JP2006114987A - トランシーバ、データ転送制御装置及び電子機器 - Google Patents

トランシーバ、データ転送制御装置及び電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】 アップストリームポートを介したデータ転送とダウンストリームポートを介したデータ転送を小規模な構成で実現できるトランシーバ等の提供。
【解決手段】 トランシーバは、アップストリーム用差動信号ラインDPUP、DMUPと、ダウンストリーム用差動信号ラインDPDW、DMDWと、コモン差動信号ラインDPCM、DMCMと、DPUP、DMUPにその出力が接続される第1の送信ドライバ42と、DPDW、DMDWにその出力が接続される第2の送信ドライバ43と、アップストリーム側接続時にDPUP、DMUPとDPCM、DMCMを接続し、ダウンストリーム側接続時にDPDW、DMDWとDPCM、DMCMを接続するスイッチ回路62と、DPCM、DMCMに接続される第3の送信ドライバ48を含む。
【選択図】 図5

Description

本発明は、トランシーバ、データ転送制御装置及び電子機器に関する。
近年、USB2.0などの高速シリアルインターフェースが脚光を浴びている。このような高速シリアルインターフェースを実現するトランシーバの構成としては、種々の従来技術がある。
USBにおいては、パーソナルコンピュータ(以下、PC)などのホストのダウンストリームポートと、携帯型電子機器などのデバイス(ペリフェラル)のアップストリームポートとをUSBケーブルで接続して、ホストとデバイスとの間でのデータ転送を行う。従って、デバイス側のデータ転送制御装置にはアップストリームポートしか設けられていないのが通常であった。そして、このようにアップストリームポートしか設けられていない場合には、デバイスである携帯型電子機器をホストとして動作させてデータ転送を行うことができなかった。
この場合、データ転送制御装置にアップストリームポートとダウンストリームポートの両方を設ければ、デバイスである携帯型電子機器をホストとして動作させてデータ転送を行うことも可能になる。しかしながら、データ転送制御装置にアップストリームポートとダウンストリームポートの両方を設けると、データ転送制御装置やそのトランシーバの回路規模が大きくなってしまい、製品の高コスト化等を招いてしまう。
特開2002−343864号公報
本発明は、以上のような技術的課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、アップストリームポートを介したデータ転送とダウンストリームポートを介したデータ転送を小規模な構成で実現できるトランシーバ、データ転送制御装置及び電子機器を提供することにある。
本発明は、データ転送のためのトランシーバであって、アップストリームポートに接続されるアップストリーム用差動信号ラインと、ダウンストリームポートに接続されるダウンストリーム用差動信号ラインと、前記アップストリームポートと前記ダウンストリームポートとで共用されるコモン差動信号ラインと、前記アップストリーム用差動信号ラインにその出力が接続される第1の転送モード用の第1の送信ドライバと、前記ダウンストリーム用差動信号ラインにその出力が接続される前記第1の転送モード用の第2の送信ドライバと、アップストリーム側接続時に、前記第1の送信ドライバの入力と送信データを出力するロジック回路の出力とを接続し、ダウンストリーム側接続時に、前記第2の送信ドライバの入力と前記ロジック回路の出力とを接続する第1のスイッチ回路と、アップストリーム側接続時に、前記アップストリーム用差動信号ラインと前記コモン差動信号ラインとを接続し、ダウンストリーム側接続時に、前記ダウンストリーム用差動信号ラインと前記コモン差動信号ラインとを接続する第2のスイッチ回路と、前記コモン差動信号ラインにその出力が接続される、前記第1の転送モードよりも低速な第2の転送モード用の第3の送信ドライバとを含むトランシーバに関係する。
本発明によれば、アップストリーム側接続時には、アップストリーム用差動信号ラインにその出力が接続される第1の送信ドライバにより、第1の転送モードでのデータ送信が行われる。またコモン差動信号ライン及び第2のスイッチ回路を介してアップストリーム用差動信号ラインにその出力が接続される第3の送信ドライバにより、第2の転送モードでのデータ送信が行われる。
一方、ダウンストリーム側接続時には、ダウンストリーム用差動信号ラインにその出力が接続される第2の送信ドライバにより、第1の転送モードでのデータ送信が行われる。またコモン差動信号ライン及び第2のスイッチ回路を介してダウンストリーム用差動信号ラインにその出力が接続される第3の送信ドライバにより、第2の転送モードでのデータ送信が行われる。
このように本発明では、高速な第1の転送モード用の第1、第2の送信ドライバについては共用されずに別々に設けられる一方で、低速な第2の転送モード用の第3の送信ドライバについてはダウンストリーム側接続時とアップストリーム側接続時とで共用される。これにより、信号特性品質を維持しながらもトランシーバを小規模化できる。
また本発明では、前記コモン差動信号ラインにその入力が接続される前記第1の転送モード用の差動レシーバと、前記コモン差動信号ラインにその入力が接続され、差動信号のデータの有効、無効を検出する検出回路とを含んでもよい。
また本発明は、データ転送のためのトランシーバであって、アップストリームポートに接続されるアップストリーム用差動信号ラインと、ダウンストリームポートに接続されるダウンストリーム用差動信号ラインと、前記アップストリームポートと前記ダウンストリームポートとで共用されるコモン差動信号ラインと、前記アップストリーム用差動信号ラインにその出力が接続される第1の転送モード用の第1の送信ドライバと、前記ダウンストリーム用差動信号ラインにその出力が接続される前記第1の転送モード用の第2の送信ドライバと、アップストリーム側接続時に、前記第1の送信ドライバの入力と送信データを出力するロジック回路の出力とを接続し、ダウンストリーム側接続時に、前記第2の送信ドライバの入力と前記ロジック回路の出力とを接続する第1のスイッチ回路と、アップストリーム側接続時に、前記アップストリーム用差動信号ラインと前記コモン差動信号ラインとを接続し、ダウンストリーム側接続時に、前記ダウンストリーム用差動信号ラインと前記コモン差動信号ラインとを接続する第2のスイッチ回路と、前記コモン差動信号ラインにその入力が接続される前記第1の転送モード用の差動レシーバと、前記コモン差動信号ラインにその入力が接続され、差動信号のデータの有効、無効を検出する検出回路とを含むトランシーバに関係する。
本発明によれば、アップストリーム側接続時には、アップストリーム用差動信号ラインにその出力が接続される第1の送信ドライバにより、第1の転送モードでのデータ送信が行われる。またコモン差動信号ライン及び第2のスイッチ回路を介してアップストリーム用差動信号ラインにその入力が接続される第1の転送モード用の差動レシーバと、検出回路により、第1の転送モードでのデータ受信や、データの有効・無効の検出処理が行われる。
一方、ダウンストリーム側接続時には、ダウンストリーム用差動信号ラインにその出力が接続される第2の送信ドライバにより、第1の転送モードでのデータ送信が行われる。またコモン差動信号ライン及び第2のスイッチ回路を介してダウンストリーム用差動信号ラインにその入力が接続される第1の転送モード用の差動レシーバと、検出回路により、第1の転送モードでのデータ受信や、データの有効・無効の検出処理が行われる。
このように本発明では、第1の転送モード用の第1、第2の送信ドライバについては共用されずに別々に設けられる一方で、第1の転送モード用の差動レシーバ、検出回路についてはダウンストリーム側接続時とアップストリーム側接続時とで共用される。これにより、送受信性能を維持しながらもトランシーバを小規模化できる。
また本発明では、前記アップストリーム用差動信号ラインのプラス側信号ライン、マイナス側信号ラインに各々接続される、前記第1の転送モードよりも低速な第2の転送モード用の第1、第2のシングルエンドレシーバと、前記ダウンストリーム用差動信号ラインのプラス側信号ライン、マイナス側信号ラインに各々接続される第2の転送モード用の第3、第4のシングルエンドレシーバとを含んでもよい。
また本発明では、前記コモン差動信号ラインのプラス側信号ライン、マイナス側信号ラインに各々接続される、前記第1の転送モードよりも低速な第2の転送モード用の第1、第2のシングルエンドレシーバを含んでもよい。
また本発明では、前記コモン差動信号ラインにその入力が接続される、前記第1の転送モードよりも低速な第2の転送モード用の差動レシーバを含んでもよい。
また本発明では、前記第1、第2のスイッチ回路が、前記ダウンストリームポートへの第2の電子機器の接続が検出された場合に、ダウンストリーム側接続に切り替えるようにしてもよい。
このようにすれば、ダウンストリームポートへの第2の電子機器の接続が検出された場合に優先的に、第1、第2のスイッチ回路をダウンストリーム側接続に切り替えて、ダウンストリームポートを介したデータ転送を行うことが可能になる。
