JP2006114171A - 光ディスク用基板およびその製造方法 - Google Patents

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Hiroshi Umeyama
浩 梅山
Masayuki Taniguchi
谷口  正幸
Kenichi Niimi
健一 新見
Toshiro Kinoshita
敏郎 木下
Takeshi Yamazaki
剛 山崎
Tomomi Yukimoto
智美 行本
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Abstract

【課題】 十分な平滑性を有し、かつ廃棄時の情報保護のため切断、剥離等によりに容易に破壊でき、反射層や記録層を設けてもこれらを基板から分離しやすく、基板を廃棄しても環境に与える影響が少ない光ディスク用基板およびその製造方法を提供する。
【解決手段】 紙層と、紙層の両面に設けられた樹脂層と、樹脂層表面に設けられた樹脂フィルム層とを有し、第1の樹脂層12の平均厚さが、紙層11表面の最大高さRmax よりも大きく、かつ第1の樹脂層12の表面に設けられた第1の樹脂フィルム層14の表面の中心線平均粗さRa が0.2μm以下であり、かつ最大高さRmax が3.0μm以下である光ディスク用基板10;樹脂の平均厚さが、紙表面の最大高さRmax よりも大きくなるように、紙の表面に樹脂を塗布し、樹脂の表面を平滑化する塗工工程を有する光ディスク用基板の製造方法。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ブルーレイ・ディスク(BD)、デジタル・ヴァーサタイル・ディスク(DVD)などの光ディスクの基板およびその製造方法に関する。
光ディスクは、基板の少なくとも片面に設けられた記録層からの反射光で情報を読み取ったり、記録層へ光を照射して情報の書き込みを行うものであることから、光軸がぶれないように基板に高度な平滑性が求められる。そのため、従来の光ディスク用基板の材料としては、表面に高度な平滑性を付与できるポリカーボネート等のプラスチックが用いられている(例えば、特許文献1参照)。
このような基板を用いた光ディスクは、優れた強度を有する反面、情報保護の観点から光ディスクを廃棄する際に打撃衝撃で破壊しようとしても、破壊することが困難だったり、破壊できても破片が鋭利なため、取り扱いに注意が必要となる。また、反射層や記録層に用いられる金属等の材料を分別回収し、再利用しようとしても、これらを分離することができないため、再利用が困難であるという問題がある。
特開平05−258349号公報
よって、本発明の目的は、十分な平滑性を有し、かつ廃棄時の情報保護のため切断、剥離等により容易に破壊でき、反射層や記録層を設けてもこれらを基板から分離しやすく、分離された基板を廃棄しても環境に与える影響が少ない光ディスク用基板およびその製造方法を提供することにある。
すなわち、本発明の光ディスク用基板は、紙層と、紙層の両面に設けられた樹脂層とを有し、少なくとも一方の樹脂層の表面の平均厚さが、紙層表面の最大高さRmax よりも大きく、かつ該樹脂層の中心線平均粗さRa が0.2μm以下であり、かつ最大高さRmax が3.0μm以下であることを特徴とするものである。
また、本発明の光ディスク用基板は、紙層と、紙層の両面に設けられた樹脂層と、樹脂層表面に設けられた樹脂フィルム層とを有し、少なくとも一方の樹脂層の平均厚さが、紙層表面の最大高さRmax よりも大きく、かつ該樹脂層の表面に設けられた樹脂フィルム層の表面の中心線平均粗さRa が0.2μm以下であり、かつ最大高さRmax が3.0μm以下であることを特徴とするものである。
ここで、紙層の樹脂層との界面である表面の中心線平均粗さRa が1.0μm以下であり、最大高さRmax が10μm以下であることが望ましい。
また、本発明の光ディスク用基板の製造方法は、樹脂の平均厚さが、紙表面の最大高さRmax よりも大きくなるように、紙の表面に樹脂を塗布し、樹脂との接触面の中心線平均粗さRa が0.2μm以下であり、最大高さRmax が3.0μm以下である平滑化部材を、紙の表面に塗布された樹脂の表面に接触させる塗工工程と、塗工工程後に樹脂を固化または硬化させる固化・硬化工程とを有することを特徴とする。
また、本発明の光ディスク用基板の製造方法は、表面の中心線平均粗さRa が0.2μm以下であり、最大高さRmax が3.0μm以下である調量ロールによって、紙に転写後の樹脂の平均厚さが、紙表面の最大高さRmax よりも大きくなるように樹脂を塗工ロールに付着させ、塗工ロールの回転方向とは逆方向に進行する紙の表面に塗工ロールに付着した樹脂を転写する塗工工程と、塗工工程後に樹脂を固化または硬化させる固化・硬化工程とを有することを特徴とする。
ここで、塗工工程時の樹脂の粘度は、100mPa・s〜20000mPa・sであることが望ましい。
また、樹脂として、反応硬化型樹脂を用いることが望ましい。
また、塗工工程と固化・硬化工程との間に、表面の中心線平均粗さRa が0.2μm以下であり、かつ最大高さRmax が3.0μm以下である樹脂フィルムを、紙の表面に塗布された樹脂の表面にラミネートするラミネート工程をさらに有することが望ましい。
本発明の光ディスク用基板は、十分な平滑性を有し、かつ廃棄時の情報保護のため切断、剥離等によりに容易に破壊でき、反射層や記録層を設けてもこれらを基板から分離しやすく、分離された基板を廃棄しても環境に与える影響が少ない。
また、本発明の光ディスク用基板の製造方法によれば、十分な平滑性を有し、かつ廃棄時の情報保護のため切断、剥離等によりに容易に破壊でき、反射層や記録層を設けてもこれらを基板から分離しやすく、分離された基板を廃棄しても環境に与える影響が少ない光ディスク用基板を得ることができる。
以下、本発明について詳しく説明する。
<光ディスク用基板>
図1は、本発明の光ディスク用基板の一例を示す断面図である。この光ディスク用基板10は、紙層11と、紙層11の一方の面に設けられた第1の樹脂層12と、紙層11の他方の面に設けられた第2の樹脂層13と、第1の樹脂層12の表面に設けられた第1の樹脂フィルム層14と、第2の樹脂層13の表面に設けられた第2の樹脂フィルム層15とを有するものである。
(紙層)
紙層11を構成する紙は、パルプを用いた紙であれば特に限定はされない。このような紙としては、例えば、100%バージンパルプの紙、古紙を含んだコートボール紙、片面にクレイコート処理を施した紙、などを挙げることができる。また、パルプの代わりに木材チップから製造した紙、ケナフなど非木材系材料から製造した紙であってもよい。さらにまた、塩化亜鉛等でパルプをにかわ状にして結着させたバルカナイズドファイバーを使用してもよい。
