JP2006114727A - 送液装置、基板処理装置および基板処理方法 - Google Patents

送液装置、基板処理装置および基板処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】液漏れやパーティクルなどの発生を抑制する。
【解決手段】レジスト液を送液するレジスト用ポンプ61に、筐体610、第1ピストン611、第1駆動機構612、第2ピストン613、および第2駆動機構614を設ける。筐体610と第2ピストン613とを摺接させるとともに、第1ピストン611と第2ピストン613とを摺接させる。基板にレジスト液を塗布する際には、第1駆動機構612によって第1ピストン611のみ(+Z)方向に進出させて、ピストンが筐体610に摺動することがないようにする。レジスト液を置換する際には、第1ピストン611のみならず、第2駆動機構614によって第2ピストン613を(+Z)方向に移動させて、レジスト液を完全に排出する。
【選択図】図2

Description

本発明は、半導体基板、液晶表示装置用ガラス基板、およびPDP用ガラス基板等(以下、単に「基板」と称する)に対して、処理液を吐出する技術に関する。より詳しくは、処理液を吐出するために、精度よく送液する技術に関する。
基板を製造する工程において、基板に対して様々な処理液を吐出させる基板処理装置が提案されている。このような処理液を吐出させる基板処理装置では、処理液を所定の方向に送液するために送液装置が用いられる。
図11は、送液装置として一般的なシリンジポンプ100を示す図である。シリンジポンプ100は、図示しない駆動機構がプランジャ軸103を介してピストン102を(−Z)方向に退出させることにより、吸引口104から本体部101内に処理液を吸引する。また、ピストン102を(+Z)方向に進出させることにより、本体部101内に吸引した処理液を吐出口105から吐出する。シリンジポンプ100は、このような吸引吐出動作を繰り返すことによって処理液を送液する。
特開2000−334355公報
ところが、図11に示す従来のシリンジポンプ100では、本体部101の内壁とピストン102との間の摺動抵抗が低い場合は液密性が悪く、使用によりピストン102から液漏れが発生する。一方、摺動抵抗が高い場合は、送液時に脈動を生じたり、Oリング等の摩滅により生じた粉塵がパーティクルとして処理液に混入しやすくなるために、基板上に処理液を塗布する際に塗布ムラを生じる。
すなわち、シリンジポンプ100では、本体部101の内壁とピストン102とを摺接させるために、本体部101とピストン102との寸法に高い加工精度が要求される。しかし、本体部101のような中空部材の内壁寸法を摺動方向(Z軸方向)に比較的長距離にわたって高精度に加工することは難しいという問題があった。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、液漏れやパーティクルなどの発生を抑制することを目的とする。
上記の課題を解決するため、請求項1の発明は、処理液を送液する送液装置であって、内部が中空の本体部と、前記本体部の内部空間のうち処理液が充填される充填空間に対して進退する第1ピストンと、前記第1ピストンを進退させる第1駆動手段と、前記第1駆動手段を制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
また、請求項2の発明は、請求項1に記載の送液装置であって、前記本体部の内面に摺接しつつ、前記内部空間を前記充填空間とそれ以外の空間とに隔てる第2ピストンと、前記第2ピストンを前記第1ピストンと独立して移動させることが可能な第2駆動手段とをさらに備え、前記制御手段は、前記第1駆動手段と前記第2駆動手段とを独立して制御可能であり、前記第1ピストンは、前記第2ピストンの内面に摺接することを特徴とする。
また、請求項3の発明は、請求項1または2に記載の送液装置であって、前記本体部は、可視光線を透過する透明部材であることを特徴とする。
また、請求項4の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の送液装置であって、前記第1ピストンと前記第2ピストンとの相対位置を制限する制限手段をさらに備えることを特徴とする。
また、請求項5の発明は、基板に対して処理液を塗布する基板処理装置であって、基板を保持する保持手段と、前記保持手段に保持された前記基板に対して処理液を吐出するノズルと、前記ノズルに向けて処理液を送液する送液装置とを備え、前記送液装置が、内部が中空の本体部と、前記本体部の内部空間のうち処理液が充填される充填空間に対して進退する第1ピストンと、前記第1ピストンを進退させる第1駆動手段と、前記第1駆動手段を制御する制御手段とを備える。
また、請求項6の発明は、請求項5に記載の基板処理装置であって、前記送液装置が、前記本体部の内面に摺接しつつ、前記内部空間を前記充填空間とそれ以外の空間とに隔てる第2ピストンと、前記第2ピストンを前記第1ピストンと独立して移動させることが可能な第2駆動手段とをさらに備え、前記制御手段は、前記第1駆動手段と前記第2駆動手段とを独立して制御可能であり、前記第1ピストンは、前記第2ピストンの内面に摺接することを特徴とする。
