JP2010008225A - 熱式流量センサ及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】流量検出精度と接続信頼性の低下が抑制された熱式流量センサを提供する。
【解決手段】流量検出部と電気的に接続されたパッドを有するセンサチップと、センサチップと電気的に接続される回路チップと、回路チップと電気的に接続されるリードと、回路チップを搭載する支持部材と、回路チップとセンサチップを電気的に接続する配線と、該配線における接続部を除く部位を被覆し、且つ回路チップにおけるパッド形成領域を含む表面の一部を被覆する絶縁部材と、該絶縁部材における回路チップ及びセンサチップとの対向面に形成された接着層と、を有する導電性テープと、射出成形によって形成され、支持部材とリードとを連結し、リードと回路チップとの接続部及び回路チップにおける導電性テープとの接触部位を除く部位を被覆するモールド部材と、を備え、導電性テープの接着層とモールド部材が互いに離間している。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば内燃機関の吸入空気流量の測定に用いられる熱式流量センサ及びその製造方法に関するものである。
従来、流路内にさらされる流量検出部を有するセンサチップと他の部材(例えば回路チップ)との電気的な接続部が、樹脂によって被覆された熱式流量センサが知られている。
例えば特許文献1に開示されている熱式空気流量センサ(熱式流量センサ)では、半導体基板(基板)上に発熱抵抗体と測温抵抗体(流量検出部)が形成された半導体センサ素子(センサチップ)と制御回路(回路チップ)との接続部、回路チップ、及び回路チップとリードとの接続部(以下、これらを単に接続部と示す)が、射出成形によって形成されるモールド材(モールド部材)により被覆されている。
また、金型内に溶融したモールド樹脂を注入することによってリードと一体的に形成され、液状の封止樹脂を貯留するための貯留部を有するモールド部材を備えた熱式流量センサも提案されている。この熱式流量センサでは、貯留部の底部にセンサチップの一部と回路チップが搭載されており、貯留部内を液状の封止樹脂で満たした後に、封止樹脂を熱硬化させることで接続部が被覆されている。
特許第3328547号明細書
しかしながら、特許文献1に示される構成では、回路チップとセンサチップとの接続部をモールド部材によって被覆しているので、モールド樹脂の冷却固化時に、モールド樹脂の収縮による応力が基板に作用し、基板に歪みが生じる虞がある。これにより、基板に形成された流量検出部に応力が印加され、流量検出精度が低下する虞がある。
また、上記した封止樹脂によって接続部が被覆された熱式流量センサにおいても、液状の封止樹脂に熱を印加することで熱硬化させているので、封止樹脂の熱硬化時に、封止樹脂の収縮による応力が基板に作用してしまい、これによっても、流量検出精度が低下する虞がある。さらには、上記した貯留部は、金型内に溶融したモールド樹脂を注入することで形成されているので、貯留部における金型との接触面に、金型とモールド部材(貯留部)とを離型するための離型剤が残る(付着する)ことが考えられる。このように、貯留部の表面に離型剤が付着されていると、貯留部と封止樹脂との間に離型剤が介在され、これにより、貯留部と封止樹脂との間で剥離が生じ、その剥離がリードにおける回路チップとの接続部にまで達し、接続信頼性が低下することが懸念される。
そこで、本発明は上記問題点に鑑み、流量検出精度と接続信頼性の低下が抑制された熱式流量センサを提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、基板の一面上に、流量検出部及び該流量検出部と電気的に接続されたパッドが形成されたセンサチップと、センサチップのパッドと電気的に接続され、流量検出部の入出力を制御する回路が設けられた回路チップと、回路チップを介して、センサチップと電気的に接続される外部接続用端子としてのリードと、少なくとも回路チップを搭載する支持部材と、回路チップのパッドとセンサチップのパッドとに接続され、両パッドを電気的に接続する配線と、該配線における両パッドとの接続部位を除く部位を被覆し、且つ回路チップにおけるパッド形成領域を含む表面の一部を被覆する絶縁部材と、該絶縁部材における回路チップ及びセンサチップとの対向面に形成された接着層と、を有する導電性テープと、射出成形によって形成され、支持部材とリードとを連結し、リードと回路チップとの接続部及び回路チップにおける導電性テープとの接触部位を除く部位を被覆するモールド部材と、を備え、導電性テープの接着層とモールド部材が互いに離間されていることを特徴する。
このように本発明によれば、回路チップとセンサチップが導電性テープの配線を介して電気的に接続され、回路チップとセンサチップとの接続部が、導電性テープの絶縁部材によって被覆されている。したがって、モールド部材若しくは封止樹脂によって回路チップとセンサチップとの接続部が被覆されておらず、センサチップがモールド部材や封止樹脂と接触されていない。すなわち、センサチップに、冷却固化時におけるモールド樹脂の収縮による応力、若しくは熱硬化時における封止樹脂の収縮による応力が作用されない構成となっている。これにより、基板に形成された流量検出部に応力が印加されることが抑制され、流量検出精度の低下が抑制される。
