JP2006119811A - Icカード - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 生体情報を取得する生体認証部10と、上記生体認証部10からの上記生体情報と予め記憶した生体情報とを照合し、合致した場合にアプリケーションに対して有効状態とし、合致しなかった場合にアプリケーションに対して無効状態とする処理部とを備えるICカードであって、上記処理部が、前回以前の使用時間に基づいて使用可能時間を設定し、今回の使用時間が上記使用可能時間からずれた場合に上記アプリケーションに対して無効状態とする。
【選択図】 図1
Description
このように、従来のICカードでは、場合によっては第三者にICカードを不正使用される可能性が拭えないため、さらにセキュリティが向上されたICカードの実現が望まれている。
このような構成を採用することによって、使用者本人が通常かかる使用時間を大幅に越えた場合には、ICカードが無効状態に切り替えられる。一般的に、使用者本人が通常かかる使用時間には、大きな差が生じないため、使用者本人が上述の第2認証をクリアできない可能性が少なく、一方、第三者がICカードを使用した場合には、上述の第2認証をクリアできない可能性が高い。つまり、本発明のICカードによれば、第三者がICカードを使用しようとした場合には、通常、第1認証をクリアすることができず、万が一第1認証をクリアしたICカードを第三者が使用しようとした場合であっても第2認証をクリアすることができないため、ICカードのセキュリティをより向上させることが可能となる。
また、本発明のICカードにおいては、上記使用可能時間が、前回以前の使用時間の平均値に対して所定のマージンを加算した値と前回以前の使用時間の平均値に対して所定のマージンを減算した値との間とされるという構成を採用することもできる。
このような構成を採用することによって、使用可能時間に上限(前回以前の使用時間の平均値に対して所定のマージンを加算した値)と下限(前回以前の使用時間の平均値に対して所定のマージンを減算した値)が設定されるため、イレギュラーな使用時間における使用、つまり、所有者本人ではない第三者が使用する場合の使用時間における使用をより確実に防止することが可能となる。
(ICカードの第1実施形態)
図1は、本第1実施形態のICカードK1を示す斜視図であり、図2は、当該ICカードK1を示す平面図である。
これらの図に示すように、ICカードK1は、2枚のプラスチック等の基材が貼り合わされて形成された基板50と、指紋パターン(生体情報)を取得する指紋センサ10(生体認証部)と、信号の入出力を行う接続用IC端子12と、スイッチ13と、を備えている。また、基板50の内部には、2枚のプラスチック基材によって挟持されたICチップ等の集積回路(処理部)が設けられている。
次に、図3から図5を参照して、ICカードK1を構成する要部について詳述する。
図3は指紋センサ10から入力された情報を処理する処理部40を説明するためのブロック図であり、図4は指紋センサ10の構成を示す模式図である。
図3に示すように、処理部40は、指紋センサ10に取り込まれた指紋パターン(抽出指紋パターン)の特徴抽出を行うデータ処理部41と、特定の指紋パターン(認証指紋パターン)の特徴量等の各種情報を記憶するメモリ42と、データ処理部41により抽出された特徴量とメモリ42に記憶された特徴量とを比較する比較部43と、ICカードK1の動作を制御する制御部44と、を備えている。
指紋センサ10は、センサ基板115を有しており、このセンサ基板115上には、所定の間隔を空けて互いに平行に形成された不図示の複数の走査線と、この走査線に対して直交するように所定の間隔を空けて互いに平行に形成された複数の信号線116とが設けられている。
これらの走査線、信号線116およびスイッチング素子112によって、アクティブマトリクスアレイ113が構成されており、このアクティブマトリクスアレイ113の上には、検出電極111が各スイッチング素子112に対応する位置にマトリックス状に設けられている。
各検出電極111は、アクティブマトリクスアレイ113の全面を覆うように絶縁膜114にて覆われており、絶縁膜114は、ICカードK1の利用者の指Fと接触可能になっている。
なお、アクティブマトリクスアレイ113としては、半導体基板上に形成されたMOSトランジスタアレイ、絶縁基板上に形成された薄膜トランジスタ(TFT)等を用いることができる。
