JP2006118464A - キャニスタ - Google Patents

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Hiroyasu Osawa
浩康 大澤
Shoji Sakagami
尚司 坂上
Akira Uchiyama
晃 内山
Koichi Ikuma
公一 生熊
Osamu Kaneko
治 金子
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Roki Co Ltd
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Toyo Roki Mfg Co Ltd
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Abstract

【課題】 取付けの簡素化、メンテナンス性の向上、小コスト化、及び省スペース化を図れるキャニスタを提供する。
【解決手段】 蒸発燃料を吸着する吸着剤13が充填される吸着剤室12と、吸着剤室12に連通する燃料蒸気導入口15、パージ口16、及び大気連絡口17と、を有する蒸発燃料処理部8と、大気と連通する空気取入口10と、大気中の塵埃を除去するフィルタエレメント5と、フィルタエレメントによって塵埃が除去された空気をエンジンの吸気系に供給するための空気通路と、を備える大気浄化処理部9と、を具備し、大気浄化処理部9の一部が蒸発燃料処理部8の一部として構成され、蒸発燃料処理部8と大気浄化処理部9とが一体に構成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、吸気装置を一体化させたキャニスタに関する。
吸気装置は、空気中に含まれる塵埃(以下、「ダスト」と称する。)を除去した空気をエンジンの吸気系に供給するものであって、エンジンの吸気系と所定の配管を介して接続されている。当該吸気装置は、例えば、四輪自動車の場合、エンジンルーム内に配置されている。
キャニスタは、燃料タンク等の燃料系から発生する蒸発燃料を吸着剤により吸着し、当該蒸発燃料が大気中に放出されるのを防ぐ一方で、吸着した蒸発燃料をエンジンの吸気系に放出するものであって、エンジンの吸気系に所定の配管を介して接続されている。当該キャニスタは、例えば、四輪自動車のエンジンルーム内や二輪自動車のシート下などに配置されている。
また、近年、地域によっては四輪、二輪の他、レジャー用の乗物・発電機など汎用エンジンの分野にも排出ガス規制が検討されており、また、世界的にもキャニスタの適用が拡大していく傾向がある。
しかしながら、上記に示すように、吸気装置とキャニスタとは別体としてエンジンルーム内などに配置されているため、これら吸気装置及びキャニスタを取り付けるための部品が必要であり、部品点数や設置スペースの点で改善の余地があった。
また、当該吸気装置とキャニスタは、別体として互いにエンジンの吸気系と配管を介して接続されていることから一体化できれば、取付けの簡素化、メンテナンス性の向上が図れ、便利である。
さらに、通常、汎用機は取付スペースの制限があるため、当該汎用機への吸気装置やキャニスタの取付は、取付スペースを確保するのが難しく、省スペース化を図る必要がある。
そこで、本発明は、取付けの簡素化、メンテナンス性の向上、省コスト化、及び省スペース化を図れるキャニスタを提供することを目的とする。
以下、本発明について説明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
請求項1の発明は、蒸発燃料を吸着する吸着剤が充填される吸着剤室と、当該吸着剤室に連通する燃料蒸気導入口、パージ口、及び大気連絡口と、を有する蒸発燃料処理部と、大気と連通する空気取入口と、当該大気中の塵埃を除去するフィルタエレメントと、当該フィルタエレメントによって塵埃が除去された空気をエンジンの吸気系に供給する空気通路と、を備える大気浄化処理部と、を具備し、前記大気浄化処理部の一部が前記蒸発燃料処理部の一部として構成され、前記蒸発燃料処理部と大気浄化処理部とが一体に構成されていることを特徴とする。