また本発明は、上記のいずれかに記載のトランシーバと、デバイスとしてのデータ転送制御を行うデバイスコントローラと、ホストとしてのデータ転送制御を行うホストコントローラと、アップストリーム側接続時に、前記トランシーバを前記デバイスコントローラに接続し、ダウンストリーム側接続時に、前記トランシーバを前記ホストコントローラに接続するための切り替え制御を行う第1のセレクタとを含むデータ転送制御装置に関係する。
このようにすれば、ダウンストリーム側接続時とアップストリーム側接続時とでトランシーバを共用できるようになるため、データ転送制御装置の小規模化を図れる。
また本発明では、転送データを一時的に格納するデータバッファと、アップストリーム側接続時に、前記データバッファを前記デバイスコントローラに接続し、ダウンストリーム側接続時に、前記データバッファを前記ホストコントローラに接続するための切り替え制御を行う第2のセレクタとを含んでもよい。
このようにすれば、ダウンストリーム側接続時とアップストリーム側接続時とでデータバッファを共用できるようになるため、データ転送制御装置の小規模化を図れる。
また本発明は、上記のいずれかのデータ転送制御装置と、前記アップストリームポートと、前記ダウンストリームポートとを含む電子機器に関係する。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、以下に説明する本実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また本実施形態で説明される構成の全てが本発明の解決手段として必須であるとは限らない。
1.アップストリームポート、ダウンストリームポート
USBにおいては、デバイス側に組み込まれるデータ転送制御装置には、アップストリームポートしか設けられていないのが通常であった。そして、このようにアップストリームポートしか設けられていないと、携帯型電子機器をホストとして動作させてデータ転送を行うことができなかった。
この場合、アップストリームポートのみならずダウンストリームポートもデバイス側のデータ転送制御装置に設けるようにすれば、ホストとしてのデータ転送も可能になる。
しかしながら、このようにアップストリームポートとダウンストリームポートの両方を設けると、図1の比較例に示すように、アップストリーム用のトランシーバ12、データバッファ102のみならず、ダウンストリーム用のトランシーバ14、データバッファ104が必要になってしまう。このため、回路規模が大きくなったり、製品が高コスト化してしまうなどの課題がある。
2.データ転送制御装置の構成
図2に、以上のような課題を解決できる本実施形態のデータ転送制御装置の構成例を示す。このデータ転送制御装置は、トランシーバ10、デバイスコントローラ70、ホストコントローラ80、セレクタ90、92、データバッファ(FIFO)100を含む。なおこれらの一部を省略する構成としてもよい。
トランシーバ10(デュアルトランシーバ)は、差動信号ライン(DP、DM)を用いてUSB(広義にはシリアルバス)のデータを送受信するための回路であり、USBの論理層回路の一部であるロジック回路20や、物理層回路(PHY)であるアナログフロントエンド回路40を含む。USB2.0を例にとれば、このトランシーバ10としてはUTMI(USB2.0 Transceiver Macrocell Interface)仕様に準拠した回路を用いることができる。
トランシーバ10が含むロジック回路20は、EOP(End Of Packet)の生成・削除、SYNC(SYNChronization)の生成・削除、NRZIエンコード(符号化)、NRZIデコード(復号化)、ビットスタッフィング(ビット挿入)、ビットアンスタッフィング(ビット削除)、シリアル/パラレル変換、パラレル/シリアル変換、差動信号のラインステート(J、K、SE0等)の生成・検出等を行う。
トランシーバ10が含むアナログフロントエンド回路40(送受信回路)は、FS(Full Speed)モードやHS(High Speed)モードでの送受信を行うための送信ドライバやレシーバや検出回路などを含む。即ち差動信号ラインを駆動(電流駆動)することによるデータ送信や、差動信号ラインを用いたデータ受信や、差動信号のデータの有効・無効の検出や、差動信号ラインの接続検出や、差動信号ラインのプルアップ制御などを行うアナログ回路を含む。
USBでは、DP(Data+)及びDM(Data−)を用いた差動信号によりデータが送受信される。そしてUSB2.0では、HSモード(広義には第1の転送モード)とFSモード(広義には第2の転送モード)が、転送モードとして定義されている。HSモードは、USB2.0により新たに定義された転送モードである。FSモードは、従来のUSB1.1で既に定義されている転送モードであり、トランシーバ10は、これらの両方の転送モードでのデータの送受信を行うことができる。
また本実施形態ではデータ転送制御装置がアップストリームポートUPPT(広義には第1のポート)とダウンストリームポートDWPT(広義には第2のポート)の両方を備えている。そしてトランシーバ10は、このアップストリームポートUPPTを介したデータの送受信と、ダウンストリームポートDWPTを介したデータの送受信の両方を行うことができるデュアルトランシーバ構成になっている。
デバイスコントローラ70、ホストコントローラ80は、USB(シリアルバス)を介したデータ転送を制御するための転送コントローラである。具体的にはトランザクション層やリンク層などのデータ転送制御を行う。そしてデバイスコントローラ(ペリフェラルコントローラ)70は、デバイス(ペリフェラル)としてのデータ転送制御を行い、ホストコントローラ80は、ホストとしてのデータ転送制御を行う。例えば、アップストリームポートUPPTに第2の電子機器(ホスト)が接続された場合には、デバイスコントローラ70が、UPPTを介した第2の電子機器との間のデータ転送を制御する。一方、ダウンストリームポートDWPTに第2の電子機器(デバイス)が接続された場合には、ホストコントローラ80が、DWPTを介した第2の電子機器との間のデータ転送を制御する。
デバイスコントローラ70が含むSIE(Serial Interface Engine)72やホストコントローラ80が含むホストSIE82は、パケット・ハンドル処理、トランザクション管理処理、サスペンド・レジューム制御処理などを行う。
デバイスコントローラ70が含むエンドポイント管理回路74は、エンドポイントの管理処理を行う。具体的には、データバッファ100にエンドポイント領域を確保したり、エンドポイント番号の管理・識別を行ったり、エンドポイント領域のFIFO制御などを行う。ホストコントローラ80が含むパイプ管理回路84は、パイプ(IRP、I/Oリクエストパケット)の管理処理を行う。具体的には、データバッファ100にパイプ領域を確保したり、パイプ番号の管理・識別を行ったり、パイプ領域のFIFO制御などを行う。なおパイプ領域は、デバイスのエンドポイントと一対一に対応してデータバッファ100に確保される領域である。
セレクタ90(第1のセレクタ)は、アップストリーム側接続時(アップストリームポートを介したデータ転送時)に、トランシーバ10をデバイスコントローラ70側に接続し、ダウンストリーム側接続時(ダウンストリームポートを介したデータ転送時)に、トランシーバ10をホストコントローラ80側に接続するための切り替え制御を行う。またセレクタ92(第2のセレクタ)は、アップストリーム側接続時に、データバッファ100をデバイスコントローラ70側に接続し、ダウンストリーム側接続時に、データバッファ100をホストコントローラ80側に接続するための切り替え制御を行う。
データバッファ100(FIFO、パケットバッファ)は、USB(シリアルバス)を介して転送されるデータ(送信データ、受信データ、パケット)を一時的に格納(バッファリング)するためのものである。このデータバッファ100は、RAM(Random Access Memory)などのメモリにより実現できる。
図2の構成によれば、アップストリームポートUPPTに相手側の電子機器(第2の電子機器)が接続された場合には、セレクタ90が、トランシーバ10とデバイスコントローラ70を接続し、セレクタ92が、デバイスコントローラ70とデータバッファ100を接続する。そしてデバイスコントローラ70が、UPPTを介したアップストリーム方向でのデータ転送を制御する。即ちUSBのデバイス(ペリフェラル)としてのデータ転送制御を行う。この際に、データバッファ100にはエンドポイント領域が確保されて、受信データや送信すべきデータが各エンドポイント領域に一時的に格納される。そしてデバイスコントローラ70は、データバッファ100に確保された各エンドポイント領域と、アップストリームポートUPPTに接続された相手側の電子機器(ホスト)との間でのデータ転送を制御する。
一方、ダウンストリームポートDWPTに相手側の電子機器が接続された場合には、セレクタ90が、トランシーバ10とホストコントローラ80を接続し、セレクタ92が、ホストコントローラ80とデータバッファ100を接続する。そしてホストコントローラ80が、DWPTを介したダウンストリーム方向でのデータ転送を制御する。即ちUSBのホストとしてのデータ転送制御を行う。この際に、データバッファ100にはパイプ(IRP)領域が確保されて、受信データや送信すべきデータが各パイプ領域に一時的に格納される。そしてホストコントローラ80は、データバッファ100に確保された各パイプ領域と、ダウンストリームポートDWPTに接続された相手側の電子機器(デバイス)の各エンドポイントとの間でのデータ転送を制御する。
