JP2006059593A - 燃料電池システム及びその運転方法 - Google Patents
燃料電池システム及びその運転方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006059593A JP2006059593A JP2004238305A JP2004238305A JP2006059593A JP 2006059593 A JP2006059593 A JP 2006059593A JP 2004238305 A JP2004238305 A JP 2004238305A JP 2004238305 A JP2004238305 A JP 2004238305A JP 2006059593 A JP2006059593 A JP 2006059593A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fuel
- hydrogen
- fuel cell
- fuel gas
- gas
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/30—Hydrogen technology
- Y02E60/50—Fuel cells
Landscapes
- Fuel Cell (AREA)
Abstract
【課題】電極の劣化を抑制する燃料電池スタックを提供する。
【解決手段】燃料電池スタック100を、単位セルとセパレータを積層させて構成したモジュール130を積層して構成し、モジュール130の間に、水素通路17a、17bを交互に遮断する遮蔽板16を介挿する。燃料供給口182aから燃料排出口181bへ燃料ガスが流通する際、燃料ガスは、各モジュール130単位で流れる。各モジュール130は、通常運転状態の燃料ガスの流通方向に沿って積層枚数が減少しており、下流へ向かうに従って、流通速度が速くなる。起動時においては、通常運転時のガス流方向に対して逆方向から燃料ガスを供給し、運転停止時の置換ガスを排出する。
【選択図】図9
【解決手段】燃料電池スタック100を、単位セルとセパレータを積層させて構成したモジュール130を積層して構成し、モジュール130の間に、水素通路17a、17bを交互に遮断する遮蔽板16を介挿する。燃料供給口182aから燃料排出口181bへ燃料ガスが流通する際、燃料ガスは、各モジュール130単位で流れる。各モジュール130は、通常運転状態の燃料ガスの流通方向に沿って積層枚数が減少しており、下流へ向かうに従って、流通速度が速くなる。起動時においては、通常運転時のガス流方向に対して逆方向から燃料ガスを供給し、運転停止時の置換ガスを排出する。
【選択図】図9
Description
この発明は、燃料電池システム及びその運転方法に係り、詳しくは、燃料ガスの流速が変化する燃料電池システム及びその運転方法に関するものである。
一般に、高分子電解質膜を使用した燃料電池では、電解質膜を挟んだ両側で燃料ガス或いは酸化ガスがイオン化し、そのイオンが電解質膜を透過して電気化学的な反応を生じるものである。
そして、燃料電池スタックは、燃料ガスと酸化ガスとを高分子電解質膜を介して反応させ電力を得るものである。この燃料電池スタックは、高分子電解質膜を燃料極と酸化極で挟んで構成された単位セルと、導電性材料で構成されたセパレータとを交互に積層して構成され、セパレータと燃料極の間に燃料ガスを、セパレータと酸化極の間に酸化ガスを流通させることにより、電気化学反応を生じさせるものである。
燃料電池スタックの構成としては、各セパレータに同時にガスを供給する並列方式のものや、所定枚数積層された物をモジュールとして、これを直列に複数連結し、各モジュールに順番にガスを供給する直列方式のものなどか提案されている。
従来、燃料電池スタックを起動・停止する方法としては、燃料ガスの供給を制御する方法や、セパレータと燃料極との間の燃料室に供給するガスを燃料ガス或いは酸化ガスと反応を起こさないガス(置換ガス)に切り換える方法がある。
燃料ガスの供給を制御する方法は、起動時には、燃料室内に燃料ガスを供給して酸素極の酸化ガスと反応させ、停止時には、燃料ガスの供給を停止することで、燃料室内の燃料ガスを外部から進入する空気と置換し、反応を停止させる方法である。
また、供給ガスを切り換える方法は、起動時には燃料室に燃料ガス供給路を通して燃料ガスを供給し、停止時には、燃料ガス供給路を通して置換ガスを供給することで、燃料室内の燃料ガスを強制的に置換ガスと置換し、反応を停止させる方法である。
特開2004−139984号。
しかしながら、これらの方法は、置換ガスとして空気を用いた場合、置換中に燃料室内の燃料ガスと空気中の酸素とが反応し、この反応に伴って電極が劣化するという問題があった。
この問題を解決する方法としては、置換時間が短くなるように、燃料室の容積、すなわち燃料電池スタック内の流路断面積を小さくして、燃料ガス及び置換ガスの導入速度を上げることが考えられるが、流速が増加した状態で運転を続けると、上流側の単位セルの高分子電解質膜が乾燥し、出力が低下してしまう。
そこで、本発明は、燃料電池スタックの起動・停止時における電極の劣化を防止すると共に、単位セルの乾燥による出力低下を防止することで、安定した出力が得られ、かつ長寿命の燃料電池システム及びその運転方法を提供することを目的とする。
以上のような目的は、以下の本発明によって達成される。
