JP2006114692A - 配線基板及びその製造方法 - Google Patents

配線基板及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006114692A
JP2006114692A JP2004300415A JP2004300415A JP2006114692A JP 2006114692 A JP2006114692 A JP 2006114692A JP 2004300415 A JP2004300415 A JP 2004300415A JP 2004300415 A JP2004300415 A JP 2004300415A JP 2006114692 A JP2006114692 A JP 2006114692A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
wiring
capacitor
wiring layer
wiring board
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2004300415A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuya Suzuki
徹也 鈴木
Yoshiomi Tsuji
義臣 辻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Alps Electric Co Ltd filed Critical Alps Electric Co Ltd
Priority to JP2004300415A priority Critical patent/JP2006114692A/ja
Publication of JP2006114692A publication Critical patent/JP2006114692A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)

Abstract

【課題】中間基板のような配線基板に多数のノイズキャンセル用のキャパシタを破損なく形成すること。
【解決手段】配線基板は、第1の配線層11と、第1の配線層11と層間絶縁膜13を介して設けられた第2の配線層12とを有する。第1の配線層11は、複数のキャパシタ14を有する。第2の配線層12は、複数の電極部19を有する。第2の配線層12における電極部19と、第1の配線層11とは、層間接合部材であるバンプ20により電気的に接続されている。キャパシタ14は、上電極層15と、下電極層16との間に誘電体層17が挟持して構成される。上電極層15と下電極層16との間には、絶縁部材18が介在している。絶縁部材18は、バンプ20が当接する上電極層15に対応する領域に設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は配線基板及びその製造方法に関し、特にキャパシタを内蔵した配線基板及びその製造方法に関する。
近年、集積回路における動作速度が増加している。動作速度が増加すると、集積回路内で発生するノイズが大きくなり、このノイズにより集積回路が誤動作するという問題がある。このノイズを低減させるために、集積回路を配線基板に実装する際に用いられる中間基板(インターポーザ)に等価直列インダクタンスの小さいキャパシタを設ける技術が開発されている。
特開2003−69185号公報
しかしながら、ノイズキャンセル用のキャパシタは、中間基板に多数設ける必要があり、このようなキャパシタを破損なく、しかも簡単に中間基板に形成することが望まれている。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、多数のノイズキャンセル用のキャパシタが破損なく形成された配線基板及び、そのような配線基板を簡単に得ることができる製造方法を提供することを目的とする。
本発明の配線基板は、一対の電極層間に誘電体層を挟持してなる少なくとも一つのキャパシタを有する第1の配線層と、前記第1の配線層上に層間絶縁膜を介して設けられ、前記キャパシタを構成する一方の電極層又は他方の電極層と電気的に接続する層間接合部材を有する第2の配線層と、を具備する配線基板であって、前記層間接合部材が当接する前記キャパシタの前記一対の電極層間に絶縁部材が介在されていることを特徴とする。
この構成によれば、第1の配線層上に第2の配線層を設ける際にキャパシタ部分に応力が加わっても、絶縁部材がその応力を吸収又は緩和する。これにより、誘電体層を当該応力から保護して、誘電体層の破損を防止することができる。また、もし誘電体層が破損したとしても、一対の電極層間に絶縁部材が介在しているので、電極間が導通することを防止でき、キャパシタとしての機能を確保することができる。
本発明の配線基板においては、前記絶縁部材は、前記誘電体層で構成されることが好ましい。
本発明の配線基板においては、前記層間接合部材は、前記第2の配線層を所定の圧力で前記第1の配線層に押し付けることにより、前記一方の電極層と電気的に接続されることが好ましい。
