JP2006122394A - 棒状化粧料用中皿 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 中皿を棒状化粧料の下部を装着するための内筒と該内筒を摺動可能に且つ環状弾性部材を介して収納する外筒とから構成し、長手方向の衝撃を環状弾性部材の伸縮による内筒の移動により吸収可能とするとする。
【選択図】 図1
Description
しかし、この棒状化粧料収納容器に棒状化粧料が収納された棒状化粧用具に衝撃を与えた場合に、棒状化粧料が折れたり、中皿より抜け落ちたりすることがある。
このため、棒状化粧料を確実に保持して抜けを防止する方策として、中皿の筒状部の内
壁面に係合用リブを設けて棒状化粧料に食い込ませることが通常行われている(例えば、特許文献1参照)。
なお、本発明においては、長手方向における棒状化粧料の先端方向を「上」、その反対方向を「下」とする。
図1において、中皿Aは、内筒1と、内筒1を摺動可能に収納する外筒2からなっている。内筒1内には棒状化粧料3がその下部を挿入する形で装着されており、内筒1の内部に設けられた係合用リブ14により抜けないように固定されている。
外筒2の内部には、突起部21a、21bが設けられている。4aは、柔軟素材からなる環状弾性体である。
図1に示した例では、内筒1は常態では外筒内を上方にのみ摺動可能であり、(I)に示したように、内筒1の下方の端部11bは外筒2の下方の突起部21bに当接させて下方へ摺動させないようにすると共に、内筒1の上方の端部11aと外筒2の上方の突起部21aとの間には、それらの各々に当接させて柔軟素材からなる環状弾性体4aを介在させている。
(I)に示した状態で、落下等により図中矢印で示した方向、即ち上方(棒状化粧料の先端方向)への衝撃を受けると、(II)に示したように、環状弾性体4aが収縮する形で内筒1が外筒2内を摺動して上方に移動し、それにより衝撃は吸収される。
しかし、図2に示した例では、内筒1は常態では、外筒2内を下方にのみ摺動することが可能であり、内筒1の上方の突起部12aを外筒2の上方の段部22aに当接させて上方へ摺動させないようにすると共に、内筒1の下方の段部13bと外筒2の下方の突起部21bとの間には、それらの各々に当接させてスプリングからなる環状弾性体4aを介在させている。5は本体である。
従って、図2に示した例の場合は、使用者が口紅等の棒状化粧料を唇等に強く押し付ける等により、図中矢印で示した方向、即ち下方への衝撃を受けると、環状弾性体4bが収縮する形で内筒1が外筒2内を摺動して下方に移動し、それにより衝撃は吸収される。
図3は、そのような例を示す縦断面図である。
硬質樹脂としては、アクリロニトリル・スチレン樹脂(AS)、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂(ABS)、ポリアセタール(POM)、耐衝撃性ポリスチレン(HIPS)等を例示し得る。ASは透明であることが求められる場合に、逆にABSは不透明であることが求められる場合に、使用しても差し支えない。
硬質樹脂を使用する場合は、棒状化粧料との相性、例えば、棒状化粧料の食いつきの良さや硬質樹脂と棒状化粧料とが相互に品質劣化を起こす等の悪影響を及ぼさないことを考慮して選択するのが好ましい。
なお、内筒と外筒とを別々の素材で形成してもよい。
係合用リブの形状、高さ、個数等には制約はなく、従来公知のものや、本出願人の提案した、貫通する空隙部を有する係合用リブを斜め上方又は下方に伸長して設けて棒状化粧料の抜け及びちぎれを防止する態様(特願2004−45698)等を採用することができる。
また、係合用リブは、内筒と同じ素材で一体に成形するのが一般的であるが、本出願人の提案した、内筒と異なった材質である、国際ゴム硬度IRHDが30〜80の素材からなる係合用リブを設けて棒状化粧料の抜け及びちぎれを防止する態様(特願2003−190190)等を採用することもできる。
中皿が衝撃を受けた際に内筒が外筒内を摺動して移動する距離は、特に制限されないが棒状化粧料の大きさからは、1〜5mm程度が好ましい。
棒状化粧料を収納した内筒は、棒状化粧料の通常の使用に際しては外筒内を摺動(移動)せず、衝撃を受けた際にのみ摺動(移動)することが必要であり、従って、環状弾性体は棒状化粧料の通常の使用に際しては収縮せず、衝撃を受けた際にのみ上記のような程度の距離の収縮をするものが好ましく、柔軟素材の場合は国際ゴム硬度IRHDが30〜80程度の素材が、スプリングの場合は、ばね定数が0.2〜1.0N/m 程度のものが好ましい。