(1) 単位セルの片側に燃料ガス流路となる間隙を隔てて単位セルとセパレータとを交互に複数積層すると共に、各燃料ガス流路の入口同士を入口マニホールドで接続しかつ出口同士を出口マニホールドで接続して構成されたモジュールを流路断面積を変えて複数形成し、燃料ガスの入口側モジュールの流路断面積が出口側モジュールの流路断面積よりも大きくなるように、かつ燃料ガスの流れ方向が、隣接するモジュール間で逆方向になるように、一方のモジュールの出口マニホールドと他方のモジュールの入口マニホールドとを接続した燃料電池スタックと、
該燃料電池スタックの燃料ガス入口に接続された燃料供給路及び燃料ガス出口に接続された燃料排出路を有し、これらの燃料供給路及び燃料排出路を通して燃料ガスを供給する燃料供給手段と、
燃料ガスが供給される流路を前記燃料供給路又は前記燃料排出路に切り換える流路切換手段と、
を備えたことを特徴とする燃料電池システム。
該燃料電池スタックの燃料ガス入口に接続された燃料供給路及び燃料ガス出口に接続された燃料排出路を有し、これらの燃料供給路及び燃料排出路を通して燃料ガスを供給する燃料供給手段と、
燃料ガスが供給される流路を前記燃料供給路又は前記燃料排出路に切り換える流路切換手段と、
を備えたことを特徴とする燃料電池システム。
(2) 前記流路切換手段は、起動時、燃料ガスが供給される流路を前記燃料排出路に切り換え、前記燃料電池スタックの出力が所定値に達したとき、通常運転として、燃料ガスが供給される流路を前記燃料供給路に切り換える上記(1)に記載の燃料電池システム。
(3) 前記燃料電池スタックの入口側モジュールは、単位セルが多く積層されることで流路断面積が大きく形成され、前記出口側モジュールは単位セルが少なく形成されることで流路断面が小さく形成されている上記(1)又は(2)に記載の燃料電池システム。
(4) 単位セルの片側に燃料ガス流路となる間隙を隔てて単位セルとセパレータとを交互に複数積層すると共に、各燃料ガス流路の入口同士を入口マニホールドで接続しかつ出口同士を出口マニホールドで接続して構成されたモジュールを流路断面積を変えて複数形成し、燃料ガスの入口側モジュールの流路断面積が出口側モジュールの流路断面積よりも大きくなるように、かつ燃料ガスの流れ方向が、隣接するモジュール間で逆方向になるように、一方のモジュールの出口マニホールドと他方のモジュールの入口マニホールドとを接続した燃料電池スタックに、燃料ガスを供給する燃料電池システムの運転方法において、
起動時、前記出口側モジュールの出口マニホールドより燃料ガスを供給し、前記燃料電池スタックの出力が所定値に達したとき、通常運転に切り換えて、前記入口側モジュールの入口マニホールドより燃料ガスを供給することを特徴とする燃料電池システムの運転方法。
起動時、前記出口側モジュールの出口マニホールドより燃料ガスを供給し、前記燃料電池スタックの出力が所定値に達したとき、通常運転に切り換えて、前記入口側モジュールの入口マニホールドより燃料ガスを供給することを特徴とする燃料電池システムの運転方法。
(5) 運転停止時、前記燃料電池スタックの燃料ガス流路に、燃料ガスに代えて空気を供給する上記(4)に記載の燃料電池システムの運転方法。
請求項1に記載の発明によれば、各モジュール(積層単位体)は、燃料ガスの流入する上流側が、流路断面積が大きく、燃料ガスの流出する下流側が、流路断面積が小さく構成されているので、上流側では、ガスの流速が遅く、下流側では、流速が速くなる。このため、通常運転状態では、上流側では、ガスの流速が遅く、下流へ移動するほど流速が速くなり、上流では、遅い流速によって電極の乾燥が抑制され、流速の速い下流では、ガスの流れの勢いによって、溜まっている水が燃料電池スタックの外へ排出され、フラッディング現象が抑制される。
また、燃料ガス流路内の空気を燃料ガスに置換している場合では、流路切換手段により燃料電池スタックの出口側モジュールから燃料ガスを供給することで、空気と燃料ガスが反応しやすい燃料電池スタック上流側の流速が、通常運転する場合よりも速くなるので、電極の劣化を抑制できる。
請求項2に記載の発明によれば、起動時においては、逆に燃料ガス出口に燃料を供給するので、置換ガスに最初に接触する流入(上流)側で流速が速くなり、燃料ガス入口側(流出側/下流側)で流速が遅くなる。このため、置換ガスと燃料ガスとの境界面は、速い流速によって、直ちに下流へ押し流されるので、置換ガスと燃料ガスとの反応のための時間を与えず、電極の劣化を抑制することができる。燃料ガス入口付近(流出側/下流側)では、流速が遅くなるが、既に置換ガス中の酸素は消費され、反応が起こりにくくなっており、電極の劣化が抑制される。そして、燃料電池スタックの出力が所定値に達した場合に、燃料ガスが供給される流路を前記燃料供給路に切り換えるので、置換ガスから燃料ガスへの置換の状態を把握して、適当なタイミングで、通常運転への切替ができる。
請求項3に記載の発明によれば、単位セルとセパレータの積層数を変更することにより流路の断面積を調整できるので、共通のセパレータを用いて組立てが可能で、イニシャルコストの低減を図ることができる。
請求項4に記載の発明によれば、起動時においては、逆に燃料ガス出口に燃料を供給するので、置換ガスに最初に接触する流入(上流)側で流速が速くなり、燃料ガス入口側(流出側/下流側)で流速が遅くなる。このため、置換ガスと燃料ガスとの境界面は、速い流速によって、直ちに下流へ押し流されるので、置換ガスと燃料ガスとの反応のための時間を与えず、電極の劣化を抑制することができる。燃料ガス入口付近(流出側/下流側)では、流速が遅くなるが、既に置換ガス中の酸素は消費され、反応が起こりにくくなっており、電極の劣化が抑制される。
請求項5に記載の発明によれば、運転停止状態における置換ガスが空気である場合には、燃料ガスとの反応が生じ易く、電極の劣化を招く可能性が高いので、請求項4に記載の発明の効果がより有効に発揮される。