また、リードと回路チップとの接続部がモールド部材によって被覆され、回路チップがモールド部材と絶縁部材によって被覆され、回路チップとセンサチップとの接続部が絶縁部材によって被覆されている。これにより、リードと回路チップ、及び回路チップとセンサチップとの接続信頼性が確保される。また、絶縁部材における回路チップ及びセンサチップとの対向面に形成された接着層と、モールド部材が互いに離間するように構成されているので、離型剤による接続信頼性の低下が抑制される。
以上のようにして、上記した熱式流量センサは、流量検出精度と接続信頼性の低下が抑制された熱式流量センサとなっている。
請求項1に記載の発明においては、請求項2に記載のように、センサチップは、支持部材若しくはモールド部材に搭載されており、モールド部材は、センサチップにおける被検出流体の通常時の流れ方向に対して上流側の端面に隣接配置された上流側整流部と、センサチップにおける下流側の端面に隣接配置された下流側整流部と、を有しており、上流側整流部及び下流側整流部それぞれの上面が、センサチップにおける流量検出部が形成された面と、略面一となっている構成が好ましい。
これによれば、上流側整流部(若しくは下流側整流部)の端部から流量検出部までの平坦な距離を稼ぐことで、流量検出部上での被検出流体の乱れ(乱流)を低減する(換言すれば、整流する)ことができる。これにより、流量検出精度の低下が抑制される。
請求項3に記載の発明は、基板に、流量検出部及び該流量検出部と電気的に接続されたパッドが形成されたセンサチップと、センサチップのパッドと電気的に接続され、流量検出部の入出力を制御する回路が設けられた回路チップと、回路チップを介して、センサチップと電気的に接続される外部接続用端子としてのリードと、回路チップを搭載する支持部材と、回路チップのパッドとセンサチップのパッドを電気的に接続し、センサチップを回路チップ上に固定するバンプと、射出成形によって形成され、支持部材とリードとを連結し、リードと回路チップとの接続部及び回路チップにおけるパッド形成領域を含む表面の一部を除く部位を被覆するモールド部材と、を備え、回路チップを被覆するモールド部材上にセンサチップが配置され、センサチップ、回路チップ、及びセンサチップと回路チップとの間に配置されたモールド部材によって構成される閉塞空間内に、回路チップとセンサチップとの接続部が配置されていることを特徴とする。
このように本発明によれば、回路チップとセンサチップがバンプを介して電気的に接続され、回路チップとセンサチップとの接続部が、センサチップ、回路チップ、及びモールド部材によって構成される閉塞空間内に配置されている。したがって、モールド部材若しくは封止樹脂によって回路チップとセンサチップとの接続部が被覆されておらず、センサチップが冷却固化したモールド部材上に配置され、封止樹脂と接触されていない。すなわち、センサチップに、冷却固化時におけるモールド樹脂の収縮による応力、若しくは熱硬化時における封止樹脂の収縮による応力が作用されない構成となっている。これにより、基板に形成された流量検出部に応力が印加されることが抑制され、流量検出精度の低下が抑制される。
また、リードと回路チップとの接続部、及び回路チップにおけるパッド形成領域を含む表面の一部を除く部位がモールド部材によって被覆され、回路チップとセンサチップとの接続部が閉塞空間内に配置されている。これにより、リードと回路チップ、及び回路チップとセンサチップとの接続信頼性が確保される。また、上記したように、回路チップとセンサチップとの接続部が、センサチップ、回路チップ、及びモールド部材によって構成される閉塞空間内に配置されているので、離型剤による接続信頼性の低下が抑制される。
また、回路チップのパッドとセンサチップのパッドがバンプを介して接続されているので、センサチップと回路チップが互いに重なる構成となる。したがって、センサチップと回路チップがワイヤを介して接続される構成に比べて、熱式流量センサの体格を小型化することができる。
以上のようにして、上記した熱式流量センサは、流量検出精度と接続信頼性の低下が抑制され、体格が小型化された熱式流量センサとなっている。
請求項3に記載の発明においては、請求項4に記載のように、センサチップのパッドは、基板における流量検出部が形成された面と、その裏面を貫くように形成された貫通孔に導電部材が埋め込まれてなる貫通電極であるのが好ましい。これによれば、基板における流量検出部が形成された面とその裏面が電気的に接続されているので、貫通電極における裏面側の部位と回路チップのパッドとを接続することができる。
請求項5に記載の発明の作用効果は、請求項2に記載の発明の作用効果と同様であるので、その記載を省略する。
請求項1〜5いずれかに記載の発明においては、請求項6に記載のように、基板に薄肉部が形成されており、該薄肉部の形成領域上に、流量検出部の一部が搭載されている構成が好ましい。
これによれば、請求項1及び請求項3の効果で説明したように、モールド樹脂或いは封止樹脂の収縮による応力(以下、単に収縮応力と示す)が基板に印加されないので、収縮応力によって、基板に対して強度が弱くなっている薄肉部(薄肉部の上に形成されている流量検出部)に歪みが生じない構成となっている。これにより、流量検出精度の低下が抑制される。また、薄肉部の形成領域上に形成された流量検出部と、薄肉部の形成領域を除く領域に形成された流量検出部を熱的に分離することができる。
