JP2006115945A - 血液成分採取装置 - Google Patents

血液成分採取装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006115945A
JP2006115945A JP2004304778A JP2004304778A JP2006115945A JP 2006115945 A JP2006115945 A JP 2006115945A JP 2004304778 A JP2004304778 A JP 2004304778A JP 2004304778 A JP2004304778 A JP 2004304778A JP 2006115945 A JP2006115945 A JP 2006115945A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blood
blood component
plasma
collection
amount
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004304778A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4641778B2 (ja
Inventor
Yoshimi Takagi
愛己 高木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Terumo Corp
Original Assignee
Terumo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Terumo Corp filed Critical Terumo Corp
Priority to JP2004304778A priority Critical patent/JP4641778B2/ja
Publication of JP2006115945A publication Critical patent/JP2006115945A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4641778B2 publication Critical patent/JP4641778B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • External Artificial Organs (AREA)

Abstract

【課題】血液成分採取操作のサイクル数を容易かつ正確に設定し得る血液成分採取装置を提供する。
【解決手段】血液成分採取装置1は、中空針291を含む中空針組立体29と、採取された血液を遠心分離する遠心分離器20と、遠心分離器20により分離された血漿を採取する血漿採取バッグ25とを備える血液成分採取回路2を有する。そして、血液成分採取装置1は、採取した血液を遠心分離器20により遠心分離し、分離された血漿を血漿採取バッグ25内に採取する血漿採取工程と、遠心分離器20内に残った主として血球(残りの血液成分)をドナーへ返還する返血工程とを有する血漿採取操作を少なくとも1回(1サイクル)行なう。また、複数の終了条件を満たして血漿採取工程を終了する場合のそれぞれについて、サイクル当りの血漿の採取量を予測し、予測された各予測値のうちの最小値に基づいて、血漿採取操作のサイクル数を決定し、設定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、血液成分採取装置に関するものである。
採血を行う場合、血液の有効利用および供血者の負担軽減などの理由から、採血血液を遠心分離などにより各血液成分に分離し、輸血者に必要な成分だけを採取し、その他の成分は供血者に返還する成分採血が行われている。
このような成分採血においては、例えば、血漿製剤を得る場合、血液成分採取装置を用いて、供血者から採取した血液を血液成分採取回路に導入し、該血液成分採取回路に設置された遠心ボウルと呼ばれる遠心分離器により、血漿および血球に分離し、そのうちの血漿を血液成分採取バッグに回収して血漿製剤とし、取り残した血漿とともに血球を供血者に返血(返還)することが行われる。すなわち、血漿を採取する場合、血漿を採取する血液成分採取工程と、供血者へ残りの血液成分(主として血球)を返還する血液成分返還工程とを有する血液成分採取操作が複数サイクル行われる(例えば、特許文献1参照)。
このような血液成分採取装置では、オペレーターが、1サイクルで採取したい血漿の量の予測値と、採取する血漿の目標量とに基づいて、血液成分採取操作のサイクル数を決定する。例えば、1サイクルで採取したい血漿の量が180mL、採取する血漿の目標量が600mLの場合は、オペレーターは、血液成分採取操作において4サイクル必要と認識し、そのサイクル数を血液成分採取装置に入力し、これにより、血液成分採取操作のサイクル数が設定される。
しかしながら、従来の血液成分採取装置では、血液成分採取操作のサイクル数を、オペレーターが決定して血液成分採取装置に入力するので、血液成分採取操作のサイクル数の設定の作業に手間と時間がかかる。
また、オペレーターが血液成分採取操作のサイクル数を決定するので、そのサイクル数の設定にミスを生じることがある。
また、1サイクルで採取したい血漿の量よりも、1サイクルで実際に採取される血漿の量の方が少ない場合は、目標量の血漿を採取することができないことがある。
特開2001−17540号公報
本発明の目的は、血液成分採取操作のサイクル数を容易かつ正確に設定し得る血液成分採取装置を提供することにある。
このような目的は、下記(1)〜(6)の本発明により達成される。
(1) 供血者から血液を採取する採血手段と、
前記採血手段により採取された血液を遠心分離する遠心分離器と、
前記遠心分離器により分離された所定の血液成分を採取する血液成分採取バッグとを備える血液成分採取回路を有し、
採取した血液を遠心分離し、前記所定の血液成分を採取する血液成分採取工程と、残りの血液成分を前記供血者に返還する血液成分返還工程とを有する血液成分採取操作を少なくとも1サイクル行なう血液成分採取装置であって、
前記血液成分採取工程を終了する終了条件が複数設定され、該複数の終了条件のうちのいずれか1つを満たした場合に、前記血液成分採取工程を終了し、前記血液成分返還工程を行なうように構成されており、
