JP2006121178A - クロック信号出力回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】 電源電圧が変動する場合でも、逓倍クロック信号の出力精度を極力維持することができるクロック信号出力回路を提供する。
【解決手段】 周期カウンタ4では、基準クロック信号fsの周期をリングオシレータ1より出力される高速クロック信号frでカウントし、周期カウンタ24ではN分周された基準クロック信号fsの周期をN分周した高速クロック信号frでカウントする。そして、有効判定回路25は、周波数逓倍動作を開始した直後はマルチプレクサ26により周期カウンタ4側の周期データD1を選択して逓倍クロック信号fmを迅速に出力し、それ以降、周期カウンタ24によってカウントされた周期データD1’が有効になる時間が経過すると、当該周期データD1’を選択するようにマルチプレクサ26を切替えて周波数逓倍演算処理の対象とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、リングオシレータによって生成されるクロック信号に基づき、基準クロック信号の周波数をデジタル的な演算処理により逓倍した逓倍クロック信号を生成して出力するクロック信号出力回路に関する。
近年、マイクロコンピュータなどの集積回路においては動作クロック周波数が上昇しているため、集積回路にPLL回路を利用して構成されるクロック信号出力回路を内蔵しておき、外部より供給されるクロック信号を内部で逓倍してCPUなどに供給する構成を採用するものが多い。また、そのようなクロック信号出力回路には、リングオシレータによって生成される高速なクロック信号により低速な基準クロック信号の周期を測定し、デジタル的なデータ処理により逓倍クロック信号を生成して出力するように構成されるものがある(一般に、デジタルPLL,DPLLと称される)。
図4には、クロック信号出力回路の一構成例を示す。尚、詳細な構成については、特許文献1に開示されている。リングオシレータ1は、複数個の遅延ゲート、例えばINV(インバータ)ゲート2をリング状に接続して構成され、デジタル的な発振動作により高速なクロック信号を発生させるものである。例えば、2段の伝搬遅延時間が153psであるINVゲート2を32個接続すれば、153ps×16=2.45ns周期でハイ,ロウのレベルが反転する。従って、生成される高速クロック信号frの周期は、2.45ns×2=4.9nsとなる。
一方、基準クロック信号fsとしては、例えば、発振回路12より出力される周波数4MHzのクロックを、分周回路3により例えば128分周した31.25kHz(周期32μs)を用いる。尚、分周回路3における分周比は、設定変更可能となっている。その基準クロック信号fsの周期を、例えば16ビットの周期カウンタ4により、リングオシレータ1の高速クロック信号frでカウントする。周期カウンタ4のカウントデータは、逓倍データレジスタ5に設定される逓倍値に応じて除算器6を介して除算(右ビットシフト)される。
ここで、リングオシレータ1においては、INVゲート2の1個おきの出力端子より、高速クロック信号frの周期に対して1/16の位相差を有する16個のパルスエッジを取り出すことができる。後述するように、それらのパルスエッジを選択して逓倍クロック信号の出力タイミングを設定することで、高速クロック信号frに対して4ビット分の分解能が実現される。従って、512逓倍する場合、除算器6ではカウントデータを5(=9−4)ビット右シフトする。そして、シフト後の上位7ビットを上位データレジスタ7を介して8ビットのダウンカウンタ8にセットし、下位4ビットを位相差パルス選択用の下位データレジスタ9にセットする。
ダウンカウンタ8は、外部よりカウント許可信号が与えられるとダウンカウントを開始し、そのカウント値が「2」になった時点から、下位4ビットの値に応じて選択された16個の位相差(高速クロック信号frの16倍の分解能を有する)パルスの内何れか1つの立上がりエッジのタイミングに応じて逓倍クロック信号を出力する。
レジスタ9にセットされたデータは、逓倍クロック信号fmが出力される毎にパルスセレクタ10の内部で倍となるように加算され、データ値が「15」を超えてキャリーが発生すると、ダウンカウンタ8のカウント値が「1」になった時点から、位相差パルスの立上がりエッジのタイミングに応じて逓倍クロック信号を出力するようになっている。
以上の制御は、基準クロック信号fsの8周期(256μs)を一制御周期とするステートカウンタに基づいて行われる。基準クロック信号fsの周期測定は制御周期の第4ステートで行われて第5ステートで確定し、第6ステートで演算処理対象としてラッチされる。ラッチされたデータは第8ステートでクリアされる。