本発明の配線基板においては、前記層間接合部材は、相対的に長い層間接合部材と、相対的に短い層間接合部材とを有しており、前記短い層間接合部材が前記キャパシタにおける前記一方の電極層に電気的に接続され、前記長い層間接合部材が前記キャパシタ以外の領域における前記他方の電極層に電気的に接続されることが好ましい。
この構成によれば、第1の配線層上に第2の配線層を設けることにより、第2の配線層と、キャパシタのある領域及びキャパシタのない領域のいずれの領域においても、キャパシタの一対の電極層とを一度に導通させることが可能となる。
本発明の配線基板の製造方法は、第1の配線層において、一対の電極間に誘電体層及び絶縁部材を介在させてキャパシタを形成する第1形成工程と、前記キャパシタを構成する一対の電極層のいずれかの電極層と電気的に接続する層間接合部材を有する第2の配線層を形成する第2形成工程と、前記第2の配線層を所定の圧力で前記第1の配線層に押し付けることにより、前記層間接合部材と前記一対の電極層とを電気的に接続させる接続工程と、具備することを特徴とする。
この方法によれば、多数のバンプ及び層間絶縁膜を有する第2の配線層を第1の配線層に押し付けるだけで、キャパシタのある領域では上電極層が、キャパシタのない領域では下電極層が、第2の配線層と電気的に接続することができるので、簡単に第1の配線層上に第2の配線層を設けることができる。これにより、多数のノイズキャンセル用のキャパシタを有する配線基板を簡単に得ることができる。
本発明の配線基板の製造方法においては、前記誘電体層及び絶縁部材を介在させる代わりに、凸部を有する誘電体層を介在させることが好ましい。
本発明の配線基板の製造方法においては、前記所定の圧力は、前記層間接合部材と前記一対の電極層とが金属結合する程度の圧力であることが好ましい。
この方法によれば、第2の配線層と一対の電極層とを確実に導通させることが可能となる。
本発明の配線基板の製造方法においては、前記第2形成工程において、前記層間接合部材の周りに層間絶縁膜を構成する材料の前駆体を半硬化させ、前記接続工程において、前記第2の配線層を所定の圧力で前記第1の配線層に押し付ける際に加熱することにより前記前駆体を硬化させて層間絶縁膜を形成することが好ましい。
この方法によれば、第2の配線層を第1の配線層に押圧する場合に、加熱により半硬化状態である層間絶縁膜を構成する材料がある程度の流動性を得て、第1の配線層と第2の配線層との間に隙間なく充填される。その後、その加熱により層間絶縁膜を構成する材料が硬化して層間絶縁膜になる。このような方法により、第1の配線層上に層間絶縁膜を介して第2の配線層を設けた構造を簡単に得ることができる。
本発明によれば、層間接合部材が当接するキャパシタの一対の電極層間に絶縁部材が介在されているので、破損のない状態の多数のノイズキャンセル用のキャパシタを有する配線基板を簡単に得ることができる。
多数のノイズキャンセル用のキャパシタを配線基板に設ける方法として、特開2002−359471号公報、特開2001−111189号公報に開示されている方法がある。これらの方法では、複数の層間接合部材を形成した一つ配線層を他の配線層に押し当てて一つの配線層と他の配線層とを層間接合部材で電気的に接続する。これらの内容は参照によりここに含めておく。
本発明者らは、上記方法における一つ配線層を他の配線層に押し当てる工程に着目し、比較的薄い誘電体層を有するキャパシタであっても、この押し当て工程により破損することなく、多数のノイズキャンセル用のキャパシタを有する配線基板が得られることを見出し本発明をするに至った。
すなわち本発明の骨子は、層間接合部材が当接するキャパシタの一対の電極層間に絶縁部材が介在することにより、破損のない状態の多数のノイズキャンセル用のキャパシタを有する配線基板を簡単に得ることである。
以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態)
本実施の形態においては、絶縁部材が誘電体層とキャパシタの上電極との間に介在している場合について説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る配線基板の概略構成を示す斜視図である。また、図2は、図1におけるA部の拡大図である。
図1に示す配線基板は、第1の配線層11と、第1の配線層11と層間絶縁膜13を介して設けられた第2の配線層12とを有する。第1の配線層11は、複数のキャパシタ14を有する。第2の配線層12は、複数の電極部19を有する。第2の配線層12における電極部19と、第1の配線層11とは、層間接合部材であるバンプ20により電気的に接続されている。具体的には、バンプ20a,20bは、第1の配線層11の後述するキャパシタの上電極層又は下電極層と電気的に接続される。さらに、第1の配線層11は、第1の配線層11よりも下の層の電極部21とバンプ20aにより電気的に接続されている。第1の配線層11と下の層との間には、層間絶縁膜22が介在している。
