JP2007083822A - 空気入りタイヤ - Google Patents
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Abstract
【課題】陸部剛性を大きく低下させることなく、ショルダー領域の陸部における踏込み端の偏摩耗を抑制し、耐偏摩耗性を向上させることを目的とする。
【解決手段】ショルダー領域陸部列20における各陸部18に、少なくとも一方の端部22Aが該陸部18内で終端する横副溝22を追加し、横副溝22と踏込み端18Aとの間のブロック長を短くして、踏込み端18Aが路面から蹴り出される際に該踏込み端18Aが速やかに路面から離れるようにしているので、陸部剛性を大きく低下させることなく、踏込み端18Aの偏摩耗を低減させることができる。
【選択図】 図1
【解決手段】ショルダー領域陸部列20における各陸部18に、少なくとも一方の端部22Aが該陸部18内で終端する横副溝22を追加し、横副溝22と踏込み端18Aとの間のブロック長を短くして、踏込み端18Aが路面から蹴り出される際に該踏込み端18Aが速やかに路面から離れるようにしているので、陸部剛性を大きく低下させることなく、踏込み端18Aの偏摩耗を低減させることができる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、建設車輌用の空気入りタイヤに関する。
建設車両用の空気入りタイヤのトレッドパターンとしては、トレッドの周方向にラグ溝(横主溝)が形成されたラグパターンが一般的である(特許文献1及び特許文献2参照)。
特開2001−225608号公報
WO02/100664号公報
しかしながら、従来の建設車輌用の空気入りタイヤでは、ショルダー領域における陸部の周方向長さ(ブロック長)が大きいことに起因して、該陸部の踏込み端の摩耗量が該陸部の中央に対して大きくなり易く、耐偏摩耗性に劣るという問題があった。
特に、近年出現してきた超大型建設車輌用の空気入りタイヤでは、トレッドの中央領域が非常に高剛性となっており、該中央領域とショルダー領域との剛性の差が拡大したことが偏摩耗発生の原因となっている。
もっとも単にショルダー領域のブロック長を小さくしたのでは、該ショルダー領域の陸部剛性が低下し、耐偏摩耗性能及びトラクション性能の低下が懸念される。
本発明は、上記事実を考慮して、陸部剛性を大きく低下させることなく、ショルダー領域の陸部における踏込み端の偏摩耗を抑制し、耐偏摩耗性を向上させることを目的とする。
陸部の踏込み端が路面に接地した状態から蹴り出されるときの周方向の変形を観察した結果、建設車輌用のタイヤでは、タイヤ周方向における陸部のブロック長が大きいため、踏込み端が蹴り出される際に陸部がベルトに引っ張られても、該陸部が路面から離れるような横主溝(該陸部の蹴出し端)の変形がなく、踏込み端と路面との間に滑りが生じていることがわかった。
なお、陸部のブロック長を小さくすることで、踏込み端が蹴り出される際に、横主溝が変形し、該踏込み端がスムーズに路面から離れるようになり、該踏込み端の偏摩耗は低減されるが、単に陸部のブロック長を小さくしたのでは、陸部剛性が大きく低下して耐偏摩耗性能やトラクション性能等が低下するおそれがある。
そこで、請求項1の発明は、回転方向が指定され、トレッドに、タイヤ周方向に形成された中央領域陸部列と、該中央領域陸部列のタイヤ軸方向両側において前記タイヤ周方向と交差する方向にかつ前記中央領域陸部列を貫通することなく形成された横主溝と、該横主溝により区画された陸部が前記タイヤ周方向に連なったショルダー領域陸部列とを有する空気入りタイヤであって、前記ショルダー領域陸部列の各々の前記陸部における踏込み端寄りで、前記トレッドの下層に配置されたベルト層のうち最大ベルト幅を有するベルトの前記タイヤ軸方向端部位置よりもタイヤ赤道面側の領域内には、前記タイヤ周方向と交差する方向に延び、かつ少なくとも一方の端部が該陸部内で終端する少なくとも1本の横副溝が形成され、該横副溝の溝幅は、横主溝の平均溝幅の10乃至40%であることを特徴としている。
横副溝が、最大ベルト幅を有するベルトのタイヤ軸方向端部位置までの領域内に少なくとも形成される、としたのは、ベルト端よりもタイヤ軸方向内側とすることで横副溝による踏込み端の偏摩耗抑制効果が得られるからである。
なお、横副溝のタイヤ赤道面側の端部は、該タイヤ赤道面からタイヤ軸方向両側にトレッドの全接地幅の、少なくとも25%とすることが望ましい。陸部の踏込み端の偏摩耗は、タイヤ赤道面から全接地幅の25%以上の領域で顕著だからである。