また本実施形態ではトランシーバ10が、後述するように、アップストリーム用トランシーバと、ダウンストリーム用トランシーバの両方の機能を備えたデュアルトランシーバ構成になっている。即ちアップストリームポートUPPTに相手側の電子機器が接続されて、セレクタ90がトランシーバ10とデバイスコントローラ70を接続した時には、トランシーバ10は、内部のスイッチ回路の切り替え制御を行うことで、アップストリーム用トランシーバとして機能する。これによりアップストリーム方向でのデータの送受信が可能になる。一方、ダウンストリームポートDWPTに相手側の電子機器が接続されて、セレクタ90がトランシーバ10とホストコントローラ80を接続した時には、トランシーバ10は、内部のスイッチ回路の切り替え制御を行うことで、ダウンストリーム用トランシーバとして機能する。これによりダウンストリーム方向でのデータの送受信が可能になる。
図1で説明した比較例では、図2の本実施形態とは異なり、セレクタ90、92が設けられていない。またデュアルトランシーバ構成ではなく、アップストリーム用トランシーバ12とダウンストリーム用トランシーバ14とが別々に設けられている。更に、データバッファもデバイスコントローラ70とホストコントローラ80で共用されておらず、アップストリーム用データバッファ102とダウンストリーム用データバッファ104の両方が設けられている。別の言い方をすれば、図1の比較例は、ダウンストリーム用のデータ転送制御装置とアップストリーム用のデータ転送制御装置とが別々に独立に設けられている構成である。
しかしながら、図1の比較例では、アップストリーム用トランシーバ12とダウンストリーム用トランシーバ14が別々に設けられると共に、アップストリーム用データバッファ102とダウンストリーム用データバッファ104が別々に設けられているため、回路が大規模化してしまう。即ち、共用できるはずの回路を重複して持つ構成となるため、無駄な回路部分が生じてしまう。
これに対して図2の本実施形態では、トランシーバ10とデータバッファ100が、デバイスコントローラ70とホストコントローラ80に共用される構成となっているため、無駄な回路部分を少なくでき、回路の小規模化、製品の低コスト化を図れる。
なお本実施形態のデータ転送制御装置は図2の構成に限定されず、種々の変形実施が可能である。例えば図3の本実施形態の変形例のように、トランシーバ10については共用する一方で、データバッファについては、アップストリーム用データバッファ102とダウンストリーム用データバッファ104を別々に設けるようにしてもよい。即ち図3では図2のセレクタ92が設けられていない。
図3の構成の場合、アップストリーム側接続時には、エンドポイント管理回路74がアップストリーム用データバッファ102にエンドポイント領域を確保する。そしてデバイスコントローラ70が、アップストリーム用データバッファ102に確保された各エンドポイント領域と、アップストリームポートUPPTに接続された相手側の電子機器(ホスト)との間でのデータ転送を制御する。一方、ダウンストリーム側接続時には、パイプ管理回路84がダウンストリーム用データバッファ104にパイプ領域を確保する。そしてホストコントローラ80が、ダウンストリーム用データバッファ104に確保された各パイプ領域と、ダウンストリームポートDWPTに接続された相手側の電子機器(デバイス)の各エンドポイントとの間でのデータ転送を制御する。
また図2において、トランシーバ10とセレクタ90の間や、セレクタ90とデバイスコントローラ70及びホストコントローラ80の間や、デバイスコントローラ70及びホストコントローラ80とセレクタ92の間や、セレクタ92とデータバッファ100の間に、他の回路ブロックを設ける構成としてもよい。
例えば図4の本実施形態の変形例では、セレクタ92とデータバッファ100の間にバッファコントローラ94が設けられている。またエンドポイント&パイプ管理回路96がバッファコントローラ94内に設けられている。そしてアップストリーム側接続時には、エンドポイント&パイプ管理回路96がデータバッファ100にエンドポイント領域を確保し、デバイスコントローラ70が、確保されたエンドポイント領域を用いたデータ転送を制御する。一方、ダウンストリーム側接続時には、エンドポイント&パイプ管理回路96がデータバッファ100にパイプ領域を確保し、ホストコントローラ80が、確保されたパイプ領域を用いたデータ転送を制御する。図4のような構成にすれば、図2のエンドポイント管理回路74、パイプ管理回路84の重複する回路部分を共用できるため、回路の更なる小規模化を図れる。
3.トランシーバの構成
図5に本実施形態のトランシーバ10(デュアルトランシーバ)の構成例を示す。なお本実施形態のトランシーバは図5の全ての構成要素を含む必要はなく、その一部を省略する構成としてもよい。
トランシーバ10はロジック回路20とアナログフロントエンド回路40を含む。ロジック回路20は、EOP生成・削除回路22、SYNC生成・削除回路23、NRZIエンコーダ24、NRZIデコーダ25、ビットスタッフ回路26、ビットアンスタッフ回路27、パラレル/シリアル変換回路28、シリアル/パラレル変換回路29、サンプリングクロック生成回路(DLL)31を含む。なおこれらの一部を省略する構成としてもよい。
EOP生成・削除回路22は、送信時にはEOP(End Of Packet)を生成して付加する処理を行い、受信時にはEOPを検出して削除する処理を行う。SYNC生成・削除回路23は、送信時にはSYNC(同期コード)を生成して付加する処理を行い、受信時にはSYNCを検出して削除する処理を行う。
NRZIエンコーダ24は、送信時において、NRZI(Non Return to Zero Invert)方式のデータ符号化処理を行う。NRZIデコーダ25は、受信時において、NRZIのエンコードデータの復号化処理を行う。
NRZIエンコードでは、元データのビットが"1"(第1の信号レベル)の場合には前の信号レベルを維持し、元データのビットが"0"(第2の信号レベル)の場合には前の信号レベルを反転させる。従って、元データに"0"のビットが並んでいる場合には、エンコード後のデータはビット毎に信号レベルが変化するようになる。ところが、元データに"1"のビットが並んでいる場合には、エンコード後のデータの信号レベルが変化しない状態が長時間続くことになり、同期はずれの問題が生じてしまう。
このため、ビットスタッフ回路26が、送信時において、ビット挿入処理(第1の信号レベルのビットが所与の個数だけ連続したことを条件に第2の信号レベルのビットを挿入する処理)を行う。具体的には"1"のビットが連続して6回続くと、その後に"0"のビットを挿入する。またビットアンスタッフ回路27が、受信時において、ビット削除処理(第1の信号レベルのビットが所与の個数だけ連続したことを条件に挿入された第2の信号レベルのビットを削除する処理)を行う。具体的には、"1"のビットが連続して6個続き、その後に"0"のビットが挿入されていた場合には、その"0"のビットを削除する。
パラレル/シリアル変換回路28は、送信時において、送信すべきパラレルデータをシリアルデータに変換する処理を行う。またシリアル/パラレル変換回路29は、受信時において、受信されたシリアルデータをパラレルデータに変換する処理を行う。これにより差動信号ラインを用いたシリアル転送が可能になる。
なおシリアル/パラレル変換回路29は、シリアル/パラレル変換機能のみならず、内部装置(データ転送制御装置)とUSBに接続される外部装置との間のクロック周波数差(クロックドリフト)等を吸収するためのエラスティシティバッファの機能も有している。
また、EOP生成・削除回路22、SYNC生成・削除回路23、NRZIエンコーダ24、NRZIデコーダ25、ビットスタッフ回路26、ビットアンスタッフ回路27は、例えば60MHz等で動作する低速ロジック回路になっている。一方、パラレル/シリアル変換回路28、シリアル/パラレル変換回路29、サンプリングクロック生成回路(DLL)31は、例えば480MHz等で動作する高速ロジック回路になっている。
アナログフロントエンド回路40は、アップストリームポートUPPTに接続されるアップストリーム用の差動信号ラインDPUP、DMUPと、ダウンストリームポートDWPTに接続されるダウンストリーム用の差動信号ラインDPDW、DMDWを含む。またアップストリームポートUPPTとダウンストリームポートDWPTとで共用されるコモン差動信号ラインDPCM、DMCMを含む。
またアナログフロントエンド回路40は、HS送信ドライバ42、43、シングルエンドレシーバ44、45、46、47、FS送信ドライバ48、FS差動レシーバ50、HS差動レシーバ52、検出回路54、56、プルアップ回路58、スイッチ回路60、62を含む。
HS送信ドライバ42(広義には第1の送信ドライバ)は、アップストリーム用差動信号ラインDPUP、DMUPにその出力が接続されるHSモード(第1の転送モード)用のドライバ(電流ドライバ)である。HS送信ドライバ43(広義には第2の送信ドライバ)は、ダウンストリーム用差動信号ラインDPDW、DMDWにその出力が接続されるHSモード用のドライバである。これらのHS送信ドライバ42、43により、480MHzでのシリアルデータの送信が可能になる。
