JP2016124572A - 製剤用容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】貼付型製剤を収容する製剤用容器の構造を簡素化することで、使用者の貼付型製剤の部材への貼付作業を簡便にすることができ、流通時や使用時等における不用意な貼付型製剤の脱落を防止でき、定量的に貼付型製剤を部材に貼り付けできる製剤用容器を提供すること。
【解決手段】貼付型製剤2を収容可能に上面側を開放した有底の容器構造に形成されるとともに、底壁111又は底壁周縁の側壁112の押し潰しによって収容している貼付型製剤2を押し出し可能な製剤収容トレイ11と、貼付型製剤2中に突出するように製剤収容トレイ11の側壁112の内面に突設された製剤係止リブ12と、を備え、製剤係止リブ12は、容器の押し潰しによる貼付型製剤2の押し出しは許容するが、製剤収容トレイ11が落下しても貼付型製剤2が脱落しないように、位置及び形態を設定する。
【選択図】図8

Description

本発明は、貼付型製剤を収容する製剤用容器に関する。
近年、水洗トイレのトイレボウルや浴室、シンク等の硬質表面上に粘着性の薬剤を貼り付け、流水に接触することで薬剤が溶出することで、洗浄、芳香、消臭効果等が得られる貼付型製剤が提案されている。
特許文献1には、流動性粘着性材料を便器側面に直接貼り付けることができるディスペンサが開示されている。
また、下記特許文献2には、密封されたゲル状薬剤入りの容器や、容器に収容されているゲル状薬剤を水洗便器に貼付する際に使用する薬剤押出器具が開示されている。
特開2009−500254号公報 特開2011−73764号公報
特許文献1の構成では、流動性粘着性材料を便器側面に直接貼り付けるためには、専用の押出器具が必要であり、使用者にとっては必ずしも使用方法が簡便なものであるとは言えず、前記ディスペンサでは定量的に流動性粘着性材料を貼り付けることができないという問題があった。
特許文献2の構成では、特許文献1の構成と同様に、ゲル状薬剤を水洗便器に貼付する際に専用の押出器具が必要であり、使用者にとっては必ずしも使用方法が簡便なものであるとは言えなかった。また、薬剤入りの専用容器を使用するため、特許文献1より定量的に薬剤を貼り付けることは可能であるが、薬剤入りの専用容器からゲル状薬剤をシリンジで押し出した際に、専用容器内に薬剤が残り、定量的に薬剤を貼り付けられていないという問題があった。特許文献1、特許文献2の構成では、専用の押出器具を毎回使用しなければならないため、押出器具の先端部等が不衛生になるという問題がある。
また、薬剤を固形薬剤とした際には、流通時に不用意に固形製剤が容器から脱落しないように、容器をフィルムで塞ぐ必要があり、さらにフィルムを剥がして使用する際に、容器から不用意に固形製剤が脱落し、使用者が部材の意図した場所に貼り付けできないという問題があった。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解消することに係り、部材への貼付に、専用の押し出し器具等が無くてもよく、貼付型製剤の部材への貼付作業を簡便にすることができ、また、流通時や使用時等における不用意な貼付型製剤の脱落を防止でき、定量的に貼付型製剤の部材へ貼り付けることができる製剤用容器を提供することにある。
本発明の前述した目的は、下記の構成により達成される。
(1) 貼付型製剤を収容可能に上面側を開放した有底の容器構造に形成されるとともに、底壁又は底壁周縁の側壁の押し潰しによって収容している前記貼付型製剤を押し出し可能な製剤収容トレイと、
前記製剤収容トレイに収容された前記貼付型製剤中に突出するように前記製剤収容トレイの側壁内面に突設された製剤係止リブと、
を備えたことを特徴とする製剤用容器。
(2) 把持部を備えたことを特徴とする上記(1)に記載の製剤用容器。