また、請求項7の発明は、基板に対して処理液を塗布する基板処理方法であって、基板を保持する保持工程と、送液装置の本体部の内部空間のうち処理液が充填される充填空間から第1ピストンを退出させて前記充填空間に処理液を吸引する吸引工程と、前記充填空間に対して第1ピストンを進出させて、ノズルに向けて処理液を送液する送液工程と、前記送液工程の実行中に前記ノズルから処理液を吐出して前記基板に処理液を塗布する塗布工程と、を有することを特徴とする。
また、請求項8の発明は、請求項7に記載の基板処理方法であって、前記第1ピストンを進出させるとともに、前記本体部の内周面および前記第1ピストンの外面と摺接しつつ、前記内部空間を前記充填空間とそれ以外の空間とに隔てる第2ピストンを移動させて、前記内部空間から処理液を排出する排出工程をさらに有することを特徴とする。
請求項1ないし8に記載の発明では、第1ピストンを本体部の内部空間のうち処理液が充填される充填空間に対して進退させることにより、加工精度の比較的低い部材と第1ピストンとを摺動させることなく送液することができるので、パーティクルや液漏れの発生を抑制することができる。したがって処理液を精度よく送液することができる。
請求項2に記載の発明では、本体部の内面に摺接しつつ、内部空間を充填空間とそれ以外の空間とに隔てる第2ピストンをさらに備え、第1ピストンは、第2ピストンの内面に摺接することにより、処理液の置換性を向上させることができる。
請求項3に記載の発明では、本体部は、可視光線を透過する透明部材であることにより、処理液の置換状況など、送液装置の内部状況を目視確認することができる。
請求項4に記載の発明では、第1ピストンと第2ピストンとの相対位置を制限する制限手段をさらに備えることにより、例えば、第1ピストンが第2ピストンから抜けてしまうことを防止することができる。
以下、本発明の好適な実施の形態について、添付の図面を参照しつつ、詳細に説明する。
<1. 実施の形態>
図1は、本発明の実施の形態に係る基板処理装置1の概略を示す斜視図である。なお、図1において、図示および説明の都合上、Z軸方向が鉛直方向を表し、XY平面が水平面を表すものとして定義するが、それらは位置関係を把握するために便宜上定義するものであって、以下に説明する各方向を限定するものではない。以下の図についても同様である。
基板処理装置1は、本体2と制御部8とに大別され、液晶表示装置の画面パネルを製造するための角形ガラス基板を被処理基板(以下、単に「基板」と称する)90としており、基板90の表面に形成された電極層などを選択的にエッチングするプロセスにおいて、基板90の表面に処理液としてのレジスト液を塗布する塗布処理装置として構成されている。したがって、この実施の形態では、スリットノズル41はレジスト液を吐出するようになっている。なお、基板処理装置1は、液晶表示装置用のガラス基板だけでなく、一般に、フラットパネルディスプレイ用の種々の基板に処理液を塗布する装置として変形利用することもできる。
本体2は、基板90を載置して保持するための保持台として機能するとともに、付属する各機構の基台としても機能するステージ3を備える。ステージ3は直方体形状を有する例えば一体の石製であり、その上面(保持面30)および側面は平坦面に加工されている。
ステージ3の上面は水平面とされており、基板90の保持面30となっている。保持面30には図示しない多数の真空吸着口が分布して形成されており、基板処理装置1において基板90を処理する間、基板90を吸着することにより、基板90を所定の水平位置に保持する。また、保持面30には、図示しない駆動手段によって上下に昇降自在な複数のリフトピンLPが、適宜の間隔をおいて設けられている。リフトピンLPは、基板90を取り除く際に基板90を押し上げるために用いられる。
保持面30のうち基板90の保持エリア(基板90が保持される領域)を挟んだ両端部には、略水平方向に平行に伸びる一対の走行レール31が固設される。走行レール31は、架橋構造4の両端部の最下方に固設される図示しない支持ブロックとともに、架橋構造4の移動を案内(移動方向を所定の方向に規定)し、架橋構造4を保持面30の上方に支持するリニアガイドを構成する。
ステージ3の上方には、このステージ3の両側部分から略水平に掛け渡された架橋構造4が設けられている。架橋構造4は、例えばカーボンファイバ補強樹脂を骨材とするノズル支持部40と、その両端を支持する昇降機構43,44とから主に構成される。
ノズル支持部40には、スリットノズル41が取り付けられている。図1においてY軸方向に長手方向を有するスリットノズル41には、スリットノズル41へレジスト液を供給するレジストボトル60やレジスト用ポンプ61(図2)などを含むレジスト供給機構6が接続されている。
スリットノズル41は、基板90の表面を走査しつつ、レジスト用ポンプ61により供給されたレジスト液を基板90の表面の所定の領域(以下、「レジスト塗布領域」と称する。)に吐出することにより、基板90にレジスト液を塗布する。なお、レジスト塗布領域とは、基板90の表面のうちでレジスト液を塗布しようとする領域であって、通常、基板90の全面積から、端縁に沿った所定幅の領域を除いた領域である。