請求項1〜6いずれかに記載の発明においては、請求項7に記載のように、支持部材とリードは、一つのリードフレームにおける不要部分が除去されて互いに電気的に独立してなるものであると、射出成形において、支持部材(回路チップ)とリードとの位置ずれを防止することができる。
請求項8に記載の発明は、基板に、流量検出部及び該流量検出部と電気的に接続されたパッドが形成されたセンサチップと、センサチップと電気的に接続され、流量検出部の入出力を制御する回路が設けられた回路チップと、を備える熱式流量センサの製造方法であって、回路チップを搭載した支持部材と、回路チップのパッドとワイヤを介して電気的に接続された外部接続用端子としてのリードを金型内に配置し、回路チップにおけるパッド形成領域を含む表面の一部を、回路チップ若しくは金型の内壁面に貼り付けた保護部材によって保護し、保護部材が金型の内壁面及び前記回路チップと接触した状態で、金型内に溶融したモールド樹脂を注入することにより、支持部材とリードとを連結し、リードと回路チップとの接続部及び回路チップにおける保護部材によって保護した接続部位を除く部位を被覆するモールド部材を形成するモールド部材形成工程と、保護部材を除去してパッド形成領域を露出させ、回路チップのパッドとセンサチップのパッドを電気的に接続する接続工程と、を有することを特徴とする。
このように本発明によれば、回路チップにおけるパッド形成領域を含む表面の一部を保護部材によって保護し、且つ保護部材が金型の内壁面及び回路チップと接触した状態で、金型内に溶融したモールド樹脂を注入する。これにより、回路チップにおけるパッド形成領域を含む表面の一部をモールド部材から露出させ、それ以外の部位をモールド部材によって被覆することができる。したがって、バリ等により、回路チップのパッドが被覆されるのを抑制することができる。
請求項9に記載の発明の作用効果は、請求項1に記載の発明の作用効果と同様であるので、その記載を省略する。
請求項10に記載の発明の作用効果は、請求項3に記載の発明の作用効果と同様であるので、その記載を省略する。
請求項11に記載の発明の作用効果は、請求項7に記載の発明の作用効果と同様であるので、その記載を省略する。
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る熱式流量センサの概略構成を示す平面図である。図2は、図1のII−II線に沿う断面図である。図3は、センサチップの概略構成を示す平面図である。なお、便宜上、図1及び図2においては、後述する流量検出部13を省略している。
図1及び図2に示すように、熱式流量センサ100は、要部として、被検出流体(以下、単に流体と示す)にさらされるセンサチップ10と、該センサチップ10と導電性テープ30を介して電気的に接続される回路チップ50と、該回路チップ50とセンサチップ10を搭載する支持部材71と、回路チップ50とワイヤ54を介して電気的に接続される外部接続用端子としてのリード70と、リード70と支持部材71(回路チップ50)を電気的に独立した状態で連結し、回路チップ50における導電性テープ30との接続部位を除く部位を被覆するモールド部材90と、を有している。
センサチップ10は、図3に示すように、例えばシリコン基板11(以下、単に基板11と示す)からなるものである。基板11の表面11a上には、絶縁膜12が形成されており、その絶縁膜12上に、流量検出部13が形成されている。図3に示すように、流量検出部13は、発熱素子14と感温素子15を有しており、これら素子14,15は、白金(Pt)等の金属薄膜、若しくは多結晶ケイ素(Si)や多結晶炭化ケイ素(SiC)等の半導体薄膜を真空蒸着やスパッタリングすることによって、配線16とともに形成されている。配線16の端部にはパッド17が形成されており、このパッド17が、後述する導電性テープ30の配線31を介して、回路チップ50の第1パッド52と電気的に接続されている。流量検出部13及び配線16の表面上には、流量検出部13を保護するための絶縁性の保護膜(図示略)が形成されており、これにより、流量検出部13と配線16との接続信頼性が確保されている。なお、基板11は、図2及び図3に示すように、表面11aの裏面11bから異方性エッチングをすることで形成されるメンブレン18(特許請求の範囲に記載の薄肉部に相当)を有しており、発熱素子14が基板11におけるメンブレン18上に形成され、感温素子15が基板11におけるメンブレン18を除く領域に形成されている。これにより、発熱素子14と感温素子15が熱的に分離されている。
発熱素子14は、図3に示すように、通常時における流体の流れ方向に対して上流側に配置された発熱素子14aと、下流側に配置された発熱素子14bとを有しており、それぞれ電流の供給量に応じて発熱する機能と、それ自身の抵抗値の変化に基づいて、自身の温度を感知する機能とを有している。したがって、上流側と下流側の各発熱素子14a,14bで生じる熱のうち、流体によって奪われる熱に基づき、流体の流量が検出される。また、上流側の発熱素子14aと下流側の発熱素子14bとのそれぞれに生じる熱のうち、流体によって奪われる熱量の差に基づき、流体の流れ方向が検出される。