(3) 上面側を開放した有底の容器構造に形成され、側壁内面から突出する製剤係止リブが設けられた製剤収容トレイ内に、貼付型製剤を収容し、収容された前記貼付型製剤中に突出した前記製剤係止リブにより前記貼付型製剤を係止した状態で、前記貼付型製剤の上面を部材に対峙させ、前記製剤収容トレイの底壁又は底壁周縁の側壁を押し潰して前記貼付型製剤を前記部材に押し付けて貼着する、貼付型製剤の貼着方法。
上記(1)の構成によれば、この製剤用容器は収容されている貼付型製剤が製剤収容トレイから脱落することを防ぐことができる。そのため、製剤収容トレイの上面を覆うフィルムを必ずしも設けずとも、流通時に貼付型製剤が製剤収容トレイから脱落することを防止することができる。従って、製剤収容トレイの上面を覆うフィルムを省き、製剤用容器の構造を簡素化することもできる。
また、製剤係止リブは、製剤収容トレイの底壁又は底壁周縁の側壁の押し潰しによる貼付型製剤の押し出しを許容するため、当該製剤用容器に収容されている貼付型製剤を部材に貼付する場合は、部材に貼付型製剤の上面が対峙するように、製剤収容トレイを部材に接近、または接触させて保持し、その状態で、製剤収容トレイの底壁又は底壁周縁の側壁を押し潰して、貼付型製剤を製剤収容トレイから押し出すと、貼付型製剤の上面が部材に当接して、部材への貼着が完了する。従って、専用の押出器具を使用しなくてもよい。また、使用者は貼付型製剤や部材に接触しないため、手や指が汚染されることなく、簡単に、貼付型製剤を部材に貼付することができる。ここで、貼付型製剤は、部材に対する接着性を有するか、上面に接着剤層を有する。
また、この製剤用容器は、一定容積の製剤収容トレイに貼付型製剤を収容するため、部材に貼付する貼付型製剤の量を、定量化することができ、貼付型製剤の作用効果(持続性、香り強度等)を安定させることができる。
更に、製剤収容トレイの上面を覆うフィルムを省くこともでき、この場合、貼付型製剤を部材に貼付する際にフィルムの剥離作業が不要で、この点でも、貼付型製剤の部材への貼着作業を容易にすることができる。
上記(2)の構成によれば、使用者は把持部を持って貼付型製剤を部材に対して貼り付けることができるので、貼付作業が容易である。
上記(3)の構成によれば、必ずしも専用の器具を使用しなくても、手や指を汚さずに、簡単に、貼付型製剤を部材に貼付することができる。
本発明による製剤用容器によれば、部材への貼付に、必ずしも専用の押出器具等がなくても、貼付型製剤の部材への貼付作業を簡便にすることができ、また、流通時や使用時等における不用意な貼付型製剤の脱落を防止でき、定量的に貼付型製剤を部材へ確実に貼り付けることができる。
以上、本発明について簡潔に説明した。さらに、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
本発明に係る製剤用容器の一実施形態の貼付型製剤を収容した状態の斜視図である。 図1に示した製剤用容器の平面図である。 図1に示した製剤用容器の側面図である。 図1に示した製剤用容器の底面図である。 図1に示した製剤用容器と、該製剤用容器に収容される貼付型製剤との分解斜視図である。 図1に示した製剤用容器の貼付型製剤が収容されていない状態の斜視図である。 図6に示した空状態の製剤用容器の平面図である。 図2のA−A断面図である。 落下試験における製剤用容器の製剤係止リブの位置と、製剤係止リブの突出高さを示す概略断面図である。 落下試験における製剤係止リブを周方向に設けた製剤用容器の形態の説明図で、(a)は周方向の4箇所に製剤係止リブを設けた形態の平面図、(b)は製剤収容トレイの内周を一周する環状構造で、周方向の2箇所に切り離しを入れた形態の平面図、(c)は製剤収容トレイの内周を一周する環状構造で、周方向の4箇所に切り離しを入れた形態の平面図である。 押出器具に装着した製剤用容器の概略断面図である。 把持部を備えた製剤用容器の概略断面図である。