昇降機構43,44は、スリットノズル41の両側に分かれて、ノズル支持部40によりスリットノズル41と連結されている。昇降機構43,44は主にACサーボモータ43a,44aおよび図示しないボールネジからなり、制御部8からの制御信号に基づいて、架橋構造4の昇降駆動力を生成する。これにより、昇降機構43,44は、スリットノズル41を並進的に昇降させる。また、昇降機構43,44は、スリットノズル41のYZ平面内での姿勢を調整するためにも用いられる。
架橋構造4の両端部には、ステージ3の両側の縁側に沿って、それぞれ固定子(ステータ)50aと移動子50bおよび固定子51aと移動子51bを備える一対のACコアレスリニアモータ(以下、単に、「リニアモータ」と略する。)50,51が、それぞれ固設される。また、架橋構造4の両端部には、それぞれスケール部と検出子とを備えたリニアエンコーダ52,53が、それぞれ固設される。リニアエンコーダ52,53は、リニアモータ50,51の位置を検出する。これらリニアモータ50,51とリニアエンコーダ52,53とが主として、架橋構造4が走行レール31に案内されつつステージ3上を移動するための走行機構を構成する。制御部8は、リニアエンコーダ52,53からの検出結果に基づいてリニアモータ50,51の動作を制御し、ステージ3上における架橋構造4の移動、つまりはスリットノズル41による基板90の走査を制御する。
図2は、主にレジスト供給機構6を示す図である。図2において、筐体610および第2ピストン613については断面で示す。
レジスト供給機構6は、レジスト液を貯留するレジストボトル60と、レジスト液をスリットノズル41に向けて送液するレジスト用ポンプ61とを備える。すなわち、レジスト用ポンプ61が本発明における送液装置に相当する。なお、詳細は図示しないが、レジストボトル60と、レジスト用ポンプ61と、スリットノズル41とは、それぞれ配管で連通接続されている。また、配管には所定の位置にバルブが設けられており、制御部8からの制御信号により配管を開閉することが可能とされている。
レジスト用ポンプ61は、筐体610、第1ピストン611、第1駆動機構612、第2ピストン613、第2駆動機構614、およびリンク部材615を備える。
筐体610は略円筒状の中空の構造を有しており、可視光を透過する素材(例えば、石英)で構成されている。筐体610の内部は内部空間616を形成しており、内部空間616は、第2ピストン613によって第1空間616aと第2空間616bとに分割されている。レジスト用ポンプ61では、内部空間616のうち第1空間616aにレジスト液が充填され、第2空間616bにはレジスト液は充填されない。筐体610の内面は内周面610aおよび上端内面610bで形成されている。また、筐体610には吸引口610cおよび吐出口610dが設けられており、吸引口610cにはレジストボトル60が連通接続され、吐出口610dにはスリットノズル41が連通接続されている。
このような構造により、レジスト用ポンプ61は、第1空間616aの体積が増加した場合に減圧される。このとき、制御部8に制御されるバルブによって吸引口610c側の配管が開放され、吐出口610d側の配管が閉鎖されることにより、吸引口610cからレジスト液が第1空間616aに吸引される。一方、レジスト用ポンプ61は、第1空間616aの体積が減少した場合に加圧される。このとき、吸引口610c側の配管が閉鎖され、吐出口610d側の配管が開放されることにより、吐出口610dからレジスト液が吐出される。
また、本実施の形態におけるレジスト用ポンプ61では、吐出口610dが最も高い位置になるように、筐体610の上端内面610bが吐出口610dに向かって傾斜しているので、筐体610の内部空間616におけるエア抜けがよい。
図3は、第1ピストン611を示す概略斜視図である。第1ピストン611は、軸心PがZ軸方向に沿って配置される略円柱状の部材である。第1ピストン611のうち、内部空間616(第1空間616a)に出入りする部分においては、軸心Pに垂直な方向における断面S(図3において斜線で示す面、なお、面積を「S1」とする)の形状がほぼ等しい。
第1ピストン611の外面は上面611aおよび外周面611bを有する。(+Z)側の上面611aは、周辺部に向かって傾斜する斜面を形成しており、筐体610の上端内面610bと迎合する形状となっている。これにより、第1ピストン611が上死点(最も(+Z)方向に移動した点)にある場合において、第1ピストン611の上面611aは、筐体610の上端内面610bとほぼ隙間がない状態で密着する。
また、図2に示すように、第1ピストン611の(−Z)側端部は、図示しないリンク部材などで第1駆動機構612と連結される。これにより、第1駆動機構612において生成された駆動力が第1ピストン611に伝達され、第1ピストン611はZ軸に沿って進退する。第1ピストン611は、図2に示すように、内部空間616内に配置されている。したがって、第1ピストン611がZ軸に沿って進退することにより、第1ピストン611は筐体610の第1空間616aに対して進退する。
第1駆動機構612は、直動駆動力を生成して第1ピストン611をZ軸方向に進退させる機能を有する。第1駆動機構612は、制御部8によって他の機構とは独立して制御可能とされている。このような第1駆動機構612としては、例えばボールネジと回転モータとを用いた機構などによって実現することができる。
