジと取得タイミングとが互いに非同期であるが故、カウント値取得手段がカウント値を取得している最中に、有効エッジが発生し、これに起因して、同一のカウンタから取得した複数のカウント値同士が不一致となってしまう事態が発生することが考えられる。
そこで、上述のエンジン制御装置は、請求項9記載のように、カウント値取得手段により取得された第1のカウンタのカウント値と、第2のカウンタのカウント値とのうち、複数のカウント値を取得した一方のカウンタのカウント値同士が不一致な場合に、カウント値取得手段を再作動させる再作動手段を備えることが望ましい。
このようにエンジン制御装置が構成されていれば、複数のカウント値を取得した一方のカウンタのカウント値同士が一致するまでカウント値の取得を繰り返すことができ、ひいては、第1のカウンタのカウント値と第2のカウンタのカウント値とが整合しているか否かを確実に判定できる。
ところで、上述したエンジン制御装置はいずれも、請求項10記載のように、発生間隔計測手段の前回の計測結果を予め設定された逓倍数で分割した時間を1周期とする逓倍クロック信号を生成する逓倍クロック生成手段と、該逓倍クロック信号によりカウント値を逓倍数までカウントアップすると共に、有効エッジにてカウント値を0にリセットする第3のカウンタとを備えると良い。
つまり、逓倍クロック生成手段と第3のカウンタとによって、有効エッジの発生間隔におけるクランク軸の回転角度を計測できるため、第1のカウンタのカウント値によってクランク軸の回転角度の上位を示し、第3のカウンタのカウント値をクランク軸の回転角度の下位を示すことにより、クランク軸の回転角度をより細かく示すことができる(つまり、計測分解能を向上できる。)。
尚、この場合、第3のカウンタのカウント値は、有効エッジにてクリアされるため、補正タイミングにて第3のカウンタのカウント値を本来値に応じたカウント値に補正する必要はない。
又、逓倍クロック生成手段は、欠歯検出手段が算出比を算出するのに用いる発生間隔計測手段と同一のものを用いても良いし、これとは別個のものを用いても良い。
そして、上述のエンジン制御装置は、請求項11記載のように、第1のカウンタのカウント値が欠歯の開始時点に相当するカウント値に達した際に、欠歯における有効エッジの欠落数だけ第3のカウンタのラップラウンドを許可すると共に、第3のカウンタから第1のカウンタへの桁上がりを許可するキャリーアップ許可手段を備えると良い。
このようにエンジン制御装置が構成されていれば、欠歯によって有効エッジが欠落しても、第1のカウンタのカウント値をカウントアップすることができ、ひいては、欠歯の開始時点から終了時点までにおいてもクランク軸の回転角度を計測することができる。
ところで、欠歯検出手段は、請求項12記載のように、ソフトウェアを用いて実現され、欠歯を検出する第1の欠歯検出手段と、算出比と、予め設定された一定の判定比とに基づいて、欠歯を検出する第2の欠歯検出手段と、単位時間当たりのクランク軸の回転数が予め指定された指定回転数に達するまでは、第1の欠歯検出手段を作動させ、該指定回転数に達したのちは、該第1の欠歯検出手段に代えて、第2の欠歯検出手段を作動させる切替手段とを備えると良い。
つまり、エンジンの回転(つまり、クランク軸の回転)が不安定で、有効エッジの発生間隔が大きく変動する回転数では、ソフトウェアによる複雑な処理によって速やかに欠歯を検出でき、又、エンジンの回転が安定し、有効エッジの発生間隔が一定の範囲内に収まる回転数では、簡易に欠歯を検出できる。
しかも、第1の欠歯検出手段をソフトウェアにより実現するため、エンジン制御装置の規模を大掛かりにすることがない。
尚、第2の欠歯検出手段も第1の欠歯検出手段と同様にソフトウェアを用いて実現されても良いが、燃料噴射制御や点火時期制御などを行うCPUに実行させた場合には、これら制御を高い頻度で行わなければならないエンジンの高回転時にCPUの処理の負荷が著しく増大してしまう。
そこで、第2の欠歯検出手段は、請求項13記載のように、ハードウェアを用いて実現されていることが望ましい。
即ち、一定比を用いて欠歯検出を行うためハードウェアで簡素に実現できる上、エンジンの高回転時におけるCPUの処理の負荷を増大させることがない。
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
[第1実施形態]
まず、図1は、本実施形態におけるエンジン制御装置(以下、「エンジンECU」という。)1の構成を示す構成ブロック図である。尚、本実施形態では、エンジンECU1は、直列4気筒の4ストローク1サイクルエンジン(所謂4サイクルエンジン)を制御対象とするものである。
図1に示すように、エンジンECU1は、エンジンを制御するための各種処理を実行するマイクロコンピュータ(以下、単に「マイコン」という。)2と、外部装置からの入力信号を受け、マイコン2へ入力する入力回路3,4,5,6と、マイコン2からの出力信号を受け、外部装置を作動させる出力回路7とを備える。
ここで、入力回路3は、クランク軸センサ8に接続され、クランク軸センサ8から入力されるクランク軸回転信号(NE信号)から一定周波数帯域のノイズを除去すると共に、このNE信号を矩形波に波形整形してマイコン2へ入力するように構成されている。尚、クランク軸センサ8は、エンジンのクランク軸9に固定されたロータ10の外周に対向して設けられ、ロータ10の外周に所定角度(本実施形態では10°CA)毎の間隔で形成された歯101を検出してパルスを発生する光電式もしくはホールIC式のセンサとして構成されている。但し、ロータ10の外周には、歯101が2個欠落した欠歯部102が1つ設けられている。
このため、入力回路3を介してマイコン2に入力されるNE信号(NE10信号)は、クランク軸9が10°回転する毎(10°CA毎)にパルスを生じると共に、ロータ10の欠歯部102がクランク軸センサ8に対向する基準位置に来ると、パルスの有効エッジ(本実施形態では立ち上がりエッジ)の間隔が3倍の長さ(つまり、30°CA分の長さ)となる分だけパルスが欠落した欠歯を生じる(例えば、図4参照)。尚、上述のようにロータ10では、欠歯部102が1つだけ設けられているため、NE10信号では、360°CA毎に欠歯を生じることとなる。
又、入力回路4は、カム軸センサ11に接続され、カム軸センサ11から入力される気筒判別信号(G信号)から一定周波数帯域のノイズを除去すると共に、このG信号を矩形波に波形整形してマイコン2へ入力するように構成されている。尚、カム軸センサ11は、クランク軸9の回転に対して1/2の比率で回転するエンジンのカム軸12に固定されたロータ13の外周に対向して設けられ、ロータ13の外周に形成された凹凸に応じて、G信号の論理レベルがハイレベルとローレベルとに変化する磁気抵抗素子(MRE)式のセンサとして構成されている。但し、ロータ13の外周には、60°間隔毎に凹凸が交互に形成されている。
このため、入力回路4を介してマイコン2へ入力されるG信号は、NE10信号のパルス発生期間中では、論理レベルが3回反転すると共に、NE10信号の欠歯発生タイミングでは、そのタイミング毎に交互に異なった論理レベルとなる(図4参照)。但し、本実施形態では、G信号の論理レベルは、クランク軸9の回転角度が360°CAであればローレベルとなり、720°CA(0°CA)であればハイレベルとなる。
