JP2006118289A - 回転開閉改装2重サッシ - Google Patents

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Abstract

【課題】 回転開閉する既設の外開きサッシを同種新設の外開きサッシを設置して2重サッシに改装する。
【解決手段】 既設サッシ戸22と新設サッシ戸32とを一体化して,既設サッシ2の開閉用ヒンジを取り外し,新設サッシ戸32を開閉するヒンジ33によって双方のサッシ戸を同時開閉自在とし,また上記サッシ戸双方の一体化を戸先側でヒンジ41連結するとともにその近傍で係脱自在にロック42連結し,該ロック42を解除することによって同時開閉状態で新設サッシ戸32に対して既設サッシ戸22を単独開閉自在とし,サッシ戸間のガラス清掃を可能とする。新設サッシ3の気密措置に加えて,既設サッシ2と新設サッシ3間を気密に封止することにより断熱,遮音,結露防止,防塵等に優れた改装2重サッシとすることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は改装サッシに関し,特に回転開閉する既存サッシを2重サッシに改装する回転開閉改装2重サッシに関する。
サッシを改装によって2重サッシ化するには,例えば下記特許文献に図示される引違い2重サッシに準じた納まりとするように,既設サッシの室外側乃至室内側に新たに新設サッシを設置すればよいが,外開きサッシ,縦軸回転サッシ,縦すべり出しサッシ等のように,サッシ枠に設置した垂直軸によってサッシ戸を回転開閉するサッシにあっては,その回転方向が室内外方向に対してなされるために,該回転開閉するサッシが既設サッシとして設置されている改装現場では,これと同様に回転開閉する新設サッシを室外側に設置すると,既設サッシ戸によって新設サッシのハンドル等のロック解除操作やその回転開閉が不可能とならざるを得ず,従ってこの場合,例えば斫り工法によって既設サッシを撤去し,ペアガラスを装着した新設サッシを設置する等の交換的設置を行なうものとされるのが通常である。
特開平10−205218号公報
回転開閉する既設サッシの室外側に同じく回転開閉するサッシを室外側に設置してサッシの開閉を可能とする2重サッシ化を行なうことができれば,サッシの交換的設置が不要となり,既設サッシを可及的にそのまま使用し得るし,交換的設置に不可欠な室内側の内装工事も必要なくなり,室内の内装にも手を加えずに,これもそのまま使用することが可能となり,オフィス,マンション等としての建物使用を継続しながら2重サッシ化により比較的低コストに断熱性や防音性を向上することが可能となる。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので,その解決課題とするところは,回転開閉する既設サッシを用いてその室外側に回転開閉可能に新設サッシを設置し得るようにした回転開閉改装2重サッシを提供するにある。
上記課題に添って本発明は,既設サッシ戸に新設サッシ戸を一体的に連結してサッシ戸の2重化を行なうようにするとともに新設サッシの回転開閉用の垂直軸を使用して双方のサッシ戸を同時開閉自在としてその回転開閉するサッシの2重サッシ化を行なうようにしたものであって,即ち請求項1に記載の発明を,垂直軸によって既設サッシ戸を回転開閉する既設サッシの室外側に同じく垂直軸によって新設サッシ戸を回転開閉する新設サッシを設置するとともにこれら既設サッシ戸と新設サッシ戸を一体的に連結して新設サッシ一方の垂直軸によって同時開閉自在としてなることを特徴とする回転開閉改装2重サッシとしたものである。
請求項2に記載の発明は,上記に加えて,上記既設サッシ戸と新設サッシ戸とをその幅方向一端のヒンジ連結と幅方向適宜位置のロック連結とで一体的に連結することによって,例えば既設サッシ戸及び新設サッシ戸間のガラス清掃を行なう等,必要に応じて既設サッシ戸を更に単独で開閉自在としたものとするように,これを,上記既設サッシ戸と新設サッシ戸の一体的な連結を,サッシ幅方向一端における既設サッシ戸と新設サッシ戸のヒンジ連結及びサッシ幅方向適宜位置における既設サッシ戸と新設サッシ戸の係脱自在のロック連結によるものとして既設サッシ戸を新設サッシ戸に対して単独開閉自在としてなることを特徴とする回転開閉改装2重サッシとしたものである。