キャパシタ14は、一対の電極層、すなわち上電極層15と、下電極層16との間に誘電体層17が挟持して構成される。また、上電極層15と下電極層16との間には、絶縁部材18が介在している。絶縁部材18は、バンプ20bが当接する上電極層15に対応する領域に設けられている。なお、本実施の形態においては、絶縁部材18は、誘電体層17とキャパシタの上電極層15との間に介在させている。なお、図示しないが、上電極層15は、複数のバンプに渡り連続して形成しても良い。このとき、各バンプはキャパシタを共有することになるが、対向する電極面積が増大するので、より容量の大きなキャパシタを得ることができる。
キャパシタ14における上電極層15の材料としては、導電性材料である銅などを用いることができる。また、上電極層15の厚さは、2〜10μm程度であることが好ましい。本実施の形態においては、上電極層15の材料は銅であり、その厚さは2μmである。キャパシタ14における下電極層16の材料としては、導電性材料である銅などを用いることができる。また、下電極層16の厚さは、1〜15μm程度であることが好ましい。本実施の形態においては、下電極層16の材料は銅であり、その厚さは12μmである。
キャパシタ14における誘電体層17の材料としては、誘電率が比較的大きく、1GHz程度のノイズをキャンセルすることができ、しかも薄くすることができるものが好ましい。例えば、SiNx、TiO2などを挙げることができる。このような材料で構成された誘電体層17の厚さは、50〜600nm程度であることが好ましい。本実施の形態においては、誘電体層17の材料はSiNxであり、その厚さは600nmである。
キャパシタ14内に設ける絶縁部材18の材料としては、バンプ20bで押圧されたときにその応力を吸収又は緩和して、誘電体層17の破損を防止できる材料であれば良く、例えばエポキシ樹脂、アクリル樹脂、ポリイミド樹脂などを挙げることができる。これらの材料は、スクリーン印刷法により所望の領域(キャパシタ14)に層形成することができる。アクリル樹脂については、スクリーン印刷法の他にフォトリソグラフィー法及びエッチングによりパターニングして層形成することも可能である。
なお、キャパシタ14において、上電極層15や下電極層16と誘電体層17との間の密着性を向上したり、層を構成する材料の反応を防止するために適宜薄い層を介在させても良い。
バンプ20a,20bの材料としては、導電性材料である銅などを用いることができる。また、バンプ20a,20bの大きさは、30〜100μmφ程度であることが好ましい。本実施の形態においては、バンプ20a,20bの材料は銅であり、その大きさは70μmφである。層間絶縁膜13,22の材料としては、絶縁性材料であるポリイミド樹脂、ガラスエポキシなどを用いることができる。層間絶縁膜13,22の厚さは、20〜100μm程度であることが好ましい。本実施の形態においては、層間絶縁膜13,22の材料はポリイミド樹脂であり、その厚さは40μmである。
上記構成を有する配線基板においては、バンプ20bの当接領域のキャパシタ14における上電極層15と下電極層16との間に絶縁部材18を設けている。第1の配線層11上に第2の配線層12を設ける場合、バンプ20a,20b及び層間絶縁膜13を設けた第2の配線層12を所定の圧力で第1の配線層11に押し付ける。これにより、バンプ20bがキャパシタ14の上電極層15と電気的に接続し、その結果第2の配線層12とキャパシタ14の上電極層15とが電気的に接続される。
このとき、キャパシタ14の誘電体層17は比較的薄いので、第2の配線層12を押し付ける際の応力により誘電体層17が破損する恐れがある。本実施の形態においては、キャパシタ14におけるバンプ20bの当接領域に絶縁部材18を設けているので、第2の配線層12を押し付ける際にキャパシタ14部分に応力が加わっても、絶縁部材18がその応力を吸収又は緩和する。これにより、誘電体層17を当該応力から保護して、誘電体層17の破損を防止することができる。また、もし誘電体層17が破損したとしても、上電極層15と下電極層16との間に絶縁部材18が介在しているので、上電極層15と下電極層16との間が導通することを防止でき、キャパシタとしての機能を確保することができる。これは、誘電体層17が薄い場合に特に有効である。
また、上記構成において、バンプは、相対的に長バンプ20aと、相対的に短バンプ20bとを有しており、短バンプ20bがキャパシタ14における上電極層15に電気的に接続され、長バンプ20aがキャパシタ14以外の領域における下電極層16に電気的に接続される。これにより、キャパシタのある領域及びキャパシタのない領域のいずれの領域においても、第2の配線層12と、キャパシタ14の下電極層16及びキャパシタ14の上電極層15とを導通させることが可能となる。
次に、上記構成を有する配線基板の製造方法について説明する。
図3から図6は、本発明の実施の形態に係る配線基板の製造方法を説明するための断面図である。
図3(a)に示すように、Cu−Ni−Cuの3層クラッド材を準備する。この3層クラッド材は、下地Cu層31上にNi層32が積層され、Ni層32上に上電極層であるCu層33が積層されている。本実施の形態では、下地Cu層31の厚さが80μmであり、Ni層32の厚さが1μmであり、Cu層33の厚さが12μmである。Ni層32は、後述する裏面側(Cu層33側)からのエッチング処理におけるストッパ膜として機能する。
