JP2006120383A - 燃料電池システム及び燃料ガス供給方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】電極の劣化を抑制し、簡易な構成で燃料ガスの供給を可能とする。
【解決手段】燃料電池スタック100の燃料供給口171aに、他端が燃料ボンベ11に接続された燃料ガス供給流路201を接続し、ガス供給弁V1を設ける。燃料電池スタック100の燃料排出口171bに、バッファータンク21を有し、他端にガス排出弁V5が設けられた燃料ガス排出流路203を接続する。通常運転時、前記ガス排出弁V1を閉じると共に、圧力センサS3による検出値が、所定圧力範囲の上限値に達した場合にガス供給弁V1を閉じ、下限値に達した場合にガス供給弁V1を開くように制御し、これを繰り返すことより、ガスの流れに脈流を発生させる。
【選択図】図1
【解決手段】燃料電池スタック100の燃料供給口171aに、他端が燃料ボンベ11に接続された燃料ガス供給流路201を接続し、ガス供給弁V1を設ける。燃料電池スタック100の燃料排出口171bに、バッファータンク21を有し、他端にガス排出弁V5が設けられた燃料ガス排出流路203を接続する。通常運転時、前記ガス排出弁V1を閉じると共に、圧力センサS3による検出値が、所定圧力範囲の上限値に達した場合にガス供給弁V1を閉じ、下限値に達した場合にガス供給弁V1を開くように制御し、これを繰り返すことより、ガスの流れに脈流を発生させる。
【選択図】図1
Description
この発明は、燃料電池システム及び燃料ガス供給方法に係り、詳しくは、脈動させつつ燃料ガスを供給する燃料電池システム燃料ガス供給方法に関するものである。
従来、高分子電解質膜を使用した燃料電池では、電解質膜を挟んだ両側で燃料ガス或いは酸化ガスがイオン化し、そのイオンが電解質膜を透過して電気化学的な反応を生じるものであるから、電解質膜を挟んで燃料ガスと酸化ガスが存在していれば、両者の電気化学的な反応が継続する。
一方、燃料室内において、燃料ガスの濃度が他の領域より特に濃い領域と、酸化ガスの濃度が他の領域により特に濃い領域が併存する状態、即ち、同一の燃料室内で、燃料ガスと酸化ガスが偏在した状態が発生すると、燃料ガスが偏在した部分が局部電池を形成し、電極を腐食させることなり、電極の劣化が進行するという問題がある。このため、ガス濃度を均一化し、燃料室内で燃料ガスの滞留を防止する構成が提案されている。
一方、燃料室内において、燃料ガスの濃度が他の領域より特に濃い領域と、酸化ガスの濃度が他の領域により特に濃い領域が併存する状態、即ち、同一の燃料室内で、燃料ガスと酸化ガスが偏在した状態が発生すると、燃料ガスが偏在した部分が局部電池を形成し、電極を腐食させることなり、電極の劣化が進行するという問題がある。このため、ガス濃度を均一化し、燃料室内で燃料ガスの滞留を防止する構成が提案されている。
燃料ガスの滞留を防止するために、例えば、燃料電池スタックの燃料ガス供給口と燃料ガス排出口を連結した循環回路を形成した構成が提案されている。この循環回路に循環ポンプを設け、燃料ガス容器から燃料ガスが新に供給されていない状態においても、燃料ガスを適宜循環させることで、燃料室内に気流が発生するように構成されたものである。このような従来の構成を示すものとして、例えば次のような従来技術が挙げられる。
特開平7−240220号。
特許文献1に示されているような従来の構成では、循環回路と、循環ポンプを設ける必要があり、構成の大型化を招くととも、ポンプの駆動動力源を確保する必要があり、エネルギー効率が悪化するという問題があった。
この発明は、電極の劣化を抑制し、簡易な構成で燃料ガスの供給が可能となる燃料電池システム及び燃料ガス供給方法を提供することを目的とする。
この発明は、電極の劣化を抑制し、簡易な構成で燃料ガスの供給が可能となる燃料電池システム及び燃料ガス供給方法を提供することを目的とする。
以上のような問題を解決する本発明は、以下のような構成を有する。
(1) 燃料ガスが供給されて発電する燃料電池スタックと、
該燃料電池スタックの燃料供給口に一端が接続されると共に他端が燃料ボンベに接続され、ガス供給弁が設けられた燃料ガス供給流路と、
前記燃料電池スタックの燃料排出口に一端が接続されると共に他端が開放され、ガス排出弁が設けられた燃料ガス排出流路と、
前記燃料電池スタック内或いは前記燃料排出口と前記ガス排出弁との間に設けられた圧力センサと、
前記燃料電池スタック内の容量よりも前記燃料排出口から前記ガス排出弁までの容積を拡張する排ガス収容手段と、
通常運転時、前記ガス排出弁を閉じると共に、前記圧力センサによる検出値が、所定圧力範囲の上限値に達した場合に前記ガス供給弁を閉じ、下限値に達した場合に前記ガス供給弁を開くように制御する制御手段とを備えたことを特徴とする燃料電池システム。
(1) 燃料ガスが供給されて発電する燃料電池スタックと、
該燃料電池スタックの燃料供給口に一端が接続されると共に他端が燃料ボンベに接続され、ガス供給弁が設けられた燃料ガス供給流路と、
前記燃料電池スタックの燃料排出口に一端が接続されると共に他端が開放され、ガス排出弁が設けられた燃料ガス排出流路と、
前記燃料電池スタック内或いは前記燃料排出口と前記ガス排出弁との間に設けられた圧力センサと、