感温素子15は、流体の流れ方向に対して上流側に配置された感温素子15aと、下流側に配置された感温素子15bとを有しており、それ自身の抵抗値の変化に基づいて、自身の温度を感知する機能を有している。したがって、上流側の発熱素子14aと上流側の感温素子15aとの温度差、及び、下流側の発熱素子14bと下流側の感温素子15bとの温度差に基づき、各発熱素子14a,14bに供給される電流量が制御されるようになっている。
導電性テープ30は、センサチップ10と回路チップ50とを電気的に接続し、センサチップ10と回路チップ50との接続部、及び回路チップ50におけるパッド形成領域50a(特許請求の範囲に記載のパッド形成領域に相当)を含み、センサチップ10と対向する端面まで延設された領域を被覆するものである。パッド形成領域50aは、図1に示すように、後述する第1パッド52を取り囲む平面略矩形状の領域である。導電性テープ30は、配線31と、配線31の両端部におけるセンサチップ10のパッド17と回路チップ50の第1パッド52との接続部、及びパッド形成領域50aを被覆する絶縁部材32とを有している。絶縁部材32におけるセンサチップ10及び回路チップ50との対向面には、例えば湿気硬化型などの加熱処理不要な接着剤が塗布された接着層(図示略)が形成されており、この接着層によって、センサチップ10と回路チップ50上に導電性テープ30が接着固定される。センサチップ10の表面11aと回路チップ50の表面50bは略面一となるように、後述する支持部材71上に固定されており、導電性テープ30は、両チップの表面に対して、略平行となるように配置されている。
回路チップ50は、センサチップ10とリード70とを電気的に中継し、半導体基板にMOSトランジスタやダイオードなどの素子や配線を形成することで、流量検出部13の入出力を制御する回路(図示略)が設けられたものである。回路チップ50の表面50b上には、回路の配線端部と接続されるパッド51が形成されており、パッド51は、平面略矩形状のパッド形成領域50a内に形成され、導電性テープ30の絶縁部材32によって被覆される第1パッド52と、表面50bにおけるパッド形成領域50aを除く部位に形成され、モールド部材90によって被覆される第2パッド53とを有している。第1パッド52は、導電性テープ30の配線31を介してセンサチップ10のパッド17と電気的に接続されており、第2パッド53は、AlやAuなどからなるワイヤ54を介してリード70と電気的に接続されている。このように、センサチップ10とリード70とが、回路チップ50を介して電気的に接続されており、センサチップ10が外部(例えば外部ECU)と信号を授受することができるようになっている。
リード70は、回路チップ50と電気的に接続され、外部と信号の授受を行うものである。本実施形態において、リード70と支持部材71は一つのリードフレームによって構成されており、モールド部材90形成後、リード70と支持部材71とを繋ぐ不要部分を切り離すことで、リード70と支持部材71が互いに独立するようになっている。不要部分は、リードフレームの外周フレームに相当し、後述するモールド部材形成工程において、リード70と支持部材71(回路チップ50)を一時的に連結する機能を果たす。支持部材71は、リードフレームのアイランドに相当し、回路チップ50を搭載するものである。本実施形態においては、センサチップ10も支持部材71上に搭載される構成となっている。
モールド部材90は、リード70と支持部材71を連結し、リード70と回路チップ50との接続部及び回路チップ50におけるパッド形成領域50aを含み、センサチップ10と対向する端面まで延設された領域以外の部位を被覆するものであり、本実施形態では、流量検出部13上における流体の乱れ(乱流)を整流する機能を果たすようになっている。モールド部材90は、電気絶縁性を有するモールド樹脂によって形成されており、本実施形態では、図1及び図2に示すように、被覆部91と整流部92を有している。なお、図2に示した点線から紙面に向かって左側のモールド部材90が被覆部91に相当し、紙面に向かって右側が整流部92に相当する。
被覆部91は、リード70と支持部材71を連結し、且つリード70と回路チップ50との接続部及び回路チップ50における回路チップ50におけるパッド形成領域50aを含み、センサチップ10と対向する端面まで延設された領域以外の部位を被覆するものである。本実施形態では、被覆部91のうち回路チップ50におけるセンサチップ10との対向面を被覆する中間部91aにおける上面(半導体テープ30との対向面)が、基板11の厚さ方向において、回路チップ50におけるセンサチップ10との対向面の上面の上端との接触位置を上端とし、センサチップ10側の端部を下端とする傾斜を有しており、導電性テープ30の接着層と殆ど接触されない、すなわち、互いに離間された構成となっている。
整流部92は、メンブレン18と基板11によって形成される空洞19内に流入する流体に乱流が生じるのを防ぐ底部93と、底部93における基板11の裏面11bとの対向面である上面93aの周縁部に設けられた略コの字状の壁部94を有している。壁部94は、センサチップ10に対して上流側に配置される上流側壁部94a(特許請求の範囲に記載の上流側整流部に相当)と、下流側に配置される下流側壁部94b(特許請求の範囲に記載の下流側整流部に相当)と、上流側壁部94aと下流側壁部94bを連結する連結部94cとを有している。壁部94(上流側壁部94a、下流側壁部94b、及び連結部94c)の上面95は、基板11の表面11a(絶縁膜12)と略面一となるように設定されている。これにより、壁部94のセンサチップ10と対向する端部とは反対の端部から流量検出部13までの平坦な部分の距離を稼ぎ、流量検出部13上での乱流を低減する(換言すれば、整流する)ようになっている。また、基板11と壁部94には所定の隙間(クリアランス)が形成されており、これにより、流体と空洞19とを連通させ、空洞19内の流体の温度が、熱式流量センサ100の周辺における流体の温度に追従して変化することができるようになっている。