第1駆動機構612によって第1ピストン611が(+Z)方向に進出すると、第1ピストン611の一部(以下、「進出部分」と称する)が、新たに第1空間616a内に侵入し、この進出部分の体積分だけ第1空間616aにおけるレジスト液の充填可能体積が減少する。この充填可能体積の減少分は、第1ピストン611が(+Z)方向に移動することによって、レジスト用ポンプ61が吐出するレジスト液の体積(吐出量)にほぼ等しい。
一方、第1駆動機構612によって第1ピストン611が(−Z)方向に退出すると、第1ピストン611の一部(以下、「退出部分」と称する)が、第1空間616aから退出し、この退出部分の体積分だけ第1空間616aにおけるレジスト液の充填可能体積が増加する。この充填可能体積の増加分は、第1ピストン611が(−Z)方向に移動することによって、レジスト用ポンプ61が吸引するレジスト液の体積(吸引量)にほぼ等しい。
このように第1駆動機構612によって第1ピストン611が進退しても、第1空間616aおよび第2空間616bの体積は変化しない。しかし、第1ピストン611の進退動作によって、レジスト液が充填される空間である第1空間616aにおいて、レジスト液を充填することが可能な体積が変化する。これにより、第1ピストン611および第1駆動機構612は、レジスト用ポンプ61からレジスト液を吐出させたり、レジスト用ポンプ61内にレジスト液を吸引させたりする機構として機能する。
図4は、第2ピストン613を示す概略斜視図である。第2ピストン613は略リング状の部材であり、中央部にはZ軸方向に貫通する空洞部が設けられている。第2ピストン613の(+Z)側の面は、外周部に向けて傾斜する上面613aを形成しており、筐体610の上端内面610bと迎合する形状とされている。これにより、第2ピストン613が最も(+Z)方向に移動した場合において、第2ピストン613の上面613aは、筐体610の上端内面610bとほぼ隙間がない状態で密着する。
第2ピストン613の円筒側面は外周面613bを形成している。図2に示すように、外周面613bは筐体610の内周面610aに摺接する。また、第2ピストン613の空洞部には第1ピストン611がはめ込まれる。すなわち、第2ピストン613は第1ピストン611に貫通された状態で筐体610内に配置される。したがって、第2ピストン613の内周面613cは第1ピストン611の外周面611bと摺接する。
第2ピストン613の外周面613bおよび内周面613cには図示しないOリングが取り付けられており、筐体610と第2ピストン613との間、および第1ピストン611と第2ピストン613との間はシールされる。これにより、第1ピストン611および第2ピストン613がそれぞれ摺動する際に、液漏れが生じないようにされている。
第2ピストン613の外周面613bおよび内周面613cがシールされることにより、第2ピストン613は、内部空間616をレジスト液が充填される第1空間616aと、レジスト液が充填されない第2空間616bとに隔てる。
さらに、第2ピストン613の(−Z)側の端面は略水平面となっており、図2に示すように、リンク部材615が連結され、第2ピストン613がZ軸方向に移動するための駆動力が伝達される。
第2駆動機構614は、直動駆動力を生成する機構であって、例えば、第1駆動機構612と同様の構成により実現されている。第2駆動機構614は、生成した駆動力をリンク部材615を介して第2ピストン613に伝達する。これにより、第2駆動機構614は、第2ピストン613をZ軸方向に移動させる。なお、第2駆動機構614は、制御部8によって他の機構と独立して制御可能とされている。
このように、内部空間616内で隔壁として機能する第2ピストン613は、第2駆動機構614によって、内部空間616内でZ軸方向に往復移動する。これにより、内部空間616の体積自体は変化しないが、第1空間616aと第2空間616bの体積比率が変化する。具体的には、第2ピストン613が(−Z)方向に移動する場合に第1空間616aの体積が増加し、第2ピストン613が(+Z)方向に移動する場合に第1空間616aの体積が減少する。
図1に戻って、本体2の保持面30において、保持エリアの(−X)方向側には、開口32が設けられている。開口32はスリットノズル41と同じくY軸方向に長手方向を有し、かつ該長手方向長さはスリットノズル41の長手方向長さとほぼ同じである。
図1においては図示を省略しているが、開口32の下方の本体2の内部には、スリットノズル41の状態を正常化するための予備塗布機構や、待機中のスリットノズル41の乾燥を抑制するための待機ポッドなどが設けられている。待機ポットは、レジスト用ポンプ61からレジスト液が排出される際にも使用される。
制御部8は、プログラムに従って各種データを処理する演算部80、プログラムや各種データを保存する記憶部81を内部に備える。また、前面には、オペレータが基板処理装置1に対して必要な指示を入力するための操作部82、および各種データを表示する表示部83を備える。
制御部8は、図1においては図示しないケーブルにより本体2に付属する各機構と電気的に接続されている。制御部8は、操作部82からの入力信号や、図示しない各種センサなどからの信号に基づいて、昇降機構43,44による昇降動作、リニアモータ50,51によるスリットノズル41の走査動作を制御する。