以下、本発明に係る製剤用容器の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1〜図8は本発明に係る製剤用容器の一実施形態を示したもので、図1は本発明の一実施形態の製剤用容器の貼付型製剤を収容した状態の斜視図、図2は図1に示した製剤用容器の平面図、図3は図1に示した製剤用容器の側面図、図4は図1に示した製剤用容器の底面図、図5は図1に示した製剤用容器と、該製剤用容器に収容される貼付型製剤との分解斜視図、図6は図1に示した製剤用容器の貼付型製剤が収容されていない状態の斜視図、図7は図6に示した空状態の製剤用容器の平面図、図8は図2のA−A断面図である。
この一実施形態の製剤用容器(以下、単に容器ともいう。)1は、貼付型製剤2を収容する可撓性を有する容器である。容器1の原料として、樹脂、紙、不織布等を用いることができる。
貼付型製剤2は、容器1への充填時には流動性を有した粘性液体状で、容器充填後に適宜時間放置されることで、流動性を消失し、図5に示したように、容器形状に合致する立体形状に固体化、又は半固体化する。また、貼付型製剤2は、固体化した表面には、図1及び図5に示したように、部材に貼着させるための接着剤層3が、接着剤の塗布作業によって設けられる。この貼付型製剤2は、接着剤層3により部材に貼付される。ここで、接着剤を塗布する代わりに、貼付型製剤2自身に接着性を持たせてもよい。貼付型製剤2は固形状、ペースト状、ゲル状の物質であり、用途に応じて種々の機能を付与することができる。例えば、公知の洗浄剤、防汚剤、芳香剤、消臭剤、抗菌剤、殺虫剤、忌避剤等を含ませることができる。
なお、接着剤層3は、製剤収容トレイ11の上端より突出しないように、貼付型製剤2の充填量や、接着剤層3の塗布厚が設定されている。このようにすると、製剤収容トレイ11の上面が開放されていても、製剤用容器1の保管時や流通時に、製剤収容トレイ11に収容されている接着剤層3が外部に接触して外部の部材に付着することを防止することができる。接着剤層3は部材に対して粘着性を有するように、適宜粘着力を設定することができる。
本実施形態の場合、貼付型製剤2を貼付する対象である部材は、水洗トイレのトイレボウルである。そして、貼付型製剤2は、水洗トイレ用の芳香洗浄剤であり、水洗トイレのトイレボウルに貼付されて、水洗時の水との接触で、芳香剤や洗浄剤が溶出して、トイレボウルを洗浄すると共に、トイレ内の周囲雰囲気に芳香を付与する。
本実施形態の製剤用容器1は、合成樹脂(プラスチック)による一体成形品で、貼付型製剤2を収容可能に上面側を開放した有底の容器構造に形成された製剤収容トレイ11と、この製剤収容トレイ11の側壁内面に突設される製剤係止リブ12と、製剤収容トレイ11の外周を囲う略筒状の外筒壁13と、を備えている。
製剤収容トレイ11は、図8に示すように、底壁111と、該底壁111の外周縁から延出した筒状の側壁112とを備えている。そして、底壁111又は底壁周縁の側壁112の押し潰しによって収容している貼付型製剤2を押し出し可能なように、底壁111及び底壁周縁の側壁112には、押し潰しを可能にする可撓性が付与されている。
製剤収容トレイ11の底壁111には、意匠性を高める立体的な模様111aが設けられている。また、底壁111に立体的な模様111aが設けられているので、流体から固化した貼付型製剤2が立体的な模様になる。立体的な模様になる形状を有することで、水との接触面積が増加するため、貼付型製剤の溶解性を高めることができる。
製剤収容トレイ11は、図8に示すように、上面開口の直径Xが35.8mm、貼付型製剤を充填する深さY(最大深さ)が15mmの容器である。なお、直径X、深さYは貼付型製剤の持続性や香り強度を考慮して適宜設定することができる。例えば、トイレ用の芳香洗浄剤とする場合、直径Xは20mm〜50mm、深さYは5mm〜30mmとすることが好ましい。