ここで、横副溝の溝幅の下限を横主溝の平均溝幅の10%としたのは、これを下回ると踏込み端の偏摩耗を低減させる効果が発揮されないからであり、また上限を横主溝の溝幅の40%としたのは、これを上回ると、陸部における踏込み端側の陸部剛性が低下し過ぎて耐偏摩耗性能が低下するからである。
請求項1に記載の空気入りタイヤでは、ショルダー領域陸部列における各陸部に上記のような横副溝を追加しているので、陸部剛性を大きく低下させることなく、踏込み端の偏摩耗を低減させることができる。
請求項2の発明は、請求項1に記載の空気入りタイヤにおいて、前記横副溝の溝深さは、前記タイヤ赤道面からタイヤ軸方向両側に夫々全接地幅の25%となる位置から該全接地幅の37.5%となる位置までの範囲において、前記横副溝の溝深さの25乃至50%であることを特徴としている。
このようにしたのは、建設車輌の前輪への装着終了まで横副溝の効果が継続するようにすると共に、後輪へローテーションされた後も陸部剛性の低下による耐偏摩耗性能の低下がないようにするためである。
なお、全接地幅とは、正規リムに組付け、正規内圧を充填し、正規荷重を負荷したときの荷重直下におけるトレッドのタイヤ軸方向における接地幅をいう。
なお、「正規リム」とは、例えばJATMAが発行する2004年版のYEAR BOOKに定められた適用サイズにおける標準リムを指し、「正規荷重」及び「正規内圧」とは、同様に、JATMAが発行する2004年版のYEAR BOOKに定められた適用サイズ・プライレーティングにおける最大荷重及び最大荷重に対する空気圧を指す。
使用地又は製造地において、TRA規格、ETRTO規格が適用される場合は、各々の規格に従う。
請求項2に記載の空気入りタイヤでは、建設車輌の前輪への装着終了まで、横副溝の偏摩耗抑制効果が継続し、後輪へローテーションされた後も陸部剛性の低下による耐偏摩耗性能の低下がない
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の空気入りタイヤにおいて、前記横副溝の溝深さは、少なくとも一方の前記端部において該端部に向かって漸減していることを特徴としている。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の空気入りタイヤにおいて、前記横副溝の溝深さは、少なくとも一方の前記端部において該端部に向かって漸減していることを特徴としている。
請求項3に記載の空気入りタイヤでは、横副溝の溝深さが、少なくとも一方の端部で漸減しているので、該端部におけるクラックの発生等が抑制され、横副溝が形成されることによる陸部剛性の低下も抑制される。
請求項4の発明は、請求項1から請求項3の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、前記横副溝のタイヤ周方向位置は、前記ショルダー領域陸部列の各々の前記陸部における前記踏込み端から、該陸部のタイヤ周方向におけるブロック長の10乃至40%の位置であることを特徴としている。
ここで、横副溝のタイヤ周方向位置を、踏込み端から、陸部のタイヤ周方向におけるブロック長の10乃至40%にしたのは、10%を下回ると、踏込み端側の陸部剛性が低下し過ぎて耐摩耗性が低下するからであり、40%を上回ると、踏込み端側の偏摩耗を低減させる効果が発揮されないからである。
なお、横副溝の踏込み端からのタイヤ周方向位置は、望ましくはブロック長の15乃至35%、更に望ましくは20乃至30%である。
請求項4に記載の空気入りタイヤでは、横副溝のタイヤ周方向位置を適切に設定しているので、ショルダー領域陸部列の陸部剛性を低下させることなく、踏込み端の偏摩耗を抑制することができる。
請求項5の発明は、請求項1から請求項4の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、前記横副溝は、両方の端部が前記ショルダー領域陸部列の前記陸部内で終端していることを特徴としている。
請求項5に記載の空気入りタイヤでは、横副溝が両端において開口していないので、横副溝を設けることによる陸部剛性の低下を最小限に抑えることができる。
請求項6の発明は、請求項1から請求項5の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、前記横副溝のタイヤ軸方向長さは、少なくとも前記全接地幅の15%であることを特徴としている。
