JP2006118651A - ショックアブソーバ - Google Patents

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信吉 賀長
Takayuki Sumiyoshi
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Abstract

【課題】 新規な絞り構造を有するショックアブソーバを提供する。
【解決手段】 本発明は、シリンダ10内に設けられるピストン20と、ピストン20の外径よりも小さい外径を有するプレート30と、プレート30とピストン20との間に形成される溝60と、ピストン20の両端面間を貫通し、溝60に連通する還流孔20cとを備え、シリンダ10内に充填される流体が溝60を経由して還流孔20cを通過するときに、還流孔20cを通過する流体の流量を溝60により絞ることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ショックアブソーバに関するものである。
従来、ピストンにオリフィス(小孔)を設けたショックアブソーバが知られている(例えば、特開2004−211823号公報参照)。しかしながら、オリフィスは、その内径が小さいが故に、これを精密に加工することは容易でない。しかも、装置の小型化が進むにつれてオリフィスも微小化するため、所望の特性を得るために、高度な加工精度を満足することは容易でないという問題がある。
また、組立工程において、微小な異物の混入を防ぐことは難しく、異物が混入すると、その異物がオリフィスに詰まり易く、異物がオリフィスに詰まることが原因で特性不良が生じるという問題がある。
一方、従来、シリンダの内周面がテーパ状に形成されたショックアブソーバが知られている(例えば、特開2000−265738号公報参照)。しかしながら、シリンダの内周面をテーパ状に形成しただけでは、対応し得る負荷の範囲を拡大することができても、低負荷の場合には、ピストンが始点から終点に至るまでに長時間を要するという問題がある。
特開2004−211823号公報 特開2000−265738号公報
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであって、新規な絞り構造を有するショックアブソーバを提供することを課題とする。また、本発明は、対応し得る負荷の範囲の拡大と低負荷時におけるピストンのストローク時間の短縮を図ることが可能となるショックアブソーバを提供することを課題とする。
本発明は、上記課題を解決するため、以下のショックアブソーバを提供する。
(1)シリンダ内に設けられるピストンと、
該ピストンの外径よりも小さい外径を有するプレートと、
該プレートと前記ピストンとの間に形成される溝と、
前記ピストンの両端面間を貫通し、前記溝に連通する還流孔とを備え、
前記シリンダ内に充填される流体が前記溝を経由して前記還流孔を通過するときに、該還流孔を通過する流体の流量を前記溝により絞ることを特徴とするショックアブソーバ。
(2)前記プレートをスライド可能に支持する軸を備えることを特徴とする前記(1)に記載のショックアブソーバ。
(3)前記シリンダの内周面がテーパ状に形成されていることを特徴とする前記(1)又は(2)に記載のショックアブソーバ。
前記(1)に記載の本発明によれば、ピストンとプレートとの間に溝が形成され、その溝を経由して流体がピストンに形成された還流孔を通過するときに、その溝により、還流孔を通過する流体の流量を絞る構造であるため、その溝の幅がたとえ微小なものであっても、精密に形成することが容易であり、所望の特性を得るために、高度な加工精度を満足することが容易である。
また、溝の幅が小さくても、溝の長さを確保することは可能であるため、異物が混入した場合でも、その異物が溝に詰まり難く、それ故、特性不良の発生を非常に少なくすることが可能となる。
前記(2)に記載の本発明によれば、プレートが軸に沿ってスライドし得るため、ピストンが移動する方向によってプレートとピストンとの間に形成される溝の幅を変化させることが可能となる。ここで、溝の幅の大きさと、ピストンが移動することによって生じる流体の抵抗の大きさは、溝の幅が小さくなる程、流体の抵抗が大きくなる関係にあるから、本発明によれば、例えば、ピストンが一方向へ移動したときには、溝の幅を小さくして、流体の抵抗を大きし、ピストンが逆方向へ移動したときには、溝の幅を大きくして、流体の抵抗を小さくすることができる。