次いで、図3(b)に示すように、Cu層33上に、Tiをスパッタリングして厚さ50nmのTi膜34を形成する。その後、Ti膜34上にCVD処理を施して、誘電体層として厚さ600nmのSiNx層35を形成する。ここで、Ti膜34は、処理中におけるCu層33の反応を防止すると共に、Cu層33とSiNx層35との間の密着性を向上させる目的で形成される。
次いで、SiNx層35上にレジスト層(図示せず)を形成し、そのレジスト層を露光・現像することによりパターニングする。そのパターニングされたレジスト層をマスクとして、BHF溶液(HF4.5重量%、NH4F36重量%を含む溶液)を用いてウェットエッチングを行い、図3(c)に示すように、キャパシタ形成領域以外のSiNx層35及びTi膜34を除去し、その後レジスト層を除去する。
次いで、残存したSiNx層35上にエポキシ樹脂を厚さ10μmでスクリーン印刷し、そのエポキシ樹脂をアニーリングすることにより、図3(d)に示すように、絶縁部材36を形成する。
次いで、図4(a)に示すように、全面にTiをスパッタリングして厚さ50nmのTi膜37を形成する。さらに、Ti膜37上にCuをスパッタリングして厚さ2μmのCu層38(下電極層)を形成する。ここで、Ti膜37は、Cu層38と絶縁部材36及びSiNx層35との間の密着性を向上させる目的で形成される。
次いで、Cu層38上にレジスト層(図示せず)を形成し、そのレジスト層を露光・現像することによりパターニングする。そして、図4(b)に示すように、そのパターニングされたレジスト層をマスクとして、過硫酸アンモニウム溶液を用いたウェットエッチングによりCu層38をエッチングし、その後、希フッ酸を用いたウェットエッチングによりTi層37をエッチングして、キャパシタ形成領域以外のCu層38及びTi膜37を除去し、その後レジスト層を除去する。
次いで、図4(c)に示すように、このようにキャパシタを形成した第1の配線層にバンプ39及び層間絶縁膜40を形成した第2の配線層を押し付けて第1の配線層上に第2の配線層を設ける。この場合、まず、Cu層上にレジスト膜を形成し、そのレジスト層を露光・現像することによりパターニングする。そして、そのパターニングされたレジスト層をマスクとして、図5(a)に示すように、Cu層に選択エッチングを施してバンプ39を形成し、その後レジスト層を除去する。なお、本実施の形態においては、バンプ39をCu層の選択エッチングにより形成しているが、他の方法、例えばメッキ法などによりバンプ39を形成しても良い。
次いで、図5(b)に示すように、長バンプ39a及び短バンプ39bの周りに層間絶縁膜が形成されるように、層間絶縁膜40を構成するポリイミドの前駆体を塗布し、そのポリイミド前駆体を半硬化させる。半硬化の条件は、使用するポリイミド樹脂により適宜設定する。また、半硬化状態のポリイミド前駆体の厚さは、バンプ39の高さの1/3〜2/3程度に設定する。このようにして第2の配線層を形成する。なお、半硬化状態のポリイミド前駆体の厚さはこれに限定されず、適宜変更することができる。
次いで、この第2の配線層を所定の圧力で第1の配線層に押し付けることにより、バンプ39と上電極層であるCu層38及び下電極層であるCu層33とを電気的に接続させる。ここで、第2の配線層を第1の配線層に押し付ける圧力は、キャパシタのある領域及びキャパシタのない領域においてバンプ39とCu層33,38とが金属結合する程度の圧力(接合界面がほとんどなくなる程度の圧力)であることが好ましい。これにより、第2の配線層とCu層とを確実に導通させることが可能となる。
このように第2の配線層を第1の配線層に押圧すると、キャパシタのある領域では、バンプ39の潰れ量が相対的に大きく、結果として短バンプ39bが形成され、この短バンプ39bにより第2の配線層とキャパシタの上電極層であるCu層38とが電気的に接続される。キャパシタのない領域では、バンプ39の潰れ量が相対的に小さく、結果として長バンプ39aが形成され、この長バンプ39aにより第2の配線層とキャパシタの下電極層であるCu層33とが電気的に接続される。
第2の配線層を第1の配線層に押圧する場合は、例えば熱プレス装置を用いて行う。この熱プレス処理により、半硬化状態であるポリイミド前駆体が硬化して、層間絶縁膜40となる。本実施の形態では、層間絶縁膜40の厚さは40μm程度である。この熱プレス処理において、半硬化状態のポリイミド前駆体は、加熱されることによりある程度の流動性を得て、第1の配線層と第2の配線層との間に隙間なく充填される。その後、その加熱によりポリイミド前駆体が硬化してポリイミドになる。このような方法により、第1の配線層上に層間絶縁膜を介して第2の配線層を設けた構造を簡単に得ることができる。