前記各終了条件を満たして前記血液成分採取工程を終了する場合のそれぞれについて、サイクル当りの前記所定の血液成分の採取量を予測する予測手段と、
前記予測手段により予測された各予測値のうちの最小値に基づいて、前記血液成分採取操作のサイクル数を決定するサイクル数決定手段とを有することを特徴とする血液成分採取装置。
(2) 前記所定の血液成分の目標採取量を入力する目標採取量入力手段と、前記入力された目標採取量を設定する目標採取量設定手段とを有し、
前記予測手段は、前記各終了条件を満たして前記血液成分採取工程を終了する場合のそれぞれについて、サイクル当りの前記所定の血液成分の採取量を、第1サイクルの分から順次予測し、
前記サイクル数決定手段は、前記最小値を、第1サイクルの分から順次加算してゆき、その加算値が、前記設定された前記所定の血液成分の目標採取量以上の値になるときのサイクル数を、前記血液成分採取操作のサイクル数として決定するように構成されている上記(1)に記載の血液成分採取装置。
(3) 前記供血者に関する情報を入力する供血者情報入力手段を有し、
前記予測手段は、前記各終了条件のうちの少なくとも1つについては、その終了条件を満たして前記血液成分採取工程を終了する場合のサイクル当りの前記所定の血液成分の採取量を、前記入力された供血者に関する情報に基づいて予測するように構成されている上記(1)または(2)に記載の血液成分採取装置。
(4) 前記供血者に関する情報には、性別、身長、体重およびヘマトクリット値のうちの少なくとも1つが含まれる上記(3)に記載の血液成分採取装置。
(5) 前記複数の終了条件には、前記遠心分離器から血球が流出した場合と、サイクル当りの採血量が許容体外血液循環量に到達した場合と、サイクル当りの前記所定の血液成分の採取量が予め設定されている値に到達した場合とのうちの少なくとも1つが含まれる上記(1)ないし(4)のいずれかに記載の血液成分採取装置。
(6) 前記所定の血液成分は、血漿である上記(1)ないし(5)のいずれかに記載の血液成分採取装置。
本発明によれば、血液成分採取操作のサイクル数が自動的に設定されるので、そのサイクル数の設定の作業(操作)が容易である。
また、サイクル当りの血液成分の採取量の複数の予測値のうちの最小値に基づいて、血液成分採取操作のサイクル数が決定されるので、血液成分採取操作のサイクル数が不足して目標量の血液成分を採取することができなくなってしまうのを防止することができる。すなわち、血液成分採取操作のサイクル数を正確に設定することができ、確実に、目標量の血液成分を採取することができる。
以下、本発明の血液成分採取装置を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の血液成分採取装置を、主に血漿を採取する血漿採取装置に適用した場合の実施形態を示す平面図(一部にブロック図を含む)であり、図2は、図1に示す血液成分採取装置が備える遠心分離器に遠心分離器駆動装置が装着された状態の部分破断断面図である。
図1に示す血液成分採取装置(血漿採取装置)1は、ドナー(供血者)の血管に穿刺される中空針(採血針)291を含む中空針組立体(ドナーから血液を採取する採血手段)29と、採取された血液を貯血空間146内にて遠心分離する遠心分離器(遠心ボウル)20と、遠心分離器20により分離された血漿(血液成分)を採取する血漿採取バッグ(血液成分採取バッグ)25とを備える血液成分採取回路2を有し、ドナーから採取した血液を遠心分離し、所定量の血漿を採取した後、残りの血漿とともに白血球、血小板および赤血球(残りの血液成分)をドナーに返還する装置である。
血液成分採取装置1は、中空針組立体29と、採血ラインおよび返血ラインの双方として兼用される採血・返血ライン21と、遠心分離器20と、遠心分離器20の流出口144に接続された採取バッグ側ライン22と、採血・返血ライン21に接続された抗凝固剤注入ライン23と、採取バッグ側ライン22の途中に接続され、この採取バッグ側ライン22を介して遠心分離器20の流出口144に連通するエアーバッグ側ライン24と、採取バッグ側ライン22と接続された血漿採取バッグ25と、血漿採取バッグ25とチューブ(流路)32aにより接続されたサブバッグ32と、エアーバッグ側ライン24と接続されたエアーバッグ26とを備える血液成分採取回路2を有している。
また、血液成分採取装置1は、遠心分離器20のローター142を回転させるための遠心分離器駆動装置10と、採血・返血ライン21内の血液または血液成分を送液する血液ポンプ11と、抗凝固剤注入ライン23内の抗凝固剤を送液する抗凝固剤ポンプ12と、血液成分採取回路2の流路の開閉を行うための第1の流路開閉手段51および第2の流路開閉手段52と、遠心分離器駆動装置10、血液ポンプ11、抗凝固剤ポンプ12、第1の流路開閉手段51および第2の流路開閉手段52等を制御するための制御手段55と、濁度センサ14と、光学式センサ15と、重量センサ16と、第1の気泡センサ17と、第2の気泡センサ34と、第3の気泡センサ35と、第4の気泡センサ36と、第5の気泡センサ37と、タッチパネル19とを備えている。
以下、各部の構成について説明する。
中空針組立体29は、ドナーの血管に穿刺される中空針291と、翼292と、中空針291内に連通するチューブ293とを有している。図1中では、中空針291には、キャップが被せられている。この中空針組立体29は、コネクタ38を介して、採血・返血ライン21の一端に着脱自在に接続されている。コネクタ38は、例えばロック付きルアーコネクタで構成される。
採血・返血ライン21は、中空針組立体29がコネクタ38を介して一端に接続された中空針側ライン21aと、遠心分離器20の流入口143とを接続された遠心分離器側ライン21bと、これらの間に配置されたポンプチューブ21gとを有している。
中空針側ライン21aは、気泡およびマイクロアグリゲート除去のためのチャンバー21dを備える。
チャンバー21dには、チューブ(流路)21hを介して通気性かつ菌不透過性のフィルター21iが接続されている。このラインは、中空針側ライン21aの内圧(ドナー圧)の検出等に用いることができる。
採取バッグ側ライン22は、一端が遠心分離器20の流出口144に接続され、他端が血漿採取バッグ25に接続されている。この採取バッグ側ライン22の途中には、3つ(3股)に分岐した(接続口は合計4つ)分岐コネクタ61が設けられており、採取バッグ側ライン22は、この分岐コネクタ61を介して接続されている。