次にこの発明の好適実施形態について説明する。この実施形態は、電気自動車に搭載される燃料電池システムである。図1は、この発明の燃料電池スタック100を備えた燃料電池システムにおける燃料供給系10の構成を示す回路図である。図1に示されているように、この燃料電池システム1は燃料電池スタック100と、燃料電池スタック100に燃料ガスである水素ガスを供給する燃料供給系10を備えている。
燃料電池スタック100の構成について説明する。燃料電池スタック100は、燃料電池単位セル15と燃料電池セパレータ13とを交互に積層して構成されている。図2は、燃料電池用セパレータ13を示す全体正面図、図3は、燃料電池セパレータ13の部分断面平面図(図2におけるA−A断面図)、図4は、同じく部分断面側面図(図2及び図3におけるB−B断面図)、図5は、燃料電池セパレータ13の部分断面側面図(図2及び図3におけるC−C断面図)、図6は、燃料電池用セパレータ13の全体背面図である。
セパレータ13は、単位セル15の電極に接触して電流を外部に取り出すための集電部材3、4と、各集電部材3、4の周端部に外装される枠体8、9とを備えている。
集電部材3、4は金属板で構成されている。構成金属は、導電性と耐食性を備えた金属で、例えば、ステンレス、ニッケル合金、チタン合金等に耐蝕導電処理を施したもの等が挙げられる。さらに、集電部材3、4は、カーボンで構成されたものを使用することもできる。
集電部材3は、単位セル15の燃料極に接触し、集電部材4は酸素極に接触する。集電部材3は、矩形の板材から成り、その表面には、プレス加工によって、突出形成された複数の柱状凸部32が形成されている。柱状凸部32は、板材の短辺と長辺とに沿って縦横に等間隔で配列されている。柱状凸部32の間には、長辺に沿って(図2における横方向)配置された柱状凸部32の間に形成された溝によって、水素流路301が、短辺に沿って(図2における縦方向)配置された柱状凸部32の間に形成された溝によって、水素流路302が形成されている。この柱状凸部32の頂点部分の面は、燃料極が接触する当接部321となっている。また、柱状凸部32の裏側は、穴33となっている。集電部材3の両端部には、孔35が形成され、セパレータ13を積層した場合に、この孔35によって水素供給路が構成される。
集電部材4は、矩形の板材から成り、プレス加工によって、複数の凸状部42が形成されている。凸状部42は、板材の短辺に平行に直線状に連続して形成されており、等間隔で配置されている。凸状部42の間には、溝が形成されて、空気が流通する空気流路40が形成されている。この凸状部42の頂点部分の面は、酸素極が接触する当接部421となっている。また、凸状部42の裏側は溝状の中空部となっており、この中空部によって冷却流路41が形成されている。空気流路40と、冷却流路41は、板材の端部まで達し、両端は、板材の端辺部で開口する開口部を備えている。集電部材4の両端部には、孔48が形成され、セパレータ13を積層した場合には、重ねられた孔48によって水素供給路が構成される。
以上のような集電部材3、4は、各柱状凸部32と凸状部42が外側となるように重ね合わされて固定される。このとき、水素流路301、302の裏側面34と空気流路40の裏側面403が当接した状態となり、相互に通電可能な状態となる。また、集電部材3、4を重ね合わせることによって、図4に示されているように、冷却流路41が形成され、穴33は冷却流路41の一部を構成する。
また、図3及び図5に示されているように、空気流路40は、単位セル15の燃料極と、矩形波状に折り曲げられた集電板とで囲まれた管状の開口部400で形成されている。この空気流路40を通して単位セル15の酸素極に酸素と水が供給される。図4に示されているように、水素流路301、302は、柱状凸部32の高さが、水素流路301、302の流路幅Wとなる。この柱状凸部32の高さを調整することにより、水素流路301、302の流路幅Wを変更し、水素流路断面積を変更することができる。また、柱状凸部32の外径d(図2)を調整することにより、水素流路301、302の流路高さ(隣接する柱状凸部32の間隔)を変更し、水素流路断面積を変更してもよい。
空気流路40の一端側開口部は、空気と水が流入する導入口43となり、他端の開口部は、空気と水が流出する導出口44となっている。また、冷却流路41の一端側開口部は、空気と水が流入する流入開放口45となり、他端の開口部は、空気と水が流出する流出開放口46となっている。以上のような構成において、空気流路40と冷却流路41は、交互に平行に配置され、相互に側壁47を挟んで隣接した構成となっている。このため、導入口43と流入開放口45も交互に配置され、導出口44と流出開放口46も交互に配置される。また、空気と水は、側壁47に沿って流れるため、側壁47は、冷却フィンとしての作用も発揮する。空気流路40と冷却流路41が交互に、かつ平行に配置されることで、燃料電池の冷却効率が向上し、均一な冷却が可能となる。
集電部材3、4には、枠体8、9がそれぞれ重ねられる。図2に示されているように、集電部材3に重ねられる枠体8は、集電部材3と同じ大きさに構成され、中央には、柱状凸部32を収納する窓81が形成されている。また、両端部近傍には、集電部材3の孔35に合致する位置に孔83a、83bが形成されており、この孔83a、83bと窓81との間には、集電部材3に接触する側の平面に凹部が形成され、水素流通経路84a、84bが設けられている。また、集電部材3に接触する面に対して、反対側の平面には、輪郭が窓81に沿って形成された凹部が形成され、単位セル15が収納される収納部82が設けられている。この収納部82に収納された単位セル15の燃料極表面と、水素流路301、302と、窓81とによって、燃料保持部である燃料室30が画成される。