又、入力回路5は、エンジンを始動させるためのスタータスイッチ14や、アクセルペダルの全閉を検出するアイドルスイッチ15などといったエンジン操作に関わるスイッチ類に接続され、これらスイッチからの入力信号から一定周波数帯域のノイズを除去して、これら入力信号をマイコン2へ入力するように構成されている。
又、入力回路6は、エンジンの吸入吸気量を検出するエアフローメータ16や、エンジンのスロットル弁の開度を検出するスロットルセンサ17、エンジンの冷却水の温度を検出する水温センサ18などといったエンジンの状態を検出する各種センサに接続され、これらセンサからの入力信号から一定周波数帯域のノイズを除去して、これら入力信号をマイコン2へ入力するように構成されている。
又、出力回路7は、エンジンの各気筒に設けられた4つの点火コイル41,42,43,44をスイッチングするイグナイタ19と、エンジンの各気筒に設けられた4つの燃料噴射弁51,52,53,54とに接続されており、マイコン2から出力される出力信号に応じて、イグナイタ19と燃料噴射弁51〜54とをそれぞれ作動させるように構成されている。
そして、マイコン2は、入力回路3,4を介して入力されるNE10信号とG信号とに基づいて、クランク軸9の回転角度を計測するクランク処理部20と、クランク軸9の回転角度を示す表カウンタ21と、NE10信号における欠歯からの有効エッジの発生数を示す裏カウンタ22と、NE10信号における有効エッジの発生間隔を予め設定された逓倍数(本実施形態では、32逓倍)だけ分割した時間を1周期とする逓倍クロック信号を生成する逓倍回路23とを備える。但し、クランク処理部20は、各種論理回路などから構成されている。又、表カウンタ21は、クランク軸9の回転角度の上位を示す上位カウンタ21aと、下位を示す下位カウンタ21bとから構成されている。
又、マイコン2は、エンジンを制御するための各種処理を実行するCPU24と、CPU24が実行すべき各種処理のプログラムや各種処理に用いるデータを記憶するROM25と、各種処理にて算出される各種データなどを一時記憶するRAM26と、エンジンECU1にて発生したエラーの履歴などを記憶するための不揮発性メモリであるEEPROM27とを備える。
又、マイコン2は、表カウンタ21のカウント値と燃料噴射制御や点火時期制御などを行うために予め設定された各種設定値とを比較し、表カウンタ21のカウント値がこれら各種設定値と一致した際に、出力回路7に対する角度同期信号や、CPU24に対する割込信号を発生する比較器28と、NE10信号における有効エッジの発生間隔の最小時間よりも十分に短い周期の内部クロック信号によって常時カウントアップされるフリーランタイマ29とを備える。
又、マイコン2は、入力回路6を介して入力されるエアフローメータ16の信号とスロットルセンサ17の信号と水温センサ18の信号とをディジタル信号に変換し、CPU24へ入力するA/D変換器30と、入力回路5を介して入力されるスタータスイッチ14の信号とアイドルスイッチ15の信号とをCPU24へ入力する一方、CPU24からの出力信号や比較器28からの角度同期信号を出力回路7へ出力するI/Oポート31とを備える。
このように構成されたマイコン2では、CPU24が、周知のエンジンECUのCPUと同様に、燃料噴射制御や点火時期制御などを行うと共に、エンジンの始動時から単位時間当たりのクランク軸9の回転数が予め指定された指定回転数(本実施形態では、500rpm)に達するまでは、NE10信号の有効エッジに起因する割込処理にて、NE10信号とG信号とに基づいて、欠歯検出や気筒検出、クランク軸9の回転角度の計測を行う。そして、クランク軸9の回転数が指定回転数に達したのち、欠歯を更に所定回数(本実施形態では2回)検出すると、クランク処理部20によるクランク軸9の回転角度の計測を有効にし、この割込処理を停止する。尚、このようなCPU24の割込処理は、上述の特許文献1に記載の内容とほぼ同様であるため、ここではこれ以上の説明を省略する。
以下、クランク処理部20が行う各種処理について説明する。
まず、図2は、クランク処理部20が行う回転角度計測処理の流れを示すフローチャートである。尚、本処理は、NE10信号におけるパルスの有効エッジが発生する毎に実行される。
図2に示すように、本処理では、まず、フリーランタイマ29のタイマ値を0にリセットすると共に、リセットする直前のタイマ値を今回の有効エッジの発生間隔T(n)として、当該クランク処理部20に設けられた記憶領域に設定する(S100)。
そして、記憶領域にて、下位カウンタ21bから上位カウンタ21aへの桁上がりを許可するキャリー許可フラグFcがONに設定されているか否かを確認する(S105)。
ここで、キャリー許可フラグFcがOFFに設定されている場合には(No:S105)、上位カウンタ21aのカウント値MCntHとして今回設定すべきカウント値を一時記憶するために記憶領域に設定されたカウント値tMCntHに、MCntHを1だけ加算したカウント値を設定すると共に、下位カウンタ21bのカウント値MCntLを0にリセットする(S110)。
そして、tMCntHが33もしくは69(つまり、欠歯の開始時点に相当するカウント値)であるか否かを確認し(S115)、33でも69でもなければ(No:S115)、キャリー許可フラグFc=ON時におけるMCntHを記憶するために記憶領域に設定されたカウント値MCntMを0にリセットし(S120)、後述のS155へ移行する。
一方、tMCntHが33もしくは69であれば(Yes:S115)、今回設定すべきキャリー許可フラグFcの状態を一時記憶するために記憶領域に設定された一時許可フラグtFcをONに設定すると共に(S125)、tMCntHの値をMCntMに設定し(S130)、後述のS155へ移行する。
一方、S105にて、キャリー許可フラグFcがONに設定されている場合には(Yes:S105)、一時許可フラグtFcをOFFに設定し(S135)、MCntMが33又は69のどちらであるのか確認する(S140)。
ここで、MCntMが33であれば(MCntM=33:S140)、tMCntHを36に設定すると共に、MCntLを0にリセットし(S145)、後述のS155へ移行する。一方、MCntMが69であれば(MCntM=69:S140)、tMCntH及びMCntLを共に0にリセットする(S150)。
そして、記憶領域に設定された、今回の有効エッジの発生間隔T(n)と、前回の有効エッジの発生間隔T(n−1)との比であるT(n)/T(n−1)を算出し、この算出比が欠歯を検出するために予め設定された一定の判定比K(本実施形態では、K=2.4)以上であるか否かを判定する(S155)。
ここで、この算出比が判定比K以上であるという欠歯判定条件が満たされていない場合には(No:S155)、欠歯を検出していないものとして、裏カウンタ22のカウント値SCntとして今回設定すべきカウント値を一時記憶するために記憶領域に設定されたカウント値tSCntに、SCntを1だけ加算したカウント値を設定し(S160)、後述のS200へ移行する。
