JP2006118929A - マイクロフローセンサ - Google Patents

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Abstract

【課題】流速検出部の物理的大きさを小さくし、安価な構成で、微小流量を計測できるようにする。
【解決手段】センサ部9と信号取り出し用の電極パッドP1〜P6とをセンサチップ10の上面に形成する。信号取り出し用の電極パッドP1〜P6と外部回路との接続は、ボンディングワイヤではなく、配線基板18を介して行う。配線基板18には、信号取り出し用の電極パッドP1〜P6に接続されるコンタクトパッドと、ヘッダ部12の電極ピンT1〜T6に接続される外部回路接続用の電極パッドと、コンタクトパッドと外部回路接続用の電極パッドとを接続する配線パターンを形成する。配線基板18に矩形状の開口18−1を設け、センサ部9を覆わないようにし、計測対象の流体の流通路とする。
【選択図】 図1

Description

この発明は、熱式流速センサなどのマイクロフローセンサに関するものである。
従来より、この種のマイクロフローセンサとして、熱式流速センサが用いられている。例えば、流量計では、熱式流速センサを用いて流体の流速を検出し、この検出した流速に流路の断面積を乗じて流体の流量を求める。
図19に熱式流速センサのセンサチップの一例を示す。図20にこのセンサチップにおけるダイアフラム部の概略断面構造を示す。図19および図20において、1はシリコンチップ(基台)、2は基台1の上面に空間3を設けて薄肉状に形成されたダイアフラム部、4はダイアフラム部2上に形成された金属薄膜の発熱体(ヒータ)、5Uおよび5Dはヒータ4の両側に形成された金属薄膜の感熱抵抗体(温度センサ)、6はダイアフラムを貫通するスリット、7は周囲温度センサ(金属薄膜の感熱抵抗体)、P1〜P6は信号取り出し用の電極パッドである。なお、ヒータ2や温度センサ5U,5Dは例えば窒化シリコンからなる薄膜の絶縁層8により覆われている。また、ダイアフラム部2上に形成されたヒータ4と温度センサ5U,5Dとによって、センサ部9が構成されている。
このセンサチップ10は、図21に示されるように、センサパッケージ11のヘッダ部12に搭載される。すなわち、ヘッダ部12上にセンサチップ10をダイボンド接合(機械的接合)し、センサチップ10上の電極パッドP1〜P6とヘッダ部12上の電極ピンT1〜T6との間をワイヤボンド接合(電気的接合)する。そして、このセンサチップ10を搭載したセンサパッケージ11を熱式流速センサ13とし、図22に示すように、Oリング14を介して管路15にセットする。この際、熱式流速センサ13のセンサチップ10は、すなわちセンサ部9を中心とする流速検出部は、計測対象の流体に晒されるように、管路15における流路16の内部に突き出すようにして配置する。
この熱式流速センサ13を用いた流量計17の原理を述べる。センサ部9において、ヒータ4は周囲温度より一定の温度高くなるように駆動され、温度センサ5U,5Dは定電流または定電圧で駆動される。計測対象の流体の流速が零の時には温度センサ5U,5Dの温度は同一になり、温度センサ5U,5Dの抵抗値に差は生じない。計測対象の流体の流れがある時には、上流に位置する温度センサ(上流側温度センサ)5Uは、ヒータ4の方向へ向かう流体の流れにより熱が運び去られるので冷却される。一方、下流に位置する温度センサ(下流側温度センサ)5Dは、ヒータ4の方向からの流体の流れによって熱せられる。これによって、上流側温度センサ5Uと下流側温度センサ5Dの抵抗値に差が生じ、この抵抗値の差を電圧値の差として検出することにより、計測対象の流体の流速vが求められる。この流速vに流路16の断面積Sを乗じることによって計測対象の流体の流量Qが求められる。