尚、512逓倍された周波数16MHzのクロック信号は、最終段において波形整形のため2分周され、8MHzの逓倍クロック信号fmとして出力される。
特開平8−265111号公報
一般に、デジタル回路では、その動作状態に応じて消費電流が大きく変動することがあり、電源配線の抵抗が大きい場合や電源回路の応答性に問題がある場合には、電源電圧にAC的な変動が発生する。そして、上記構成のクロック信号出力回路11においては、リングオシレータ1を構成するINVゲート2の伝搬遅延時間が電源電圧の変動に応じて変動するため、基準クロック周期の測定データが変動することになり、逓倍クロック信号の出力精度を低下させるおそれがある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、電源電圧が変動する場合でも、逓倍クロック信号の出力精度を極力維持することができるクロック信号出力回路を提供することにある。
請求項1記載のクロック信号出力回路によれば、第1カウンタでは、基準クロック信号の周期がリングオシレータより出力される高速クロック信号によってカウントされる。そして、第2カウンタでは、N分周された基準クロック信号の周期が、N分周された高速クロック信号によってカウントされる。ここで、第2カウンタ側では、高速クロック信号の周期がN倍となっているため、電源電圧の変動に応じて高速クロック信号の周波数が変動した場合に、その変動がカウント値に影響を及ぼす割合を約1/Nにすることができる。従って、第2カウンタでカウントされた周期データの精度は、第1カウンタの周期データに比較してより高くなる。
しかし、第2カウンタ側のカウント動作は、第1カウンタ側に比べてN倍の時間を要することになる。そこで、制御手段は、周波数逓倍動作を開始した直後はマルチプレクサにより第1カウンタ側の周期データを選択して、逓倍クロック信号を迅速に出力する。そして、それ以降、第2カウンタによってカウントされた周期データが有効になる時間が経過すると、第2カウンタ側の周期データを選択するようにマルチプレクサを切替えて、周波数逓倍演算処理の対象とする。従って、電源電圧が変動する場合でも、逓倍クロック信号の周波数精度を向上させることができる。
請求項2記載のクロック信号出力回路によれば、周期カウンタによって今回カウントされた周期データとデータ格納手段に格納されている前回の周期データとの一致が判定されれば、今回のカウントデータの確実性が保証される。従って、その場合は周期カウンタによって今回カウントされた周期データを周波数逓倍演算処理の対象として選択する。一方、双方の周期データの不一致が判定された場合には、データ格納手段に格納されている前回の周期データを前記演算処理の対象として選択する。従って、同じ周期データが2回続けて測定された場合にだけ当該データは周波数逓倍演算処理に使用されるようになり、例えば電源電圧の変動により周期データが一時的に変化したような場合でも、正しい周期データに基づいて逓倍クロック信号を出力することができ、周波数精度を向上させることができる。
請求項3記載のクロック信号出力回路によれば、周期カウンタによって今回カウントされた周期データとデータ格納手段に格納されている前回の周期データとの一致が一致判定回路により判定されると、データ格納手段に格納されている周期データは一致データ格納手段に格納される。従って、周期カウンタのデータとデータ格納手段に格納されているデータとが不一致であれば、一致データ格納手段のデータは更新されず、前回の周期データが格納されたままとなる。そして、制御手段は、周波数逓倍動作を開始した直後は周期カウンタ側の周期データをマルチプレクサによって選択し、一致判定回路により双方の周期データの一致が最初に判定された時点以降は、一致データ格納手段側の周期データを選択するようにマルチプレクサを切替えて、周波数逓倍演算処理の対象とする。従って、請求項2と同様の効果を得ることができる。
(第1実施例)
以下、本発明の第1実施例について図1及び図2を参照して説明する。尚、図4と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、以下異なる部分についてのみ説明する。本実施例のクロック信号出力回路21は、従来のクロック信号出力回路21に、分周回路22(第1分周回路)及び23(第2分周回路),周期カウンタ24(第2カウンタ),有効判定回路(制御手段)25及びマルチプレクサ26を加えて構成されている。分周回路22,23は、夫々基準クロック信号fs,高速クロック信号frをN(Nは2以上の自然数)分周する回路である。そして、周期カウンタ24は、基準クロック信号fsをN分周したクロック周期を、高速クロック信号frをN分周したクロック信号でカウントするカウンタである。