光ディスク用基板10には、平滑性が要求されることから、紙層11の樹脂層との界面である表面の中心線平均粗さRa (JIS B 0601−1982)は、好ましくは1.0μm以下である。また、紙層11の樹脂層との界面である表面の最大高さRmax (JIS B 0601−1982)は、好ましくは10μm以下である。紙層11の表面が平滑であれば、樹脂層に用いる樹脂の量を減らすことができることから、樹脂が硬化するときの圧縮に伴う光ディスク用基板10の反りが少なくなる、コストを抑えることができる、紙の割合が高くなって廃棄の際に環境に与える影響が少ない、などのメリットがある。
紙層11の表面を平滑にするために、一般の塗工紙に用いられる、顔料を主成分とするコーティングカラー(以下、単にカラー記す)を紙の表面に塗工し、顔料層(図示略)を形成しておいてもよい。このような顔料層を形成することにより、樹脂層の樹脂が紙層11に染み込むことを抑えることもできる。これにより、樹脂層の厚さを制御しやすくなる、硬化性樹脂を用いた場合でも、未反応モノマーが紙層11に染み込みにより残留しないので、未反応モノマーが後加工に影響を及ぼさない、紙層11と樹脂層との剥離層として機能する、などのメリットがある。
カラーとしては、顔料を分散剤とともに水に分散し、これにバインダーおよび助剤を加えたものが挙げられる。顔料としては、カオリンクレー、炭酸カルシウムなどが挙げられ、バインダーとしては、アクリルエマルジョン、ポリビニルアルコール、澱粉などの水溶性高分子が挙げられ、助剤としては、分散剤、消泡剤、染料などが挙げられる。顔料としては、紙層11の平滑性が高くなる、廃棄の際に紙層11と樹脂層(および樹脂フィルム層)との分離が容易である点で、カオリンクレーなどの鱗片状のものが好ましい。また、顔料100質量部に対してバインダーを70質量部以下とする、すなわちバインダーに対して顔料の量を多くすることにより、廃棄の際に紙層11と樹脂層(および樹脂フィルム層)との分離がさらに容易となる。
なお、紙層11の表面に顔料層を設けても、カラーが紙の凹凸に追随するようにレベリングされるため、そして顔料に由来する粗さが残ってしまうため、紙層11の表面の平滑化は、中心線平均粗さRa 0.4μm、最大高さRmax 5μm程度までが限度である。よって、顔料層によって紙層11の表面の中心線平均粗さをRa 0.2μm以下、かつ最大高さRmax を3.0μm以下とすることは極めて困難であり、光ディスクに求められる平滑性を達成するためには、後述の第1の樹脂層12を設ける必要がある。
紙層11の厚さは、好ましくは0.5〜2.0mmであり、より好ましくは0.8〜1.3mmである。紙層11の厚さが0.5mm未満では、光ディスク用基板10の剛性を保つために、樹脂層や樹脂フィルム層を厚くする必要があり、紙の割合が低くなって廃棄の際に破壊しにくくなり、また、廃棄の際に環境に与える影響が大きくなるおそれがある。紙層11の厚さが2.0mmを超えると、重く、しかもかさばることから、光ディスクを回転させることが困難となり、読み取り・書き込みが困難となる、収納性を損なう、持ち運びにくくなる、コストが高くなる、などの問題が生じるおそれがある。
紙層11の割合は、光ディスク用基板10(100質量%)中、好ましくは38〜98質量%であり、より好ましくは60〜96質量%である。紙層11の割合が38質量%未満では、廃棄の際に破壊しにくくなり、また、廃棄の際に環境に与える影響が大きくなるおそれがある。紙層11の割合が98質量%を超えると、樹脂層や樹脂フィルム層が薄くなり、光ディスク用基板10に必要な剛性、耐湿・耐水性、平滑性が不十分となるおそれがある。
(樹脂層)
第1の樹脂層12および第2の樹脂層13は、紙層11と樹脂フィルム層とを貼り合わせる層である。また、第1の樹脂層12および第2の樹脂層13は、光ディスク用基板10に剛性および耐湿・耐水性を付与するものである。また、第1の樹脂層12は、紙層11の凹凸を吸収して光ディスク用基板10の表面を平滑にするものである。
これら樹脂層は、樹脂を紙表面に塗工することにより形成される塗工樹脂層であり、樹脂フィルムを貼着して形成される樹脂フィルム層とは区別されるものである。
樹脂層の樹脂は、後述の塗工工程で用いられた反応硬化型樹脂が硬化したもの、熱可塑性樹脂が固化したものなどである。樹脂層の樹脂としては、紙層11の表面の凹凸に沿うようにレベリングされて樹脂層の表面が凹凸にならないように、25℃において固体、あるいは粘性のある液体(25℃におけるB型粘度計で測定される粘度が500MPa以上)であるものが好ましい。
第1の樹脂層12の平均厚さは、紙層11の表面の最大高さRmax よりも大きくする必要があり、好ましくは紙層11の表面の最大高さRmax の1.1倍以上であり、より好ましくは紙層11の表面の最大高さRmax の1.5倍以上である。第1の樹脂層12の平均厚さが紙層11の表面の最大高さRmax 以下となった場合、紙層11表面の凸部を第1の樹脂層12の樹脂で完全に埋めることができなくなり、目的とする平滑性を得ることができない。
なお、第1の樹脂層12の平均厚さを、紙層11の表面の最大高さRmax よりも大きくしただけでは、例えば、図1に示す第2の樹脂層13のように、紙層11の表面の凹凸に沿って樹脂がレベリングされて、樹脂層の表面が凹凸になる場合がある。そして、この上に樹脂フィルム層を設けても、その表面に樹脂層の凹凸が反映されてしまう。
よって、第1の樹脂層12の表面の中心線平均粗さRa (JIS B 0601−1982)は、好ましくは0.2μm以下であり、より好ましくは0.1μm以下であり、さらに好ましくは0.05μm以下である。また、第1の樹脂層12の表面の最大高さRmax (JIS B 0601−1982)は、好ましくは3.0μm以下であり、より好ましくは2.5μm以下であり、さらに好ましくは2.0μm以下である。
第1の樹脂層12の厚さは、好ましくは50μm以下であり、より好ましくは20μm以下である。第1の樹脂層12の厚さを50μmよりも厚くすると、紙の割合が少なくなるので、廃棄の際に破壊しにくくなり、また、廃棄の際に環境に与える影響が大きくなるおそれがある。また、硬化に時間がかかり、さらに、応力により歪みが生じるおそれがある。