この流量計17では、流速検出部における流路16の断面積を小さくし、センサ部9を通過する流体の流速を高めることによって、低流量の計測が可能である。すなわち、図23に示すように、流路16を途中で絞り、この絞り部16−2を流れる流体にセンサ部9が晒されるように、熱式流速センサ13を管路15にセットすることによって、低流量の計測が可能となる(例えば、特許文献1,2参照)。図24に図23におけるI−I線断面図を示す。なお、図23および図24では、簡略化のために、熱式流速センサ13は断面としては示していない。この場合、絞り部16−2では流体の流速が高まり、すなわち入口部16−1の流速vよりもセンサ部9を通過する流体の流速v1が大きくなり、この高められた流体の流速v1と絞り部16−2の流路の断面積S1とから計測対象の流体の流量Qが求められる。
特開平2−263117号公報 特開平3−053125号公報 特開平7−012610号公報
しかしながら、図23に示した流量計17では、絞り部16−2の流路の断面積S1が流速検出部の物理的な大きさによって規制される。すなわち、センサチップ10はヘッダ部12にワイヤボンド接合されており、ボンディングワイヤなどを含めた流速検出部の物理的大きさにより、絞り部16−2の幅や高さが規制される。このため、絞り部16−2の流路の断面積S1を流速検出部の物理的大きさによって規制される断面積S0(図25参照)以上に小さくすることができず、微小流量を計測する際の支障となっていた。
なお、基台1のセンサ部9とは反対側の面(裏面)に信号取り出し用の電極を形成することによって、センサ部9の面(表面)側のワイヤボンディングを省略したものもあるが(特許文献3参照)、基台1の裏面に電極を形成するのは、製造工程が複雑となり、製造コストがアップするという問題がある。
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、流速検出部の物理的大きさを小さくし、安価な構成で、微小流量を計測することが可能なマイクロフローセンサを提供することにある。
このような目的を達成するために本発明は、計測対象の流体の速度を検出するセンサ部と,このセンサ部からの信号取り出し用の電極パッドとが同一面上に形成されたセンサチップと、信号取り出し用の電極パッドと接続されたコンタクトパッドと,外部回路と接続される外部回路接続用の電極パッドと,コンタクトパッドと外部回路接続用の電極パッドとを接続する配線パターンとを有する配線基板とを設けたものであり、センサチップのセンサ部の上面は配線基板により覆われていないことを特徴とする。
この発明において、センサ部と信号取り出し用の電極パッドとはセンサチップの同一面上に形成され、信号取り出し用の電極パッドと外部回路との接続は、ボンディングワイヤではなく、配線基板を介して行われる。すなわち、センサチップの信号取り出し用の電極パッドは、配線基板のコンタクトパッド,配線パターン,外部回路接続用の電極パッドの経路で、外部回路と接続される。また、センサチップのセンサ部の上面は、配線基板により覆われず、計測対象の流体の流通路とされる。
なお、本発明において、配線基板をフレキシブルな基板とすると、配線基板を折り曲げて、外部回路接続用の電極パッドと外部回路との接続を柔軟に行うことが可能となる。
また、本発明において、コンタクトパッドと外部回路接続用の電極パッドとは、必ずしも配線基板の同一面に形成しなくてもよく、一方の面にコンタクトパッドを、他方の面に外部回路接続用の電極パッドを形成し、一方の面と他方の面とを横断する配線パターンで接続するようにしてもよい。例えば、配線基板をフレキシブルな基板とし、一方の面にコンタクトパッドを、他方の面に外部回路接続用の電極パッドを形成すれば、センサチップを配線基板で包むようにして設け、センサ部が形成されていないセンサチップの裏面側に外部回路接続用の電極パッドを位置させ、外部回路との接続を行うことが可能となる。