柔軟素材からなる環状弾性体における柔軟素材としては、特に制約はなく、加硫ゴムや熱可塑性エラストマー等のエラストマーを例示することができるが、臭気を発生しない等の点から、シリコーンゴムが好ましい。
図4は、本発明の棒状化粧料収納容器の一例の部分縦断面図であり、棒状化粧料収納容器は、棒状化粧料(図示せず)を装着した内筒1と外筒2とからなる中皿A、本体5、ラセン部材6、摺動リング7、スリーブ8、ハカマ9、中具10、キャップ11からなる。
中皿Aに設けられた係合ピン23(図1〜3では図示せず)は、本体に設けられた上下方向の切り欠き溝を貫通して、ラセン部材に設けられたラセン状の溝61に挿入されている。
そして、キャップ11をはずした状態で、摺動リング7を回転させることによりラセン部材が回転し、中皿Aの係合ピン23が、ラセンのラセン状の溝61と本体の上下方向の溝内を摺動して、中皿Aが上下方向に移動する。そしてそれにより、棒状化粧料を突出・退避させて使用することができる。
図4に示したのは、一例であり、全体及び各構成要素の形状、組み合わせ方法、中皿を上下移動させる繰り出し方式等は、従来の棒状化粧料収納容器と同様のものを採用することができる。
これらの棒状化粧料を中皿に装着・固定する方法としては、型枠を使用して別途成形固化した棒状化粧料を中皿に差込み、係合用リブと嵌合させる方法もあるが、中皿の底部に棒状化粧料の充填口を設け、更に、中皿の先端部側の開口部を成形カプセルで覆った状態で充填口から加熱溶融した棒状化粧料を中皿内に充填し、冷却・固化する方法が、製造工程を簡略化でき、コストを削減できるので、好ましい。
図1に示すような形状の中皿を、ウレタン樹脂を使用して成形・製作した。内筒は、外径12.70mm、内径12.10mm、長さ22.50mmであり、内部に高さ1.95mmの係合用リブを設けた。
外筒は、外径13.97mm、内径12.80mm、長さ11.00mmであり、内部の上方及び下方に突起部が設けられている。
内筒の上方の端部は外筒の上方の突起部と当接し、内筒の下方には、外径12.70mm、内径12.1mm、長さ2mmの環状弾性体が、内筒の下方の端部と外筒の下方の突起部とに各々当接する形で装着している。
環状弾性体は、国際ゴム硬度IRHDが40のシリコーンゴムからなっている。
この中皿の内筒に紅を装着し、これを図4に示す如き容器に収納した。
1 内筒
11a 端部
11b 端部
12a 突起部
13b 段部
14 係合用リブ
2 外筒
21a 突起部
21b 突起部
22a 段部
23 係合ピン
3 棒状化粧料
4a 柔軟素材からなる環状弾性体
4b スプリングからなる環状弾性体
5 本体
6 ラセン部材
61 ラセン溝
7 摺動リング
8 スリーブ
9 ハカマ
10 中具
11 キャップ
Claims (10)
- 棒状化粧料の下部を装着するための内筒と該内筒を長手方向に摺動可能に収納する外筒とからなり、環状弾性部材を、該環状弾性部材を内筒の所定部位と外筒の所定部位とに当接させる形で、内筒の摺動方向に介在させたことを特徴とする棒状化粧料用中皿。
- 常態において内筒が外筒内を一方向にのみ摺動可能であって該方向に1つの環状弾性部材を介在させた請求項1に記載の棒状化粧料用中皿。
- 常態において内筒が外筒内を双方向に摺動可能であって各々の方向に1つずつの環状弾性部材を介在させた請求項1に記載の棒状化粧料用中皿。
- 内筒の所定部位が端部又は外側の突起部若しくは段部であり、外筒の所定部位が端部又は内側の突起部若しくは段部である、請求項1〜3の何れかに記載の棒状化粧料用中皿。
- 環状弾性部材が、コイルばねである請求項1〜4の何れかに記載の棒状化粧料用中皿。
- 環状弾性部材が、柔軟素材からなる請求項1〜4の何れかに記載の棒状化粧料用中皿。
- 柔軟素材が、シリコーンゴムである請求項6に記載の棒状化粧料用中皿。
- 柔軟素材の国際ゴム硬度IRHDが、30〜80である請求項6又は7に記載の棒状化粧料用中皿。
- 請求項1〜8のいずれかに記載された棒状化粧料収納容器用中皿と該中皿を上下移動可能とする繰り出し機構とキャップとを構成要素とする棒状化粧料収納容器。
- 請求項9に記載された棒状化粧料収納容器における中皿に棒状化粧料が装着された棒状化粧用具。
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2004
- 2004-10-29 JP JP2004315404A patent/JP2006122394A/ja active Pending
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