ここで、横副溝のタイヤ軸方向長さの下限を全接地幅の15%としたのは、15%に満たないと、踏込み端側の偏摩耗を低減させる効果が発揮されないからである。
以上説明したように、本発明の空気入りタイヤによれば、陸部剛性を大きく低下させることなく、ショルダー領域の陸部における踏込み端の偏摩耗を抑制し、耐偏摩耗性を向上させることができるという優れた効果を有する。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。図1において、本実施の形態に係る空気入りタイヤ10は、回転方向が矢印R方向に指定され、トレッド12に、タイヤ周方向に形成された中央領域陸部列14と、該中央領域陸部列14のタイヤ軸方向両側においてタイヤ周方向と交差する方向にかつ中央領域陸部列14を貫通することなく形成された横主溝16と、該横主溝16により区画された陸部18がタイヤ周方向に連なったショルダー領域陸部列20とを有している。
空気入りタイヤ10は、例えば建設車輌用のタイヤであるので、タイヤ赤道面CLにおけるトレッド12の厚さ(トレッドゲージ)は、例えば60mm以上であり、陸部18のタイヤ周方向のブロック長は、タイヤ赤道面CLでのタイヤ周長の例えば1.5%以上である。また、横主溝16の溝幅は、タイヤ赤道面CLにおける陸部18のタイヤ周方向ピッチ長の、例えば10乃至30%である。
各々の陸部18における踏込み端18A寄りには、タイヤ周方向と交差する方向に延び、かつ少なくとも一方の端部22Aが該陸部18内で終端する少なくとも1本の横副溝22が形成されている。
横副溝22は、トレッド12の下層に配置されたベルト層24(図2)のうち最大ベルト幅を有するベルト26のタイヤ軸方向端部位置よりもタイヤ赤道面CL側の領域内に、例えば該領域の全範囲にわたって連続して形成されている。なお、横副溝22は、該領域内に、例えば複数本直列的に設けてもよい。
ここで、横副溝22が、最大ベルト幅を有するベルト26のタイヤ軸方向端部位置よりもタイヤ赤道面側の領域内に形成される、としたのは、ベルト端よりもタイヤ軸方向内側とすることで横副溝22による踏込み端18Aの偏摩耗抑制効果が得られるからである。
なお、横副溝22のタイヤ赤道面CL側の端部は、該タイヤ赤道面CLからタイヤ軸方向両側にトレッド12の全接地幅Wの、少なくとも25%とすることが望ましい。陸部18の踏込み端18Aの偏摩耗は、タイヤ赤道面CLから全接地幅Wの25%以上の領域で顕著だからである。従って、タイヤ赤道面CLを基準としない場合には、横副溝22は、全接地幅Wの50%となるタイヤ幅方向領域(特にタイヤ軸方向の中心位置は限定されない)の両端位置から最大ベルト幅を有するベルト26のタイヤ軸方向端部位置までの領域内に少なくとも夫々形成される。
横副溝22の溝幅は、横主溝16の平均溝幅の10乃至40%である。下限を10%としたのは、これを下回ると踏込み端18Aの偏摩耗を低減させる効果が発揮されないからであり、また上限を40%としたのは、これを上回ると、陸部18における踏込み端18A側の陸部剛性が低下し過ぎて耐偏摩耗性能が低下するからである。
図2に示されるように、横副溝22の溝深さdは、タイヤ赤道面CLからタイヤ軸方向両側に夫々少なくとも全接地幅W(両接地端12A間の距離)の25%となる位置から該全接地幅Wの37.5%となる位置までの領域において、横副溝22の溝深さDの25乃至50%である。このようにしたのは、建設車輌(図示せず)の前輪への装着終了まで横副溝22の効果が継続するようにすると共に、後輪へローテーションされた後も陸部剛性の低下による耐偏摩耗性能の低下がないようにするためである。
なお、タイヤ赤道面CLを基準としない場合には、横副溝22が上記溝深さdを有する領域は、全接地幅Wの50%位置と75%位置(タイヤ軸方向の中心位置は共通とするが、その位置は限定されない)の間のタイヤ幅方向領域となる。
タイヤ赤道面CLからタイヤ軸方向両側に全接地幅Wの12.5乃至25%の位置、例えば中央領域陸部列14とショルダー領域陸部列20との境界となる位置(図1の0.25Wの位置)には、タイヤ周方向に一対の周方向溝28が形成されている。該周方向溝28は、例えばタイヤ軸方向に振幅を有する波状に形成されている。
本実施形態では、図1に示されるように、横副溝22のタイヤ軸方向内側端は、周方向溝28に開口しているが、必ずしも開口している必要はなく、図2に示されるように、両方の端部22Aが陸部18内で終端していてもよい。
