JP2006116295A - 電磁誘導加熱調理器用容器、および発熱層 - Google Patents

電磁誘導加熱調理器用容器、および発熱層 Download PDF

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Abstract


【課題】 加熱の偏りを解消できる電磁誘導加熱調理器用容器、およびこの容器に使用される発熱層を提供することにある。
【解決手段】 土鍋1をIH調理器10のプレート11上にセットした際に、このIH調理器10に内蔵されている加熱コイル12における外周縁よりもやや内側の位置、すなわち、最も発熱量の大きい領域に、発熱層4の厚みが少ない低発熱領域を設けてその周辺領域よりも発熱が抑制されるようにした。これにより、発熱層4全面にわたる発熱量を均一化することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電磁誘導加熱調理器用容器、およびこの容器に使用する発熱層に関する。
電磁誘導加熱方式の調理器(IH調理器)は、円環状に形成された加熱コイルに通電することにより磁力線を発生させ、電磁誘導によって鍋の底部に渦電流を流し、鍋自体を発熱させることにより食品の加熱を行うものである。したがって、このIH調理器を使用して調理を行うためには、通常、導電性を有する金属製の鍋を使用する必要がある。しかし、調理上、土鍋等の導電性を有しない材料により作られた鍋を使用する方が、風味や保温性等の面で好ましいこともある。
そこで、IH調理器に使用できる土鍋として、例えば特許文献1に記載のものが提案されている。このものは、土鍋の底部に導電性材料によって発熱層(薄膜金属皮膜層)を形成したものであり、この発熱層が発熱することによって加熱が行われる。
登録実用新案第3096191号公報
ところで、この種のIH調理器用鍋では、鍋底において加熱コイルの外周縁に対応する位置よりもやや内側の領域に局所的な加熱が生じることがある。これは、加熱コイルの通電により生じる磁力線の磁束密度が、鍋底全体で均一ではないためである。しかし、このような加熱の偏りがおきると、鍋内部の食品に均等に熱を伝えることが難しく、調理に不便である。
特に、金属製の鍋等のように全体が熱伝導性の良い材料で構成されているものは、局所的に熱が発生しても、その熱が鍋全体に容易に拡散するため、加熱の偏りが起こりにくい。しかし、土鍋等のように容器本体が絶縁体により形成され、鍋底にのみ発熱層が設けられているタイプの鍋では、加熱の偏りの問題が顕著となる。
また、需要者が誤って空焚きをしてしまった場合などには、赤熱を生じる程の大きな発熱が局所的に生じるおそれがあるため、安全性の観点からも改良が求められていた。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、加熱の偏りを解消できる電磁誘導加熱調理器用容器、およびこの容器に使用される発熱層を提供することにある。
本発明者は、加熱の偏りを解消できる電磁誘導加熱調理器用容器を開発すべく鋭意研究してきたところ、発熱層において局所的な加熱が生じる位置、特に、電磁誘導加熱調理器の加熱コイルの外周縁に対応する位置よりもやや内側の領域を、単位表面積あたりの導電性材料の存在量が他の領域よりも小さい領域とし、この領域での発熱を抑制することにより、加熱の偏りを解消できることを見出した。本発明は、かかる新規な知見に基づいてなされたものである。
すなわち、本発明は、非導電性の材料により形成された容器本体と、導電性材料からなるとともに前記容器本体の外壁底面に設けられて電磁誘導加熱調理器に備えられた円環状の加熱コイルからの電磁誘導により発熱する発熱層とを備えた電磁誘導加熱調理器用容器であって、前記発熱層には、前記電磁誘導加熱調理器用容器が前記電磁誘導加熱調理器に設置されたときに前記加熱コイルの外周縁に対応する位置から内側の領域に、前記加熱コイルの外径と同一またはそれよりも小さな外径を有するとともに単位表面積あたりの前記導電性材料の存在量が他の領域よりも小さい低発熱領域が設けられていることを特徴とする。
また、本発明の電磁誘導加熱調理器用容器用の発熱層は、導電性材料からなるとともに非導電性の材料により形成された容器本体の外壁底面に設けられて電磁誘導加熱調理器に備えられた円環状の加熱コイルからの電磁誘導により発熱する発熱層であって、前記電磁誘導加熱調理器用容器が前記電磁誘導加熱調理器に設置されたときに前記加熱コイルの外周縁に対応する位置から内側の領域に、前記加熱コイルの外径と同一またはそれよりも小さな外径を有するとともに単位表面積あたりの前記導電性材料の存在量が他の領域よりも小さい低発熱領域が設けられていることを特徴とする。
