JP5206429B2 - 流量センサ - Google Patents

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Description

本発明は、流体の流量を検出するためのセンサチップを備えた流量センサに関する。
従来より、エアー等の流体の流量を検出する流量センサが、特許文献1で提案されている。特許文献1では、リードフレームの上に信号処理等を行う回路チップが実装され、該リードフレームがモールド樹脂で封止されており、センサチップの一部がモールド樹脂に封止されて片持ちされた流量センサが提案されている。この流量センサにおいては、モールド樹脂の側面から突出したセンサチップの裏面が、モールド樹脂の側面から突出した羽部(第2の支持体)に実装された状態になっている。
上記流量センサに対し、リードフレームの上に接着剤を介してセンサチップを固定し、センサチップの裏面を羽部に対向させた構造も広く知られている。これによると、センサチップは、羽部に対して一定の距離だけ離されて対向配置され、センサチップが接着剤とモールド樹脂とにより片持ちされた構造になっている。
このような流量センサにおいては、エアーの乱流を防ぐため、およびモールド樹脂が周囲のエアーと温度差を持たないようにするために、羽部はモールド樹脂よりも薄くなっている。すなわち、モールド樹脂および羽部の肉厚は、モールド樹脂と羽部との接合位置で変化している。
特開2006−90889号公報
しかしながら、上記従来の技術では、モールド樹脂に対して羽部が薄いため、羽部がエアー等の流体を受けることによって、羽部とモールド樹脂との接合部を支点に羽部が板バネのようにたわむ。このため、モールド樹脂と羽部との接合部に応力が集中し、該応力がセンサチップとリードフレームとの接合部に伝達してしまう。これにより、センサチップが接着剤から剥がれ、センサチップの特性が変動してしまうという問題がある。
そこで、特開2005−39260号公報に示された配線を波形形状にすることで応力緩和を行う手法を採用することが考えられる。しかし、接着剤を変形させると、モールド樹脂や羽部に対するセンサチップの相対位置が変化してしまい、さらにセンサチップの検出感度が変化してしまい、好ましくない。
本発明は、上記点に鑑み、モールド樹脂の本体部と羽部との接合部における応力の集中を低減することができる流量センサを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、リードフレーム(10)と、表面(32)および該表面(32)の反対側の裏面(33)を有し、表面(32)側に流体の流量を検出するセンシング部(31)が設けられたセンサチップ(30)と、センサチップ(30)の裏面(33)の一部が接着剤(60)を介してリードフレーム(10)に固定されると共にセンサチップ(30)のセンシング部(31)が露出するように、センサチップ(30)、接着剤(60)、およびリードフレーム(10)を封止したモールド樹脂(50)とを備え、モールド樹脂(50)は、リードフレーム(10)と接着剤(60)とセンサチップ(30)とが積層されたものの一部が側面(54)から露出するように、リードフレーム(10)の一部、接着剤(60)の一部、およびセンサチップ(30)の一部を封止した本体部(51)と、本体部(51)よりも薄く、本体部(51)の側面(54)に一体化され、本体部(51)の側面(54)から露出したセンサチップ(30)の裏面(33)に対向配置された羽部(52)と、羽部(52)においてセンサチップ(30)の裏面(33)に対向配置された一面(52b)とは反対側の他面(52c)のうち接着剤(60)が投影された部位に一体化されると共に、本体部(51)の側面(54)のうち羽部(52)の他面(52c)側の部位に一体化された応力緩和部(53)とを備えていることを特徴とする。
これによると、応力緩和部(53)により、本体部(51)に対する羽部(52)の他面(52c)側の肉厚変化点が羽部(52)の一面(52b)側の肉厚変化点よりもセンサチップ(30)のセンシング部(31)側に位置するので、本体部(51)の厚さの変化点と羽部(52)の厚さとの変化点とを異ならせることができる。すなわち、羽部(52)の他面(52c)における本体部(51)側の肉厚を応力緩和部(53)の厚さの分だけ厚くすることができるので、本体部(51)と羽部(52)との接合部を支点にして羽部(52)をたわみにくくすることができる。したがって、本体部(51)と羽部(52)との接合部に集中する応力を低減することができる。