次に、本実施形態に係る熱式流量センサ100の製造方法を図4に基づいて説明する。図4は、製造方法を説明するための断面図であり、(a)は準備工程、(b)はモールド部材形成工程、(c)は接続工程を示している。
先ず、図4(a)に示すように、回路チップ50と、一つのリードフレームとして構成されたリード70と支持部材71を用意する。そして、支持部材71上に接着剤72を塗布し、接着剤72に回路チップ50の一面を接触させることで、支持部材71上に回路チップ50を固定(搭載)し、回路チップ50の第2パッド53とリード70とをワイヤ54によって電気的に接続する。以上が、準備工程である。
準備工程終了後、先ず回路チップ50におけるパッド形成領域50aを含み、センサチップ10と対向する端面まで延設された領域を保護テープ110(特許請求の範囲に記載の保護部材に相当)によって被覆し、図4(b)に示すように、リード70と、回路チップ50を搭載した支持部材71を金型120内に配置する。本実施形態における金型120は、上型121と下型122を有しており、リード70におけるワイヤ54と接続される端部とは反対側の端部(外部と接続される端部)、及び図示しない不要部分(外周フレーム)を上型121と下型122で挟持することにより、上型121と下型122によって形成されるキャビティ123内に、リード70におけるワイヤ54との接続部位、ワイヤ54、及び回路チップ50を搭載した支持部材71を配置する。そして、上型121の内壁面121aと保護テープ110の一面、及び内壁面121aと支持部材71におけるセンサチップ搭載領域を接触させた状態で、キャビティ123内に溶融したモールド樹脂90aを注入し、モールド樹脂90aを冷却固化する。これにより、リード70と支持部材71を連結し、且つリード70と回路チップ50との接続部及び回路チップ50におけるパッド形成領域50aを除く部位を被覆する被覆部91と、流体の乱流を整流する整流部92と、を有するモールド部材90を形成する。以上が、モールド部材形成工程である。
モールド部材形成工程後、リードフレームにおけるリード70と支持部材71とを接続している不要部分(図示略)を除去することで、リード70と支持部材71とを電気的に独立させる。以上が、除去工程である。
除去工程終了後、先ず保護テープ110を除去することで、回路チップ50のパッド形成領域50aを露出させる。そして、図4(c)に示すように、支持部材71におけるセンサチップ搭載領域に接着剤72を塗布し、基板11の表面11aが、壁部94の上面95と略面一となるように、接着剤72と基板11における裏面11bを接触させて支持部材71上にセンサチップ10を固定(搭載)する。最後に、回路チップ50の第1パッド52とセンサチップ10のパッド17とを導電性テープ30の配線31によって電気的に接続し、回路チップ50におけるパッド形成領域50aを絶縁部材32によって被覆するように、接着層(図示略)によって導電性テープ30をセンサチップ10と回路チップ50上に固定する。以上が、接続工程である。
以上の工程を経ることにより、熱式流量センサ100が形成される。なお、上記した除去工程は、接続工程終了後に行っても良い。
次に、本実施形態に示した熱式流量センサ100及びその製造方法の効果を説明する。上記したように、回路チップ50とセンサチップ10が導電性テープ30の配線31を介して電気的に接続され、回路チップ50とセンサチップ10との接続部が、導電性テープ30の絶縁部材32によって被覆されている。したがって、モールド部材90若しくは封止樹脂によって回路チップ50とセンサチップ10との接続部が被覆されておらず、センサチップ10がモールド部材90や封止樹脂と接触されていない。すなわち、センサチップ10に、冷却固化時におけるモールド樹脂90aの収縮による応力、若しくは熱硬化時における封止樹脂の収縮による応力が作用されない構成となっている。これにより、基板11に形成された流量検出部13(特に、メンブレン18上に形成された発熱素子14)に応力が印加されることが抑制され、ピエゾ抵抗効果による流量検出精度の低下が抑制される。
また、リード70と回路チップ50との接続部がモールド部材90によって被覆され、回路チップ50がモールド部材90と絶縁部材32によって被覆され、回路チップ50とセンサチップ10との接続部が絶縁部材32によって被覆されている。これにより、リード70と回路チップ50、及び回路チップ50とセンサチップ10の接続信頼性が確保される。また、中間部91aにおける上面(半導体テープ30との対向面)が、基板11の厚さ方向において、回路チップ50におけるセンサチップ10との対向面の上面の上端との接触位置を上端とし、センサチップ10側の端部を下端とする傾斜を有しており、導電性テープ30の接着層と殆ど接触されない、すなわち、互いに離間された構成となっている。これにより、モールド部材90の表面にモールド部材90と金型120とを離型するための離型剤が付着されていたとしても、導電性テープ30への離型材の影響が抑制され、接続信頼性の低下が抑制される。