分岐コネクタ61には、チューブ(流路)62を介して通気性かつ菌不透過性のフィルター63が接続されている。このラインは、例えば、遠心分離器20の内圧の検出等に用いることができる。
抗凝固剤注入ライン23は、一端が採血・返血ライン21に設けられた接続用分岐コネクタ21cに接続されている。抗凝固剤注入ライン23は、接続用分岐コネクタ21c側より、ポンプチューブ23a、除菌フィルター(輸液フィルター)64、気泡除去用チャンバー23c、抗凝固剤容器接続用針23dを備えている。図1中では、抗凝固剤容器接続用針23dにキャップが被せられている。
エアーバッグ側ライン24は、分岐コネクタ61に接続されている。すなわち、エアーバッグ26は、このエアーバッグ側ライン24を介して採取バッグ側ライン22から分岐して設けられている。
血液ポンプ11、抗凝固剤ポンプ12は、それぞれ、ポンプチューブ21g、23aを複数のローラーにより押圧閉塞しつつ回転するローターを有するローラーポンプ(チューブポンプ)で構成されている。
採血・返血ライン21、採取バッグ側ライン22、抗凝固剤注入ライン23およびエアーバッグ側ライン24の形成に使用されるチューブ、各ポンプチューブ21g、23a、バッグに接続されているチューブ32a、チャンバー21dに接続されているチューブ21h、分岐コネクタ61に接続されているチューブ62の構成材料としては、ポリ塩化ビニルが好ましい。
各チューブがポリ塩化ビニル製であれば、十分な可撓性、柔軟性が得られるので取り扱いがし易く、また、クレンメ等による閉塞にも適するからである。
なお、各ポンプチューブ21g、23aとしては、ローラーポンプにより押圧されても損傷を受けない程度の強度を備えるものが使用されている。
また、上述した接続用分岐コネクタ21c、分岐コネクタ61の構成材料についても、前記チューブの構成材料と同様のものを用いることができる。
血漿採取バッグ25は、血漿を採取するための容器であり、採取バッグ側ライン22を介して、遠心分離器20に接続され、これにより、血漿採取バッグ25の内部は、ローター142の貯血空間146に連通している。
サブバッグ32は、チューブ32aを介して血漿採取バッグ25に接続され、それらの内部同士が連通している。このサブバッグ32は、例えば、血漿保存バッグ等に用いることができる。
エアーバッグ26は、一時的に空気(エアー)を収納(貯留)するための容器であり、エアーバッグ側ライン24を介して、分岐コネクタ61に接続されている。すなわち、エアーバッグ26は、エアーバッグ側ライン24、分岐コネクタ61および採取バッグ側ライン22を介して、遠心分離器20に接続され、これにより、エアーバッグ26の内部は、ローター142の貯血空間146に連通している。
これらの血漿採取バッグ25、サブバッグ32、エアーバッグ26は、それぞれ、樹脂製の可撓性を有するシート材を重ね、その周縁部を融着(熱融着、高周波融着等)または接着して袋状にしたものが使用される。
血漿採取バッグ25、サブバッグ32、エアーバッグ26に使用される材料としては、例えば、軟質ポリ塩化ビニルが好適に使用される。
血液成分採取回路2に設けられている遠心分離器20は、通常、遠心ボウルと呼ばれており、遠心力により血液を血漿と血球(血小板、白血球および赤血球)とに分離する。遠心分離器20としては、図2に示すものが使用される。
第1の流路開閉手段51は、エアーバッグ側ライン24の流路の途中を開閉するために設けられている。
第2の流路開閉手段52は、分岐コネクタ61より血漿採取バッグ25側において採取バッグ側ライン22の流路の途中を開閉するために設けられている。
第1の流路開閉手段51および第2の流路開閉手段52は、ラインもしくはチューブの挿入部を備え、挿入部には、例えば、ソレノイド、電動モーター、シリンダ(油圧または空気圧)等の駆動源で作動するクランプを有する。具体的には、ソレノイドで作動する電磁クランプが好適である。
遠心分離器駆動装置10は、図2に示すように、遠心分離器20を収納するハウジング201と、脚部202と、駆動源であるモータ203と、遠心分離器20を保持する円盤状の固定台205とで構成されている。ハウジング201は、脚部202の上部に載置、固定されている。
また、ハウジング201の下面には、ボルト206によりスペーサー207を介してモータ203が固定されている。モータ203の回転軸204の先端部には、固定台205が回転軸204と同軸でかつ一体的に回転するように嵌入されており、固定台205の上部には、ローター142の底部が嵌合する凹部が形成されている。
また、遠心分離器20の上部145は、図示しない固定部材により、ハウジング201に固定されている。遠心分離器駆動装置10では、モータ203を駆動すると、固定台205およびそれに固定されたローター142が、あらかじめ設定された所定の遠心条件(例えば、回転数3000〜6000rpm)で回転する。この遠心条件により、ローター142内の血液の分離パターン(例えば、分離する血液成分数)を設定することができる。
なお、ローター142において、貯血空間146の容積は、例えば、100〜350mL程度とされる。
ハウジング201には、その側部(図2中、左側)に光学式センサ15が設置されている。
この光学式センサ15は、貯血空間146に向って投光するとともにその反射光を受光するように構成されている。
光学式センサ15は、投光部151から光(例えばレーザー光)を照射(投光)し、ローター142の反射面147で反射された反射光を受光部152で受光する。そして、受光部152においてその受光光量に応じた電気信号に変換される。
ここで、光学式センサ15は、片面に反射面を有し、光路を変更する反射板153を有しており、投光部151から照射された光は、反射板153を介して反射面147に照射され、反射面147で反射した光は、反射板153を介して受光部152で受光されるように構成されている。
このとき、投光光および反射光は、それぞれ、貯血空間146内の血液成分を透過するが、血液成分の界面(本実施形態では、血漿層131と血球層132との界面B)の位置に応じて、投光光および反射光が透過する位置における各血液成分の存在比が異なるため、それらの透過率が変化する。これにより、受光部152での受光光量が変動(変化)し、この変動を受光部152からの出力電圧の変化として検出することができる。