また、本発明において、センサチップのセンサ部の上面は、配線基板により覆われていなければよく、配線基板の一部をくり抜いた空間(開口)としたり、配線基板を分割して設け、この分割した配線基板の端面を対向させた空間(流体の流れ方向に貫通したスリット)としたりしてもよい。なお、スリットとして設ける場合、このスリットの上面にカバーを設けるようにしてもよい。
また、スルーホールと、このスルーホール内に形成され配線基板の外部回路接続用の電極パッドと接続される導通路とを有する台座を設け、この台座に配線基板を搭載するようにしてもよい。また、この台座と配線基板とで作られる空間にセンサチップを収容するようにしてもよい。
本発明によれば、センサ部と信号取り出し用の電極パッドとをセンサチップの同一面上に形成し、信号取り出し用の電極パッドと外部回路との接続を配線基板を介して行うようにしたので、流速検出部からボンディングワイヤがなくなり、すなわち流速検出部の物理的大きさが小さくなり、安価な構成で、微小流量を計測することができるようになる。
以下、本発明を図面に基づいて詳細に説明する。
〔実施の形態1〕
図1はこの発明の一実施の形態を示す熱式流速センサの要部の斜視図である。この熱式流速センサでは、ヘッダ部12にセンサチップ10をダイアボンド接合し、センサチップ10上の電極パッドP1〜P6とヘッダ部12上の電極ピンT1〜T6との間をワイヤボンド接続ではなく、配線基板18を介して接続している。
図2(a)に配線基板18の平面図を、図2(b)に図2(a)におけるb−b線断面図を、図2(c)に図2(a)におけるc−c線断面図を示す。配線基板18には、その中央部に、矩形状の開口18−1が形成されている。開口18−1の短辺18a,18bは、配線基板18の下面(裏面)18dから上面(表面)18cへ向かって拡がる傾斜面とされている。
また、配線基板18の下面18dには、コンタクトパッドPA1〜PA6と外部回路接続用の電極パッドPB1〜PB6が形成されている。コンタクトパッドPA1〜PA3と外部回路接続用の電極パッドPB1〜PB3とは配線パターンPC1〜PC3によって接続されており、コンタクトパッドPA4〜PA6と外部回路接続用の電極パッドPB4〜PB6とは配線パターンPC4〜PC6によって接続されている。
図1では、図2に示した配線基板18をセンサチップ10上に載置し、センサチップ10の信号取り出し用の電極パッドP1〜P6と配線基板18のコンタクトパッドPA1〜PA6との間、および外部回路接続用の電極パッドPB1〜PB6とヘッダ部12上の電極ピンT1〜T6との間を導電性接合材(半田や接着剤)で接続している。この状態において、配線基板18の開口18−1は、センサチップ10のセンサ部9の上面に位置する。このセンサチップ10および配線基板18が取り付けられたヘッダ部12は、図3に示すようにセンサパッケージ11のブラケット19に接合され、熱式流速センサ13Aとされる。
図4にこの熱式流速センサ13Aの管路15へのセット状況を示す。この図は熱式流速センサ13Aの流速検出部を流体の流れ方向の上流側から見た断面図である。センサチップ10のセンサ部9の上面には配線基板18の開口18−1が位置している。すなわち、センサ部9の上面は、配線基板18で覆われない空間とされている。また、配線基板18の上面18c側には、高さ方向に僅かな隙間H1が設けられている。
流路16を流れる流体は、配線基板18の上面18c側の通路16aと、下面18d側の通路16bを通り、下流へと流れて行く。配線基板18の上面18c側の通路16aを流れる流体は、配線基板18の開口18−1を流通路として、センサチップ10のセンサ部9上を流れる。この際、流体の流れに直交する開口18−1の短辺18a,18bは傾斜面とされているので、センサ部9への流体の流れをスムーズとする。
この熱式流速センサ13Aでは、配線基板18を介してセンサチップ10上の電極パッドP1〜P6とヘッダ部12上の電極ピンT1〜T6とを接続しているので、流速検出部からボンディングワイヤがなくなり、配線基板18の上面18c側の通路16aの断面積を小さくすることができ、センサ部9を通過する流体の速度を増大させて、微小流量を計測することができるようになる。