マルチプレクサ26は、周期カウンタ4(第1カウンタ)がカウントした周期データと、周期カウンタ24がカウントした周期データとの何れか一方を選択して除算器6に出力する。そのマルチプレクサ26の選択切替えは、有効判定回路25によって行われる。有効判定回路25は、クロック信号出力回路21が基準クロック信号fsの周波数逓倍動作を開始した時点では、マルチプレクサ26に周期カウンタ4側を選択させる。そして、前記動作の開始時点から、基準クロック信号fsのN分周クロック一周期に相当する時間(例えば、N分周クロックの立上がりエッジ間)が経過すると、マルチプレクサ26に周期カウンタ24側を選択させるように有効信号を出力して切替える。
次に、本実施例の作用について図2も参照して説明する。図2は、横軸に基準クロック信号fsの周期測定時間,縦軸に、リングオシレータ1が出力する高速クロック信号frの周波数をとって示すものである。図2(a)は、高速クロック信号frの周波数がf0から変動しない場合を示す。この時、基準クロック信号fsの周期T1を高速クロック信号frでカウントして測定した周期データD1は、図2(a)中の斜線で示す面積部分、即ち(f0×T1)で表わされる。
図2(b)は、高速クロック信号frの周波数がf0から周期的に変動する場合を示す。この時に測定される周期データD1は、図2(a)中のクロスハッチングで示す領域部分aだけバラつきを生じる。即ち、D1=(f0×T1+a)となる。これに対して、図2(c)は、高速クロック信号frの周波数が(b)と同様に変動する場合に、基準クロック信号fsをN分周したクロック周期を高速クロック信号frでカウントした場合を示す。高速クロック信号frの周波数変動が周期的であれば、N倍長い周期を測定すると、その間に中心周波数f0に対して正側,負側に変動する部分が相殺されるため、周波数の変動がカウント値に影響を及ぼす割合が相対的に小さくなる。この場合のカウント値は(f0×T1×N+a)となる。
そして、周期カウンタ24においては、基準クロック信号fsのN分周クロック周期を、高速クロック信号frのN分周クロックでカウントしているので、カウント値D1’は、D1’=(f0×T1×N+a)/N
= f0×T1+a/N
となる。従って、分周比Nが大きいほどカウント値D1’のばらつきは低減されることになる。尚、実際の電源電圧の変動は必ずしも周期的に継続するとは限らないが、図2(b),(c)は、中心周波数f0に対して正側,負側に変動する部分が適当な確率で発生すれば、夫々の変動成分が相殺されるように作用することをモデル的に示したものである。
以上のように本実施例によれば、周期カウンタ4では、基準クロック信号fsの周期をリングオシレータ1より出力される高速クロック信号frでカウントし、周期カウンタ24では、N分周された基準クロック信号fsの周期を、N分周した高速クロック信号frでカウントする。そして、有効判定回路25は、周波数逓倍動作を開始した直後はマルチプレクサ26により周期カウンタ4側の周期データD1を選択し、従来通りに逓倍クロック信号fmを迅速に出力し、それ以降、周期カウンタ24によってカウントされた周期データD1’が有効になる時間が経過すると、当該周期データD1’を選択するようにマルチプレクサ26を切替えて、周波数逓倍演算処理の対象とする。
従って、クロック信号出力回路21が起動した直後は、短時間内にカウントされる周期データD1を選択して逓倍クロック信号fmを迅速に生成出力し、周期カウンタ24により周期データD1’がカウントされると、高速クロック信号frの周波数変動の影響を低下させて得られた周期データD1’に基づいて周波数逓倍演算処理を行なう。よって、電源電圧が変動するような場合でも、逓倍クロック信号fmの周波数精度を向上させることができる。
(第2実施例)
図3は本発明の第2実施例を示すものであり、第1実施例と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、以下異なる部分についてのみ説明する。第2実施例のクロック信号出力回路(クロック信号出力回路)31は、第1実施例のクロック信号出力回路21より分周回路22及び23,周期カウンタ24,有効判定回路25が削除されている。
そして、周期カウンタ4のカウントデータを格納するためのシフトレジスタ(データ格納手段)32,周期カウンタ4のカウントデータと、シフトレジスタ32に格納されたデータとの一致判定を行うためのEXNORゲート(一致判定回路)33,シフトレジスタ32に格納されたデータをラッチするラッチ回路(一致データ格納手段)34,マルチプレクサ26の切替え制御を行うためのフリップフロップ(制御手段)35を備えている。