特に、制御部8は、第1駆動機構612および第2駆動機構614をそれぞれ独立して制御可能である。すなわち、制御部8は、レジスト用ポンプ61によるスリットノズル41へのレジスト液の供給動作(送液動作)を制御する。
第1ピストン611では、第2ピストン613の位置に関係なく、上面611aが筐体610の上端内面610bとほぼ密着する位置が上死点となる。一方、第1ピストン611の下死点は、第2ピストン613の位置によって変化する。第1ピストン611は、第2ピストン613が下死点にある場合に最も(−Z)方向に移動することが可能となる。そして第2ピストン613の位置は、第2駆動機構614のエンコーダ(図示せず)からの入力に基づいて、常に制御部8によって監視されている。
制御部8は、第1ピストン611を(−Z)方向に移動させる際に、第1ピストン611が第2ピストン613から抜けてしまうことのないように第1駆動機構612を制御する。すなわち、制御部8は、第1駆動機構612を制御することにより、第1ピストン611と第2ピストン613との相対位置を制限する。
第2ピストン613では、第1ピストン611の位置に関係なく、筐体610の下端に移動した位置が下死点となる。一方、第2ピストン613の上死点は、第1ピストン611の位置によって変化する。第2ピストン613は、第1ピストン611が上死点にある場合に最も(+Z)方向に移動することが可能となる。そして第1ピストン611の位置は、第1駆動機構612のエンコーダ(図示せず)からの入力に基づいて、常に制御部8によって監視されている。
制御部8は、第2ピストン613を(+Z)方向に移動させる際に、第2ピストン613が第1ピストン611から抜けてしまうことのないように第2駆動機構614を制御する。すなわち、制御部8は、第2駆動機構614を制御することにより、第1ピストン611と第2ピストン613との相対位置を制限する。
なお、制御部8の構成のうち、記憶部81の具体的例としては、データを一時的に記憶するRAM、読み取り専用のROM、および磁気ディスク装置などが該当する。ただし、記憶部81は、可搬性の光磁気ディスクやメモリーカードなどの記憶媒体、およびそれらの読み取り装置により代用されてもよい。また、操作部82には、ボタンおよびスイッチ類(キーボードやマウスなどを含む。)などが該当するが、タッチパネルディスプレイのように表示部83の機能を兼ね備えたものであってもよい。表示部83には、液晶ディスプレイや各種ランプなどが該当する。
次に、基板処理装置1の動作について説明する。なお、以下に示す各部の動作制御は特に断らない限り制御部8により行われる。
図5および図6は、基板処理装置1の動作を示す流れ図である。基板処理装置1において、オペレータまたは図示しない搬送機構により、基板90がリフトピンLPに受け渡される。リフトピンLPは、基板90を受け取ると、下降を開始してステージ3内に埋没することにより、受け取った基板90を保持面30に載置する。
基板90が保持面30に載置されると、ステージ3が保持面30上の基板90を吸着する。これにより、基板90がステージ3の保持面30の所定位置に保持される(ステップS11)。
次に、リニアモータ50,51が架橋構造4を(+X)方向に移動させることにより、待機位置にあったスリットノズル41を吐出開始位置に移動させる(ステップS12)。なお、吐出開始位置とは、レジスト塗布領域の(−X)側端辺にスリットノズル41がほぼ沿う位置である。
さらに、昇降機構43,44がスリットノズル41を所定の高さ位置に調節するとともに、スリットノズル41のYZ平面における姿勢調整を行う。これにより、スリットノズル41と基板90との間隔が適切に調整される。なお、ここまでの処理に並行して(あるいは先立って)、レジスト用ポンプ61の吸引動作(後述)は終了しているものとする。
スリットノズル41が吐出開始位置まで移動すると、レジスト用ポンプ61によりスリットノズル41にレジスト液が送られ(ステップS13)、スリットノズル41からレジスト液が吐出される。このようにスリットノズル41からレジスト液を吐出させつつ、リニアモータ50,51によってスリットノズル41を(+X)方向に移動させる。これにより、基板90の塗布領域がスリットノズル41によって走査され、レジスト液が基板90のレジスト塗布領域に塗布される(ステップS14)。すなわち、基板処理装置1における塗布処理とは、レジスト用ポンプ61がスリットノズル41にレジスト液を送液する動作と、スリットノズル41が基板90を走査する動作との同時的並行処理によって実現される。
ここで、レジスト用ポンプ61がスリットノズル41にレジスト液を送液する動作について説明する。図7は、吸引動作が終了した状態のレジスト用ポンプ61を示す図である。レジスト用ポンプ61では、吸引動作によって筐体610内にレジスト液が充填されるが、このとき、第1ピストン611および第2ピストン613は、それぞれのピストンについて最も(−Z)方向に移動した点に配置される。なお、本実施の形態における基板処理装置1では、第2ピストン613の下死点は筐体610の下端としている。したがって、図7に示す状態において、第2空間616bの体積は「0」となっている。
レジスト用ポンプ61がレジスト液をスリットノズル41に向けて送液する場合には、第1駆動機構612が制御部8からの制御信号に基づいて、第1ピストン611を(+Z)方向に移動させる。これにより、第1ピストン611が第1空間616aに対して進出する。