前記燃料電池スタック内の容量よりも前記燃料排出口から前記ガス排出弁までの容積を拡張する排ガス収容手段と、
通常運転時、前記ガス排出弁を閉じると共に、前記圧力センサによる検出値が、所定圧力範囲の上限値に達した場合に前記ガス供給弁を閉じ、下限値に達した場合に前記ガス供給弁を開くように制御する制御手段とを備えたことを特徴とする燃料電池システム。
(2) 前記排ガス収容手段は、排ガスの一部を収容するバッファタンクである上記(1)に記載の燃料電池システム。
(3) 燃料電池スタックの燃料供給口に、燃料ボンベとガス供給弁とが設けられた燃料ガス供給路が接続されていると共に、前記燃料電池スタックの燃料排出口に、ガス排出弁と、前記燃料電池スタック内の容量よりも前記燃料排出口から前記ガス排出弁までの容積を拡張する排ガス収容手段とが設けられた燃料ガス排出路が接続された燃料電池スタックへの燃料ガス供給方法であって、通常運転時、前記燃料排出内のガス圧が所定圧力範囲の上限値に達した場合に前記ガス供給弁を閉じ、下限値に達した場合に前記ガス供給弁を開くことを特徴とする燃料ガス供給方法。
請求項1に記載の発明によれば、燃料電池スタックに供給される燃料ガスのガス圧が、下限値に達した場合にガス供給弁を開くことにより、燃料ガスが燃料電池スタックに供給される。この際、燃料排出口からガス排出弁までの容積が、排ガス収容手段によって拡張されているので、燃料ボンベからの燃料ガスが、燃料電池スタック内に十分に供給される。ガス圧が上限値に達すると、ガス供給弁は閉じられ、燃料電池の発電により、燃料ガスが消費され、ガス圧は低下する。ガス圧が下限値以下となった場合、ガス供給弁が再び開放され、燃料ガスが供給される。このようなガス供給弁の開閉により、ガス流の脈動が生じ、燃料電池スタック内における部分的なガス滞留が抑制され、燃料ガス供給がより均一に行われる。
請求項2に記載の発明によれば、ガス排出流路側に、バッファタンクを設けることによって、ガス排出流路の容積が、ガス供給流路の容積よりも十分大きくなるため、ガス供給弁の開放によって流入する燃料ガスを、燃料電池スタック内に十分に行き渡らせることができる。
請求項3に記載の発明によれば、燃料電池スタックに供給される燃料ガスのガス圧が、下限値に達した時に、ガス供給弁を開くことにより、燃料ガスが燃料電池スタックに供給される。この際、燃料排出口からガス排出弁までの容積が排ガス収容手段によって拡張されているので、燃料ボンベからの燃料ガスが、燃料電池スタック内に十分に供給される。ガス圧が上限値に達すると、ガス供給弁は閉じられ、燃料電池の発電により、燃料ガスが消費され、ガス圧は低下する。ガス圧が再度下限値となった時、ガス供給弁が開放され、燃料ガスが供給される。このようなガス供給弁の開閉により、ガス流の脈動が生じ、燃料電池スタック内における部分的なガス滞留が抑制され、燃料ガス供給がより均一に行われる。
次にこの発明の好適実施形態について説明する。この実施形態は、電気自動車に搭載される燃料電池システムである。図1は、この発明の燃料電池システム1を示すブロック図である。図1に示されているように、この燃料電池システム1は燃料電池スタック100、空気供給系12、燃料ボンベ11を含む燃料供給系10、水供給系50から大略構成される。
この燃料電池スタック100の構成について説明する。燃料電池スタック100は、燃料電池単位セル15と燃料電池セパレータ13とを交互に積層して構成されている。図2は、燃料電池用セパレータ13を示す全体正面図、図3は、燃料電池セパレータ13で構成された燃料電池スタック100の部分断面平面図(図2におけるA‐A断面図)、図4は、同じく部分断面側面図(図2及び図3におけるB−B断面図)、図5は、燃料電池セパレータ13の部分断面側面図(図2及び図3におけるC−C断面図)、図6は、燃料電池用セパレータ13の全体背面図である。
セパレータ13は、単位セル15の電極に接触して電流を外部に取り出すための集電部材3、4と、各集電部材3、4の周端部に外装される枠体8、9とを備えている。集電部材3、4は金属板で構成されている。構成金属は、導電性と耐食性を備えた金属で、例えば、ステンレス、ニッケル合金、チタン合金等に耐蝕導電処理を施したもの等が挙げられる。
集電部材3は、単位セル15の燃料極に接触し、集電部材4は酸素極に接触する。集電部材3は、矩形の板材から成り、その表面には、プレス加工によって、突出形成された複数の柱状凸部32が形成されている。柱状凸部32は、板材の短辺と長辺とに沿って縦横に等間隔で配列されている。柱状凸部32の間には、長辺に沿って(図2における横方向)配置された柱状凸部32の間に形成された溝によって、水素流路301が、短辺に沿って(図2における縦方向)配置された柱状凸部32の間に形成された溝によって、水素流路302が形成されている。この柱状凸部32の頂点部分の面は、燃料極が接触する当接部321となっている。また、柱状凸部32の裏側は、穴33となっている。集電部材3の両端部には、孔35が形成され、セパレータ13を積層した場合に、この孔35によって水素供給路が構成される。