一方、欠歯判定条件が満たされている場合には(Yes:S155)、欠歯を検出したものとして、tSCntを0にリセットする(S165)。
そして、tMCntHが33もしくは37であるか否かを確認する(S170)。尚、ここにおける33という値は、クランク軸9が0°〜360°回転する間(0°CA〜360°CA)に、NE10信号において、本来発生しているべきパルスが1つ欠落した場合に、本来の欠歯の検出タイミングにてtMCntHが取り得る値である。又、37という値は、クランク軸9が0°〜360°回転する間に、NE10信号において、ノイズが1つ発生した場合に、本来の欠歯の検出タイミングにてtMCntHが取り得る値である。
ここで、tMCntHが33もしくは37である場合には(Yes:S170)、tMCntHを36に設定すると共に、MCntLを0にリセットし(S175)、後述のS195へ移行する。尚、この36という値は、本来の欠歯の検出タイミングにおいて、MCntHが本来取るべき値である本来値である。
一方、tMCntHが33でも37でもない場合には(No:S170)、tMCntHが69もしくは1であるか否かを確認する(S180)。尚、ここにおける69という値は、クランク軸9が360°〜720°回転する間(360°CA〜720°CA)に、NE10信号において、本来発生しているべきパルスが1つ欠落した場合に、本来の欠歯の検出タイミングにてtMCntHが取り得る値である。又、1という値は、クランク軸9が360°〜720°回転する間に、NE10信号において、ノイズが1つ発生した場合に、本来の欠歯の検出タイミングにてtMCntHが取り得る値である。
ここで、tMCntHが69でも1でもない場合には(No:S180)、後述のS200へ直ちに移行する。
一方、tMCntHが69もしくは1である場合には(Yes:S180)、tMCntH及びMCntLを共に0にリセットして(S185)、一時許可フラグtFcをOFFに設定する(S195)。尚、この0という値は、本来の欠歯の検出タイミングにおけるMCntHの本来値である。
そして、tMCntHの値と、tSCntの値と、一時許可フラグtFcの状態とをそれぞれ、MCntH、SCnt、キャリー許可フラグFcに設定し(S200)、本処理を終了する。
次に、図3は、クランク処理部20が行う下位カウンタ処理の流れを示すフローチャートである。尚、本処理は、逓倍クロック信号の有効エッジ(本実施形態では、立ち上がりエッジ)が発生する毎に実行される。
図3に示すように、本処理では、まず、MCntLが最大値(MAX)未満であるか否かを確認し(S300)、最大値未満である場合には(Yes:S300)、MCntLに加算値nを加算したカウント値をMCntLに設定し(S305)、本処理を終了する。尚、本実施形態では、MCntLは8ビットからなり、加算値nは、256/32=8に設定されている。又、最大値は、31×n=248に設定されている。
一方、S300にて、MCntLが最大値に達している場合には(No:S300)、キャリー許可フラグFcがONに設定されているか否かを確認し(S310)、キャリー許可フラグFcがOFFに設定されている場合には(No:S310)、本処理を直ちに終了する。
一方、キャリー許可フラグFcがONに設定されている場合には(Yes:S310)、MCntHが、MCntMにNE10信号における欠歯区間のパルスの欠落数分(つまり、2つ分)を加算した値未満であるか否かを確認する(S315)。
ここで、MCntHがMCntM+2に達している場合には(No:S315)、本処理を直ちに終了する一方、MCntM+2未満である場合には(Yes:S315)、MCntHに1だけ加算した値をMCntHに設定すると共に、MCntLを0にリセットし(S320)、本処理を終了する。
以上のように構成された本実施形態のエンジンECU1では、図4に示すように、エンジンの始動後、単位時間当たりのクランク軸9の回転数が指定回転数に達するまでは、CPU24が、ソフトウェアによる処理によって、欠歯検出や気筒検出、クランク軸9の回転角度の計測などを実行する。そして、クランク軸9の回転数が指定回転数に達したのち、欠歯を更に2回検出すると、クランク処理部20による欠歯検出と、クランク軸9の回転角度の計測とを有効とする。尚、図4は、エンジン始動時における、エンジンECU1の処理のタイミングを示すタイミングチャートである。但し、図4では、図を簡略化するために、NE10信号については有効エッジのみを示す。
そして、図5に示すように、クランク処理部20は、NE10信号の有効エッジにて、上位カウンタ21aのカウント値MCntHと裏カウンタ22のカウント値SCntとを共にカウントアップする。又、その一方で、逓倍クロック信号(図示せず)の有効エッジにて、下位カウンタ21bのカウント値MCntLをカウントアップすると共に、NE10信号の有効エッジにてMCntLを0にリセットする。
このように各カウンタのカウント値をカウントアップしていき、上位カウンタ21aのカウント値MCntHが欠歯の開始時点に相当する値(つまり、33,69)に達すると、キャリー許可フラグFcをONし、欠歯区間におけるパルスの欠落数分だけ、下位カウンタ21bのカウント値MCntLをラップラウンドさせると共に、下位カウンタ21bから上位カウンタ21aへの桁上がりを行う。
そして、欠歯の検出タイミングにて、キャリー許可フラグFcをOFFに設定すると共に、裏カウンタ22のカウント値SCntを0にリセットする。又、上位カウンタ21aのカウント値MCntHが71に達している場合には、0にリセットする。
ここで、図5の破線枠で囲まれた区間にて、NE10信号にノイズや本来発生しているべきパルスの欠落が1つ生じた場合におけるクランク処理部20の動作について説明する。
まず、図6に示すように、上位カウンタ21aのカウント値MCntHを本来は25→26へとカウントアップすべき区間において、欠歯判定条件を満たすタイミングにてNE10信号にノイズが1つ発生すると(図中破線枠A内)、クランク処理部20は、欠歯を誤検出する。
ここで、クランク処理部20は、裏カウンタ22のカウント値SCntを0にリセットするものの、このタイミングにおけるtMCntHの値(つまり、28)が、NE10信号においてノイズや本来発生しているべきパルスの欠落が1つ発生した場合に、本来の欠歯の検出タイミングにてtMCntHが取り得る値(つまり、33,37,69,1)と異なるため、このタイミングでは、MCntHを本来値に補正せずに28とする(図中破線枠B内)。
そして、上位カウンタ21aのカウント値MCntHが欠歯の開始時点に相当するカウント値(つまり、33)に達すると、キャリー許可フラグFcをONする。
ここで、上述のノイズに起因して、上位カウンタ21aのカウント値MCntHが、本来の欠歯の開始時点前に33に達してしまっているため、キャリー許可フラグFcがONであるにも関わらず、有効エッジが発生する。