すなわち、光学式センサ15は、受光部152での受光光量の変化に基づき、血液成分の界面の位置を検出することができる。
ここで、貯血空間146内の血漿層131と血球層132とは、それぞれ、血液成分により色が異なっており、血球層132は、赤血球の色に伴い赤色を呈している。このため、光学式センサ15の精度向上の観点からは、投光光の波長に好適な範囲が存在し、この波長範囲としては、特に限定されないが、例えば、600〜900nm程度であるのが好ましく、750〜800nm程度であるのがより好ましい。
重量センサ16は、血漿採取バッグ25内に採取された血漿の採取量を検出する検出手段を構成する。
濁度センサ14は、採取バッグ側ライン22中を流れる流体の濁度を検知するためのものであり、濁度に応じた電圧値を出力する。具体的には、濁度が高い時には低電圧値、濁度が低い時には高電圧値を出力する。
この濁度センサ14により、例えば、採取バッグ側ライン22中を流れる血漿中への血球の混入等を検出することができる。
第1の気泡センサ17は、採血・返血ライン21内に空気が流れたことを検知するためのものである。すなわち、この第1の気泡センサ17により、採血・返血ライン21内の血液の有無が検出される。
第4の気泡センサ36および第5の気泡センサ37は、それぞれ、気泡が通過したことを検知するためのものである。これらにより、ドナーに空気が注入されることを防止する。
第2の気泡センサ34は、抗凝固剤注入ライン23内が空にならないように(抗凝固剤で満たされているように)するため、抗凝固剤注入ライン23の所定の位置における空気(抗凝固剤の有無)の検出に用いられる。
第3の気泡センサ35は、遠心分離器20の貯血空間146の流出口144と分岐コネクタ61との間の採取バッグ側ライン22内に空気や血液(血漿)が流れたことを検知するためのものである。すなわち、この第3の気泡センサ35により、採取バッグ側ライン22内の血液の有無が検出される。
これらの濁度センサ14および各気泡センサ17、34、35、36、37としては、それぞれ、例えば、超音波センサ、光学式センサ、赤外線センサなどが使用できる。
制御手段55は、例えば、マイクロコンピューター等で構成されており、遠心分離器駆動装置10、血液ポンプ11、抗凝固剤ポンプ12、第1の流路開閉手段51、第2の流路開閉手段52、濁度センサ14、光学式センサ15、重量センサ16、第1の気泡センサ17、第2の気泡センサ34、第3の気泡センサ35、第4の気泡センサ36、第5の気泡センサ37およびタッチパネル19等と、それぞれ、電気的に接続されている。なお、この制御手段55は、演算部とメモリー(いずれも図示せず)を内蔵している。
この制御手段55により、サイクル当りの血漿(血液成分)の採取量を予測する予測手段と、血漿採取操作(血液成分採取操作)のサイクル数を決定するサイクル数決定手段と、血漿(血液成分)の目標採取量を設定する目標採取量設定手段の主機能が達成される。
タッチパネル19は、液晶表示パネル、EL表示パネル等を備えており、オペレーターの指示の入力を受け付ける入力手段(操作手段)としての機能と、各種の情報を表示(報知)する表示手段(報知手段)としての機能とを有するものである。このタッチパネル19により、血漿(血液成分)の目標採取量を入力する目標採取量入力手段と、ドナー(供血者)に関する情報(ドナー情報)を入力する供血者情報入力手段とが構成される。
なお、入力手段(例えば、操作ボタン、操作スイッチ、操作ダイヤル等)と、液晶表示パネル、EL表示パネル等の表示手段(報知手段)とを、別個に設けるようにしてもよい。
濁度センサ14、光学式センサ15、重量センサ16、第1の気泡センサ17、第2の気泡センサ34、第3の気泡センサ35、第4の気泡センサ36および第5の気泡センサ37からの検出信号は、それぞれ、制御手段55へ随時入力される。また、タッチパネル19からは、タッチパネル19に入力されたオペレーターの指示内容に応じた信号が制御手段55へ随時入力される。制御手段55は、これらからの各信号に基づき、予め設定されたプログラムに従って、血液成分採取装置1の作動、すなわち、血液ポンプ11、抗凝固剤ポンプ12の回転、停止、あるいは、回転方向(正転/逆転)を制御するとともに、必要に応じ、各流路開閉手段51、52の開閉および遠心分離器駆動装置10の作動を制御する。
このような制御手段55は、ドナーから採取された血液を遠心分離器20(貯血空間146)内に流入させ、遠心分離器20により分離された血漿を血漿採取バッグ25内に採取(移送)する血漿採取工程(血液成分採取工程)と、遠心分離器20内に残った主として血球(残りの血液成分)をドナーへ返還(返血)する返血工程(血球返還工程)(血液成分返還工程)とを有する血漿採取操作(血液成分採取操作)を行うように、血液成分採取装置1の作動を制御する。この血漿採取操作は、少なくとも1回(1サイクル)、通常は、複数回(複数サイクル)行われる。
また、血漿採取工程を終了する終了条件が複数設定され、その複数の終了条件のうちのいずれか1つを満たした場合に、血漿採取工程を終了し、返血工程を行なう(返血工程に移行する)。
以下、血液成分採取装置1の使用方法および作用について説明する。
まず、オペレーター(操作者)は、抗凝固剤注入ライン23と中空針組立体29とを抗凝固剤でプライミングし、その後、中空針291をドナーの血管に穿刺する。これにより、血漿の採取準備を完了する。
次に、オペレーターがタッチパネル19に表示された採取開始スイッチを押す。これにより、制御手段55によりプログラムが実行され、血漿採取操作が開始される。血漿採取操作では、血液成分採取装置1は、まず、血漿採取工程を行う。
血漿採取工程では、血液ポンプ11を図1中時計回りに回転(正転)させて、採血を開始する。同時に、第1の流路開閉手段51を開放し、第2の流路開閉手段52を閉塞して、採取バッグ側ライン22およびエアーバッグ側ライン24を介して、遠心分離器20の貯血空間146内等の血液成分採取回路2内の空気(滅菌空気)を、エアーバッグ26内に移送し、収納する。
また、前記採血と同時に、抗凝固剤ポンプ12を図1中反時計回りに回転させて、抗凝固剤注入ライン23を介して、例えばACD−A液のような抗凝固剤を供給し、この抗凝固剤を採血血液中に添加させる。
これにより、血液(抗凝固剤添加血液)は、採血・返血ライン21を介して移送され、遠心分離器20の流入口143より管体141を経てローター142の貯血空間146内に導入される。
