JP2006120957A - 半導体装置の製造方法及び製造装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 半導体キャパシタ下部電極に形成されるHSG膜の表面積が、後続の洗浄工程で減少しない半導体装置の製造方法を提供する。
【解決手段】 キャパシタセルが形成された絶縁性基板51上にドープドポリシリコン層57とドープドアモルファスシリコン膜58を形成する(図1(A)〜(D))。その後、HSG化処理によりシリコン原子をマイグレーションさせて表面にHSG粒58aを形成する(図1(E))。この時ポストアニール時間を長くすることにより過度に成長させたHSG粒58aを形成する。次に、自然酸化膜やアッシング酸化膜を除去後、アンモニア過酸化水素水などでHSG粒の粒間隔をウェットエッチングし、所定の粒間隔を有する下部電極を形成する(図1(F)〜(G))。
【選択図】 図1

Description

本発明は、半導体装置の製造方法に関し、特に下部電極の表面積を増加させることによって、静電容量の増加が可能な容量素子の形成方法に関する。
電荷蓄積用の容量素子を有するDRAM(Dynamic Random Access Memory)等の半導体装置では、更なる高集積化を実現するために素子の微細化が行われている。
一般的に、DRAMのキャパシタ構造においては基本的に下部電極と上部電極の間にキャパシタ誘電膜の薄膜が形成されている。そのキャパシタンスの大きさは誘電膜の誘電率と、向かい合った二つの電極からなる有効キャパシタ面積とに比例して、キャパシタ誘電膜の厚さに反比例する。したがって、キャパシタセルの面積が少なくなればなるほど、キャパシタは必要な電荷量を確保することが困難になるので、容量素子を構成する下部電極の占有面積に対して効率良く下部電極の表面積を増大することが重要となってきている。
従来、容量素子を構成する下部電極の表面積を実効的に広げる方法の一つとして、セルの形状をトレンチ型やスタック型としキャパシタセルの有効表面積を3次元的に拡げる方法が行われている。また、下部電極にHSG(Hemi Spherical Grain;シリコン結晶粒)化処理を行い、下部電極の表面を半球形状シリコン結晶粒からなるHSG膜で覆うことにより下部電極の表面積を2倍程度に増大させる方法も知られている(例えば、特許文献1)。
図7は、HSGプロセスを含むキャパシタの製造方法を説明するための断面図である。
まず、半導体基板40上に、拡散層へと続くシリコンプラグ41が形成された絶縁膜を形成した後、シリコン窒化膜42及びシリコン酸化膜43を堆積させる(図7(A))。
次に、シリコン酸化膜43上にフォトレジスト(図示せず)を塗布した後、スタックセルを形成する場所を露光し、レジストを開口させる。そして、シリコン酸化膜43とシリコン窒化膜42との選択性を持つガスを用いてシリコン酸化膜43をドライエッチングする。続けてシリコンプラグ41表面が露出するようにシリコン窒化膜42をドライエッチングし、スタックセル44を形成する。(図7(B))
次に、下部電極に相当するドープドポリシリコン層45をキャパシタ上に20nmの膜厚で形成する。さらに、アモルファスシリコンを堆積させてアモルファスシリコン膜46を20nm程度の膜厚で形成する(図7(C))。この後、スタックセル44内部をフォトレジストで埋め、ドープドポリシリコン層45及びアモルファスシリコン膜46に対してドライエッチングを行うことによって、スタックセル44内部以外のドープドポリシリコン層45とアモルファスシリコン46とを除去する(図7(D))。
次に、下部電極上にHSG膜を形成する。つまり、低圧化学気相蒸着法(LP−CVD)を用い、チャンバー温度を550℃〜650℃に維持した後、アモルファスシリコン膜46上にジシラン(Si2H6)ガスやシラン(SiH4)ガスでシリコン核を生成させ、その後の熱処理によってシリコン原子をマイグレーションさせてアモルファスシリコン膜46表面にHSG粒46bを形成する。(図7(E))
次に、下部電極上にHSG膜を形成した後、HSG膜に導電性を持たすために、例えばPH3を用いHSG膜にリンを熱拡散させる。