集電部材4に重ねられる枠体9は、枠体8と同じ大きさに構成され、中央には、凸状部42を収納する窓91が形成されている。また、両端部近傍には、枠体8の孔83a、83bに合致する位置に孔93b、93aが形成されている。枠体8の集電部材4が重ねられる側の面には、枠体8の対向する一対の長辺に沿って溝が形成され、集電部材3、4に重ねることによって、空気流通路94、95が構成される構造となっている。空気流通路94の一端は、枠体8の長辺側の端面に形成された開口941に接続され、他端は空気流路40の導入口43と冷却流路41の流入開放口45とに接続されている。
上流側の空気流通路94は、開口941側から空気流路40側へ向けて横断面積が漸減するように、端部内壁がテーパー面942となっており、後述する空気マニホールド54から噴射される霧状水の取り入れを容易としている。一方、下流側の空気流通路95の一端は、空気流路40の導出口44と冷却流路41の流入開放口45とに接続され、他端は、枠体8の長辺側端面に形成された開口951に接続されている。空気流通路95は、開口951側から空気流路40側へ向けて横断面積が漸減するように、端部内壁がテーパー面952となっている。燃料電池スタック100が傾いた際にも、このテーパー面952によって、水の排出が維持される。
また、枠体9の、集電部材4に接触する面に対して、反対側の平面には、輪郭が窓91に沿って形成された凹部が形成され、単位セル15が収納される収納部92が設けられている。
また、枠体9の、集電部材4に接触する面に対して、反対側の平面には、輪郭が窓91に沿って形成された凹部が形成され、単位セル15が収納される収納部92が設けられている。
図7は単位セル15の拡大断面図である。単位セル15は、固体高分子電解質膜15aと、該固体高分子電解質膜15aの両側面にそれぞれ重ねられた酸化剤極である酸素極15bと燃料極15cとを備えている。酸素極15bと燃料極15cは、収納部82、92に合致した大きさに形成され、固体高分子電解質膜15aは、これら酸素極15bや燃料極15cよりも大きく形成されている。単位セル15の厚さは、枠体8、9や集電部材3、4の厚さに比べると極めて薄いので、図面では、一体の部材として表示している。
空気流路40及び冷却流路41の内壁には、親水性処理が施されている。内壁表面と水の接触角が40°以下、好ましくは30°以下となるように表面処理が施されているとよい。処理方法としては、親水処理剤を、表面に塗布する方法が取られる。塗布される処理剤としては、ポリアクリルアミド、ポリウレタン系樹脂、酸化チタン(Ti O2)等が挙げられる。
以上のように構成された枠体8、9によって集電部材3、4を保持してセパレータ13が構成され、セパレータ13と単位セル15を交互に積層して、燃料電池スタック100が構成される。図8は燃料電池スタック100の部分平面図である。燃料電池スタック100の上面には、多数の導入口43と流入開放口45が交互に開口し、この導入口43と流入開放口45に、後述するように、空気マニホールド54から空気が流入するとともに、ノズル55から噴射された水が同時に流入する。側壁47は、空気の流通経路に配置され冷却フィンとしても作用する。
導入口43と流入開放口45から流入した空気と水は、冷却流路41内で、潜熱冷却により集電部材3、4を冷却する。
導入口43と流入開放口45から流入した空気と水は、冷却流路41内で、潜熱冷却により集電部材3、4を冷却する。
図9は、燃料電池スタック100の全体平面図である。以上のように構成された燃料電池セパレータ13は、所定の枚数重ねられたモジュール130(積層単位体)を構成し、このモジュール130を複数重ねることによって燃料電池スタック100が構成される。モジュール130とモジュール130の間には、図11に示されているように、集電部材3と集電部材4の間に遮蔽板16を挟んだ、セパレータ14が介在する。図12は、遮蔽板16の全体平面図である。遮蔽板16は、モジュール130の間に介挿された際に、水素通路17a又は水素通路17bのいずれかに対応した位置に、水素通路17a、17bの断面形状と同じ形状の、孔161a又は孔161bを備えている。孔161a又は孔161bは、1枚の遮蔽板16について、どちらか一方のみが形成されている。更には、図6に示されている枠体9を用いてもよい。この場合には、孔93a又は孔93bのいずれか一方を開孔しない事でも実現される。または、セパレータ14を構成する集電部材3、4の片方の孔35又は48を開孔しないことにより実現できる。
なお、遮蔽板16は、導電性を有し、燃料電池スタック100内での電気の流通は妨げない。
一方、遮蔽板16が孔161aを有する場合には、水素通路17bでの水素ガスの流通は、遮蔽板16によって遮断される。遮蔽板16が孔161bを有する場合には、水素通路17aでの水素ガスの流通は、遮蔽板16によって遮断される。遮蔽板16は、水素ガスが流入する側から流出する側へ配置されている順に、孔161bが設けられている遮蔽板16、孔161aが設けられている遮蔽板16・・・となるよう、交互に配置される。このようにモジュール130毎に、水素通路17aと水素通路17bの一方を交互に遮蔽することで、供給された水素ガスは、モジュール130単位で、連続して各燃料室30内を流通する。具体的には、最初のモジュール130では、水素通路17a(燃料流入通路)から水素通路17b(燃料流出通路)へ向けて、各燃料室30内を水素ガスが流れ、次のモジュール130では、水素通路17b(燃料流入通路)から水素通路17a(燃料流出通路)へ向けて、各燃料室30内を水素ガスが流れ、さらに次のモジュール130では、水素通路17aから水素通路17bへ向けて、各燃料室30内を連続して水素ガスが流れる・・・以降は、交互に水素ガスの流通方向が変化する。