このようにすれば、部品点数の削減、省コスト化を図れる。また、蒸発燃料処理部と大気浄化処理部とが一体化されるので、車両等への取付けの簡素化、メンテナンス性の向上が図れる。
また、請求項2の発明は、請求項1に記載のキャニスタにおいて、前記蒸発燃料処理部は吸着剤ケースを有し、前記大気浄化処理部は吸気ケースを有し、前記吸気ケースは、前記フィルタエレメントと前記空気通路とを備える吸気ケース本体と前記空気取入口を有する蓋とから構成され、前記蓋の一部が前記吸着剤ケースの一部であることを特徴とする。
このようにすれば、吸着剤ケース本体が大気浄化処理部の蓋を兼ねることができ、部品点数の削減、省コスト化を図れる。
また、請求項3の発明は、請求項2に記載のキャニスタにおいて、前記パージ口が前記吸着剤ケースの一端から突出して形成されているとともに、前記空気通路には前記パージ口と嵌合する孔が形成されていることを特徴とする。
このようにすれば、パージ口と空気通路とを接続するための配管を設ける必要がなくなり、部品点数を削減でき、省コスト化を図ることができる。
また、請求項4の発明は、請求項1に記載のキャニスタにおいて、前記吸着剤室と前記燃料蒸気導入口とは通路を介して接続され、当該通路は、前記空気通路を遮断して形成され、前記空気通路は、前記パージ口及び大気連絡口を介して吸着剤室と連通して形成されていることを特徴とする。
このようにすれば、1つのケース本体内で、大気浄化処理と蒸発燃料処理とを行うことができるとともに、部品点数の削減、省コスト化を図れる。
また、請求項5の発明は、請求項1に記載のキャニスタにおいて、前記蒸発燃料処理部と前記大気浄化処理部は仕切体を介してケース本体の内部に形成されていることを特徴とする。
このようにすれば、1つのケース本体内で、大気浄化処理と蒸発燃料処理とを行うことができるとともに、部品点数の削減、省コスト化を図れる。
また、請求項6の発明は、請求項5に記載のキャニスタにおいて、前記仕切体には、前記燃料蒸気導入口、前記吸着剤室、及び前記空気通路がそれぞれ連通する第1の開口を有し、前記空気通路には、前記第1の開口を開放するとともに前記空気通路を塞ぎ蒸発燃料を前記吸着剤室に導入、又は前記第1の開口を塞いで前記空気通路を開放し前記吸着剤により吸着した燃料蒸気及びフィルタエレメントによって塵埃が除去された空気をエンジンの吸気系に供給する流路を形成するためのバルブを備えていることを特徴とする。
このようにすれば、1つのケース本体内で、大気浄化処理と蒸発燃料処理とを行うことができるとともに、部品点数の削減、省コスト化を図れる。また、エンジンの吸気系に有するキャブレターやインジェクターなどからの蒸発燃料を吸着剤室に放出して当該蒸発燃料を吸着剤により吸着して外部に当該蒸発燃料が放出するのを防止できる。
図1〜図6により、本願のキャニスタを説明する。このキャニスタは、例えば、内燃機関を原動機とする自動車に搭載されるものである。
―第1の実施形態―
図1〜図3により、本願の第1の実施形態に係るキャニスタを説明する。図1はキャニスタの全体構造を示す縦断面図、図2は図1のA−A断面図、図3はパージポートの配管例を示し、図3(a)は第1実施例、図3(b)は第2実施例である。なお、以下の説明では、図1の上下左右方向を便宜的にキャニスタの上下左右として表現するが、それによりキャニスタの使用時の向きが限定されるものではない。
キャニスタ1Aは、樹脂製の吸着剤ケース本体2と、当該吸着剤ケース本体2の下端部から下方垂直方向に延ばされて形成された4枚の壁体3(図上、左右2枚の壁体3、3)と、当該吸着剤ケース本体2の下端部及び壁体3によって囲まれた空間内の前記壁体3との間に外気を導入するための隙間Sを有して配置されたフィルタエレメント5を備えた吸気ケース本体6と、を備えている。なお、壁体3は円形状に形成されるなど、どのような形状でも構わない。