図1に示されるように、横副溝22のタイヤ軸方向外側端は、陸部18内で終端していることが望ましい。タイヤ軸方向外側端が開放端となってしまうと、陸部剛性が低下するためである。
ここで、タイヤ赤道面CLからの周方向溝28の位置の下限を全接地幅Wの12.5%としたのは、これを下回ると、中央領域陸部列14の剛性が低下し、該中央領域陸部列14における耐摩耗性能が低下するからである。また、上限を25%としたのは、これを上回ると、トレッド12の中央領域の発熱性が悪化し、トレッド12の耐久性が損なわれるからである。
なお、タイヤ赤道面CLを基準としない場合には、周方向溝28の位置は、全接地幅Wの25乃至50%となるタイヤ軸方向領域(特にタイヤ軸方向の中心位置は限定されない)の両端位置となる。
また、中央領域陸部列14には、該中央領域陸部列14を横断するサイプ状の副溝30がタイヤ周方向に複数配列して形成されている。タイヤ周方向における副溝30の位置は、陸部18のタイヤ周方向位置とほぼ同じであるが、副溝30と横副溝22はタイヤ軸方向に連続していない。副溝30の溝幅は極狭く、接地状態における荷重直下付近では、副溝30は閉塞するようになっている。
横副溝22の溝深さdは、少なくとも一方の端部22Aにおいて該端部22Aに向かって漸減しており、図2においては、両側の端部22Aにおいて該端部22Aに向かって溝深さdが漸減している。
横副溝22のタイヤ周方向位置yは、ショルダー領域陸部列20の各々の陸部18における踏込み端18Aから、該陸部18のタイヤ周方向におけるブロック長Lの10乃至40%の位置である。このようにしたのは、10%を下回ると、踏込み端18A側の陸部剛性が低下し過ぎて耐摩耗性が低下するからであり、40%を上回ると、踏込み端18A側の偏摩耗を低減させる効果が発揮されないからである。
なお、陸部18のブロック長がタイヤ軸方向において変化する場合には、ブロック長Lは、例えば陸部18の平均ブロック長である。
また、横副溝の踏込み端からのタイヤ周方向位置は、望ましくはブロック長の15乃至35%、更に望ましくは20乃至30%である。
横副溝22のタイヤ軸方向長さは、少なくとも全接地幅Wの15%である。このようにしたのは、15%に満たないと、踏込み端18A側の偏摩耗を低減させる効果が発揮されないからである。
(作用)
空気入りタイヤ10では、ショルダー領域陸部列20における各陸部18に上記のような横副溝22を追加しているので、該横副溝22と踏込み端18Aとの間のブロック長が短くなっている。このため、図3に示されるように、空気入りタイヤ10が矢印R方向に回転し、踏込み端18Aが路面32から蹴り出される際にベルト(図示せず)に引っ張られると、該踏込み端18Aが速やかに路面32から離れるので、該踏込み端18Aと路面32との間の滑りが少なくなり、偏摩耗が生じ難くなる。
(作用)
空気入りタイヤ10では、ショルダー領域陸部列20における各陸部18に上記のような横副溝22を追加しているので、該横副溝22と踏込み端18Aとの間のブロック長が短くなっている。このため、図3に示されるように、空気入りタイヤ10が矢印R方向に回転し、踏込み端18Aが路面32から蹴り出される際にベルト(図示せず)に引っ張られると、該踏込み端18Aが速やかに路面32から離れるので、該踏込み端18Aと路面32との間の滑りが少なくなり、偏摩耗が生じ難くなる。
横副溝22の溝幅及び溝深さdを適切に設定しているので、陸部18の剛性が大きく低下することはなく、トラクション性能等を低下させることなく、踏込み端18Aの偏摩耗を低減させることができる。
また、横副溝22の溝深さdが、少なくとも一方の端部22Aで該端部22Aに向かって漸減しているので、該端部22Aにおけるクラックの発生等が抑制され、端部22Aにおいて突然溝深さが0となる(横副溝22の溝方向と垂直に終端している)場合よりも陸部剛性の低下が抑制される。
更に、トレッド12に周方向溝28が形成されているので、トレッド12の発熱が抑制される。トレッド12の発熱は、中央領域陸部列14に副溝30が形成されることによっても抑制され、かつ該副溝30は、接地状態における荷重直下付近では閉塞するので、接地時の該荷重直下における中央領域陸部列14の剛性が高まり、該中央領域陸部列14の耐摩耗性が向上する。
これによって、空気入りタイヤ10では、ショルダー領域陸部列の耐偏摩耗性及び中央領域陸部列14の耐摩耗性を高めることができる。
また、空気入りタイヤ10では、横副溝22のタイヤ周方向位置を適切に設定しているので、ショルダー領域陸部列20の陸部剛性を低下させることなく、踏込み端18Aの偏摩耗を抑制することができる。