具体的にはHS送信ドライバ42は、前段のロジック回路20からスイッチ回路60を介して差動の送信デジタル信号(プラス側デジタル信号とマイナス側デジタル信号)を受け、差動信号ラインDPUP、DMUPを電流駆動する。またHS送信ドライバ43は、前段のロジック回路20からスイッチ回路60を介して差動の送信デジタル信号を受け、差動信号ラインDPDW、DMDWを電流駆動する。即ちHS送信ドライバ42、43は、差動信号ラインを一定の電流値で駆動することにより、USBのJステートやKステートを生成する。なお、HS送信ドライバ42、43は、ロジック回路20からの制御信号に基づいて、その出力イネーブル制御や駆動電流の制御が行われる。
シングルエンド(Singl ended)レシーバ44、45は、アップストリーム用のプラス側信号ラインDPUP、マイナス側信号ラインDMUPに各々接続されるFSモード(第2の転送モード)用のレシーバである。シングルエンドレシーバ44、45は、DPUP、DMUPの信号を増幅し、ロジック回路20に出力する。これらのシングルエンドレシーバ44、45を用いることで、DPUP、DMUPのラインステートのモニターが可能になる。
シングルエンドレシーバ46、47は、ダウンストリーム用のプラス側信号ラインDPDW、マイナス側信号ラインDMDWに各々接続されるFSモード用のレシーバである。シングルエンドレシーバ46、47は、DPDW、DMDWの信号を増幅し、ロジック回路20に出力する。これらのシングルエンドレシーバ46、47を用いることで、DPDW、DMDWのラインステートのモニターが可能になる。
FS送信ドライバ48(広義には第3の送信ドライバ)は、コモン差動信号ラインDPCM、DMCMにその出力が接続されるFSモード(第2の転送モード)用の送信ドライバである。このFS送信ドライバ48が差動信号ラインを駆動(電圧駆動)することで、FSモードでの12MHzのシリアルデータをUSBを介して送信できるようになる。なおFS送信ドライバ48の出力には、ダンピング抵抗(ターミネーション抵抗)が設けられている。そしてFS送信ドライバ48は、HSモードにおいては、HSターミネーションとしてSE0(プラス側、マイナス側出力の両方がローレベル)を出力する。
FS差動レシーバ50は、コモン差動信号ラインDPCM、DMCMにその入力が接続されるFSモード用の差動レシーバである。このFS差動レシーバ50が、差動信号ラインを介して入力される差動信号を増幅することで、FSモードでの12MHzのシリアルデータをUSBを介して受信できるようになる。
HS差動レシーバ52は、コモン差動信号ラインDPCM、DMCMにその入力が接続されるHSモード(第1の転送モード)用の差動レシーバである。このHS差動レシーバ52が、差動信号ラインを介して入力される差動信号を増幅することにより、HSモードでの480MHzのシリアルデータをUSBを介して受信できるようになる。このHS差動レシーバ52は、通常のデータの受信時のみならず、チャープの受信時にも使用される。
検出回路54(送信エンベロープディテクタ、スケルチ回路)は、差動信号のデータの有効、無効を検出する回路であり、480MHzのシリアルデータとノイズとを区別するための検出処理を行う。具体的には、差動信号の振幅がスケルチのしきい値を上回る場合に、データが有効であることが検出される。この検出回路54により、差動信号のデータが有効であることが検出されると、HS差動レシーバ52からの受信デジタル信号のロジック回路20への出力がイネーブルにされる。
検出回路56(ディスコネクション・エンベロープディテクタ)は、HSモードのホスト動作時にUSB(USBケーブル)のディスコネクションを検出する回路である。具体的には差動信号の振幅が所定電圧以上になると、ディスコネクションが検出される。なおFSモード時にはシングルエンドレシーバを用いてディスコネクションを検出できる。またデバイス動作時にはVBUSを監視することでディスコネクションを検出できる。
プルアップ回路58は、プラス側の差動信号ラインをプルアップするための回路であり、プルアップ抵抗RUとスイッチSWUで構成される。なおマイナス側の差動信号ラインにはダミー回路(抵抗RD、スイッチSWD)が設けられている。
スイッチ回路60(第1のスイッチ回路。アナログスイッチ回路)は、アップストリーム側接続時には、アップストリーム用のHS送信ドライバ42の入力と、ロジック回路20(送信デジタル信号の出力回路)の出力とを接続する。一方、ダウンストリーム側接続時には、ダウンストリーム用のHS送信ドライバ43の入力とロジック回路20の出力とを接続する。即ち、相手側の電子機器(第2の電子機器)がUPPTに接続されるアップストリーム側接続時には、スイッチSW1がUPPT側に切り替えられ、相手側の電子機器がDWPTに接続されるダウンストリーム側接続時には、スイッチSW1がDWPT側に切り替えられる。
スイッチ回路62(第2のスイッチ回路。アナログスイッチ回路)は、アップストリーム側接続時には、アップストリーム用差動信号ラインDPUP、DMUPとコモン差動信号ラインDPCM、DMCMとを接続する。一方、ダウンストリーム側接続時には、ダウンストリーム用差動信号ラインDPDW、DMDWとコモン差動信号ラインDPCM、DMCMとを接続する。即ちアップストリーム側接続時には、スイッチSW2、SW3がUPPT側に切り替えられ、ダウンストリーム側接続時には、スイッチSW2、SW3がDWPT側に切り替えられる。
なおスイッチ回路60、62は、ダウンストリームポートDWPTへの相手側の電子機器(第2の電子機器)の接続が検出された場合に、ダウンストリーム側接続に切り替えるようになっている。具体的には、ダウンストリームポートDWPTへの相手側の電子機器の接続が優先的に検出され、DWPTへの相手側の電子機器の接続が検出されると、スイッチSW1、SW2、SW3がダウンストリーム側に切り替えられる。そして、DWPTへの相手側の電子機器の接続が検出されなかった場合には、アップストリームポートUPPTへの相手側の電子機器の接続が検出される。そしてUPPTへの相手側の電子機器の接続が検出されると、スイッチSW1、SW2、SW3がアップストリーム側に切り替えられる。
4.HS送信ドライバの非共用、FS送信ドライバの共用
本実施形態では図5に示すように、高速なHS送信ドライバ42、43(第1、第2の送信ドライバ)については、共用せずに別々に設ける一方で、低速なFS送信ドライバ48については、アップストリーム側接続時とダウンストリーム側接続時で共用している。
具体的には、DPUP、DMUPにその出力が接続されるHS送信ドライバ42と、差動信号ラインDPDW、DMDWにその出力が接続されるHS送信ドライバ43を共用せずに別々に設け、スイッチ回路60を更に設けている。そしてアップストリーム側接続時には、ロジック回路20の出力とHS送信ドライバ42の入力をスイッチ回路60を介して接続し、HS送信ドライバ42によりDPUP、DMUPを駆動して、アップストリーム方向でのHSデータ送信を行う。またダウンストリーム側接続時には、ロジック回路20の出力とHS送信ドライバ43の入力をスイッチ回路60を介して接続し、HS送信ドライバ43によりDPDW、DMDWを駆動して、ダウンストリーム方向でのHSのデータ送信を行う。
一方、低速なFS送信ドライバ48については、アップストリーム側接続時とダウンストリーム側接続時で共用している。具体的には、FS送信ドライバ48をコモン差動信号ラインDPCM、DMCMに接続すると共に、スイッチ回路62を設けている。そしてアップストリーム側接続時には、FS送信ドライバ48の出力をDPCM、DMCM及びスイッチ回路62を介してDPUP、DMUPに接続し、FS送信ドライバ48によりDPUP、DMUPを駆動して、アップストリーム方向でのFSのデータ送信を行う。またダウンストリーム側接続時には、FS送信ドライバ48の出力をDPCM、DMCM及びスイッチ回路62を介してDPDW、DMDWに接続し、FS送信ドライバ48によりDPDW、DMDWを駆動して、ダウンストリーム方向でのFSのデータ送信を行う。
このように、高速なHS送信ドライバ42、43については共用しない一方で、低速なFS送信ドライバ48については共用する構成にすれば、アイパターン等の信号特性の品質を維持しながら回路を小規模化できるという利点がある。
即ちUSB2.0では、HS送信ドライバ42、43は、差動信号ラインを高速(48MHz)に電流駆動する必要がある。従って、HS送信ドライバ42、43の出力にスイッチ回路を設けてしまうと、スイッチ回路が有する寄生抵抗等が原因となってインピーダンス不整合の問題などが生じ、信号特性品質が劣化するおそれがある。
この点、本実施形態によれば、アップストリーム用のHS送信ドライバ42とダウンストリーム用のHS送信ドライバ43とが別々に設けられ、これらのHS送信ドライバ42、43の出力にはスイッチ回路が設けられていない。従って、このスイッチ回路が有する寄生抵抗を原因とするインピーダンス不整合の問題が生じない。また、HS送信ドライバ42、43の入力にスイッチ回路60を設けても、スイッチ回路60の寄生抵抗のインピーダンスは、USBを介して接続される相手側の電子機器には見えないため、信号特性品質にほとんど影響を与えない。従って、アイパターンなどの信号特性品質に対する要求が厳しいHS転送において、HS送信ドライバ42、43の出力に寄生する抵抗を最低限に抑えることができ、高品質な信号特性品質を維持できる。