請求項3に記載の発明は,同じく上記に加えて,既設サッシを外開きのサッシとした改装において,その新設サッシ戸との同時開閉をスムーズになし得るものとするように,これを,上記既設サッシを外開きサッシとし且つ上記同時開閉の垂直軸を新設サッシの新設サッシ枠と新設サッシ戸間に配置したヒンジの支軸としてなることを特徴とする請求項1又は2に記載の回転開閉改装2重サッシとしたものである。
請求項4に記載の発明は,同じく上記に加えて,既設サッシを縦軸回転や偏心縦軸回転のサッシとした改装において,その新設サッシ戸との同時開閉をスムーズになし得るものとするように,これを,上記既設サッシを縦軸回転サッシ又は偏心縦軸回転サッシとし且つ上記同時開閉の垂直軸を新設サッシの新設サッシ枠と新設サッシ戸間に配置した回転軸としてなることを特徴とする請求項1又は2に記載の回転開閉改装2重サッシとしたものである。
請求項5に記載の発明は,同じく上記に加えて,既設サッシを用いて新設サッシを設置する改装における2重サッシの断熱性及び遮音性を可及的に高度化し,既設サッシの結露発生を可及的に防止し,また防塵性を確保したものとするように,これを,上記既設サッシ戸と新設サッシ戸間,既設サッシ枠と新設サッシ枠間及び新設サッシの新設サッシ枠と新設サッシ戸間をそれぞれ気密材によって気密に封止してなることを特徴とする請求項1,2,3及び4に記載の回転開閉改装2重サッシとしたものである。
本発明はこれらをそれぞれ発明の要旨として上記課題解決の手段としたものである。
本発明は以上のとおりに構成したから,請求項1に記載の発明は,既設サッシ戸に新設サッシ戸を一体的に連結してサッシ戸の2重化を行なうようにするとともに既設サッシ又は新設サッシ一方の回転開閉用の垂直軸を使用して双方のサッシ戸を同時開閉自在としてその回転開閉するサッシの2重サッシ化を行なうことによって,回転開閉する既設サッシを用いてその室外側に回転開閉可能に新設サッシを設置し得るようにした回転開閉改装2重サッシを提供することができる。
請求項2に記載の発明は,上記に加えて,上記既設サッシ戸と新設サッシ戸とをその幅方向一端のヒンジ連結と幅方向適宜位置のロック連結とで一体的に連結することによって,例えば既設サッシ戸及び新設サッシ戸間のガラス清掃を行なう等,必要に応じて既設サッシ戸を更に単独で開閉自在としたものとすることができる。
請求項3に記載の発明は,同じく上記に加えて,既設サッシを外開きのサッシとした改装において,その新設サッシ戸との同時開閉をスムーズになし得るものとすることができる。
請求項4に記載の発明は,同じく上記に加えて,既設サッシを縦軸回転や偏心縦軸回転のサッシとした改装において,その新設サッシ戸との同時開閉をスムーズになし得るものとすることができる。
請求項5に記載の発明は,同じく上記に加えて,既設サッシを用いて新設サッシを設置する改装における2重サッシの断熱性及び遮音性を可及的に高度化し,既設サッシの結露発生を可及的に防止し,また防塵性を確保したものとすることができる。
以下図面の例に従って本発明を更に具体的に説明すれば,図1乃至図3においてAは,垂直軸によって既設サッシ戸22を回転開閉する既設サッシ2の室外側に同じく垂直軸によって新設サッシ戸32を回転開閉する新設サッシ3を設置することによって形成した改装2重サッシであり,該改装2重サッシAは,既設サッシ戸22と新設サッシ戸32を一体的に連結して新設サッシ3一方の垂直軸によって同時開閉自在としたものとしてあり,また本例にあって上記既設サッシ戸22と新設サッシ戸32の一体的な連結を,サッシ幅方向一端における既設サッシ戸22と新設サッシ戸32のヒンジ41連結及びサッシ幅方向適宜位置における既設サッシ戸22と新設サッシ戸32の係脱自在のロック42連結によるものとして既設サッシ戸22を新設サッシ戸32に対して単独開閉自在とし,また上記既設サッシ2を外開きサッシとし且つ上記同時開閉の垂直軸を新設サッシ3の新設サッシ枠31と新設サッシ戸32間に配置したヒンジ33としたものとしてある。
