JP2008215825A - センサ - Google Patents

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靖二 森田
Hiroshi Hatakeyama
洋志 畠山
Shigeru Aoshima
滋 青島
Isamu Warashina
勇 藁品
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Abstract

【課題】センサチップの実装位置の手直し作業が容易であり、かつシール材の基板面上へはみ出しを防止することができるフローセンサを提供する。
【解決手段】実装されたセンサチップ5が段差面から突出する一方、パッケージの外表面には突出しない深さ寸法を有する角穴5Aを設ける。
【選択図】図18

Description

この発明は、流量計に用いられるフローセンサ等のセンサに関するものである。
特許文献1に開示されるハウジング構造を有する流速センサは、平板状のベース部材を貼り合わせたパッケージにセンサチップが内蔵される。ベース部材には、該ベース部材のセンサチップの実装面に平行な溝状の流路が設けられており、この流路の入出口がパッケージの対向する端面に形成される。また、センサチップの電極は、ベース部材に一体形成した電極にワイヤボンディングやはんだバンプによって電気的に接続される。
特許文献2に開示される熱式流量計は、センサチップを実装した基板を管状のボディの内壁に密着させて構成される。このセンサチップ又は基板には実装面に平行な溝が形成されており、ボディの内部において主流路と前記溝によるセンサ流路が形成される。
また、特許文献3に開示されるフローセンサは、台座の角穴にセンサチップを配置し、スリットを設けた配線基板を配置するか若しくは隙間を設けて2枚の配線基板を対向配置してカバーを設けることにより、センサチップのセンサ面上に流路を形成している。なお、センサチップの電極と配線基板の外部回路接続用の電極パッドは、はんだや導電性の接着剤等により接合される。
特開昭60−220864号公報 特開2002−168669号公報 特開2006−118929号公報
図25は、従来のセンサにおけるセンサチップの実装時の状態を示す図であり、特許文献3のセンサを流路に垂直な方向に切った断面を示している。台座401に設けた角穴にセンサチップ400を配置し、センサチップ400の電極と導電性接合材403で配線基板404A,404Bの電極とを接合してから樹脂等のシール材405で封止する。
このとき、台座401の角穴が深いか、導電性接合材403の高さ方向の寸法が足りないために、図25(a)に示すように角穴にセンサチップ400が沈んでしまう場合、上方からチップ400をつまめず、実装位置の手直しが困難である。反対に、導電性接合材403の高さ方向の寸法を大きくする等して、図25(b)のようにチップ400が角穴から突出する構成にすると、突出した部分をつまんで実装位置を手直しすることはできるが、センサチップ400に対して直接機械的な衝撃が加わる可能性がある。また、センサチップ400が台座401から突出しているとシール材405が台座401の面上に広がることから、台座401を介してセンサを接続する場合の制約となる可能性がある。このように、従来のセンサでは、センサチップ400が台座401から突出していてもしていなくてもそれぞれの状態に応じた課題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、センサチップの実装位置の手直し作業が容易であり、かつシール材の基板面上へはみ出しを防止することができる構造を有したセンサを得ることを目的とする。
この発明に係るセンサは、計測対象の気体を検知するセンサチップと、複数の基板を積層して構成され、格納したセンサチップのセンサ面に計測対象の気体を晒すパッケージ内流路を有するパッケージとを備えたセンサにおいて、パッケージが、段差を有するセンサチップの実装用の孔部を備え、孔部が、挿入されたセンサチップが段差面から突出する一方、パッケージの外表面から突出しない深さ寸法を有するものである。
この発明によれば、センサチップを実装する孔部が、挿入されたセンサチップが段差面から突出する一方、パッケージの外表面から突出しない深さ寸法を有するので、段差面で孔部に実装したセンサチップを上方からつまんで実装位置の手直し作業が可能であり、またパッケージの外表面からセンサチップが突出しないことから、シール材が外表の基板面上にはみ出すことを防止することができるという効果がある。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるセンサを示す斜視図であり、3枚の基板を接合してなるパッケージにセンサチップを収納して構成したフローセンサを示している。図1に示すように、実施の形態1によるフローセンサ1では、セラミック基板2a,2b,2cを焼成接合して構成される矩形状のパッケージにセンサチップを内蔵し、該パッケージの平坦な同一端面(基板2c面)に計測対象気体を流すパッケージ内流路の入口3a及び出口3bの双方を設けている。
また、このフローセンサ1は、パッケージ内流路の入口3a及び出口3bのそれぞれに配置したシールリング4を、該パッケージ面(基板2c面)と実装される側の取付面とで挟み込むことにより、流路の密閉性を保ちながら実装することが可能である。
図2は、前述した図1中のフローセンサの組み立て工程を示す斜視図であり、図3は、図2中のA−A線で切った断面図である。図2(a)に示すように、センサチップ設置層となる基板2aの中央部には、センサチップ5の形状に対応した開口(例えば、菱形)の角穴5aが設けられている。この角穴5aにセンサチップ5を挿入する(図2(b)参照)。また、流路層となる基板2bには、図2(c)に示すような溝6が形成されており、この溝6部分がパッケージ内流路となってセンサチップ5のセンサ面が計測対象の気体に晒される。
また、センサチップ5のセンサ面上の電極と基板2bの電極は、図3に示すように導電性接合材20により電気的に接続される。導電性接合材20としては、例えばはんだよりも融点の高い材料である金(融点1000度以上)のバンプ等を用いることができる。この場合、金バンプに熱加圧や熱超音波を併用した加圧を施すことで、センサチップ5と基板2bとを電気的に接続することができる。なお、バンプの形成には、金ワイヤのスタッドバンプ形成法やメッキ法等が用いられる。
導電性接合材20として、はんだや導電性接着剤よりも融点が高い金を使用すると、例えばパッケージと他の基板とを接続する場合やパッケージ端面に電気部品を実装する際、パッケージ内にはんだや導電性接着剤の融点やガラス転移点に近い温度が加わることで、パッケージ内の接続部が短命化するのを抑制する効果が期待される。なお、本発明による導電性接合材20としては、上述した高融点のものに限らず、従来通りはんだ等を用いても構わない。