さらに、請求項に記載の発明では、応力緩和部(53)のうちセンサチップ(30)のセンシング部(31)側の端部(53a)は、接着剤(60)のうちセンサチップ(30)のセンシング部(31)側の端部(61)よりもセンシング部(31)側に位置し、かつ、センサチップ(30)のセンシング部(31)よりも接着剤(60)側に位置していることを特徴とする。
これにより、羽部(52)のうち流体を受ける部分を薄く維持することができるので、羽部(52)の流体に対する温度追従性を確保でき、流体の乱流を防止することができる。また、本体部(51)と羽部(52)との接合部を厚くすることができるので、該接合部の強度を確保することができる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の第1実施形態に係る流量センサの全体斜視図である。 図1のA−A’断面図である。 流量センサの平面図である。 (a)は本発明の第2実施形態に係る流量センサの平面図であり、(b)は(a)のB−B’断面図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図を参照して説明する。本実施形態で示される流量センサは、例えば車両のエンジンへの吸気やエンジンからの排気の流量を検出する際に用いられるものである。
図1は、本実施形態に係る流量センサの全体斜視図である。また、図2は、図1のA−A’断面図である。以下、図1および図2を参照して、流量センサの構成について説明する。
図1および図2に示されるように、流量センサは、リードフレーム10と、リード端子20と、センサチップ30と、回路チップ40と、モールド樹脂50とを備えている。
リードフレーム10は、回路チップ40や図示しない電子部品等が実装されるものである。また、リード端子20は、流量センサと外部とを電気的に接続するための端子である。これらリードフレーム10およびリード端子20は、例えば銅合金のリードフレーム素材がプレス加工やエッチング加工されて形成されたものである。そして、リードフレーム10は当該リードフレーム素材のアイランドとして構成され、リード端子20は外部との電気的接続のための配線として構成されたものである。
センサチップ30は、気体や液体等の流体の流量を検出するためのセンシング部31を有するものである。このセンシング部31はセンサチップ30の表面32側に設けられている。また、センシング部31にはヒータ抵抗を含んだブリッジ回路が形成されており、該ブリッジ回路の出力が一定になるようにヒータ抵抗の発熱が制御される。センサチップ30としては、例えばシリコン基板が採用される。
本実施形態では、センシング部31がMEMS技術により形成されたものが採用される。具体的には、センサチップ30の裏面33側の一部がエッチングされることにより形成された薄肉部34を有している。この薄肉部34に図示しないヒータ抵抗が形成されている。また、薄肉部34にはヒータ抵抗とは別に抵抗体が形成され、シリコン基板の一部にも抵抗体が形成されている。そして、ヒータ抵抗および抵抗体でブリッジ回路が構成されている。センサチップ30において、ブリッジ回路が形成された部位がセンシング部31に該当する。
また、センサチップ30の裏面33の一部がシート状の接着剤60を介してリードフレーム10に固定されている。これにより、センサチップ30が接着剤60を介してリードフレーム10に片持ちされた状態になる。接着剤60としては、例えば、接着性を有する非導電性樹脂層としてのNCF(Non Conductive Film)が採用される。
回路チップ40は、センサチップ30から出力される検出信号の信号処理を行うための各種回路が形成されたものである。また、回路チップ40は、センサチップ30のセンシング部31に形成されたヒータ抵抗の加熱制御等も行う。この回路チップ40は、接着剤41によりリードフレーム10に固定され、ワイヤ42を介してセンサチップ30と電気的に接続されている。また、回路チップ40はリード端子20にも接続されている。これにより、回路チップ40と外部とが電気的に接続されている。
モールド樹脂50は、センサチップ30のセンシング部31が露出するように、センサチップ30、接着剤60、リードフレーム10、およびセンサチップ30と回路チップ40とを接続するワイヤ42等を封止した樹脂部材である。モールド樹脂50として、例えばエポキシ系樹脂が採用される。
このようなモールド樹脂50は、本体部51と、羽部52と、応力緩和部53とを備えて構成されている。
本体部51は、リードフレーム10と接着剤60とセンサチップ30とが積層されたものの一部が該本体部51の側面54から露出するように、リードフレーム10の一部、接着剤60の一部、およびセンサチップ30の一部を封止したものである。この本体部51は、母材51aと低粘度封止材51bとにより構成されている。