ここで、クランク処理部20は、キャリー許可フラグFcを直ちにOFFすると共に、MCntHを36に設定する。尚、これは、上述のノイズによって本来の欠歯の開始時点前にMCntHが33に達してしまったことにより、本来の欠歯区間にて下位カウンタ21bから上位カウンタ21aへの桁上がりが行われずに、MCntHに誤差が生じてしまうことを防止するための処置である。
そして、再度欠歯を検出すると(つまり、本来の欠歯を検出すると)、この検出タイミングでは、tMCntHが37となり、NE10信号においてノイズが1つ発生した場合に本来の欠歯の検出タイミングにてtMCntHが取り得る値と一致するため、このタイミングにて、上位カウンタ21aのカウント値MCntHを本来値である36に補正する(図中破線枠C内)。
次に、図7に示すように、図6と同様の区間にて、欠歯判定条件を満たさないタイミングにてNE10信号にノイズが1つ発生すると(図中破線枠内)、図6の場合と同様に、本来の欠歯の検出タイミングにて、tMCntHが37となり、NE10信号においてノイズが1つ発生した場合に本来の欠歯の検出タイミングにてtMCntHが取り得る値と一致するため、クランク処理部20は、このタイミングにて、上位カウンタ21aのカウント値MCntHを本来値である36に補正する。
次に、図8に示すように、上位カウンタ21aのカウント値MCntHを本来は24→25→26へとカウントアップすべき区間において、本来発生しているべきパルスが1つ欠落すると(図中破線枠内)、本来の欠歯の検出タイミングにて、tMCntHが33となる。
そして、この値は、NE10信号において本来発生しているべきパルスが1つ欠落した場合に本来の欠歯の検出タイミングにてtMCntHが取り得る値と一致するため、クランク処理部20は、このタイミングにて、上位カウンタ21aのカウント値MCntHを本来値である36に補正する。尚、図5〜図8はそれぞれ、クランク処理部20の動作の一例を示すタイミングチャートである。
以上のように、本実施形態のエンジンECU1では、表カウンタ21のカウント値が大きな誤差を生じてしまうようなタイミングにて、NE10信号にノイズや本来発生しているべきパルスが1つ欠落し、欠歯を誤検出しても、表カウンタ21のカウント値を間違った本来値に補正してしまうことがない。
即ち、本実施形態のエンジンECU1によれば、tMCntHの値が、NE10信号においてノイズもしくは本来発生しているべきパルスの欠落が1つ生じた場合に取り得る値である場合にのみ、表カウンタ21のカウント値を本来値に補正するという簡素な構成でありながらも、欠歯の誤検出に起因して、クランク軸9の回転角度を示すカウント値に大きな誤差が生じてしまうことを防止できる。
又、本実施形態のエンジンECU1では、逓倍クロック信号と下位カウンタ21bとによって、NE10信号の有効エッジの発生間隔におけるクランク軸9の回転角度を計測でき、上位カウンタ21aのカウント値MCntHでクランク軸9の回転角度の上位を示し、下位カウンタ21bのカウント値MCntLでクランク軸9の回転角度の下位を示すことで、クランク軸9の回転角度をより細かく示すことができる(つまり、計測分解能を向上できる。)。
又、本実施形態のエンジンECU1では、欠歯区間にて、上位カウンタ21aのカウント値MCntHを下位カウンタ21bからの桁上がりによってカウントアップするため、欠歯によってNE10信号のパルスが欠落しても、クランク軸9の回転角度を計測できる。
又、本実施形態のエンジンECU1では、エンジンの始動時には、ソフトウェアによる複雑な処理によって欠歯を検出するため、エンジンECU1の規模を大掛かりにすることなく、エンジンの始動時に速やかに欠歯を検出できる。
又、エンジンの回転が安定し、NE10信号における有効エッジの発生間隔が一定の範囲内で収まる回転数では、一定の判定比を用いて欠歯を検出するため、クランク処理部20を簡素に実現できる。更に、クランク処理部20によって簡易に欠歯を検出するため、CPU24の処理負荷を増大させることがない。
尚、本実施形態では、クランク処理部20が行う回転角度計測処理のS110,200と、上位カウンタ21aとが本発明における第1のカウンタに相当し、又、フリーランタイマ29と、回転角度計測処理のS100とが本発明における発生間隔計測手段に相当し、又、S155が本発明における第2の欠歯検出手段に相当する。
又、本実施形態では、回転角度計測処理のS175,185,200が本発明における補正手段に相当し、S170,180が本発明における補正作動手段に相当する。
又、本実施形態では、回転角度計測処理のS160,165,200と、裏カウンタ22とが本発明における第2のカウンタに相当し、又、逓倍回路23が本発明における逓倍クロック生成手段に相当し、又、回転角度計測処理のS110と、下位カウンタ処理のS300,305と、下位カウンタ21bとが本発明における第3のカウンタに相当する。
又、本実施形態では、回転角度計測処理のS115,125と、下位カウンタ処理のS310,315とが本発明におけるキャリーアップ許可手段に相当し、又、CPU24が行う欠歯検出が本発明における第1の欠歯検出手段に相当し、又、CPU24が本発明における切替手段と相当する。
ところで、本実施形態のエンジンECU1では、上述のように、NE10信号において、ノイズや本来発生しているべきパルスの欠落が1つ(つまり、上位カウンタ21aのカウント1つ分)生じた場合を前提としていたが、ノイズや本来発生しているべきパルスの欠落を2つもしくは3つ以内としても良い。
より具体的には、ノイズ及びパルスの欠落を2つ以内とする場合には、回転角度計測処理のS170において、tMCntHが32,33もしくは37,38であるか否かを判定し、更に、S180において、tMCntHが68,69もしくは1,2であるか否かを判定するようにクランク処理部20を構成すれば良い。
又、ノイズ及びパルスの欠落を3つ以内とする場合には、回転角度計測処理のS170において、tMCntHが31〜33もしくは37〜39であるか否かを判定し、更に、S180において、tMCntHが67〜69もしくは1〜3であるか否かを判定するようにクランク処理部20を構成すれば良い。
又、例えば、ノイズを1つ、パルスの欠落を2つ以内というように互いに数を異ならせても良い。
但し、上述のように、例えば、2つのノイズやパルスの欠落を前提とした場合、図9に示すように、欠歯区間中と、欠歯区間の終了直後とに欠歯の誤検出が生じるようなタイミングでノイズが1つ発生した際には、欠歯区間の終了直後における欠歯の誤検出タイミングにて、tMCntHが38となり、上位カウンタ21aのカウント値MCntHが36に補正されてしまう。
つまり、ノイズが1つしか発生していないにも関わらず、ノイズが2つ発生した場合に本来の欠歯の検出タイミングにてtMCntHが取り得る値38と一致してしまい、本来は37でなければならないにも関わらず、却って新たな誤差−1が生じてしまう。尚、図9は、本実施形態のエンジンECU1において、2つのノイズやパルスの欠落を前提とした場合における問題の一例を示すタイミングチャートである。