基板2b上に載置される基板2cには、図2(d)に示すように、溝6の端部の位置に対応して流路の入口3a及び出口3bとなる孔部がそれぞれ形成される。このように基板2a〜2cでパッケージを構成することで、パッケージ内部で折り曲がった流路が形成される。なお、図2では基板2c面に流路の入出口を設けた例を示したが、このパッケージ面のみに限定されるものではない。つまり、本発明の趣旨から逸脱しない範囲でパッケージの他の端面、例えば基板2a面に入出口を設けてもよい。
(1)パッケージ端面の有効利用
図4は、実施の形態1によるフローセンサと従来のセンサとの構成を示す図であり、図4(a)及び図4(b)は従来のセンサを示し、図4(c)は実施の形態1によるセンサを示している。実施の形態1によるフローセンサでは、前述のように、パッケージの平坦な同一面(基板2c面)に流路の入口3a及び出口3bの双方を設けていることから、他のパッケージ面を有効に使用することができる。
例えば、図4(a)に示すように、従来のセンサ100Aでは、センサチップ101と別個に設けたベース基板102にセンサ構成上必要な電気回路が実装されており、このベース基板102上に設けた台座103にセンサチップ101を収容し、隙間を設けて2枚の配線基板104A,104Bが対向配置される。センサチップ101の電極P1〜P6は、配線基板104A,104Bの不図示の配線パターンと導電性接合材で接続される。また、配線基板104A,104Bの配線パターンは、台座103の上下面に露出する導通路であるスルーホールを介してベース基板102の電極パッドPD1〜PD6と電気的に接続される。
また、図4(b)に示す従来のセンサ100Bでは、ヘッダ部105に設けた突部110にセンサチップ101を載せる。また、センサチップ101の電極P1〜P6は、図4(a)と同様に配線基板104A,104Bの不図示の配線パターンと導電性接合材で接続される。これら配線基板104A,104Bの配線パターンは、台座103の上下面に露出するスルーホールを介してヘッダ部105上の電極ピンT1〜T6と電気的に接続される。
このように、従来のセンサを構成するには、ベース基板102やヘッダ部105などをセンサチップ101に接続する工程が必要であり、ベース基板102やヘッダ部105とセンサチップ101との間で電気信号をやり取りするための特別な構成を設けなければならない上、センサの小型化も図れない。
一方、実施の形態1によるフローセンサ1では、流路の入口3a及び出口3bを設けた面をシールするだけで実装可能である上、他のパッケージ面上にセンサ構成上必要な電気回路を形成することができる。例えば、図4(c)に示すように、流路の入口3a及び出口3bを設けた面に対向するパッケージ面(基板2a面)上に、電気信号の外部引き出し用のコネクタ7aや他の電気素子8等のような、従来ではベース基板やヘッダからさらに引き出され電気的に接続された基板等の上に実装していた電気回路の電気部品を全て実装する。
このように電気回路をパッケージの一端面に集約することにより、センササイズを格段に小型化することが可能である。また、ベース基板やヘッダが不要であることから、部品点数を削減することができ、コスト的にも有利である。
なお、図4(c)では、流路の入口3a及び出口3bを設けた面に対向するパッケージ面(基板2a面)上に電気回路を実装する例を示したが、他のパッケージ面に実装する構成であってもよい。例えば、図4(c)に示す外部引き出し用のコネクタ7aをパッケージ側面(基板2a,2c面に垂直なパッケージ面)に実装する構成などが考えられる。
図5は、実施の形態1によるフローセンサの実装例を示す図であり、計測対象の気体が流れる管路13に実装する場合を示している。図5(a)において、管路13のセンサ取付部には、フローセンサ1へ流体を流すための貫通孔11a,11bが設けられており、該貫通孔11a,11bの周囲にはシールリング4をはめ込む溝部が形成されている。
フローセンサ1は、シールリング4を介してパッケージ内流路の入出口と貫通孔11a,11bとを合わせて配置し、カバーとなる固定用ブラケット10をかぶせて固定ねじ9で管路13の取付部に設けたねじ穴12に螺合する。これにより、シールリング4が前記溝部でつぶされて、パッケージ内流路や管路13の密閉性が保たれる。このようにして、フローセンサ1は、図5(b)に示すように管路13の取付部に実装される。
図5から明らかなように、実施の形態1によるフローセンサ1では、パッケージの同一端面にパッケージ内流路の入出口を設けたので、該パッケージ端面のみを介して管路13に実装すればよい。従って、従来のようにセンサ全体をシールしたり、センサ周囲に充填材を施す必要がなく、狭い設置スペースであっても十分に対応することができる。
また、図5中のB−B線で切った断面図である図6に示すように、上述のように取り付けたフローセンサ1では、基板2aに設けたセンサチップ収納用の孔部の内壁とこれに収納したセンサチップ5の側壁との間に形成される隙間に樹脂シール材14を施して密封されており、パッケージ内流路の入口3a及び出口3bと管路13の貫通孔11a,11bとの接続がシールリング4により密封される。このように、フローセンサ1は、外気から遮断されているので、管路13を流れる計測対象の気体が貫通孔11a及び流路入口3aを介してパッケージ内流路に流入し、流路出口3b及び貫通孔11bを介して管路13へ流出する。
次に、実施の形態1によるフローセンサのシール態様について説明する。
先ず、比較のため、特許文献2に開示される従来のフローセンサを例に挙げてシール態様を説明する。図7は、特許文献2に開示される従来のフローセンサのシール態様を説明するための図であり、図7(a)は従来のフローセンサを示す斜視図(特許文献2、第4図参照)であり、図7(b)は図7(a)中のフローセンサをシールした態様を示す斜視図、図7(c)は図7(b)中のB1−B1線で切った断面の拡大図である。図7(a)に示すように、特許文献2に開示される従来のフローセンサでは、流路となる溝6を跨ぐようにセンサチップ5が基板面上に取り付けられ、センサチップ5の両側に形成される開口部がそれぞれ流路の入口3a及び出口3bとなる。計測対象の気体は、図7(a)中の矢印の方向に入口3aから流入しパッケージ内流路を通過して出口3bから流出する。
また、特許文献2に開示される従来のフローセンサでは、溝6を形成した基板面上にセンサチップ5が配置されており、溝6を形成した基板面とセンサチップ5とが同一平面上にない。このため、溝6を形成した基板面を基準とすると、センサチップ5の高さ分だけ基板面から突出する。このように、溝6を形成した基板面とセンサチップ5とが同一平面上にない場合、図7(c)に示すように、センサチップ5の側面と上記基板面との間にコーナー部分14aが形成される。