このとき、遠心分離器20の貯血空間146内の空気は、採取バッグ側ライン22およびエアーバッグ側ライン24を介して、エアーバッグ26内に移送され、収納される。
また、前記採血と同時にまたはこれと前後して、遠心分離器駆動装置10を作動し、ローター142を所定の回転数で回転する。このローター142の回転により、貯血空間146内に導入された血液は、内側から血漿層(PPP層)131と血球層132の2層に分離される。
さらに、前記採血および前記抗凝固剤の供給を継続し、貯血空間146の容量を超える抗凝固剤添加血液が貯血空間146内に導入されると、貯血空間146内は完全に血液により満たされ、遠心分離器20の流出口144から血漿がオーバーフローする。
次いで、第3の気泡センサ35により、遠心分離器20の貯血空間146から流出する血漿が検出されると、貯血空間146内の空気のエアーバッグ26内への収納が完了する。
そして、遠心分離器20からオーバーフローした血漿は、採取バッグ側ライン22を流れる。
次いで、第1の流路開閉手段51を閉塞し、第2の流路開閉手段52を開放し、採取バッグ側ライン22を介して、遠心分離器20の貯血空間146内の血漿を、血漿採取バッグ25内に移送し、採取する。
なお、血漿採取バッグ25は、その重量が重量センサ16により計測されており、計測された重量信号は制御手段55に入力される。
次いで、血漿採取終了の判断を行なう。この場合、本実施形態では、最終サイクル以外の各サイクルにおいては、下記の3つの終了条件、すなわち、終了条件1〜3が設定されており、これらのうちのいずれか1つを満たすと(検出すると)、血漿採取を終了する。また、最終サイクルにおいては、下記の4つの終了条件、すなわち、終了条件1〜4が設定されており、これらのうちのいずれか1つを満たすと(検出すると)、血漿採取を終了する。
(終了条件1)
遠心分離器20から血球が流出した場合、すなわち、濁度センサ14により血球が検出された場合。
(終了条件2)
サイクル当りの採血量が許容体外循環血液量に到達した場合。
(終了条件3)
サイクル当りの血漿の採取量(血漿採取量)が予め設定されている値に到達した場合、すなわち、重量センサ16により検出されたサイクル当りの血漿採取量が、サイクル当りの設定血漿採取量(上限値)に到達した場合。
(終了条件4)
重量センサ16により検出された現在血漿採取量(総血漿採取量)が、血漿の目標採取量(目標血漿採取量)に到達した場合。
ここで、前記終了条件3におけるサイクル当りの設定血漿採取量および終了条件4における目標血漿採取量は、それぞれ、オペレーターが、タッチパネル19を操作して、入力(変更)することができるようになっている。サイクル当りの設定血漿採取量の値が入力されると、サイクル当りの設定血漿採取量は、その入力値に設定される。同様に、目標血漿採取量の値が入力されると、目標血漿採取量は、その入力値に設定される。
なお、サイクル当りの設定血漿採取量の初期値として、予め、所定の値(例えば、250mL)が設定(プリセット)されている。
血漿採取を終了する場合は、血液ポンプ11、抗凝固剤ポンプ12の作動を停止するとともに、遠心分離器駆動装置10の作動を停止して、遠心分離器20のローター142の回転を停止する。
以上で、血漿採取工程を終了し、返血工程に移行する。この返血工程では、血液成分採取回路2(主に、ローター142の貯血空間146)内に残った血液成分をドナーへ返還する。具体的には、まず、第1の流路開閉手段51を開放し、第2の流路開閉手段52を閉塞し、血液ポンプ11を図1中反時計回りに回転(逆転)させる。
これにより、ローター142の貯血空間146内の残りの血液成分は、遠心分離器側ライン21b、中空針側ライン21aおよび中空針組立体29を介して、ドナーへ返還される。
次いで、第1の気泡センサ17によって空気が検出されると、この返血を終了し、次のサイクルの血漿採取操作の血漿採取工程に移行する。
本サイクルが最終サイクルの場合には、第5の気泡センサ37によって空気が検出されると、返血を終了する。これにより、血液成分採取回路2内の残りの血液成分が、ほぼ全てドナーへ返還され、血漿採取操作を終了する。
この血液成分採取装置1は、自動的に、前述した血漿採取操作のサイクル数の値を決定し、その値を血漿採取操作のサイクル数として設定するように構成されている。すなわち、血液成分採取装置1は、最終サイクル以外の各サイクルにおける各終了条件(終了条件1〜3)を満たして血漿採取工程を終了する場合のそれぞれについて、サイクル当りの血漿の採取量(血漿採取量)を予測し、予測された各予測値のうちの最小値に基づいて、前述した血漿採取操作のサイクル数を決定し、設定するように構成されている。
この場合、本実施形態では、各終了条件1〜3を満たして血漿採取工程を終了する場合のそれぞれについて、サイクル当りの血漿の採取量を第1サイクルの分から順次予測し、最小値を、第1サイクルの分から順次加算(積算)してゆき、その加算値が、血漿の目標採取量(目標血漿採取量)以上の値になるときのサイクル数を、前記血漿採取操作のサイクル数として決定する。
また、血液成分採取装置1では、オペレーターが、タッチパネル19を操作して、ドナー(供血者)に関する情報(ドナー情報)を入力することができるようになっている。
前記ドナーに関する情報としては、例えば、性別、身長、体重およびヘマトクリット値(Hct)等が挙げられる(含まれる)。
そして、この血液成分採取装置1では、終了条件1および2については、それぞれ、その終了条件を満たして血漿採取工程を終了する場合のサイクル当りの血漿の採取量を、前記ドナーに関する情報に基づいて予測する。下記に、各終了条件1〜3を満たして血漿採取工程を終了する場合のそれぞれについて、サイクル当りの血漿の採取量を予測する方法の具体例を説明する。
(終了条件1の場合の予測方法)
サイクル当りの血漿の採取量(予測値)A[mL]は、ドナーのヘマトクリット値(Hct)に基づき、下記式(1)から求める(算出する)。なお、この式(1)は、第1サイクルと第2サイクル以降とでは、適用する式が異なる。
A[第1サイクル]=670−10×Hct
[第2サイクル以降]=530−8×Hct ・・・式(1)
前記式(1)は、制御手段55のメモリーに記憶される。なお、演算式に限らず、例えば、データをテーブル化し、そのテーブルを記憶してもよい。
(終了条件2の場合の予測方法)