一方、低速(12MHz)なFS転送においては、アップストリーム用のFS送信ドライバとダウンストリーム用のFS送信ドライバを別々に設けると、無駄な回路部分が増えてしまう。
この点、本実施形態によれば、FS送信ドライバ48がアップストリーム側接続時とダウンストリーム側接続時で共用されるため、無駄な回路部分を減らして、回路を小規模化できる。また信号特性の品質に対する要求が厳しくない低速なFS転送では、FS送信ドライバ48の出力に、寄生抵抗を有するスイッチ回路62を設けても、信号特性品質の劣化は実用上問題ない。このように本実施形態によれば信号特性品質を維持しながら回路を小規模化できる。
5.HS送信ドライバの非共用、差動レシーバ、検出回路の共用
本実施形態では図5に示すように、HS送信ドライバ42、43については共用せずに別々に設ける一方で、HS差動レシーバ52、検出回路54についてはアップストリーム側接続時とダウンストリーム側接続時で共用している。
このようにHS送信ドライバ42、43については共用せずに別々に設けるようにすれば、上述のように信号特性を高品質に維持できる。一方、HS差動レシーバ52、検出回路54については、その入力にスイッチ回路62を設けても、スイッチ回路62の寄生抵抗は信号の受信性能にそれほど悪影響を及ばさない。
即ち、USBを介して接続される相手側の電子機器のデータ転送制御装置の性能や電気特性にはバラツキがある。従って、このような相手方の性能や電気特性のバラツキに依存せずに、USB規格に準拠した適正なアイパターンの信号を送信するためには、寄生抵抗を有するスイッチ回路を、HS送信ドライバ42、43の出力に設けることは望ましくない。
一方、受信時においては、相手側の電子機器から、USB規格に準拠したアイパターンの信号がUSBを介して転送されて来ることを期待できる。従って、規格範囲内のアイパターンの信号を適正に受信できるように、スイッチ回路62の寄生抵抗を考慮してHS差動レシーバ52、検出回路54を設計することで、適正なデータ受信を実現できる。従って、HS差動レシーバ52、検出回路54の入力にスイッチ回路62を設けても、信号の受信性能にそれほど悪影響を及ぼさない。そして、このようにスイッチ回路62を設けることで、HS差動レシーバ52、検出回路54をアップストリーム側接続時とダウンストリーム側接続時で共用できるようになり、回路を小規模化できる。
なお図6の本実施形態の変形例に示すように、HS差動レシーバ、検出回路をアップストリーム側接続時とダウンストリーム側接続時で共用せずに別々に設ける構成としてもよい。即ち図6では、アップストリーム用のHS差動レシーバ52、検出回路54(スケルチ回路)の入力を、アップストリーム用差動信号ラインDPUP、DMUPに接続している。またダウンストリーム用のHS差動レシーバ53、検出回路55(スケルチ回路)の入力を、ダウンストリーム用差動信号ラインDPDW、DMDWに接続している。
このようにアップストリーム用のHS差動レシーバ52、検出回路54とダウンストリーム用のHS差動レシーバ53、検出回路55(スケルチ回路)を別々に設ければ、寄生抵抗を有するスイッチ回路を設ける必要がなくなる。従って、相手側の電子機器のHS差動ドライバの性能や電気特性が、例えばUSB規格に準拠しないような劣悪なものである場合にも、適正なデータ受信を実現できるという利点がある。なお、HS差動レシーバ、検出回路の一方のみを共用する構成とすることも可能である。またFS送信ドライバを共用せずに、アップストリーム用のFS送信ドライバとダウンストリーム用のFS送信ドライバを別々に設ける構成にすることも可能である。
6.シングルエンドレシーバの共用
図5では、シングルエンドレシーバを共用せずに、アップストリーム用のシングルエンドレシーバ44、45(第1、第2のシングルエンドレシーバ)と、ダウンストリーム用のシングルエンドレシーバ46、47(第3、第4のシングルエンドレシーバ)を別々に設けている。即ち、アップストリーム用のシングルエンドレシーバ44、45は、アップストリーム用のプラス側信号ラインDPUP、マイナス側信号ラインDMUPに各々接続される。またダウンストリーム用のシングルエンドレシーバ46、47は、ダウンストリーム用のプラス側信号ラインDPDW、マイナス側信号ラインDMDWに各々接続される。
このようにすれば、シングルエンドレシーバ44、45を用いてDPUP、DMUPのラインステートを監視し、シングルエンドレシーバ46、47を用いてDPDW、DMDWのラインステートを監視することが可能になる。これによりUSBを介した適正なデータ転送制御を実現できる。また、アップストリームポートUPPTのラインステート検出(電子機器の接続検出等)と、ダウンストリームポートDWPTのラインステート検出とを独立に行うことが可能になるため、ラインステートの検出制御を簡素化できる。
但し、図6、図7の本実施形態の変形例に示すように、シングルエンドレシーバを共用する構成にしてもよい。即ち、図6、図7では、シングルエンドレシーバ44、45が、コモン差動信号ラインのプラス側信号ラインDPCM、マイナス側信号ラインDMCMに各々接続される。そして例えば、シングルエンドレシーバ44、45の入力を、DPCM、DMCM及びスイッチ回路62を介してDPUP、DMUPに接続することで、アップストリームポートUPPTのラインステート検出が可能になる。またシングルエンドレシーバ44、45の入力を、DPCM、DMCM及びスイッチ回路62を介してDPDW、DMDWに接続することで、ダウンストリームポートDWPTのラインステート検出が可能になる。図6、図7のようにシングルエンドレシーバを共用する構成にすれば、図5の構成に比べてシングルエンドレシーバの個数を減らすことができ、回路の小規模化を図れる。
7.アナログ回路の構成例
次にアナログフロントエンド回路40が含む各アナログ回路の構成例を説明する。
図8にHS送信ドライバ500(図5の42、43)の構成例を示す。HS送信ドライバ500は、電流源ISとN型のトランジスタTE1、TE2、TE3(広義には第1、第2、第3のトランジスタ)を含む。また図8の制御信号GC1、GC2、GC3(送信デジタル信号)は、図5のロジック回路20からスイッチ回路60を介してHS送信ドライバに入力される。
制御信号GC1とGC2は、一方の制御信号がアクティブに設定されると、他方の制御信号がノンアクティブに設定される信号(アクティブ、ノンアクティブが排他的に制御されるノンオーバーラップ信号)である。そして制御信号GC1がアクティブ(ハイレベル)になると、電源ラインVDD(広義には第1の電源ライン)に接続される電流源ISからトランジスタTE1を介して、差動信号のプラス側信号ラインDPに電流(定電流)が流れ、USBのラインステート(バスステート)がJ状態になる。一方、制御信号GC2がアクティブになると、電流源ISからトランジスタTE2を介して、差動信号のマイナス側信号ラインDMに電流が流れ、USBのラインステートがK状態になる。そして、送信データに応じてUSBのラインステートをJ又はK状態にすることで、HSモードでの送信が可能になる。
一方、送信(HS送信)期間以外の期間では、制御信号GC3がアクティブになり、電流源ISからトランジスタTE3を介して電源ラインVSS(広義には第2の電源ライン)に電流が流れる。これにより、送信開始時に直ぐに安定した電流を流すことができ、HS送信ドライバのレスポンスを向上できる。
なお、図9に示すようなバッファ回路510−1、510−2、510−3を更に設けてもよい。これらのバッファ回路510−1、510−2、510−3は、制御信号GC1、GC2、GC3を受け、制御信号GC1’、GC2’、GC3’をトランジスタTE1、TE2、TE3のゲートに出力する。またバッファ回路510−1、510−2、510−3は、各々、容量調整回路520−1、520−2、520−3を含む。このような容量調整回路520−1、520−2、520−3を設けて容量を調整すれば、HS送信ドライバ500(送信回路)の出力波形を任意の波形に調整できるようになる。即ち、HS送信ドライバ500のスルーレート調整を行って、アイパターン調整を行うことが可能になる。これにより、伝送路や基板に応じた最適なスルーレート(電位勾配)を選択することが可能になる。従って、USBを介して接続される相手側の電子機器(第2の電子機器)の差動レシーバ等がUSB規格(広義には所与のインターフェース規格)に厳密に準拠していない場合にも、差動信号を用いた正確なデータ転送を実現できる。
図10に、バッファ回路510(510−1、510−2、510−3)と容量調整回路520(520−1、520−2、520−3)の構成例を示す。バッファ回路510は、インバータ回路512と、インバータ回路512の出力ノードにその入力ノードが接続されるインバータ回路514を含む。そしてインバータ回路512の出力ノードに、容量調整回路520が接続されている。容量調整回路520は、容量調整信号SS1、SS2、SS3によりそのゲートが制御されるトランジスタTE4、TE5、TE6と、容量素子C1、C2、C3を含む。容量調整信号SS1、SS2、SS3のレベルを種々の値に設定することで、インバータ回路512の出力ノード(インバータ回路514の入力ノード)の配線容量を任意の値に調整でき、これによりHS送信ドライバ500の出力のスルーレートを調整できる。なお容量素子C1、C2、C3としては、MOSトランジスタのゲート容量を用いてもよいし、第1、第2のポリシリコン配線間に形成される容量を用いてもよい。