次いで、第2の配線層(Cu層)上にレジスト層(図示せず)を形成し、そのレジスト層を露光・現像することによりパターニングする。そのパターニングされたレジスト層をマスクとして、アンモニア系アルカリエッチャントを用いてウェットエッチングを行い、電極部領域以外のCu層を除去し、その後レジスト層を除去する。また、下地Cu層31上にレジスト層(図示せず)を形成し、そのレジスト層を露光・現像することによりパターニングする。そのパターニングされたレジスト層をマスクとして、アンモニア系アルカリエッチャントを用いてウェットエッチングを行い、バンプ以外の下地Cu層31を除去する。さらに、レジスト層をマスクとして、希硝酸を用いてウェットエッチングを行い、バンプ以外のNi層32を除去し、その後レジスト層を除去する。このようにして図6(a)に示すような第1の配線層の下面にバンプを有する構造を作製する。
次いで、下地Cu層31でバンプを形成した面上に層間絶縁膜41の材料であるポリイミドを塗布し、硬化させて厚さ40μm程度の層間絶縁膜41を形成する。その後、層間絶縁膜41上にレジスト層(図示せず)を形成し、そのレジスト層を露光・現像することによりパターニングする。そのパターニングされたレジスト層をマスクとして、アンモニア系アルカリエッチャントを用いてウェットエッチングを行い、電極部42の領域以外のCu層を除去し、その後レジスト層を除去する。このようにして図6(b)に示すような構成の配線基板を得る。
このような方法では、多数のバンプ及び層間絶縁膜を有する第2の配線層を熱プレス処理により第1の配線層に押し付けるだけで、キャパシタのある領域ではCu層38が、キャパシタのない領域では下地Cu層33が、第2の配線層と電気的に接続することができるので、簡単に第1の配線層上に第2の配線層を設けることができる。これにより、多数のノイズキャンセル用のキャパシタを有する配線基板を簡単に得ることができる。また、この方法によれば、Cu層38と下地Cu層33との間に絶縁部材36が介在しているので、バンプ39を押し当ても、キャパシタのSiNx層35をすべて保護してCu層38と下地Cu層33との間の導通を防止することができる。この方法は、キャパシタの数が多く、SiNx層35が薄い場合に特に有効である。
図7及び図8は、本発明の実施の形態に係る配線基板の他の例の概略構成を示す断面図である。図7及び図8において、図3〜図6と同じ部分については図3〜図6と同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
図7に示す構成では、キャパシタ領域において、バンプ39bが当接する領域のTi膜34上に絶縁部材36が設けられ、その上に誘電体層であるSiNx層35が形成されている。この構成においても、上電極層であるCu層38と下電極層である下地Cu層33との間には、絶縁部材36が介在している。
また、図8に示す構成では、キャパシタ領域において、Ti膜34上に、バンプ39bが当接する領域に凸部35aを有するSiNx層35が設けられている。すなわち、キャパシタ領域において、上電極層であるCu層38と下電極層である下地Cu層33との間に絶縁部材36を介在させる代わりに、凸部35aを有するSiNx層35を介在させる。あるいは、絶縁部材36がSiNx層35で構成される。
これらの構成においても上記と同様にキャパシタにおけるバンプ39bの当接領域に絶縁部材36や凸部35aを設けているので、第2の配線層を押し付ける際にキャパシタ部分に応力が加わっても、絶縁部材36や凸部35aがその応力を吸収又は緩和する。これにより、SiNx層35を当該応力から保護して、SiNx層35の破損を防止することができる。また、もしSiNx層35が破損したとしても、Cu層38と下地Cu層33との間に絶縁部材36や凸部35aが介在しているので、Cu層38と下地Cu層33との間が導通することを防止でき、キャパシタとしての機能を確保することができる。
本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。例えば、上記実施の形態で説明した数値や材質、各部材の形状については特に制限はなく、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更することが可能である。
本発明の実施の形態に係る配線基板の概略構成を示す斜視図である。 図1におけるA部の拡大図である。 (a)〜(d)は、本発明の実施の形態に係る配線基板の製造方法を説明するための断面図である。 (a)〜(c)は、本発明の実施の形態に係る配線基板の製造方法を説明するための断面図である。 (a),(b)は、本発明の実施の形態に係る配線基板の製造方法を説明するための断面図である。 (a),(b)は、本発明の実施の形態に係る配線基板の製造方法を説明するための断面図である。 本発明の実施の形態に係る配線基板の他の例の概略構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係る配線基板の他の例の概略構成を示す断面図である。
符号の説明
11 第1の配線層
12 第2の配線層
13,22,40,41 層間絶縁膜
14 キャパシタ
15 上電極層
16 下電極層
17 誘電体層
18,36 絶縁部材
19,21,42 電極部
20a,39a 長バンプ
20b,39b 短バンプ
31 下地Cu層
32 Ni層
33,38 Cu層
34,37 Ti膜
35 SiNx層