このように、水素通路17aと水素通路17bは、モジュール130の各燃料室30に水素ガスを供給する燃料流入通路と、各燃料室30から水素ガスが流出してくる燃料流入通路とに交互に入れ替わることとなる。
各モジュール130は、水素流通路17aと、水素流通路17aに連通する水素流通経路84aによって、さらに、水素流通路17bと、水素流通路17bに連通する水素流通経路84bによって、それぞれマニホールドが構成されている。そして、水素通路17aが燃料流入通路である場合には、水素通路17aと水素流通経路84aで構成されるマニホールドが、入口マニホールドとなり、水素通路17bと水素流通経路84bで構成されるマニホールドが、出口マニホールドとなる。逆に、水素通路17aが燃料流出通路である場合には、水素通路17aと水素流通経路84aで構成されるマニホールドが、出口マニホールドとなり、水素通路17bと水素流通経路84bで構成されるマニホールドが、入口マニホールドとなる。
燃料電池スタック100は、単位セル15とセパレータ13を積層して構成されたモジュール130と、モジュール130内において、セパレータ13の積層方向に形成され、燃料室30を挟んだ両側に位置し、各燃料室30にそれぞれ連通する一対の水素通路17a、17bとを有し、モジュール130を積層して構成されたものであって、隣接するモジュール130の間には、各モジュール130の一方の水素通路17a、17a(又は17b、17b)間を連通する連通部(孔161a(又は161b))と、他方の水素通路17b、17b(又は17a、17a)間の水素流通を遮断する遮断部162b(又は162a)とを有し、連通部と遮断部は、積層されているモジュール130の積層方向に向けて順に、一方の水素通路17a、17a(又は17b、17b)と他方の水素通路17b、17b(又は17a、17a)において交互に設けられ、一対の水素流路(17a、17b)間の各燃料室30内を流れる水素ガスの流通方向が、モジュール130毎に交互に逆向きに変化する構成となっている。
図9に示されているように、各モジュール130は、積層されている単位セル15とセパレータ13の数が異なる。水素ガスが最初に流入するモジュール130−1は、積層枚数が最も多く、水素ガスが最後に流入するモジュール130−4は、最も少ない。そして、モジュール130−1〜モジュール130−4へ向けて、モジュール130における単位セル15とセパレータ13の積層枚数は、漸減するように構成されている。
このように構成することによって、各モジュール130−1〜4内を流通する水素ガスの流通路横断面積が、下流へ向けて減少するように構成される。各モジュール130の水素ガス流通路横断面積は、各モジュール130を構成する各セパレータ13における水素流路302の断面積(燃料室内を流れる水素ガスの流線に対して、垂直な面の面積が、最も小さくなる位置の面積:図10におけるa部分の面積の総和(モジュール130を構成するセパレータ13の、前記水素流路302断面積の総和))により算出される。即ち、積層されるセパレータ13の数が減れば、水素ガス流通路横断面積も減ることとなる。
このように水素ガス流通路横断面積が減ることで、各モジュール130−1〜4内を流れる水素ガスの流速は、各モジュール毎に異なり、下流へ向けて流速が速くなることとなる。
また、燃料電池スタック100を、複数のモジュール130に分割し、モジュール毎に水素ガスを順番に流通させる構成とすることによって、各燃料室30を通過水素ガスの量を均等に近づけることができる。つまり、1つのモジュール130内において、積層方向に配置された各燃料室30間で水素ガス流量の差が生ずることを抑制できる。さらに、燃料電池スタック100に供給された水素ガスは、繰り返し、モジュール130−1〜4内を流れるので、燃料室30の燃料極に接触する機会が増え、反応効率が向上する。
燃料室30内に発生する逆拡散水は、ガス流によって、下流側へ押し流され下流へ向かう程、逆拡散水が溜まっていくが、既述のように、下流側が最もガス流の流速が高いので、溜まった逆拡散水を容易に排出することができる。また、水素ガスの流入する上流側では、ガス流速が低くなるため、タンクから供給される乾燥した水素ガスとの接触により、燃料極の水分持ち去り量を少なくすることができる。
図9に示されているように、燃料電池スタック100の両端には、端部セパレータの外側に電極板191a、191bが積層され、さらに外側には、絶縁部材192a、192b、エンドプレート19a、19bの順に積層されている。
図13は、燃料電池スタック100の正面図である。エンドプレート19aの外側面には凹部193aが形成されている。この凹部193aの端部には、水素通路17aに連通する燃料供給口182aが開口している。凹部193aには、カバー194aが、全体に覆い被せられている。凹部193aは、水素通路17aへ向けて幅広となる形状に形成されている。カバー194aは、凹部193aの形状に沿った形状に形成され、水素通路17aに対して反対側の端に、ガス導入口181aが形成されている。カバー194aと凹部193aで画成された空間によって、整流手段としての導入案内路18aが構成されている。この整流手段は、水素導入路202から送られてくる水素ガスを水素通路17aへ滑らかに導く作用を有し、流通経路の断面形状や流通方向が急激に変化することによって生じる抵抗や乱流の発生を抑制し、その結果、燃料電池スタック100内の各燃料室に均一に水素ガスが供給されるように構成されている。