即ち本例の既設サッシ2は,コンクリート躯体1にアンカー12を介して設置した既設サッシ枠21の幅方向片側の縦枠211に既設サッシ戸22の対応する側の縦框221をヒンジ,例えば複数のヒンジ金物によって,特にその支軸を垂直軸として軸支固定して該ヒンジを吊元とするように既設サッシ戸22を室外側に向けて回転開閉自在とした外開きサッシ,特にその片開きタイプのものとしてあり,本例にあって該既設サッシ戸22を回転開閉自在に軸支固定していたヒンジは,該既設サッシ戸22と新設サッシ戸32の一体的な連結を行った後にこれを取り外すことによって該既設サッシ戸22の単独の開閉を不能とし新設サッシ戸32の回転開閉に従ってその開閉を行なうようにしてある。
該既設サッシ2の2重サッシ化の改装はその室外側に同種の外開きサッシとした新設サッシ3を設置することによって行なってあり,該新設サッシ3の設置は,コンクリート躯体1の,例えば窓開口に開口面方向に突出形成されていることの多い顎部11に対して新設サッシ枠31をコンクリート釘等の固定部材313を用い,また下枠部分にあってはカバー工法に準じてそれぞれ固定して,該新設サッシ枠31内に新設サッシ戸32を装着してあり,該装着は新設サッシ枠31の幅方向片側,本例にあっては上記既設サッシ2の吊元と同一側の縦框321に同様にヒンジ金物によるヒンジ33,同じく特にその支軸を垂直軸として軸支固定して該ヒンジ33を吊元とするように新設サッシ戸32を室外側に向けて回転開閉自在としてある。
上記既設サッシ戸22と新設サッシ戸32の上記ヒンジ41連結は,サッシ幅方向一端,本例にあっては上記既設サッシ2及び新設サッシ3の戸先側の縦框221,321間にヒンジ41,例えばぎぼし丁番,旗丁番等の上下方向に複数のヒンジ金物を介設し,その一方の翼片を既設サッシ戸22の室外側見付面に,他方の翼板を新設サッシ戸32の室内側見付面にそれぞれネジ止めすることによって新設サッシ戸32が既設サッシ戸22に対して回転開閉するようにこれを行ってあり,また上記既設サッシ戸22と新設サッシ戸32の係脱自在のロック42連結は,サッシ幅方向適宜位置,本例にあっては該幅方向一端のヒンジ41連結と逆側にして上記新設サッシ3の新設サッシ枠31と新設サッシ戸32間に配置した同時開閉用垂直軸をなす上記ヒンジ33設置側の幅方向他端側における上下一方又は双方の横框222,322間で行ってあり,このとき改装2重サッシAの室内側において係脱操作をなし得るように,例えば既設サッシ戸22の室内側に操作用のネジ頭部やネジ摘みを露出して新設サッシ戸32を締着連結する締着連結するロックとし又は同じく既設サッシ戸22の室内側に操作用のレバーを露出して新設サッシ戸32をフックで引掛係止するフック連結用のロックとする等適宜のロック42を用いたものとしてあり,これらヒンジ41連結とロック42連結とによってロック状態で既設サッシ戸22と新設サッシ戸32とを一体的に連結したものとしてある。
従って既設サッシ戸22の戸先側縦框221に設置された既設の締り具23,例えばハンドルを回転操作してこれを開状態として該既設サッシ戸22を室外側に押圧すれば,これと一体的に連結した新設サッシ戸32と新設サッシ枠31間に設置した垂直軸,即ちヒンジ33の回動によって双方のサッシ戸22,32が同時開閉するに至る。また例えば図示するように,既設サッシ戸22と新設サッシ戸32間に新設したロック42を室内側で操作して該ロック42を解除状態として同時開閉,特に同時開成し,既設サッシ戸22の戸先を新設サッシ戸32から離隔する方向に押圧すれば,上記一体的に連結した垂直軸,即ちヒンジ41の回動によって新設サッシ戸32に対して既設サッシ戸22を単独開閉することができ,また図示を省略したが同時開成することなく,既設サッシ戸22を室内側に向けて単独開閉することができるので,例えば既設及び新設サッシ戸22,32のガラス面を室内側で清掃することが可能となる。
