JP2006123630A - 電動ステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 操舵反力の急激な変化を防止して、良好な操舵フィーリングを得る。
【解決手段】 ステアリング系に入力された操舵入力に応じて目標電流を設定し、該目標電流にしたがってモータを駆動して前記ステアリング系にトルクを付与する電動ステアリング装置1であって、運転者によって操作される操舵部10と、転舵輪21を転舵させる転舵部20とが機械的に切り離されており、前記モータは操舵部10に操舵反力を与える反力モータ12であり、反力モータ12の目標電流の今回値と前回値の比較値が所定範囲から外れたときには、前記所定範囲内に入る補正目標電流を前記前回値に基づいて算出し、この補正目標電流を目標電流として反力モータ12を駆動する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、電動ステアリング装置に関するものである。
車両用操舵装置としてステア・バイ・ワイヤ(Steer By Wire、以下SBWと略す)方式の電動ステアリング装置が知られている。
SBW式の電動ステアリング装置は、運転者によって操作される操作子(例えば、ステアリングホイール)と、転舵輪を転舵させる転舵機構とが機械的には切り離されていて、操作子に入力される操舵入力に基づいて目標転舵角を算出し、この目標転舵角に実転舵角が追従するように転舵機構のステアリングモータの作動を制御する。
また、SBW式の電動ステアリング装置では、転舵輪から操作子に路面反力等が伝達されないため、反力付与専用のモータ(以下、反力モータと称す)によって操作子に操舵反力を付与することにより、操作子と転舵機構が機械的に連結されている従来のステアリング装置に近似した操舵フィーリングを得るようにしている(例えば、特許文献1参照)。
このように操舵反力を電気的に制御する場合に、操舵入力(操舵角や操舵トルク等)だけに基づいて操舵反力を制御することも可能であるが、このようにすると路面インフォメーションがなくなるため、良好な操舵フィーリングを得ることができない。
そこで、転舵側も考慮して、操舵側と転舵側の作動量の差(例えば、操舵角と転舵角の差、あるいは、操舵トルクと転舵トルクの差)に基づいて操舵反力を制御することにより、操舵フィーリングの向上を図ることも考えられている。
特開2002−160659号公報
このように、操舵反力を電気的に制御する電動ステアリング装置においては、操舵反力の制御出力値(例えば、反力モータの目標電流)に急激な変化があると、運転者に違和感を与える虞がある。
なお、操舵反力の急激な変化は、走行中、路面からのキックバックが大きいときや、横風等の外乱を受けたときや、転舵機構を構成するラックのラックエンドがストッパに突き当たって転舵角最大となったときなどに、操舵側と転舵側の作動量の差が過大となったときに生じる。
そこで、この発明は、操舵反力の急激な変化を防止して、良好な操舵フィーリングを得ることができる電動ステアリング装置を提供するものである。
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、ステアリング系に入力された操舵入力に応じて目標電流を設定し、該目標電流にしたがってモータ(例えば、後述する実施例における反力モータ12)を駆動して前記ステアリング系にトルク(例えば、後述する実施例における操舵反力)を付与する電動ステアリング装置(例えば、後述する実施例における電動ステアリング装置1)において、前記目標電流の今回値と前回値とを比較し、前記今回値と前記前回値の比較値が所定範囲から外れたときには、前記所定範囲内に入る補正目標電流を前記前回値に基づいて算出し、この補正目標電流を目標電流として前記モータを駆動することを特徴とする。
このように構成することにより、モータの目標電流が急激に変化するのを防止することができ、その結果、モータによりステアリング系に付与されるトルクが急激に変化するのを防止することができる。
請求項2に係る発明は、ステアリング系に入力された操舵入力に応じて目標電流を設定し、該目標電流にしたがってモータ(例えば、後述する実施例における反力モータ12)を駆動して前記ステアリング系にトルク(例えば、後述する実施例における操舵反力)を付与する電動ステアリング装置(例えば、後述する実施例における電動ステアリング装置1)において、前記目標電流の今回値が所定範囲から外れたときには、前記所定範囲内に入る補正目標電流を目標電流の前回値に基づいて算出し、この補正目標電流を目標電流として前記モータを駆動することを特徴とする。