このため、検出電極とは異なる電極、すなわち人体に帯電した静電気を放電させる放電用電極120をICカードK1の基板50上に設けている。
また、スイッチ13は、ICカードK1の電源のOFF状態(電源切の状態)から、ON状態(電源入の状態)に切り替えるためのスイッチとしても機能するようになっている。なお、スイッチ13を設置せず、指紋センサ10に触れることによって電源のOFF状態(電源切の状態)から、ON状態(電源入の状態)に切り替える構成を採用することもできる。
そして、このような回路が動作することにより、指紋センサ10等の動作が制御されるようになっている。具体的には、指紋センサ10からの入力信号(生体情報)の判定やアプリケーションに対する有効状態と無効状態との切り替え等を行う。また、スイッチ13からの入力、接続用IC端子12を介して入出力される外部装置との通信を行うようになっている。更に、ICチップは、ICカードを利用する複数のアプリケーションや、当該アプリケーションに応じたプログラムや、パスワード等を記憶している。また、ICチップは、外部装置との通信に応じてプログラムを動作させたりする。
次に、上記のICカードの変形例について説明する。
図5は、本変形例にかかるICカードK2の斜視図である。本変形例においては、ICカードK2が太陽電池14を備えた構成となっている。
当該太陽電池14においては、ICカードK2の外部から照射光が入射することにより、光エネルギを電気エネルギに変換するようになっている。また、ICカードK2の内部には不図示の充電器が設けられており、太陽電池14によって変換された電気エネルギが充電器において充電されるようになっている。
また、このような太陽電池14や、電気エネルギを充電する充電器は、ICカードK2に内蔵されたICチップに接続されており、ICチップは充電器から電源を供給される。
次に、上記のICカードの動作について説明する。
図6は、本実施形態のICカードの動作について説明するためのフローチャート図である。
当該ステップS1においては、スイッチ13をONにしたり、指紋センサ10に触れたり、また、太陽電池14に外光が入射したりした場合に、CPUの電源がONになる。
当該ステップS2においては、図4に示すように利用者が指Fを指紋センサ10に触れることにより行われる。そして、指紋認証の結果、利用者の指紋と予め設定された指紋とが合致していない場合には、認証不可となり、ICカードの無効状態が維持される(ステップS3)。
一方、ステップS2の指紋認証の結果、利用者の指紋と予め設定された指紋とが合致した場合には、ICカードがアプリケーションに対して有効状態となる(ステップS4)。そして、本実施形態のICカードにおいては、当該ステップS4において、処理部40に内蔵されたタイマーが作動し時間の測定が開始される。
そして、今回のICカードの使用時間が使用可能時間からはずれている場合には、ICカードがアプリケーションに対して無効状態に切り替えられる(ステップS6)。一方、今回のICカードの使用時間が使用可能時間内である場合には、ICカードの有効状態を維持し(ステップS8)し、ICカードを用いた取引を継続し、取引が完了した時点でICカードが無効状態にされる(ステップS9)。
このように、本実施形態のICカードにおいては、前回以前のICカードの使用時間に基づいて使用可能時間が設定されている。このため、所有者本人が一般的な形態でICカードを使用する場合には、使用可能時間内にICカードが使用されることとなるが、第三者がICカードを不正使用しようとした場合には、使用可能時間からはずれて使用される可能性が高い。特に、ステップS4において有効状態とされたICカードを第三者が盗み出して使用する場合には、明らかに使用可能時間からはずれてICカードが使用されることとなる。このため、第三者がICカードを不正使用しようとした場合には、ステップS5においてICカードが無効状態とされ、ICカードの不正使用を防止することが可能となる。したがって、本実施形態のICカードによれば、よりセキュリティを向上させることが可能となる。
具体的には、例えば、今回(n番目)の使用時間をXnとし、今回の使用時間Xnに対するα(前回以前の使用回数)個の移動平均Aを下式(1)とする。そして、今回(n番目)の使用時間Xnに対するα個の移動標準偏差σn、α(マージン)を下式(2)とし、次回(n+1番目)の使用可能時間Xn+1を下式(3)のように設定する。なお、本明細書中においては、移動平均を便宜的にAとして示しているが、実際の計算式においては、下式(4)のように示されている。