また、この熱式流速センサ13Aでは、センサ部9と信号取り出し用の電極パッドP1〜P6とをセンサチップ10の同一面上に形成しているので、すなわちセンサチップ10の裏面に外部回路との接続用の電極を形成するという構造をとっていないので、製造工程が簡単であり、安価な構成とすることができる。
また、この熱式流速センサ13Aでは、配線基板18を取り付けたセンサチップ10をセンサアセンブリとし、このセンサアセンブリのヘッダ部12への搭載の時期を、ヘッダ部12のブラケット19への接合後やセンサチップ10の制御基板(図示せず)への接続時というように、ヘッダ部12のブラケット19への接合工程よりも後の工程にずらすことが可能であるので、途中工程に起因する不良発生のための仕損を防止することができ、生産コストを低減させることが可能となる。
すなわち、従来のワイヤボンド工程は、ヘッダ部12をブラケット19へ接合する前の段階でなければ実施できない。熱式流速センサを得るまでは、その後、いくつかの工程を経るが、その間で何か不良が発生すると、ヘッダ部12やセンサチップ10の方に問題がなくても部品の取り外しができないため、救済することができず、仕損となっていた。これに対し、本実施の形態の熱式流速センサ13Aでは、上述したように、センサアセンブリのヘッダ部12への搭載の時期をヘッダ部12のブラケット19への接合工程よりも後の工程にずらすことができるので、仕損を防止することが可能となる。
〔実施の形態2〕
実施の形態1では、配線基板18の中央部をくり抜く形で開口18−1を形成したが、図5(a)に示すように、流体の流れに対しその上流側を開いた開口18−2とし、センサ部9を通過する流体の量を多くするようにしてもよい。
〔実施の形態3〕
また、図5(b)に示すように、配線基板18を2分割し、一方の配線基板18Aの端面18A1と他方の配線基板18Bの端面18B1とを隙間を設けて対向配置するようにしてもよい。これにより、センサ部9の上部に位置する空間が、流体の流れ方向に貫通したスリット18−3とされる。センサ部9の上部に位置する空間をスリット18−3とすることにより、図6に示すように図4で必要としていた配線基板18の上面18c側の通路16aをなくし、センサ部9を通過する流体の速度をさらに高めることが可能となる。
〔実施の形態4〕
実施の形態3(図4)では、配線基板18の下面18d側に通路16bが生じており、これが流速検出部における流路の断面積を広げている。そこで、実施の形態4では、センサチップ10と同程度の厚みの台座20(図7参照)を設け、この台座20を配線基板18の下面18d側に配置することによって(図8参照)、通路16bを塞ぐようにする。すなわち、台座20にセンサチップ10が入る角穴20−1と、電極ピンT1〜T6が入るスルーホール20a〜20fを設け、配線基板18A,18Bとヘッダ部12との間に台座20を位置させる。これにより、配線基板18の下面18d側の通路16bが塞がれ、流速検出部における流路の断面積がほゞスリット8−3の断面積のみとなり、センサ部9を通過する流体の速度をさらに高めることが可能となる。
〔実施の形態5〕
実施の形態1〜4では、配線基板18としてフレキシブル性のない基板を使用しているが、以下に例示するようにフレキシブル性のある基板を使用してもよい。なお、ここでは、センサチップをヘッダ部ではなく基板に搭載する基板搭載型を例にとって説明するが、ヘッダ搭載型でも同様にして構成することができることは言うまでもない。
〔実施の形態5の第1例〕
図9(a)に実施の形態5の第1例の要部の平面図を、図9(b)に図9(a)におけるb−b線断面図を示す。このように、配線基板21をその中央部に開口21−1を形成したフレキシブルな基板とし、この配線基板21の長手方向(流体の流れ方向)の前縁および後縁を下方に湾曲させて、配線基板21の下面21aに形成されている外部回路接続用の電極パッドPB1〜PB6をベース基板22上に形成されている電極パッドPD1〜PD6に導電性接合材を用いて接続するようにしてもよい。