このように構成することにより、モータの目標電流が過大になるのを防止することができ、その結果、モータによりステアリング系に付与されるトルクが過大になるのを防止することができる。
請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2に記載の発明において、前記補正目標電流は、前記前回値に所定の値を加算または減算した値であることを特徴とする。
このように構成することにより、目標電流の前回値に関連づけて補正目標電流を決定することができる。
請求項4に係る発明は、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の発明において、運転者によって操作される操舵手段(例えば、後述する実施例における操舵部10)と、転舵輪(例えば、後述する実施例における車輪21)を転舵させる転舵手段(例えば、後述する実施例における転舵部20)とが機械的に切り離されており、前記モータは前記操舵手段に操舵反力を与える反力モータ(例えば、後述する実施例における反力モータ12)であることを特徴とする。
このように構成することにより、反力モータの目標電流が急激に変化するのを防止することができ、その結果、操舵手段に加えられる操舵反力が急激に変化するのを防止することができる。また、反力モータの目標電流が過大になるのを防止することができ、その結果、操舵手段に加えられる操舵反力が過大になるのを防止することができる。
請求項1に係る発明によれば、モータの目標電流が急激に変化するのを防止することができ、その結果、モータによりステアリング系に付与されるトルクが急激に変化するのを防止することができるので、良好な操舵フィーリングを得ることができる。
請求項2に係る発明によれば、モータの目標電流が過大になるのを防止することができ、その結果、モータによりステアリング系に付与されるトルクが過大になるのを防止することができるので、良好な操舵フィーリングを得ることができる。
請求項3に係る発明によれば、目標電流の前回値に関連づけて補正目標電流を決定することができるので、目標電流の変化に違和感がなく、その結果、モータによりステアリング系に付与されるトルクの変化に違和感がないので、良好な操舵フィーリングを得ることができる。
請求項4に係る発明によれば、操舵手段に加えられる操舵反力が急激に変化するのを防止することができ、あるいは、操舵手段に加えられる操舵反力が過大になるのを防止することができるので、良好な操舵フィーリングを得ることができる。
以下、この発明に係る電動ステアリング装置の実施例を図1から図3の図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施例は、この発明を車両に搭載されたSBW式の電動ステアリング装置に適用した態様である。
初めに、この発明に係る電動ステアリング装置1の実施例1を図1および図2の図面を参照して説明する。
図1に示すように、SBW式の電動ステアリング装置1は、運転者によって操作される操舵部(操舵手段)10と、転舵輪を転舵させる転舵部(転舵手段)20と、を備えている。操舵部10と転舵部20は機械的に切り離されており、転舵部20は、操舵部10への操舵入力に基づいてステアリング電子制御装置(ECU)30によって電気的に制御される。この実施例において操舵部10と転舵部20はステアリング系を構成する。
操舵部10は、運転者が操作するステアリングホイール11と、ステアリングホイール11に反力トルクを付与する反力モータ12と、ステアリングホイール11の操舵角を検出する操舵角センサ13と、ステアリングホイール11に作用する操舵トルクを検出する操舵トルクセンサ14と、を備えて構成されている。操舵角センサ13はステアリングホイール11の操舵角に対応する電気信号をECU30に出力し、操舵トルクセンサ14はステアリングホイール11の操舵トルクに対応する電気信号をECU30に出力する。
転舵部20は、左右の車輪(転舵輪)21にタイロッド22を介して連係されたステアリングロッド23と、ステアリングロッド23をねじ機構24を介して軸方向に移動させるステアリングモータ25と、車輪21の転舵角を検出する転舵角センサ26と、を備えて構成されており、ステアリングモータ25を正転あるいは逆転することによりステアリングロッド23を軸方向左右に移動させ、車輪21を左右に転舵させることができるようになっている。転舵角センサ26は、車輪21の転舵角に対応する電気信号をECU30に出力する。
また、車体の適所には車速を検出する車速センサ27が取り付けられており、車速センサ27は車速に対応する電気信号をECU30に出力する。