製剤係止リブ12は、図8に示すように、製剤収容トレイ11に充填される貼付型製剤2中に突出するように、製剤収容トレイ11の側壁112内面に突設されている。
本実施形態の製剤係止リブ12は、底壁周縁の側壁112からの突出長であるリブの高さhが、0.3mmに設定されている。また、本実施形態の場合、製剤係止リブ12は、製剤収容トレイ11の側壁112の周方向に延在する突条構造で、図7に示したように、製剤収容トレイ11の内周を一周する環状構造で、周方向の2箇所に切り離し12aを入れた構造である。切り離し12aの長さL1,L2は、8mmに設定されている。なお、リブの高さh、切り離し12aの長さL1,L2は、貼付型製剤の重量や大きさを考慮して適宜設定することができる。
位置及び形態が以上に説明したように設定された製剤係止リブ12は、底壁111又は底壁周縁の側壁112の押し潰しによる貼付型製剤2の押し出しは許容するが、製剤収容トレイ11が落下しても貼付型製剤2が製剤収容トレイ11から脱落することを防ぐ。
外筒壁13は、製剤収容トレイ11の上端縁から延出して、製剤収容トレイ11の下部まで延出したスカート状で、製剤用容器1の外観を提供すると同時に、貼付型製剤2を部材に貼付する際に把持する部位となる。外筒壁13は、高さ方向に延在する凹部131と132とが交互に並ぶ構造に成形されている。凹部131や132は、外観の意匠を形成する一方、把持した時の滑り止めとしても機能する。
また、外筒壁13は、最下部に、製剤用容器1を載置したときに接地部となる鍔状のフランジ部133が設けられている。鍔状のフランジ部133は、外筒壁13の周壁部の強度を向上させると同時に、載置したときに、安定した載置を可能にしている。
また、外筒壁13は、縮径した段部13aを有する。外筒壁13が縮径した段部13aを有することにより、輸送時に製剤収容トレイ11同士を重ねてパッキングした際に、製剤収容トレイ11同士が嵌り込んでしまうことを防ぐことができる。製剤収容トレイ11同士を重ねた際、下の製剤収容トレイ11の上端が上の製剤収容トレイ11の段部の下面に当接するので、製剤収容トレイ11同士が奥部まで嵌り込まない。これにより、生産時に製剤収容トレイ11の供給工程での作業効率を向上させることができる。
以上に説明した一実施形態の製剤用容器1では、落下しても収容されている貼付型製剤2が製剤収容トレイ11から脱落することがない。そのため、製剤収容トレイ11の上面を覆うフィルムを設けずとも、流通時に貼付型製剤2が製剤収容トレイ11から脱落することを防止することができ、使用時等における不用意な貼付型製剤2の脱落も防止することができる。従って、製剤収容トレイ11の上面を覆うフィルムを省き、製剤用容器1の構造を簡素化することができ、使用者が部材の意図した場所に貼付型製剤2を貼り付けできる。
また、製剤係止リブ12は、製剤収容トレイ11の底壁111又は底壁周縁の側壁112の押し潰しによる貼付型製剤2の押し出しを許容する。そのため、当該製剤用容器1に収容されている貼付型製剤2を部材に貼付する場合は、部材に貼付型製剤2の表面が対峙するように、製剤収容トレイ11を部材に接近、または接触させて外筒壁13を一方の手指で保持する。そして、その状態で、製剤収容トレイ11の底壁111又は底壁周縁の側壁112を押し潰して、貼付型製剤2を製剤収容トレイ11から押し出すと、貼付型製剤2の表面の接着剤層3が部材に当接して、部材への貼着が完了する。その際に、図11に示すような専用の押出器具140を使用することもできる。押出器具140により製剤用容器1を保持して、貼付型製剤2を部材に押圧することで、貼付型製剤2を部材に貼着することができる。また、使用者は貼付型製剤や部材に接触しないため、手や指が汚染されることなく、簡単に、貼付型製剤を部材に貼付することができる。