〔実施の形態5の第2例〕
図10(a)に実施の形態5の第2例の要部の平面図を、図10(b)に図10(a)におけるA方向から見た側面図を、図10(c)に図10(a)におけるB方向から見た側面図を示す。このように、配線基板23をベース部23Aと折り曲げ部23B,23Cとを有するフレキシブルな基板とし、ベース部23Aにシリコンチップ10を載せ、シリコンチップ10を包むように折り曲げ部23B,23Cを湾曲させ、折り曲げ部23B,23Cの下面(湾曲させる前の状態では上面)に形成されているコンタクトパッドPA1〜PA6をシリコンチップ10上の電極パッドP1〜P6に導電性接合材を用いて接続するようにし、ベース部23Aの下面(コンタクトパッドPA1〜PA6が形成されている面とは反対側の面)に形成されている外部回路接続用の電極パッドPB1〜PB6をベース基板24上に形成されている電極パッドPD1〜PD6に導電性接合材を用いて接続するようにしてもよい。なお、図示してはいなが、コンタクトパッドPA1〜PA6と外部回路接続用の電極パッドPB1〜PB6とは、配線基板23の表裏面を横断する配線パターンで接続されている。
〔実施の形態6〕
図11(c)に複合基板を用いた熱式流速センサ13Bの斜視図を示す。この熱式流速センサ13Bは、複数の基板の接合体とされており、ベース基板25と、このベース基板25上に設けられる台座(多層基板)26と、この台座26上に設けられる配線基板27A,27Bとから構成され、台座26に設けられた角穴26−1にセンサチップ10を配置している。すなわち、台座26と配線基板27A,27Bとベース基板25とで作られる空間にセンサチップ10を収容している。また、配線基板27Aと27Bとは、その端面27A1と27B1とを隙間を設けて対向配置し、これによりセンサ部9の上部に流体の流れ方向に貫通するスリット27−1を形成している。
台座26には、図11(a)に示すように、その上下面に貫通して導通路PE1〜PE6が設けられている。すなわち、台座26にはスルーホールが設けられ、このスルーホール内に導通路PE1〜PE6が設けられている。ベース基板25には、図11(b)に示すように、台座26の下面26bに露出する導通路PE1〜PE6に対応して、電極パッドPD1〜PD6が形成されている。
配線基板27Aの下面27A2には、台座26の上面26aに露出する導通路PE1〜PE3に対応して、外部回路接続用の電極パッドPB1〜PB3が設けられている。また、配線基板27Aの下面27A2には、台座26の角穴26−1にセットされるセンサチップ10上の信号取り出し用の電極パッドP1〜P3に対応して、コンタクトパッドPA1〜PA3が設けられている。配線基板27Aの下面27A2において、外部回路接続用の電極パッドPB1〜PB3とコンタクトパッドPA1〜PA3とは、図12(a)に配線基板27Aの裏面図を示すように、配線パターンPC1〜PC3によって接続されている。配線基板27Bの下面27B2にも、配線基板27Aと同様にして、コンタクトパッドPA4〜PA6と、外部回路接続用の電極パッドPB4〜PB6と、配線パターンPC4〜PC6が形成されている(図12(b)参照)。
〔熱式流速センサ13Bの組立〕
先ず、台座26の上面26aに配線基板27A,27Bを載せ、台座26の上面26aに露出する導通路PE1〜PE6と配線基板27A,27Bの下面27A2,27B2に位置する外部回路接続用の電極パッドPB1〜PB6とを導電性接合材で接続する。図13に台座26と配線基板27A,27Bとの接合体を裏面側から見た図を示す。これにより、配線基板27A,27BのコンタクトパッドPA1〜PA6と台座26の導通路PE1〜PE6とが、配線パターンPC1〜PC3、外部回路接続用の電極パッドPB1〜PB6を介して接続された状態となる。