以上のようにして、上記した熱式流量センサ100は、流量検出精度と接続信頼性の低下が抑制された熱式流量センサとなっている。
また、本実施形態においては、回路チップ50とワイヤ54を介して電気的に接続されたリード70と、回路チップ50を搭載した支持部材71とをキャビティ123内に配置し、パッド形成領域50aを保護テープ110によって保護し、上型121の内壁面121aと保護テープ110の一面とを接触させた状態で、キャビティ123内に溶融したモールド樹脂90aを注入することにより、モールド部材90を形成している。これにより、回路チップ50におけるパッド形成領域50aを含む表面50bの一部をモールド部材90から露出させ、それ以外の部位をモールド部材90によって被覆することができる。したがって、バリ等により、回路チップ50の第1パッド52が被覆されるのを抑制することができる。
なお、本実施形態においては、回路チップ50のパッド形成領域50aが、保護テープ110によって保護される例を示した。しかしながら、パッド形成領域50aを保護する方法は、上記例に限定されない。例えば、図5に示すように、上型121の内壁面121aに予め設けられた保護フィルム111(特許請求の範囲に記載の保護部材に相当)によって、パッド形成領域50aを保護するようにしてもよい。この場合、準備工程終了後、リード70と、回路チップ50を搭載した支持部材71をキャビティ123内に配置し、リード70における外部(例えば外部ECU)と接続される端部と図示しない不要部分を上型121と下型122によって挟持する。そして、保護フィルム111とパッド形成領域50a、及び保護フィルム111と支持部材71におけるセンサチップ搭載領域を接触させた状態で、キャビティ123内に溶融したモールド樹脂90aを注入する。これにより、モールド部材90を形成する。なお、図5は、製造方法の変形例を示す断面図であり、モールド部材形成工程を示している。
また、本実施形態においては、センサチップ10が、支持部材71上に搭載される例を示した。しかしながら、図6に示すように、センサチップ10を、整流部92における底部93の上面93aに搭載する構成としても良い。これにより、回路チップ50と、センサチップ10を、熱的に分離することができる。なお、図6は、変形例を示す概略断面図である。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態を、図7〜図9に基づいて説明する。図7は、第2実施形態に係る熱式流量センサの概略構成を示す断面図であり、第1実施形態に示した図1に対応している。図8は、図7のVIII−VIII線に沿う断面図である。図9は、閉塞空間を説明するための断面図である。
第2実施形態に係る熱式流量センサ100は、第1実施形態によるものと共通するところが多いので、以下、共通部分については詳しい説明は省略し、異なる部分を重点的に説明する。なお、第1実施形態に示した要素と同一の要素には、同一の符号を付与するものとする。
第1実施形態では、回路チップ50の第1パッド52とセンサチップ10のパッド17が、導電性テープ30の配線31によって接続され、その接続部が導電性テープ30の絶縁部材32によって被覆される例を示した。これに対し、本実施形態においては、回路チップ50の第1パッド52とセンサチップ10における貫通電極20の接触部20aがバンプ33によって接続され、回路チップ50とセンサチップ10との接続部が、回路チップ50、センサチップ10、及び被覆部91の一部である介在部91bによって形成される閉塞空間96内に配置される点を特徴とする。
本実施形態に係るセンサチップ10のパッドは、予め基板11に貫通孔を設け、その貫通孔内に金などの腐食性に強い導電性部材を埋め込んでなる貫通電極20である。貫通電極20は、基板11の表面11aからその裏面11bまでを貫くように形成されており、これにより、表面11aと裏面11bが電気的に接続されるようになっている。図8に示すように、センサチップ10と回路チップ50は、貫通電極20における裏面11b側の接触部20aと、第1パッド52が互いに重なるように配置され、バンプ33を介して、回路チップ50の第1パッド52と接続されるようになっている。このように、センサチップ10と回路チップ50が互いに重なる構成となるので、センサチップ10と回路チップ50とをワイヤを介して接続する構成に比べて、熱式流量センサ100の体格を小型化することができる。
図9に示すように、被覆部91における基板11と回路チップ50との間に介在される断面略長方形の介在部91b(図中で破線で示される被覆部91の一部)の、パッド形成領域50aからの高さが、第1パッド52、バンプ33、及び接触部20aそれぞれの高さを合わせた高さと略同一となっており、介在部91bの一面と基板11の裏面11aが密着するようになっている。これにより、回路チップ50のパッド形成領域50a、介在部91b、及び基板11の裏面11bによって閉塞空間96が構成され、この閉塞空間96内に、回路チップ50とセンサチップ10との接続部(第1パッド52、バンプ33、及び貫通電極20の接触部20a)が配置される。これにより、回路チップ50とセンサチップ10との接続部が流体にさらされるのが抑制され、接続信頼性の低下が抑制される。なお、貫通電極20における表面11a側の配線16との接触部位は、絶縁性の保護膜(図示略)によって保護されており、これにより、貫通電極20と配線16(流量検出部13)との接続信頼性が確保されている。