この導入案内路18aは、ガス導入口181aが、水素導入路202と同じ断面形状を有し、燃料ガス入口である燃料供給口182aが、水素通路17aと同じ断面形状を有している。そして、ガス導入口181aから燃料供給口182aまでの流路183aは、横断面の幅が漸増し、ガス流の圧力損失を抑制しつつ、水素ガスを整流して導く構成となっている。また、流路183aには、水素通路17aの横断面におけるガス流速の分布が均一となるように、ガス流を案内する整流板184aが設けられている。
図14は、燃料電池スタック100の背面図である。燃料電池スタック100の水素ガス流出部分には、導出案内路18bが設けられている。導出案内路18bは、エンドプレート19bの外側面に形成された凹部193bと、この凹部193bに被せられたカバー194bとによって画成された空間によって構成される。凹部193bの端部には、水素通路17aに連通する燃料ガス出口としての燃料排出口181bが開口している。
この導出案内路18bは、燃料排出口181bが、水素通路17aと同じ断面形状を有し、ガス導出口182bが、水素導出路202と同じ断面形状を有している。そして、燃料排出口181bからガス導出口182bまでの流路183bは、横断面の幅が漸減し、さらに、流路183aには、整流板184aが設けられ、ガス流の圧力損失を抑制しつつ、水素ガスを整流して導く構成となっている。
以上のような燃料電池スタック100の構成によって、燃料電池スタック100に流入した水素ガスは、圧力損失が抑制され、整流されて各燃料電池セパレータ13の燃料室30へ均一に水素ガスが供給される。なお、ガス導出口182bは、燃料排出口181bの下端部の位置よりも、鉛直方向において、同じ高さ、又は下方に位置している。このような位置にガス導出口182bを設けることによって、燃料電池スタック100から、水素通路17aを通って排出される水を、水素導出路202へ排出することが容易となる。
次に、図1に示されている他の構成について説明する。燃料供給系10は、高圧水素タンク11に一端が接続されている水素道通路201と、水素道通路201の他端に接続された水素排出路202と、同じく水素道通路201に一端が接続されている水素導入路203と、水素導入路203の他端に接続された水素供給路205と、一端が水素排出路202に他端が水素供給路205に接続された水素循環路204とを備えた管路を有している。燃料排出路である水素排出路202は、燃料電池スタック100のガス導出口182bに接続され、燃料供給路である水素供給路205は、燃料電池スタック100のガス導入口181aに接続されている。水素排出路202、水素循環路204、水素供給路205によって、水素循環経路が構成される。
水素道通路201と水素排出路202との間には、起動時水素供給電磁弁V1が設けられ、水素導入路203には、通常時水素供給電磁弁V2が設けられ、水素循環路204には、水回収ドレインタンク21、水素循環ポンプ22、水素循環切換電磁弁V3が設けられ、水素供給路205には、起動時水素排気電磁弁V5が設けられている。また、水回収ドレインタンク21には、水素排気路206が接続され、水素排気路206には水素排気電磁弁V4が設けられている。起動時水素供給電磁弁V1及び通常時水素供給電磁弁V2によって流路切換手段が構成される。
図15に示されているフローチャートに基づいて、燃料電池システムの動作について説明する。イグニッションがオンされたか判断する(ステップS101)。車両のイグニッションのONによって、モータを駆動させる電力の供給が必要となり、燃料電池スタック100による発電の必要があるからである。イグニッションがオンでない場合には、次のステップには進まない。イグニッションがオンである場合には、燃料電池スタック100の起動が必要であると判断する。
起動時においては、燃料室30内に充填されている空気を排出し、燃料室30内のガスを水素ガスに置換する必要がある。このため、起動時は、通常時水素供給電磁弁V2、水素循環切換電磁弁V3、水素排気電磁弁V4を閉じ(ステップS103)、起動時水素排気電磁弁V5と起動時水素供給電磁弁V1を開放する(ステップS105)。ここで起動時とは、燃料電池スタック100が、発電駆動を開始する時である。燃料電池スタック100には、ガス導出口182bから水素ガスが流入する。そして、水素ガスは、ガス導入口181aへ向かって、各モジュール130−3〜1を順に流れ、充填されていたガスを押し出しつつ、水素供給路205へ流出し、起動時水素排気電磁弁V5から外へ充填ガスを押し出し、ガスの置換を完了する。ここで、燃料電池スタック100内では、次のような作用が発揮されている。既述の通り、燃料電池スタック100は、ガス導出口182b側のモジュール130−4が、ガス流路が狭く構成されているので、流入した最少のモジュール130−4では、流速が速くなる。置換ガスが空気である場合には、置換ガスと水素の接触によって、境界面で反応が起こり、燃料極の劣化の原因となるが、流速が速いために水素ガスへの置換が短時間で行われ、電極の劣化が抑制される。また、ガス導入口181a側のモジュール130−1では、流速が遅くなるが、この時点で酸素は、途中で触媒燃焼し、濃度が薄くなっているため、水素との反応が起こり難く、電極の劣化が抑制される。上記高圧水素タンク11、水素道通路201、水素排出路202、水素供給路205並びに起動時水素供給電磁弁V1及び起動時水素排気電磁弁V5によって、起動燃料供給回路が構成され、起動時水素供給電磁弁V1及び起動時水素排気電磁弁V5によって切換手段が構成される。
燃料電池スタック100内での水素ガスへの置換は、燃料電池スタック100からの出力電圧が所定値に到達したか判断し(ステップS107)、到達した場合に置換が完了したものと判断する。この出力電圧の検出は、燃料電池スタック100に設けられた電圧センサS1により検出される。