集電部材4は、矩形の板材から成り、プレス加工によって、複数の凸状部42が形成されている。凸状部42は、板材の短辺に平行に直線状に連続して形成されており、等間隔で配置されている。凸状部42の間には、溝が形成されて、空気が流通する空気流路40が形成されている。この凸状部42の頂点部分の面は、酸素極が接触する当接部421となっている。また、凸状部42の裏側は溝状の中空部となっており、この中空部によって冷却流路41が形成されている。空気流路40と、冷却流路41は、板材の端部まで達し、両端は、板材の端辺部で開口する開口部を備えている。集電部材4の両端部には、孔48が形成され、セパレータ13を積層した場合に、この孔48によって水素供給路が構成される。
以上のような集電部材3、4は、各柱状凸部32と凸状部42が外側となるように重ね合わされて固定される。このとき、水素流路301、302の裏側面34と空気流路40の裏側面403が当接した状態となり、相互に通電可能な状態となる。また、集電部材3、4を重ね合わせることによって、図4に示されているように、冷却流路41が形成され、穴33は冷却流路41の一部を構成する。また、空気流路40は、図3及び図5に示されているように、単位セル15に重ね合わされ、溝の開口部400を閉鎖することにより、管状の流路が構成され、空気流路40の内壁の一部が酸素極で構成される。この空気流路40から、単位セル15の酸素極に酸素と水が供給される。
空気流路40の一端側開口部は、空気と水が流入する導入口43となり、他端の開口部は、空気と水が流出する導出口44となっている。この導入口43から導出口44までの空気流路40及びその集合体が、固体電解質膜に酸素を供給する酸素室(空気室)として機能する。
また、冷却流路41の一端側開口部は、空気と水が流入する流入開放口45となり、他端の開口部は、空気と水が流出する流出開放口46となっている。以上のような構成において、空気流路40と冷却流路41は、交互に平行に配置され、相互に側壁47を挟んで隣接した構成となっている。このため、導入口43と流入開放口45も交互に配置され、導出口44と流出開放口46も交互に配置される。また、空気と水は、側壁47に沿って流れるため、側壁47は、冷却フィンとしての作用も発揮する。空気流路40と冷却流路41が交互に、かつ平行に配置されることで、燃料電池の冷却効率が向上し、均一な冷却が可能となる。
集電部材3、4には、枠体8、9がそれぞれ重ねられる。図2に示されているように、集電部材3に重ねられる枠体8は、集電部材3と同じ大きさに構成され、中央には、柱状凸部32を収納する窓81が形成されている。また、両端部近傍には、集電部材3の孔35に合致する位置に孔83が形成されており、この孔83と窓81との間には、集電部材3に接触する側の平面に凹部が形成され、水素流通経路84が設けられている。また、集電部材3に接触する面に対して、反対側の平面には、輪郭が窓81に沿って形成された凹部が形成され、単位セル15が収納される収納部82が設けられている。この収納部82に収納された単位セル15の燃料極表面と、水素流路301、302と、窓81とによって、燃料室30が画成される。このように、燃料室は、燃料極に隣接して設けられ、酸素室は酸素極に隣接して設けられている。
集電部材4に重ねられる枠体9は、枠体8と同じ大きさに構成され、中央には、凸状部42を収納する窓91が形成されている。また、両端部近傍には、枠体8の孔83に合致する位置に孔93が形成されている。枠体8の集電部材4が重ねられる側の面には、枠体8の対向する一対の長辺に沿って溝が形成され、集電部材3、4に重ねることによって、空気流通路94、95が構成される構造となっている。空気流通路94の一端は、枠体8の長辺側の端面に形成された開口941に接続され、他端は空気流路40の導入口43と冷却流路41の流入開放口45とに接続されている。
上流側の空気流通路94は、開口941側から空気流路40側へ向けて横断面積が漸減するように、端部内壁がテーパー面942となっており、後述する空気マニホールド54から噴射される霧状水の取り入れを容易としている。一方、下流側の空気流通路95の一端は、空気流路40の導出口44と冷却流路41の流入開放口45とに接続され、他端は、枠体8の長辺側端面に形成された開口951に接続されている。空気流通路95は、開口951側から空気流路40側へ向けて横断面積が漸減するように、端部内壁がテーパー面952となっている。燃料電池スタック100が傾いた際にも、このテーパー面952によって、水の排出が維持される。
また、枠体9の、集電部材4に接触する面に対して、反対側の平面には、輪郭が窓91に沿って形成された凹部が形成され、単位セル15が収納される収納部92が設けられている。
また、枠体9の、集電部材4に接触する面に対して、反対側の平面には、輪郭が窓91に沿って形成された凹部が形成され、単位セル15が収納される収納部92が設けられている。
図7は単位セル15の拡大断面図である。単位セル15は、固体高分子電解質膜15aと、該固体高分子電解質膜15aの両側面にそれぞれ重ねられた酸化剤極である酸素極15bと燃料極15cとを備えていて、固体高分子電解質膜15aは、酸素極15bと燃料極15cとで挟持されている。固体高分子電解質膜15aは、収納部82、92に合致した大きさに形成され、酸素極15bと燃料極15cは、窓91、81に合致した大きさに形成されている。単位セル15の厚さは、枠体8、9や集電部材3、4の厚さに比べると極めて薄いので、図面では、一体の部材として表示している。