また、吸着剤ケース本体2と吸気ケース本体6とは、連結体7により接続されている。当該連結体7は、一端が吸着剤ケース本体2を貫通し、他端が吸気ケース本体6に接続されている。また、当該連結体7の一端は、当該吸着剤ケース本体2の上部で図示しない固定具によって固定されている。
当該吸着剤ケース本体2は、図示しない燃料タンクから蒸発した燃料を処理する蒸発燃料処理部8として機能する。また、吸着剤ケース本体2の下端部及び壁体3は、フィルタエレメント5を備えた吸気ケース本体6の蓋として機能する。さらに、当該吸着剤ケース本体2の下端部、壁体3、及びフィルタエレメント5を備えた吸気ケース本体6は、全体として、外気を清浄化し、当該清浄化した空気をエンジンの吸気系に供給する大気浄化処理部9(本願の吸気ケース)として機能する。さらにまた、当該隙間Sは外気を取り込むための空気取入口10として機能する。
また、吸着剤ケース本体2には、当該吸着剤ケース本体2の上端部と下端部を貫通するように貫通孔11が形成され、当該貫通孔11には連結体7が挿入されている。また、吸着剤ケース本体2の内部は、当該貫通孔11の周囲を囲むように吸着剤ケース本体2の外周に沿って略U字状の吸着剤室12が形成されている。当該吸着剤室12には、活性炭等の吸着剤13が充填されている。当該吸着剤13は、吸着剤室12内部の左右方向に設けられたフィルタ14によって保持されている。
また、吸着剤室12の一端部には、当該吸着剤室12と連通するように、燃料タンクに連通するホースと接続される燃料蒸気導入口15と、エンジンの吸気管に接続されるパージ口16が設けられている。燃料蒸気導入口15とパージ口16とは、互いのフィルタ14を介して吸着剤室12の内部で連通している。また、吸着剤室12の他端部には、当該吸着剤室12と連通するように、大気に開放される大気連絡口17が設けられている。
一方、吸気ケース本体6は、フィルタエレメント5を着脱可能に載置するための支持体21と、一端が当該支持体21の中央部に接続され、大気中に含まれるダストが除去された空気をエンジンの吸気系に供給するための吸気ダクト22と、を備えている。なお、当該吸気ダクト22の他端は、図示しないエンジンの吸気系に接続されている。
フィルタエレメント5は、中央に孔を有する円形状の支持体を対抗させて配置し、当該支持体の外周部に円筒状のフィルタ(濾過部材)を取り付けて形成されている。また、当該孔には連結体7が挿入されている。
なお、当該フィルタエレメント5は、固定具を連結体7から取り外し、吸着剤ケース本体2を取り外すことによって、容易に吸気ケース本体6から着脱可能である。また、フィルタエレメント5内の空間及び吸気ダクト22内の空間は、エンジンの吸気系に浄化された空気、又は蒸発燃料を導入するための空気通路として機能する。
このように、キャニスタ1Aは、大気浄化処理部9の一部が蒸発燃料処理部8の一部として構成され、大気浄化処理部9(吸気装置)と蒸発燃料処理部8(キャニスタ)とが当該連結体7及び固定具によって一体化された構造に形成されている。具体的には、キャニスタ1Aにおける前記蒸発燃料処理部8は吸着剤ケース2を有し、前記大気浄化処理部9は吸気ケースを有し、前記吸気ケースは、前記フィルタエレメント5と前記空気通路を備える吸気ケース本体6と前記空気取入口10を有する蓋(吸着剤ケースの下端部と壁体3)とから構成されており、前記蓋の一部が前記吸着剤ケースの一部として形成されている。これにより、部品点数の削減、省コスト化を図れる。また、このキャニスタ1Aは、連結体7の固定具を取り外すことにより、容易に分解することが可能となり、フィルタエレメントの交換が容易にできる。
このようにして形成されたキャニスタ1Aは、図上矢印で示すように、大気浄化処理時には、エンジンの始動に伴って、外気が空気取入口10から吸気され、当該外気がフィルタエレメント5を介して清浄化される。そして、当該清浄化された空気が、吸気ダクト22を介してエンジンの吸気系に吸気される。