この他、水素濃度センサを設け、燃料電池スタック100から排出されてくるガスの水素濃度が所定値以上に達した場合に、置換が完了したものと判断してもよい。或は、ガス供給を開始してから、所定時間経過した場合に、置換が完了したものと判断してもよい。
水素ガスへの置換が完了すると、起動時水素排気電磁弁V5と起動時水素供給電磁弁V1を閉じ(ステップS109)、通常時水素供給電磁弁V2、水素循環切換電磁弁V3を開放し、水素循環ポンプ22の駆動を開始する。これにより、水素ガスは、水素導通路201、水素導入路203、水素供給路205を介して、燃料電池スタック100へ送られ、燃料電池スタック100内をガス導入口181aからガス導出口182bへ、各モジュール130−1〜4を順に通過する。そして、水素ガスは、水素循環経路202、204、205、100を循環する。これが、通常運転処理(ステップS111)となる。そして、水素ガスの循環によって、逆拡散水が水回収ドレインタンク21に溜まるため、適宜水素排気電磁弁V4を開放し、水素排気路206から排出する。上記高圧水素タンク11、水素道通路201、水素導入路203、水素供給路205、水素循環路204及び水素排気路206並びに通常時水素供給電磁弁V2、水素循環切換電磁弁V3及び水素排気電磁弁V4によって、燃料供給回路が構成される。また、ステップS101により、起動時であるかを判断する判断手段が構成される。この判断手段は、イグニッションONの判断に加えて、バッテリー残量が所定値以下であるか判断するステップを加えて、イグニッションONで、かつバッテリー残量が所定値以下である場合に、起動時と判断する構成としてもよい。バッテリー残量が十分ある場合には、燃料電池スタック100を駆動させる必要がない場合もあるからである。なお、ステップS107及びS109によって、流路切換手段としての機能が発揮される。
以上説明した構成は、各モジュール130の単位セル15とセパレータ13の積層枚数を変更することにより、モジュール毎の水素ガス流通路の横断面積を変更する構成であるが、モジュール毎に、柱状凸部32の高さWの異なる集電部材3を用いることにより、水素ガス流通路の横断面積を変更する構成してもよい。即ち、燃料極15cと集電部材3との距離Wを調整し、水素ガス流通路の横断面積aを調整するものである。例えば、上流側に位置するモジュール130−1は、距離Wの大きな集電部材3を用い、下流側のモジュールは、距離Wの小さな集電部材3を用いる。このようにすることにより、燃料室30の横断面積aを、下流側へ向けて、モジュール毎に減少させることができる。
このような構成とすることにより、各モジュールの単位セル15の数は変わらないので、十分な出力を確保することができる。
更に、他の構成例として、図2に示されている集電部材3における柱状凸部32の横断面径dを変更することで、水素流路302の横断面積a(図10)を変更することができ、モジュール130毎において、柱状凸部32の横断面径dが異なる集電部材3を用いることで、モジュール130毎に燃料ガスの流路断面積を調整することができる。例えば、柱状凸部32の横断面径dを大きくすれば、水素流路302の横断面積aは小さくなり、燃料ガスの流路断面積も小さくなる。
従って、上流側に位置するモジュール130−1の横断面径dを小さくし、下流側のモジュール130−4の横断面径dを大きくすることにより、上流側の燃料ガスの流速を遅く、下流側の流速を速くすることが可能となる。
1 燃料電池システム
100 燃料電池スタック
13 燃料電池セパレータ
130 モジュール
15 単位セル
17a、17b 水素通路
3 集電部材
30 燃料室
32 柱状凸部
301 水素流路
302 水素流路
4 集電部材
40 空気流路
41 冷却流路
42 凸状部
43 導入口
44 導出口
45 流入開放口
46 流出開放口
8 枠体
9 枠体
100 燃料電池スタック
13 燃料電池セパレータ
130 モジュール
15 単位セル
17a、17b 水素通路
3 集電部材
30 燃料室
32 柱状凸部
301 水素流路
302 水素流路
4 集電部材
40 空気流路
41 冷却流路
42 凸状部
43 導入口
44 導出口
45 流入開放口
46 流出開放口
8 枠体
9 枠体
Claims (5)
- 単位セルの片側に燃料ガス流路となる間隙を隔てて単位セルとセパレータとを交互に複数積層すると共に、各燃料ガス流路の入口同士を入口マニホールドで接続しかつ出口同士を出口マニホールドで接続して構成されたモジュールを流路断面積を変えて複数形成し、燃料ガスの入口側モジュールの流路断面積が出口側モジュールの流路断面積よりも大きくなるように、かつ燃料ガスの流れ方向が、隣接するモジュール間で逆方向になるように、一方のモジュールの出口マニホールドと他方のモジュールの入口マニホールドとを接続した燃料電池スタックと、
該燃料電池スタックの燃料ガス入口に接続された燃料供給路及び燃料ガス出口に接続された燃料排出路を有し、これらの燃料供給路及び燃料排出路を通して燃料ガスを供給する燃料供給手段と、
燃料ガスが供給される流路を前記燃料供給路又は前記燃料排出路に切り換える流路切換手段と、
を備えたことを特徴とする燃料電池システム。 - 前記流路切換手段は、起動時、燃料ガスが供給される流路を前記燃料排出路に切り換え、前記燃料電池スタックの出力が所定値に達したとき、通常運転として、燃料ガスが供給される流路を前記燃料供給路に切り換える請求項1に記載の燃料電池システム。
- 前記燃料電池スタックの入口側モジュールは、単位セルが多く積層されることで流路断面積が大きく形成され、前記出口側モジュールは単位セルが少なく積層されることで、流路断面が小さく形成されている請求項1又は2に記載の燃料電池システム。