空気流路40及び冷却流路41の内壁には、親水性処理が施されている。内壁表面と水の接触角が40°以下、好ましくは30°以下となるように表面処理が施されているとよい。処理方法としては、親水処理剤を、表面に塗布する方法が取られる。塗布される処理剤としては、ポリアクリルアミド、ポリウレタン系樹脂、酸化チタン(Ti O2)等が挙げられる。
以上のように構成された枠体8、9によって集電部材3、4を保持してセパレータ13が構成され、セパレータ13と単位セル15を交互に積層して、燃料電池スタック100が構成される。図8は燃料電池スタック100の部分平面図である。燃料電池スタック100の上面には、多数の導入口43と流入開放口45が交互に開口し、この導入口43と流入開放口45に、後述するように、空気マニホールド54から空気が流入するとともに、ノズル55から噴射された水が同時に流入する。側壁47は、空気の流通経路に配置され冷却フィンとしても作用する。
導入口43と流入開放口45から流入した空気と水は、冷却流路41内で、潜熱冷却により集電部材3、4を冷却する。
導入口43と流入開放口45から流入した空気と水は、冷却流路41内で、潜熱冷却により集電部材3、4を冷却する。
図9は、燃料電池スタック100の全体平面図である。以上のように構成された燃料電池セパレータ13は、所定の枚数重ねられたユニット130(単位体)構成し、このユニット130を複数重ねることによって燃料電池スタック100が構成される。ユニット130とユニット130の間には、集電部材3と集電部材4の間に遮蔽板16を挟んだ、セパレータ14が介在する。遮蔽板16は、水素通路17a又は水素通路17bのいずれかに対応した位置に、水素通路17a、17bの断面形状と同じ形状の、孔161a又は161bを備えている。この遮蔽板16は、導電性を有し、燃料電池スタック100内での電気の流通は妨げない。
一方、遮蔽板16が孔161aを有する場合には、水素通路17bでの水素ガスの流通は、遮蔽板16によって遮断される。遮蔽板16が孔161bを有する場合には、水素通路17aでの水素ガスの流通は、遮蔽板16によって遮断される。遮蔽板16は、水素ガスが流入する側から流出する側へ配置されている順に、孔161bが設けられている遮蔽板16、孔161aが設けられている遮蔽板16・・・となるよう、交互に配置される。このようにユニット130毎に、水素通路17aと水素通路17bの一方を交互に遮蔽することで、供給された水素ガスは、ユニット130単位で、各燃料室30内を流通する。具体的には、最初のユニット130では、水素通路17aから水素通路17bへ向けて、各燃料室30内を水素ガスが流れ、次のユニット130では、水素通路17bから水素通路17aへ向けて、各燃料室30内を水素ガスが流れ、さらに次のユニット130では、水素通路17aから水素通路17bへ向けて、各燃料室30内を水素ガスが流れる・・・以降は、交互に水素ガスの流通方向が変化する。
即ち、燃料電池スタック100は、単位セル15とセパレータ13を積層して構成されたユニット130と、ユニット130内において、セパレータ13の積層方向に形成され、燃料室30を挟んだ両側に位置し、各燃料室30にそれぞれ連通する一対の水素通路17a、17bとを有し、ユニット130を積層して構成されたものであって、隣接するユニット130の間には、各ユニット130の一方の水素通路17a、17a(又は17b、17b)間を連通する連通部(孔161a(又は161b))と、他方の水素通路17b、17b(又は17a、17a)間の水素流通を遮断する遮断部(遮蔽板16)とを有し、連通部と遮断部は、積層されているユニット130の積層方向に向けて順に、一方の水素通路17a、17a(又は17b、17b)と他方の水素通路17b、17b(又は17a、17a)において交互に設けられ、一対の水素流路(17a、17b)間の各燃料室30内を流れる水素ガスの流通方向が、ユニット130毎に交互に逆向きに変化する構成となっている。
このように、燃料電池スタック100を、複数のユニット130に分割し、ユニット毎に水素ガスを流通させる構成とすることによって、各ユニット130の間で水素ガス流量に差が生じることを防止できる。また、単位のユニット130内においても、積層されたセパレータ13と単位セル15とで構成された各燃料室30間で水素ガス流量の差が生ずること抑制できる。さらに、燃料電池スタック100に供給された水素ガスは、繰り返し、ユニット130内を流れるので、燃料室30の燃料極に接触する機会が増え、反応効率が向上する。
ユニット130を構成する燃料電池セパレータ13の枚数は、各セパレータ13における水素流路302の断面積(燃料室内を流れる水素ガスの流線に対して、垂直な面の面積が、最も小さくなる位置の面積:図10におけるa部分の面積の総和(ユニット130を構成するセパレータ13の、前記水素流路302断面積の総和)、又は、水素流通経路84の横断面積の総和(図11の太実線で囲まれたb部分の面積))が、水素通路17a、17bの横断面積とほぼ同じとなる枚数に決められる。このような構成とすると、燃料電池スタック100内を流れる水素ガスの流通経路の横断面積が、燃料電池スタック100にガスが流入してから流出するまで、大きく変動せず、ユニット130を構成する各セパレータ13の燃料室30に、ガス流をより均一に分配することができる。
