JP2006123786A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】ブロック陸部に発生する偏摩耗を、タイヤ摩耗初期から摩耗終期にわたって有効に抑制することのできる空気入りタイヤを提供する。
【解決手段】タイヤは、トレッド部1に、周方向溝2a〜2dと、周方向溝2a〜2dと連通する横溝3a〜3eを配設し、トレッド部1をブロック陸部5a〜5eに区画形成してなる。周方向溝2a及び2dに、溝深さdが他の部分の溝深さdよりも浅く、かつタイヤ周方向に沿って延びる溝底隆起部6を設ける。ブロック陸部5a、5b、5d、5eは、その内陸部分7から少なくとも一つの端部8a、8b又は角部9a〜9dに向かって陸部高さhが漸減する曲面状の頂面を有している。溝底隆起部6の溝深さdを、所定の静的負荷条件にて、タイヤ摩耗初期にはそのタイヤ径方向最外端10が、路面と非接触状態にあり、タイヤ摩耗中期以降にはそのタイヤ径方向最外端10が路面と接触状態にあるように設定する。
【選択図】図1

Description

この発明は、トレッド部に、タイヤ周方向に沿って延びる複数本の周方向溝と、該周方向溝の少なくとも1本と連通する複数本の横溝とを配設し、該周方向溝、両トレッド端及び該横溝によってトレッド部を多数個のブロック陸部に区画形成した、いわゆるブロックパターンを有する空気入りタイヤに関し、特にかかる空気入りタイヤのブロック陸部に発生する偏摩耗を、タイヤ摩耗初期から摩耗終期にわたって有効に抑制する。
トレッド部に、周方向溝とこれに連通する横溝とを配設してブロックパターンを区画形成した空気入りタイヤ、特にトラックやバス等に用いられる重荷重用空気入りタイヤは、ブロック陸部に偏摩耗を生じやすい。かかる偏摩耗は、タイヤの外観を悪化させるのみならず、グリップ性能にも悪影響を与える。
かかる偏摩耗を抑制するため、例えば特許文献1には、ブロックの外表面を、幅方向外側の周方向曲率半径がタイヤ赤道面側の周方向曲率半径よりも小さく、かつ幅方向外側の端部におけるタイヤ半径よりも小さく形成した低位部を有する空気入りタイヤが記載されている。かかるタイヤは、特にヒールアンドトウ摩耗の抑制に有効である。
また、特許文献2には、ブロック陸部に、その内陸部から端縁又は角部に向かって陸部高さが漸減する低位部を設け、周方向溝に、所定の静的負荷条件下で路面とすべり接触する突起を設けた空気入りタイヤが記載されている。かかるタイヤは、特にリバーウエアとヒールアンドトウ摩耗を抑制するとともに、周方向溝での石噛みを防止することができる。
特許文献3には、周方向溝に、所定の静的負荷条件下で路面とすべり接触する突起を設け、ブロック陸部に、前記周方向溝とは反対側に位置する角部に向かって陸部高さが漸減する低位部を設けた空気入りタイヤが記載されている。かかるタイヤは、リバーウエアとヒールアンドトウ摩耗の双方の発生を高いレベルで抑制することができる。
特許文献4には、ブロック陸部のトレッド端側で、トレッド周方向両端の二隅部に、ブロック高さが、それらの隅部の突端に向かって次第に減少する面取り表面を設けた空気入りタイヤが記載されている。かかるタイヤは、発生騒音の増加なしに耐偏摩耗性能を向上させることができる。
特開平7−304309号公報 特開平9−240220号公報 特開平10−86610号公報 特開平11−48719号公報
しかし、これら特許文献1〜4に記載されたタイヤは、摩耗初期こそ有効に偏摩耗の発生を抑制できるが、摩耗が進むことによって、低位部と他の部分との陸部高さの差がなくなったり、周方向溝内の突起とブロック陸部の高さの差がなくなり突起がすべり接触しなくなったり、面取り表面が減少すると、ブロック陸部に偏摩耗が発生するおそれがあった。
したがって、この発明の目的は、周方向溝に設けた溝底隆起部及びブロック陸部の形状の適正化を図ることにより、ブロック陸部に発生する偏摩耗を、タイヤ摩耗初期から摩耗終期にわたって有効に抑制することのできる空気入りタイヤを提供することにある。