- 単位セルの片側に燃料ガス流路となる間隙を隔てて単位セルとセパレータとを交互に複数積層すると共に、各燃料ガス流路の入口同士を入口マニホールドで接続しかつ出口同士を出口マニホールドで接続して構成されたモジュールを流路断面積を変えて複数形成し、燃料ガスの入口側モジュールの流路断面積が出口側モジュールの流路断面積よりも大きくなるように、かつ燃料ガスの流れ方向が、隣接するモジュール間で逆方向になるように、一方のモジュールの出口マニホールドと他方のモジュールの入口マニホールドとを接続した燃料電池スタックに、燃料ガスを供給する燃料電池システムの運転方法において、
起動時、前記出口側モジュールの出口マニホールドより燃料ガスを供給し、前記燃料電池スタックの出力が所定値に達したとき、通常運転に切り換えて、前記入口側モジュールの入口マニホールドより燃料ガスを供給することを特徴とする燃料電池システムの運転方法。 - 運転停止時、前記燃料電池スタックの燃料ガス流路に、燃料ガスに代えて空気を供給する請求項4に記載の燃料電池システムの運転方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004238305A JP2006059593A (ja) | 2004-08-18 | 2004-08-18 | 燃料電池システム及びその運転方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004238305A JP2006059593A (ja) | 2004-08-18 | 2004-08-18 | 燃料電池システム及びその運転方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006059593A true JP2006059593A (ja) | 2006-03-02 |
Family
ID=36106904
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004238305A Pending JP2006059593A (ja) | 2004-08-18 | 2004-08-18 | 燃料電池システム及びその運転方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006059593A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008287910A (ja) * | 2007-05-15 | 2008-11-27 | Toyota Motor Corp | 燃料電池 |
KR20190058583A (ko) * | 2016-11-04 | 2019-05-29 | 니뽄 도쿠슈 도교 가부시키가이샤 | 전기 화학 반응 셀 스택 |
-
2004
- 2004-08-18 JP JP2004238305A patent/JP2006059593A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008287910A (ja) * | 2007-05-15 | 2008-11-27 | Toyota Motor Corp | 燃料電池 |
KR20190058583A (ko) * | 2016-11-04 | 2019-05-29 | 니뽄 도쿠슈 도교 가부시키가이샤 | 전기 화학 반응 셀 스택 |
KR102318475B1 (ko) * | 2016-11-04 | 2021-10-27 | 모리무라 에스오에프씨 테크놀로지 가부시키가이샤 | 전기 화학 반응 셀 스택 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4595304B2 (ja) | 燃料電池システム | |
JP4516229B2 (ja) | 固体高分子型セルアセンブリ | |
JP7346777B2 (ja) | 電気化学システム用バイポーラプレート | |
JP5234879B2 (ja) | 燃料電池 | |
JP2000149977A (ja) | 燃料電池スタック | |
JP4917755B2 (ja) | 燃料電池 | |
JP4561035B2 (ja) | 燃料電池システム | |
JP5301406B2 (ja) | 燃料電池 | |
JP5128909B2 (ja) | 固体高分子型燃料電池 | |
JP2007005235A (ja) | 燃料電池 | |
JP2006059593A (ja) | 燃料電池システム及びその運転方法 | |
JP2007207570A (ja) | 燃料電池 | |
JP4572252B2 (ja) | 燃料電池スタック | |
JP2006278247A (ja) | 燃料電池 | |
JP2006278177A (ja) | 燃料電池 | |
JP4147781B2 (ja) | 燃料電池用セパレータ及び燃料電池システム | |
JP2006120383A (ja) | 燃料電池システム及び燃料ガス供給方法 | |
JP2007250232A (ja) | 燃料電池スタック | |
JP2005293874A (ja) | 燃料電池スタック | |
JP2006059592A (ja) | 燃料電池スタック | |
JP4844015B2 (ja) | 燃料電池システム | |
JP2010165692A (ja) | 固体高分子型セルアセンブリ | |
JP4877461B2 (ja) | 燃料電池システム | |
JP2006107736A (ja) | 燃料電池スタック | |
JP4815900B2 (ja) | 燃料電池システム |