また、移動平均を算出する場合に、単純平均でなく、重み付けを変更して平均を算出しても良い。例えば、直近の使用時間が現在の使用形態に最も適した使用時間であるため、直近の使用時間の重み付けを大きくし、過去に遡るほど重み付けを小さくして移動平均を算出しても良い。このようにすることによって、次回の使用可能時間を現在の使用形態により適した時間に設定することが可能となる。
次に、本発明の第2実施形態について、図7および図8を参照して説明する。なお、本第2実施形態の説明において、上記第1実施形態と同様の部分ついては、その説明を省略あるいは簡略化する。
プラスチック等の可撓性を有するEPD基材211e上に、電極フィルム211d、電気泳動表示層211c、電極フィルム211bおよびこの表示部を保護する表面保護層211aが積層されている。なお、表面保護層211aは省略することも可能である。
電極フィルム211bは、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリイミド等の寸法安定性の優れた透明なプラスチックフィルムに電極が形成されているものである。電極フィルム211dも同様な基材の電極が形成されてなるものであるが、必ずしも透明性は要求されない。なお、電極フィルム211bと電極フィルム211dとは、上下動通電極211fにより導通される。
電極フィルム211bは、全面に同一の電位がかかる共通電極となり、一方、電極フィルム211dにはアクティブマトリックス電極或いはセグメント電極等が形成されて駆動電極となる。
なお、マイクロカプセル211をアクティブマトリックス駆動法で駆動する場合は、電極フィルム211dは画素電極として画素毎に独立してパターニングされ、不図示の薄膜トランジスタ、信号電極、および走査電極を併設し、電極フィルム211bは光透過性基材上に一様に形成された透明な共通電極とする。この場合、電極フィルム211bを共通電極にすると全面同一電位になるので(例えば電位をゼロとする)、電極フィルム211d側の各アドレス電極の電界を制御(正または負の電位を与える)することで、上述した原理に基づき電極位置のマイクロカプセル211内の粒子を移動させ、所望の画像を表示させることができる。同様に、電極フィルム211dを共通電極とし、電極フィルム211b側の各アドレス電極の電界を制御することで、電極位置のマイクロカプセル211内の粒子を移動させることで所望の画像を表示させるようにしてもよい。
時分割駆動の場合は、電極フィルム211b、211dは互いに直交するライン状のITO(Indium Tin Oxide:インジウム錫酸化物)等の透明導電体からなる透明電極により構成され、両電極の交わる領域にマイクロカプセル211を配置する。
駆動方式は上述したものに限定されず、用途に応じて最適なものを選択すればよい。また、マイクロカプセル211の径は、種々のものを採用することが可能である。
Claims (5)
- 生体情報を取得する生体認証部と、前記生体認証部からの前記生体情報と予め記憶した生体情報とを照合し、合致した場合にアプリケーションに対して有効状態とし、合致しなかった場合にアプリケーションに対して無効状態とする処理部とを備えるICカードであって、
前記処理部が、前回以前の使用時間に基づいて使用可能時間を設定し、今回の使用時間が前記使用可能時間からずれた場合に前記アプリケーションに対して無効状態とすることを特徴とするICカード。 - 前記使用時間は、アプリケーションに対して有効状態となってから外部装置と電気的な信号のやり取りを行うまでの時間であることを特徴とする請求項1記載のICカード。
- 前記使用可能時間は、前回以前の使用時間の平均値に所定のマージンを加算した値以内とされることを特徴とする請求項1または2記載のICカード。
- 前記使用可能時間は、前回以前の使用時間の平均値に対して所定のマージンを加算した値と前回以前の使用時間の平均値に対して所定のマージンを減算した値との間とされることを特徴とする請求項1または2記載のICカード。
- 前記生体認証部は、静電容量型指紋センサであることを特徴とする請求項1〜4いずれかに記載のICカード。
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