次に、工程中で形成されるHSG膜上の自然酸化膜、及びフォトリソグラフィーとドライエッチングとによって生じるアッシング酸化膜を除去する。これは、SiO2は誘電率が3.8程度と低くキャパシタ容量を大きく減少させるためである。この自然酸化膜の除去には、通常、希フッ酸及びアンモニア過酸化水素水を用いたウェットエッチングが用いられる。
次に、誘電体膜を形成する。つまり、洗浄が施されて自然酸化膜等が形成されていないHSG膜上に、例えば酸化タンタル(Ta25)膜47を堆積させる(図7(F))。
次に、上部電極を形成する。つまり、例えば誘電体膜上にチタンナイトライド(TiN)膜48を堆積させる(図7(G))。
特開2003−78028号公報
しかし、この従来の方法では実用上、2倍程度の容量倍率が上限である。また、洗浄工程ではHSG膜の半球状の突起が消耗して、HSG膜の表面積を50%程度減少させるため、キャパシタ容量が低下する原因となっている。
HSG膜の表面積減少は、前記洗浄時間に比例する。そのため、前記洗浄時間を短縮する場合には、前記HSG膜表面上に残っている不均一な自然酸化膜、またはその他の汚染物質が残留する。このことは、HSG膜表面上に堆積させる誘電体膜の均一性を悪化させるほか、キャパシタリーク電流の増大の原因になる。
また、セルサイズの縮小に伴いスタックセルの開口の寸法が小さくなり、電極の表面に形成するHSG粒のスタックセルの内部の空間を占める割合が相対的に大きくなる。そのため、後にHSG膜上に形成するキャパシタ誘電膜及び上部電極をスタックセルの底まで一様に形成することが困難となる。したがって、HSG粒を小さく形成する必要がある。しかし、HSG粒が小さい場合においては、自然酸化膜等を除去するためのウェットエッチングによって、HSG粒が極端に細り下部電極の有効表面積を大幅に減少させることになる。
そこで、本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、HSG粒を成長させた後、前記ウェットエッチング後においても前記HSG膜表面積が減少しない容量素子の形成方法(半導体装置の製造方法)及び製造装置を提供することにある。
また、本発明のもう一つの目的は、限られたHSG膜厚の中でHSG粒の曲率半径をできるだけ大きくすることにより、キャパシタリーク電流の少ない容量素子の形成方法(半導体装置の製造方法)及び製造装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る半導体装置の製造方法は、凹凸形状の下部電極を有する容量素子を備えた半導体装置の製造方法において、基板上のホールを開口した絶縁膜上にドープドポリシリコン膜とHSGシード層となるアモルファスシリコン膜とを形成する工程と、アモルファスシリコン膜を変形してドープドポリシリコン膜上にシリコン結晶粒を形成するHSG化処理工程と、シリコン結晶粒をウェットエッチングすることにより、該シリコン結晶粒の粒間隔を拡げる工程とを備え、HSG化処理工程において、ポストアニール時間を長くすることにより、シリコン結晶粒の断面投影がアモルファスシリコン膜厚の2倍以上の高さを持ち、且つ、シリコン結晶粒の平面投影がアメーバ形状となるまでポストアニールを行うことを特徴とする。
上記の製造方法において、シリコン結晶粒を形成した前に、アモルファスシリコン膜を洗浄することにより、該アモルファスシリコン膜上の不純物と酸化膜を除去する工程をさらに備えたことを特徴とする。
上記の製造方法において、ポストアニールの時間は5分以上であることが好ましい。
また、粒間隔は、容量絶縁膜の膜厚の2倍より大きいことが好ましい。
また、アモルファスシリコン膜は、1.0×1020原子/cm3以上のリンを含むドープドアモルファスシリコン膜であり、ウェットエッチングにおいて、シリコン結晶粒同士が結合した部分のエッチング速度が速くなり、エッチングが異方的に進むことが好ましい。
なお、本発明は、以上のような半導体装置の製造方法として実現することができるだけでなく、このような製造方法に従って半導体装置を製造する半導体製造装置として実現することもできる。
本発明に係る半導体装置の製造方法及び製造装置では、過度に成長させたHSG粒をウェットエッチングすることでHSG粒形状の最適化が可能である。その結果下部電極の有効表面積は、2.4倍程度にすることができ、キャパシタ容量の増大を図ることができる。