低発熱領域において単位表面積あたりの導電性材料の存在量を他の領域よりも小さくするためには、例えばこの領域において発熱層の厚みを他の領域よりも薄くしてもよく、あるいは、この領域において導電性材料の一部を除去しても良い。また、低発熱領域と他の領域との単位表面積あたりの導電性材料の存在量の比率は、1:1.3〜1:3.0の範囲内にあることが好ましい。
この低発熱領域は、例えば発熱層と同心でその外径が加熱コイルの外径と同一かそれよりも小さい円形に形成されていてもよく、発熱層と同心でその外径が加熱コイルの外径と同一かそれよりも小さくその内径が加熱コイルの内径と同一かそれよりも大きい円環状に形成されていてもよい。また、局所加熱されやすい領域は加熱コイルの大きさに応じて変動し、特に加熱コイルの外周縁に対応する位置よりもやや内側位置において発熱量が大きくなりやすいことから、低発熱領域を設ける位置を加熱コイルのサイズに対応させて設計することが好ましい。具体的には、低発熱領域の外径d1(単位:mm)が、加熱コイルの外径D1(単位:mm)に対してD1−50<d1<D1−30の範囲にあることが好ましい。また、低発熱領域が円環状に形成されているときは、その内径d2(単位:mm)が加熱コイルの内径D2(単位:mm)に対してD2+20<d2<D2+50の範囲にあり、かつ、発熱層の外径d1(単位:mm)と内径d2(単位:mm)とがd1>d2+30の関係にあることが好ましい。
本発明によれば、非導電性の材料により形成された容器本体の外壁底面に発熱層を設けた電磁誘導加熱調理器用容器において、発熱層には単位表面積あたりの導電性材料の存在量が他の領域よりも小さい低発熱領域が設けられている。このような構成によれば、大きな発熱が起こりやすい領域では導電性材料の量を少なくして発熱を抑制し、その他の領域では導電性材料の量を多くして発熱を促進することができる。これにより、発熱層全体での発熱量を均一化することができる。
<第1実施形態>
以下、本発明の電磁誘導加熱調理器用容器を具体化した実施形態について、図1〜図3を参照しつつ詳細に説明する。本実施形態は、本発明をIH調理器用の土鍋に適用したものである。
図1には、本発明を具体化した土鍋1(本発明の電磁誘導加熱調理器用容器に該当する)を底面側から見た斜視図を、図2には、この土鍋1の側断面図を示した。また、図3には、この土鍋1を用いてIH調理器10(本実施形態の電磁誘導加熱調理器に該当する)により調理を行う様子を示した。なお、IH調理器10は、本体の上面側に鍋を載置するプレート11を備え、このプレート11の下側に、ドーナツ状に形成されて磁力を発生させる加熱コイル12を備えるとともに、プレート11の下部中心位置(加熱コイル12の内側)に、土鍋1の底部温度を検知して過熱を防止するための過熱防止センサ13を設けた周知の構成のものである。
本実施形態の土鍋1には、調理物を入れるための鍋本体2(本発明の容器本体に該当する)と、この鍋本体2の外壁底面2Aに備えられた発熱層4とが備えられている。
鍋本体2は、例えば陶器などの非導電性の材料により有底容器状に形成されている。この鍋本体2の外壁底面2Aにおいて周縁部よりもやや内側位置には、下方向に突出された円環状の脚部3が設けられている。
鍋本体2の底面外壁においてこの脚部3の内側領域には、全体として加熱コイル12の外径とほぼ同径の薄い円盤状に形成された発熱層4が設けられている。発熱層4は、例えば銀、アルミニウム、鉄等の金属(本発明の導電性材料に該当する)により形成されている。この発熱層4において円盤の外周縁よりもやや内側の領域には、発熱層4と同心の円形に形成された凹部5が設けられており、これにより、この凹部5が形成された領域が、周縁領域よりも発熱層4の厚みが少ない低発熱領域とされている。凹部5の形成位置は、発熱量が最も大きい領域、すなわちこの土鍋1をIH調理器10のプレート11上に設置した際に、加熱コイル12の外周縁に対応する位置よりもやや内側の領域であればよく、IH調理器10の機種により適切に設定すればよい。
また、低発熱領域の厚さT1と他の領域の厚さT2の比率T1:T2は、1:1.3〜1:3.0の範囲内であることが好ましい。T2/T1が1.3未満のものは作成が困難であり現実的ではない。また、T2/T1が3.0以上では発熱層4全体としての厚みが大きくなりすぎて実用的ではないこと、および、低発熱領域における発熱量が小さくなりすぎるために却って調理効率が落ちてしまうことから好ましくない。