図8は、第1ピストン611が(+Z)方向にΔzだけ移動した状態を示す図である。なお、ステップS13において、制御部8は第2駆動機構614を駆動させないので、第2ピストン613は下死点に静止したままの状態である。
第1ピストン611が(+Z)方向に移動する場合において、その移動距離をΔzとすると、進出部分の体積は「Δz×S1」となる。第1ピストン611の進出動作によって吐出されるレジスト液の量(第1空間616aの体積のうち減少する体積に相当する)は、進出部分の体積である。すなわち、レジスト用ポンプ61の吐出量は、第1ピストン611の移動精度と、断面Sの加工精度によって決まる。したがって、従来の装置のように、筐体610の加工精度が吐出量の精度に影響を与えることがないので、吐出精度が向上する。
また、レジスト用ポンプ61では、レジスト液をスリットノズル41に送液する際に、第1ピストン611は筐体610との間で摺動することはないが、第1ピストン611の外周面611bが、第2ピストン613の内周面613cとの間で摺動する。しかし、肉薄の円筒部材である筐体610の内周面610aに比べて、第1ピストン611の外周面611bおよび第2ピストン613の内周面613cは、精度よく加工することができる。したがって、図11に示す従来の装置のように、ピストン102が筐体101に摺動する構造に比べて、本実施の形態におけるレジスト用ポンプ61は、パーティクルや、液漏れ、あるいは脈動などの発生を抑制することができる。
スリットノズル41が吐出終了位置に移動すると、制御部8は、レジスト用ポンプ61を停止して、スリットノズル41からのレジスト液の吐出を停止する。すなわち、第1駆動機構612を停止させて、第1ピストン611の進出動作を停止する。これにより、基板処理装置1における塗布処理が終了する。
次に、リニアモータ50および昇降機構43,44によりスリットノズル41を待機位置に移動させる(ステップS15)。また、ステージ3は基板90の吸着を停止し、オペレータまたは搬送機構が基板90を保持面30から取り上げ、基板90を次の処理工程に搬出する。これにより、基板処理装置1における基板90一枚分の処理が終了する。
基板90の搬出作業が終了すると、制御部8は、基板90一枚分の処理が終了したとして、その処理回数をカウントするとともに、前回ステップS22ないしS24の処理を実行してから、所定回数の処理が終了したか否かを判定する(ステップS21)。そして、未だ所定回数の処理が終了していない場合は、ステップS22ないしS24の処理をスキップする。
一方、既に所定回数の処理が終了している場合は、レジスト用ポンプ61からレジスト液を排出し(ステップS22)、メンテナンス作業を実行する(ステップS23)。なお、メンテナンス作業とは、スリットノズル41を分解洗浄する処理などである。基板処理装置1では、所定枚数の基板90を処理するごとに、このような洗浄処理を行って、スリットノズル41の状態を回復させることが好ましい。
また、スリットノズル41の洗浄処理を行う場合には、レジスト用ポンプ61内のレジスト液が経時劣化するおそれがあるため、予め排出しておくことが好ましい。しかし、レジスト用ポンプ61では、第1ピストン611を上死点まで移動させても、第1ピストン611と筐体610との間の空間にレジスト液が充填される余地がある。すなわち、レジスト用ポンプ61は、第1ピストン611を制御しただけでは、レジスト液を完全に排出することができない構造となっている。
ここで、本実施の形態におけるレジスト用ポンプ61内のレジスト液を排出する処理(ステップS22)について説明する。先述のように、レジスト用ポンプ61は、スリットノズル41にレジスト液を送液する際に、第1ピストン611を第1空間616a内に進出させ、所定量のレジスト液を送液した時点で、第1ピストン611を停止させる。したがって、ステップS22が実行される時点では、レジスト用ポンプ61は、図8に示すような状態になっている。なお、排出処理においては、吸引口610c側の配管はバルブによって閉じられており、吐出口610d側の配管が開放されているものとする。
制御部8は、第2駆動機構614を駆動して、第2ピストン613を(+Z)方向に移動させる。第2ピストン613は、内部空間616を第1空間616aと第2空間616bとに隔てる機能を有しているので、第2ピストン613が(+Z)方向に移動することにより、第1空間616aの体積が減少し、第2空間616bの体積が増加する。言い換えれば、第2ピストン613を(+Z)方向に進出させることにより、第2ピストン613は、第1ピストン611と筐体610との間の空間に充填されているレジスト液を(+Z)方向に押し出す。なお、第2ピストン613の外周面613bと筐体610の内周面610aとを摺動させると、従来の装置と同様の問題を生じるおそれがあるが、レジスト液の排出を行う場合には、塗布処理と異なり、高精度な送液動作は必要ないので問題は生じない。
図9は、第2ピストン613が第1ピストン611の(+Z)側の先端部まで移動した状態を示す図である。第2ピストン613が図9に示す位置に移動するまでは、第1ピストン611は静止しており、この間第2ピストン613は第1ピストン611と独立して移動する。