また、HSG膜成長後にウェットエッチングでHSG粒を削ることによって粒の曲率半径を拡げ、キャパシタ絶縁膜のウィークスポットを減少させる。その結果、キャパシタリーク電流を1桁改善することが可能である。
さらに、ウェットエッチング耐性のあるHSG粒を成長させることにより、HSG膜成長後のウェットエッチングにおいてHSG粒の消失を防ぐことが可能である。
以下に、本発明に係る半導体装置の製造方法について、図1〜6を参照して説明する。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態の半導体装置の製造方法について説明する。図1(A)〜(G)は、HSG粒による凹凸形状の下部電極を有する容量素子を備えた半導体装置のキャパシタ製造工程を示す断面図である。なお、図2(A)〜(F)は、図1(G)に示す領域50に相当する箇所を拡大したものである。
まず、絶縁性基板51上にシリコン酸化膜52を堆積した後フォトレジスト(図示せず)をマスクにして絶縁性基板51に到達するコンタクトホール53を形成する(図1(A))。
ここで、絶縁性基板は、半導体基板上に絶縁膜を形成した基板を含み、トランジスタ等の能動素子が絶縁性基板上に形成されていてもよい。
次に、絶縁性基板51およびシリコン酸化膜52上にリンドープポリシリコン膜を形成し、コンタクトホール53を埋め込む。その後ウェハ全面をCMP(Chemical Mechanical Polishing)技術を用いて平坦化する。このことによって、リンドープポリシリコンプラグ530を形成する。次に、シリコン酸化膜52上にシリコン窒化膜54を50nm程度の膜厚で成長させた後、さらに、シリコン窒化膜上にCVD法により酸化シリコン系の絶縁膜55を700nm程度の膜厚で堆積する(図1(B))。その後、酸化シリコン系の絶縁膜55上にフォトレジストを塗布した後、スタックセルを形成する場所を露光し、リンドープポリシリコンプラグ530に到達するスタックセル56を形成する。このとき、リンドープポリシリコンプラグ530の表面が露出するようにする。スタックセル56の短辺長は230nm程度である(図1(C))。
次に、形成したスタックセル56上に図1(D)に示すように、ドープドポリシリコン層57を25nmの膜厚で形成する。ドープドポリシリコンのプロセス温度は570℃であり、膜中のリン濃度は4.0×1020原子/cm3である。ドープドポリシリコン層57上にノンドープドアモルファスシリコン膜58を25nmの膜厚で形成する。ノンドープアモルファスシリコンのプロセス温度は510℃である。
HSG粒の大きさやウェットエッチング耐性はアモルファスシリコン上の汚染に左右されるため、アモルファスシリコン膜58上の不純物を取り除く必要がある。また、アモルファスシリコン膜58上の水分残留によるウォーターマークや、自然酸化膜もHSG粒の成長を阻害する。そのため、アンモニア過酸化水素水(NH4OH:H2O2:H2O=1:1:40)で3分洗浄処理した後、希フッ酸(HF:H2O=1:400)で25分洗浄処理することで、アモルファスシリコン膜58上の自然酸化膜等を完全に除去する。
なお、アモルファスシリコン膜58上を洗浄処理した後、装置搬送系やSMIF内での有機物の付着を防ぐために、洗浄装置の搬送室にはケミカルフィルターを装着する。また、ウェハの保管は洗浄されたSMIFなど局所的にクリーン度の高い場所で行う。また保管時間は12時間までとすることが好ましい。
このように、ウェハ洗浄処理に加えて、ウェハの搬送経路及び保管場所のクリーン度を上げてアモルファスシリコン膜58上への不純物付着を低減する。このアモルファスシリコン膜58を後述する方法において変形させて形成させたHSG粒58aは、ウェットエッチング時に消失せず、エッチング耐性を持っている。
HSGを成長させる段階では、シラン(SiH4)ガスの熱分解及び熱処理によりアモルファスシリコン膜58を変形させ、HSG粒58aを形成させる(図1(E))。プロセス温度は620℃、シランガスの流量は60sccmとし、ポストアニール時間を5分以上とする。HSG粒58aの成長時間を長くすることによってHSG粒58aの断面投影のグレインサイズをアモルファスシリコン膜58の膜厚の2倍以上まで大きくさせる(図2(A1))。HSG粒58aの表面投影で見たグレインはアメーバ状に粒と粒が結合した形状となっており、単位面積あたりに占めるHSG領域230の面積は非HSG領域231の面積の3倍以上となる(図2(A2))。