そして、ECU30は、操舵角センサ13、操舵トルクセンサ14、車速センサ27などからの入力信号を処理して得られる制御信号によりステアリングモータ25に流すべき目標電流を決定し、ステアリングモータ25に流れる電流が目標電流と一致するように制御することにより、ステアリングモータ25の出力トルクを制御し、車輪21の転舵力を制御する。
また、ECU30は、操舵角センサ13で検出された操舵角と転舵角センサ26で検出された転舵角との舵角差に基づいて反力モータ12に流すべき目標電流を決定し、反力モータ12に流れる電流が目標電流と一致するように制御することにより、反力モータ12の出力トルクを制御し、ステアリングホイール11に付与すべき反力を制御する。なお、反力モータ12の目標電流は、操舵角と転舵角との舵角差が大きくなるにしたがって大きくなるように設定され、且つ、反力モータ12の回転方向を考慮して正負の値で設定される(例えば、反力モータ12を正回転させるときは正の値、逆回転させるときは負の値)。
このように、この電動ステアリング装置1では、反力モータ12を用いて操舵反力を電気的に制御する。
ところで、走行中に路面からのキックバックが大きいときや、横風等の外乱を受けたときや、転舵機構を構成するラックのラックエンドがストッパに突き当たって転舵角最大となったときなどに、操舵角と転舵角の舵角差が急に大きくなる場合がある。このようなときに、急激に変化した舵角差に基づいて算出した目標電流を反力モータ12に流すと、操舵反力が急激に変化して、運転者に違和感を与える虞がある。
そこで、この電動ステアリング装置1では、反力モータ12の目標電流の今回値と前回値とを比較し、今回値と前回値の比較値が所定範囲から外れたときには、前記所定範囲内に入る補正目標電流を前回値に基づいて算出し、この補正目標電流を目標電流として反力モータ12を駆動するようにした。
より具体的には、反力モータ12の目標電流に対し1回の制御サイクルにおける変化量に予め許容値を設定しておき、算出された目標電流の今回値と前回値との差が前記許容値から外れたときには、前記許容値の範囲内で補正目標電流を算出し、この補正目標電流を目標電流とすることで、操舵反力の急激な変化を防止するようにした。
次に、実施例1における反力モータ12の目標電流設定処理について、図2のフローチャートに従って説明する。図2のフローチャートに示す目標電流設定処理ルーチンは、ECU30によって一定時間毎に実行される
まず、ステップS101において、操舵角と転舵角との舵角差に基づいて算出された目標電流の今回値I(以下、単に今回値Iという)から、目標電流の前回値I−1(以下、単に前回値I−1という)を減算し、その差ΔIの絶対値(|ΔI|=|I−I−1|)が予め設定した変化許容値iよりも小さいか否かを判定する。すなわち、目標電流の今回値と前回値との比較値が所定範囲から外れているか否かを判定する。
ステップS101における判定結果が「YES」である場合は、ステップS102に進み、反力モータ12の目標電流Iとして今回値Iを設定して(I=I)、本ルーチンの実行を一旦終了する。すなわち、今回値Iと前回値I−1の差ΔIの絶対値が変化許容値i以内(比較値が所定範囲内)である場合(|ΔI|<i)には、補正を加えることなく、この今回値Iを目標電流Iとして反力モータ12を制御する。
ステップS101における判定結果が「NO」である場合、すなわち、今回値Iと前回値I−1の差ΔIの絶対値が変化許容値iよりも大きい(比較値が所定範囲外)場合(|ΔI|≧i)は、ステップS103に進み、今回値Iが前回値I−1よりも大きいか否かを判定する。
ステップS103における判定結果が「YES」(I>I−1)である場合は、ステップS104に進み、前回値I−1に変化許容値iを加算し、その和を補正目標電流Iaとして設定する(Ia=I−1+i)。
そして、ステップS104からステップS105に進み、目標電流Iとして補正目標電流Iaを設定し(I=Ia=I−1+i)、本ルーチンの実行を一旦終了する。すなわち、今回値Iが前回値I−1よりも大きく、且つ、その差ΔIの絶対値が変化許容値iよりも大きい場合には、前回値I−1よりも大きく、且つ、前回値I−1との差の絶対値が変化許容値i以内に収まる補正目標電流Iaを、前回値I−1に基づいて算出し、この補正目標電流Iaを目標電流Iとして反力モータ12を制御する。
一方、ステップS103における判定結果が「NO」(I<I−1)である場合は、ステップS106に進み、前回値I−1から変化許容値iを減算し、その差を補正目標電流Iaとして設定する(Ia=I−1−i)。