このような発熱層4は、例えば予め所望の形状に形成した薄膜を、耐熱性のセラミック系接着剤等により鍋本体2の底面に貼り付けることにより形成することができる。また、スクリーン印刷法、溶射法等、あるいは、陶磁器加飾技法の一つである転写印刷法により鍋本体2の底面に直接に形成することもできる。
この土鍋1を用いて調理を行う際には、図3に示すように、土鍋1の内部に調理物(図示せず)を入れ、IH調理器10のプレート11上にセットする。そして、IH調理器10のスイッチを入れると、IH調理器10に内蔵されている加熱コイル12に電流が流されることによって磁力線が発生する。そして、この磁力線が土鍋1の発熱層4内を流れることにより渦電流が発生し、発熱層4が発熱する。この熱が土鍋1の内部の調理物に伝わることにより、調理物が加熱される。
ここで、一般に発熱層4の厚みが大きいほど、すなわち、単位表面積あたりの導電性材料の存在量が大きいほど加熱力は大きくなる。よって、本実施形態では、土鍋1をIH調理器10のプレート11上にセットした際に、このIH調理器10に内蔵されている加熱コイル12における外周縁よりもやや内側の位置、すなわち、最も発熱量の大きい領域に、発熱層4の厚みが少ない低発熱領域を設けてその周辺領域よりも発熱が抑制されるようにした。これにより、発熱層4全面にわたる発熱量を均一化することができる。
<第2実施形態>
以下、本発明の第2実施形態について、図4を参照しつつ説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
図4には、本発明を具体化した土鍋21(本発明の電磁誘導加熱調理器用容器に該当する)を底面側から見た斜視図を示した。本実施形態の土鍋21は、第1実施形態と同様の形状の鍋本体22と、この鍋本体22の外壁底面22Aに備えられた発熱層24とが備えられている。
発熱層24は、第1実施形態と同様に、全体として加熱コイル12の外径とほぼ同形の薄い円盤状に形成され、鍋本体22における脚部23の内側領域に設けられている。この発熱層4において円盤の外周縁よりもやや内側の領域には、発熱層24と同心の円環状に形成された溝部25が設けられており、これにより、この溝部25が形成された領域が、中心領域および周縁領域よりも発熱層24の厚みが少ない低発熱領域とされている。溝部25の形成位置は、使用するIH調理器10における加熱コイル12の外周縁に対応する位置よりもやや内側から、加熱コイル12の内周縁に対応する位置よりもやや外側にかけての領域であれば良く、使用するIH調理器10の機種により適切に設定すればよい。
このように、本実施形態においても、発熱層4において最も発熱量の大きい領域に単位表面積あたりの導電性材料の量が他の領域よりも低い低発熱領域を設けてその周辺領域よりも発熱が抑制されるようにした。これにより、第1実施形態と同様、発熱層24全面にわたる発熱量を均一化することができる。
<第3実施形態>
以下、本発明の第3実施形態について、図5を参照しつつ説明する。本実施形態の上記実施形態との相違点は、発熱層の厚みを調節するのではなく、発熱層の一部を除去することにより低発熱領域を設けていることにある。なお、第1実施形態と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
図5には、本実施形態の発熱層30の上面図を示した。本実施形態の発熱層30は、第1実施形態と同様の形状の鍋本体の外壁底面に設けられるものである。
発熱層30は、第1実施形態と同様に、全体として加熱コイル12の外径とほぼ同径の薄い円盤状に形成されている。この発熱層30において円盤の外周縁よりもやや内側の領域には、発熱層30と同心の円環形をなすとともにこの発熱層30の厚さ方向に貫通した環状隙間31が空いている。この環状隙間31は同心かつ同間隔で三重に設けられており、これらの環状隙間31が形成された領域、すなわち、最も外周の環状隙間31の外周縁から最も内側の環状隙間31の内周縁までの円環状の領域は、単位表面積あたりの導電性材料の量の平均が他の領域よりも低い低発熱領域とされている。また、この環状隙間31には、周方向において90°ずつ間隔を空けた位置(4カ所)に、各環状隙間31の内周縁と外周縁とを繋ぐ接続部32が形成されている。
このように、本実施形態においても、発熱層30に低発熱領域を設けてその周辺領域よりも発熱が抑制されるようにした。これにより、第1実施形態と同様、発熱層30全面にわたる発熱量を均一化することができる。