図11(A)にFS送信ドライバ530(図5の48)とそれを制御する送信制御回路532、534の構成例を示す。送信制御回路532、534は図5のロジック回路20に含めることができる。
FS送信ドライバ530は、電源ラインVDD、VSS(第1、第2の電源ライン)間に直列接続されたP型のトランジスタTPTR1とN型のトランジスタTNTR1と、電源VDD、VSS間に直列接続されたP型のトランジスタTPTR2とN型のトランジスタTNTR2を含む。そしてその出力ノードTN1とDPのノードとの間にダンピング抵抗RDP1が設けられ、出力ノードTN2とDMのノードとの間にダンピング抵抗RDP2が設けられる。
送信制御回路532は、前段の回路から信号DOUT1、OUTDISを受け、図11(B)に示す真理値表にしたがった論理演算を行って、FS送信ドライバ530に信号OP1、ON1を出力する。送信制御回路534は、前段の回路から信号DOUT2、OUTDISを受け、図11(B)に示す真理値表にしたがった論理演算を行って、送信ドライバ530に信号OP2、ON2を出力する。
図12にFS差動レシーバ540(図5の50)の構成例を示す。FS差動レシーバ540は、演算増幅回路542、544と、出力回路546と、インバータ回路548、550と、基準電圧発生回路552を含む。なおHS差動レシーバ(図5の52)についても図12と同様な構成を採用できる。
DP、DMの信号(差動信号)は、演算増幅回路542の第1、第2の差動入力であるトランジスタTA3、TA4のゲートに入力される。演算増幅回路542の出力ノードNA2、NA1からの出力信号は、演算演算回路544の第1、第2の差動入力であるトランジスタTA8、TA9のゲートに入力される。演算演算回路544の出力ノードNA4からの出力信号は、出力回路546のトランジスタTA11のゲートに入力される。そして出力回路546の出力ノードNA5からの出力信号は、トランジスタTA14、TA15により構成されるインバータ回路548とトランジスタTA16、TA17により構成されるインバータ回路550によりバッファリングされて、信号DINとして出力される。
基準電圧発生回路552は、コンパレータイネーブル信号COMPENBを受け、基準電圧VREFとイネーブル信号ENBを出力する。基準電圧VREFは、電流源を構成するトランジスタTA5、TA10、TA12のゲートに入力される。イネーブル信号ENBは出力回路546のトランジスタTA13のゲートに入力される。
図13にシングルエンドレシーバ560(図5の44、45、46、47)の構成例を示す。このシングルエンドレシーバ560は、しきい値電圧のヒステリシス特性を有するバッファ回路562と、インバータ回路564、566を含む。
DP(又はDM)の信号はバッファ回路562のトランジスタTC2、TC3のゲートに入力される。そしてバッファ回路562の出力ノードNC2からの出力信号は、トランジスタTC12、TC13により構成されるインバータ回路564とトランジスタTC14,TC15により構成されるインバータ回路566によりバッファリングされて、信号SEDIN1(SEDIN2)として出力される。
なおイネーブル信号SEENB1がローレベル(ノンアクティブ)になると、トランジスタTC6がオンになり、ノードNC1の電圧がVDDに設定される。またトランジスタTC11がオンになり、ノードNC2の電圧がVSSに設定される。またトランジスタTC8がオフになり、フィードバック用インバータ回路563において流れる電流が遮断される。以上により、シングルエンドレシーバ560において流れる電流を遮断(制限)することができ、低消費電力化を図れる。
図14に、検出回路570(図5の54、56)の構成例を示す。検出回路570は、差動アンプ回路572、第1及び第2のピークホールド回路574、576、定電位設定回路578、比較回路580を含む。
差動アンプ回路572は、DP、DMからの差動入力信号の差分の電圧を増幅し、差動出力信号GP、GMを生成する。第1のピークホールド回路574は、差動出力信号の一方の出力信号GPのピーク値を検出し、ノードPKHに保持する。第2のピークホールド回路576は、差動出力信号の他方の出力信号GMのピーク値を検出し、ノードPKHに保持する。定電位設定回路578は、ノードPKHの電位変化速度よりもゆっくり変化するような時定数で、ノードPKHの電位を、信号の未検出状態に対応した一定電位に戻す。比較回路580は、基準電位RPとノードPKHの電位を比較し、その結果をHS_SQとして出力する。
このように図14の検出回路570は、DP、DMに基づき得られた差動出力信号GP、GMのピーク値をノードPKHに保持し、このPKHの電位を、信号未検出状態に関連付けられた一定電位に、ゆっくりとした時定数で戻すようにしている。そして、このノードPKHの電位を、基準レベルRPと比較するようにしたので、DP、DMの差動入力信号が微小振幅かつ高速の場合でも、受信データの有効・無効等を精度良く判別できる。なお図5の検出回路54と56とでは、フィルタ定数やしきい値レベルの設定が異なっている。
8.電子機器の構成
図15(A)(B)に、本実施形態のデータ転送制御装置を含む電子機器の構成例を示す。電子機器110は、図2等で説明したデータ転送制御装置120と、ストレージ130と、処理部140と、操作部150と、表示部160と、音出力部170を含む。またアップストリームポートUPPTとダウンストリームポートDWPTを含む。なおこれらの一部を省略する構成としてもよい。例えばストレージ130、処理部140、操作部150、表示部160、音出力部170の少なくとも1つを省略する構成としてもよい。
図15(A)(B)では、アップストリームポートUPPTが電子機器110の側面SF1(第1の側面、第1の辺)に設けられている。一方、ダウンストリームポートDWPTが電子機器110の側面SF2(第2の側面、第2の辺)に設けられている。ここで側面SF2は、側面DF1の反対側の面(対面)である。
より具体的には図15(A)(B)のように、ダウンストリームポートDWPTは、アップストリームポートUPPTが設けられている位置(側面SF1上の位置)に対応する位置(側面SF2上の位置)に設けられている。更に具体的には、UPPTとDWPTは、側面SF1に沿って長手方向に延びる線(SF1の中心線)と、側面SF2に沿って長手方向に延びる線(SF2の中心線)の中心線を基準として、線対称の位置に設けられている。
なおアップストリームポートUPPTとダウンストリームポートDWPTとを、線対称な位置からずれた位置に設けるようにしてもよい。また、電子機器110は直方体以外の形状であってもよい。例えば図15(A)の上面図において、四角形以外の多角形であってもよい。また側面の少なくとも一部が曲面になっていてもよい。
またUPPT、DWPTを、側面SF1、SF2以外の面(側面SF3、SF4等)に設けてもよい。例えばUPPTをSF2に設け、DWPTをSF1に設けてもよい。或いはUPPTをSF3に設け、DWPTをSF4に設けたり、UPPTをSF4に設け、DWPTをSF3に設けてもよい。或いは、UPPTをSF1やSF2に設け、DWPTをSF3やSF4に設けたり、DWPTをSF1やSF2に設け、UPPTをSF3やSF4に設けてもよい。なお側面SF1〜SF4は、電子機器110を構成する面のうち、上面(操作部150や表示部160等が設けられる面、最も面積が広い面)とその下面(裏面)を除く面(面積が狭い面)ということができる。
データ転送制御装置120は、アップストリームポートUPPT、ダウンストリームポートDWPTに接続され、UPPTを介したデータ転送(アップストリーム方向でのデータ転送)と、DWPTを介したデータ転送(ダウンストリーム方向でのデータ転送)を制御する。具体的には、データ転送制御装置120は、UPPTを介したデータ転送ではデバイスとして動作し、DWPTを介したデータ転送ではホストとして動作する。このデータ転送制御装置120としては、図2〜図4等で説明した構成のデータ転送制御装置を採用できる。
ストレージ130は、音データ(音楽データ、音声データ)や画像データ(静止画データ、映像データ)を記憶するものである。このストレージ130としては、ハードディスク(HDD)や大容量のメモリ(RAM)や光ディスクなどを用いることができる。
処理部140は、電子機器110の全体の制御等を行うものである。処理部140の機能は、CPUなどのハードウェアと、ファームウェアなどのプログラムにより実現される。
操作部150は、ユーザが電子機器110を操作するためのものである。この操作部150としては、十字キー、ボタン、ジョイスティックなどを用いるいことができる。表示部160は、各種画像(静止画、動画)をユーザに表示するためのものである。この表示部160としては、液晶ディスプレイ(LCD)や有機ELディスプレイなどを用いることができる。音出力部190は、音楽や音声などの音を出力するためのものである。この音出力部190としては、スピーカや音出力端子(ヘッドホーン)などを用いることができる。
例えば電子機器110が携帯型音楽プレーヤである場合には、音楽データが、UPPTやDWPTを介して外部の電子機器(PC等)からストレージ130にダウンロードされて記憶される。そして記憶された音楽データがストレージ130から読み出されて再生され、音出力部170によりユーザに出力される。また電子機器110が携帯型映像プレーヤである場合には、映像データが、UPPTやDWPTを介して外部の電子機器からストレージ130にダウンロードされて記憶される。そして記憶された映像データがストレージ130から読み出されて、表示部160を用いてユーザに表示される。