そこで、次に、NE10信号にノイズや本来発生しているべきパルスの欠落が2つ以上生じた場合であっても、上述の問題を生じることなく、上位カウンタ21aのカウント値MCntHを補正可能な第2実施形態について説明する。
[第2実施形態]
まず、本実施形態のエンジンECU1は、第1実施形態の回転角度計測処理中において新たに追加した処理を実行するようにクランク処理部20を構成しただけである。
従って、ここでは、第1実施形態と共通する処理のステップについては同一の符号を付してその説明を省略し、新たに追加した処理の各ステップについてのみ説明する。
ここで、図10は、本実施形態におけるクランク処理部20が行う回転角度計測処理の流れを示すフローチャートである。
図10に示すように、本処理では、上述のS180にて、tMCntHが69でも1でもなければ(No:S180)、新たに追加した追加処理を実行したのち(S190)、上述のS200を経て、本処理を終了する。
次に、図11は、追加処理(S190)の流れを示すフローチャートである。
図11に示すように、本処理では、まず、記憶領域にて、前回の欠歯の検出タイミングにおけるtMCntHが33,37,69,1のいずれでもなかった旨を示すエラーフラグFeがONに設定されているか否かを確認する(S400)。
ここで、エラーフラグFeがOFFに設定されている場合には(No:S400)、エラーフラグFeをONに設定すると共に(S405)、この際のtMCntHを記憶するために、記憶領域に設定されたカウント値MCntEに、このtMCntHを設定して(S410)、本処理を終了する。
一方、エラーフラグFeがONに設定されている場合には(Yes:S400)、tMCntHと記憶領域に設定されたMCntEとの差の絶対値を算出し、この算出結果が欠歯の発生間隔に相当する値である36であるか否かを判定する(S415)。
ここで、差が36以外である場合には(No:S415)、上述のS410へ移行する一方、36である場合には(Yes:S415)、tMCntHが17以上53未満であるか否かを判定する(S420)。尚、ここで、17≦tMCntH<53という範囲は、tMCntH=36を中心とした範囲であり、tMCntHがこの範囲内であるか否かを判定することにより、欠歯の検出タイミングが実際上tMCntH=36に相当するものであるのか、tMCntH=0に相当するものであるのかを判定するのである。
そして、tMCntHが17未満もしくは53以上である場合には(No:S420)、欠歯の検出タイミングがtMCntH=0に相当するものとして、tMCntH及びtMCntLを0にリセットして(S425)、後述のS435に移行する。
一方、tMCntHが17以上53未満である場合には(Yes:S420)、欠歯の検出タイミングがtMCntH=36に相当するものとして、tMCntHに36を設定すると共に、MCntLを0にリセットしたのち(S430)、エラーフラグFeをOFFに設定し(S435)、本処理を終了する。
このように構成された本実施形態のクランク処理部20は、図12に示すように、欠歯判定条件を満たさないタイミングにてNE10信号にノイズが2つ発生すると、欠歯の検出タイミングにてtMCntH=38となり、33,37,69,1のいずれでもないため、上位カウンタ21aのカウント値MCntHを本来値の36に補正せずに38とする。
そして、次回の欠歯の検出タイミングまでに新たなノイズやパルスの欠落が生じていなければ、今回の欠歯の検出タイミングにおけるtMCntH(MCntE)と次回の欠歯の検出タイミングにおけるtMCntHとの差が欠歯の発生間隔に相当するため、次回の欠歯の検出タイミングにて、MCntHを本来値の0に補正する。
又、クランク処理部20は、図13に示すように、欠歯判定条件を満たさないように、NE10信号にて、本来発生しているべきパルスが2つ欠落すると、欠歯の検出タイミングにて、tMCntH=32となり、33,37,69,1のいずれでもないため、上位カウンタ21aのカウント値MCntHを本来値の36に補正せずに32とする。
そして、次回の欠歯の検出タイミングまでに新たなノイズやパルスの欠落が生じていなければ、今回の欠歯の検出タイミングにおけるtMCntH(MCntE)と次回の欠歯の検出タイミングにおけるtMCntHとの差が欠歯の発生間隔に相当するため、次回の欠歯の検出タイミングにて、MCntHを本来値の0に補正する。
但し、クランク処理部20は、図14に示すように、欠歯判定条件を満たさないタイミングにてNE10信号にノイズが2つ発生すると、上述のように、上位カウンタ21aのカウント値MCntHを本来値の36に補正せずに38とするものの、次回の欠歯の検出タイミングまでに、欠歯判定条件を満たさないように新たにノイズが1つ発生してしまった場合には、今回の欠歯の検出タイミングにおけるtMCntH(MCntE)と次回の欠歯の検出タイミングにおけるtMCntHとの差が欠歯の発生間隔とは異なってしまうため、次回の欠歯の検出タイミングでも、上位カウンタ21aのカウント値MCntHを本来値の0に補正しない。
しかしながら、これ以降の欠歯の検出タイミングにて、新たにノイズやパルスの欠落が生じなければ、これ以降の欠歯の検出タイミングにて、tMCntEとtMCntHとの差が欠歯の発生間隔に相当するため、その際に、上位カウンタ21aのカウント値MCntHを本来値に補正する。尚、図12〜14はそれぞれ、本実施形態におけるクランク処理部20の動作の一例を示すタイミングチャートである。
つまり、今回の欠歯の検出タイミングもしくは前回の欠歯の検出タイミングが欠歯の誤検出に起因するものであれば、今回の欠歯の検出タイミングにおけるtMCntHと、前回の欠歯の検出タイミングにおけるtMCntHとの差が欠歯の発生間隔に相当するカウント値と不等となる。一方、今回の欠歯の検出タイミング及び前回の欠歯の検出タイミングが本来の欠歯の検出に起因し、更に、その間に新たなノイズやパルスの欠落が生じていなければ、NE10信号に2つ以上のノイズやパルスの欠落が発生した場合でも、今回の欠歯の検出タイミングにおけるtMCntと前回の欠歯の検出タイミングにおけるtMCntHとの差は、欠歯の発生間隔と等しくなる。
従って、本実施形態のエンジンECU1によれば、2つ以上のノイズやパルスの欠落が生じても、本来の欠歯の検出タイミングにて上位カウンタ21aのカウント値MCntHを本来値へと補正できる。
又、たとえ今回の欠歯の検出タイミング及び前回の欠歯の検出タイミングが本来の欠歯の検出に起因するものであるにも関わらず、新たなノイズやパルスの欠落が生じてしまっても、次回の欠歯のタイミング以降にて新たなノイズやパルスの欠落が更に生じなければ、次回の欠歯の検出タイミング以降にて上位カウンタ21aのカウント値MCntHを本来値へと補正できる。
尚、本実施形態では、クランク処理部20が行う追加処理のS400,415が本発明における請求項2記載の補正実行手段に相当し、S420〜S430、回転角度計測処理のS200が本発明における第2の設定手段に相当する。
ところで、本実施形態では、クランク処理部20は、S420〜430にて、tMCntHを最も近い本来値に補正したが、G信号の論理レベルに応じた本来値を設定するように構成されていても良い。