そして、ステップS106からステップS105に進み、目標電流Iとして補正目標電流Iaを設定し(I=Ia=I−1−i)、本ルーチンの実行を一旦終了する。すなわち、今回値Iが前回値I−1よりも小さく、且つ、その差ΔIの絶対値が変化許容値iよりも大きい場合には、前回値I−1よりも小さく、且つ、前回値I−1との差の絶対値が変化許容値i以内に収まる補正目標電流Iaを、前回値I−1に基づいて算出し、この補正目標電流Iaを目標電流Iとして反力モータ12を制御する。
このように、1制御サイクルでの変化量に制限を設けて反力モータ12の目標電流Iを設定し、反力モータ12を制御するので、ステアリングホイール11に付与される反力トルクが急激に変化するのを防止することができる。その結果、操舵反力の急激な変化を防止することができ、良好な操舵フィーリングを得ることができる。
特に、この実施例では、補正目標電流Iaを目標電流の前回値I−1に関連づけて決定しているので、補正目標電流Iaを目標電流とした場合にも目標電流Iの変化がスムーズで、その結果、運転者は操舵反力の変化に違和感を感じることがなく、極めて良好な操舵フィーリングを得ることができる。
なお、この実施例では、目標電流の今回値と前回値の差を比較値として用いたが、今回値と前回値の商を比較値として用いることも可能である。
次に、この発明に係る電動ステアリング装置1の実施例2を図3の図面を参照して説明する。実施例2における電動ステアリング装置1の構成は実施例1のものと同じであるので、図1を援用してその説明は省略する。
実施例2が実施例1と相違する点は、反力モータ12に対する目標電流の制限方法にある。実施例2では、反力モータ12の目標電流の今回値が所定範囲から外れたときには、該所定範囲内にて前記目標電流の前回値に基づいて補正目標電流を算出し、この補正目標電流を目標電流として反力モータ12を駆動するようにした。
実施例2における反力モータ12の目標電流設定処理について、図3のフローチャートに従って説明する。図3のフローチャートに示す目標電流設定処理ルーチンは、ECU30によって一定時間毎に実行される
まず、ステップS201において、操舵角と転舵角との舵角差に基づいて算出された目標電流の今回値I(以下、単に今回値Iという)が、予め設定された最小値Imin以上で、且つ、予め設定された最大値Imax以下か否かを判定する(Imin≦I≦Imax)。ここで、最大値Imaxと最小値Iminは反力モータ12の回転方向(正回転、逆回転)を含んで設定するものとし、最大値Imaxは正の値(例えば、正回転方向)、最小値Iminは負の値(例えば、逆回転方向)とする。
ステップS201における判定結果が「YES」(Imin≦I≦Imax)である場合は、ステップS202に進み、反力モータ12の目標電流Iとして今回値Iを設定して(I=I)、本ルーチンの実行を一旦終了する。すなわち、今回値Iが最小値Iminと最大値Imaxの間にある場合には、補正を加えることなく、この今回値Iを目標電流Iとして反力モータ12を制御する。
ステップS201における判定結果が「NO」である場合、すなわち、今回値Iが最小値Iminよりも小さい場合(Imin>I)、あるいは、今回値Iが最大値Imaxよりも大きい場合(I>Imax)の場合は、ステップS203に進み、今回値Iが目標電流の前回値I−1(以下、単に前回値I−1という)よりも大きいか否かを判定する。
ステップS203における判定結果が「YES」(I>I−1)である場合は、ステップS204に進み、前回値I−1に所定値iを加算し、その和を補正目標電流Iaとして設定する(Ia=I−1+i)。すなわち、今回値Iが最大値Imaxよりも大きい場合には、前回値I−1に基づいて前回値I−1よりも大きい補正目標電流Iaを算出する。
そして、ステップS204からステップS205に進み、ステップS204で設定した目標電流Iaが最大値Imaxよりも小さいか否かを判定する。
ステップS205における判定結果が「YES」(Ia<Imax)である場合は、ステップS206に進み、目標電流IとしてステップS204で設定した補正目標電流Iaを設定し(I=Ia=I−1+i)、本ルーチンの実行を一旦終了する。一方、ステップS205における判定結果が「NO」(Ia≧Imax)である場合は、ステップS207に進み、目標電流Iとして最大値Imaxを設定し(I=Imax)、本ルーチンの実行を一旦終了する。
すなわち、ステップS204で設定した補正目標電流Iaが最大値Imaxよりも小さい場合には、この補正目標電流Iaを目標電流Iとして反力モータ12を制御し、ステップS204で設定した補正目標電流Iaが最大値Imax以上の場合には、この最大値Imaxを目標電流Iとして反力モータ12を制御する。これにより、目標電流Iは最大値Imax以下に設定されることとなる。