<第4実施形態>
以下、本発明の第4実施形態について、図6および図7を参照しつつ説明する。本実施形態は、本発明を電磁誘導加熱方式の炊飯器(IH炊飯器)用の内釜に適用したものである。図6には、本実施形態の内釜40(本発明の電磁誘導加熱調理器用容器に該当する)を底面方向から見た斜視図を、図7には、本実施形態の内釜40をIH炊飯器50(本実施形態の電磁誘導加熱調理器に該当する)の本体51にセットした様子を示す概略側断面図を示した。
IH炊飯器50の本体51は、全体として上側に開口する有底の円筒容器状に形成され、その内部に内釜40を収容可能とされた周知の構成のものである。この本体51の底壁内面52において周縁部(側壁内面53との接続部分)は、側方から見て、本体51の外面方向(斜め下方向)に凹となるなだらかな円弧を描きつつ外周方向へ向かって上る底斜面部52Aとされている。また本体51の上部には、本体51の開口を開閉自在に覆う周知の構成の蓋部(図示せず)が、例えばヒンジを介して取り付けられている。
本体51の壁部内には、磁力を発生させるための3つの加熱コイル54、およびこの加熱コイル54の出力を制御する高周波インバータ55が配されている。3つの加熱コイル54のうち第1の加熱コイル54Aは、ワイヤが渦巻状に巻回されて全体として扁平なドーナツ状に形成されたものであって、本体51の底壁部56において底斜面部52Aよりも内側の領域である中央部52Bに対応する位置に配されている。第2の加熱コイル54Bは、ワイヤが渦巻状に巻回されて、全体として第1の加熱コイル54Aの外径よりも大きな内径をもつ扁平なドーナツ状に形成されたものであって、第1の加熱コイル54Aと同心に配されている。この第2の加熱コイル54Bは、底斜面部52Aに対応する位置に配されており、その内周縁側から外周縁側に向かって、底斜面部52Aに沿うように円弧を描きつつ半径方向外側へ向かって上る傾斜をなしている。また、第3の加熱コイル54Cは、ワイヤがらせん状に巻回されて全体として筒状に形成されたものであって、本体51の側壁部57において上下方向のほぼ中央位置に配置されている。
これらの加熱コイル54は高周波インバータ55に接続されている。第1の加熱コイル54Aおよび第2の加熱コイル54Bは、共に第1の高周波インバータ55Aに接続されて、一緒に出力制御されるようになっている。これに対し、第3の加熱コイル54Cは、第1の高周波インバータ55Aとは異なる第2の高周波インバータ55Bに接続され、第1の加熱コイル54Aおよび第2の加熱コイル54Bとは独立して出力を制御できるようになっている。
この本体51内に収容される内釜40は、セラミックス製の釜本体40Aと、この釜本体の外壁面に設けられた発熱層42とを備えている。釜本体40Aは、全体として本体51の内壁面(底壁内面52および側壁内面53)に沿う形状に形成されている。すなわち、全体として上側に開口する有底の円筒容器状に形成されており、その底壁部41は、周縁部(側壁部43との接続部分)が側方から見て内釜40の外側方向に凹となるなだらかな円弧を描きつつ外周方向へ向かって上る底斜面部41Aとされた丸底形状となっている。
釜本体40Aの外壁面には、例えば銀、アルミニウム、鉄等の金属(本発明の導電性材料に該当する)により形成された薄板状の発熱層42が3箇所に設けられている。3箇所の発熱層42は、この内釜40を本体51内にセットしたときに3つの加熱コイル54A、54B、54Cと整合する位置にそれぞれ設けられている。
すなわち、第1の発熱層42Aは、第1の加熱コイル54Aの外径および内径とほぼ等しい外径および内径をもつ扁平なドーナツ状に形成されたものであって、内釜40において底斜面部41Aよりも内側の領域である中央部41Bに配されている。第2の発熱層42Bは、第2の加熱コイル54Bの外径および内径とほぼ等しい外径および内径をもつ扁平なドーナツ状に形成されたものであって、内釜40の底斜面部41Aに、第1の発熱層42Aと同心に配されている。また、第3の発熱層42Cは、第3の加熱コイル54Cの高さとほぼ等しい高さの筒状に形成されたものであって、釜本体40Aの側壁部43において上下方向のほぼ中央位置に配置されている。このような発熱層42は、上記各実施形態と同様に、例えば予め所望の形状に形成した薄膜を、耐熱性のセラミック系接着剤等により釜本体40Aの外壁面に貼り付けることにより形成することができ、また、スクリーン印刷法、溶射法、転写印刷法等により形成することもできる。特に転写印刷法は、発熱層42の厚さおよび重量の均一化および微細な制御が可能であるため、安定した加熱力を発揮する発熱層42を得るために好適である。