第2の樹脂層13の樹脂としては、光ディスク用基板10の反りを抑える点で、第1の樹脂層12と同様の樹脂を用いることが好ましく、また、第2の樹脂層13の樹脂の厚さは、光ディスク用基板10の反りを抑える点、樹脂の使用量を抑えるという点で、第1の樹脂層12の厚さと同程度以下とすることが好ましい。
なお、第2の樹脂層13の表面は、第2の樹脂層13側の光ディスク用基板10の表面に光ディスクの記録層を設けないのであれば、第1の樹脂層12と同等の平滑性を有する必要はない。むしろ、光ディスク用基板10を積み重ねた際の基板同士のブロッキングを防止する点で、第2の樹脂層13の表面の中心線平均粗さRa (JIS B 0601−1982)は、0.5μm以上であることが好ましい。
(樹脂フィルム層)
第1の樹脂フィルム層14および第2の樹脂フィルム層15は、光ディスク用基板10の剛性および耐湿・耐水性を高めるものである。また、第1の樹脂フィルム層14は、光ディスク用基板10の平滑性を高めるものである。
これら樹脂フィルム層は、樹脂フィルムを樹脂層表面に貼着して形成される層であり、樹脂を紙表面に塗工することにより形成される前述の樹脂層とは区別されるものである。
第1の樹脂フィルム層14および第2の樹脂フィルム層15の材質としては、例えば、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリエチレン等のポリオレフィン、環状ポリオレフィンなどが挙げられる。
第1の樹脂フィルム層14および第2の樹脂フィルム層15の厚さは、特に限定はされないが、好ましくは紙層11の厚さの1/3以下であり、より好ましくは紙層11の厚さの1/4以下である。樹脂フィルム層の厚さを厚くしすぎると、紙の割合が少なくなるので、廃棄の際に破壊しにくくなり、また、廃棄の際に環境に与える影響が大きくなるおそれがある。
第1の樹脂フィルム層14の表面の中心線平均粗さRa (JIS B 0601−1982)は、0.2μm以下である必要があり、好ましくは0.05μm以下であり、より好ましくは0.02μm以下である。また、第1の樹脂フィルム層14の表面の最大高さRmax (JIS B 0601−1982)は、3.0μm以下である必要があり、好ましくは2.0μm以下であり、より好ましくは1.0μm以下である。第1の樹脂フィルム層14の表面の中心線平均粗さRa が0.2μmを超える、または最大高さRmax が3.0μmを超えた場合、光ディスクの情報の読み出し・書き込みに用いられる光ピックアップの焦点が追従できず、情報の読み出し・書き込みができなくなる。
第2の樹脂フィルム層15の材質としては、光ディスク用基板10の反りを抑える点で、第1の樹脂フィルム層14と同様の樹脂を用いることが好ましく、また、第2の樹脂フィルム層15の樹脂の厚さは、光ディスク用基板10の反りを抑える点、樹脂の使用量を抑えるという点で第1の樹脂フィルム層14の厚さと同程度以下とすることが好ましい。
なお、第2の樹脂フィルム層15の表面は、第2の樹脂フィルム層15の表面に光ディスクの記録層を設けないのであれば、第1の樹脂フィルム層14と同等の平滑性を有する必要はない。むしろ、光ディスク用基板10を積み重ねた際の基板同士のブロッキングを防止する点で、第2の樹脂フィルム層15の表面の中心線平均粗さRa (JIS B 0601−1982)は、0.5μm以上であることが好ましい。
(周縁端面保護)
光ディスク用基板10の周縁端面を保護処理することで、環境変化に対する変形防止効果を持続させることができる。光ディスク用基板10の周縁端面は、樹脂塗工もしくは樹脂製カバーの装着で保護する。樹脂塗工の場合に用いられる樹脂としては、例えば、尿素ホルムアルデヒド樹脂、メラミン樹脂、ポリアミドアミン、このエピクロルヒドリン変性体、天然ゴムラテックス、合成ゴムラテックス(SBR、NBR、ポリクロロプレン等)などのラテックス、ポリ塩化ビニル、塩化ビニルと他のモノマーとの共重合体、ポリ塩化ビニリデン、塩化ビニリデンと他のモノマーとの共重合体、ポリビニルアルコール樹脂、ポリアクリルアミド、アクリル樹脂、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン、ポリカーボネート、ポリスチレンなどが挙げられる。
樹脂製カバーの樹脂としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、塩化ビニルと他のモノマーとの共重合体、ポリ塩化ビニリデン、塩化ビニリデンと他のモノマーとの共重合体、ポリスチレン、ABS樹脂、メタクリル樹脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリアクリロニトリルなどが挙げられる。
光ディスク用基板10の中央に孔を形成する場合には、孔によって形成された内周端面を、周縁端面と同様に保護することもできる。
<光ディスク用基板の製造方法>
光ディスク用基板10は、紙をすき、必要に応じて表面に顔料層を形成する抄紙工程、紙の表面に樹脂を塗工する塗工工程、樹脂の表面に樹脂フィルムをラミネートするラミネート工程、樹脂を固化または硬化させて樹脂層を形成する固化・硬化工程を経て製造される。
(抄紙工程)
光ディスク用基板10に用いられる紙は、例えば、公知の抄紙機のベルト状の抄き網の上で、紙料(パルプを叩き、細かく砕いたもの)を脱水しつつ、さらにそれを圧搾・脱水・乾燥することによって製造される。
さらに、この紙の表面に、エアナイフ、ブレード、ロールコータなどを用いてカラーを塗工し、ウェット状態でヤンキーロールに抱かせる、または乾燥後にカレンダー加工を行うことによって顔料層を形成してもよい。
(塗工工程)
紙の表面を平滑にする方法としては、上述したように、顔料を主成分とするカラーを紙の表面に塗工して、いわゆる塗工紙とする方法が広く知られている。しかしながら、カラーが紙の凹凸に追随するようにレベリングされるため、そして顔料に由来する粗さが残ってしまうため、塗工紙の表面の中心線平均粗さをRa 0.2μm以下、かつ最大高さRmax を3.0μm以下とすることは極めて困難である。また、紙の表面に樹脂を塗工することも知られているが、単に樹脂を塗工しただけでは、紙の表面の凹凸に沿って樹脂がレベリングされて、樹脂の表面が凹凸になってしまう。また、紙の表面に接着剤を塗工し、この上に樹脂フィルムをラミネートしても、紙の表面の凹凸に沿って接着剤がレベリングされて、接着剤の表面が凹凸になってしまい、この上にラミネートされる樹脂フィルムの表面にもその凹凸が反映されてしまう。
そこで、本発明においては、樹脂の平均厚さが、紙表面の最大高さRmax よりも大きくなるように、紙の表面に樹脂を塗布し、さらに、樹脂の表面を平滑化している。樹脂の塗布と平滑化は同時に行ってもよい。