前記(3)に記載の本発明によれば、シリンダの内周面がテーパ状に形成されているため、対応し得る負荷の範囲を拡大することができるとともに、低負荷の場合でも、流体が、プレートとピストンとの間に形成される溝を通じてシリンダ内を流通し得るため、ピストンが始点から終点に至るまでに要する時間を短くすることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に示した実施例に従って説明する。
図1は、本実施例に係るショックアブソーバを示す図であり、(a)は全体構造を示す断面図、(b)は(a)におけるA部拡大図である。同図に示したように、本実施例に係るショックアブソーバは、シリンダ10、ピストン20、プレート30及びピストンロッド40を有して構成される。
シリンダ10は、一端が開口し、他端が端壁10aにより閉塞された円筒形に形成されている。シリンダ10の内部には、2つの中空部(第1及び第2中空部10b,10c)が相互に連通して形成されており、このうち、第1中空部10bは、シリンダ10の一端側に設けられ、その内周面がストレート状に形成されている。第2中空部10cは、シリンダ10の他端側に設けられ、その内径が端壁10aに向かうに従って次第に小さくなるように、その内周面がテーパ状に形成されている。なお、第2中空部10cの開口面積が最も大きい部分(第1中空部10bとの境界部分)の内径は、第1中空部10bの内径よりも小さい。
第2中空部10cには、流体が充填される。流体としては、シリコンオイル等を用いることができ、オイルの粘度を変えることにより、制動特性の微調整が可能である。
ピストン20は、第2中空部10cの開口面積が最も小さい部分(端壁10a近傍の部分)の内径よりも小さい外径を有する。ピストン20には、その両端面20a,20b間を貫通する還流孔20cが形成されており、この還流孔20cは、流体が抵抗を生じることなく通過し得るように形成されるものである。
本実施例におけるピストン20は、ピストン20と一体に成形された軸50を有して構成される。この軸50は、後述するプレート30をスライド可能に支持する役割を果たすものであり、ピストン20の外径よりも小さい外径を有する。本実施例における軸50は、その外周面から外側に張り出した部分(以下「張出部」という。)を有する。この張出部50aは、後述するプレート30の脱落を防ぐ役割を果たすものである。なお、軸50としては、後述するピストンロッド40と一体に成形されたものであってもよいし、ピストン20に組み付けられたものであってもよい。
プレート30は、ピストン20の外径よりも小さい外径を有する略円形の板状体からなり、その中央には、軸50が挿通される孔部が形成されている。プレート30は、軸50に対し、軸方向にスライド可能に取り付けられる。
ピストン20の一端側には、端面20aから突出する突出部20dが形成されており、この突出部20dは、ピストン20とプレート30の互いに向き合う面同士が密着することを防ぐ役割を果たすものである。本実施例では、ピストン20と軸50との間に介在する段差から突出部20dが構成されているが、突出部20dとしては、上記の役割を果たすものであればどのようなものであってもよく、例えば、プレート30の端面から突出するように形成されたものであってもよい。
ピストン20とプレート30との間に突出部20dが介在することにより、両者の間には、溝60が形成される。この溝60は、径方向に深さを有し、周方向に沿って開口するように形成されるものである。ピストン20に形成された還流孔20cは、溝60に連通しており、流体は、溝60を経由して還流孔20cに流入し得るようになっている。
プレート30が突出部20dに当接した状態における溝60の幅が小さい程、溝60によって流体の流量が少量になるように絞られるため、流体の抵抗は大きくなる。ここで、溝60の幅とは、ピストン20とプレート30との間隔を指すが、かかる溝60の幅は、溝60による特性の変動を生じさせないとの観点から、プレート30が突出部20dに当接した状態において、常に一定に維持されることが好ましい。
そして、プレート30としては、少なくとも、流体の圧力を受けても還流孔20cを塞がない程度の剛性を有するものを採用することが好ましく、さらに、溝60の幅を一定に維持するために、流体の圧力を受けることにより変形を生じない程度に剛性の高いものを採用することがより好ましい。前者は、プレート30の変形により還流孔20cを塞ぐ事態が生じると、溝60の機能が失われるからであり、後者は、プレート30の変形により溝60の幅が変化すると、プレート30の変形の度合いによって流体の抵抗の大きさが変化することになり、溝60による特性の変動が生じるからである。