9.コネクタによる接続
図15(B)に示すように、アップストリームポートUPPTには第1の形状のコネクタが設けられる。具体的には雌形状のコネクタ(レセプタクル)が設けられる。一方、ダウンストリームポートDWPTには、第1の形状のコネクタと結合可能(接続可能、嵌合可能)な第2の形状のコネクタが設けられる。具体的には雌形状のコネクタ(レセプタクル)と結合可能な雄形状のコネクタ(プラグ)が設けられる。なおアップストリームポートUPPTのコネクタを雄形状にし、ダウンストリームポートDWPTのコネクタを雌形状にしてもよい。
図16に、ダウンストリームポートDWPT、アップストリームポートUPPTに設けられるコネクタの形状の一例を示す。これらのコネクタの形状は、USBのプラグやレセプタクルの形状と同一又は類似の形状とすることができる。
DWPT側の雄形状のコネクタ(プラグ)は、金属製の枠部材200と、枠部材200の内壁に密着して取り付けられた樹脂製の板部材200と、板部材200の上面に設けられた配線204(複数の配線)を含む。UPPT側の雌形状のコネクタ(レセプタクル)は、金属製の枠部材210と、枠部材210の穴部の内側に設けられた樹脂製の板部材212と、板部材212の下面に設けられた配線214(複数の配線)を含む。
UPPT側のコネクタ(枠部材210)の穴部は、DWPT側のコネクタ(枠部材200)を嵌めることができる形状、大きさに形成されている。そしてDWPT側のコネクタをUPPT側のコネクタの穴部に差し込んで取り付けると、板部材212の弾性力により、DWPT側の配線204とUPPT側の配線214が密着して、電気的に接続されるようになる。これにより、配線204、214を介したDWPT、UPPT間での信号の転送が可能なる。
なおDWPT、UPPTに設けられるコネクタの形状は図16の形状に限定されず、種々の変形実施が可能である。例えばUSBのプラグやレセプタクルの形状とは非同一又は非類似の形状のコネクタを用いてもよい。或いは、配線だけが突出している雄形状のコネクタと、その配線が挿入可能な穴が形成されている雌形状のコネクタなどを用いてもよい。
また例えば雄形状のコネクタは、電子機器110に収納可能なように形成してもよい。即ち、データ転送を行わない時には、電子機器110内の収納エリアに雄形状のコネクタ(或いはコネクタ付きケーブル)を収納し、データ転送を行う時には、電子機器110の収納エリアから雄形状のコネクタ(コネクタ付きケーブル)を突出させるようにしてもよい。
また例えば電子機器110の充電装置がダウンストリームポートを有しており、充電装置のダウンストリームポートに電子機器110のアップストリームポートUPPTを接続して、充電やPCとのデータ転送ができる場合がある。この場合には、充電装置に設けられているダウンストリームポートのコネクタと同一又は類似の形状のコネクタを、電子機器110のダウンストリームポートDWPTに設ければよい。このようにすれば、電子機器110のアップストリームポートUPPTを、充電装置のダウンストリームポートに接続するためのポートとしてのみならず、他の電子機器のダウンストリームポートに接続するためのポートとしても両用することが可能になる。
図15(A)(B)、図16のように、互いに結合可能なコネクタをDWPT、UPPTに設ければ、図17に示すように、電子機器110のDWPTと第2の電子機器(例えば電子機器110と同一製品の機器)のUPPTを接続(直接接続)できるようになる。そして電子機器110のストレージ130に記憶されているデータ(音データ、画像データ)を、第2の電子機器110−2のストレージにコピーしたり移動する処理などが可能になる。
例えば携帯型のCDプレーヤやMDプレーヤでは、音楽データが記憶されているCDやMDを自由に取り出して、友達などに貸すことができる。これに対して、ハードディスク内蔵の携帯型音楽プレーヤ等では、音楽データが記憶されているハードディスク(ストレージ)を機器から簡単に取り外すことはできない。従って、MP3やATRACなどで圧縮されてハードディスクに記憶されている音楽データを、友達同士で気軽に交換することは難しかった。即ち音楽データを交換するためには、携帯型音楽プレーヤのハードディスクに記憶された音楽データをパーソナルコンピュータ(PC)に一旦読み込む。そして読み込んだ音楽データをPC上でCD−Rに書き込んで、そのCD−Rを友達に渡したり、音楽データをインターネットを介して友達のPCに転送したりする必要があった。
これに対して本実施形態では電子機器がアップストリームポートUPPTとダウンストリームポートDWPTの両方を有している。そして図17に示すように、電子機器110の第2の側面であるSF2には、ダウンストリームポートDWPTが設けられ、相手側の第2の電子機器110−2の第1の側面であるSF1−2には、アップストリームポートUPPT2が設けられている。従って、ユーザは、自分の電子機器110の側面SF2と、友達の電子機器110−2の側面SF1−2とを対向するように近づけて接触させることで、電子機器110のダウンストリームポートDWPTと電子機器110−2のアップストリームポートUPPT2を簡単に接続できる。これにより、電子機器110の音楽データを第2の電子機器110−2に転送できる。
図17のように、電子機器110のダウンストリームポートDWPTを電子機器110−2のアップストリームポートUPPT2に接続した場合には、電子機器110のデータ転送制御装置120に含まれる図2のホストコントローラ80が、DWPTを介したデータ転送を制御する。即ち図2のセレクタ90、92はDWPT側を選択する。また図5のスイッチ回路60、62のスイッチSW1、SW2、SW3もDWPT側に切り替わる。そしてHSモードではHS送信ドライバ43がDPDW、DMDWを駆動してデータを送信する。また相手側の電子機器110−2がHSモードでデータを送信した場合には、DPDW、DMDW、スイッチ回路62及びDPCM、DMCMを介して、HS差動レシーバ52がそのデータを受信する。
なお、図17のように接続した場合には、電子機器110のデータ転送制御装置の制御によりデータのコピー又は移動処理を行ってもよい。この場合には例えば、ユーザが、電子機器110の操作部150を操作し、表示部160に表示された曲の中からコピー又は移動を希望する曲を選択する。すると選択された曲の音楽データが、電子機器110から電子機器110−2にコピー又は移動されたり、電子機器110−2から電子機器110にコピー又は移動される。或いは、図17のように接続した場合に、相手側の電子機器110−2のデータ転送制御装置の制御によりデータのコピー又は移動処理を行うようにしてもよい。この場合には、電子機器110−2の操作部150−2を操作して曲名を選択することで、電子機器110−2から電子機器110に音楽データがコピー又は移動されたり、電子機器110から電子機器110−2にコピー又は移動される。
また図17では、電子機器110のDWPTに電子機器110−2のUPPT2を接続しており、電子機器110をホストとして動作させてデータ転送を行っている。しかしながら、電子機器110のUPPTに電子機器110−2のDWPT2を接続し、電子機器110をデバイスとして動作させてデータ転送を行うようにしてもよい。この場合には、電子機器110のデータ転送制御装置120に含まれる図2のデバイスコントローラ70が、UPPTを介したデータ転送を制御する。即ち図2のセレクタ90、92はUPPT側を選択する。また図5のスイッチ回路60、62のスイッチSW1、SW2、SW3もUPPT側に切り替わる。そしてHSモードではHS送信ドライバ42がDPUP、DMUPを駆動してデータを送信する。また相手側の電子機器110−2がHSモードでデータを送信した場合には、DPUP、DMUP、スイッチ回路62及びDPCM、DMCMを介して、HS差動レシーバ52がそのデータを受信する。なお電子機器110のUPPTに電子機器110−2のDWPT2を接続した場合に、電子機器110のデータ転送制御装置の制御によりデータのコピー又は移動を行ってもよいし、電子機器110−2のデータ転送制御装置の制御によりデータのコピー又は移動を行ってもよい。
10.詳細な処理例
次に本実施形態の詳細な処理例について図18のフローチャートを用いて説明する。まずダウンストリームポートに他の電子機器が接続されたか否かを検出する(ステップS1)。そして接続された場合には、ダウンストリームポートをイネーブルに設定し(ステップS2)、データのコピー又は移動処理をイネーブルに設定する(ステップS3)。
次に、操作部により指示されたデータ(曲)をストレージから読み出して、ダウンストリームポートを介して他の電子機器に転送する(ステップS4)。
次に、ダウンストリームポートから他の電子機器が取り外されたか否かを検出し(ステップS5)、取り外された場合にはダウンストリームポートをディスエーブルに設定する(ステップS6)。
ステップS1で、ダウンストリームポートへの他の電子機器の接続が検出されなかった場合には、アップストリームポートに他の電子機器が接続されたか否かを検出する(ステップS7)。そして検出された場合には、アップストリームポートをイネーブルに設定する(ステップS8)。