このとき本例の改装2重サッシAは,上記既設サッシ戸22と新設サッシ戸32間,既設サッシ枠21と新設サッシ枠31間及び新設サッシ3の新設サッシ枠31と新設サッシ戸32間をそれぞれ気密材43によって気密に封止してあり,本例にあって既設サッシ戸22と新設サッシ戸32間は,該新設サッシ戸32の左右の縦框321及び上下の横框322に受溝を配置し,既設サッシ枠21と新設サッシ枠31間は,同じく新設サッシ枠31の左右の縦枠311及び上下の横枠312に同様の受溝を配置し,これら受溝にそれぞれ気密材43をサッシ戸32及びサッシ枠31囲繞状とするように一連に装着してこれらサッシ戸22,32及びサッシ枠21,31の見付面でそれぞれ該気密材43によって気密に封止してあり,また新設サッシ3の新設サッシ枠31と新設サッシ戸32間は該新設サッシ戸32に形成した受溝に気密材43を装着することによって同様にその見込面において囲繞状一連に気密に封止してあり,従って本例の改装2重サッシAは,既設サッシ2と新設サッシ3のサッシ戸22,32とサッシ枠21,32が,これらの間に断熱措置を施した状態になって,2重サッシとしての断熱性及び遮音性を可及的に高度化し,既設サッシ2の結露発生を可及的に防止し,また防塵性を確保したものとしてある。
図中44は上記既設サッシ戸22のハンドル等の締り具23の操作に応じて新設サッシ戸32と新設サッシ枠31間に配置した施錠具45を連動するように新設サッシ戸32に設置した連動金具,46は新設サッシ枠31とコンクリート躯体1との間等に施したコーキングを示す。
図4乃至図6は他の例を示すもので,本例にあっては上記コンクリート躯体1の上記顎部11を切断除去することによって新設サッシ3を設置する開口を既設サッシ2設置の開口と略同一面積とし,その旧顎部11位置にアンカーボルト13を打ち込み,該アンカーボルト13に新設サッシ枠取付用長尺の受金具14を固定し,該受金具14を介して新設サッシ枠31をネジ止めした例であり,このとき新設サッシ枠31の見付寸法を大きく,これに応じてその断面形状を異にしてあるが,それ以外は上記図1乃至図3の例とサッシの種類,改装2重サッシAとしての形態を共通としてあるので,同一符号を付して重複する説明を省略する。
図7乃至図9は,更に他の例を示すもので,本例の改装2重サッシAは,既設サッシ2を縦軸回転サッシ又は偏心縦軸回転サッシとし且つ上記同時開閉の垂直軸を新設サッシ3の新設サッシ枠31と新設サッシ戸32間に配置した回転軸34として,その改装を行なった例であり,またこのとき本例の改装2重サッシAは,同時に既設の外壁に外装パネル5を設置することによる外壁改装を行なったものとした例である。
即ち既設サッシ2は建物コンクリート躯体1に設置した既設サッシ枠21における上下の横枠211の長手方向中間位置に起立設置した回転軸に既設サッシ戸22を軸支固定することによって既設サッシ戸22を回転開閉するようにした,例えば回転軸を長手方向中央とした縦軸回転サッシ又はこれを長手方向中央から片側の変位位置とした偏心縦軸回転サッシとしてあり,該既設サッシ2の2重サッシ化の改装はその室外側に同種の縦軸回転サッシ又は偏心縦軸回転サッシとした新設サッシを設置し,該回転軸を取り外して上記と同様に行ったものとしてある。
このとき本例の既設サッシ戸22と新設サッシ戸32の一体的な連結におけるヒンジ41連結は,これを既設サッシ戸22の幅方向一端,例えば室内視右側の縦框221,321間において行い,またロック42連結は垂直軸の回転軸34より幅方向他端側,本例にあっては,上記と同様に新設サッシ3の新設サッシ枠31と新設サッシ戸32間に配置した同時開閉用垂直軸をなす上記ヒンジ34設置側の幅方向他端側における上記ヒンジ41連結と逆側の同じく横框222,322間において行い,上記新設サッシ3の回転軸34による新設サッシ戸32及び既設サッシ戸22の同時開成状態の単独開閉及び既設サッシ戸22の室内側への単独開閉をなし得るようにしてある。
新設サッシ枠31は,本例にあって上記外壁改装を行なうことから,これをコンクリート躯体1にL字チャンネル状のファスナー15を固定して該ファスナー15にボルト16を用いて固定してその設置を行なったものとし,該新設サッシ枠31に応じて新設サッシ戸32の見込寸法を上記例のものより大きくして既設サッシ戸22との上記一体的な連結を行なったものとしてあり,このとき該新設サッシ枠31にはその幅方向端部にS字部材を介して外装パネル5を固定し,該外装パネル5に囲繞され且つこれと先端を面一とするように上記改装2重サッシAを配置したものとしてある。
図中323は本例においてヒンジ41連結の強度をアップするようにサッシ戸,特に新設サッシ戸32の縦框321に設置した補強裏板である。その余は上記例と基本的に変らないので同じく同一符号を付して重複する説明を省略する。