また、上記したように、回路チップ50とセンサチップ10がバンプ33を介して電気的に接続され、回路チップ50とセンサチップ10との接続部が、閉塞空間96内に配置されている。したがって、モールド部材90若しくは封止樹脂によって回路チップ50とセンサチップ10との接続部を被覆されておらず、センサチップ10が冷却固化したモールド部材90上に配置され、封止樹脂と接触されていない。すなわち、センサチップ10に、冷却固化時におけるモールド樹脂90aの収縮による応力、若しくは熱硬化時における封止樹脂の収縮による応力が作用されない構成となっている。これにより、第1実施形態同様、基板11に形成された流量検出部13(特に、メンブレン18上に形成された発熱素子14)に応力が印加されることが抑制され、ピエゾ抵抗効果による流量検出精度の低下が抑制される。
以上のようにして、上記した熱式流量センサ100は、流量検出精度と接続信頼性の低下が抑制され、体格が小型化された熱式流量センサとなっている。
なお、本実施形態では、センサチップ10のパッドが貫通電極20であり、貫通電極20における裏面11b側の接触部20aと第1パッド52とが互いに重なるように配置され、接触部20aと第1パッド52がバンプ33を介して接続される例を示した。しかしながら、図10に示すように、基板11の表面11a上に設けられたパッド17と第1パッド52とが互いに重なるように配置され、パッド17と第1パッド52がバンプ33を介して接続される構成としても良い。これによっても、熱式流量センサ100の体格を小型化することができる。しかしながら、この構成の場合、整流部92における空洞19内に流入する流体に乱流が生じるのを防ぐ底部93がないので、空洞19内に乱流が発生し、メンブレン18上に形成された発熱素子14に温度揺らぎが生じ、流量検出精度が低下する虞がある。したがって、本実施形態で示した構成のほうが好ましい。なお、図10は、変形例を示す概略断面図である。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上記した実施形態になんら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々変形して実施することが可能である。
第1実施形態に係る熱式流量センサの概略構成を示す平面図である。 図1のII−II線に沿う断面図である。 センサチップの概略構成を示す平面図である。 製造方法を説明するための断面図であり、(a)は準備工程、(b)はモールド部材形成工程、(c)は接続工程を示している。 製造方法の変形例を示す断面図であり、モールド部材形成工程を示している。 変形例を示す概略断面図である。 第2実施形態に係る熱式流量センサの概略構成を示す断面図である。 図7のVIII−VIII線に沿う断面図である。 閉塞空間を説明するための断面図である。 変形例を示す概略断面図である。
符号の説明
10・・・センサチップ
17・・・パッド
20・・・貫通電極
30・・・導電性テープ
31・・・配線
32・・・絶縁部材
33・・・バンプ
50・・・回路チップ
51・・・パッド
70・・・リード
90・・・モールド部材
100・・・熱式流量センサ

Claims (11)

  1. 基板の一面上に、流量検出部及び該流量検出部と電気的に接続されたパッドが形成されたセンサチップと、
    前記センサチップのパッドと電気的に接続され、前記流量検出部の入出力を制御する回路が設けられた回路チップと、
    前記回路チップを介して、前記センサチップと電気的に接続される外部接続用端子としてのリードと、
    少なくとも前記回路チップを搭載する支持部材と、
    前記回路チップのパッドと前記センサチップのパッドとに接続され、両パッドを電気的に接続する配線と、該配線における両パッドとの接続部位を除く部位を被覆し、且つ前記回路チップにおけるパッド形成領域を含む表面の一部を被覆する絶縁部材と、該絶縁部材における前記回路チップ及び前記センサチップとの対向面に形成された接着層と、を有する導電性テープと、
    射出成形によって形成され、前記支持部材と前記リードとを連結し、前記リードと前記回路チップとの接続部及び前記回路チップにおける前記導電性テープとの接触部位を除く部位を被覆するモールド部材と、を備え、
    前記導電性テープの接着層と前記モールド部材が互いに離間されていることを特徴とする熱式流量センサ。
  2. 前記センサチップは、前記支持部材若しくは前記モールド部材に搭載されており、
    前記モールド部材は、前記センサチップにおける被検出流体の通常時の流れ方向に対して上流側の端面に隣接配置された上流側整流部と、前記センサチップにおける下流側の端面に隣接配置された下流側整流部と、を有しており、
    前記上流側整流部及び前記下流側整流部それぞれの上面が、前記センサチップにおける前記流量検出部が形成された面と、略面一となっていることを特徴とする請求項1に記載の熱式流量センサ。