HSG粒58aにリンを熱拡散させる段階では、ウェハを別チャンバーに移した後、PH3を用いてHSG粒58aにリンを熱拡散させる。プロセス温度は650℃とし、プロセス時間は6分、PH3流量は500sccmとした。
図1(E)に示すとおりHSG粒58aは、ウェハ全面に成長しているため図1(F)に示すとおりスタックセル56内のみにHSG粒58aを残す必要がある。まず、ウェハ全面にレジストを塗布した後、全面露光することによってスタックセル56内にのみレジストを残す。
次に、ウェハをドライエッチングしてスタックセル外に形成されたHSG粒を除去する。その後、スタックセル56アッシングするアッシング工程を実施ことにより、スタックセル56内に詰まっているレジストを取り除く。
このアッシング工程において、スタックセル56内のレジスト除去と同時にHSG粒58a上には、アッシングによる酸化膜が形成される。
HSG粒58a上に形成されたアッシングによる酸化膜は誘電率が3.8であり、キャパシタ容量絶縁膜に用いられるTa25膜の誘電率25に比べ低い。そのためアッシングによる酸化膜上にTa25膜を堆積させると、容量の小さいキャパシタと大きいキャパシタが直列に接続されている状態となり、キャパシタ全体の容量を低下させることになる。また、アッシングによる酸化膜は3nm程度の膜厚で形成されており、HSG粒の粒間隔を減少させるため、下部電極の表面積を低下させることとなる。以上の理由により希フッ酸を用いてアッシングによる酸化膜を除去する。プロセス時間は1200秒とし、酸化膜のエッチング量は4nm程度である。
アッシングによる酸化膜を除去した後においても、HSGの粒間隔は数nm程度となっている(図2(A2))。したがって、キャパシタ容量絶縁膜と上部電極膜が入り込むスペースが確保できない。そこでさらにHSG粒をウェットエッチングによって削ることによって粒間隔を拡げる。そのため、アッシングによる酸化膜の除去処理に連続して50℃〜70℃のアンモニア過酸化水素水でウェットエッチングを行い、HSG粒間隔を拡げる。アンモニア過酸化水素水の濃度は(アンモニア:過酸化水素水:水=1:1:40)でありプロセス時間は420秒である。
ここで、図2(B2)はHSG粒58aをアンモニア過酸化水素水でウェットエッチングした後の表面投影図である。図2(A2)においてHSG成長時に粒同士が結合しなかったHSG領域232はエッチング後、232aのようにグレインサイズが小さくなっており、従来方法においてHSG成長させた場合と同様にエッチング量によってはHSG粒が消滅することとなる。しかし、過度にHSG成長させることによって粒同士を結合させたHSG粒230は、エッチングした後にも従来方法において成長させた形状になることはなく、粒が消滅することもない。そのため、十分な下部電極の有効表面積を得ることができる。
また、HSG粒をアンモニア過酸化水素水でウェットエッチングすることによって、HSG粒の粒間隔24、240を制御することができる。HSG粒58aのグレインサイズは、アモルファスシリコン膜58の成膜条件やアニール時の圧力、雰囲気等により影響されやすく再現性良く形成することが困難である。従って従来の方法においては、HSG粒間隔の大きさにばらつきを生じてしまう。この場合の粒間隔の大きさは正規分布することなく、図4の分布61のようになる。
そこで、HSG成長時のポストアニール時間を長くすることによってHSG粒の高さをできるだけに大きく成長させる。そのことによって粒間隔は狭くなって行き、HSG粒同士が結合して行く。結果として図4の分布62のように粒間隔のばらつきは少なくなる。
その後、HSG膜上をウェットエッチングすることで、HSG粒の間隔としては狭いが、ばらつきの少ない図4の分布63を持つ粒間隔のそろった下部電極が形成される。
図5はポストアニール時間に対する下部電極の有効表面積倍率の変化を示す図である。従来方法(プロット71)では、下部電極の有効表面積が約2倍であったのに対し、HSGを過度に成長させた後、ウェットエッチングでHSGの形状を最適化する本発明(プロット72)では2.4倍〜2.5倍の有効表面積倍率を実現できることが明らかである。
次に、図1(F)に示すように、ウェハ全面にTa25からなる容量絶縁膜59を形成する。原料であるペンタエトキシタンタルの流量は0.1sccmであり、O2を酸化剤として用いる。プロセス温度と圧力はそれぞれ、470℃と30Paであり、膜厚は10nmとする。