つまり、上述したように、G信号の論理レベルは、クランク軸9の回転角度が360°CAであればローレベルとなり、720°CA(0°CA)であればハイレベルとなるため、G信号の論理レベルを判別することで、正しい本来値を設定できる。
従って、上述の追加処理のS420にて、G信号の論理レベルを判定し、ハイレベルであれば、S425に移行し、ローレベルであれば、S430に移行するようにクランク処理部20を構成すれば良い。尚、この場合、S420,425,430が本発明におけるレベル判別手段と第1の設定手段とに相当する。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態について説明する。但し、本実施形態のエンジンECU1は、第2実施形態のクランク処理部20が行っていた処理の一部をCPU24のソフトウェア処理で実現しただけであり、これに関わる部分以外については第2実施形態と全く同様である。従って、ここでは、第2実施形態と共通する部分についてはその説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
まず、本実施形態のエンジンECU1では、クランク処理部20は、表カウンタ21及び裏カウンタ22のカウントアップ及び欠歯検出のみを行うように構成され、CPU24は、上述の内部クロック信号の有効エッジ(本実施形態では立ち上がりエッジ)に同期して、表カウンタ21及び裏カウンタ22のカウント値の両方を読み込み、表カウンタ21のカウント値を補正可能に構成されている(図示省略)。そして、CPU24は、上述の各種ソフトウェア処理の他、以下の異常判定処理を行うように設定されている。
ここで、図15は、CPU24が行う異常判定処理の流れを示すフローチャートである。尚、本処理は、一定周期毎に繰り返し実行される。
図15に示すように、本処理では、まず、上位カウンタ21aのカウント値MCntHを取得し、カウント値CntM1としてRAM26に設定する(S500)。続いて、裏カウンタ22のカウント値SCntを取得し、カウント値CntSとしてRAM26に設定する(S505)。そして、再度、上位カウンタ21aのカウント値MCntHを取得し、カウント値CntM1とは別のカウント値CntM2としてRAM26に設定したのち(S510)、CntM1とCntM2とが一致しているか否かを確認する(S515)。
ここで、CntM1とCntM2とが不一致な場合には(No:S515)、これらが一致するまでS500〜S515の処理を繰り返す一方、CntM1とCntM2とが一致している場合には(Yes:S515)、CntM1とCntSとが整合しているか否かを判定する(S520)。尚、ここでは、CntM1とCntSとが一致しているか、もしくはこれらの差の絶対値が36である場合に、整合していると判定し、これら以外の場合には、不整合であると判定する。
そして、CntM1とCntSとが整合していると判定した場合には(Yes:S520)、本処理を直ちに終了する一方、不整合であると判定した場合には(No:S520)、不整合が発生した旨をエラー履歴としてEEPROM27に設定する(S525)。
続いて、CntSが0であるか否か(つまり、クランク処理部20が欠歯を検出したか否か)を確認し(S530)、0でない場合には(No:S530)、本処理を直ちに終了する。
一方、CntSが0である場合には(Yes:S530)、第2実施形態のクランク処理部20と同様の補正を行う補正処理を実行したのち(S535)、本処理を終了する。
ここで、図16は、上述の補正処理(S535)の流れを示すフローチャートである。
図16に示すように、本処理では、まず、CntM1が33もしくは37であるか否かを確認し(S600)、CntM1が33もしくは37である場合には(Yes:S600)、後述のS635に直ちに移行する一方、33でも37でもない場合には(No:S600)、CntM1が69もしくは1であるか否かを確認する(S605)。
そして、CntM1が69もしくは1である場合には(Yes:S605)、後述のS640に直ちに移行する一方、69でも1でもない場合には(No:S605)、RAM26にてエラーフラグFeがONに設定されているか否かを確認する(S610)。
ここで、エラーフラグFeがOFFに設定されている場合には(No:S610)、エラーフラグFeをONに設定したのち(S615)、CntM1をCntE(第2実施形態におけるMCntEに相当)としてRAM26に設定し(S620)、本処理を終了する。
一方、エラーフラグFeがONに設定されている場合には(Yes:S610)、CntM1とCntEとの差の絶対値を算出し、この算出結果が36であるか否かを判定する(S625)。
ここで、差が36以外である場合には(No:S625)、上述のS620に移行する一方、差が36である場合には(Yes:S625)、CntM1が17以上53未満であるか否かを判定する(S630)。
そして、CntM1が17以上53未満である場合には(Yes:S630)、欠歯の検出タイミングがMCntH=36に相当するものとして、MCntHに36を設定して(S635)、後述のS645に移行する。
一方、CntM1が17未満もしくは53以上である場合には(No:S630)、欠歯の検出タイミングがMCntH=0に相当するものとして、MCntHを0にリセットしたのち(S640)、エラーフラグFeをOFFに設定して(S645)、本処理を終了する。尚、S635,640において、CPU24が、上位カウンタ21aのカウント値MCntHのみを補正して、下位カウンタ21bのカウント値MCntLの補正を行わないのは、クランク処理部20がNE10信号の有効エッジにてMCntLを0にリセットするため、CPU24がわざわざこれを行う必要がないためである。
以上のように構成された本実施形態のエンジンECU1では、上位カウンタ21aのカウント値MCntHと裏カウンタ22のカウント値SCntとが不整合な場合にのみ、CPU24が補正処理を行うため、欠歯の誤検出が生じた場合でも、上位カウンタ21aのカウント値MCntHを間違った値に補正してしまうことを防止できる。
又、本実施形態のエンジンECU1では、第2実施形態のクランク処理部20が行う処理の一部をCPU24のソフトウェア処理で行っているため、クランク処理部20の構成をその分簡素にすることができ、ひいては、エンジンECU1自体の構成も簡素にできる。
又、本実施形態のエンジンECU1では、CPU24が上位カウンタ21aのカウント値MCntHと裏カウンタ22のカウント値SCntとを同時ではなく、順番に取得するため、取得タイミングにズレが生じる。
しかしながら、図17(a),(b)、図18(a),(b)における黒点に示すように、CPU24は、MCntHとSCntとを交互に取得し、2回取得したMCntH同士が一致している場合にのみ、MCntHとSCntとが整合しているか否かを判定するため、実際には整合しているにも関わらず不整合であると判定したり、不整合であるにも関わらず整合していると判定してしまうことを防止できる。尚、図17は、上位カウンタ21aのカウント値MCntHと裏カウンタ22のカウント値SCntとが整合している場合における取得タイミングの一例を示す説明図である。又、図18は、上位カウンタ21aのカウント値MCntHと裏カウンタ22のカウント値SCntとが不整合な場合における取得タイミングの一例を示す説明図である。