一方、ステップS203における判定結果が「NO」(I<I−1)である場合は、ステップS208に進み、前回値I−1から所定値iを減算し、その差を補正目標電流Iaとして設定する(Ia=I−1−i)。すなわち、今回値Iが最小値Iminよりも小さい場合には、前回値I−1よりも小さい補正目標電流Iaを、前回値I−1に基づいて算出する。
そして、ステップS208からステップS209に進み、ステップS208で設定した目標電流Iaが最小値Iminよりも大きいか否かを判定する。
ステップS209における判定結果が「YES」(Imin<Ia)である場合は、ステップS206に進み、目標電流IとしてステップS208で設定した補正目標電流Iaを設定し(I=Ia=I−1−i)、本ルーチンの実行を一旦終了する。一方、ステップS209における判定結果が「NO」(Imin≧Ia)である場合は、ステップS210に進み、目標電流Iとして最小値Iminを設定し(I=Imin)、本ルーチンの実行を一旦終了する。
すなわち、ステップS208で設定した補正目標電流Iaが最小値Iminよりも大きい場合には、この補正目標電流Iaを目標電流Iとして反力モータ12を制御し、ステップS208で設定した補正目標電流Iaが最小値Imin以下の場合には、最小値Iminを目標電流Iとして反力モータ12を制御する。これにより、目標電流Iは最小値Imin以上に設定されることとなる。
このように、目標電流Iに制限を設けて反力モータ12を制御するので、ステアリングホイール11に付与される反力トルクが過大になるのを防止することができる。その結果、良好な操舵フィーリングを得ることができる。
この実施例2においても、補正目標電流Iaを目標電流の前回値I−1に関連づけて決定しているので、補正目標電流Iaを目標電流Iとした場合にも目標電流Iの変化がスムーズで、その結果、運転者は操舵反力の変化に違和感を感じることがなく、極めて良好な操舵フィーリングを得ることができる。
〔他の実施例〕
この発明は、前述した実施例のSBW式の電動ステアリング装置に限るものではない。例えば、操舵手段と転舵手段が機械的に連結されるとともに、操舵力を補助するステアリングモータが操舵手段あるいは転舵手段に連係された所謂電動パワーステアリング装置に、この発明を実施することも可能である。この種の電動パワーステアリング装置では、前記ステアリングモータの目標電流を算出する際に操舵反力分を差し引いている。
この発明に係る電動ステアリング装置の概略構成図である。 この発明の実施例1における目標電流設定処理を示すフローチャートである。 この発明の実施例2における目標電流設定処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1 電動ステアリング装置
10 操舵部(操舵手段)
12 反力モータ(モータ)
20 転舵部(転舵手段)
21 車輪(転舵輪)

Claims (4)

  1. ステアリング系に入力された操舵入力に応じて目標電流を設定し、該目標電流にしたがってモータを駆動して前記ステアリング系にトルクを付与する電動ステアリング装置において、
    前記目標電流の今回値と前回値とを比較し、前記今回値と前記前回値の比較値が所定範囲から外れたときには、前記所定範囲内に入る補正目標電流を前記前回値に基づいて算出し、この補正目標電流を目標電流として前記モータを駆動することを特徴とする電動ステアリング装置。
  2. ステアリング系に入力された操舵入力に応じて目標電流を設定し、該目標電流にしたがってモータを駆動して前記ステアリング系にトルクを付与する電動ステアリング装置において、
    前記目標電流の今回値が所定範囲から外れたときには、前記所定範囲内に入る補正目標電流を目標電流の前回値に基づいて算出し、この補正目標電流を目標電流として前記モータを駆動することを特徴とする電動ステアリング装置。
  3. 前記補正目標電流は、前記前回値に所定の値を加算または減算した値であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電動ステアリング装置。
  4. 運転者によって操作される操舵手段と、転舵輪を転舵させる転舵手段とが機械的に切り離されており、前記モータは前記操舵手段に操舵反力を与える反力モータであることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電動ステアリング装置。
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