なお、HSG粒をアンモニア過酸化水素水でウェットエッチングすることを本フローから除くと、図2(A1)のようにHSG粒の間隔が狭い箇所が生じ、Ta25膜59同士がつながる250(図2(E))。Ta25膜厚を10nmとすると、膜がつながらないためにはHSG粒の粒間隔を20nmより大きくとる必要がある。乃ち、HSG粒の粒間隔はTa25膜厚の2倍より大きくする必要がある。
次に、前記容量絶縁膜59上にはチタンナイトライドからなる上部電極60を50nmの膜厚で形成する(図1(G))。プロセス圧力は40Pa、プロセス温度は680℃とする。これによって、下部電極58aと容量絶縁膜59と上部電極60からなる容量素子を形成することができる。
従来技術では、図2(F)に示すようにTa25膜59が結合した状態で、チタンナイトライド膜60を堆積させるとTa25膜59とチタンナイトライド膜60の間に非常に曲率半径の小さい狭部260ができる。
この狭部は、下部電極上での電界集中部となり、キャパシタリーク電流を増大させ、キャパシタ容量膜のウィークスポットとしてTDDB(経時絶縁膜破壊)の劣化を引き起こす。そのため、図2(B1)のようにHSG粒間隔24を容量絶縁膜59の厚さの2倍より大きく拡げることによって、容量絶縁膜59と上部電極60間に針状の狭部を形成させないようにする必要がある。
そこで、HSG粒をウェットエッチングすることで、図2(C)、(D)に示すようにHSG粒58aの曲率半径を大きくすることができる。つまり下部電極上での電界集中部が少なくなりキャパシタリーク電流が低減された容量素子が形成できる。
図6(A)はキャパシタ容量を改善された例である。本発明(プロット82)を適用した場合には、従来技術(プロット81)と比較して、1セルあたりのキャパシタ容量が印加電圧を+0.75Vとした時に2.5fF向上した。図6(B)はキャパシタリーク電流を低減できた例である。本発明(プロット820)を適用した場合には、従来技術(プロット810)と比較して、特に負バイアス側でキャパシタリーク電流を低減でき、1セルあたりのキャパシターリーク電流は印加電圧−0.75Vとした時に10fA低減した
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態の半導体装置の製造方法について説明する。第2の実施形態が第1の実施形態と異なるのは、図1(D)において、ドープドポリシリコン層57上にノンドープドアモルファスシリコン膜58を成膜することに代えて、1.0×1020原子/cm3以上のリン濃度を持つアモルファスシリコンを25nmの膜厚で成膜する点である。
以下、第2の実施形態について図3を用いて説明する。リン31をドープしたアモルファスシリコンをマイグレーションさせて成長させたHSG粒は、ポストアニール時間を長くし過度に成長させることによって粒と粒が結合した部分32ができる。粒同士が結合した部分32は、HSG粒が結合していない部分に比べてリン濃度が高くなる。
アンモニア過酸化水素水によるウェットエッチング処理におけるエッチング速度は、HSG粒中のリン濃度が高いほど早くなる。このため、HSG粒が結合した部分32のエッチング速度はリン濃度が高いため早くなり、エッチングが異方的に進むので、HSGの粒高をあまり減少させずに、粒間隔を拡げることができる。そのため、HSG粒の有効表面積を増やすことができる(図3(C))。
本発明は、凹凸形状の下部電極を有する容量素子を備えた半導体装置の製造方法及び製造装置として、特に、下部電極にシリコン結晶粒を用いた容量素子において、下部電極表面積の増大を図るうえで有効な製造方法及び製造装置として利用することができる。
第1の実施形態に係わる半導体装置の製造方法の各工程を示す断面図である。 図1(G)における領域50の部分の拡大図である。 HSG粒のリン濃度分布とエッチング形状である。 本発明の実施形態による粒間隔の制御方法を示すグラフである。 本発明によるキャパシタセルの有効表面積を改善したグラフである。 本発明によるキャパシタセル容量とキャパシタリーク電流の改善を示したグラフである。 従来のキャパシタの製造方法を示した断面図である。
符号の説明

230 HSG領域
231 非HSG領域