次に、この接合体の角穴26−1にセンサチップ10を入れ、センサチップ10上の電極パッドP1〜P6と配線基板27A,27Bの下面27A2,27B2に位置するコンタクトパッドPA1〜PA6とを導電性接合材で接続する。この際、加圧しながら電極パッドP1〜P6とコンタクトパッドPA1〜PA6との接続を図ることにより、強固な接合を得る。そして、この台座26と配線基板27A,27Bとセンサチップ10との接合体をベース基板25に載せ、台座26の下面26bに露出する導通路PE1〜PE6とベース基板25上の電極パッドPD1〜PD6とを導電性接合材で接続し、熱式流速センサ13Bとする。
図14にこの熱式流速センサ13Bの管路15へのセット状況を示す。この図は熱式流速センサ13Bの流速検出部を流体の流れ方向の上流側から見た断面図である。センサチップ10のセンサ部9の上面には配線基板27Aと27Bとの対向空間として作られるスリット27−1が位置している。配線基板27A,27Bの上面側の通路16aを流れる流体は、配線基板27Aと27Bとの間のスリット27−1を流通路として、センサチップ10のセンサ部9上を流れる。
なお、図15に示すように、配線基板27A,27Bの上面にカバー28を接合し、スリット27−1をトンネル状の流路とするようにしてもよい。また、このカバー28は基材素材で作っておき、他の基板と始めから一体となっていてもよい。また、図16に示すように、カバー28にシールド材29をつけて、熱式流速センサ13Bを管路15にセットするようにしてもよい。これにより、カバー28の上面側の通路16aが塞がれ、流速検出部における流路の断面積がほゞスリット27−1の断面積のみとなり、センサ部9を通過する流体の速度をさらに高めることが可能となる。また、熱式流速センサ13Bの取り付け精度にセンサ特性があまり左右されなくなる。
また、図17に示すように、ベース基板25に段差25−1を設け、この段差25−1に台座26と配線基板27A,27Bとセンサチップ10との接合体をセットするようにしてもよい。この例では、スリット27−1の底面の位置をベース基板25の上面25aとほゞ同一とし、配線基板27A,27Bの上面にはカバー28を接合するようにしている。
また、図18にその一例を示すように、ヘッダ部12に配線基板27A,27Bとセンサチップ10との接合体をセットするようにしてもよい。この例では、ヘッダ部12に突部12−1を設け、この突部12−1にセンサチップ10を載せている。また、台座26には、ヘッダ部12上の電極ピンT1〜T6用のスルーホールを設け、このスルーホールから露出する電極ピンT1〜T6に配線基板27A,27Bの下面に位置する外部回路接続用の電極パッドPB1〜PB6を接続するようにしている。
本発明の一実施の形態を示す熱式流速センサの要部の斜視図である。 この熱式流速センサのセンサチップ上に搭載する配線基板の平面図および側断面図である。 センサチップをセンサパッケージのヘッダ部に搭載した熱式流速センサを示す側面図である。 この熱式流速センサの管路へのセット状況を示す断面図である。 配線基板に形成する開口の別の例を示す図である。 配線基板に形成する開口をスリットとした場合の熱式流速センサの管路へのセット状況を示す断面図である。 この熱式流速センサに用いる台座を例示する斜視図である。 台座を用いた場合の熱式流速センサの管路へのセット状況を示す断面図である。 配線基板をフレキシブルな基板とした場合の第1例を示す平面図および側断面図である。 配線基板をフレキシブルな基板とした場合の第2例を示す平面図および側面図である。 複合基板を用いた熱式流速センサの組み立て工程を示す斜視図である。 配線基板の下面(裏面)に形成されたコンタクトバッド、外部回路接続用の電極パッドおよび配線パターンを示す図である。 台座と配線基板との接合体を裏面側から見た図である。 