サイクル当りの血漿の採取量(予測値)A[mL]は、ドナーの性別、身長および体重に基づき、下記式(2)から求める(算出する)。
A=TBV×(許容循環率)−(貯血空間の容積[mL]) ・・・式(2)
但し、TBV[mL]は、ドナーの循環血液量であり、下記式(3)から求める(算出する)。なお、この式(3)は、性別により(男性と女性とでは)、適用する式が異なる。また、許容循環率は、通常は、15%である。
TBV[男性]=0.168Hi+0.050Wt+0.444
[女性]=0.250Hi+0.063Wt+0.662 ・・・式(3)
但し、Hi:身長[m]、Wt:体重[kg]
前記式(2)および式(3)は、制御手段55のメモリーに記憶されている。なお、演算式に限らず、例えば、データをテーブル化し、そのテーブルを記憶してもよい。
(終了条件3の場合の予測方法)
サイクル当りの血漿の採取量A(予測値)[mL]は、前記サイクル当りの設定血漿採取量[mL]とする。
なお、前述したように、サイクル当りの設定血漿採取量は、予め、所定の値(例えば、250mL)に設定されているが、オペレーターが、タッチパネル19を操作して、変更することができるようになっている。
次に、前記血漿採取操作のサイクル数の設定の際における制御手段55の制御動作について説明する。
図3は、図1に示す血液成分採取装置の作用を説明するためのフローチャートであり、この図3には、血漿採取操作のサイクル数の設定の際における制御手段55の制御動作が示されている。
図3に示すように、まず、カウンタのカウント値(変数)Nを初期化して1に設定する(N=1)(ステップS101)。
次いで、ドナーに関する情報として、性別、身長、体重およびヘマトクリット値(Hct)が入力される(ステップS102)。
次いで、血漿の目標採取量が入力され、その目標採取量の設定を行なう(ステップS103)。
次いで、終了条件1を満たして血漿採取工程を終了する場合のサイクル当りの血漿の採取量を、前述した「終了条件1の場合の予測方法」を用いて予測する(ステップS104)。
次いで、終了条件2を満たして血漿採取工程を終了する場合のサイクル当りの血漿の採取量を、前述した「終了条件2の場合の予測方法」を用いて予測する(ステップS105)。
次いで、終了条件3を満たして血漿採取工程を終了する場合のサイクル当りの血漿の採取量を、前述した「終了条件3の場合の予測方法」を用いて予測する(ステップS106)。
次いで、前記終了条件1〜3についての各予測値のうちの最小値を選択する(ステップS107)。
次いで、最小値を第Nサイクルまで加算(合計)して加算値(合計値)を得る(ステップS108)。なお、N=1の場合は、第1サイクルにおける最小値が加算値となる。
次いで、加算値が血漿の目標採取量以上であるか否かを判断し(ステップS109)、加算値が血漿の目標採取量以上ではない(目標採取量に達していない)と判断した場合は、カウント値Nを1つインクリメントし(N=N+1)(ステップS110)、ステップS104に戻り、再度、ステップS104以降を実行する。
ステップS109において、加算値が血漿の目標採取量以上である(目標採取量に達した)と判断した場合は、血漿採取操作のサイクル数をN(Nサイクル)に決定し、そのN(Nサイクル)を血漿採取操作のサイクル数として設定する(ステップS111)。
以上説明したように、この血液成分採取装置1によれば、ドナーに関する情報と血漿の目標採取量とを入力すると、血漿採取操作のサイクル数が自動的に設定されるので、そのサイクル数の設定の作業(操作)が容易である。
また、サイクル当りの血漿の採取量の複数の予測値のうちの最小値に基づいて、血漿採取操作のサイクル数が決定されるので、血漿取操作のサイクル数が不足して目標量の血漿を採取することができなくなってしまうのを防止することができる。すなわち、血漿採取操作のサイクル数を正確に設定することができ、確実に、目標量の血漿を採取することができる。
以上、本発明の血液成分採取装置を、図示の各実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物が付加されていてもよい。
また、本発明の血液成分採取装置は、血漿製剤を得るのに適用する場合に限らず、例えば、血液中から、血小板製剤、赤血球製剤、白血球製剤等を得る場合に適用してもよい。すなわち、本発明の血液成分採取装置では、血液成分採取バッグに採取される血液成分は、血漿に限らず、例えば、血小板(血漿を含む血小板)、赤血球(血漿を含む赤血球)、白血球(血漿を含む白血球)等であってもよい。
本発明の血液成分採取装置の実施形態を示す平面図(一部にブロック図を含む)である。 図1に示す血液成分採取装置が備える遠心分離器に遠心分離器駆動装置が装着された状態の部分破断断面図である。 図1に示す血液成分採取装置の作用を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1 血液成分採取装置
2 血液成分採取回路
10 遠心分離器駆動装置
11 血液ポンプ
12 抗凝固剤ポンプ
14 濁度センサ
15 光学式センサ
151 投光部
152 受光部
153 反射板
16 重量センサ
17 第1の気泡センサ
19 タッチパネル
20 遠心分離器
21 採血・返血ライン
21a 中空針側ライン
21b 遠心分離器側ライン
21c 接続用分岐コネクタ
21d チャンバー
21g ポンプチューブ
21h チューブ
21i フィルター
22 採取バッグ側ライン
23 抗凝固剤注入ライン
23a ポンプチューブ
23c 気泡除去用チャンバー
23d 抗凝固剤溶器接続用針
24 エアーバッグ側ライン
25 血漿採取バッグ
26 エアーバッグ
29 中空針組立体
291 中空針
292 翼
293 チューブ
32 サブバッグ
32a チューブ
34 第2の気泡センサ
35 第3の気泡センサ
36 第4の気泡センサ
37 第5の気泡センサ
38 コネクタ
51 第1の流路開閉手段
52 第2の流路開閉手段
55 制御手段
61 分岐コネクタ
62 チューブ
63 フィルター
64 除菌フィルター
131 血漿層
132 血球層
141 管体
142 ローター
143 流入口
144 流出口
145 上部
146 貯血空間
147 反射面
153 反射板
201 ハウジング
202 脚部
203 モータ
204 回転軸
205 固定台
206 ボルト
207 スペーサー
S101〜S111 ステップ