ピストンロッド40は、シリンダ10の開口部を閉塞する蓋70に形成された孔部に挿通され、シリンダ10から突出する一方の端部は、制御対象物に設けられる結合部(図示せず)に結合され、シリンダ10内に配置されるピストンロッド40の他方の端部は、ピストン20に結合される。本実施例では、シリンダ10内に後退したピストンロッド40をもとの状態に復帰させるばね等の復帰手段を有しないため、ピストンロッド40が制御対象物の結合部に結合され、その結合部の動きに合わせてピストンロッド40が進退動作するようになっている。なお、シリンダ10内にばね等の復帰手段を配設し、かかる復帰手段の働きにより、シリンダ10内に後退したピストンロッド40をもとの状態に復帰させる構成を採用してもよいことは勿論である。
本実施例におけるピストンロッド40は、また、可動部材80を軸方向に貫通する孔部に挿通している。可動部材80は、シリンダ10内に形成される第1中空部10bにおいて、ピストンロッド40の外周面とシリンダ10の内周面(第1中空部10bの内周面)に、それぞれ内周面と外周面を摺接させながら、ピストンロッド40に沿って移動し得るように設けられている。可動部材80には、シール部材90a,90bが設けられており、また、可動部材80の内周面には、軸方向に沿って形成されたエア抜き用の溝100が設けられている。
可動部材80を組み付ける際、可動部材80には、2箇所に設けられるシール部材90a,90bのうち、可動部材80とシリンダ10との間隙を密閉するシール部材90aのみが予め取り付けられており、可動部材80とシリンダ10との間隙はシール部材90aにより密閉される。可動部材80とピストンロッド40との間隙は非常に小さいため、可動部材80を所定の位置に配置するときには、可動部材80が、第1中空部10bに残存するエアの抵抗を受けることになるが、可動部材80には、エア抜き用の溝100が形成され、この溝100を通じてエアが外部に放出されるため、可動部材80を所定の位置に容易に配置することができる。また、この溝100を利用して第1中空部10bに残存するエアが外部に放出されることで、流体としてオイルを用いた場合には、オイルの充填率を向上させることができるため、特性の向上と安定を図ることが可能となる。他方、可動部材80とピストンロッド40との間隙を密閉するシール部材90bは、可動部材80を所定の位置に配置した後に組み付けられる。このシール部材90bによって、エア抜き用の溝100も外部と遮断されるため、第2中空部10cは、その中に充填された流体が外部に漏出しないように密閉される。
シリンダ10に形成される第1中空部10bには、また、可動部材80に予圧を与えるばね110が設けられている。ばね110は、圧縮ばねからなり、その両端が、シリンダ10の開口部を閉塞する蓋70と可動部材80にそれぞれ支持されている。
本実施例に係るショックアブソーバは、以下のように作用する。すなわち、ピストンロッド40が後退して、シリンダ10内に押し込められていくと、それに連動して、ピストン20がシリンダ10の端壁10aに向かって移動する。
この際、プレート30は、流体の圧力を受けることにより、軸50に沿って移動し、突出部20dに当接して、ピストン20との間に溝60を形成する(図2参照)。そして、ピストン20に押圧された流体は、溝60を通過して還流孔20cへ流れ込む。
ここで、溝60の幅は、例えば、0.3−0.7mmと、非常に小さいものであるため、溝60を経由して流体が還流孔20cを通過するときに、その溝60により、還流孔20cを通過する流体の流量が少量に絞られることになり、流体に抵抗が生じる。
つまり、プレート30とピストン20との間に形成される溝60は、流体の抵抗を生じさせるものである点で、従来のショックアブソーバに設けられた小孔からなるオリフィスと同一である。しかしながら、本実施例における溝60は、その幅がたとえ微小なものであっても、精密に形成することが容易であり、所望の特性を得るために、高度な加工精度を満足することが容易である点で、従来のオリフィスよりも優れた効果を有する。
また、本実施例における溝60は、その幅が小さくても、溝60の長さ(周方向にそって開口する開口部の周方向長さ)を確保することは可能であるため、組立工程において異物が混入した場合でも、その異物が溝60に詰まり難く、それ故、特性不良の発生を非常に少なくすることが可能となるという効果を有する。
ピストン20がシリンダ10の端壁10aに向かって移動するとき、流体は、ピストン20の外周面と第2中空部10cの内周面との間隙をも通じて、ピストン20の他端側へ移動することとなる。この際、本実施例では、第2中空部10cの内周面がテーパ状に形成されているため、流体が通過するピストン20とシリンダ10との間隙は、ピストン20の移動に従って徐々に小さくなる。従って、流体の抵抗は、ピストン20がシリンダ10の端壁10aに向かって移動していくのに伴い次第に大きくなる。よって、本実施例によれば、対応し得る負荷の範囲を拡大することができる。
つまり、ショックアブソーバに加えられる負荷が低い場合には、流体の抵抗を小さくして、ピストンロッド40をスムースに後退動作させることができ、負荷が高い場合には、流体の抵抗を大きくして、衝撃を緩和することができる。
また、シリンダ10の内周面をテーパ状に形成しただけでは、ピストン20の移動過程において、ピストン20とシリンダ10との間隙が小さくなったときに、ピストン20の移動速度が減速されるため、特に低負荷の場合には、ピストン20が始点から終点に至るまでに長時間を要することになるが、この点、本実施例では、低負荷の場合でも、プレート30とピストン20との間に形成される溝60を通じて、流体がシリンダ10内を流通し得るため、ピストン20が始点から終点に至るまでに要する時間を短くすることができるという効果を有する。
また、負荷が極めて高い場合には、ピストン20が急速に移動することになるが、本実施例では、プレート30とピストン20との間に形成される溝60により流体の抵抗が生じるため、ピストン20が急速に移動することを抑えることもできる。
シリンダ10内に進入したピストンロッド40の体積増加分に相当する流体は、第1中空部10bに流入する。この際、可動部材80は、第1中空部10bに流入する流体の圧力を受けることにより、ばね110を圧縮しながら、ピストンロッド40に沿って移動することになるが、可動部材80は、ばね110により予圧されているため、可動部材80の移動の際にエアが混入することを防ぐことができる。第1中空部10bに流入した流体は、可動部材80の移動によりできたスペースに蓄えられる。ここで、可動部材80に予圧を与えるばね110は、発泡体等と比較して、復元力が低下し難く、耐久性に優れるため、流体を蓄積した状態が長時間に亘る使用形態においても、安定して流体を蓄積することができる。
一方、ピストン20がシリンダ10の端壁10aから離れる方向に移動するときには、プレート30は、還流孔20cから流出する流体の圧力を受けることにより、突出部20dから離間するように、軸50に沿って移動する(図3参照)。これにより、プレート30とピストン20との間に形成される溝60の幅が拡大するため、流体は抵抗を生じることなく溝60を通過することができる。従って、ピストン20の移動に要する負担を小さくすることができる。また、仮に異物が溝60に詰まった場合でも、上記のように溝60の幅を拡大して、その異物を溝60から除去することが可能になる。
また、本実施例では、シリンダ10の端壁10aから離れる方向に向かうに従って、シリンダ10の内径が大きくなるように、シリンダ10の内周面がテーパ状に形成されているため、ピストン20がシリンダ10の端壁10aから離れる方向に移動するときには、ピストン20とシリンダ10との間隙を通じて移動する流体の抵抗も、ピストン20の移動に従って小さくなるため、ピストン20の移動に要する負担をより小さくすることができる。従って、本実施例によれば、ピストンロッド40の進退動作が連続して繰り返し行われる場合でも、その使用形態に十分に対応することができる。
また、ピストン20の移動に伴いシリンダ10内に進入したピストンロッド40の体積も減少していくため、第1中空部10bにおいて蓄えられていた流体も第2中空部10cへ還流するが、これに対応して、可動部材80も、ばね110の力により、原位置へ復帰する方向へ移動するため、流体の還流を促進することができる。
本実施例に係るショックアブソーバは、図4に示したように、プレート30が、ピストン20の他端側にも配設される点で、プレート30が、ピストン20の一端側にのみ配設された実施例1に係るショックアブソーバと異なる。
本実施例では、ピストン20の他端側に配設されるプレート30を支持する軸50が、ピストンロッド40の一部から構成され、ピストンロッド40には、プレート30の移動量を規制するストッパ120が設けられている。また、本実施例では、プレート30が、ピストン20の一端側のみならず、他端側にも配設されるため、プレート30とピストン20との間に形成される溝60もピストン20の両端にそれぞれ形成されている。なお、シリンダ10は、その内周面がストレート状に形成されたものであってもよい。
本実施例によれば、ピストン20がシリンダ10の端壁10aに向かって移動するときには、ピストン20の一端側に配設されたプレート30が突出部20dに当接して、ピストン20との間に形成される溝60により、流体の抵抗を生じさせる。この際、ピストン20の他端側に配設されたプレート30は、還流孔20cから流出する流体の圧力を受けることにより、ピストン20の他端側に形成された突出部20dから離間するように移動し、ピストン20との間に形成される溝60を通過する流体に抵抗を生じさせないように、その溝60の幅を拡大させる。
一方、ピストン20がシリンダ10の端壁10aから離れる方向へ移動するときには、ピストン20の他端側に配設されたプレート30が突出部20dに当接して、ピストン20との間に形成される溝60により、流体の抵抗を生じさせる。この際、ピストン20の一端側に配設されたプレート30は、還流孔20cから流出する流体の圧力を受けることにより、ピストン20の一端側に形成された突出部20dから離間するように移動し、ピストン20との間に形成される溝60を通過する流体に抵抗を生じさせないように、その溝60の幅を拡大させる。
本実施例に係るショックアブソーバは、図5に示したように、プレート30が、ピストン20の他端側にのみ配設される点で、プレート30が、ピストン20の一端側にのみ配設された実施例1に係るショックアブソーバと異なる。
本実施例では、ピストン20の他端側に配設されるプレート30を支持する軸50が、ピストンロッド40の一部から構成され、ピストンロッド40には、プレート30の移動量を規制するストッパ120が設けられている。また、本実施例では、プレート30が、他端側に配設されるため、プレート30とピストン20との間に形成される溝60もピストン20の他端側に形成される。なお、シリンダ10は、その内周面がストレート状に形成されたものであってもよい。
本実施例によれば、ピストン20がシリンダ10の端壁10aに向かって移動するときには、プレート30が、還流孔20cから流出する流体の圧力を受けることにより、ピストン20の他端側に形成された突出部20dから離間するように移動し、ピストン20との間に形成される溝60を通過する流体に抵抗を生じさせないように、その溝60の幅を拡大させる。一方、ピストン20がシリンダ10の端壁10aから離れる方向へ移動するときには、プレート30が突出部20dに当接して、ピストン20との間に形成される溝60により、流体の抵抗を生じさせる。
本実施例に係るショックアブソーバは、図6に示したように、プレート30が、ピストン20と一体に成形される点で、実施例1に係るショックアブソーバと異なる。
本実施例によれば、プレート30がピストン20と一体に成形されているため、ピストン20がシリンダ10の端壁10aに向かって移動するときだけでなく、ピストン20がシリンダ10の端壁10aから離れる方向へ移動するときにも、プレート30とピストン20との間に形成される溝60により、流体の抵抗を生じさせる。
本発明の実施例1に係るショックアブソーバを示す図であり、(a)は全体構造の断面図、(b)は(a)におけるA部拡大図である。 実施例1に係るショックアブソーバの作用を説明するための図である。 実施例1に係るショックアブソーバの作用を説明するための図である。 本発明の実施例2に係るショックアブソーバにおいて採用されたプレートとピストンの構造を示す図である。 本発明の実施例3に係るショックアブソーバにおいて採用されたプレートとピストンの構造を示す図である。 本発明の実施例4に係るショックアブソーバにおいて採用されたプレートとピストンの構造を示す図である。
符号の説明
10 シリンダ
10a 端壁
10b 第1中空部
10c 第2中空部
20 ピストン
20c 還流孔
20d 突出部
30 プレート
40 ピストンロッド
50 軸
50a 張出部
60 溝
70 蓋
80 可動部材
90a,90b シール部材
100 エア抜き用の溝
110 ばね
120 ストッパ

Claims (3)

  1. シリンダ内に設けられるピストンと、
    該ピストンの外径よりも小さい外径を有するプレートと、
    該プレートと前記ピストンとの間に形成される溝と、
    前記ピストンの両端面間を貫通し、前記溝に連通する還流孔とを備え、
    前記シリンダ内に充填される流体が前記溝を経由して前記還流孔を通過するときに、該還流孔を通過する流体の流量を前記溝により絞ることを特徴とするショックアブソーバ。
  2. 前記プレートをスライド可能に支持する軸を備えることを特徴とする請求項1に記載のショックアブソーバ。
  3. 前記シリンダの内周面がテーパ状に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のショックアブソーバ。
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