図7(b)に示すように、従来のフローセンサに対して、ペースト状のシール材14を施してシールする場合、上述したコーナー部分14aにシール材14が十分に行き渡らず、コーナー部分14aからシールが破れて流体が漏れる可能性がある。また、弾性部材等をシール材として配置した場合は、コーナー部分14aにおける段差でシールができなかったり、コーナー部分14aでシール材14を屈曲させてシールすると経年変化によって流体の漏れ原因になることも考えられる。このように、従来のフローセンサは、シール実施が困難な構造を有している。
これに対して、実施の形態1によるフローセンサ1では、パッケージ内流路の入出口が形成される端面が平坦な面であることから、例えばシールリング4でパッケージ内流路の入出口をシールしても漏れ要因となる部位が形成されない。このように、実施の形態1によるフローセンサ1では、シールが容易である上、シール漏れを低減することができることからセンサの圧力と流量の特性が安定させることができる。
また、実施の形態1によるフローセンサ1は、以下のような構成であってもよい。
図8は、実施の形態1によるフローセンサの他の構成を示す図であり、フローセンサ及びそのパッケージを構成する各基板を斜視図で示している。図8に示すフローセンサは、上述したものと同様に、セラミック基板2a,2b,2cを焼成接合して構成される矩形状のパッケージにセンサチップを内蔵するが、パッケージ内流路の入口3a及び出口3bを設けた端面側からセンサチップ5をはめ込み、平坦な端面(基板2c面)となるように構成している。
図8に示すフローセンサのパッケージは、底板となる基板2a上に、パッケージ内流路となる溝6を形成した基板2bを積層し、その上に溝6と同一形状の溝にセンサチップ5をはめ込むための段差部5bを形成した基板2cを積層して接合することにより構成される。基板2cにおける段差部5bにセンサチップ5をはめ込むことにより、センサチップ5の両側の開口部がパッケージ内流路の入口3a及び出口3bとなる。なお、段差部5bは、センサチップ5をはめ込むことにより、基板2c面とセンサチップ5の裏面とが同一平面上になるような深さに形成する。
このように構成することでも、図1で示した構成と同様の効果を得ることができる。
図9は、図8中のフローセンサの構成を説明するための図であり、図9(a)は斜視図、図9(b)は図9(a)中のB2−B2線で切った断面図、図9(c)はシール態様を示している。図9(a)に示すように、このフローセンサ1では、センサチップ5の裏面がパッケージ内流路の入口3a及び出口3bが形成される基板面と同一面になる。また、段差部5bは、センサチップ5の位置決めの自由度を持たせるため、センサチップ5の幅より若干大きく形成されている。
また、このパッケージでは、図9(c)に示すようにチクソ性を有するシール材14をセンサチップ5の側面と段差部5bとの間に充填することにより、パッケージ内流路のシールと位置固定の双方を行う。このようにすることで、シール材14がセンサチップ5の側面と段差部5bとの間に収まってパッケージ内流路に流れ込むことを防止することができる。これにより、一定の流路断面が得られることからセンサ特性を安定化できる。なお、シール材14が基板面側にあふれても研磨して平坦にすることが可能である。
さらに、この構成においても、図1等で示した構成と同様に平坦な同一端面にパッケージ内流路の入口3a及び出口3bが形成されることから、漏れ要因のない確実なシールが可能である他、図9(c)に示すようにシールリング4により入口3aと出口3bをそれぞれ別個にシールすることができる。
また、センサチップ5として、流路幅と同程度のものが得られる場合は以下のようにパッケージを構成してもよい。
図10は、実施の形態1によるフローセンサの他の構成を示す図であり、図10(a)は斜視図、図10(b)は図10(a)中のB3−B3線で切った断面図、図10(c)はシール態様を示している。このフローセンサでは、図10(b)に示すように、流路側にせり出すように位置決め部6Aを設けられており、基板2cに設けた溝にはめ込んだセンサチップ5が位置決め部6A上に配置される。これにより、センサチップ5の裏面がパッケージ内流路の入口3a及び出口3bが形成される基板面と同一面になるパッケージが構成される。
また、このパッケージにおいても、図10(c)に示すように、センサチップ5の側面と位置決め部6Aにより流路側が遮られた溝内壁との間にチクソ性を有するシール材14を充填することにより、パッケージ内流路のシールと位置固定の双方を行う。このようにすることで、シール材14がセンサチップ5の側面と溝内壁との間に収まってパッケージ内流路に流れ込むことを防止することができる。これにより、一定の流路断面が得られることからセンサ特性を安定化できる。
さらに、この構成においても平坦な同一端面にパッケージ内流路の入口3a及び出口3bが形成されることから、漏れ要因のない確実なシールが可能である他、図10(c)に示すようにシールリング4により入口3aと出口3bをそれぞれ別個にシールすることができる。
(2)パッケージ内流路の改良
図11は、実施の形態1によるフローセンサのパッケージ内流路の構成例を示す上面図であり、流路を視認できるようにするために上部構成を透明にして記載している。従来のフローセンサでは、計測対象の気体の平均流速をかせぐために、図11(a)に示すような直線上の流路とするのが一般的であった。この構成において、計測対象の気体中に粉塵が含まれていると、何の障害もなく粉塵がセンサチップ5のセンサ面(流体検出部)に達し、計測に必要な温度分布にゆがみを与えたり、電解腐食の発生要因になっていた。
そこで、実施の形態1によるフローセンサ1では、例えば図11(b)に示すように、パッケージの同一端面に流入口3aと流出口3bを有するパッケージ内流路6Aとして基板2b面に平行に曲がりくねった流路を構成する。このように構成することにより、パッケージ内流路6Aに慣性除塵によるエアロゾル除去を行う機能を持たせている。
このように構成すると、パッケージ内流路6Aの角部15を曲がって計測対象の気体が流れる際、該気体中に含まれる粉塵のうち角部15を曲がりきれない分は、流路6Aの内壁に衝突して角部15周辺に留められる。なお、パッケージ内流路6Aにおいて、角部15の角度を直角若しくはそれ以下の鋭角にすることで、慣性除塵の効果をより高めることができる。
また、基板2b面に平行に流路を単に曲がりくねらすだけでなく、図11(c)に示すようにパッケージ内流路6Bとして、流路中に分岐した一方を短い袋小路にしたT字路を設け、該T字路に入るまでの流路幅を絞る絞り部16を設けたり、曲がり角に段差を設けた構成であってもよい。
図11(c)のように構成すると、パッケージ内流路6Bを流れる計測対象の気体に含まれる粉塵が、絞り部16を通過できずにその入口部分に留められる他、絞り部16を通過してもT字路の袋小路の内壁に付着して集塵される。ここで、流路内で粉塵粒子が付着する部分である集塵用インパクタには、計測対象の気体のエアロゾルにおける一定粒径以上の空気動力学的粒径を有する粒子が衝突し、再飛散や重力による落下等がない限り該インパクタに粉塵粒子が付着したままとなる。