また、一実施形態の製剤用容器1は、一定容積の製剤収容トレイ11に貼付型製剤2を収容するため、部材に貼付する貼付型製剤2の量を、定量化することができ、貼付型製剤2の作用効果である芳香、洗浄効果を意図した時期まで安定させることができる。
更に、製剤収容トレイ11の上面を覆うフィルムが不要なため、貼付型製剤2を部材に貼付する際にフィルムの剥離作業が不要で、この点でも、貼付型製剤2の部材への貼着作業を容易にすることができる。
なお、フィルムは必ずしも必要ではないが、芳香剤の揮散を防いだり、貼付型製剤の乾燥等を防ぐ等の目的でフィルムを備えてもよい。
[本発明の製剤用容器における製剤係止リブ形態の検討]
本発明の製剤用容器において、製剤収容トレイの側壁内面に突設する製剤係止リブの作用効果を確認するために、下記の表1に示す形状A〜形状Fの6種類のリブの形態について、作成した製剤収容トレイ11に貼付型製剤2を収容して、落下試験を実施した。
Figure 2016124572
次に、上記表1に示した各形状について説明する。
形状Aは、図9に示した製剤係止リブを設けない形状である。
形状Bは、図9に示した製剤係止リブ12Aを備えた容器の場合で、リブの高さ(側壁112からの突出高さ)hが0.4mmである。また、形状Bの場合は、製剤係止リブ12Aは、図9の左側に示したように、製剤収容トレイ11の底壁111上での突設位置が、貼付型製剤2の液面位置Mよりも上方に設定されている。更に、製剤係止リブ12Aは、図10(a)に示すように、柱状突起の場合で、周方向の4点に設けた形態である。
形状Cは、図9に示した製剤係止リブ12Bを備えた容器の場合で、リブの高さ(側壁112からの突出高さ)hが0.8mmである。また、形状Cの場合は、製剤係止リブ12Bは、図9の左側に示したように、製剤収容トレイ11の底壁111上での突設位置が、貼付型製剤2の液面位置Mよりも下方に設定されている。更に、製剤係止リブ12Bは、図10(a)に示すように、柱状突起の場合で、周方向の4点に設けた形態である。
形状Dは、図9に示した製剤係止リブ12Bを備えた容器の場合で、リブの高さ(側壁112からの突出高さ)hが0.3mmである。また、形状Dの場合は、製剤係止リブ12Bは、図9に示すように、貼付型製剤2中に突出している。更に、形状Dにおける製剤係止リブ12Bは、製剤収容トレイ11の内周全周を一周する環状に形成されている。この場合も、製剤係止リブ12Bは、貼付型製剤2に対して強い係止力(保持力)を発揮する。
形状Eは、形状Dの製剤係止リブ12Bに周方向の2箇所に切り離し12aを加えた形態である。
この形状Eは、図1〜図8に示した一実施形態の製剤用容器1における製剤係止リブ12の形状である。
形状Fは、形状Dの製剤係止リブ12Bに周方向の4箇所に切り離し12aを加えた形態である。
落下試験は、1.5mの高さから床面に向かって、トレイ上面開口が下となるように落下を3回繰り返した際に、貼付型製剤2が製剤収容トレイ11から脱落してしまうかどうかを確認した。
落下試験は、各形状において5個の貼付型製剤を用いて行い、その内の何回で貼付型製剤2の脱落が発生したかを計測した。
下記の表2は、その試験結果である。
Figure 2016124572
表2から明らかなように、形状C,D,Eでは、貼付型製剤2の脱落が1回も発生せず、形状Fでは貼付型製剤2の脱落が抑制されており、製剤係止リブ12により良好な係止性能が発揮された。
なお、表2の結果から、本発明の製剤収容トレイは、上面開口の直径が35.8mm、貼付型製剤2を充填する深さが15mmであり、製剤係止リブ12が製剤収容トレイ11の周方向に延在する突条構造の場合に、製剤係止リブ12は、貼付型製剤2中への突出高さを0.3mmと、すると良い。
この構成の場合に、製剤係止リブ12を、表1の形状D又は形状Eにすることで、落下によって貼付型製剤2が脱落することがなく、製剤収容トレイ11の押し潰しによって、貼付型製剤2を押し出すことのできる製剤用容器を実現することができる。
即ち、製剤用容器1は、製剤係止リブ12を、製剤収容トレイ11の内周を一周する環状構造にした場合は表1の形状Dに相当し、又は製剤収容トレイ11の内周を一周する環状構造で、周方向の2箇所に切り離しを入れた場合は、表1の形状Eに相当することになり、製剤収容トレイ11を落下させても、貼付型製剤2が製剤収容トレイ11から脱落することを防止することができる。
以上のことから、流通時に貼付型製剤2が製剤収容トレイ11から脱落することを防止することができ、使用時等における不用意な貼付型製剤2の脱落も防止することができる。従って、製剤収容トレイ11の上面を覆うフィルムを省き、製剤用容器1の構造を簡素化することができ、使用者が部材の意図した場所に貼付型製剤2を貼り付けできる。
また、製剤係止リブ12を、製剤収容トレイ11の内周を一周する環状構造にした場合、又は製剤収容トレイ11の内周を一周する環状構造で、周方向の2箇所に切り離しを入れた構造にした場合には、表1における形状D又は形状Eに相当することになり、製剤収容トレイ11の底壁111又は底壁周縁の側壁112の押し潰しによる貼付型製剤2の押し出しが、可能になる。
そのため、当該製剤用容器1に収容されている貼付型製剤2を部材に貼付する場合は、部材に貼付型製剤2の表面が対峙するように、製剤収容トレイ11を部材に接近、または接触させて保持する。そして、その状態で、製剤収容トレイ11の底壁111又は底壁周縁の側壁112を押し潰して、貼付型製剤2を製剤収容トレイ11から押し出すと、貼付型製剤2の表面の接着剤層3が部材に当接して、部材への貼着が完了する。従って、専用の押出器具を使用しなくてもよい。また、使用者は貼付型製剤や部材に接触しないため、手や指が汚染されることなく、簡単に、貼付型製剤を部材に貼付することができる。
また、この製剤用容器1は、一定容積の製剤収容トレイ11に貼付型製剤2を収容するため、部材に貼付する貼付型製剤2の量を、定量化することができ、貼付型製剤2の作用効果を安定させることができる。
また、表2の結果から、本発明の製剤収容トレイは、製剤収容トレイ11の上面開口の直径が35.8mm、貼付型製剤2を充填する深さが15mmであり、製剤係止リブ12が柱状突起の場合、製剤係止リブ12は、貼付型製剤2中への突出高さを0.8mmとすると良い。
この場合、製剤係止リブ12を表1の形状Cにすることで、落下によって貼付型製剤2が脱落することがなく、製剤収容トレイ11の押し潰しによって、貼付型製剤2を押し出すことのできる製剤用容器を実現することができる。
即ち、この製剤用容器1は、製剤係止リブ12を、製剤収容トレイの周方向に等間隔で4箇所以上に設けた構造とすると、表1の形状Cに相当することになり、製剤収容トレイ11を落下させても、貼付型製剤2が製剤収容トレイ11から脱落することを防止することができる。
そのため、製剤収容トレイ11の上面を覆うフィルムを必ずしも設けずとも、流通時に貼付型製剤2が製剤収容トレイ11から脱落することを防止することができ、使用時等における不用意な貼付型製剤2の脱落も防止することができる。従って、製剤収容トレイ11の上面を覆うフィルムを省き、製剤用容器1の構造を簡素化することができ、使用者が部材の意図した場所に貼付型製剤2を貼り付けできる。
また、製剤係止リブ12を、製剤収容トレイ11の周方向に略等間隔で4箇所以上に設けた場合には、表1の形状Cに相当することになり、製剤収容トレイ11の底壁111又は底壁周縁の側壁112の押し潰しによる貼付型製剤2の押し出しが、可能になる。