このため、始動時のガス供給の際にも、始動時に充填されているガス(空気)を効率よく排出し、一層均一かつ迅速に水素ガスに置換することが可能となる。
このため、始動時のガス供給の際にも、始動時に充填されているガス(空気)を効率よく排出し、一層均一かつ迅速に水素ガスに置換することが可能となる。
図12は、燃料電池スタック100の正面図である。水素通路17aの水素ガス流入部分には、整流手段としての導入案内路18aが設けられている。この導入案内路18aは、ガス導入口181aが、燃料ガス供給流路201と同じ断面形状を有し、ガス導出口182aが、水素通路17aと同じ断面形状を有している。そして、ガス導入口181aからガス導出口182aまでの流路183aは、横断面の幅が漸増し、水素通路17aの横断面におけるガス流速の分布が均一となるように、ガス流を案内する。さらに、流路183aには、整流板184aが設けられ、ガス流の圧力損失を抑制しつつ、水素ガスを導く構成となっている。そして、ガス導出口182aが燃料供給口171aに接続されている。
図13は、燃料電池スタック100の背面図である。燃料電池スタック100の水素ガス流出部分には、導出案内路18bが設けられている。この導出案内路18bは、ガス導入口181bが、水素通路17aと同じ断面形状を有し、ガス導出口182bが、水素導出路203と同じ断面形状を有している。そして、ガス導入口181bからガス導出口182bまでの流路183bは、横断面の幅が漸減し、さらに、流路183aには、整流板184aが設けられ、ガス流の圧力損失を抑制しつつ、水素ガスを導く構成となっている。そして、ガス導入口181bが燃料排出口171bに接続されている。
以上のような燃料電池スタック100の構成によって、燃料電池スタック100に流入した水素ガスは、圧力損失が抑制され、各燃料電池セパレータ13の燃料室30へ均一に水素ガスが供給される。
以上のような燃料電池スタック100の構成によって、燃料電池スタック100に流入した水素ガスは、圧力損失が抑制され、各燃料電池セパレータ13の燃料室30へ均一に水素ガスが供給される。
次に、図1に示されている燃料電池システムの構成について説明する。空気供給系12は大気から空気を燃料電池スタック100の開口941を介して空気流路40と冷却流路41に供給し、燃料電池スタック100から排出された空気を水凝縮器51を通過させて排気する。空気供給路123には、吸気手段としての空気ファン122が備えられ、フィルタ121を介して、大気から空気を空気マニホールド54へ送る。空気はマニホールド54から燃料電池スタック100の空気流路40へ流入して空気極3へ酸素を供給する。燃料電池スタック100から排出された空気は、水凝縮器51で排気空気中の水分が凝縮・回収されて大気へ放出される。燃料電池スタック100から排出される温度は排気温度センサS1によりモニタされている。また、燃料電池スタック100には、燃料電池スタック100を構成する単位セル毎に電極の局部電位を測定する電位検出センサS2が設けられている。
この実施形態では、空気マニホールド54にノズル55が配設されており、これより吸気中に水が液体の状態で噴射され、空気に混合される。この水の大部分は液体の状態を維持したまま、燃料電池スタック100の下側に設けられた、容器内に回収される。
燃料供給系10は、燃料ボンベである高圧水素タンク11と、燃料ガス供給流路201と、燃料ガス供給流路201に設けられたガス供給弁V1とを備えている。燃料ガス供給流路201の一端は、高圧水素タンク11に接続され、他端は、導入案内路18aを介して、燃料電池スタック100の燃料供給口171aに接続されている。
燃料ガス供給流路201は、燃料ボンベである高圧水素タンク11から放出された水素を燃料電池スタック100の燃料供給口171aへ送る。図示されていないが、燃料ガス供給流路201には、1水素一次圧センサ、水素一次圧調圧弁、水素元電磁弁、水素二次圧可変調圧弁等が、この順で適宜設けられている。水素調圧弁によって、燃料電池スタック100へ供給するために適した圧力に調整される。
燃料ガス供給流路201には、ガス供給弁V1の下流側には、空気導入路202が接続されおり、空気導入路202には、空気供給弁V4が設けられている。
燃料ガス供給流路201には、ガス供給弁V1の下流側には、空気導入路202が接続されおり、空気導入路202には、空気供給弁V4が設けられている。
燃料電池スタック100では、図3に示されているように、水素通路17aから水素ガスが水素流通経路84aへ流入し、さらに、水素流通経路84aから水素流路301、302へ流入する。水素流路301、302において、燃料極へ水素が供給され、残った水素ガスは、水素流通経路84bから水素通路17bへ流入する。
燃料電池スタック100の燃料排出側には、燃料ガス排出流路203が接続されている。燃料ガス排出流路203の一端は、導出案内路18bを介して、燃料電池スタック100の燃料排出口171bに接続され、他端は外部に開放された排出口26となっている。
燃料ガス排出流路203には、排ガス収容手段であるバッファタンク21が接続され、その排出口26側には、ガス吸引路204の一端が接続され、さらのその下流側には、ガス排出弁V5が接続されている。
ガス吸引路204には、ポンプ25が接続され、さらにその下流側には、吸引弁V3が接続されている。ポンプ25は、燃料電池スタック100から水素ガスを吸引する方向に駆動する。