なお、従来のフローセンサでは、パッケージ内流路の入口の上流にメッシュやフィルタを設けて除塵する場合があるが、実施の形態1によるフローセンサ1では、上述のようなパッケージ内流路構成とすることで、メッシュやフィルタを設けなくても除塵効果を確保することができる。
図12は、実施の形態1によるフローセンサのパッケージ内流路の他の構成例を示す図であり、基板面に垂直な方向(縦方向)に流路を曲げた構成を示している。図12(a)は、該流路構成を有するフローセンサの組み立て工程を示しており、図12(b)は、図12中のC−C線で切ったフローセンサの断面図を示している。なお、図12(a)の上段の斜視図では、基板の積層状態を視認しやすくするために基板の厚みを強調して記載している。
図12(a)のように、基板2a−1には、センサチップ5を嵌合する角穴5aが形成されている。また、基板2a−2には、角穴5aの他、流路における集塵用のインパクタとなる孔部6aが形成されている。さらに、基板2a−3には、角穴5aの他、集塵用インパクタへ計測対象の気体を導く流路及び集塵用インパクタから下流へ計測対象の気体を導く流路を構成する孔部6bが形成されている。なお、ここでは、基板2a−3において、角穴5aに関して対称に孔6bを設けることにより、逆流気体に対しても集塵機能を持つように構成した例を示している。これら3枚の基板2a−1〜2a−3を積層することにより、センサ設置層となる基板2aが構成される。
流路層となる基板2bには、センサチップ5のセンサ面に計測対象の気体を晒すための溝6dと、前述の集塵用インパクタに計測対象の気体を入出する経路となる孔部6cが形成されている。この基板2bは、図12(a)に示すように基板2a上に積層される。また、基板2c−1には、基板2bの孔部6cに連通する孔部6eが形成されており、基板2c−2には、基板2c−1の孔部6e,6eに連通するパッケージ内流路の入口3a及び出口3bが形成されている。
これら基板2c−1,2c−2を基板2b上に順に積み上げて焼成等により各基板を接合することにより、図12(b)に示すように、基板面に垂直な方向(縦方向)に曲がる流路を有するパッケージが構成される。なお、図12の例では、孔部6eを形成した基板2c−1上に基板2c−2を積層する場合を示したが、基板2c−1に流路の入口3a及び出口3bを形成して流路層上に積層する基板数を削減してもよい。
図13は、図12に示す流路構成を有するフローセンサの除塵効果を説明するための図である。図13には特に図示していないが、このフローセンサにおいてもパッケージ基板に設けたセンサチップ収納用の孔部の内壁とこれに収納したセンサチップ5の側壁との間に形成される隙間に樹脂シール材を施して密封される。図13(a)に示すように基板面に垂直な方向に曲がる流路の折り返し部分17は、上述した基板面に平行に流路を曲げた場合と同様に集塵用のインパクタとして機能する。また、この構成においても、流路の曲がり角が鈍角であると、粉塵の捕集効果は小さくなる(図13(b)参照)。一方、図13(c)に示すように流路の曲がり角が鋭角であると、粉塵の捕集効果は大きくなる。
上述したようなパッケージ内流路を基板面に垂直な方向に曲がる流路とする構成は、上述した基板面に平行な方向に流路を屈曲させた構成よりも、パッケージ内流路を構成するための抜き打ち形状が複雑にならないので、寸法精度を出しやすく、製造が容易である。また、基板面に平行な方向に屈曲させる場合と比較してパッケージの幅方向の寸法を小さくすることも可能である。
なお、パッケージ内流路の構成として、基板面に平行な方向に折り曲げる場合と基板面に垂直な方向に折り曲げる場合を別個に説明したが、基板面に平行な方向に折り曲げ、かつ基板面に垂直な方向に折り曲げた流路としてもよい。また、集塵用のインパクタとなり得る構成を基板面に垂直な方向に設けても構わない。
(3)パッケージ実装構造の改良
図14は、実施の形態1によるフローセンサの実装構成例を示す図である。図14(a)に示す実装構成では、フローセンサ1のパッケージ内流路の入出口と実装される側の計測対象の気体の取り出し用孔(流路の入口と出口に連通する両端には差圧がある)とをシールリング4を介して配置し、固定用ブラケット10をかぶせ、固定ねじ9を実装される側のねじ穴に螺合して固定する。
また、図14(b)に示す実装構成では、平板を断面U字状に折り曲げた部材にパッケージ内流路の入出口に連通させる孔部と固定用ねじの通し穴9aとを設けた簡易な構造の固定用ブラケット10aを用いる。フローセンサ1は、この固定用ブラケット10a上に充填材18で一体の構造体となるように取り付けられる。これを実装するには、パッケージ内流路の入出口に連通する固定用ブラケット10aの孔部と、実装される側の計測対象気体の取り出し・戻し用の孔部とをシールリング4を介して配置し、通し穴9aを介して固定ねじを実装される側のねじ穴に螺合する。
これにより、図14(b)中のD−D線で切った断面図に示すシールリング4が、固定用ブラケット10aの底面と実装される側の取付面との間でつぶされて、パッケージ内流路の密閉性が保たれる。なお、図14(b)に示す固定用ブラケット10aは、プレス加工で廉価に作成することができ、図14(a)に示す実装構成よりも簡易でかつコスト的に有利なセンサを提供することができる。
図15は、実施の形態1によるフローセンサの他の構成例を示す図であり、図15(a)はフローセンサ1の断面図、図15(b)はパッケージ外部を樹脂で覆った構成の断面図を示しており、図15(c)は実装時における図15(b)中のD部分の拡大図である。図15に示す構成では、図15(a)に示すフローセンサ1のパッケージを、外部取り出しケーブル7cに繋がるコネクタ7bを取り付ける部分とパッケージ内流路の入口3a及び出口3bの部分とを残して樹脂19で覆っている。なお、図15(a)には特に図示していないが、このフローセンサにおいてもパッケージ基板に設けたセンサチップ収納用の孔部の内壁とこれに収納したセンサチップ5の側壁との間に形成される隙間に樹脂シール材が施されて密封される。
このような樹脂19による被覆は、パッケージの周りに溶融した樹脂19を型に合わせて流し込んで固める一体成型により可能である。なお、ナイロンやABSなどを用いる従来のプラスチック成型では、射出圧力が数百〜1トン/cm2以上となり電子部品が圧力ダメージを受ける可能性がある。一方、熱可塑性のホットメルト接着剤を用いると、数〜50kgf/cm2程度の低い射出圧での成型が可能である。そこで、図15に示すセンサでは、熱可塑性のホットメルト接着剤を樹脂19として用いて一体成型している。なお、センサパッケージにダメージを与えない低圧形成が可能な材料ならば、ホットメルト接着剤以外を用いても構わない。
また、パッケージ内流路の入口3a及び出口3b周辺部分には、図15(b)に示すようにブッシュ状の凸部19aを樹脂19で形成する。樹脂19は硬度の低い樹脂であるので、凸部19aは、実装時にシールリングと同様に機能して、図15(c)に示すように取付部の溝部でつぶれて流路を外気から密閉する。このように、図15に示す構成とすることにより、シールリングを用いなくても実装可能であり、シールリングを安定して配置できない箇所にセンサを取り付ける場合(例えば、鉛直面への設置)に有効である。
図16は、実施の形態1によるフローセンサの他の構成例を示す図であり、図16(a)はセンサ下方からの斜視図を示し、図16(b)はセンサ上方からの斜視図を示している。なお、図16(b)は、フローセンサ1Aの内部を視認できるように樹脂19内の構成を破線で記載している。図17は、図16中のフローセンサの使用状態を説明するための図であり、図17(a)は側面図、図17(b)は上面図を示し、図17(c)は図17(b)中のD1−D1線で切った断面図を示している。図17(c)には特に図示していないが、このフローセンサ1Aにおいてもパッケージ基板に設けたセンサチップ収納用の孔部の内壁とこれに収納したセンサチップ5の側壁との間に形成される隙間に樹脂シール材を施して密封がなされる。
フローセンサ1Aは、図16(b)に示すように、外部引き出し用のコネクタ7aが露出するようにフローセンサ1のパッケージを樹脂19で覆って構成され、樹脂19により図16(a)に示すような下方に突出した管状のチューブ差し込み部3A,3Bが形成される。また、チューブ差し込み部3A,3Bには、図16(a)及び図17(c)に示すように、パッケージ内流路の入口3aに連通する流入孔3a−1及び出口3bに連通する流出孔3b−1をそれぞれ形成する。これら樹脂19による外部構成は、図15と同様にパッケージの周りに溶融した樹脂19を型に合わせて流し込んで固める一体成型により作成可能である。
図17(a)に示すように、チューブ差し込み部3Aには、計測対象気体の導入用のチューブ3A1が差し込まれ、チューブ差し込み部3Bには、計測対象気体の流出用のチューブ3B1が差し込まれる。チューブ3A1を介して導入された計測対象の気体は、チューブ差し込み部3Aの流入孔3a−1及びこれに連通する入口3aを経由してパッケージ内流路に流れ込み、パッケージ内流路の出口3b及びこれに連通する流出孔3b−1を経由してチューブ3B1へ流出する。これにより、パッケージ内流路の気体の流れがセンサチップ5により検出される。
このように、フローセンサ1Aは、チューブ3A1,3B1を介して計測対象気体の取り込みと戻しが可能な設置対象であれば取り付けが可能であり、固定ねじによるねじ止めが不要で、計測現場における取り付けも容易である。また、計測対象気体の管路等にフローセンサ1Aを設置するスペースがない場合であっても、チューブ3A1,3B1を引き回してスペースのとれる場所に取り付けることが可能である。このように、フローセンサ1Aは、設置の自由度が高く、より複雑な現場での計測作業にも対応することができる。
(4)流量計への適用例
実施の形態1によるフローセンサ1は、例えば参考文献1に開示される流量計に好適に実装することができる。参考文献1に開示される流量計では、特許文献3に示すような従来のフローセンサを用いていたが、該センサはマウンタなどの自動機で実装することができず、流量計内の回路基板に接着剤で取り付けられていた。また、特許文献3に示すような従来のセンサは、センサチップがダイボンド、ワイヤボンドで基板に実装されることから、センササイズが大きくなる分だけ流量計の大型化の要因となっていた。
(参考文献1)国際公開番号WO2005/121718(第1図参照)
そこで、実施の形態1によるフローセンサ1を、従来のフローセンサの代わりに流量計に実装することで、流量計の製造を容易化することができ、また流量計の小型化も図ることができる。つまり、フローセンサ1は、上述したように基板を接合してなるパッケージチップとして構成されており、流量計内の回路基板上に実装する他の電気部品と同様にチップマウンタなどの自動機で実装することができる。また、フローセンサ1は、電気的な接続にワイヤボンドを用いないので設置スペースが狭い場合でも取り付けが可能である。これにより、フローセンサ1の設置に必要なスペースを削減することができ、流量計自体の小型化も図ることができる。
(5)センサ設置構造の改良1
フローセンサ1では、例えば図2に示すような基板2a〜2cを積層して接合しパッケージを構成した後、導電性接合材を用いて基板2bの電極とセンサチップ5のセンサ面における電極とを電気的に接続しつつ角穴5aにセンサチップ5をフェイスダウン実装し、その後樹脂シール材を塗布する。
図18は、パッケージへのセンサ実装例を説明するための図であり、図18(a)及び図18(b)は従来のセンサチップ実装用の角穴を示し、図18(c)は段差を有する孔としてセンサチップ実装用の角穴を構成した場合を示している。図18(a)に示すように、センサチップ5の厚みより角穴5aが深いか、導電性接合材の高さ方向の寸法が足りないため、角穴5aにセンサチップ5が沈んでしまうと、センサチップ5をつかみにくくなり、角穴5aに挿入し嵌合した後のセンサチップ5の実装位置の手直しが困難である。
また、図18(b)に示すように、センサチップ5の厚みより角穴5aを浅くするか、導電性接合材の高さ方向の寸法を増やすなどして、角穴5aに嵌合したセンサチップ5が基板2a面から突出する場合、上方からセンサチップ5をつかむことができ実装位置の手直しは容易である。しかしながら、基板2a面から突出するので、センサチップ5に直接機械的な衝撃が加わったり、樹脂シール材が基板2a面の部品実装部へ広がる可能性がある。このように、角穴5aからセンサチップ5が突出してもしていなくても、それぞれの状態に固有の課題が存在していた。
そこで、実施の形態1では、図18(c)に示すような段差21を有する孔部を、センサチップ実装用の角穴5Aとしている。この角穴5Aにセンサチップ5をフェイスダウン実装すると、センサチップ5は、段差21からは突出するが、基板2a面からは突出しない。このように構成することで、センサチップ5の段差21から突出した部分をつかんで、センサチップ5の実装位置の手直しを行うことができる。また、センサチップ5をパッケージ内に封止するのに必要な量の樹脂シール材14を加えても、角穴5Aの段差21上には広がるが、基板2a面上の電気部品まで広がることはない。
また、樹脂シール材14としてチクソ性のある材料を用い、センサチップ5を角穴5A(この場合、段差のない通常の角穴であってもよい)に嵌合した際におけるセンサチップ5の側面と角穴5Aの内壁との隙間にシール材14を充填する。これにより、センサチップ5のシールと流路断面積の一定化の双方を実現することができる。この場合、シール材14の充填量は、流路内に液だれの起こらない適切な注入が行えるディスペンサの注入圧力及び注入時間等の注入条件を決定しておき、これに基づいて注入量管理を行う。
なお、上記説明では、図18(c)に示したセンサ設置構造をフローセンサ1に適用する場合を示したが、パッケージ開口にセンサチップを実装するセンサであれば、フローセンサ1以外の構成のセンサであってもよい。
(6)センサ設置構造の改良2
角穴5aにフェイスダウン実装されたセンサチップ5の電極と基板2bの電極とを電気的に接続するにあたり、センサチップ5を基板2bに押し付ける強度や導電性接合材のつぶれしろ(溶けしろ)のばらつきなどによって、センサチップ5の高さ方向の寸法にばらつきが生じる場合がある。このようにセンサチップ5の高さ方向の寸法がばらつくと、流路とこれに晒されたセンサ面で規定される流路断面積が不均一になってセンサ特性がばらついてしまう。
そこで、実施の形態1によるフローセンサ1では、センサチップ5の高さ方向の位置(角穴5aの深さ方向の位置)を一定に保つためのスペーサ部を基板2b上に設けている。図19は、実施の形態1によるフローセンサのスペーサ部の一構成を示す図であり、図19(a)は上面図を示しており、図19(b)は図19(a)中のE−E線で切った断面図を示している。なお、図19(a)では、パッケージの同一端面に流入口3aと流出口3bを有する流路とセンサチップ5との関係を視認できるようにするため上部構成を透明にして記載しており、図19(b)では、センサチップ5の記載を省略している。
スペーサ部22は、図19(b)に示すように一定の高さ寸法(角穴5aの深さ方向に沿った寸法が一定)を有し、図19(a)に示すようにセンサチップ5の各辺に対応して設けられる。なお、スペーサ部22は、基板2bと共にセラミック材で一体成型される。角穴5aにフェイスダウン実装されたセンサチップ5の電極と基板2bの電極とを電気的に接続するにあたり、図19(b)に示す角穴5aにセンサチップ5を押し込んでも、スペーサ部22がストッパの役割を果たし、センサチップ5が過度に基板2bに押し付けられることはない。
また、スペーサ部22は、一定の高さ寸法を有していることから、角穴5aに実装したセンサチップ5の高さ方向の寸法がばらつくことがなく、流路断面積が一定に保たれる。これにより、均一なセンサ特性を得ることができる。なお、上記図15に示した構造は、パッケージの実装用孔部にセンサチップを実装するセンサであれば、フローセンサ1以外の構成のセンサに適用することも可能である。
図20は、実施の形態1によるフローセンサのスペーサ部の他の構成を示す図であり、図20(a)は上面図を示しており、図20(b)は図20(a)中のF−F線で切った断面図を示している。なお、図20(a)では、パッケージの同一端面に流入口3aと流出口3bを有する流路とセンサチップ5との関係を視認できるようにするため上部構成を透明にして記載しており、図20(b)では、センサチップ5の記載を省略している。
スペーサ部22aは、図20(b)に示すように一定の高さ寸法(角穴5aの深さ方向に沿った寸法が一定)を有し、図20(a)に示すように、流路に沿って溝6の土手状に形成される。なお、スペーサ部22aも基板2bと共にセラミック材で一体成型される。
角穴5aにフェイスダウン実装したセンサチップ5の電極と基板2bの電極とを電気的に接続するにあたり、図20(b)に示す角穴5aにセンサチップ5を押し込んでも、スペーサ部22aがストッパの役割を果たし、許容される強度以上にセンサチップ5が基板2bに押し付けられることはない。
また、スペーサ部22aも一定の高さ寸法を有していることから、角穴5aに挿入したセンサチップ5の高さ方向の位置がばらつくことがなく、流路断面積が一定に保たれる。これにより、均一なセンサ特性を得ることができる。さらに、溝6の土手状に形成したスペーサ部22aでは、導電性接合材による接続部を保護する絶縁樹脂材が流路まで広がることを防止する防波堤として機能する。
なお、上記説明では、図19及び図20に示したセンサ設置構造をフローセンサ1に適用する場合を示したが、パッケージに設けた開口部にセンサチップを挿入し、そのセンサ面とこれに対向するパッケージ内の基板面との間に計測対象の気体を流すパッケージ内流路が形成されるセンサであれば、フローセンサ1以外のセンサに適用してもよい。
(7)温度制御機構
熱式フローセンサにおいて、計測対象の気体の流れが止まり、パッケージ内流路に気体が滞っている場合、センサ表面に結露や水分付着が生じて、センサ面上における計測対象の気体の熱の関係が崩れ、気体流量に対するセンサ精度が劣化したり、センサ出力が正しくならないことがある。そこで、実施の形態1によるフローセンサ1では、パッケージを構成する基板に加熱用のヒータパターンを形成し、センサチップ上の温度検出部で検出された周囲温度に基づいて温度制御がなされる。
図21は、ヒータパターンを施した基板を用いたフローセンサの組み立て工程を示す図であり、セラミック基板2a−1A、2a−2A、2b−1A、2b−2Aの順に積層してパッケージを構成する。基板2a−1Aには、センサチップ5を挿入する角穴5aが形成されている。また、基板2a−2Aには、角穴5aの他、この角穴5aの周囲にヒータパターン23が形成されている。
基板2b−1Aは、パッケージ内流路となる溝6が設けられたセラミック基板であり、この溝6の長手方向の両側にヒータパターン23がジグザク状に形成されている。また、基板2b−2Aは、ヒータパターン23のないセラミック基板であり、中央にパッケージ内流路となる溝6が設けられている。
これら基板2a−1A、2a−2A、2b−1A、2b−2Aを順に積層し、図12中の基板2c−2に相当するパッケージ内流路の流入口3a及び流出口3bを設けた不図示のセラミック基板を基板2b−2A上に積層して焼成結合することにより、パッケージ壁内にヒータパターン23が施されたセンサ用パッケージが構成される。なお、ヒータパターン23がパッケージ内流路に剥き出しになると、電解腐食が発生して故障の原因となるため、ヒータパターン23は、基板組み上げ時に流路が形成される部分には形成しない。
図22は、ヒータパターンを有するフローセンサを示す断面図であり、図1と同様にパッケージの同一端面に流路の入出口を設けたセンサを示している。図22には特に図示していないが、このフローセンサにおいてもパッケージ基板に設けたセンサチップ収納用の孔部の内壁とこれに収納したセンサチップ5の側壁との間に形成される隙間に樹脂シール材を施して密封がなされる。また、図23は、実施の形態1によるフローセンサのセンサチップを示す斜視図である。図22において、基板2a−2A,2b−1Aは、図21と同様にヒータパターン23が施されている。パッケージ内流路の入口3aに流れ込んだ計測対象の気体は、溝6からなる流路を経由して出口3bから流出する。なお、パッケージ内流路に流れ込んだ計測対象の気体は、センサ面上の温度検出部で温度が検出される。
また、図22に示すセンサチップ5は、例えば図23のように構成されており、金属薄膜のヒータ23a、ヒータ23aの両側に形成された金属薄膜の感熱抵抗体からなる温度センサ24a,24b、金属薄膜の感熱抵抗体からなる周囲温度センサ25、及び信号取り出し用の電極パッドP1〜P6を備える。なお、ヒータ23aと温度センサ24a,24bとによって、センサ部26が構成される。
センサ部26を気体流速計測に用いる場合、ヒータ23aは、周囲温度センサ25で計測される周囲温度より一定の温度高くなるように駆動され、温度センサ24a,24bは定電流又は定電圧で駆動される。計測対象の気体の流速が零の時には温度センサ24a,24bの温度は同一になり、温度センサ24a,24bの抵抗値に差は生じない。
計測対象気体の流れがあるときには、上流に位置する温度センサ24aは、ヒータ23aの方向へ向かう気体の流れにより熱が運び去られるので冷却される。一方、下流に位置する温度センサ24bは、ヒータ23aの方向からの気体の流れによって熱せられる。
これによって、上流側温度センサ24aと下流側温度センサ24bの抵抗値に差が生じ、この抵抗値の差を電圧値の差として検出することにより、計測対象の気体の流速vが求められる。この流速vに流路の断面積Sを乗じることによって計測対象の気体の流量Qが求められる。
また、センサ部26を気体熱伝導率計測に用いる場合、ヒータ23aは、周囲温度センサ25で計測される周囲温度より一定の温度高くなるように駆動され、このときのヒータ電圧と電流からヒータ23aで消費されるヒータ電力Phが求められる。ヒータ電力Phは、センサ部26が晒されている気体の熱伝導率に応じて変化するため、ヒータ電力Phから熱伝導率を求めることができる。なお、気体の熱伝導率計測では、流速がゼロでないとき誤差が生じるため、流速ゼロの状態であるか否かをヒータ23aの両側の温度センサ24a,24bの抵抗値に差が生じていないことで確認することができる。
図24は、ヒータパターンを有するフローセンサを制御する温度制御装置及びフローセンサ制御装置の構成を示す図である。図24に示す温度制御装置27及びフローセンサ制御装置31は、通信可能な別個の装置として構成してもよく、同一装置における一つの機能モジュールとして構成してもよい。
図24において、温度制御装置27は、温度センサ入力部28、ヒータパターン出力制御部29及び演算処理部30を備える。温度センサ入力部28は、フローセンサ1の外部引き出し用コネクタ7bを介して、流路内温度を捉える温度センサ24cにより検出された周囲温度を入力する。図24に示す温度センサ24cは、フローセンサ1のパッケージ端面に実装したサーミスタを用いている。なお、温度センサ24cとしては、サーミスタの代わりに熱電対を用いてもよく、またパッケージ端面に実装可能な他の温度検出器であっても構わない。
また、温度センサ24cとしては、上述のようにフローセンサ1のパッケージ端面に実装したサーミスタを用いる構成の他、センサチップ5の流路に面したセンサ表面にパターン形成して実装してもよく、流路に面した側の裏面となる基板側のセンサ表面に実装してもよい。なお、基板側のセンサ表面に実装する場合、温度センサ24cは、センサチップ5を介して流路内から伝わる熱を捉えて計測した温度を流路内温度として出力する。
ヒータパターン出力制御部29は、ヒータパターン23への通電量を制御する。演算処理部30は、温度センサ入力部28により入力された周囲温度に基づいてヒータパターン出力制御部29を制御する。なお、温度制御装置27は、マイコン制御による通常の温度調節器等を用いて実現可能である。また、温度制御装置27の全て或いはその一部をフローセンサ1内に構成しても構わない。
また、フローセンサ制御装置31は、ヒータ駆動部32及び温度センサ入力部33を備える。ヒータ駆動部32は、センサ部26のヒータ23aの駆動を制御するとともに、該ヒータ23aに流れる電流値をモニタ機能を有する。温度センサ入力部33は、センサ部26の温度センサ24a,24bの出力から気体流量を計測する。なお、フローセンサ制御装置31は、マイコン制御による制御機器等を用いて実現可能である。また、フローセンサ制御装置31の全て或いはその一部をフローセンサ1内に構成しても構わない。
次に動作について説明する。
先ず、温度制御装置27による温度制御について説明する。
温度制御装置27の温度センサ入力部28は、外部引き出し用コネクタ7bを介して、温度センサ24cにより検出されたフローセンサ1の流路内温度(基板内温度)を入力する。演算処理部30は、温度センサ入力部28から流路内温度(基板内温度)を入力すると、内部メモリに格納されている所定の使用温度と比較し、比較結果に基づいて基板内温度が前記使用温度になるようにヒータパターン出力制御部29を制御する。
ヒータパターン出力制御部29は、演算処理部30からの制御信号に応じて、フローセンサ1のヒータパターン23への通電量を制御する。これにより、フローセンサ1内の基板内温度を所定の使用温度に保つ。この使用温度としては、近接する気体よりも表面温度が低い物に対して結露が発生することを考慮して、計測対象の気体の温度よりも高い値に設定する。
このように制御することで、センサチップ5の表面における結露が防がれる上、周囲温度を一定に保たれるので、周囲温度の変動による影響が低減され、センサ精度を高めることができる。
また、演算処理部30による温度制御方法としては、温度センサ入力部28から入力される温度に基づいて使用温度を常時制御するか、気体又は流路の温度に応じて選択的に温度制御してもよく、また連続加熱駆動や間欠加熱駆動であってもよい。
さらに、暖かいところには粉塵が付着しにくいので、フローセンサ1を常に加温して流路内壁への粉塵付着を防止するように温度制御してもよい。
続いて、フローセンサ制御装置31による結露状態からの回復処理について説明する。
フローセンサ制御装置31のヒータ駆動部32は、センサ部26のヒータ23aに流れる電流値が増加して所定の閾値を超えると、センサチップ5のセンサ部26に結露が発生していると判定する。これにより、結露状態からの回復処理が開始される。なお、結露の判定方法は、上述のようにヒータ23aの電流値をモニタして判定するものの他、その他の結露判定に関する周知技術、例えば露出した櫛形電極間のインピーダンス変化から結露と判定する方法などを用いてもよい。
結露が起こっていると判定されると、ヒータ駆動部32は、その旨を温度制御装置27の演算処理部30へ通知する。演算処理部30は、結露が起こっている旨の通知を受けると、ヒータパターン出力制御部29の動作をヒータパターンの高温シーケンスに切り替える。この高温シーケンス処理では、ヒータパターン出力制御部29が、フローセンサ1のパッケージ内温度を一定にするための通常の加熱状態より所定の時間だけ高い温度となるようにヒータパターン23への通電量を制御して加熱を行う。
上記所定時間が経過すると、演算処理部30は、ヒータパターン出力制御部29を制御して、ヒータパターン23への通電量を通常時の値に戻し通常の設定温度となるように制御する。このとき、演算処理部30は、パッケージ内温度を通常の設定温度に戻す処理が行われてからの経過時間をカウントし一定時間が経過すると、その旨をフローセンサ制御装置31に通知する。
フローセンサ制御装置31のヒータ駆動部32は、上記通知を受けると、センサ部26のヒータ23aに流れる電流値をモニタし、上述の閾値を越えているか否かを確認する。このとき、ヒータ23aに流れる電流値が閾値以下になっていれば、結露から回復したものと判断し、依然として閾値を越えているようであれば上述の回復処理を繰り返す。このように制御することで、センサ表面が結露してしまっても加熱によって付着した水分を飛ばしてセンサ特性の復帰を試みることができる。
以上のように、この実施の形態1によれば、パッケージの平坦な同一端面に計測対象の気体の入口3a及び出口3bを有し、センサチップ5へ計測対象の気体を導入するパッケージ内流路を備えるので、実装時にパッケージの一端面のみをシールすればよく、平坦面であることからシールが容易である。また、パッケージの他の端面を利用できることから、設置構造上の自由度があり、かつ小型化を図ることができる。
また、この実施の形態1によれば、パッケージの角穴5aに実装したセンサチップ5のセンサ面に対向するパッケージ内の基板2b面に角穴5aの深さ方向におけるセンサチップ5の位置を規定するスペーサ部22,22aを設けたので、センサチップ5の高さ方向の寸法ばらつきが抑制され、均一なセンサ特性を得ることができる。
さらに、この実施の形態1によれば、実装したセンサチップ5が段差面から突出する一方、パッケージの外表面には突出しない深さ寸法を有する角穴5Aを設けたので、センサチップ5の実装位置の手直し作業が容易であり、かつ樹脂シール材14の基板2a面上へはみ出しを防止することができる。また、樹脂シール材14としてチクソ性のある材料を用いて、センサチップ5を角穴5Aに嵌合した際におけるセンサチップ5の側面と角穴5Aの内壁との隙間にシール材14を充填することにより、センサチップ5のシールと流路断面積の一定化の双方を実現することができる。
さらに、この実施の形態1によれば、パッケージを構成する基板のうちの少なくとも一つにヒータパターン23を設け、パッケージ内のセンサチップ5の周囲温度に応じてヒータパターン23への通電量を制御することによりパッケージ内の温度を制御するので、計測対象の気体に流れがなく流路内に滞りが生じても、センサ表面への結露や水分付着を防止することができ、またセンサに結露してしまっても加熱によって付着した水分を飛ばしてセンサ特性の復帰を試みることができ、またセンサ周囲温度を一定に制御することによりセンサ精度を高めることができる。
なお、上記実施の形態1では、パッケージを構成する基板としてセラミック基板を用いる例を示したが、複数の基板を接合してセンサパッケージを構築できる材料であればよく、樹脂基板を用いても構わない。
また、上記実施の形態1では、センサチップ5として図23に示す構造を例に挙げたが、本発明の趣旨から逸脱しない限り、他の構造のセンサチップを用いてもよい。
この発明の実施の形態1によるセンサを示す斜視図である。 図1中のフローセンサの組み立て工程を示す斜視図である。 図2中のA−A線で切った断面図である。 実施の形態1によるフローセンサと従来のセンサとの構成を示す図である。 実施の形態1によるフローセンサの実装例を示す図である。 図5中のB−B線で切った断面図である。 従来のフローセンサにおけるシール態様を説明するための図である。 実施の形態1によるフローセンサの他の構成を示す図である。 図8中のフローセンサの構成を説明するための図である。 実施の形態1によるフローセンサの他の構成を示す図である。 実施の形態1によるフローセンサのパッケージ内流路の構成例を示す上面図である。 実施の形態1によるフローセンサのパッケージ内流路の他の構成例を示す図である。 図12中の流路の除塵効果を説明するための図である。 実施の形態1によるフローセンサの実装構成の一例を示す図である。 実施の形態1によるフローセンサの構成の他の例を示す図である。 実施の形態1によるフローセンサの他の構成例を示す図である。 図15中のフローセンサの使用状態を説明するための図である。 実施の形態1によるフローセンサにおけるセンサ設置構造を示す断面図である。 実施の形態1によるフローセンサのスペーサ部の一構成を示す図である。 実施の形態1によるフローセンサのスペーサ部の他の構成を示す図である。 ヒータパターンを施した基板を用いたフローセンサの組み立て工程を示す図である。 ヒータパターンを有するフローセンサを示す断面図である。 フローセンサのセンサチップを示す斜視図である。 ヒータパターンを有するフローセンサを制御する温度制御装置及びフローセンサ制御装置の構成を示す図である。 従来のセンサにおけるセンサチップの実装時の状態を示す図である。
符号の説明
1,1A フローセンサ
2a〜2c,2a−1〜2a−3,2a−1A,2a−2A,2b−1A,2b−2A,2c−1,2c−2 基板
3a 流路入口
3b 流路出口
3a−1 流入孔
3b−1 流出孔
3A,3B チューブ差し込み部
4 シールリング
5 センサチップ
5a,5A 角穴
5b 段差部
6 溝
6a〜6e 孔部
6A 位置決め部
7a,7b コネクタ
7c 外部取り出しケーブル
8 電気素子
9 固定用ねじ
9a 通し穴
10,10a 固定用ブラケット
11a,11b 貫通孔
12 ねじ穴
13 管路
14 樹脂シール材
15 角部
16 絞り部
17 集塵用インパクタ
18 充填材
19 樹脂
19a 凸部
20 導電性接合材
21 段差
22,22a スペーサ部
23 ヒータパターン
23a ヒータ
24a,24b,24c 温度センサ
25 周囲温度センサ
26 センサ部
27 温度制御装置
28 温度センサ入力部
29 ヒータパターン出力制御部
30 演算処理部
31 フローセンサ制御装置
32 ヒータ駆動部
33 温度センサ入力部

Claims (1)

  1. 計測対象の気体を検知するセンサチップと、複数の基板を積層して構成され、格納した前記センサチップのセンサ面に前記計測対象の気体を晒すパッケージ内流路を有するパッケージとを備えたセンサにおいて、
    前記パッケージは、段差を有する前記センサチップの実装用の孔部を備え、
    前記孔部は、挿入されたセンサチップが段差面から突出する一方、前記パッケージの外表面から突出しない深さ寸法を有することを特徴とするセンサ。
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