以下、本発明における塗工工程の具体例について詳しく説明する。
(塗工例1)
図2は、塗工工程で使用されるリバースロールコータを示す図であり、このリバースロールコータは、紙21を搬送するバックアップロール22と、該バックアップロール22との間で紙21を挟むように配置され、バックアップロールの回転方向とは逆方向に回転するアプリケータロール23(塗工ロール)と、アプリケータロール23に付着する樹脂24の量を調節するメタリングロール25(調量ロール)とを具備して概略構成されるものである。
アプリケータロール23とメタリングロール25との間に供給された樹脂24は、必要に応じて各ロールによって加熱されて所定の粘度に調節され、アプリケータロール23とメタリングロール25との隙間で量を調節されながらアプリケータロール23に付着する。アプリケータロール23に付着した樹脂24の表面を平滑にするために、通常、メタリングロール25の回転は、アプリケータロール23の逆回転、または停止しておくことが好ましい。アプリケータロール23に付着した表面が平滑な樹脂24は、アプリケータロール23の回転方向とは逆方向に進行する紙21に、表面の平滑を維持しながら略全量転移する。この時、アプリケータロール23と、紙21との速度比(アプリケータロール23:紙21)は、5:1〜1:1であり、好ましくは3:1〜1:1である。
メタリングロール25としては、その表面の中心線平均粗さRa (JIS B 0601−1982)が0.2μm以下であり、かつ最大高さRmax (JIS B 0601−1982)が3.0μm以下であるものが用いられる。メタリングロール25の表面の中心線平均粗さRa および最大高さRmax がこの範囲になければ、紙21に転写される樹脂24の表面を平滑に均すことができず、表面の中心線平均粗さRa が0.2μm以下であり、かつ最大高さRmax が3.0μm以下である光ディスク用基板10が得られない。メタリングロール25の表面の中心線平均粗さRa は、好ましくは0.05μm以下であり、より好ましくは0.02μm以下であり、最大高さRmax は、好ましくは2.0μm以下であり、より好ましくは1.0μm以下である。
メタリングロール25に付着させる樹脂24の量は、紙21に転写後の樹脂24の平均厚さが、紙21表面の最大高さRmax よりも大きくなるような量に調節される。樹脂24の平均厚さが、紙21表面の最大高さRmax よりも大きくなるように、樹脂24を紙21に塗工しないと、紙21表面の凸部を樹脂24で完全に埋めることができなくなり、目的とする平滑性を得ることができない。メタリングロール25に付着させる樹脂24の量は、紙21に転写後の樹脂24の平均厚さが、紙21表面の最大高さRmax の1.1倍以上となるような量に調節されることが好ましく、紙21に転写後の樹脂24の平均厚さが、紙21表面の最大高さRmax の1.5倍以上となるような量に調節されることが好ましい。
樹脂24としては、例えば、紫外線硬化型アクリル系樹脂、湿気硬化型ウレタン系樹脂、エポキシ樹脂等の反応硬化型樹脂;ポリオレフィン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ゴムエラストマー、ポリアミド、ポリエステル等の、ホットメルト接着剤として使用可能な熱可塑性樹脂などが挙げられる。中でも、紙表面に塗布され、さらに平滑化された後、直ちに硬化させることができ、凹凸が形成されにくい点、および硬化後の樹脂層の耐熱性の点から、反応硬化型樹脂が好ましい。特に紫外線照射などで瞬時に硬化できる紫外線硬化型アクリル系樹脂、エポキシ樹脂が好適である。
樹脂24の粘度は、塗工工程時に100mPa・s〜20000mPa・sであることが好ましい。塗工工程時の樹脂24の粘度が100mPa・s未満では、高流動性のため、紙21の表面の凹凸に沿って樹脂24がレベリングされて、樹脂24の表面が凹凸になりやすくなる。塗工工程時の樹脂24の粘度が20000mPa・sを超えると、流動性が不足して、紙21の表面の凹部が樹脂24で十分に埋まらなくなるおそれがある。
(塗工例2)
図3は、塗工工程で使用されるブレード付きダイコータを示す図であり、このダイコータは、前計量によって量が調節された樹脂24を紙21の表面に樹脂24を吐出し、塗布するダイヘッド31と、該ダイヘッド31に一体に設けられ、紙21に塗布された直後の樹脂24の表面を均して平滑化するブレード32(平滑化部材)とを具備して概略構成されるものである。
紙21の表面に塗布される樹脂24の量は、紙21に塗布された樹脂24の平均厚さが、紙21表面の最大高さRmax よりも大きくなるような量に調節される。樹脂24の平均厚さが、紙21表面の最大高さRmax よりも大きくなるように、樹脂24を紙21に塗工しないと、紙21表面の凸部を樹脂24で完全に埋めることができなくなり、目的とする平滑性を得ることができない。紙21の表面に塗布される樹脂24の量は、紙21に塗布された樹脂24の平均厚さが、紙21表面の最大高さRmax の1.1倍以上となるような量に調節されることが好ましく、紙21に塗布された樹脂24の平均厚さが、紙21表面の最大高さRmax の1.5倍以上となるような量に調節されることが好ましい。
ブレード32としては、樹脂24との接触面33の中心線平均粗さRa (JIS B 0601−1982)が0.2μm以下であり、かつ最大高さRmax (JIS B 0601−1982)が3.0μm以下であるものが用いられる。ブレード32の樹脂24との接触面33の中心線平均粗さRa および最大高さRmax がこの範囲になければ、紙21に塗布された樹脂24の表面を平滑に均すことができず、表面の中心線平均粗さRa が0.2μm以下であり、かつ最大高さRmax が3.0μm以下である光ディスク用基板10を得ることができない。ブレード32の樹脂24との接触面33の中心線平均粗さRa は、好ましくは0.05μm以下であり、より好ましくは0.02μm以下であり、最大高さRmax は、好ましくは2.0μm以下であり、より好ましくは1.0μm以下である。
なお、ブレード32の代わりに、平滑化部材として、ドクターナイフ、金属ロール、面形成用のプラスチックフィルム、金属板、金属箔、ガラス板を用いてもよい。これら平滑化部材としては、樹脂24との接触面の中心線平均粗さRa が0.2μm以下であり、かつ最大高さRmax が3.0μm以下であるものが用いられる。
(ラミネート工程)