又、本実施形態のエンジンECU1では、図17(c),(d)、図18(c),(d)における黒点に示すように、CPU24は、MCntHを2つ取得する間にてNE10信号の有効エッジが発生して、取得したMCntH同士が不一致であれば、MCntH同士が一致するまでMCntH及びSCntの取得を繰り返すため、MCntHとSCntとが整合しているか否かを確実に判定できる。
尚、本実施形態では、補正処理のS635,640が本発明における補正手段に相当し、S600,605,610,625が本発明における補正作動手段に相当する。
又、本実施形態では、補正処理のS630,635,640が本発明における第2の設定手段に相当し、異常判定処理のS500,505,510が本発明におけるカウント値取得手段に相当する。
又、本実施形態では、異常判定処理のS515,520が本発明における補正許可手段に相当し、S515が本発明における再作動手段に相当する。
ところで、本実施形態では、裏カウンタ22のカウント値SCntが0である場合(つまり、欠歯の検出タイミング)に、補正処理を行うようにCPU24が設定されていたが、0以外の指定値に達している場合に、補正処理を行うように設定されていても良い。
つまり、裏カウンタ22のカウント値SCntは、欠歯の誤検出時にも0にリセットされるため、指定カウント値を適切に設定すれば、欠歯の誤検出から本来の欠歯の検出に達するまでに裏カウンタ22のカウント値SCntが指定カウント値に達することがなく、本来の欠歯の検出に起因するタイミングでのみ、上位カウンタ21aのカウント値MCntHを本来の欠歯の検出タイミングにて取るべき本来値へと補正できる。これにより、CPU24の処理の負荷を軽減することができる。
又、本実施形態では、CPU24は、補正処理のS500〜S515にて、上位カウンタ21aのカウント値MCntHを2回読み込み、これらが互いに一致しているか否かを判定していたが、これに代えて、裏カウンタ22のカウント値SCntを2回読み込み、これらが互いに一致しているか否かを判定するように設定されていても良い。
又、本実施形態では、S525にてエラー履歴を行ったが、これに代えて、車両を安全に走行させるためのフェイルセーフ処理を実行するように設定されていても良い。
又、本実施形態では、上位カウンタ21aのカウント値MCntHを補正したのち、再度、MCntHとSCntとが整合しているか否かを判定し、正しく補正されていることを確認するようにCPU24が設定されていても良い。
又、本実施形態では、上位カウンタ21aのカウント値MCntHが変わるタイミングにて、クランク処理部20が補正を行うようにCPU24が設定されていても良い。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態をとり得ることはいうまでもない。
例えば、上記いずれの実施形態でも、NE10信号の立ち上がりエッジを有効エッジとしていたが、立ち下がりエッジを有効エッジとしても良いし、立ち上がりエッジ及び立ち下がりエッジの両方を有効エッジとしても良い。尚、両方を有効エッジとした場合には、クランク軸9の回転角度をより細かく計測できる(つまり、計測分解能を向上できる。)。
又、上記いずれの実施形態でも、欠歯の検出タイミングで上位カウンタ21aのカウント値MCntHを0や36に設定しているが、0や36以外の値(例えば、15や51)を設定しても良い。尚、この場合、MCntHに1加算する処理にて、ガード値を設定する処理(MCntH=72→0)を追加すれば良い。
又、上記いずれの実施形態でも、本発明を4サイクルの直列4気筒エンジンを制御するエンジンECUに適用したが、これとは異なる他の形態のエンジンを制御するエンジンECUに適用しても勿論良い。
又、上記いずれの実施形態でも、ロータ10は、欠歯部102が1つだけ設けられていたが、複数設けられていても勿論良い。尚、複数の場合には、欠歯102は、連続して設けられていても良い。
又、上記いずれの実施形態でも、ロータ10の歯101は、10°CA毎の間隔で形成されていたが、他の回転角度(例えば、6°CA)毎の間隔で形成されていても勿論良い。
第1実施形態におけるエンジンECU1の構成を示す構成ブロック図である。 第1実施形態におけるクランク処理部20が行う回転角度計測処理の流れを示すフローチャートである。 第1実施形態におけるクランク処理部20が行う下位カウンタ処理の流れを示すフローチャートである。 エンジン始動時における、第1実施形態のエンジンECU1の処理のタイミングを示すフローチャートである。 第1実施形態におけるクランク処理部20の動作の一例を示すタイミングチャートである。 第1実施形態におけるクランク処理部20の動作の一例を示すタイミングチャートである。 第1実施形態におけるクランク処理部20の動作の一例を示すタイミングチャートである。 第1実施形態におけるクランク処理部20の動作の一例を示すタイミングチャートである。 第1実施形態のエンジンECU1において、2つのノイズやパルスの欠落を前提とした場合における問題の一例を示すタイミングチャートである。 第2実施形態におけるクランク処理部20が行う回転角度計測処理の流れを示すフローチャートである。 第2実施形態におけるクランク処理部20が行う追加処理の流れを示すフローチャートである。 第2実施形態におけるクランク処理部20の動作の一例を示すタイミングチャートである 第2実施形態におけるクランク処理部20の動作の一例を示すタイミングチャートである。 第2実施形態におけるクランク処理部20の動作の一例を示すタイミングチャートである。 第3実施形態におけるCPU24が行う異常判定処理の流れを示すフローチャートである。 第3実施形態におけるCPU24が行う補正処理の流れを示すフローチャートである。 上位カウンタ21aのカウント値MCntHと裏カウンタ22のカウント値SCntとが整合している場合における取得タイミングの一例を示す説明図である。 上位カウンタ21aのカウント値MCntHと裏カウンタ22のカウント値SCntとが不整合な場合における取得タイミングの一例を示す説明図である。 取得タイミングのズレの一例を示す説明図である。 欠歯判定条件が成立するようなタイミングでクランク軸信号にノイズが重畳した場合の一例を示すタイミングチャートである。 欠歯判定条件が成立するようなクランク軸回転信号の出力低下が生じた場合の一例を示すタイミングチャートである。
符号の説明
1…エンジンECU、2…マイコン、3,4,5,6…入力回路、7…出力回路、8…クランク軸センサ、9…クランク軸、10,13…ロータ、11…カム軸センサ、12…カム軸、14…スタータスイッチ、15…アイドルスイッチ、16…エアフローメータ、17…スロットルセンサ、18…水温センサ、19…イグナイタ、20…クランク処理部、21…表カウンタ、21a…上位カウンタ、21b…下位カウンタ、22…裏カウンタ、23…逓倍回路、24…CPU、25…ROM、26…RAM、27…EEPROM、28…比較器、29…フリーランタイマ、30…A/D変換器、31…I/Oポート、41,42,43,44…点火コイル、51,52,53,54…燃料噴射弁、101…歯、102…欠歯部。