また、燃料ガス排出流路203には、圧力センサS3が接続され、燃料電池スタック100の燃料室内のガス圧がモニタされている。燃料供給系10において、燃料電池スタック100の水素通路17bから排出される水素ガスは、導出案内路18bを介して、燃料ガス排出流路203へ排出される。
各弁V1〜V5は、例えば電磁弁で構成され、電気的に開閉制御可能に構成されている。なお、バッファタンク21は、燃料電池スタック100から、燃料ガスとともに排出された生成水を溜める貯留タンクとしても機能する。このように貯留タンクとバッファタンクとを兼用することにより、部品点数の削減と、構成の簡易化を図ることができる。
次にタンク53の水は水供給ポンプ61により、水供給路56を介して、空気マニホールド54内に配設されたノズル55へ圧送され、ここから空気マニホールド54内で連続的若しくは間欠的に噴出される。この水は燃料電池スタック100の開口941を介して空気流路40と冷却流路41に送られる。ここにおいて優先的に水分から潜熱を奪うので、酸素極15b側の電解質膜15aからの水分の蒸発が防止される。従って、電解質膜15aはその酸素極15b側で乾燥することなく、生成水により常に均一な湿潤状態を維持する。また、酸素極15bの表面に供給された水は酸素極15b自体からも熱を奪いこれを冷却し、さらに冷却流路41に流入した水も熱を奪う。これにより燃料電池スタック100の温度を制御できる。
即ち、燃料電池スタック100へ特に冷却水系を付加しなくても当該燃料電池スタック100を充分に冷却することができる。なお、排気温度センサS1で検出された排出空気の温度に対応して水供給ポンプ61の出力を制御し、燃料電池スタック100の温度を所望の温度に維持することもできる。
タンク53の水は、空気マニホールド54内に配設されたノズル55から酸素極15bの表面に供給され、この水は、水凝縮器51で回収され、容器にためられた水とともに、水回収ポンプ62により、タンク53に回収される。ポンプ62とタンク53の間には、タンク53から水回収ポンプ62への水の逆流を防止するため、逆止弁52が設けられている。タンク53の水量は、水位センサS7によって検出される。
さらに、燃料電池システム1には、図示しないが、燃料電池システムをイグニッションによる起動・停止を行うスタートスイッチが備えられている。イグニッションキーでなくても、ON/OFFスイッチでも構わない。また、燃料電池システムが、図示しない外部負荷に接続されている期間を通常運転時とする。
以上のような構成において、燃料電池システム1により電力出力される通常運転状態では、空気ファン122から燃料電池スタック100に空気が供給され、同時に、燃料供給系10からは水素ガスが燃料電池スタック100に供給される。そして、燃料電池スタック100内では、発電反応が継続され、電力と、反応により生成された生成水が発生する。このような発電反応は、酸素極に空気を、燃料極に水素ガスを供給することにより維持される。このような通常運転時においては、水素ガスの消費効率を考慮して、単位セル15において反応が可能な充分の濃度の水素ガスが供給され、通常運転時の供給圧力は、充分な反応が維持できる範囲で設定されている。例えば、通常運転時の水素ガスの供給ガス圧は、例えば、0.2MPa(メガパスカル)に設定することができる。
本発明では、通常運転状態(通常発電状態)とは、燃料電池システム1が、外部負荷と接続され、負荷に応じて発電している状態を言う。また、燃料電池始動時とは、燃料電池システムのスタートスイッチが押され(イグニッションキーがオンされ)、燃料電池システム1が外部負荷に接続されるまでの期間が当てはまる。
上記説明した燃料電池システム1は、制御部によって、各部が制御される。また、各センサS1〜S7の検出値は、制御部に供給される。具体的には、制御部によって、水供給ポンプ61による供給量が制御され、水回収ポンプ62のオン・オフと、空気ファン122のオン・オフ、水素排出用のポンプ25のオン・オフが制御される。さらに、制御部によって、ガス供給弁V1、吸引弁V3、空気供給弁V4、ガス排出弁V5開閉、水素二次圧可変調圧弁(可変レギュレータ)が設けられている場合には、その設定圧の調整制御がなされる。
以上のような構成を有する燃料電池システム1は、起動時において、以下のような動作を行う。図14は、燃料電池システム1の通常運転状態における燃料供給系10の制御動作を示すフローチャートである。以下の制御動作は、図示しない制御部における制御動作として実行される。この制御部は、CPUなどの集積回路により構成され、リレー回路等を介して、電磁弁の開閉を制御し、各センサからは、その検出値が供給される。
イグニッションONなど、起動を始める動作が確認されると、起動時のガス置換処理が行われる(ステップS101)。起動時は、燃料電池スタック100の燃料室内に空気が充填されているので、これを燃料ガスに置換する必要がある。そこで、ガス供給弁V1、空気供給弁V4、ガス排出弁V5を閉じ、吸引弁V3を開放して、ポンプ25を駆動させる。これにより、ガス供給弁V1より下流側のガス圧は下がる。ガス圧が、所定値(例えば、運転時ガス圧よりも? %程度低い値)に達した時点で、吸引弁V3を閉じ、ガス供給弁V1を開放する。これにより、水素ガスは、ガス圧の低い燃料電池スタック100の燃料室に流入する。さらに、バッファタンク21の容積が十分大きいために、バッファタンク21が十分に水素ガスを引き込み、燃料電池スタック100の燃料室の略全域を、空気から燃料ガスに置換させることができる。