樹脂フィルムを紙の表面に塗布された樹脂と接着させるため、および樹脂の表面の平滑性をより高めるために、紙の表面に塗布された樹脂が固化または硬化する前に、樹脂の表面に樹脂フィルムをラミネートする。樹脂は、完全に固化または硬化していなければよいので、一部が固化または硬化していても構わない。
樹脂の表面に樹脂フィルムをラミネートする方法としては、2本のニップロールの間に樹脂が塗布された紙および樹脂フィルムを通す方法などが挙げられる。第1の樹脂フィルム層14を構成する樹脂フィルムをラミネートする際には、ニップロールとして硬度70以下のゴムロールを用いる、またはニップしない、など樹脂フィルムにかかる圧力を低く抑えることが好ましい。ラミネートする際に第1の樹脂フィルム層14を構成する樹脂フィルムに圧力をかけすぎると、紙の表面の凹凸に沿った凹凸が樹脂フィルムの表面に反映されるおそれがある。
第1の樹脂フィルム層14を構成する樹脂フィルムとしては、その表面の中心線平均粗さRa (JIS B 0601−1982)が0.2μm以下であり、かつ最大高さRmax (JIS B 0601−1982)が3.0μm以下であるものが用いられる。樹脂フィルムの表面の中心線平均粗さRa が0.2μmを超える、または最大高さRmax が3.0μmを超えた場合、光ディスクの情報の読み出し・書き込みに用いられる光ピックアップの焦点が追従できず、情報の読み出し・書き込みができなくなる。
樹脂フィルムとしては、例えば、ポリカーボネートフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム等のポリエステルフィルム、ポリエチレンフィルム等のポリオレフィンフィルム、環状ポリオレフィンフィルムなどが挙げられる。
第1の樹脂フィルム層14を構成する樹脂フィルムには、あらかじめ光ディスクの記録層が形成されていてもよい。また、第2の樹脂フィルム層15を構成する樹脂フィルムには、あらかじめ印刷が施されていてもよい。
(固化・硬化工程)
樹脂の固化または硬化は、用いられた樹脂に応じて、紫外線照射、冷却等によって行われる。
樹脂の固化または硬化後に、樹脂フィルムを剥離して、中心線平均粗さRa が0.2μm以下であり、かつ最大高さRmax が3.0μm以下である樹脂層が表面に露出した光ディスク用基板とすることもできる。
以上説明した光ディスク用基板10の製造方法にあっては、樹脂の平均厚さが、紙表面の最大高さRmax よりも大きくなるように、紙の表面に樹脂を塗布し、さらに、紙の表面に塗布された樹脂の表面を平滑化しているので、光ディスクの記録層を形成するのに必要な平滑性を有する光ディスク用基板10、具体的には、記録層が形成される第1樹脂フィルム層14の表面の中心線平均粗さRa が0.2μm以下であり、最大高さRmax が3.0μm以下である光ディスク用基板10を得ることができる。
また、光ディスク用基板10は、紙層11の両面が樹脂層および樹脂フィルム層で被覆された状態となっているので、剛性および耐湿・耐水性を有し、寸法安定性に優れ、反りが少ない。また、紙を用いた材料なので、ハサミなどでの切断が可能であり、情報保護のための破壊が容易である。また、焼却等によって容易に廃棄でき、そして、この際、環境に与える影響が少ない。
なお、本発明の光ディスク用基板は、上述の光ディスク用基板10には限定されず、例えば、図4に示すような、紙層11と、紙層11の一方の面に設けられた第1の樹脂層12と、紙層11の他方の面に設けられた第2の樹脂層13とを有し、第1の樹脂層12の表面の中心線平均粗さRa が0.2μm以下であり、最大高さRmax が3.0μm以下である光ディスク用基板40であってもよい。光ディスク用基板40は、上述の塗工工程の後、樹脂フィルムをラミネートすることなく直ちに紙の表面に塗布された樹脂を固化または硬化することにより製造することができる。
<光ディスク>
図5は、本発明の光ディスク用基板を用いた光ディスクの一例を示す概略断面図である。この光ディスク50は、光ディスク用基板10と、光ディスク用基板10の一方の面に形成された記録層51と、記録層51上に粘着層(図示略)を介して貼合された保護層52と、光ディスク用基板10の他方の面に粘着層(図示略)を介して貼合された保護層53とを有して概略構成されるものである。
<記録層>
記録層51は、情報が記録された層および/または情報を記録可能な層であり、光を照射することによって情報を記録および/または読み取りできるものである。
記録層51は、光ディスクの製造の際にあらかじめ情報を記録しておくものと、製造後に情報を記録できるものとがあり、通常、(1)光ディスクの製造時にあらかじめ情報を記録しておき、製造後には情報を記録できないもの(再生専用型);(2)光ディスクの製造時に情報を記録せず、製造後に情報を記録できるもの(追記型);(3)記録された情報を消去でき、かつ再度情報を記録することができるもの(書き換え型)の3種類に分類できる。
以下、各種類の記録層について具体的に説明する。
(再生専用型)
図6は、再生専用型の記録層の一例を示す断面図である。この記録層51は、記録層基材61と、記録層基材61表面に形成された表面に凹凸を有する情報ピット形成層62と、情報ピット形成層62の凹凸を覆う光反射層63とを有して概略構成されるものであり、記録層基材61側が光ディスク用基板10(図示略)に接し、光反射層63側が粘着層(図示略)を介して保護層52に接している。
記録層基材61は、記録層51の支持体となるものである。記録層基材61としては、通常、樹脂フィルムが用いられる。樹脂フィルムとしては、例えば、ポリカーボネートフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリエチレンフィルム、環状ポリオレフィンフィルムなどが挙げられる。
情報ピット形成層62は、表面に凹凸を有し、この凹凸によりトラックと情報ピットを表現している。情報ピット形成層62は、例えば、ウレタンアクリレートオリゴマー、ポリエステルアクリレートオリゴマー、低粘度アクリルモノマー等のオリゴマーまたはモノマーと、光開始剤との組み合わせた紫外線硬化樹脂;ウレタン変性アクリレート樹脂、アクリル変性ポリエステル樹脂等の電子線硬化樹脂、などを硬化させたものである。
光反射層63は、情報ピット形成層62の凹凸に沿って設けられ、照射された光を反射するものである。光反射層63は、例えば、真空蒸着、スパッタリング等によって形成された、アルミニウム、アルミニウム合金、銀、銀合金等の金属からなる薄膜である。
(追記型)