Claims (13)

  1. エンジンのクランク軸の回転角度を逐次計測し、この計測結果に基づいて該エンジンを制御するエンジン制御装置であって、
    前記クランク軸の回転位置が予め設定された基準位置以外であるときには、前記クランク軸が所定角度回転する毎にパルスを生じ、前記基準位置であるときには、前記クランク軸が前記所定角度よりも大きい角度回転するまで前記パルスが欠落した欠歯を生じるクランク軸回転信号が入力され、該クランク軸回転信号における前記パルスの有効エッジにてカウント値をカウントアップし、該カウント値によって前記計測結果を示す第1のカウンタと、
    前記有効エッジの発生間隔を逐次計測する発生間隔計測手段と、
    該発生間隔計測手段の今回の計測結果と、前回の計測結果との比を逐次算出し、この算出比と、前記有効エッジ間に前記欠歯が生じたか否かを判定するために予め設定された判定比とに基づいて、前記欠歯を検出する欠歯検出手段と、
    該欠歯検出手段の欠歯検出タイミングに基づいた補正タイミングにて前記第1のカウンタのカウント値が本来取るべき値である本来値に、前記第1のカウンタのカウント値を補正する補正手段と、
    前記補正タイミングにて、前記第1のカウンタのカウント値が、予め指定された指定数以内のズレが生じた場合に取り得る値である場合に、前記補正手段を作動させる補正作動手段と、
    を備えることを特徴とするエンジン制御装置。
  2. 前記補正作動手段は、前記第1のカウンタのカウント値が、前記指定数を越えるズレが生じた場合に取り得る値である場合でも、今回の前記補正タイミングにおける前記第1のカウンタのカウント値と、前回の前記補正タイミングにおける前記第1のカウンタのカウント値との差を算出し、算出した差が前記欠歯の発生間隔に相当するカウント値と等しければ、前記補正手段を作動させることを特徴とする請求項1記載のエンジン制御装置。
  3. 前記指定数以内のズレは、前記有効エッジの発生数1つ分であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のエンジン制御装置。
  4. 前記エンジンのカム軸の回転位置に応じてレベルが変化する気筒判別信号のレベルを判別するレベル判別手段と、
    該気筒判別信号のレベルに応じて予め設定された複数種類の前記本来値のうち、前記レベル判別手段の判別結果に応じたものを前記本来値に設定する第1の設定手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項3いずれか記載のエンジン制御装置。
  5. 前記補正タイミングに応じて予め設定された複数種類の前記本来値のうち、前記第1のカウンタのカウント値に最も近いものを前記本来値に設定する第2の設定手段を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項3いずれか記載のエンジン制御装置。
  6. 前記クランク軸回転信号が入力され、前記有効エッジにてカウント値をカウントアップすると共に、前記欠歯検出タイミングにてカウント値を0にリセットする第2のカウンタを備え、
    該第2のカウンタのカウント値が予め指定された指定カウント値に達したタイミングを前記補正タイミングに用いることを特徴とする請求項1乃至請求項5いずれか記載のエンジン制御装置。
  7. 前記クランク軸回転信号が入力され、前記有効エッジにてカウント値をカウントアップすると共に、前記欠歯検出タイミングにてカウント値を0にリセットする第2のカウンタを備え、
    前記補正タイミング間において、前記第1のカウンタのカウント値と、前記第2のカウンタのカウント値とを取得するカウント値取得手段と、
    該カウント値取得手段により取得された前記第1のカウンタのカウント値と、前記第2のカウンタのカウント値とを比較し、これらカウント値同士が不整合な場合にのみ、前記補正作動手段の作動を許可する補正許可手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項6いずれか記載のエンジン制御装置。
  8. 前記カウント値取得手段は、前記有効エッジの発生間隔の最小時間よりも短い時間間隔にて、前記第1のカウンタのカウント値と、前記第2のカウンタのカウント値とを少なくとも3つ交互に取得し、
    前記補正許可手段は、前記第1のカウンタのカウント値と、前記第2のカウンタのカウント値とのうち、複数のカウント値を取得した一方のカウンタのカウント値同士が一致している場合にのみ作動することを特徴とする請求項7記載のエンジン制御装置。
  9. 前記カウント値取得手段により取得された前記第1のカウンタのカウント値と、前記第2のカウンタのカウント値とのうち、複数のカウント値を取得した一方のカウンタのカウント値同士が不一致な場合に、前記カウント値取得手段を再作動させる再作動手段を備えることを特徴とする請求項8記載のエンジン制御装置。
  10. 前記発生間隔計測手段の前回の計測結果を予め設定された逓倍数で分割した時間を1周期とする逓倍クロック信号を生成する逓倍クロック生成手段と、
    該逓倍クロック信号によりカウント値を前記逓倍数までカウントアップすると共に、前記有効エッジにて前記カウント値を0にリセットする第3のカウンタと、
    を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項9いずれか記載のエンジン制御装置。
  11. 前記第1のカウンタのカウント値が前記欠歯の開始時点に相当するカウント値に達した際に、前記欠歯における前記有効エッジの欠落数だけ前記第3のカウンタのラップラウンドを許可すると共に、前記第3のカウンタから前記第1のカウンタへの桁上がりを許可するキャリーアップ許可手段を備えることを特徴とする請求項10記載のエンジン制御装置。
  12. 前記欠歯検出手段は、
    ソフトウェアを用いて実現され、前記欠歯を検出する第1の欠歯検出手段と、
    前記算出比と、予め設定された一定の判定比とに基づいて、前記欠歯を検出する第2の欠歯検出手段と、
    単位時間当たりの前記クランク軸の回転数が予め指定された指定回転数に達するまでは、前記第1の欠歯検出手段を作動させ、該指定回転数に達したのちは、該第1の欠歯検出手段に代えて、前記第2の欠歯検出手段を作動させる切替手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項11いずれか記載のエンジン制御装置。
  13. 前記第2の欠歯検出手段は、ハードウェアを用いて実現されていることを特徴とする請求項12記載のエンジン制御装置。
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