第2ピストン613が第1ピストン611の(+Z)側の先端部まで移動すると、制御部8は、第1駆動機構612を駆動して、第1ピストン611を上死点まで移動させる。この動作と並行して、第2駆動機構614も第2ピストン613を(+Z)方向に移動させる動作を継続する。すなわち、第1ピストン611および第2ピストン613は、一体的に移動する。
図10は、レジスト用ポンプ61がレジスト液の排出を終えた状態を示す図である。第1駆動機構612が第1ピストン611を(+Z)方向に移動させることにより、第1ピストン611の上面611aは筐体610の上端内面610bにほぼ密着する状態となる。同様に、第2駆動機構614が、第2ピストン613を(+Z)方向に移動させることにより、第2ピストン613の上面613aは筐体610の上端内面610bにほぼ密着する状態となる。これにより、第1空間616aの体積は、ほぼ「0」となるので、レジスト用ポンプ61内のレジスト液はほぼ完全に排出される。
前述のように、筐体610は透明部材であるので、オペレータはレジスト用ポンプ61の内部状態を確認できる。したがって、オペレータは、図10に示す状態になったことを確認してからメンテナンス作業(ステップS23)を開始するようにしてもよい。
本実施の形態における筐体610は、前述のように石英などの透明部材であり、一般的にこのような部材は、金属に比べて加工精度が劣る。しかし、本実施の形態におけるレジスト用ポンプ61では、前述のように、筐体610の加工精度は、送液精度にほとんど影響を与えない。したがって、このような部材を用いても、レジスト用ポンプ61の送液精度が低下することはほとんどない。一方、このような透明部材を用いることにより、オペレータはレジスト用ポンプ61の内部の様子を確認することができる。したがって、第1空間616a内の排出状態などを確認することができる。
メンテナンス作業が終了すると、オペレータは操作部82を操作して、次の処理を行うよう指示を入力する。この指示入力に従って、制御部8は、ステップS23を終了して、吐出口610d側の配管を閉じるようバルブを制御し、吸引口610c側の配管を開放するようバルブを制御する。さらに、制御部8は、第2駆動機構614を駆動し、第2ピストン613を(−Z)方向に退出させる。これにより、第1空間616aの体積が増加するので、レジストボトル60から第1ピストン611と筐体610との間の空間にレジスト液が吸引される(ステップS24)。
ステップS24により、第2ピストン613が下死点まで移動すると、制御部8は、第1駆動機構612を駆動し、第1ピストン611を(−Z)方向に退出させる。これにより、第1空間616aのレジスト液の充填可能体積が増加するので、レジストボトル60から第1空間616a内にレジスト液が吸引される(ステップS25)。
ステップS24,S25の吸引動作によって、レジスト用ポンプ61は、図7に示す状態に戻り、第1空間616aにはレジスト液が充填された状態となる。
吸引動作(ステップS25)が終了すると、処理を継続するか判定し(ステップS26)、他の基板90に対して続けて処理を行う場合にはステップS11に戻って処理を繰り返し、処理すべき基板90が存在しない場合には処理を終了する。
以上のように、本実施の形態における基板処理装置1では、第1ピストン611を筐体610の内部空間616のうちレジスト液が充填される第1空間616aに対して進退させることにより、加工精度の比較的低い部材(筐体610の内周面610a)と第1ピストン611とを摺動させることなく送液することができるので、パーティクルや液漏れ、あるいは脈動などの発生を抑制することができる。したがって、レジスト液を精度よく送液することができる。
また、筐体610の内周面610aに摺接しつつ、内部空間616を第1空間616aとそれ以外の空間(第2空間616b)とに隔てる第2ピストン613を備え、第1ピストン611を第2ピストン613の内周面613cに摺接させることにより、レジスト液をほぼ完全に排出することができ、塗布処理における送液精度を低下させることなく、レジスト液の置換性を向上させることができる。
また、筐体610は、可視光線を透過する透明部材であることにより、レジスト液の置換状況など、送液装置の内部状況を目視確認することができる。
また、制御部8が、第1ピストン611と第2ピストン613との相対位置を制限することにより、例えば、第1ピストン611が第2ピストン613から抜けてしまうことを防止することができる。
<2. 変形例>
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく様々な変形が可能である。
例えば、第1ピストン611と第2ピストン613との相対位置を制限する手法は、制御部8によってソフトウエア的に実現されるものに限られない。例えば、第1ピストン611または第2ピストン613に突起物(ストッパ)を設けて、第2ピストン613が第1ピストン611から抜けることのないようにしてもよい。すなわち、ハードウエア的(機械的)に両者の相対位置を制限するようにしてもよい。
また、レジスト用ポンプ61内のレジスト液を排出する処理は、スリットノズル41の洗浄処理を行う場合に限られるものではなく、使用するレジスト液を交換する場合などに行ってもよい。