232 粒同士が結合しなかったHSG領域
232a ウェットエッチング後の粒同士が結合しなかったHSG領域
24 HSG粒間隔
240 HSG粒間隔
250 タンタルオキサイド膜がつながった状態
260 チタンナイトライドの針状部分
31 HSG粒中に含まれるリン
32 HSG粒が結合した部分
33 エッチング領域
40 半導体基板
41 ポリシリコンプラグ
42 シリコンナイトライド膜
43 シリコン酸化膜
44 ホール
45 ドープドポリシリコン膜
46 アモルファスシリコン膜
46b HSG粒
47 タンタルオキサイド膜
48 チタンナイトライド膜
50 キャパシタセル表面部分
51 絶縁性基板
52 シリコン酸化膜
53 プラグ用ホール
530 リンドープポリシリコンプラグ
54 シリコンナイトライド膜
55 シリコン酸化膜
56 スタックセル
57 ドープドポリシリコン層
58 アモルファスシリコン膜
58a HSG粒
59 タンタルオキサイド膜
60 チタンナイトライド膜
61 HSG粒成長時の粒間隔分布
62 HSG粒を過度に成長させた場合の粒間隔分布
63 HSG粒を過度に成長させた後エッチングした粒間隔分布
71 ポストアニール時間に対する従来法の有効表面積
72 ポストアニール時間に対する本発明の有効表面積
81 従来のキャパシタセル容量
810 従来のキャパシタセルリーク電流
82 本発明のキャパシタセル容量
820 本発明のキャパシタリーク電流


Claims (6)

  1. 凹凸形状の下部電極を有する容量素子を備えた半導体装置の製造方法であって、
    基板に達するホールを備えた絶縁膜上にドープドポリシリコン膜とHSG(Hemi Spherical Grain)シード層となるアモルファスシリコン膜とを形成する工程と、
    前記アモルファスシリコン膜を変形して前記ドープドポリシリコン膜上にシリコン結晶粒を形成するHSG化処理工程と、
    前記シリコン結晶粒をウェットエッチングすることにより、該シリコン結晶粒の粒間隔を拡げる工程とを含み、
    前記HSG化処理工程において、前記シリコン結晶粒の断面投影が前記アモルファスシリコン膜厚の2倍以上の高さを持ち、且つ、前記シリコン結晶粒の平面投影がアメーバ形状となるまでポストアニールを行うことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記HSG化処理工程前に、前記アモルファスシリコン膜を洗浄することにより、該アモルファスシリコン膜上の不純物と酸化膜を除去する工程をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記ポストアニールの時間は5分以上であることを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記粒間隔は、容量絶縁膜の膜厚の2倍より大きいことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記アモルファスシリコン膜は、1.0×1020原子/cm3以上のリンを含むドープドアモルファスシリコン膜であり、
    前記ウェットエッチングにおいて、前記シリコン結晶粒同士が結合した部分のエッチング速度が速くなり、エッチングが異方的に進むことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 凹凸形状の下部電極を有する容量素子を備えた半導体装置の製造装置であって、
    基板上のホールを開口した絶縁膜上にドープドポリシリコン膜とHSGシード層となるアモルファスシリコン膜とを形成する手段と、
    前記アモルファスシリコン膜を変形して前記ドープドポリシリコン膜上にシリコン結晶粒を形成するHSG化処理手段と、
    前記シリコン結晶粒をウェットエッチングすることにより、該シリコン結晶粒の粒間隔を拡げる手段とを備え、
    前記HSG化処理手段は、前記シリコン結晶粒の断面投影が前記アモルファスシリコン膜厚の2倍以上の高さを持ち、且つ、前記シリコン結晶粒の平面投影がアメーバ形状となるまでポストアニールを行うことを特徴とする半導体装置の製造装置。

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