母材51aは、板状の樹脂部材に凹部51cが設けられたものである。母材51aとしては、例えばエポキシ系樹脂が採用される。この凹部51cの底面にリードフレーム10が露出するように該リードフレーム10が母材51aに封止されている。
低粘度封止材51bは、母材51aの凹部51cにポッティングされることで、母材51aの凹部51cに配置された回路チップ40、ワイヤ42、リードフレーム10の一部、接着剤60の一部、センサチップ30の一部を封止するものである。これにより、母材51aと低粘度封止材51bとが一体化されている。このような低粘度封止材51bとしては、例えばエポキシ系樹脂が採用される。
上記の低粘度封止材51bは、センサチップ30の表面32に設けられた高粘度封止材70によってせき止められている。これにより、低粘度封止材51bがセンサチップ30のセンシング部31にまで流れないようにしている。このような高粘度封止材70としては、エポキシ系樹脂が採用される。
また、高粘度封止材70は、低粘度封止材51bの側面が母材51aの一側面に位置するようにセンサチップ30の表面32に配置され低粘度封止材51bをせき止めている。つまり、母材51aの一側面と低粘度封止材51bの側面の位置が一致している。したがって、上記の「本体部51の側面54」とは、母材51aの一側面および低粘度封止材51bの側面により構成された側面である。
上記のように、リードフレーム10と接着剤60とセンサチップ30とが積層されたものが本体部51の母材51aと低粘度封止材51bとにより封止されると、本体部51の側面54が、リードフレーム10と接着剤60とセンサチップ30との積層部分にオーバーラップした状態となる。言い換えると、リードフレーム10と接着剤60とセンサチップ30とが積層されたものの一部が本体部51の側面54から突出した状態となる。
羽部52は本体部51よりも薄い板状のものであり、本体部51の側面54に一体化されたものである。この羽部52は羽形状をなしており、エアー等の流体が羽の面に沿って流れるようになっている。また、羽部52には凹部52aが設けられており、該凹部52a内に本体部51の側面54から露出したセンサチップ30が配置されている。この場合、センサチップ30の裏面33は、凹部52aの底面である一面52bに一定の距離だけ離されて対向配置されている。
応力緩和部53は、本体部51と羽部52との接合部の強度を確保するためのものである。この応力緩和部53は、羽部52の一面52bとは反対側の他面52cに一体化されると共に、本体部51の側面54のうち羽部52の他面52c側の部位に一体化されている。この場合、応力緩和部53は、羽部52の他面52cのうち接着剤60が投影された部位を含むように、羽部52の他面52cに一体化されている。
これによると、羽部52の他面52c側においてモールド樹脂50の肉厚が変化する位置は、応力緩和部53のうちセンサチップ30のセンシング部31側の端部53aの位置となる。すなわち、羽部52の他面52cの平面方向において、羽部52の他面52c側におけるモールド樹脂50の肉厚変化点は応力緩和部53の端部53aの位置となる。一方、羽部52の一面52b側におけるモールド樹脂50の肉厚変化点は本体部51の側面54の位置となる。
次に、羽部52の他面52c側における応力緩和部53の端部53aの位置について説明する。図3は、流量センサの平面図である。この図に示されるように、応力緩和部53の端部53aは、接着剤60のうちセンサチップ30のセンシング部31側の端部61よりもセンシング部31側に位置し、かつ、センサチップ30のセンシング部31よりも接着剤60側に位置している。
応力緩和部53の端部53aが接着剤60の端部61よりもセンシング部31側に位置すると規定しているのは、羽部52がたわんだときに、本体部51と羽部52との接合部に発生した応力が接着剤60に伝わらないようにするためである。
すなわち、応力緩和部53によって羽部52が厚くなるので、該接合部の強度が向上する。羽部52が厚くなるということは、剛性が高くなるという効果がある。このため、本体部51と羽部52との接合部を支点にして羽部52がたわみにくくなり、該接合部に発生した応力が低減される。これにより、該接合部に発生した応力が接着剤60に伝わりにくくなる。したがって、センサチップ30が接着剤60から剥がれてしまうことを防止できる。
また、応力緩和部53の端部53aがセンサチップ30のセンシング部31よりも接着剤60側に位置すると規定しているのは、センシング部31が位置する羽部52の肉厚が厚くならないようにするためである。