上記の目的を達成するため、この発明は、トレッド部に、タイヤ周方向に沿って延びる複数本の周方向溝と、該周方向溝の少なくとも1本と連通する複数本の横溝とを配設し、該周方向溝、両トレッド端及び該横溝によってトレッド部を多数個のブロック陸部に区画形成してなる空気入りタイヤにおいて、少なくとも1本の周方向溝に、溝深さが他の部分よりも浅く、かつタイヤ周方向に沿って延びる溝底隆起部を設け、該溝底隆起部を設けた周方向溝に隣接するブロック陸部は、その内陸部分から少なくとも一つの端部又は角部に向かって陸部高さが漸減する曲面状の頂面を有し、前記溝底隆起部は、所定の静的負荷条件にて、タイヤ摩耗初期にはそのタイヤ径方向最外端が路面と非接触状態にあり、タイヤ摩耗中期以降にはそのタイヤ径方向最外端が路面と接触状態にある溝深さを有することを特徴とする空気入りタイヤである。
ここで「タイヤ周方向に沿って延びる」とは、溝又は溝底隆起部全体としての延在方向がタイヤ周方向であることをいうものとし、ジグザグ状又は波状の延在形状を有するものであってもよい。また、「所定の静的負荷条件」とは、JATMAに規定された静的負荷半径測定条件、すなわちタイヤを適用リムに装着し、最大負荷能力に対応する空気圧(乗用車用タイヤの場合には180kPa)を適用し、最大負荷能力(乗用車用タイヤの場合には最大負荷能力の88%)に相当する質量を負荷した条件をいうものとする。さらに、タイヤが使用寿命に達するまでにブロック陸部が摩耗する量をブロック最大摩耗量として、「タイヤ摩耗初期」とは、ブロック陸部の摩耗量がブロック最大摩耗量の0〜40%の範囲にある状態をいうものとし、「タイヤ摩耗中期以降」とは、ブロック陸部の摩耗量がブロック最大摩耗量の40〜100%の範囲にある状態をいうものとする。
また、溝底隆起部での溝深さは、これを設けた周方向溝に開口する横溝の溝深さより深いこと、特には2mm以上深いことが好ましい。ここで「溝深さ」とは、トレッド部踏面と溝底との間をタイヤ径方向に沿って測定した距離をいうものとする。
さらに、溝底隆起部での溝深さは、5〜7mmの範囲にあることが好ましい。
さらにまた、溝底隆起部での溝深さは、これを設けた周方向溝に隣接するブロック陸部の端部での陸部高さの30〜45%の範囲にあることが好ましい。
加えて、溝底隆起部を設けた周方向溝に隣接する横溝の溝深さは3〜5mmの範囲にあることが好ましい。
加えてまた、タイヤ幅方向で最も外側に位置する周方向溝に溝底隆起部を設けてなることが好ましい。
この発明によれば、空気入りタイヤの周方向溝に設けた溝底隆起部及びブロック陸部の形状の適正化を図ることにより、ブロック陸部に発生する偏摩耗を、タイヤ摩耗初期から摩耗終期にわたって有効に抑制することが可能となる。
以下、図面を参照しつつこの発明の実施の形態を説明する。図1は、この発明に従う代表的な空気入りタイヤ(以下「タイヤ」という。)のトレッド部の一部を展開して示しており、図2(a)は、図1のI−I線上の断面を示しており、図2(b)は、図1のII−II線上の断面を示している。また、図3は、図1に示すブロック陸部5bの1個を抜き出して周方向溝側から見たときの斜視図である。
図1に示すタイヤは、トレッド部1に、タイヤ周方向に沿って延びる複数本の周方向溝、図1では4本の周方向溝2a、2b、2c、2dと、周方向溝2a〜2dの少なくとも1本と連通する複数本の横溝3a、3b、3c、3d、3eとを配設する。なお、横溝3a〜3eは、3a及び3eのように略タイヤ幅方向に延在していてもよく、3b及び3dのようにタイヤ幅方向に対して傾斜して延在していてもよく、3cのようにクランク状であってもよい。トレッド部1は、周方向溝2a〜2d、両トレッド端4a、4b及び横溝3a〜3eによって多数個のブロック陸部5a、5b、5c、5d、5eに区画形成される。