Claims (6)

  1. 供血者から血液を採取する採血手段と、
    前記採血手段により採取された血液を遠心分離する遠心分離器と、
    前記遠心分離器により分離された所定の血液成分を採取する血液成分採取バッグとを備える血液成分採取回路を有し、
    採取した血液を遠心分離し、前記所定の血液成分を採取する血液成分採取工程と、残りの血液成分を前記供血者に返還する血液成分返還工程とを有する血液成分採取操作を少なくとも1サイクル行なう血液成分採取装置であって、
    前記血液成分採取工程を終了する終了条件が複数設定され、該複数の終了条件のうちのいずれか1つを満たした場合に、前記血液成分採取工程を終了し、前記血液成分返還工程を行なうように構成されており、
    前記各終了条件を満たして前記血液成分採取工程を終了する場合のそれぞれについて、サイクル当りの前記所定の血液成分の採取量を予測する予測手段と、
    前記予測手段により予測された各予測値のうちの最小値に基づいて、前記血液成分採取操作のサイクル数を決定するサイクル数決定手段とを有することを特徴とする血液成分採取装置。
  2. 前記所定の血液成分の目標採取量を入力する目標採取量入力手段と、前記入力された目標採取量を設定する目標採取量設定手段とを有し、
    前記予測手段は、前記各終了条件を満たして前記血液成分採取工程を終了する場合のそれぞれについて、サイクル当りの前記所定の血液成分の採取量を、第1サイクルの分から順次予測し、
    前記サイクル数決定手段は、前記最小値を、第1サイクルの分から順次加算してゆき、その加算値が、前記設定された前記所定の血液成分の目標採取量以上の値になるときのサイクル数を、前記血液成分採取操作のサイクル数として決定するように構成されている請求項1に記載の血液成分採取装置。
  3. 前記供血者に関する情報を入力する供血者情報入力手段を有し、
    前記予測手段は、前記各終了条件のうちの少なくとも1つについては、その終了条件を満たして前記血液成分採取工程を終了する場合のサイクル当りの前記所定の血液成分の採取量を、前記入力された供血者に関する情報に基づいて予測するように構成されている請求項1または2に記載の血液成分採取装置。
  4. 前記供血者に関する情報には、性別、身長、体重およびヘマトクリット値のうちの少なくとも1つが含まれる請求項3に記載の血液成分採取装置。
  5. 前記複数の終了条件には、前記遠心分離器から血球が流出した場合と、サイクル当りの採血量が許容体外血液循環量に到達した場合と、サイクル当りの前記所定の血液成分の採取量が予め設定されている値に到達した場合とのうちの少なくとも1つが含まれる請求項1ないし4のいずれかに記載の血液成分採取装置。
  6. 前記所定の血液成分は、血漿である請求項1ないし5のいずれかに記載の血液成分採取装置。
JP2004304778A 2004-10-19 2004-10-19 血液成分採取装置 Expired - Fee Related JP4641778B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004304778A JP4641778B2 (ja) 2004-10-19 2004-10-19 血液成分採取装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004304778A JP4641778B2 (ja) 2004-10-19 2004-10-19 血液成分採取装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006115945A true JP2006115945A (ja) 2006-05-11
JP4641778B2 JP4641778B2 (ja) 2011-03-02