尚、周期カウンタ4のカウントデータは、シフトレジスタ32に制御周期の第6ステートで格納されるようになっている。そして、EXNORゲート33の出力端子は、ラッチ回路34のラッチ信号入力端子、並びにフリップフロップ35のクロック信号入力端子に接続されている。フリップフロップ35のデータ入力端子Dは電源電圧にプルアップされており、ハイレベルに設定されている。フリップフロップ35のデータ出力端子Qは、マルチプレクサ26の切替え制御信号として与えられている。また、マルチプレクサ26の一方の入力端子には、第1実施例の周期カウンタ24に替えて、ラッチ回路34の出力データD1”が与えられている。
次に、第2実施例の作用について説明する。シフトレジスタ32には、一測定周期前に、周期カウンタ4によってカウントされた周期データが格納されることになる。そして、双方の周期データが一致した場合は、EXNORゲート33がハイレベルの一致信号を出力する。すると、その時点でシフトレジスタ32に格納されている周期データD1”は、ラッチ回路34にラッチされる。
クロック信号出力回路31が基準クロック信号fsの周波数逓倍演算処理を開始した時点では、シフトレジスタ32は初期設定によりゼロクリアされているので、EXNORゲート33は一致信号を出力せず、リセット状態にあるフリップフロップ35の出力端子Qはロウレベルとなっている。そのロウレベルの切替え制御信号に応じて、マルチプレクサ26は周期カウンタ4側を選択する。
そして、周期カウンタ4によりカウントされた周期データD1は、制御周期の第6ステートにおいて演算処理対象データとして取り込まれるので、その間にシフトレジスタ32に格納されると周期カウンタ4はクリアされる。尚、シフトレジスタ32に周期データが格納された直後には、EXNORゲート33は一致信号を出力しないようにタイミングが調整されている。
それから、基準クロック信号fsの周期測定が行われる2回目以降において、周期カウンタ4によってカウントされた周期データD1と、シフトレジスタ32に格納されている一測定周期前の周期データが一致し、EXNORゲート33が最初に一致信号を出力すると、シフトレジスタ32に格納されている周期データは一致信号の立上がりエッジによってラッチ回路34にラッチされる。そして、フリップフロップ35も一致信号の立上がりエッジで出力端子Qをハイレベルにするので(ラッチデータ有効信号)、マルチプレクサ26は、ラッチ回路34側を選択するようになる。その選択切替えのタイミングは、制御周期の第5,第6ステートの間となる。
以降、マルチプレクサ26はラッチ回路34側を選択し続けるが、ラッチ回路34のデータは、EXNORゲート33が一致信号を出力する毎に同じ周期データに更新される。そして、前回と今回の周期データが一致しなければ、ラッチ回路34の周期データは更新されずに前回測定された周期データが保持されるので、その保持されている周期データが演算処理対象として選択されることになる。
以上のように第2実施例によれば、周期カウンタ4によって今回カウントされた周期データとシフトレジスタ32に格納されている前回の周期データとの一致がEXNORゲート33により判定されると、シフトレジスタ32に格納されている周期データはラッチ回路34に格納される。そして、フリップフロップ35は、周波数逓倍動作を開始した直後は周期カウンタ4側の周期データをマルチプレクサ26によって選択させ、EXNORゲート33により双方の周期データの一致が最初に判定された時点以降は、ラッチ回路34側の周期データを選択するようにマルチプレクサ26を切替えて周波数逓倍演算処理の対象とする。
従って、同じ周期データが2回続けて測定された場合にだけ当該データは周波数逓倍演算処理に使用されるようになり、例えば電源電圧の変動により周期データが一時的に変化したような場合でも、より確実性の高い周期データに基づいて逓倍クロック信号fmを出力することができ、周波数精度を向上させることができる。
本発明は上記し又は図面に記載した実施例にのみ限定されるものではなく、以下のような変形が可能である。
クロック信号出力回路を、例えば上位データレジスタ7のデータ値データ値Xに「1」を加えた値を格納するデータレジスタを用意しておき、データ値「16」を下位データレジスタ9にセットされた4ビットデータ値に「1」を加えた値で割った商Yを求め、Y回の内1回はダウンカウンタ8にデータ値(X+1)をダウンカウントさせ、(Y−1)回はデータ値Xをダウンカウントさせるように構成しても良い。斯様に構成した場合は、リングオシレータ1によって生成される位相差パルスを使用せずとも、逓倍クロック信号fmを、等価的に高速クロック信号frの周期未満の分解能で表現することができる。