これにより、羽部52の流体に対する温度追従性を確保でき、センシング部31の流量検出に影響を及ぼさないようにすることができる。また、羽部52のうちセンサチップ30のセンシング部31に対応した部分の肉厚を薄くできるので、流体の流れを阻害することがなく、流体の乱流を防止できる。
上記構造を有するモールド樹脂50の本体部51の母材51a、羽部52、および応力緩和部53は、金型によって一体成形される。
以上が、本実施形態に係る流量センサの全体構成である。このような流量センサでは、センサチップ30のセンシング部31のヒータ抵抗が加熱された状態で、ヒータ抵抗の熱が流体の流れによって奪われたことにより変化したブリッジ回路の出力の変化に基づいて流体の流量が検出されるようになっている。そして、センサチップ30から回路チップ40に入力された検出信号が処理され、外部に出力されることとなる。
上記の流量センサは、以下のように製造される。まず、リードフレーム10およびリード端子20が型抜きされたフレームを用意する。そして、リードフレーム10に接着剤60を介してセンサチップ30を固定し、回路チップ40等の電子部品を実装する。また、センサチップ30と回路チップ40とをワイヤ42で接続する。続いて、センサチップ30等が実装されたフレームを金型に配置して樹脂を流し込むことにより、モールド樹脂50のうちの母材51a、羽部52、および応力緩和部53を一体成形する。この後、センサチップ30の表面32の所定の位置に高粘度封止材70をポッティングし、さらに母材51aの凹部52aに低粘度封止材51bをポッティングする。そして、フレームのうち不要な部分をカットすることで、図1〜図3に示された流量センサが完成する。
以上説明したように、本実施形態では、接着剤60が羽部52の他面52c側に投影された部位を含むように、羽部52の他面52cおよび本体部51の側面54に一体化された応力緩和部53が設けられていることが特徴となっている。
これにより、本体部51に対する羽部52の他面52c側の肉厚変化点を羽部52の一面52b側の肉厚変化点よりもセンサチップ30のセンシング部31側に位置させることができる。すなわち、羽部52の他面52cにおける本体部51側の肉厚を応力緩和部53の厚さの分だけ厚くすることができるので、モールド樹脂50において応力緩和部53が設けられた部分の剛性を高くすることができる。このため、本体部51と羽部52との接合部を支点にして羽部52がたわみにくくなるので、本体部51と羽部52との接合部に集中する応力を低減することができる。
このように、本体部51と羽部52との接合部に集中する応力が低減されるため、該応力がセンサチップ30を固定する接着剤60に伝わりにくくなる。このため、該応力によってセンサチップ30が接着剤60から剥がれてしまうことを防止できる。
また、センサチップ30から接着剤60が剥がれることはないため、センサチップ30が接着剤60から剥がれて該センサチップ30がモールド樹脂50から受ける応力が変化することによりセンサチップ30の特性が変化してしまうということもない。
また、本実施形態では、羽部52の他面52cに平行な面における応力緩和部53の端部53aの位置を規定している。これにより、本体部51と羽部52との接合部の強度を確保しつつ、羽部52を薄く保つことで流体の温度に追従すると共に流体の流れを阻害しないようにすることができる。
(第2実施形態)
本実施形態では、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。図4(a)は本実施形態に係る流量センサの平面図であり、図4(b)は図4(a)のB−B’断面図である。
図4(a)に示されるように、本実施形態では、羽部52は、本体部51の側面54において羽部52の他面52cに平行な方向における側面54の一端54aから他端54bまで一体化されている。つまり、羽部52は、本体部51の側面54の長手方向全体にわたって一体化されている。これにより、羽部52の他面52cに平行な方向に該羽部52が長くなるので、羽部52を横切る風の乱れが小さくなり、乱流を防止することができる。
また、応力緩和部53は、羽部52の他面52cの全体に一体化されると共に、本体部51の側面54のうち羽部52の他面52c側の部位に一体化されている。すなわち、羽部52の一面52bと他面52cとの間の肉厚と応力緩和部53の肉厚との和である羽部52の肉厚が本体部51の母材51aの肉厚と同じになる。つまり、羽部52の肉厚が本体部51の母材51aと同じ肉厚になる。このため、羽部52の他面52c側でモールド樹脂50の肉厚変化点がなくなり、羽部52全体の剛性が向上するので本体部51と羽部52との接合部の強度が向上する。すなわち、本体部51と羽部52との接合部を支点として羽部52がたわみにくくなり、該接合部に応力が集中しにくくなる。