第2の発熱層42Bにおいて、その内周縁よりもやや外周位置から外周縁よりもやや内周位置までの領域には、発熱層42Bと同心の円環状に形成された凹部44が全周にわたって設けられている。これにより、この凹部44が形成された領域が、周縁領域よりも発熱層42Bの厚みが少ない低発熱領域とされている。凹部44の形成位置は、発熱層42Bにおいて発熱量が最も大きい領域に合わせて設定すればよく、IH炊飯器50の機種により適切に設定すればよい。
また、3つの加熱コイル54の出力に応じて、3箇所の発熱層42の厚さを互いに異ならせることで、発熱量を調節し、加熱をコントロールしている。すなわち、本実施形態のIH炊飯器50では、第1の加熱コイル54Aおよび第2の加熱コイル54Bは、共通の高周波インバータ55Aに接続されて共に制御されるようになっている。このような構成では、炊飯の進行に合わせて各加熱コイル54A、54Bの出力を個別に制御することは不可能であり、多くの場合、両加熱コイル54A、54Bに共に必要な出力を確保しようとすると中心側の第1の加熱コイル54Aの出力が過剰となりやすい。そこで、第1の発熱層42Aの厚さを第2の発熱層42Bの厚さ(標準の厚さ、すなわち凹部44が設けられていない部分の厚さ)よりも薄くしている。また、第3の加熱コイル54Cについては、別の高周波インバータ55Bに接続されており、個別制御が可能であるが、第1の加熱コイル54Aおよび第2の加熱コイル54Bと比較して出力が小さく設計されていることが通常である。したがって、第3の発熱層42Cの厚さを第1の発熱層42Aの厚さおよび第2の発熱層42Bの厚さ(標準の厚さ、すなわち凹部44が設けられていない部分の厚さ)よりも厚くしている。このようにして3箇所の発熱層42の厚さを互いに異ならせることで、発熱量を平均化し、内釜40の内部全体に必要な熱を行き渡らせるとともに、特定の発熱層42の過熱が回避されるようにしている。
上記のように構成されたIH炊飯器50を用いて炊飯を行う際には、内釜40の内部に米と水(図示せず)とを入れ、本体51内にセットし、蓋部を閉じる。そして、IH炊飯器50のスイッチを入れると、高周波インバータ55から加熱コイル54に電流が流されることによって磁力線が発生する。そして、この磁力線が内釜40の発熱層42内を流れることにより渦電流が発生し、発熱層42が発熱する。この熱が内釜40の内部に伝わることにより、炊飯が行われる。
ここで、本実施形態のようなIH炊飯器50の内釜40では、特に底斜面部41Aに沿って設けられた発熱層42Bにおいて加熱の偏りが生じやすく、加熱コイル54Bの外周縁よりもやや内側の領域で最も発熱量が大きくなりやすい。このため、最も発熱量の大きい領域に、他の領域よりも厚みが少ない低発熱領域(凹部44)を設けて、周辺領域よりも発熱が抑制されるようにした。これにより、上記各実施形態と同様に、発熱層42B全面にわたる発熱量を均一化することができる。
以下、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明する。
<実施例1−1>
1)使用機器等
IH調理器としては、200V電源対応の(株)松下電器製HZ−HSW22Aを使用した。このIH調理器は、外径180mm、内径45mmのドーナツ型の加熱コイル、およびこの加熱コイルにおける円環の内側位置に設置された過熱防止センサを備えるものである。また、鍋としては、外径270mm、内径215mm、高さ70mm、糸尻高さ3mm、底面径190mmの陶器質の土鍋を用いた。
2)発熱層の形成
転写印刷法により、以下のようにして第1実施形態と同様の形状の発熱層を土鍋の底面外壁に形成した。
(A)銀ペーストを用い、転写シート上に直径180mmの円形の薄膜層をスクリーン印刷により形成した。この薄膜層を50℃で2時間乾燥した。
(B)上記(A)で形成した薄膜層上に、この薄膜層と同心となるように外径180mm、内径140mmの円環形の薄膜層をスクリーン印刷により積層した。この薄膜層を50℃で2時間乾燥した。
(C)上記(B)で形成した薄膜層を覆うように樹脂カバーコートをスクリーン印刷して、50℃で2時間乾燥した。
(D)上記(C)で形成された転写(薄膜層と樹脂カバーコートとの積層体)を土鍋の底面外壁に貼り付け、50℃で2時間乾燥した。