基準クロック信号fsや高速クロック信号frの周波数は、適宜変更して実施すれば良い。また、基準クロック信号fsの分周比やクロック信号出力回路における逓倍率についても同様である。
第2実施例については、要は、一致判定が行われ続ける限りは周期カウンタ4で今回カウントされた周期データを使用し、一致判定が行われなかった場合に、前回に測定された周期データを使用するように構成すれば良い。
本発明の第1実施例であり、クロック信号出力回路の構成を示す機能ブロック図 横軸に基準クロック信号fsの周期測定時間,縦軸に高速クロック信号frの周波数をとり、(a)は高速クロック信号frの周波数がf0から変動しない場合、(b)は前記周波数がf0から周期的に変動する場合を示し、(c)は基準クロック信号fsをN分周したクロック周期についての(b)相当図 本発明の第2実施例を示す図1相当図 従来技術を示す図1相当図
符号の説明
図面中、1はリングオシレータ、2はINVゲート(遅延ゲート)、4は周期カウンタ(第1カウンタ)、21はクロック信号出力回路、22,23は分周回路(第1,第2分周回路)、24は周期カウンタ(第2カウンタ)、25は有効判定回路(制御手段)、26はマルチプレクサ、31はクロック信号出力回路(クロック信号出力回路)、32はシフトレジスタ(データ格納手段)、33はEXNORゲート(一致判定回路)、34はラッチ回路(一致データ格納手段)、35はフリップフロップ(制御手段)を示す。

Claims (3)

  1. 複数個の遅延ゲートをリング状に接続して構成されるリングオシレータを備え、このリングオシレータによって生成される高速クロック信号により基準クロック信号の周期をカウントしたデータに基づいて演算処理を行なうことで、前記基準クロック信号の周波数を逓倍した逓倍クロック信号を生成して出力するクロック信号出力回路において、
    前記基準クロック信号の周期を前記高速クロック信号によってカウントするための第1カウンタと、
    前記高速クロック信号の周波数をN(Nは2以上の自然数)分周する第1分周回路と、
    前記基準クロック信号の周波数をN分周する第2分周回路と、
    この第2分周回路によってN分周された基準クロック信号の周期を、前記第1分周回路によってN分周された高速クロック信号によってカウントするための第2カウンタと、
    前記第1,第2カウンタによりカウントされた周期データの何れかを、周波数逓倍演算処理の対象として選択出力するためのマルチプレクサと、
    周波数逓倍動作を開始した直後は前記第1カウンタ側の周期データを選択し、それ以降、前記第2カウンタによる周期データが有効になる時間が経過すると、前記第2カウンタによりカウントされた周期データを選択するように前記マルチプレクサを制御する制御手段とを備えたことを特徴とするクロック信号出力回路。
  2. 複数個の遅延ゲートをリング状に接続して構成されるリングオシレータを備え、このリングオシレータによって生成される高速クロック信号により基準クロック信号の周期をカウントしたデータに基づいて演算処理を行なうことで、前記基準クロック信号の周波数を逓倍した逓倍クロック信号を生成して出力するクロック信号出力回路において、
    前記基準クロック信号の周期を前記高速クロック信号によってカウントするための周期カウンタと、
    この周期カウンタによる一測定周期前のカウントデータが格納されるデータ格納手段と、
    前記周期カウンタによって今回カウントされた周期データと、前記データ格納手段に格納されている周期データとの一致を判定するための一致判定回路と、
    この一致判定回路により双方の周期データの一致が判定された場合には、前記周期カウンタによって今回カウントされた周期データを周波数逓倍演算処理の対象として選択し、前記双方の周期データの不一致が判定された場合には、前記データ格納手段に格納されている周期データを前記演算処理の対象として選択することを特徴とするクロック信号出力回路。
  3. 前記一致判定回路により双方の周期データの一致が判定されると、前記データ格納手段に格納されている周期データが格納される一致データ格納手段と、
    前記周期カウンタのカウントデータと、前記一致データ格納手段に格納されているデータとの何れかを、周波数逓倍演算処理の対象として選択出力するためのマルチプレクサと、
    周波数逓倍動作を開始した直後は前記周期カウンタ側の周期データを選択し、前記一致判定回路により双方の周期データの一致が最初に判定された時点以降は、前記一致データ格納手段側の周期データを選択するように前記マルチプレクサを制御する制御手段とを備えたことを特徴とする請求項2記載のクロック信号出力回路。

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