以上のように、羽部52を該羽部52の一面52bに平行な方向に広げて本体部51の側面54の一端54aから他端54bにわたって一体化させることができる。さらに、羽部52の他面52c全体に応力緩和部53を設けることで、本体部51と羽部52との接合部の強度を向上させることができる。
(他の実施形態)
上記各実施形態では、モールド樹脂50の本体部51は母材51aと低粘度封止材51bとで構成されたものが示されているが、本体部51は一つの樹脂部材であっても良い。
第1実施形態では、応力緩和部53は、羽部52の他面52cのうち接着剤60が投影された部位を含むように、羽部52の他面52cおよび本体部51の側面54に一体化された構造が示されている。しかし、本体部51と羽部52との接合部に応力が発生し、該応力が接着剤60に伝わって接着剤60からセンサチップ30が剥がれないようにするためには、少なくとも、モールド樹脂50のうち接着剤60が設けられた部分を厚くすることで羽部52の強度を向上できれば良い。したがって、応力緩和部53は、少なくとも、羽部52の一面52bとは反対側の他面52cのうち接着剤60が投影された部位に一体化されると共に、本体部51の側面54のうち羽部52の他面52c側の部位に一体化されていれば良い。これにより、モールド樹脂50において接着剤60が設けられた部分の本体部51と羽部52との接合部の強度を向上させることができ、該接合部に集中する応力を低減することができる。
第1実施形態では、ブロック状の応力緩和部53が本体部51の側面54と羽部52の他面52cとに一体化されているが、該応力緩和部53の形状は他の形状でも良い。例えば、応力緩和部53のうちセンサチップ30のセンシング部31側の角部が面取りされてテーパ状になっているものや、該角部に複数の段差が設けられて階段状になっているものでも良い。
第2実施形態では、図4(b)において羽部52の断面図が示されているが、該断面図は一例を示したものであり、他の断面形状になっていても良い。例えば、羽部52のうち本体部51の側面54の一端54a側や他端54b側が鋭く尖った形状になっていても良い。これにより、羽部52の一面52bに平行な方向における流体の流れが阻害されず、乱流の発生も防止できる。
10 リードフレーム
30 センサチップ
31 センシング部
32 センサチップの表面
33 センサチップの裏面
50 モールド樹脂
51 本体部
52 羽部
52b 羽部の一面
52c 羽部の他面
53 応力緩和部
53a 応力緩和部の端部
54 本体部の側面
54a 側面の一端
54b 側面の他端
60 接着剤
61 接着剤の端部

Claims (1)

  1. リードフレーム(10)と、
    表面(32)および該表面(32)の反対側の裏面(33)を有し、前記表面(32)側に流体の流量を検出するセンシング部(31)が設けられたセンサチップ(30)と、
    前記センサチップ(30)の裏面(33)の一部が接着剤(60)を介して前記リードフレーム(10)に固定されると共に前記センサチップ(30)のセンシング部(31)が露出するように、前記センサチップ(30)、前記接着剤(60)、および前記リードフレーム(10)を封止したモールド樹脂(50)とを備え、
    前記モールド樹脂(50)は、
    前記リードフレーム(10)と前記接着剤(60)と前記センサチップ(30)とが積層されたものの一部が側面(54)から露出するように、前記リードフレーム(10)の一部、前記接着剤(60)の一部、および前記センサチップ(30)の一部を封止した本体部(51)と、
    前記本体部(51)よりも薄く、前記本体部(51)の側面(54)に一体化され、前記本体部(51)の側面(54)から露出した前記センサチップ(30)の裏面(33)に対向配置された羽部(52)と、
    前記羽部(52)において前記センサチップ(30)の裏面(33)に対向配置された一面(52b)とは反対側の他面(52c)のうち前記接着剤(60)が投影された部位に一体化されると共に、前記本体部(51)の側面(54)のうち前記羽部(52)の他面(52c)側の部位に一体化された応力緩和部(53)とを備えており、
    前記応力緩和部(53)のうち前記センサチップ(30)のセンシング部(31)側の端部(53a)は、前記接着剤(60)のうち前記センサチップ(30)のセンシング部(31)側の端部(61)よりも前記センシング部(31)側に位置し、かつ、前記センサチップ(30)のセンシング部(31)よりも前記接着剤(60)側に位置していることを特徴とする流量センサ。
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