図7は、追記型の記録層の一例を示す断面図である。この記録層51は、記録層基材71と、記録層基材71表面に形成された表面に凹凸を有する情報トラック形成層72と、情報トラック形成層72の凹凸を覆う光反射層73と、光反射層73表面に形成された情報ピット記録層74とを有して概略構成されるものであり、記録層基材71側が光ディスク用基板10(図示略)に接し、情報ピット記録層74側が粘着層(図示略)を介して保護層52に接している。
記録層基材71は、記録層51の支持体となるものである。記録層基材71としては、例えば、上述の記録層基材61と同じ樹脂フィルムを用いることができる。
情報トラック形成層72は、表面に溝深さ50〜110nmの凹凸を有し、この凹凸によりトラックを表現している。ただし、再生専用型と異なり、情報ピットは形成されていない。情報トラック形成層72は、例えば、上述の情報ピット形成層62と同じく、紫外線硬化樹脂、電子線硬化樹脂などを硬化させたものである。
光反射層73は、情報トラック形成層72の凹凸に沿って設けられ、照射された光を反射するものである。光反射層73は、例えば、上述の光反射層63と同じく、真空蒸着、スパッタリング等によって形成された金属薄膜である。
情報ピット記録層74は、例えば、有機色素等からなる着色膜であり、情報記録用のレーザー光を照射することによって、照射部位の有機色素に分子構造の変化が生じ、物理的に変化(破壊)することによりこの部分が情報ピットとなり、情報信号が記録される。物理変化を生じた部位は光透過率が低下するため、読み取り用の光を照射すると、光反射層73からの反射光量も低下し、結果的に凹凸ピットが形成された場合と同様に情報信号が検出可能となる。
有機色素としては、例えば、フタロシアニン系色素、ナフタロシアニン系色素、ナフトキノン系色素、などが挙げられる。
(書き換え型)
図8は、書き換え型の記録層の一例を示す断面図である。この記録層51は、記録層基材81と、記録層基材81表面に形成された表面に凹凸を有する情報トラック形成層82と、情報トラック形成層82の凹凸を覆う光反射層83と、光反射層83表面に形成された情報ピット記録層84とを有して概略構成されるものであり、記録層基材81側が光ディスク用基板10(図示略)に接し、情報ピット記録層84側が粘着層を介して保護層52に接している。
記録層基材81は、記録層51の支持体となるものである。記録層基材81としては、例えば、上述の記録層基材61と同じ樹脂フィルムを用いることができる。
情報トラック形成層82は、表面に溝深さ50〜110nmの凹凸を有し、この凹凸によりトラックを表現している。ただし、再生専用型と異なり、情報ピットは形成されていない。情報トラック形成層82は、例えば、上述の情報ピット形成層62と同じく、紫外線硬化樹脂、電子線硬化樹脂などを硬化させたものである。
光反射層83は、情報トラック形成層82の凹凸に沿って設けられ、照射された光を反射するものである。光反射層83は、例えば、上述の光反射層63と同じく、真空蒸着、スパッタリング等によって形成された金属薄膜である。
情報ピット記録層84は、例えば、SiO2 膜、GeSbTe膜、SiO2 膜の3層を一組とする透明誘電体膜であり、図示例のものは、SiO2 膜91、GeSbTe膜92、SiO2 膜93、GeSbTe膜94、SiO2 膜95の順に積層した、2層構造の情報ピット記録層である。
情報ピット記録層84による情報の記録、消去および読み取りは、以下のように行われる。
レーザー光をGeSbTe膜に集光してこの膜を加熱し、ついで急冷してGeSbTe膜を多結晶化又は非結晶化して情報を記録する。そして、GeSbTe膜に影響しない程度の弱いレーザー光を照射し、多結晶化又は非結晶化したGeSbTe膜を透過して光反射層で反射した光を受光し、GeSbTe膜の結晶化の有無により情報を読み出す。他方、より低強度のレーザー光を多結晶化又は非結晶化したGeSbTe膜に集光してゆっくり加熱することにより、GeSbTe膜を結晶化して情報を消去する。この記録/消去は可逆的であり、記録を消去した後、再度別の情報を記録することができる。
SiO2 膜の代わりに、ZnS―SiO2 膜、Ta25膜、SiN膜、AlN膜を使用することもできる。また、GeSbTe膜の代わりに、AgInSbTe膜を用いることもできる。
これら各膜は、スパッタリング、真空蒸着などで形成することができる。
各膜の厚みは、およそ10〜300nmであり、層の種類、数によって適宜設定すればよい。例えば、情報ピット記録層84の各膜の厚さは、SiO2 膜(220nm)/GeSbTe膜(13nm)/SiO2 膜(25nm)/GeSbTe膜(40nm)/SiO2 膜(95nm)である。
<保護層>
保護層52は、記録層51の表面の保護して、記録層51の傷付きを防止するものである。また、保護層52は、光ディスク用基板10の吸水・吸湿を抑える役割を担うものである。
保護層52としては、光ディスクに照射された光を記録層51へ透過させる必要があることから、光透過性が高い樹脂フィルムが好ましい。
保護層52、53の厚さは、通常、0.03〜1.0mm、好ましくは0.1〜0.6mmである。
以下に本発明の実施例を示す。
本実施例における中心線平均粗さRa および最大高さRmax は、すべてJIS B 0601−1982に準拠して測定し、n=10点における測定結果の平均値とした。また、樹脂層(接着剤、ニス)の平均厚さは、ダイヤルゲージやマクロゲージにより、物理的な厚さを10点測定して、塗工前の紙、フィルムの厚さを差し引いて求めた。
[実施例1]
(紙基材の作成)
紙をすき込む際に紙の縦横比のバランスを整えることができる抄紙機にて、パルプ100%の紙料を用いて紙をすき込み、これを乾燥した後、紙の表面にカラー(顔料:カオリンクレー、バインダー:アクリルエマルジョン)を塗工し、カレンダーロールにて表面を平滑にし、厚さ0.7mmの紙基材を得た。紙基材の一方の面(以下、平滑面と記す)の中心線平均粗さRa は0.41μmであり、最大高さRmax は4.02μmであり、他方の面(以下、粗面と記す)の中心線平均粗さRa は0.54μmであり、最大高さRmax は6.26μmであった。
(印刷シートの作製)
厚さ0.18mmのポリカーボネートフィルム(三菱エンジニアリングプラスチックス(株)製、ユーピロンFE−2000)に、顔料系インキでグラビア印刷を施し、光ディスクの種類を示す表示、光ディスクに関する付加情報、装飾画像等が印刷された印刷シートを得た。
(光ディスク用基板の作製)