(E)転写を貼り付けた土鍋を880℃で3時間焼成して、この転写を土鍋に焼き付けることにより、図1に示すのと同様の形状の発熱層を有する土鍋を得た。なお、低発熱領域(上記工程Bで薄膜層を積層しなかった領域)における単位面積あたりの発熱体の存在量は28mg/cm、他の領域(上記工程Bで薄膜層を積層した領域)における単位面積あたりの発熱体の存在量は16mg/cm(存在量の比率1.75:1)とした。
3)加熱試験
土鍋の内底面において、発熱層の中心位置に対応する位置(図2におけるR1)、この中心位置を中心とする直径100mmの円周上(同R2)、同じく直径160mmの円周上(同R3)の3箇所にそれぞれ温度センサを取り付けた。また、同じく発熱層の下面側においても中心位置(同R4)、この中心位置を中心とする直径100mmの円周上(同R5)、同じく直径160mmの円周上(同R6)の3箇所にそれぞれ温度センサを取り付けた。
この土鍋を、内部に何も入れない状態でIH調理器にかけ、過熱防止センサ(OHP)が働いて加熱が停止されるまで空焚きを行った。加熱開始から所定時間毎に、温度センサにより土鍋の内周面、および発熱層底面の温度を測定した。
<実施例1−2>
低発熱領域における単位面積あたりの発熱体の存在量を16mg/cm、他の領域(上記Bで薄膜層を積層した領域)における単位面積あたりの発熱体の存在量を20mg/cm(存在量の比率1.3:1)とした他は、実施例1−1と同様にして試験を行った。
<実施例1−3>
低発熱領域における単位面積あたりの発熱体の存在量を16mg/cm、他の領域(上記Bで薄膜層を積層した領域)における単位面積あたりの発熱体の存在量を40mg/cm(存在量の比率2.5:1)とした他は、実施例1−1と同様にして試験を行った。
<実施例2>
第1実施形態と同様の形状の土鍋の底面外壁に、転写印刷法により、以下のようにして第2実施形態と同様の形状の発熱層を形成した。
(A)銀ペーストを用い、転写シート上に直径180mmの円形の薄膜層をスクリーン印刷により形成した。この薄膜層を50℃で2時間乾燥した。
(B)上記(A)で形成した薄膜層上に、この薄膜層と同心となるように外径180mm、内径140mmの円環形の薄膜層、および直径80mmの円盤状の薄膜層をスクリーン印刷により積層した。この薄膜層を50℃で2時間乾燥した。
(C)上記(B)で形成した薄膜層を覆うように樹脂カバーコートをスクリーン印刷して、50℃で2時間乾燥した。
(D)上記(C)で形成された転写(薄膜層と樹脂カバーコートとの積層体)を土鍋の底面外壁に貼り付け、50℃で2時間乾燥した。
(E)転写を貼り付けた土鍋を880℃で3時間焼成して、この転写を土鍋に焼き付けることにより、図4に示すのと同様の形状の発熱層を有する土鍋を得た。なお、低発熱領域(上記工程Bで薄膜層を積層しなかった領域)における単位面積あたりの発熱体の存在量を28mg/cm、他の領域(上記工程Bで薄膜層を積層した領域)における単位面積あたりの発熱体の存在量を16mg/cm(存在量の比率1.75:1)とした。
この土鍋を用いて、実施例1−1と同様に加熱試験を行った。
<実施例3>
第1実施形態と同様の形状の土鍋の底面外壁に、転写印刷法により、以下のようにして第3実施形態と同様の形状の発熱層を形成した。
(A)銀ペーストを用い、転写シート上に直径180mmの円形の薄膜層をスクリーン印刷により形成した。ただし、この薄膜層において外周縁よりもやや内側の領域には、発熱層と同心の円環形をなすとともにこの発熱層の厚さ方向に貫通した環状隙間を三重に設けた。なお、最も外側の環状隙間を直径140mm、最も内側の環状隙間を直径80mmとした。また、この環状隙間には、周方向において90°ずつ間隔を空けた位置(4カ所)に、各環状隙間の内周縁と外周縁とを繋ぐ接続部を設けた。この薄膜層を50℃で2時間乾燥した。
(B)上記(A)で形成した薄膜層を全て覆うように樹脂カバーコートをスクリーン印刷して、50℃で2時間乾燥した。
(C)上記(B)で形成された転写(薄膜層と樹脂カバーコートとの積層体)を土鍋の底面外壁に貼り付け、50℃で2時間乾燥した。
(D)転写を貼り付けた土鍋を880℃で3時間焼成して、この転写を土鍋に焼き付けることにより、図6に示す形状の発熱層を有する土鍋を得た。なお、低発熱領域(環状隙間を設けた領域)における単位面積あたりの発熱体の存在量の平均値を24mg/cm、他の領域(環状隙間を設けなかった領域)における単位面積あたりの発熱体の存在量を16mg/cm(存在量の比率1.75:1)とした。
この土鍋を用いて、実施例1−1と同様に加熱試験を行った。
<比較例>
発熱層を、低発熱領域を備えない平板形状のものとした。すなわち、上記実施例1−1の「2)発熱層の形成」において工程Bを省略した。なお、工程Cにおいて、樹脂カバーコートは工程Aで形成した薄膜層を全て覆うように印刷した。その他は、実施例1−1と同様にして試験を行った。発熱層の厚さは20μmとした。
<結果>
各実施例および比較例について、加熱開始から過熱防止センサ作動までの発熱層および土鍋に取り付けた温度センサで測定された温度、および過熱防止センサ(OHP)が作動するまでの時間を表1〜表6に示す。
Figure 2006116295
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表1〜表6より、いずれの土鍋においても、発熱層において直径100mmの円周上のポイントが最も高温となっていることがわかった。これは、ドーナツ状に形成されている加熱コイルの外周縁よりもやや内側領域が最もよく発熱することを示している。これに対し、上記領域から外れた発熱層の外周縁、および中心位置の温度上昇はかなりゆっくりであり、特に外周縁の温度上昇が遅いことが分かる。
比較例のもの(表6参照)では、発熱層において直径100mmの円周上(R5)で急速に温度が上昇し、加熱開始4分で765℃に達した。このとき、中心位置(R4)および直径160mmの円周上(R6)での温度は370℃、260℃であり、温度上昇は緩慢であった。土鍋の内底面における測定ポイント(R1〜R3)での温度上昇も同様の傾向にあった。そして、加熱開始後4分50秒で、土鍋本体の耐熱衝撃性の限界を超える急激かつ局所的な温度上昇により、本体に破壊を生じた。このとき、中心位置(R4)での温度は過熱防止センサの作動温度に達しておらず、過熱防止センサが作動しなかった。
これに対し、実施例1−1〜1−3のもの(表1〜表3参照)では、比較例の場合と同様に直径100mmの円周上(R2、R5)で温度上昇が速い傾向にあったが、その上昇速度は比較例のものと比べて緩やかであった。また、中心位置(R1、R4)および直径160mmの円周上(R3、R6)との温度差が比較例の場合よりも小さく、特に、厚みを大きくした直径160mmの円周上(R3、R6)において加熱が促進されていた。そして、直径100mmの円周上(R2、R5)の領域が、土鍋本体に破損等を生じるほどの高温になる前に、過熱防止センサが正常に働いて加熱が停止された。
また、実施例2および実施例3のもの(表4および表5参照)においても、同様に直径100mmの円周上(R2、R5)での上昇速度は比較例のものと比べて遅く、中心位置(R1、R4)および直径160mmの円周上(R3、R6)との温度差が比較例の場合よりも小さくなっていた。
このように、発熱層に低発熱領域を設けたものでは、誤って空焚きを行った場合でも、発熱層の局所的な過熱が起こりにくく、過熱防止センサが早期に働くため、安全性が高いことが分かった。
本発明の技術的範囲は、上記した実施形態によって限定されるものではなく、例えば、次に記載するようなものも本発明の技術的範囲に含まれる。その他、本発明の技術的範囲は、均等の範囲にまで及ぶものである。
(1)上記実施形態では、発熱層4が金属により形成されていたが、発熱層は導電性を有する材料により形成されていれば良く、例えばカーボンにより形成されていても良い。
(2)上記実施形態では、鍋の材質は陶器であったが、例えば耐熱ガラスなどであってもよい。
(3)第1実施形態および第2実施形態においては、凹部5および溝部25の外径は加熱コイル12の外径よりもやや小さくされているが、例えば発熱部が加熱コイルよりも大きく形成されている場合には、低発熱領域の外径は加熱コイルの外径と同一であっても構わない。また、第2実施形態において、溝部25の内径は加熱コイル12の内径よりもやや大きくされているが、本発明によれば低発熱領域の内径は加熱コイルの内径と同一であっても構わない。さらに、第3実施形態においても、最も外周の環状隙間31の外周縁は加熱コイル12の外径よりもやや小さくされ、最も内側の環状隙間31の内周縁は加熱コイル12の内径よりもやや大きくされているが、最も外周の除去部の外径および最も内側の除去部の内径はそれぞれ加熱コイルの外径および内径と等しくされていても構わない。
(4)第4実施形態では、IH炊飯器50に3段の加熱コイル54が備えられていたが、加熱コイルの段数には特に制限はなく、2段以下または4段以上であっても構わない。また、発熱層42の数についても、上記実施形態に限らず、加熱コイルの段数にあわせて設けられていれば良い。