そして、この発明の構成上の主な特徴は次のような点にある。すなわち、少なくとも1本の周方向溝、図1では2本の周方向溝2a及び2dに、溝深さdが他の部分の溝深さdよりも浅く、かつタイヤ周方向に沿って延びる溝底隆起部6を設ける。溝底隆起部6を設けた周方向溝2a及び2dに隣接するブロック陸部5aと5b、5dと5eは、頂面の少なくとも一部をドーム状とする。ここでドーム状の陸部とは、ブロック陸部5bを例に取ると、その内陸部分7から、横溝3b、3bによって形成された端部8a、8b、又は横溝3b、3bと周方向溝2a、2bとによって形成された角部9a、9b、9c、9dのうちのうち少なくとも一つに向かって陸部高さhが漸減する曲面状の頂面を有している陸部のことをいう。すなわち、図3(a)に示すように、内陸部分7から少なくとも一つの端部(図3(a)では両方の端部8a、8b)に向かって陸部高さhが漸減する陸部、図3(b)及び(c)に示すように、内陸部分7から少なくとも一つの角部(図3(b)では角部9a、図3(c)では角部9a及び9cに)向かって陸部高さhが漸減する陸部、又は図3(d)に示すように、内陸部分7から一つの端部(図3(d)では端部8b)と少なくとも一つの角部(図3(d)では角部9a)に向かって陸部高さhが漸減する陸部等が含まれる。そして、溝底隆起部6の溝深さdを、所定の静的負荷条件にて、タイヤ摩耗初期にはそのタイヤ径方向最外端、図2ではその頂面10が、路面と非接触状態にあり、タイヤ摩耗中期以降にはそのタイヤ径方向最外端が路面と接触状態にあるように設定する。
前述のように、ブロック陸部に生じる偏摩耗を抑制する手段としては、ブロック陸部頂面をドーム状にするか、ブロック陸部に隣接する周方向溝内に溝底隆起部を設けることが一般的であった。ブロック陸部をドーム状としたタイヤでは、偏摩耗の発生しやすい部位を、予め陸部高さの低い低位部として形成することで偏摩耗を予防している。また、溝底隆起部を有するタイヤでは、溝底隆起部での溝深さを微小にして溝底隆起部を路面とすべり接触させることで、ブロック陸部の摩耗を促進する力を溝底隆起部に集中させることで偏摩耗を予防している。しかし、これらいずれのタイヤにおいても、摩耗初期には所期した偏摩耗防止効果が得られるものの、摩耗中期以降には偏摩耗防止効果が十分とは言えない場合があった。これは、タイヤが摩耗し、ブロック陸部の陸部高さが低下するにつれて、ドーム状のブロック陸部を有するタイヤでは、低位部と他の部分との陸部高さの差がなくなる結果、低位部に偏摩耗が生じやすいためであり、溝底隆起部を有するタイヤでは、溝底隆起部の頂面とブロック陸部の頂面とが略一致し、路面と溝底隆起部がすべり接触ではなく通常の接触をする結果、摩耗を促進する力を集中的に負担することができなくなるためである。
これに対し、この発明に従うタイヤは、摩耗段階に応じて異なる偏摩耗防止手段を使い分けることによって、タイヤが摩耗寿命に達するまで効果的に偏摩耗を防止している。具体的には、ブロック陸部の頂面をドーム状の輪郭形状に形成するとともに、溝底隆起部を摩耗中期以降にしか路面と接地しないように形成することで、タイヤの摩耗初期にはドーム状のブロック陸部のみが偏摩耗防止手段として作用し、一方、ブロック陸部が摩耗し、その頂面の輪郭形状がフラットに近づく摩耗中期以降には、周方向溝内に設けられた溝底隆起部が路面とすべり接触することで偏摩耗防止手段として作用する。これによって、従来のタイヤでは偏摩耗抑制効果が低下していたタイヤの摩耗中期以降でも、高い偏摩耗防止効果を維持することができるのである。
さらに、従来の溝底隆起部を有するタイヤでは、溝底隆起部と路面が常に接触しているため、タイヤ幅方向内側に存在していた水の、横溝を介してトレッド端に移動する流れが溝底隆起部によって阻害されるため、排水性の低下が懸念されるが、この発明に従うタイヤでは、摩耗初期の段階には溝底隆起部と路面との間には間隙が存在するため、水の流れを阻害することがなく、排水性が低下することもない。
また、溝底隆起部6での溝深さdは、これを設けた周方向溝2a、2dに開口する横溝3a及び3b、3d及び3eの溝深さdより深いことが好ましい。これによれば、溝深さdが浅くなり、タイヤ周方向でこれに隣接するブロック陸部3b、3dの陸部剛性が上がる結果、偏摩耗抑制効果が一層向上するからであり、また、溝底隆起部6が路面と接触したときに、溝底隆起部6によってトレッド端に向かう水の流れが阻害されるのを防げるからである。より好ましくは、溝深さdを溝深さdよりも2mm以上深くする。
さらに、溝底隆起部6での溝深さdを5〜7mmの範囲とすることが好ましい。溝深さdが5mm未満の場合にはタイヤの摩耗初期から溝底隆起部6が路面と接触するおそれがあるからであり、7mmを超えると、ドーム状のブロック陸部による偏摩耗抑制効果が低下した後も、かなりの走行距離にわたって溝底隆起部6が路面と非接触状態になり、偏摩耗が発生するおそれがあるからである。
さらにまた、溝底隆起部6での溝深さdは、これを設けた周方向溝2a、2dに隣接するブロック陸部5a及び5b、5d及び5eの端部8a、8bでの陸部高さhの30〜45%の範囲にあることが好ましい。ドーム状のブロック陸部5a、5b、5d、5eによる偏摩耗抑制効果が低下すると同時に溝底隆起部6が路面と接触状態になるようにするためである。
加えて、溝底隆起部6を設けた周方向溝2a、2dに隣接する横溝3a及び3b、3d及び3eの溝深さdは3〜5mmの範囲にあることが好ましい。横溝3a、3b、3d、3eの溝深さdが3mm未満の場合にはこれを介してタイヤ幅方向外方に排出できる水量が低下し、排水性が損なわれるおそれがあるからであり、5mmを超える場合にはこれに隣接するブロック陸部5a及び5b、5d及び5eのブロック剛性が低下して偏摩耗が発生するおそれがあるからである。
溝底隆起部6は、図1に示すように、タイヤ幅方向で最も外側に位置する周方向溝2a、2dに設けることが好ましい。タイヤ幅方向外側に位置するブロック陸部ほど、偏摩耗が発生しやすいからである。
なお、上述したところは、この発明の実施形態の一部を示したにすぎず、請求の範囲において種々の変更を加えることができる。例えば、図1に示すように、ブロック陸部5a〜5eに、短サイプ11を設けることで、偏摩耗抑制効果を一層高めることができ、中央域に位置するブロック陸部5cに細溝12を設けることで排水性を高めることもできるが、これらは必須ではない。また、図1では周方向溝が4本の態様を示したが、図4に示すように周方向溝が3本であってもよく、図示は省略するが、周方向溝が5本以上であってもよい。さらに、ドーム状の陸部は、図3(a)に示すように、頂面全体が曲面状であってもよいが、図3(b)〜(d)に示すように、頂面の一部のみが曲面状であってもよい。
次に、この発明に従う空気入りタイヤを試作し性能評価を行ったので、以下に説明する。
実施例1及び2のタイヤは、タイヤサイズが11R22.5のトラック用ラジアルタイヤであり、図4に示すトレッドパターンを有し、ブロック陸部がいずれもドーム状の頂面輪郭形状を有し、表1に示す諸元を有する。
比較のため、タイヤサイズが実施例1及び2と同じであり、図4に示すものと同様のトレッドパターンを有するものの、摩耗初期から溝底隆起部が路面と接触状態にあり、表1に示すタイヤ(従来例)についても併せて試作した。
前記各供試タイヤをサイズ7.50×22.5のリムに取り付けてタイヤ車輪とし、このタイヤ車輪とテスト車両に装着し、空気圧:900kPa(相対圧)を適用して、次の各試験を行った。
(ウエット路面でのトラクション性)
空車相当のタイヤ荷重を適用し、水深2mmのウエット路面のテストコースを用い、静止状態から加速して15mの距離を走行するのに要した時間を測定して、この測定値によりウエット路面でのトラクション性を評価した。その評価結果を表1に示す。
(耐偏摩耗性)
JATMAに定める最大負荷能力相当のタイヤ荷重を適用し、高速道路を主体に公道を50,000km走行した後、トレッド部を目視点検し、ブロック陸部に発生した偏摩耗の容積を測定して、この測定値により耐偏摩耗性を評価した。その評価結果を表1に示す。
Figure 2006123786
なお、表1中の評価結果は、従来例のタイヤの評価結果を100としたときの指数比で示しており、ウエット路面でのトラクション性は数値が大きいほど性能が優れており、耐偏摩耗性については数値が小さいほど性能が優れている。
表1に示す結果から、実施例1及び2のタイヤは、従来例のタイヤに比べて摩耗初期の排水性に優れている上、耐偏摩耗性にも優れていることが分かる。
この発明により、周方向溝に設けた溝底隆起部及びブロック陸部の形状の適正化を図って、ブロック陸部に発生する偏摩耗を、タイヤ摩耗初期から摩耗終期にわたって有効に抑制することのできる空気入りタイヤを提供することが可能となった。
この発明に従う代表的な空気入りタイヤのトレッド部の一部の展開図である。 (a)は、図1のI−I線上の断面図であり、(b)は、図1のII−II線上の断面図である。 (a)〜(d)は、図1に示すブロック陸部5bの1個を抜き出して周方向溝側から見たときの斜視図である。 この発明に従う他の空気入りタイヤのトレッド部の一部の展開図である。
符号の説明
1 トレッド部
2、2a、2b、2c、2d 周方向溝
3、3a、3b、3c、3d、3e 横溝
4a、4b トレッド端
5、5a、5b、5c、5d、5e ブロック陸部
6 溝底隆起部
7 ブロック陸部の内陸部分
8a、8b ブロック陸部の端部
9a、9b、9c、9d ブロック陸部の角部
10 溝底隆起部の頂面
11 短サイプ
12 細溝

Claims (7)

  1. トレッド部に、タイヤ周方向に沿って延びる複数本の周方向溝と、該周方向溝の少なくとも1本と連通する複数本の横溝とを配設し、該周方向溝、両トレッド端及び該横溝によってトレッド部を多数個のブロック陸部に区画形成してなる空気入りタイヤにおいて、
    少なくとも1本の周方向溝に、溝深さが他の部分よりも浅く、かつタイヤ周方向に沿って延びる溝底隆起部を設け、
    該溝底隆起部を設けた周方向溝に隣接するブロック陸部は、その内陸部分から少なくとも一つの端部又は角部に向かって陸部高さが漸減する曲面状の頂面を有し、
    前記溝底隆起部は、所定の静的負荷条件にて、タイヤ摩耗初期にはそのタイヤ径方向最外端が路面と非接触状態にあり、タイヤ摩耗中期以降にはそのタイヤ径方向最外端が路面と接触状態にある溝深さを有することを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記溝底隆起部での溝深さは、これを設けた周方向溝に開口する横溝の溝深さより深い、請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記溝底隆起部での溝深さは、これを設けた周方向溝に開口する横溝の溝深さより2mm以上深い、請求項2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記溝底隆起部での溝深さは、5〜7mmの範囲にある、請求項1〜3のいずれか一項に記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記溝底隆起部での溝深さは、これを設けた周方向溝に隣接するブロック陸部の端部での陸部高さの30〜45%の範囲にある、請求項1〜4のいずれか一項に記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記溝底隆起部を設けた周方向溝に隣接する横溝の溝深さは3〜5mmの範囲にある、請求項1〜5のいずれか一項に記載の空気入りタイヤ。
  7. タイヤ幅方向で最も外側に位置する周方向溝に溝底隆起部を設けてなる、請求項1〜6のいずれか一項に記載の空気入りタイヤ。

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