一方、蒸発燃料処理時には、図上矢印で示すように、エンジン停止時に、燃料タンク等から蒸発燃料導入口15を介して蒸発燃料が吸着剤室12に放出され、当該蒸発燃料が吸着剤13に吸着される。そして、エンジン始動時には、当該吸着剤13により吸着された蒸発燃料がパージ口16を介してエンジンの吸気系に吸気される。
なお、吸着剤ケースの一部にエンジンの吸気系に有するキャブレターやインジェクターからの蒸発燃料を吸着するポートを備えるようにしてもよい。
次に、パージポートの配管例について説明する。なお、図1と共通する部分には同一符号を付し詳細な説明は省略する。
図3(a)に示すように、本実施例は、フィルタエレメント5の上端部に当該フィルタエレメント5の内部(空気通路)と連通する貫通孔5aを形成するととともに、当該貫通孔5aにパージ口16が連通するように、当該パージ口16を吸着剤ケース本体2の下端部から下方垂直方向に伸びるように形成している。即ち、当該パージ口16の端部が当該貫通孔5aに挿入して、直接、パージ口16が空気通路に連通するように形成されている。このようにすれば、パージ口16と吸気ダクト22とを接続するための配管を設ける必要がなくなり、部品点数を削減でき、省コスト化を図ることができる。
また、図3(b)に示すように、本実施例は、吸気ケース本体6の支持体21aの一部が、一端が吸気ダクト22と連通し他端がパージ口16と連通するダクト状に形成されている。また、支持体21aの外周が略L字状に形成され、当該支持体21aの端部が壁体3の内側に密着するように形成されている。また、当該支持体21aの所定部には、外気をフィルタエレメント5に導入するための開口21bが形成されている。
このようにすれば、吸気ケース本体6が吸着剤ケース2に安定して支持されるとともに、支持体21がダクトとして機能するので、新たにパージ口16と吸気ダクト22とを接続するための配管を設ける必要がなくなり、部品点数を削減でき、省コスト化を図ることができる。
―第2の実施形態―
図4により、本願の第2の実施形態に係るキャニスタを説明する。図4は第2の実施形態におけるキャニスタの全体構造を示す縦断面図である。なお、図4において、図1と共通する部分には同一符号を付し、それらの説明は省略する。また、以下の説明では、図4の上下左右方向を便宜的にキャニスタの上下左右として表現するが、それによりキャニスタの使用時の向きが限定されるものではない。
このキャニスタ1Bは、一端に開口25aを有する樹脂製のケース本体25と、当該開口25aを塞ぐ蓋26と、を備えている。当該ケース本体25と蓋26とは嵌合されて形成されている。また、当該ケース本体25と蓋26とを嵌合している嵌合部には、当該開口25aを塞ぐようにフィルタエレメント27を備えている。また、蓋26には、空気を吸気するための吸気口26a、26bが上下に形成されている。
ケース本体25の内部は、仕切体30により上下方向に区分けされる。当該ケース本体25の上部は、大気浄化処理部9として機能し、ケース本体25の下部は、蒸発燃料処理部8として機能する。
大気浄化処理部9は、蓋26に形成されている外気を吸気する吸気口26a、26bと、外気に含まれる塵埃を除去するフィルタエレメント27と、仕切体30によって形成された空気通路28と、から構成されている。そして、大気浄化処理時には、外気を吸気口26aから吸気し、当該吸気した外気に含まれる塵埃をフィルタエレメント27によって除去し、当該清浄化された空気を空気通路28を介してエンジンに供給している。
蒸発燃料処理部8は、蒸発燃料を吸着する吸着剤31が充填されフィルタ32によって当該吸着剤31を保持する吸着剤室33と、当該吸着剤室33と連通する燃料蒸気導入口33a、パージ口33b、及び大気連絡口33cと、から構成されている。当該パージ口33bは当該仕切体30の一部(吸着剤室33の一端)に形成され、空気通路28と連通している。また、当該大気連絡口33cは、吸着剤室33の他端に形成され、フィルタエレメント27を介して蓋26に有する吸気口26bと連通している。さらに、燃料蒸気導入口33aは、当該ケース本体28の他端に形成され、燃料タンクと連通している。また、吸着剤室33の内部には、大気連絡口33cから吸着剤室33に導入される空気がパージ口33bに直進して通過するのを防ぐ壁体30aを備えている。
なお、本実施形態の吸気口26aは、本願の大気取入口として機能する。
本実施形態のキャニスタ1Bは、ケース本体25と蓋26を有し、当該ケース本体25及び蓋26の内部を仕切体30によって大気浄化処理部9と蒸発燃料処理部8とに区分けし、当該大気浄化処理部9と蒸発燃料処理部8とをケース本体25(蓋26を含む。)に一体形成したものである。これにより、1つのケース本体25(蓋26を含む。)内で、大気浄化処理と蒸発燃料処理とを行うことができるとともに、部品点数の削減、省コスト化を図れる。また、蒸発燃料処理部8の大気連絡口33cと吸気口26bとの間にフィルタエレメント27を備えているので、当該フィルタエレメント27を外気に含まれるダストを除去するためのサクションフィルタとして利用できる。
このようにして形成されたキャニスタ1Bは、図上矢印で示すように、大気浄化処理時には、エンジンの始動に伴って、外気が吸気口26aから吸気され、当該外気がフィルタエレメント27を介して清浄化される。そして、当該清浄化された空気が空気通路28を介してエンジンの吸気系に吸気される。
また、蒸発燃料処理時には、図上矢印で示すように、エンジン停止時に、燃料タンクから放出された蒸発燃料が燃料蒸気導入口33aから吸着剤室33に放出され、当該蒸発燃料が吸着剤31に吸着される。一方、エンジン始動時には、当該吸着剤31により吸着された蒸発燃料がパージ口33b及び空気通路28を介してエンジンの吸気系に吸気される。
―第3の実施形態―
図5により、本願の第3の実施形態に係るキャニスタを説明する。図5は第3の実施形態におけるキャニスタの全体構造を示す縦断面図である。なお、図5において、図4と共通する部分には同一符号を付し、それらの説明は省略する。また、以下の説明では、図5の上下左右方向を便宜的にキャニスタの上下左右として表現するが、それによりキャニスタの使用時の向きが限定されるものではない。
このキャニスタ1Cは、一端に開口35aを有する樹脂製のケース本体35と、当該開口35aを塞ぐ蓋36と、を備えている。当該ケース本体35と蓋36とは嵌合されて形成されている。また、当該ケース本体35と蓋36とを嵌合している嵌合部には、当該開口35aを塞ぐようにフィルタエレメント37を備えている。また、蓋36には、外気を吸気するための吸気口36aが形成されている。
ケース本体35の内部は、大気浄化処理部9と、蒸発燃料処理部8と、を備える。ケース本体35の上部は、吸気口36aから吸気されフィルタエレメント37によって外気に含まれる塵埃が除去された空気や蒸発燃料をエンジンに供給するための空気通路38が形成されている。
また、当該ケース本体35の下部には、蒸発燃料処理部8が形成されている。
蒸発燃料処理部8は、蒸発燃料を吸着する吸着剤41が充填されフィルタ42によって当該吸着剤41を保持する吸着剤室43と、当該吸着剤室43に連通する燃料蒸気導入口43a、パージ口43b、及び大気連絡口43cと、を有する。当該燃料蒸気導入口43aは、ケース本体35の上端部に形成され、図示しない燃料タンクと連通している。また、当該燃料蒸気導入口43aと吸着剤室43とは通路44を介して接続されている。また、当該通路44は、前記空気通路38を遮断するように形成されているとともに、吸着剤室43の下方に延びて形成されている。そして、当該通路44によって、吸着剤室43の内部は下方で連通する3つの部屋に区分けされている。また、大気連絡口43cは、当該ケース本体35の開口側の吸着剤室43の端部に形成され、空気通路38と連通している。さらに、パージ口43bは、エンジンの吸気側の吸着剤室43の端部に形成され、空気通路38と連通している。
なお、本実施形態の吸気口26aは、本願の大気取入口として機能する。
本実施形態のキャニスタ1Cは、大気浄化処理部9と蒸発燃料処理部8とを区分けすることなくケース本体35に一体形成したものである。これにより、1つのケース本体35内で大気浄化処理と蒸発燃料処理とを行うことができるとともに、大気浄化処理部9と蒸発燃料処理部8を区分けする仕切体を必要としないので、部品点数の削減、省コスト化を図れる。
このようにして形成されたキャニスタ1Cは、図上矢印で示すように、大気浄化処理時には、エンジンの始動に伴って、外気が吸気口36aから吸気され、当該外気がフィルタエレメント37を介して清浄化される。そして、当該清浄化された空気が空気通路38、吸着剤室43、空気通路38の順に通過して、エンジンの吸気系に吸気される。
また、蒸発燃料処理時には、図上矢印で示すように、エンジン停止時に、燃料タンクから放出された蒸発燃料が燃料蒸気導入口43aから吸着剤室43に放出され、当該蒸発燃料が吸着剤41に吸着される。一方、エンジン始動時には、当該吸着剤41に吸着された蒸発燃料がパージ口43b及び空気通路38を介してエンジンの吸気系に吸気される。
―第4の実施形態―
図6により、本願の第4の実施形態に係るキャニスタを説明する。図6は第4の実施形態におけるキャニスタの全体構造を示す縦断面図であり、図6(a)はエンジン停止時のバルブの状態を示し、図6(b)はエンジン動作時のバルブの状態を示すものである。なお、図6において、図4と共通する部分には同一符号を付し、それらの説明は省略する。また、以下の説明では、図6の上下左右方向を便宜的にキャニスタの上下左右として表現するが、それによりキャニスタの使用時の向きが限定されるものではない。
このキャニスタ1Dは、上記第2の実施形態で説明したキャニスタ1Bの仕切体30の一部に、蒸発燃料導入口33a、吸着剤室33、及び空気通路28のそれぞれが連通する貫通孔45を備えるとともに、空気通路28に、貫通孔45を開放するとともに空気通路28を塞ぎエンジンの吸気系に有するキャブレターやインジェクターなどからの蒸発燃料を前記吸着剤室に導入、又は貫通孔45を塞ぎ前記空気通路を開放して前記吸着剤により吸着した燃料蒸気及びフィルタエレメントによって塵埃が除去された空気をエンジンの吸気系に供給するためのバルブ46を備えたものである。具体的には、バルブ46が空気通路を閉じる位置にある時(図6(a)の時)は、エンジンの吸気系から放出される蒸発燃料が必ず吸着剤室33を通過する流路を形成している。また、バルブ46が空気通路を開く位置にある時(図6(b)の時)は、開口45を塞ぎ、空気通路28がフィルタエレメント27と連通するとともに、吸着剤室33から蒸発燃料を脱離する流路を形成している。
当該バルブは電磁弁からなり、図示しない電子コントロールユニットに接続されており、当該電子コントロールユニットにより開閉動作の制御が行われる。なお、バルブは電磁弁に限られず、ECU(Electronic control unit)などにより作動する他の電気的な構造を含む部材やバルブの自重、エンジンの吸入負圧などにより作動する他の機械的な構造部材を適宜選択する。
なお、本実施形態の貫通孔45は、本願の第1の開口として機能する。
本実施形態のキャニスタ1Dは、ケース本体25と蓋26を有し、当該ケース本体25及び蓋26の内部を仕切体30によって大気浄化処理部9と蒸発燃料処理部8とに区分けし、当該大気浄化処理部9と蒸発燃料処理部8とをケース本体25(蓋26を含む。)に一体形成するとともに、大気浄化処理部内(空気通路28内)に空気流路を切り替えるバルブを備えたものである。これにより、1つのケース本体25(蓋26を含む。)内で、大気浄化処理と蒸発燃料処理とを行うことができるとともに、部品点数の削減、省コスト化を図れる。また、エンジンの吸気系に有するキャブレターやインジェクターなどからの蒸発燃料を吸着剤室33に放出して当該蒸発燃料を吸着剤31により吸着して外部に当該蒸発燃料が放出するのを防止できる。
このようにして形成されたキャニスタ1Dは、図上矢印で示すように、大気浄化処理時には、エンジンの始動に伴って、外気が吸気口26aから吸気され、当該外気がフィルタエレメント27を介して清浄化される。そして、当該清浄化された空気が空気通路28を介してエンジンの吸気系に吸気される。この時のバルブ46は空気通路28を開放する位置に制御される。
また、蒸発燃料処理時には、図上矢印で示すように、エンジン停止時に、バルブ46は空気通路28を閉じる位置に制御され、燃料タンク及びエンジンの吸気系から放出された蒸発燃料が空気通路28及び燃料蒸気導入口33aを介して吸着剤室33に放出され、当該蒸発燃料が吸着剤31に吸着される。一方、エンジン始動時には、当該吸着剤31により吸着された蒸発燃料がパージ口33b及び空気通路28を介してエンジンの吸気系に吸気される。
第1の実施の形態におけるキャニスタの全体構造を示す縦断面図である。 図1のA−A断面図である。 パージポートの配管例を示し、図3(a)は第1実施例、図3(b)は第2実施例である。 第2の実施形態におけるキャニスタの全体構造を示す縦断面図である。 第3の実施形態におけるキャニスタの全体構造を示す縦断面図である。 第4の実施形態におけるキャニスタの全体構造を示す縦断面図であり、図6(a)はエンジン停止時のバルブの状態を示し、図6(b)はエンジン動作時のバルブの状態を示すものである。
符号の説明
1A〜1D キャニスタ
2 吸着剤ケース本体
5 フィルタエレメント
6 吸気ケース本体
7 連結体
8 蒸発燃料処理部
9 大気浄化処理部
10 空気取入口
12 吸着剤室
13 吸着剤
30 仕切体

Claims (6)

  1. 蒸発燃料を吸着する吸着剤が充填される吸着剤室と、当該吸着剤室に連通する燃料蒸気導入口、パージ口、及び大気連絡口と、を有する蒸発燃料処理部と、
    大気と連通する空気取入口と、当該大気中の塵埃を除去するフィルタエレメントと、当該フィルタエレメントによって塵埃が除去された空気をエンジンの吸気系に供給する空気通路と、を備える大気浄化処理部と、を具備し、
    前記大気浄化処理部の一部が前記蒸発燃料処理部の一部として構成され、前記蒸発燃料処理部と大気浄化処理部とが一体に構成されていることを特徴とするキャニスタ。
  2. 前記蒸発燃料処理部は吸着剤ケースを有し、
    前記大気浄化処理部は吸気ケースを有し、
    前記吸気ケースは、前記フィルタエレメントと前記空気通路とを備える吸気ケース本体と前記空気取入口を有する蓋とから構成され、
    前記蓋の一部が前記吸着剤ケースの一部であることを特徴とする請求項1に記載のキャニスタ。
  3. 前記パージ口が前記吸着剤ケースの一端から突出して形成されているとともに、前記空気通路には前記パージ口と嵌合する孔が形成されていることを特徴とする請求項2に記載のキャニスタ。
  4. 前記吸着剤室と前記燃料蒸気導入口とは通路を介して接続され、
    当該通路は、前記空気通路を遮断して形成され、
    前記空気通路は、前記パージ口及び大気連絡口を介して吸着剤室と連通して形成されていることを特徴とする請求項1に記載のキャニスタ。
  5. 前記蒸発燃料処理部と前記大気浄化処理部は仕切体を介してケース本体の内部に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のキャニスタ。
  6. 前記仕切体は、前記燃料蒸気導入口、前記吸着剤室、及び前記空気通路がそれぞれ連通する第1の開口を有し、
    前記空気通路には、前記第1の開口を開放するとともに前記空気通路を塞ぎ蒸発燃料を前記吸着剤室に導入、又は前記第1の開口を塞いで前記空気通路を開放し前記吸着剤により吸着した燃料蒸気及びフィルタエレメントによって塵埃が除去された空気をエンジンの吸気系に供給する流路を形成するためのバルブを備えていることを特徴とする請求項5に記載のキャニスタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113757003A (zh) * 2020-06-04 2021-12-07 现代自动车株式会社 车辆空气滤清器

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