  3. 基板に、流量検出部及び該流量検出部と電気的に接続されたパッドが形成されたセンサチップと、
    前記センサチップのパッドと電気的に接続され、前記流量検出部の入出力を制御する回路が設けられた回路チップと、
    前記回路チップを介して、前記センサチップと電気的に接続される外部接続用端子としてのリードと、
    前記回路チップを搭載する支持部材と、
    前記回路チップのパッドと前記センサチップのパッドを電気的に接続し、前記センサチップを前記回路チップ上に固定するバンプと、
    射出成形によって形成され、前記支持部材と前記リードとを連結し、前記リードと前記回路チップとの接続部及び前記回路チップにおけるパッド形成領域を含む表面の一部を除く部位を被覆するモールド部材と、を備え、
    前記回路チップを被覆するモールド部材上に前記センサチップが配置され、前記センサチップ、前記回路チップ、及び前記センサチップと前記回路チップとの間に配置された前記モールド部材によって構成される閉塞空間内に、前記回路チップと前記センサチップとの接続部が配置されていることを特徴とする熱式流量センサ。
  4. 前記センサチップのパッドは、前記基板における前記流量検出部が形成された面と、その裏面を貫くように形成された貫通孔に導電部材が埋め込まれてなる貫通電極であることを特徴とする請求項3に記載の熱式流量センサ。
  5. 前記モールド部材は、前記センサチップにおける被検出流体の通常時の流れ方向に対して上流側の端面に隣接配置された上流側整流部と、前記センサチップにおける下流側の端面に隣接配置された下流側整流部と、を有しており、
    前記上流側整流部及び前記下流側整流部それぞれの上面が、前記センサチップにおける前記流量検出部が形成された面と、略面一となっていることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の熱式流量センサ。
  6. 前記基板は薄肉部を有しており、
    前記薄肉部の形成領域上に、前記流量検出部の一部が形成されていることを特徴とする請求項1〜5いずれか1項に記載の熱式流量センサ。
  7. 前記支持部材と前記リードは、一つのリードフレームにおける不要部分が除去されて互いに電気的に独立してなるものであることを特徴とする請求項1〜6いずれか1項に記載の熱式流量センサ。
  8. 基板に、流量検出部及び該流量検出部と電気的に接続されたパッドが形成されたセンサチップと、前記センサチップと電気的に接続され、前記流量検出部の入出力を制御する回路が設けられた回路チップと、を備える熱式流量センサの製造方法であって、
    前記回路チップを搭載した支持部材と、前記回路チップのパッドとワイヤを介して電気的に接続された外部接続用端子としてのリードを金型内に配置し、前記回路チップにおけるパッド形成領域を含む表面の一部を、前記回路チップ若しくは前記金型の内壁面に貼り付けた保護部材によって保護し、前記保護部材が前記金型の内壁面及び前記回路チップと接触したで、前記金型内に溶融したモールド樹脂を注入することにより、前記支持部材と前記リードとを連結し、前記リードと前記回路チップとの接続部及び前記回路チップにおける前記保護部材によって保護した前記パッド形成領域を含む表面の一部を除く部位を被覆するモールド部材を形成するモールド部材形成工程と、
    前記保護部材を除去して前記パッド形成領域を露出させ、前記回路チップのパッドと前記センサチップのパッドを電気的に接続する接続工程と、を有することを特徴とする熱式流量センサの製造方法。
  9. 前記接続工程において、前記回路チップのパッドと前記センサチップのパッドを、配線、及び該配線における前記回路チップのパッドと前記センサチップのパッドとの接続部を除く部位を被覆し、且つ前記回路チップにおけるパッド形成領域を含む表面の一部を被覆する絶縁部材と、該絶縁部材における前記回路チップ及び前記センサチップとの対向面に形成された接着層と、を有する導電性テープを介して、電気的に接続しつつ、前記導電性テープの接着層と前記モールド部材が互いに離間するように、前記導電性テープを前記センサチップ及び前記回路チップに接着固定することを特徴とする請求項8に記載の熱式流量センサの製造方法。
  10. 前記接続工程において、前記回路チップのパッドと前記センサチップのパッドを、前記回路チップのパッド及び前記センサチップのパッドの少なくとも一方に設けられたバンプによって電気的に接続し、且つ前記センサチップを前記回路チップ上に固定するとともに、前記回路チップを被覆するモールド部材上に前記センサチップを配置して、前記センサチップ、前記回路チップ、及び前記センサチップと前記回路チップとの間に配置された前記モールド部材によって形成される閉塞空間内に、前記回路チップと前記センサチップとの接続部を配置することを特徴とする請求項8に記載の熱式流量センサの製造方法。
  11. 前記モールド部材形成工程において、一つのリードフレームとして構成された前記支持部材と前記リードを前記モールド樹脂によって被覆し、
    前記モールド部材形成工程後、前記リードフレームの不要部分を除去して、前記支持部材と前記リードとを電気的に独立したものとする除去工程を有することを特徴とする請求項8〜10いずれか1項に記載の熱式流量センサの製造方法。
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