以上のように水素ガスへの置換が完了した時点で、負荷が燃料電池スタック100に接続され、通常発電が開始される(ステップS103)。燃料電池スタック100内では、水素ガスと酸化ガスである空気(酸素)との反応が進むと、水素ガスが酸素との発電反応により消費され、燃料室のガス圧が減少する。このガス圧は、圧力センサS3により検出される。ガス圧が、予め定められた下限値に達したかを判断する(ステップS105)。下限値に達していないと判断した場合には、このステップS105の判断を繰り返す。下限値に達していると判断した場合には、ガス供給弁V1を開放する(ステップS105)。予め設定される下限値は、ガス供給弁V1の開放時に供給されるガス圧(以下、「供給時ガス圧」という)よりも、小さく設定されており、好ましくは、供給時ガス圧値の60%以上、好ましくは、80%以上であり、燃料電池スタック100の単位セルが燃料室30と空気流路40との間のガス圧の差によって、単位セルが破損しない程度のガス圧であればよい。この実施形態では、0.18MPaが下限値として設定されている。
また、後述するバッファタンク21の容量に応じて、下限値を変更してもよい。つまり、バッファタンク21の容量を大きくする程、下限値を上げることが可能となる。即ち、バッファタンク21の容量が大きくなる程、低圧時にガス供給弁V1を開放した際、ガスを吸い込む量が増加し、燃料電池スタック100内へ十分な量の水素ガスを引き込むことができるからである。
ガス供給弁V1の開放により、ガス供給弁V1から水素ガスが供給される。ガス排出弁V5、吸引弁V3が閉じられており、供給時ガス圧よりもガス供給系内と燃料電池スタック100の全体(燃料ガス供給流路201の管内、燃料電池スタック100の全燃料室内、燃料ガス排出流路203の管内、バッファタンク21内)のガス圧が低くなっているため、この低圧の空間に水素ガスが流入する。ここで、燃料電池スタック100の下流側に、十分な容積を有するバッファタンク21が設けられているので、バッファタンク21の吸い込みによって、燃料電池スタック100内に水素ガスが十分に引き込まれ、各燃料室30を水素ガスで満たすことができる。水素ガスを燃料電池スタック100内に十分に引き込むためのバッファタンク21の容量は、例えば、燃料電池スタック100内の全燃料室30の容積和よりも大きいことが望ましい。
次にガス圧が、所定の上限値以上であるか判断する(ステップS109)。上限値以上でない場合には、ステップS107を維持する。上限値以上となった場合には、ガス供給弁V1を閉じる(ステップS111)。この実施形態では、上限値は、0.22MPaに設定されている。上限値は、例えば、通常運転状態において、発電可能なガス圧に設定されている。例えば、ガス供給弁V1を開放した時に供給されるガスのガス圧に設定してもよい。この場合には、上限値に達した状態は、ガス供給弁V1の上流側(ガスボンベ側)と下流側(燃料電池スタック側)で、圧力が等しくなり、ガスの流れが止まったことを意味するので、この時点が、ガス供給弁V1を閉じるタイミングであると判断する。
次に、イグニッションOFF操作がされたか判断する(ステップS113)。OFF操作されていない場合には、ステップS105戻り、イグニッションOFF操作されるまで、ステップS105〜113を繰り返し実行する。この処理により、ガス圧が下限値まで低下すると、その度に、水素ガスが供給されることとなり、供給時に生じるガス流によって、燃料室内が攪拌され、ガスの滞留や、ガス成分の偏在(濃度の偏在)が抑制される。換言すると、ガスの流れに脈動が生じるため、循環ポンプなどで、水素ガスを常時循環させる構成に比較して、ガスの流れる速度が変化することで、ガスの滞留や濃度の偏在を、より一層抑制できる。さらに、ポンプを常時駆動させる必要がなく、駆動エネルギーの節約を図ることができる。
イグニッションOFFされた場合には、停止時ガス置換処理が行われる(ステップS115)。停止時ガス置換処理は、燃料電池スタック100内の水素ガスを置換ガス(空気)に置換する処理である。ガス供給弁V1、空気供給弁V4、ガス排出弁V5をそれぞれ閉じた状態で、吸引弁V3を開放しポンプ25を駆動させる。これにより、燃料電池スタック100内の水素ガス、及びバッファタンク21内の水素ガスが排出され、これらのガス圧が低下し、負圧となる。次に、吸引弁V3を閉じ、ポンプ25を停止させ、空気供給弁V4を開放する。これにより、外気である空気が、燃料電池スタック100とバッファタンク21内に流入し、水素ガスは、空気に置換される。また、流入の際の攪拌作用によって、燃料室内でのガスの滞留や濃度偏在が抑制される。
以上説明した実施形態の他、例えば、次に挙げられるような構成としてもよい。
電位検出センサS2よって検出される電位をモニターし、単位セル毎検出される検出値の間に差が生じた場合には、ガス圧の下限値を上方に補正し、ガス供給ベンV1の開放タイミングを早くする設定とすることができる。単位セル毎の検出値に差が生じるということは、ガスの滞留や濃度の偏在が生じていることを意味するので、ガス供給によるガス流を生じさせ、燃料室内の攪拌を早期に実行することで、安定した燃料電池スタックからの安定した出力を得ることができる。