Family

ID=36534393

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004304778A Expired - Fee Related JP4641778B2 (ja) 2004-10-19 2004-10-19 血液成分採取装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4641778B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021515679A (ja) * 2018-05-21 2021-06-24 フェンウォール、インコーポレイテッド 血漿収集量を最適化するためのシステムおよび方法

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09313599A (ja) * 1996-02-22 1997-12-09 Haemonetics Corp 適応型アフェレーシス装置
JP2000307926A (ja) * 1999-04-15 2000-11-02 Olympus Optical Co Ltd 電子カメラ制御方法および情報処理装置および電子カメラ制御を実現するプログラムが記録された記録媒体
JP2001017540A (ja) * 1999-06-03 2001-01-23 Haemonetics Corp 血液処理遠心分離ボウルおよび全血から血漿分画を収集する方法
JP2002126072A (ja) * 2000-10-27 2002-05-08 Terumo Corp 血小板採取装置
JP2002282352A (ja) * 2001-03-26 2002-10-02 Terumo Corp 血液成分採取装置
JP2002291877A (ja) * 2001-03-29 2002-10-08 Terumo Corp 血液成分採取装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09313599A (ja) * 1996-02-22 1997-12-09 Haemonetics Corp 適応型アフェレーシス装置
JP2000307926A (ja) * 1999-04-15 2000-11-02 Olympus Optical Co Ltd 電子カメラ制御方法および情報処理装置および電子カメラ制御を実現するプログラムが記録された記録媒体
JP2001017540A (ja) * 1999-06-03 2001-01-23 Haemonetics Corp 血液処理遠心分離ボウルおよび全血から血漿分画を収集する方法
JP2002126072A (ja) * 2000-10-27 2002-05-08 Terumo Corp 血小板採取装置
JP2002282352A (ja) * 2001-03-26 2002-10-02 Terumo Corp 血液成分採取装置
JP2002291877A (ja) * 2001-03-29 2002-10-08 Terumo Corp 血液成分採取装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021515679A (ja) * 2018-05-21 2021-06-24 フェンウォール、インコーポレイテッド 血漿収集量を最適化するためのシステムおよび方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4641778B2 (ja) 2011-03-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2962709B1 (en) Blood component separation apparatus
JP4832683B2 (ja) 血小板採取装置
US20060094582A1 (en) Method and apparatus for controlling the washing step in a blood centrifugation cell
WO2007007596A1 (ja) 血液成分採取回路および血液成分採取装置
JP2007020961A (ja) 血液処理装置
JP2007020962A (ja) 血液成分採取装置
JP4641778B2 (ja) 血液成分採取装置
JP4783714B2 (ja) 血液成分採取装置
JP2001009023A (ja) 血液成分採取装置
JP3936132B2 (ja) 血小板採取装置
EP2896415B1 (en) Blood component separation device
JP4331076B2 (ja) 採血装置
JP4786812B2 (ja) 血液成分採取装置
JP2002282352A (ja) 血液成分採取装置
JP2005110748A (ja) 血液成分採取装置
JP2001252350A (ja) 赤血球アフェレーシス装置
JP4681401B2 (ja) 血液成分採取装置
JP4812574B2 (ja) 採血装置
JP4251933B2 (ja) 血液成分採取装置
JP3798925B2 (ja) 血液成分採取装置
JP4817698B2 (ja) 血液成分採取装置の作動方法
JP2006034532A (ja) 血液成分採取装置
JP4740808B2 (ja) 血液成分採取装置
JP4594029B2 (ja) 血液成分採取装置
JP4740075B2 (ja) 血液成分採取装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070906

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100831

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100902

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101026

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101116

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101130

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4641778

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131210

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees