JP2006116040A - 枕 - Google Patents

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JP2006116040A
JP2006116040A JP2004306374A JP2004306374A JP2006116040A JP 2006116040 A JP2006116040 A JP 2006116040A JP 2004306374 A JP2004306374 A JP 2004306374A JP 2004306374 A JP2004306374 A JP 2004306374A JP 2006116040 A JP2006116040 A JP 2006116040A
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Tomoji Kobayashi
知司 小林
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Abstract

【課題】 製造工程を簡略化しコスト低減を実現すると共に、使用時、頭圧を分散させることによりクッション性を高め、さらには、頭部の安定性、フィット感および通気性を向上させることができる枕を提供する。
【解決手段】 中材2と、中材2を被覆するカバー10とを備える枕1において、中材2が、複数の小片状の低反発弾性フォームチップ3と、該低反発弾性フォームチップ3と、カバーとの間に配設された低反発弾性フォームシート4とからなる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、クッション性を高めると共に、使用の際、頭部の安定性とフィット感を向上させることができる枕に関する。
従来、流動性を有する詰め物材を用いることによって、袋体への詰め物材の充填の効率を高め、同時に特有のクッション性を付与すると共に、変形時から元の形状への復帰が容易なクッション体が知られている(例えば特許文献1参照)。 上掲特許文献1のクッション体は、外装材と該外装材内に充填された詰め物材とからなるクッション体において、該詰め物材はウレタンチップと発泡体ビーズを混合したもので、好ましくは、該ウレタンチップは低反発ウレタンチップであり、該発泡ビーズはポリエチレンあるいはポリスチレンであることを特徴としている。
特開2004−180903号公報(第1−2頁、図1、図2)
しかしながら、特許文献1に記載されているようにウレタンチップと発泡体ビーズを混合する構造では、ウレタンチップの外径寸法や発泡体ビーズの直径によりクッション性が異なり、画一化された製品を量産することが困難となり、コスト高に繋がるという問題があった。また、ウレタンチップと発泡体ビーズとの混合比によってもフィット感が微妙に異なり、利便性や使用勝手が低下するという欠点も生じた。
そこで本発明の目的は、上記問題点を解消し、製造工程を簡略化しコスト低減を実現すると共に、使用時、頭圧を分散させることによりクッション性を高め、さらには、頭部の安定性、フィット感および通気性を向上させることのできる枕を提供することにある。
上記課題を解決するために本発明の枕は、中材と、該中材を被覆するカバーとを備える枕において、前記中材が、複数の小片状の低反発弾性フォームチップと、該低反発弾性フォームチップと、前記カバーとの間に配設された低反発弾性フォームシートとからなることを特徴とするものである。本発明の枕には、前記枕の略中央部分には縫着部を形成することが好ましい。
本発明によれば、複数の小片状の低反発弾性フォームチップと、該低反発弾性フォームチップの周囲に配設される低反発弾性フォームシートにて枕の中材を構成することで、使用の際、頭圧に応じて低反発弾性フォームチップと低反発弾性フォームシートとがゆっくり沈み込み、枕にかかる頭圧が分散し、良好なクッション性が得られる。また、低反発弾性フォームチップを使用することで頭の形状に対応した形状変更が可能となる。さらに、小片状の低反発弾性フォームチップを使用することで、簡易かつ低コストに製造することができる。
枕の略中央部分に縫着部を形成することにより、枕に頭部を載置した際、縫着部にて形成される凹部により頭部の安定性が得られると共に、頭部と凹部との間に隙間が生じて心地よい通気性も得られる。
以下、本発明における枕の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図示する枕1は、中材2と、中材2を被覆するカバー10とを備えている。枕1は、例えば幅75cm、奥行50cm、高さ15cm程度の、やや大き目のサイズに形成することが好ましい。これにより、ゆったりとした使用感が得られると共に、外観的にも豪華さや優雅さが得られる。
枕1を構成する中材2は、複数の小片状の低反発弾性フォームチップ3と、低反発弾性フォームチップ3の周囲に配設された低反発弾性フォームシート4とで形成されている。
低反発弾性フォームチップ3は、球形とした場合、約5mm〜20mm程度の径を有するものとすることが好ましく、低反発弾性フォームを加工する際に生ずる端材等を使用することができる。そのため、材料費の低減が図れると共に、中材加工における簡易化が図れる。また、低反発弾性フォームチップ3の周囲に配設される低反発弾性フォームシート4は、約5mm〜10mm程度の厚みを有することが好ましく、内部の低反発弾性フォームチップ3が容易に移動でき、枕1を任意の形状に変更できるように緩やかな状態に低反発弾性フォームチップ3を被覆することが好ましい。
低反発弾性フォームチップ3と低反発弾性フォームシート4を構成する低反発弾性フォームは、反発弾性が低く、密度や硬さ、伸びや圧縮残留歪が高いという特性を有する。また、低反発弾性フォームとは、みかけ密度0.1g/cc(気体・固体比9)以下のフォームをいう。かかる低反発弾性フォームは、市場で入手し得る汎用のものを使用することができ、特に限定されるべきものではない。
枕1の中材2を低反発弾性フォームチップ3と低反発弾性フォームシート4にて形成することにより、使用の際、頭圧に応じて低反発弾性フォームチップ3と低反発弾性フォームシート4とがゆっくり沈み込み、枕1にかかる頭圧を分散し、良好なクッション性を得ることができる。また、低反発弾性フォームチップ3による枕の形状変更が可能となり、利便性や使用勝手を高めることができる。さらに、小片状の低反発弾性フォームチップ3を使用することで、材料コストが低減されると共に、中材2を製造する際の簡易化が図れる。
本発明に係る枕の他の好適例として、枕1の略中央部分に縫着部5が形成されているものを好適に挙げることができる。かかる縫着部5は、図1に示すように、中材2とカバー10とを、枕1の中央部長手方向に一体的に縫着して形成されるものである。かかる縫着部5を設けることで、枕1の中央部に長状の凹溝6が形成される(図2、図3)ことにより、低反発弾性フォームチップ3の片寄りによる中材2の変形を防ぐことができると共に、枕1に頭部Aを載置した際、凹溝6により頭部の安定性が得られる。また、図4に示すように、頭部Aと凹溝6との間に隙間aが生じ、就寝中に心地よい通気性も得られる。なお、縫着部5は、枕1の中央部長手方向に設けられているが、これに限らず、矩形状や円状の任意の形状で任意の箇所に設けてもよいことは言うまでもない。
本発明の枕の一部を切欠した状態を示すの全体斜視図である。 前記枕のB−B線矢視図である。 前記枕のA−A線矢視図である。 本発明の枕の使用状態を示す断面図である。
符号の説明
1 枕
2 中材
3 低反発弾性フォームチップ
4 低反発弾性フォームシート
5 縫着部
6 凹溝
10 カバー
A 頭部
a 隙間

Claims (2)

  1. 中材と、該中材を被覆するカバーとを備える枕において、前記中材が、複数の小片状の低反発弾性フォームチップと、該低反発弾性フォームチップと、前記カバーとの間に配設された低反発弾性フォームシートとからなることを特徴とする枕。
  2. 前記枕の略中央部分に縫着部を形成した請求項1記載の枕。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006326274A (ja) * 2005-04-25 2006-12-07 Welston Kurashiki:Kk クッション材

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