Claims (8)

  1. 一対の電極層間に誘電体層を挟持してなる少なくとも一つのキャパシタを有する第1の配線層と、前記第1の配線層上に層間絶縁膜を介して設けられ、前記キャパシタを構成する一方の電極層又は他方の電極層と電気的に接続する層間接合部材を有する第2の配線層と、を具備する配線基板であって、前記層間接合部材が当接する前記キャパシタの前記一対の電極層間に絶縁部材が介在されていることを特徴とする配線基板。
  2. 前記絶縁部材は、前記誘電体層で構成されることを特徴とする請求項1記載の配線基板。
  3. 前記層間接合部材は、前記第2の配線層を所定の圧力で前記第1の配線層に押し付けることにより、前記一方の電極層と電気的に接続されることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の配線基板。
  4. 前記層間接合部材は、相対的に長い層間接合部材と、相対的に短い層間接合部材とを有しており、前記短い層間接合部材が前記キャパシタにおける前記一方の電極層に電気的に接続され、前記長い層間接合部材が前記キャパシタ以外の領域における前記他方の電極層に電気的に接続されることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の配線基板。
  5. 第1の配線層において、一対の電極間に誘電体層及び絶縁部材を介在させてキャパシタを形成する第1形成工程と、前記キャパシタを構成する一対の電極層のいずれかの電極層と電気的に接続する層間接合部材を有する第2の配線層を形成する第2形成工程と、前記第2の配線層を所定の圧力で前記第1の配線層に押し付けることにより、前記層間接合部材と前記一対の電極層とを電気的に接続させる接続工程と、具備することを特徴とする配線基板の製造方法。
  6. 前記誘電体層及び絶縁部材を介在させる代わりに、凸部を有する誘電体層を介在させることを特徴とする請求項5記載の配線基板の製造方法。
  7. 前記所定の圧力は、前記層間接合部材と前記一対の電極層とが金属結合する程度の圧力であることを特徴とする請求項6記載の配線基板の製造方法。
  8. 前記第2形成工程において、前記層間接合部材の周りに層間絶縁膜を構成する材料の前駆体を半硬化させ、前記接続工程において、前記第2の配線層を所定の圧力で前記第1の配線層に押し付ける際に加熱することにより前記前駆体を硬化させて層間絶縁膜を形成することを特徴とする請求項5から請求項7のいずれかに記載の配線基板の製造方法。
JP2004300415A 2004-10-14 2004-10-14 配線基板及びその製造方法 Withdrawn JP2006114692A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004300415A JP2006114692A (ja) 2004-10-14 2004-10-14 配線基板及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004300415A JP2006114692A (ja) 2004-10-14 2004-10-14 配線基板及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006114692A true JP2006114692A (ja) 2006-04-27