また、ガス供給時のガス流による燃料室内の攪拌作用を発揮させるためには、1回のガス供給弁V1の開放(ステップS107)で、燃料電池スタック100内の水素ガスが全て、供給される水素ガスに置換されなくてもよい。
1 燃料電池システム
100 燃料電池スタック
13 燃料電池セパレータ
130 ユニット
15 単位セル
17a、17b 水素通路
3 集電部材
30 燃料室
32 柱状凸部
301 水素流路
302 水素流路
4 集電部材
40 空気流路
41 冷却流路
42 凸状部
43 導入口
44 導出口
45 流入開放口
46 流出開放口
8 枠体
9 枠体
21 バッファタンク
171a 燃料供給口
171b 燃料排出口
201 燃料ガス供給流路
203 燃料ガス排出流路
S3 圧力センサ
V1 ガス供給弁
V3 吸引弁
V4 空気供給弁
V5 ガス排出弁
100 燃料電池スタック
13 燃料電池セパレータ
130 ユニット
15 単位セル
17a、17b 水素通路
3 集電部材
30 燃料室
32 柱状凸部
301 水素流路
302 水素流路
4 集電部材
40 空気流路
41 冷却流路
42 凸状部
43 導入口
44 導出口
45 流入開放口
46 流出開放口
8 枠体
9 枠体
21 バッファタンク
171a 燃料供給口
171b 燃料排出口
201 燃料ガス供給流路
203 燃料ガス排出流路
S3 圧力センサ
V1 ガス供給弁
V3 吸引弁
V4 空気供給弁
V5 ガス排出弁
Claims (3)
- 燃料ガスが供給されて発電する燃料電池スタックと、
該燃料電池スタックの燃料供給口に一端が接続されると共に他端が燃料ボンベに接続され、ガス供給弁が設けられた燃料ガス供給流路と、
前記燃料電池スタックの燃料排出口に一端が接続されると共に他端が開放され、ガス排出弁が設けられた燃料ガス排出流路と、
前記燃料電池スタック内或いは前記燃料排出口と前記ガス排出弁との間に設けられた圧力センサと、
前記燃料電池スタック内の容量よりも前記燃料排出口から前記ガス排出弁までの容積を拡張する排ガス収容手段と、
通常運転時、前記ガス排出弁を閉じると共に、前記圧力センサによる検出値が、所定圧力範囲の上限値に達した場合に前記ガス供給弁を閉じ、下限値に達した場合に前記ガス供給弁を開くように制御する制御手段とを備えたことを特徴とする燃料電池システム。 - 前記排ガス収容手段は、排ガスの一部を収容するバッファタンクである請求項1記載の燃料電池システム。
- 燃料電池スタックの燃料供給口に、燃料ボンベとガス供給弁とが設けられた燃料ガス供給路が接続されていると共に、前記燃料電池スタックの燃料排出口に、ガス排出弁と、前記燃料電池スタック内の容量よりも前記燃料排出口から前記ガス排出弁までの容積を拡張する排ガス収容手段とが設けられた燃料ガス排出路が接続された燃料電池スタックへの燃料ガス供給方法であって、通常運転時、前記燃料排出内のガス圧が所定圧力範囲の上限値に達した場合に前記ガス供給弁を閉じ、下限値に達した場合に前記ガス供給弁を開くことを特徴とする燃料ガス供給方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004305257A JP2006120383A (ja) | 2004-10-20 | 2004-10-20 | 燃料電池システム及び燃料ガス供給方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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ID=36538094
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Country | Link |
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JP (1) | JP2006120383A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008198402A (ja) * | 2007-02-09 | 2008-08-28 | Toyota Motor Corp | 燃料電池システム |
JP2009134777A (ja) * | 2007-11-28 | 2009-06-18 | Hitachi Global Storage Technologies Netherlands Bv | 磁気ディスク装置およびその製造方法 |
KR100962384B1 (ko) | 2007-12-05 | 2010-06-10 | (주)퓨얼셀 파워 | 연료전지 시스템 및 그 수소 퍼지 방법 |
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-
2004
- 2004-10-20 JP JP2004305257A patent/JP2006120383A/ja active Pending
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