次に、アップストリームポートを介して他の電子機器から転送されて来たデータをストレージに書き込む(ステップS9)。
次に、アップストリームポートから他の電子機器が取り外されたか否かを検出し(ステップS10)、取り外された場合にはアップストリームポートをディスエーブルに設定する(ステップS11)。
なお、本発明は本実施形態に限定されず、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、明細書又は図面中の記載において広義や同義な用語(第1の転送モード、第2の転送モード、アップストリームポート、ダウンストリームポート、第1の転送モード用の送信ドライバ、第2の転送モード用の送信ドライバ、シリアルバス等)として引用された用語(HSモード、FSモード、第1のポート、第2のポート、HS送信ドライバ、FS送信ドライバ、USB等)は、明細書又は図面中の他の記載においても広義や同義な用語に置き換えることができる。
また本発明のデータ転送制御装置、トランシーバ、電子機器の構成は、図2〜図7、図15(A)(B)等に示した構成に限定されず、種々の変形実施が可能である。例えばこれらの図の構成要素の一部を省略したり、その接続関係を変更してもよい。
また本発明は種々の電子機器(携帯型音楽プレーヤ、携帯型映像プレーヤ、携帯電話、携帯情報端末、PDA、電子辞書、又は電子手帳等)に適用できる。
また、本実施形態では、USB規格のデータ転送への適用例について説明した。しかしながら本発明は、USBと同様の思想に基づく規格や、USBを発展させた規格や、USB以外の規格(例えばIEEE1394などの高速シリアルインターフェース)のデータ転送にも適用できる。
データ転送制御装置の比較例。 本実施形態のデータ転送制御装置の構成例。 本実施形態のデータ転送制御装置の変形例。 本実施形態のデータ転送制御装置の変形例。 本実施形態のトランシーバの構成例。 本実施形態のトランシーバの変形例。 本実施形態のトランシーバの変形例。 HS送信ドライバの構成例。 HS送信ドライバの他の構成例。 バッファ回路の構成例。 図11(A)(B)はFS送信回路の構成例及び真理値表。 差動レシーバの構成例。 シングルエンドレシーバの構成例。 検出回路の構成例。 図15(A)(B)は本実施形態の電子機器の構成例。 コネクタ形状の例。 電子機器の接続手法の説明図。 本実施形態の詳細な処理例。
符号の説明
UPPT アップストリームポート、DWPT ダウンストリームポート、
DPUP、DMUP アップストリーム用差動信号ライン、
DPDW、DMDW ダウンストリーム用差動信号ライン、
DPCM、DMCM コモン差動信号ライン、SF1〜SF4 側面
10 トランシーバ、20 ロジック回路、22 EOP生成・削除回路、
23 SYNC生成・削除回路、24 NRZIエンコーダ、25 NRZIデコーダ、
26 ビットスタッフ回路、27 ビットアンスタッフ回路、
28 パラレル/シリアル変換回路、29 シリアル/パラレル変換回路、
31 サンプリングクロック生成回路、40 アナログフロントエンド回路、
42、43 HS送信ドライバ、44、45、46、47 シングルエンドレシーバ、
48 FS送信ドライバ、50 FS差動レシーバ、52、53 HS差動レシーバ、
54、55、56 検出回路、58 プルアップ回路、60、62 スイッチ回路、
70 デバイスコントローラ、72 SIE、74 エンドポイント管理回路、
80 ホストコントローラ、82 ホストSIE、84 パイプ管理回路、
90、92 セレクタ、94 バッファコントローラ、
96 エンドポイント&パイプ管理回路、100、102、104 データバッファ、
110 電子機器、120 データ転送制御装置、130 ストレージ、
140 処理部、150 操作部、160 表示部、170 音出力部、

Claims (10)

  1. データ転送のためのトランシーバであって、
    アップストリームポートに接続されるアップストリーム用差動信号ラインと、
    ダウンストリームポートに接続されるダウンストリーム用差動信号ラインと、
    前記アップストリームポートと前記ダウンストリームポートとで共用されるコモン差動信号ラインと、
    前記アップストリーム用差動信号ラインにその出力が接続される第1の転送モード用の第1の送信ドライバと、
    前記ダウンストリーム用差動信号ラインにその出力が接続される前記第1の転送モード用の第2の送信ドライバと、
    アップストリーム側接続時に、前記第1の送信ドライバの入力と送信データを出力するロジック回路の出力とを接続し、ダウンストリーム側接続時に、前記第2の送信ドライバの入力と前記ロジック回路の出力とを接続する第1のスイッチ回路と、
    アップストリーム側接続時に、前記アップストリーム用差動信号ラインと前記コモン差動信号ラインとを接続し、ダウンストリーム側接続時に、前記ダウンストリーム用差動信号ラインと前記コモン差動信号ラインとを接続する第2のスイッチ回路と、
    前記コモン差動信号ラインにその出力が接続される、前記第1の転送モードよりも低速な第2の転送モード用の第3の送信ドライバと、
    を含むことを特徴とするトランシーバ。
  2. 請求項1において、
    前記コモン差動信号ラインにその入力が接続される前記第1の転送モード用の差動レシーバと、
    前記コモン差動信号ラインにその入力が接続され、差動信号のデータの有効、無効を検出する検出回路とを含むことを特徴とするトランシーバ。
  3. データ転送のためのトランシーバであって、
    アップストリームポートに接続されるアップストリーム用差動信号ラインと、
    ダウンストリームポートに接続されるダウンストリーム用差動信号ラインと、
    前記アップストリームポートと前記ダウンストリームポートとで共用されるコモン差動信号ラインと、
    前記アップストリーム用差動信号ラインにその出力が接続される第1の転送モード用の第1の送信ドライバと、
    前記ダウンストリーム用差動信号ラインにその出力が接続される前記第1の転送モード用の第2の送信ドライバと、
    アップストリーム側接続時に、前記第1の送信ドライバの入力と送信データを出力するロジック回路の出力とを接続し、ダウンストリーム側接続時に、前記第2の送信ドライバの入力と前記ロジック回路の出力とを接続する第1のスイッチ回路と、
    アップストリーム側接続時に、前記アップストリーム用差動信号ラインと前記コモン差動信号ラインとを接続し、ダウンストリーム側接続時に、前記ダウンストリーム用差動信号ラインと前記コモン差動信号ラインとを接続する第2のスイッチ回路と、
    前記コモン差動信号ラインにその入力が接続される前記第1の転送モード用の差動レシーバと、
    前記コモン差動信号ラインにその入力が接続され、差動信号のデータの有効、無効を検出する検出回路と、
    を含むことを特徴とするトランシーバ。
  4. 請求項1乃至3のいずれかにおいて、
    前記アップストリーム用差動信号ラインのプラス側信号ライン、マイナス側信号ラインに各々接続される、前記第1の転送モードよりも低速な第2の転送モード用の第1、第2のシングルエンドレシーバと、
    前記ダウンストリーム用差動信号ラインのプラス側信号ライン、マイナス側信号ラインに各々接続される第2の転送モード用の第3、第4のシングルエンドレシーバとを含むことを特徴とするトランシーバ。
  5. 請求項1乃至3のいずれかにおいて、
    前記コモン差動信号ラインのプラス側信号ライン、マイナス側信号ラインに各々接続される、前記第1の転送モードよりも低速な第2の転送モード用の第1、第2のシングルエンドレシーバを含むことを特徴とするトランシーバ。
  6. 請求項1乃至5のいずれかにおいて、
    前記コモン差動信号ラインにその入力が接続される、前記第1の転送モードよりも低速な第2の転送モード用の差動レシーバを含むことを特徴とするトランシーバ。
  7. 請求項1乃至6のいずれかにおいて、
    前記第1、第2のスイッチ回路が、
    前記ダウンストリームポートへの第2の電子機器の接続が検出された場合に、ダウンストリーム側接続に切り替えることを特徴とするトランシーバ。
  8. 請求項1乃至7のいずれかに記載のトランシーバと、
    デバイスとしてのデータ転送制御を行うデバイスコントローラと、
    ホストとしてのデータ転送制御を行うホストコントローラと、
    アップストリーム側接続時に、前記トランシーバを前記デバイスコントローラに接続し、ダウンストリーム側接続時に、前記トランシーバを前記ホストコントローラに接続するための切り替え制御を行う第1のセレクタとを含むことを特徴とするデータ転送制御装置。
  9. 請求項8において、
    転送データを一時的に格納するデータバッファと、
    アップストリーム側接続時に、前記データバッファを前記デバイスコントローラに接続し、ダウンストリーム側接続時に、前記データバッファを前記ホストコントローラに接続するための切り替え制御を行う第2のセレクタとを含むことを特徴とするデータ転送制御装置。
  10. 請求項1乃至9のいずれかに記載のデータ転送制御装置と、
    前記アップストリームポートと、
    前記ダウンストリームポートと、
    を含むことを特徴とする電子機器。

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