これら改装2重サッシAは,いずれも既設サッシ2の垂直軸の取り外し,既設サッシ戸22の新設サッシ戸32との一体的なヒンジ41連結,ロック42連結等に際してその部分的加工を行なうものとされるが,既設サッシ2の撤去を伴う交換的設置を行なうことなく,該既設サッシ2を可及的にそのまま使用し,新設サッシ3の追加的設置を行なうことによって比較的簡易に改装工事を行なうことができ,室内側における作業を妨げるものではないが,例えば足場を組むことによって主に室外側からの作業が可能となり,従ってオフィス,マンション等,建物の使用目的に合せた使用を継続しながら,比較的安価にして短時間の改装を可及的容易に行なうことが可能となり,また上記例の如くにすることによって断熱性,遮音性,結露防止性,防塵性に富むとともに清掃の容易性を備え,更にはワンアクションでサッシ戸を開閉可能な使い勝手のよい改装2重サッシとすることができる。
図示した例は以上のとおりとしたが,既設サッシ戸と新設サッシ戸のヒンジを長尺プレートの一方に支軸を他方に軸受を一体に備えた押出成形材をそれぞれに固定することによって垂直軸による回転開閉を可能とすること,気密材の受溝を同様に長尺の押出成形材に備えてこれを新設又は既設のサッシ戸,サッシ枠に固定することによって気密の封止を行なうようにすること,新設サッシの外側に既設サッシのハンドル等の締り具と連動する室外側ハンドルを設置することによって改装2重サッシを消防隊の非常用進入口として機能させること等を含めて,本発明の実施に当って,既設サッシ,新設サッシ,その各サッシ戸,サッシ枠,垂直軸,必要に応じて用いるヒンジ,回転軸,ロック,気密材等の各具体的形状,構造,材質,これらの関係,これらに対する付加,改装の具体的手順や方法等は上記発明の要旨に反しない限り様々な形態のものとすることができる。
改装2重サッシの横断面図である。 改装2重サッシの縦断面図である。 改装2重サッシの開閉状態を示す縦断面図である。 他の例の改装2重サッシの横断面図である。 図4の改装2重サッシの縦断面図である。 図4の改装2重サッシの開閉状態を示す縦断面図である。 更に他の例の改装2重サッシの横断面図である。 図6の改装2重サッシの縦断面図である。 図6の改装2重サッシの開閉状態を示す縦断面図である。
符号の説明
A 改装2重サッシ
1 コンクリート躯体
2 既設サッシ
21 既設サッシ枠
22 既設サッシ戸
3 新設サッシ
31 新設サッシ枠
32 新設サッシ戸
33 ヒンジ
34 回転軸
41 ヒンジ
42 ロック
43 気密材

Claims (5)

  1. 垂直軸によって既設サッシ戸を回転開閉する既設サッシの室外側に同じく垂直軸によって新設サッシ戸を回転開閉する新設サッシを設置するとともにこれら既設サッシ戸と新設サッシ戸を一体的に連結して新設サッシの垂直軸によって同時開閉自在としてなることを特徴とする回転開閉改装2重サッシ。
  2. 上記既設サッシ戸と新設サッシ戸の一体的な連結を,サッシ幅方向一端における既設サッシ戸と新設サッシ戸のヒンジ連結及びサッシ幅方向適宜位置における既設サッシ戸と新設サッシ戸の係脱自在のロック連結によるものとして既設サッシ戸を新設サッシ戸に対して単独開閉自在としてなることを特徴とする回転開閉改装2重サッシ。
  3. 上記既設サッシを外開きサッシとし且つ上記同時開閉の垂直軸を新設サッシの新設サッシ枠と新設サッシ戸間に配置したヒンジの支軸としてなることを特徴とする請求項1又は2に記載の回転開閉改装2重サッシ。
  4. 上記既設サッシを縦軸回転サッシ又は偏心縦軸回転サッシとし且つ上記同時開閉の垂直軸を新設サッシの新設サッシ枠と新設サッシ戸間に配置した回転軸としてなることを特徴とする請求項1又は2に記載の回転開閉改装2重サッシ。
  5. 上記既設サッシ戸と新設サッシ戸間,既設サッシ枠と新設サッシ枠間及び新設サッシの新設サッシ枠と新設サッシ戸間をそれぞれ気密材によって気密に封止してなることを特徴とする請求項1,2,3及び4に記載の回転開閉改装2重サッシ。
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