(5)第4実施形態では、内釜40の底斜面部52Aに配された発熱層42Bに凹部44が設けられたが、他の位置に配された発熱層に低発熱領域が設けられても構わない。
第1実施形態の土鍋を底面側から見た斜視図 第1実施形態の土鍋の側断面図 第1実施形態の土鍋を用いてIH調理器により調理を行う様子を示した一部切欠側断面図 第2実施形態の土鍋を底面側から見た斜視図 第3実施形態の発熱層の上面図 第4実施形態におけるIH炊飯器用内釜を底面方向から見た斜視図 第4実施形態のIH炊飯器用内釜をIH炊飯器の本体にセットした様子を示す概略側断面図
符号の説明
1、21…土鍋(電磁誘導加熱調理器用容器)
2、22…鍋本体(容器本体)
2A、22A…外壁底面
4、24、30…発熱層
10…IH調理器(電磁誘導加熱調理器)
12…加熱コイル

Claims (9)

  1. 非導電性の材料により形成された容器本体と、導電性材料からなるとともに前記容器本体の外壁底面に設けられて電磁誘導加熱調理器に備えられた円環状の加熱コイルからの電磁誘導により発熱する発熱層とを備えた電磁誘導加熱調理器用容器であって、
    前記発熱層には、前記電磁誘導加熱調理器用容器が前記電磁誘導加熱調理器に設置されたときに前記加熱コイルの外周縁に対応する位置から内側の領域に、前記加熱コイルの外径と同一またはそれよりも小さな外径を有するとともに単位表面積あたりの前記導電性材料の存在量が他の領域よりも小さい低発熱領域が設けられていることを特徴とする電磁誘導加熱調理器用容器。
  2. 前記低発熱領域が、前記発熱層と同心かつその外径が前記加熱コイルの外径と同一またはそれよりも小さい円形に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電磁誘導加熱調理器用容器。
  3. 前記低発熱領域の外径d1(単位:mm)が前記加熱コイルの外径D1(単位:mm)に対してD1−50<d1<D1−30の関係にあることを特徴とする請求項2に記載の電磁誘導加熱調理器用容器。
  4. 前記低発熱領域が、前記発熱層と同心かつその外径が前記加熱コイルの外径と同一またはそれよりも小さくその内径が前記加熱コイルの内径と同一またはそれよりも大きい円環状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電磁誘導加熱調理器用容器。
  5. 前記低発熱領域の外径d1(単位:mm)が前記加熱コイルの外径D1(単位:mm)に対してD1−50<d1<D1−30の関係にあるとともに、前記発熱層の内径d2(単位:mm)が前記加熱コイルの内径D2(単位:mm)に対してD2+20<d2<D2+50の関係にあり、かつ、前記発熱層の外径d1(単位:mm)と内径d2(単位:mm)とがd1>d2+30の関係にあることを特徴とする請求項4に記載の電磁誘導加熱調理器用容器。
  6. 前記低発熱領域と前記他の領域との単位表面積あたりの前記導電性材料の存在量の比率が1:1.3〜1:3.0の範囲内にあることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の電磁誘導加熱調理器用容器。
  7. 前記低発熱領域が、前記加熱コイルの外周縁に対応する位置から内側の領域において前記発熱層の厚みを前記他の領域よりも薄くすることにより設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の電磁誘導加熱調理器用容器。
  8. 前記低発熱領域が、前記発熱層において前記加熱コイルの外周縁に対応する位置から内側の領域の一部に前記導電性材料を除去した除去部を形成することにより設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の電磁誘導加熱調理器用容器。
  9. 導電性材料からなるとともに非導電性の材料により形成された容器本体の外壁底面に設けられて電磁誘導加熱調理器に備えられた円環状の加熱コイルからの電磁誘導により発熱する発熱層であって、
    前記電磁誘導加熱調理器用容器が前記電磁誘導加熱調理器に設置されたときに前記加熱コイルの外周縁に対応する位置から内側の領域に、前記加熱コイルの外径と同一またはそれよりも小さな外径を有するとともに単位表面積あたりの前記導電性材料の存在量が他の領域よりも小さい低発熱領域が設けられていることを特徴とする発熱層。
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