図2に示すような誘電過熱式のリバースロールコータ(メタリングロールの表面の中心線平均粗さRa 0.01μm、最大高さRmax 0.2μm)を用い、紙基材の平滑面(Ra :0.41μm、Rmax 4.02μm)に、120℃に加熱された湿気硬化型ウレタン系ホットメルト接着剤(積水化学工業(株)製、120℃の粘度:5000mPa・s)を平均厚さが5μmとなるように、表面を均しながら塗工し、接着剤が固化する前に厚さ0.15mmのポリカーボネートフィルム(三菱エンジニアリングプラスチックス(株)製、ユーピロンFE−2000、Ra :0.01μm、Rmax 0.4μm)をラミネートし、樹脂フィルム層(平滑面)とした。同様に、紙基材の粗面(Ra :0.54μm、Rmax 6.26μm)に、120℃に加熱された上記湿気硬化型ウレタン系ホットメルト接着剤を平均厚さが4μmとなるように塗工し、接着剤が固化する前に上記印刷シートをラミネートした。接着剤を硬化させて、光ディスク用基板を得た。
(打ち抜き)
ついで、円盤状刃型で光ディスク用基板を直径12cmのディスク状に打ち抜いた。
ディスク状に打ち抜いた光ディスク用基板の樹脂フィルム層(平滑面)の表面の中心線平均粗さRa は0.05μmであり、最大高さRmax は1.82μmであった。
(記録層の作製)
ドーナツ状に(内径22mm、外径119mm)に打ち抜いた紫外線硬化型樹脂フィルムを、ゴムパッドで圧着することにより光ディスク基板の樹脂フィルム層(平滑面)上に貼り合わせた後、紫外線硬化型樹脂フィルムに、ROMの信号が入ったスタンパを圧着し、紫外線を照射して硬化させ、ピットとなる凹凸を転写した。その上に、厚さ20nmの銀合金をスパッタすることで反射膜を形成し、記録層とした。
さらにその上に、保護層として、厚さ80μmのポリカーボネートフィルムに厚さ20μmの粘着剤があらかじめラミネートされたものを、紫外線硬化樹脂フィルムと同様の方法で貼り合わせ、光ディスクを得た。ROM信号の変調方式は1−7変調を用い、トラックピッチ0.32μm、線密度は11.75nm/bitとした。
(ディスクの評価)
得られた光ディスクについて、ドライブ装置(パルステック工業(株)製、DDU−1000)を用いて再生(波長λ:405nm,NA0.85)を行った。このときの焦点深度d(um)は±λ/(2(NA)^2)で与えられ、±0.28umとなる。線速度4.92m/s、フォーカスサーボのカットオフ周波数3.2kHzとしたときのフォーカスエラー量を測定したところ、エラーの最大値は焦点深度以下であり、安定に再生が可能であった。以降、エラー量が焦点深度を超えないものを合格とした。また、得られた光ディスクはハサミで容易に切断することができた。
[実施例2]
(紙基材の作成)
実施例1と同様にして、厚さ1.0mmの紙基材を得た。紙基材の平滑面の中心線平均粗さRa は0.52μmであり、最大高さRmax は5.18μmであり、粗面の中心線平均粗さRa は0.69μmであり、最大高さRmax は7.64μmであった。
(光ディスク用基板の作製)
図3に示すようなブレード付きダイコータ(ブレードの樹脂への接触面の中心線平均粗さRa 0.05μm、最大高さRmax 2.0μm)を用い、紙基材の平滑面(Ra :0.52μm、Rmax 5.18μm)に、120℃に加熱された紫外線硬化型エポキシ系ホットメルトニス(積水化学工業(株)製、120℃の粘度:17000mPa・s)を平均厚さが10μmとなるように、ブレードで表面を均しながら塗工し、ニスが硬化する前に厚さ12μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(東洋紡(株)製、Ra :0.03μm、Rmax 1.5μm)をラミネートし、紫外線を照射してニスを硬化させた後、ポリエチレンテレフタレートフィルムを剥がし、樹脂層(平滑面)とした。同様に、紙基材の粗面(Ra :0.69μm、Rmax 7.64μm)に、120℃に加熱された上記紫外線硬化型エポキシ系ホットメルトニスを平均厚さが5μmとなるように塗工し、ニスが硬化する前に上記ポリエチレンテレフタレートフィルムをラミネートし、紫外線を照射してニスを硬化させた後、ポリエチレンテレフタレートフィルムを剥がし、樹脂層(粗面)とし、光ディスク用基板を得た。
(打ち抜き)
ついで、円盤状刃型で光ディスク用基板を直径12cmのディスク状に打ち抜いた。
ディスク状に打ち抜いた光ディスク用基板の樹脂層(平滑面)の表面の中心線平均粗さRa は0.07μmであり、最大高さRmax は2.2μmであった。
(記録層の作製、評価)
実施例1と同様にして、記録層および保護層を形成して光ディスクを得た。
得られた光ディスクについて、実施例1と同様にして再生を行ったところ、安定に再生が可能であった。また、得られた光ディスクはハサミで容易に切断することができた。
[実施例3]
(紙基材の作成)
実施例1と同様にして、厚さ0.5mmの紙基材を得た。紙基材の平滑面の中心線平均粗さRa は2.4μmであり、最大高さRmax は25μmであり、粗面の中心線平均粗さRa は3.1μmであり、最大高さRmax は33μmであった。
この紙基材を酢酸ビニル系の接着剤で貼り合わせ、厚さ1.0mmの紙基材を得た。紙基材の両面の中心線平均粗さRa は2.7μmであり、最大高さRmax は28μmであった。
(記録層シートの作製)
銅メッキを施したロールにトラックおよび情報ピットに対応した凹凸を転写し、さらにこの上からクロムメッキを施して転写版とした。
厚さ50μmのポリエチレンテレフタレートフィルムに紫外線硬化樹脂をダイコートにて厚さが0.1mmとなるようにコーティングし、その表面に、転写型を押し付けて凹凸を紫外線硬化樹脂表面に転写した。
ついで、紫外線硬化樹脂に紫外線を照射し、紫外線硬化樹脂を硬化させてトラックおよび情報ピットを形成した。
ついで、トラック上に、アルミニウムを真空蒸着して、厚さ60nmの光反射層を形成し、再生専用型の記録層シートを得た。
(印刷シートの作製)
厚さ50μmのポリエチレンテレフタレート製マットフィルム(東洋紡(株)製)に、顔料系インキでグラビア印刷を施し、光ディスクの種類を示す表示、光ディスクに関する付加情報、装飾画像等が印刷された印刷シートを得た。
(光ディスク用基板の作製)
実施例1で用いた誘電過熱式のリバースロールコータを用い、紙基材の片面に、80℃に加熱された湿気硬化型ウレタン系接着剤(東洋モートン(株)製、AD−N290、80℃の粘度:2600mPa・s)を平均厚さが35μmとなるように、表面を均しながら塗工し、接着剤が固化する前に上記記録層シートをラミネートした。同様に、紙基材の裏面に、80℃に加熱された上記湿気硬化型ウレタン系接着剤を平均厚さが6μmとなるように塗工し、接着剤が固化する前に上記印刷シートをラミネートした。接着剤を硬化させて、光ディスク用基板を得た。
(打ち抜き)
ついで、円盤状刃型で光ディスク用基板を直径12cmのディスク状に打ち抜き、光ディスクを得た。
ディスク状に打ち抜いた光ディスクの記録層を剥がし、樹脂層(接着剤)を露出させた。樹脂層の表面の中心線平均粗さRa は0.19μmであり、最大高さRmax は2.82μmであった。
(評価)
得られた光ディスクについて、実施例1と同様にして再生を行ったところ、安定に再生が可能であった。また、得られた光ディスクはハサミで容易に切断することができた。
[比較例1]
(光ディスク用基板の作製)
実施例1で用いたリバースロールコータを用い、実施例1の紙基材の平滑面(Ra :0.41μm、Rmax 4.02μm)に、120℃に加熱された湿気硬化型ウレタン系ホットメルト接着剤(積水化学工業(株)製、120℃の粘度:5000mPa・s)を平均厚さが3μmとなるように塗工し、接着剤が硬化する前に厚さ0.18mmのポリカーボネートフィルム(三菱エンジニアリングプラスチックス(株)製、ユーピロンFE−2000)をラミネートし、樹脂フィルム層(平滑面)とした。同様に、紙基材の粗面(Ra :0.54μm、Rmax 6.26μm)に、120℃に加熱された上記湿気硬化型ウレタン系ホットメルト接着剤を平均厚さが4μmとなるように塗工し、接着剤が硬化する前に実施例1の印刷シートをラミネートした。接着剤を硬化させて、光ディスク用基板を得た。
(打ち抜き)
ついで、円盤状刃型で光ディスク用基板を直径12cmのディスク状に打ち抜いた。
ディスク状に打ち抜いた光ディスク用基板の樹脂フィルム層(平滑面)の表面の中心線平均粗さRa は0.28μmであり、最大高さRmax は6.34μmであった。
(記録層の作製、評価)
実施例1と同様にして、記録層および保護層を形成して光ディスクを得た。
得られた光ディスクについて、実施例1と同様にして再生を行ったところ、エラー量が焦点深度を超え、安定に再生できなかった。
[実施例4〜11、比較例2〜7]
樹脂フィルム層(平滑面)側の樹脂層(接着剤)の平均厚さ、および紙基材を表1に示すように変更した以外は、実施例1と同様にして、実施例4〜10、比較例2〜6の光ディスク用基板を得た。得られた光ディスク用基板の樹脂フィルム層(平滑面)の表面の中心線平均粗さRa 、最大高さRmax を表1に示す。
(記録層の作製、評価)
実施例1と同様にして、記録層および保護層を形成して光ディスクを得た。
得られた光ディスクについて、実施例1と同様にして再生を行った。結果を表1に示す。表中、○は安定して再生できたものを示し、×は安定して再生できなかったものを示す。
Figure 2006114171
本発明の光ディスク用基板を用いることによって、廃棄時の情報保護のために容易に切断、剥離等により破壊でき、また、反射層や記録層を基板から分離しやすく、反射層や記録層を分別回収でき、さらに、分離された基板を焼却、土中埋設等で廃棄でき、この際、環境に対する影響が少ない光ディスクを得ることができる。
本発明の光ディスク用基板の一例を示す断面図である。 本発明における塗工工程で使用されるコータの一例を示す概略図である。 本発明における塗工工程で使用されるコータの他の例を示す概略図である。 本発明の光ディスク用基板の他の例を示す断面図である。 本発明の光ディスク用基板を用いた光ディスクの一例を示す概略断面図である。 光ディスクの記録層の一例を示す概略断面図である。 光ディスクの記録層の他の例を示す概略断面図である。 光ディスクの記録層の他の例を示す概略断面図である。
符号の説明
10 光ディスク用基板
11 紙層
12 第1の樹脂層
13 第2の樹脂層
14 第1の樹脂フィルム層
15 第2の樹脂フィルム層
21 紙
23 アプリケータロール(塗工ロール)
25 メタリングロール(調量ロール)
32 ブレード(平滑化部材)
33 樹脂との接触面
40 光ディスク用基板

Claims (8)

  1. 紙層と、紙層の両面に設けられた樹脂層とを有し、
    少なくとも一方の樹脂層の平均厚さが、紙層表面の最大高さRmax よりも大きく、
    かつ該樹脂層の表面の中心線平均粗さRa が0.2μm以下であり、かつ最大高さRmax が3.0μm以下であることを特徴とする光ディスク用基板。
  2. 紙層と、紙層の両面に設けられた樹脂層と、樹脂層表面に設けられた樹脂フィルム層とを有し、
    少なくとも一方の樹脂層の平均厚さが、紙層表面の最大高さRmax よりも大きく、
    かつ該樹脂層の表面に設けられた樹脂フィルム層の表面の中心線平均粗さRa が0.2μm以下であり、かつ最大高さRmax が3.0μm以下であることを特徴とする光ディスク用基板。
  3. 紙層の樹脂層との界面である表面の中心線平均粗さRa が1.0μm以下であり、最大高さRmax が10μm以下であることを特徴とする請求項1または請求項2記載の光ディスク用基板。
  4. 樹脂の平均厚さが、紙表面の最大高さRmax よりも大きくなるように、紙の表面に樹脂を塗布し、樹脂との接触面の中心線平均粗さRa が0.2μm以下であり、最大高さRmax が3.0μm以下である平滑化部材を、紙の表面に塗布された樹脂の表面に接触させる塗工工程と、
    塗工工程後に樹脂を固化または硬化させる固化・硬化工程と
    を有することを特徴とする光ディスク用基板の製造方法。
  5. 表面の中心線平均粗さRa が0.2μm以下であり、最大高さRmax が3.0μm以下である調量ロールによって、紙に転写後の樹脂の平均厚さが、紙表面の最大高さRmax よりも大きくなるように樹脂を塗工ロールに付着させ、塗工ロールの回転方向とは逆方向に進行する紙の表面に塗工ロールに付着した樹脂を転写する塗工工程と、
    塗工工程後に樹脂を固化または硬化させる固化・硬化工程と
    を有することを特徴とする光ディスク用基板の製造方法。
  6. 塗工工程時の樹脂の粘度が、100mPa・s〜20000mPa・sであることを特徴とする請求項4または請求項5記載の光ディスク用基板の製造方法。
  7. 樹脂として、反応硬化型樹脂を用いることを特徴とする請求項4ないし6いずれか一項に記載の光ディスク用基板の製造方法。
  8. 塗工工程と固化・硬化工程との間に、表面の中心線平均粗さRa が0.2μm以下であり、かつ最大高さRmax が3.0μm以下である樹脂フィルムを、紙の表面に塗布された樹脂の表面にラミネートするラミネート工程をさらに有することを特徴とする請求項4ないし7いずれか一項に記載の光ディスク用基板の製造方法。
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