複合基板を用いた熱式流速センサの管路へのセット状況を示す断面図である。 配線基板の上面にカバーを接合する例を示す斜視図である。 カバーにシールド材をつけて熱式流速センサを管路にセットした状態を示す断面図である。 ベース基板に段差を設けた例を示す斜視図である。 ヘッダ部に配線基板とセンサチップとの接合体をセットするようにした例を示す斜視図である。 熱式流速センサのセンサチップの一例を示す斜視図である。 このセンサチップにおけるダイアフラム部の概略断面構造を示す図である。 このセンサチップをセンサパッケージのヘッダ部に搭載した熱式流速センサを示す側面図である。 この熱式流速センサを管路にセットした状態を示す断面図である。 管路の途中を絞りその絞り部に熱式流速センサをセットした状態を示す側断面図である。 図23におけるI−I線断面図である。 熱式流速センサの流速検出部の物理的大きさによって規制される流路の断面積S0を示す図である。
符号の説明
1…基台、2…ダイアフラム部、3…空間、4…ヒータ、 5U,5D…温度センサ、6…スリット、P1〜P6…信号取り出し用の電極パッド、9…センサ部、10…センサチップ、11…センサパッケージ、12…ヘッダ部、T1〜T6…電極ピン、18…配線基板、18−1…開口、PA1〜PA6…コンタクトバッド、PB1〜PB6…外部回路接続用の電極パッド、PC1〜PC6…配線パターン、18−2…開口、18−3…スリット、20…台座、20−1…角穴、20a〜20f…スルーホール、18A,18B…配線基板、21…配線基板、22,24,25…ベース基板、23…配線基板、23A…ベース部、23B,23B…折り曲げ部、26…台座(多層基板)、27A,27B…配線基板、27−1…スリット、PE1〜PE6…導通路、28…カバー、13A,13B…熱式流速センサ。

Claims (7)

  1. 計測対象の流体の速度を検出するセンサ部と,このセンサ部からの信号取り出し用の電極パッドとが同一面上に形成されたセンサチップと、
    前記信号取り出し用の電極パッドと接続されたコンタクトパッドと,外部回路と接続される外部回路接続用の電極パッドと,前記コンタクトパッドと前記外部回路接続用の電極パッドとを接続する配線パターンとを有する配線基板とを備え、
    前記センサチップのセンサ部の上面は前記配線基板により覆われていないことを特徴とするマイクロフローセンサ。
  2. 請求項1に記載されたマイクロフローセンサにおいて、
    前記配線基板は、フレキシブルな基板であることを特徴とするマイクロフローセンサ。
  3. 請求項1に記載されたマイクロフローセンサにおいて、
    前記配線基板は、一方の面に前記コンタクトパッドが形成され、他方の面に前記外部回路接続用の電極パッドが形成されていることを特徴とするマイクロフローセンサ。
  4. 請求項1に記載されたマイクロフローセンサにおいて、
    前記センサチップのセンサ部の上面は、前記配線基板の端面が対向する空間とされ、この空間は前記流体の流れ方向に貫通したスリットとされていることを特徴とするマイクロフローセンサ。
  5. 請求項4に記載されたマイクロフローセンサにおいて、
    前記スリットの上面にカバーが設けられていることを特徴とするマイクロフローセンサ。
  6. 請求項1に記載されたマイクロフローセンサにおいて、
    前記配線基板が搭載される台座を備え、
    前記台座は、スルーホールと、このスルーホール内に形成され前記配線基板の外部回路接続用の電極パッドと接続される導通路とを有する
    ことを特徴とするマイクロフローセンサ。
  7. 請求項6に記載されたマイクロフローセンサにおいて、
    前記センサチップは、前記台座と前記配線基板とで作られる空間に収容されていることを特徴とするマイクロフローセンサ。
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