また、筐体610に設けられる吸引口610cの位置は、図2に示すように、(+Z)側の位置に限られるものではない。例えば、(−Z)側の位置に設けてもよい。このような位置に配置することにより、第1空間616a内におけるレジスト液の滞留を抑制することができる。
また、第1ピストン611および第2ピストン613は単独で動かす以外に一体的に動作させてもよい。これにより、大流量吐出が可能となる。逆に、第1ピストン611と第2ピストン613とを相対的に逆方向に移動させて、差分による微量吐出を行ってもよい。
本発明の実施の形態に係る基板処理装置の概略を示す斜視図である。 主にレジスト供給機構を示す図である。 第1ピストンを示す概略斜視図である。 第2ピストンを示す概略斜視図である。 基板処理装置の動作を示す流れ図である。 基板処理装置の動作を示す流れ図である。 吸引動作が終了した状態のレジスト用ポンプを示す図である。 第1ピストンが、図7に示す位置から(+Z)方向にΔzだけ移動した状態を示す図である。 第2ピストンが、第1ピストン611の(+Z)側の先端部まで移動した状態を示す図である。 レジスト用ポンプが、レジスト液の排出を終えた状態を示す図である。 従来のシリンジポンプを示す図である。
符号の説明
1 基板処理装置
2 本体
3 ステージ
30 保持面
41 スリットノズル
6 レジスト供給機構
61 レジスト用ポンプ(送液装置)
610 筐体(本体部)
610a 内周面
611 第1ピストン
611b 外周面
612 第1駆動機構
613 第2ピストン
613b 外周面
613c 内周面
614 第2駆動機構
615 リンク部材
616 内部空間
616a 第1空間(充填空間)
616b 第2空間
8 制御部
90 基板

Claims (8)

  1. 処理液を送液する送液装置であって、
    内部が中空の本体部と、
    前記本体部の内部空間のうち処理液が充填される充填空間に対して進退する第1ピストンと、
    前記第1ピストンを進退させる第1駆動手段と、
    前記第1駆動手段を制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする送液装置。
  2. 請求項1に記載の送液装置であって、
    前記本体部の内面に摺接しつつ、前記内部空間を前記充填空間とそれ以外の空間とに隔てる第2ピストンと、
    前記第2ピストンを前記第1ピストンと独立して移動させることが可能な第2駆動手段と、
    をさらに備え、
    前記制御手段は、前記第1駆動手段と前記第2駆動手段とを独立して制御可能であり、
    前記第1ピストンは、前記第2ピストンの内面に摺接することを特徴とする送液装置。
  3. 請求項1または2に記載の送液装置であって、
    前記本体部は、可視光線を透過する透明部材であることを特徴とする送液装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の送液装置であって、
    前記第1ピストンと前記第2ピストンとの相対位置を制限する制限手段をさらに備えることを特徴とする送液装置。
  5. 基板に対して処理液を塗布する基板処理装置であって、
    基板を保持する保持手段と、
    前記保持手段に保持された前記基板に対して処理液を吐出するノズルと、
    前記ノズルに向けて処理液を送液する送液装置と、
    を備え、
    前記送液装置が、
    内部が中空の本体部と、
    前記本体部の内部空間のうち処理液が充填される充填空間に対して進退する第1ピストンと、
    前記第1ピストンを進退させる第1駆動手段と、
    前記第1駆動手段を制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする基板処理装置。
  6. 請求項5に記載の基板処理装置であって、
    前記送液装置が、
    前記本体部の内面に摺接しつつ、前記内部空間を前記充填空間とそれ以外の空間とに隔てる第2ピストンと、
    前記第2ピストンを前記第1ピストンと独立して移動させることが可能な第2駆動手段と、
    をさらに備え、
    前記制御手段は、前記第1駆動手段と前記第2駆動手段とを独立して制御可能であり、
    前記第1ピストンは、前記第2ピストンの内面に摺接することを特徴とする基板処理装置。
  7. 基板に対して処理液を塗布する基板処理方法であって、
    基板を保持する保持工程と、
    送液装置の本体部の内部空間のうち処理液が充填される充填空間から第1ピストンを退出させて前記充填空間に処理液を吸引する吸引工程と、
    前記充填空間に対して第1ピストンを進出させて、ノズルに向けて処理液を送液する送液工程と、
    前記送液工程の実行中に前記ノズルから処理液を吐出して前記基板に処理液を塗布する塗布工程と、
    を有することを特徴とする基板処理方法。
  8. 請求項7に記載の基板処理方法であって、
    前記第1ピストンを進出させるとともに、前記本体部の内周面および前記第1ピストンの外面と摺接しつつ、前記内部空間を前記充填空間とそれ以外の空間とに隔てる第2ピストンを移動させて、前記内部空間から処理液を排出する排出工程をさらに有することを特徴とする基板処理方法。
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