横副溝22の両端を周方向溝28等に開口させずに陸部18内で終端させると、該横副溝22を設けることによる陸部剛性の低下を最小限に抑えることができる。
(試験例)
表1に示される条件で、実施例及び従来例(図4)に係る空気入りタイヤを試作し、ショルダー領域陸部列における路面との滑り量を測定した。結果を表2に示す。
(試験例)
表1に示される条件で、実施例及び従来例(図4)に係る空気入りタイヤを試作し、ショルダー領域陸部列における路面との滑り量を測定した。結果を表2に示す。
図4において、100は空気入りタイヤ、102はトレッド、104は横主溝、106はサイプ状の副溝、108は周方向溝、110はショルダー領域陸部列、112は中央領域陸部列、114は陸部である。
試験条件は、タイヤサイズが46/90R57、リム巾が29inch、リムのフランジ高さが6inch、内圧が700kPa、荷重が60t(588kN)、測定位置は、タイヤ赤道面からタイヤ軸方向に0.25Wの位置である。
滑り量の測定は、トレッド表面に測定点が記されたタイヤを、透明な路面上で走行させ、該測定点の軌跡をビデオカメラで撮影して行った。
表2において、耐偏摩耗性は、踏込み端の滑り量(踏込み端が路面から蹴り出されるときの滑り量)と陸部中央の滑り量の比率で評価し、従来例を100とした指数により示している。滑り量については、数値が小さいほど良好な結果であることを示し、耐偏摩耗性については、数値が大きいほど良好な結果であることを示している。
この試験例によれば、陸部中央の滑り量は従来例と変わらないが、踏込み端の滑り量は少なくなっており、耐偏摩耗性が向上していることが確認された。
10 タイヤ
12 トレッド
14 中央領域陸部列
16 横主溝
18 陸部
18A 踏込み端
20 ショルダー領域陸部列
22 横副溝
22A 端部
CL タイヤ赤道面
W 全接地幅
12 トレッド
14 中央領域陸部列
16 横主溝
18 陸部
18A 踏込み端
20 ショルダー領域陸部列
22 横副溝
22A 端部
CL タイヤ赤道面
W 全接地幅
Claims (6)
- 回転方向が指定され、トレッドに、タイヤ周方向に形成された中央領域陸部列と、該中央領域陸部列のタイヤ軸方向両側において前記タイヤ周方向と交差する方向にかつ前記中央領域陸部列を貫通することなく形成された横主溝と、該横主溝により区画された陸部が前記タイヤ周方向に連なったショルダー領域陸部列とを有する空気入りタイヤであって、
前記ショルダー領域陸部列の各々の前記陸部における踏込み端寄りで、前記トレッドの下層に配置されたベルト層のうち最大ベルト幅を有するベルトの前記タイヤ軸方向端部位置よりもタイヤ赤道面側の領域内には、前記タイヤ周方向と交差する方向に延び、かつ少なくとも一方の端部が該陸部内で終端する少なくとも1本の横副溝が形成され、
該横副溝の溝幅は、横主溝の平均溝幅の10乃至40%であることを特徴とする空気入りタイヤ。 - 前記横副溝の溝深さは、前記タイヤ赤道面からタイヤ軸方向両側に夫々全接地幅の25%となる位置から該全接地幅の37.5%となる位置までの範囲において、前記横副溝の溝深さの25乃至50%であることを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。
- 前記横副溝の溝深さは、少なくとも一方の前記端部において該端部に向かって漸減していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の空気入りタイヤ。
- 前記横副溝のタイヤ周方向位置は、前記ショルダー領域陸部列の各々の前記陸部における前記踏込み端から、該陸部のタイヤ周方向におけるブロック長の10乃至40%の位置であることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
- 前記横副溝は、両方の端部が前記ショルダー領域陸部列の前記陸部内で終端していることを特徴とする請求項1から請求項4の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
- 前記横副溝のタイヤ軸方向長さは、少なくとも前記全接地幅の15%であることを特徴
とする請求項1から請求項5の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
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