そのため、当該製剤用容器1に収容されている貼付型製剤2を部材に貼付する場合は、部材に貼付型製剤2の表面が対峙するように、製剤収容トレイ11を部材に接近、または接触させて保持する。そして、その状態で、製剤収容トレイ11の底壁111又は底壁周縁の側壁112を押し潰して、貼付型製剤2を製剤収容トレイ11から押し出すと、貼付型製剤2の表面の接着剤層3が部材に当接して、部材への貼着が完了する。従って、専用の押出器具を使用しなくてもよい。また、使用者は貼付型製剤や部材に接触しないため、手や指が汚染されることなく、簡単に、貼付型製剤を部材に貼付することができる。
また、この製剤用容器1は、一定容積の製剤収容トレイ11に貼付型製剤2を収容するため、部材に貼付する貼付型製剤2の量を、定量化することができ、貼付型製剤2の作用効果を安定させることができる。
更に、製剤収容トレイ11の上面を覆うフィルムを省くこともでき、この場合、貼付型製剤2を部材に貼付する際にフィルムの剥離作業が不要で、この点でも、貼付型製剤2の部材への貼着作業を容易にすることができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形や改良等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
例えば、貼付型製剤は、製剤用容器内で流体を固化させるものでなくてもよく、最初から製剤係止リブに係止され得るゼリー状になっていて、製剤用容器内に変形させながら収容するものであってもよい。
また、本発明に係る製剤用容器に収容する貼付型製剤は、水洗トイレのトイレボウルに貼付する芳香洗浄剤に限らない。例えば、洗面台、浴室、シンク、自動食器洗い機等の表面上等に貼り付ける薬剤等にも利用することができる。
また、本発明に係る製剤用容器の寸法も、上記実施形態に示したものに限らない。実施形態に示した例よりも直径や深さの寸法が増減する製剤用容器の場合は、リブの高さも、容器の落下時の衝撃で貼付型製剤が容器から脱落しないように、相応の寸法に増減される。また、リブの周方向の長さや、周方向に入れる切り離しの数も、実施形態に限るものではなく、製剤用容器の直径や深さの変更に相応して、設計変更することが可能である。例えば、製剤係止リブ12を製剤収容トレイ11の周方向にらせん状に配置する、内周を一周する環状構造を多重にする等にしてもよい。
また、図12に示すように、容器1の外筒壁13のフランジ部133の一部に、舌片状の把持部150を連続して設けてもよい。把持部は図12の形状に限らず、指で把持しやすい形状であればよく、把持部には滑り止め等の機能を付与することができる。専用の把持部150を設けることにより、容器1の操作性がより向上する。
1 製剤用容器
2 貼付型製剤
3 接着剤層
11 製剤収容トレイ
111 底壁
112 側壁
12 製剤係止リブ
12a 切り離し

Claims (3)

  1. 貼付型製剤を収容可能に上面側を開放した有底の容器構造に形成されるとともに、底壁又は底壁周縁の側壁の押し潰しによって収容している前記貼付型製剤を押し出し可能な製剤収容トレイと、
    前記製剤収容トレイに収容された前記貼付型製剤中に突出するように前記製剤収容トレイの側壁内面に突設された製剤係止リブと、
    を備えたことを特徴とする製剤用容器。
  2. 把持部を備えたことを特徴とする請求項1に記載の製剤用容器。
  3. 上面側を開放した有底の容器構造に形成され、側壁内面から突出する製剤係止リブが設けられた製剤収容トレイ内に、貼付型製剤を収容し、収容された前記貼付型製剤中に突出した前記製剤係止リブにより前記貼付型製剤を係止した状態で、前記貼付型製剤の上面を部材に対峙させ、前記製剤収容トレイの底壁又は底壁周縁の側壁を押し潰して前記貼付型製剤を前記部材に押し付けて貼着する、貼付型製剤の貼着方法。
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