Family

ID=36382960

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004300415A Withdrawn JP2006114692A (ja) 2004-10-14 2004-10-14 配線基板及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006114692A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010514217A (ja) * 2006-12-19 2010-04-30 テセラ・インターコネクト・マテリアルズ,インコーポレイテッド チップ・コンデンサ組み込み型pwb

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010514217A (ja) * 2006-12-19 2010-04-30 テセラ・インターコネクト・マテリアルズ,インコーポレイテッド チップ・コンデンサ組み込み型pwb

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9078384B2 (en) Wiring substrate and method of manufacturing the same
JP5711472B2 (ja) 配線基板及びその製造方法並びに半導体装置
US8941016B2 (en) Laminated wiring board and manufacturing method for same
US9899235B2 (en) Fabrication method of packaging substrate
US8581421B2 (en) Semiconductor package manufacturing method and semiconductor package
JP2009135162A (ja) 配線基板及び電子部品装置
US10109571B2 (en) Wiring substrate and manufacturing method of wiring substrate
JP6291738B2 (ja) 回路基板、回路基板の製造方法及び電子機器
US20160255717A1 (en) Multilayer wiring board
US20080264677A1 (en) Circuit board structure having embedded capacitor and fabrication method thereof
JP2010182734A (ja) 半導体装置、半導体装置の製造方法、及び電子機器
JP5725152B2 (ja) 電気素子内蔵型多層基板およびその製造方法
JP4603383B2 (ja) 配線基板及び半導体装置並びにそれらの製造方法
JP2019114635A (ja) キャパシタ内蔵ガラス回路基板及びキャパシタ内蔵ガラス回路基板の製造方法
JP6423313B2 (ja) 電子部品内蔵基板及びその製造方法と電子装置
JP4398683B2 (ja) 多層配線基板の製造方法
JP2019212692A (ja) 配線基板及びその製造方法
US10897823B2 (en) Circuit board, package structure and method of manufacturing the same
US9433108B2 (en) Method of fabricating a circuit board structure having an embedded electronic element
JP2006114692A (ja) 配線基板及びその製造方法
JP2004146634A (ja) 樹脂基板の製造方法、および樹脂多層基板の製造方法
JP5315447B2 (ja) 配線基板及びその製造方法
JP6637608B2 (ja) 部品内蔵基板及びその製造方法
JP4523261B2 (ja) 配線回路基板、配線回路基板の製造方法及び多層配線基板の製造方法
JP2010067888A (ja) 配線基板及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070105

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20070105

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20090413

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090427

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090512

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20090612