JP2006112754A - 熱分解残渣の冷却装置 - Google Patents

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芳行 崎山
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Abstract


【課題】 ごみ焼却炉より排出される高温の熱分解残留物を速やかに冷却する小型の装置を提供する。
【解決手段】外面に冷却ジャケット7を有する横向きに固定された円筒状の胴体5と、その内部に回転自在に支持された冷却スクリュー軸6と、胴体5の一端に開口された供給口10と、他端に開口された排出口11と、供給口10の上方に延長して設けられた被処理物の堆積量を調節するための被処理物の一時的滞留部分12を有しており、前記スクリュー軸は、円筒体とスパイラルフィンより構成され、このスパイラルフィンが前記胴体の内面に接近するように延長され、このスクリュー軸の回転に伴なって被処理物を胴体の内部を充満した状態で移送するように構成したごみ焼却装置の熱分解残渣の冷却装置。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ごみ焼却施設の熱分解ドラムから排出された高温の熱分解残渣を急速に冷却して再反応を防止する熱分解残渣の冷却装置の改良に関する。
都市ごみなどの一般廃棄物や家庭やオフイスなどから排出される大型の都市ごみや工場などから排出される産業廃棄物は、ごみ焼却施設で処理されることが多い。
このごみ焼却施設を構成する加熱処理装置の一例を説明すると、廃棄物を受入れて低酸素雰囲気で加熱処理して乾留ガスと熱分解残留物とを発生させる熱分解反応器と、この熱分解反応器内で発生した乾留ガスと熱分解残留物とを分離する排出装置と、この分離された熱分解残留物を冷却する装置と、この冷却装置で冷却された熱分解カーボンなどの燃焼性成分と、小石や砂や金属小片などの非燃焼成分とに分離する分離装置と、この分離装置で分離されたカーボンなどの燃焼成分と前記排出装置で分離された乾留ガスとを合わせて燃焼させる燃焼器などで主体部分が構成されている(例えば、特許文献1参照)。
前記ごみ焼却施設における第1工程は、被処理物であるごみを、低酸素雰囲気で高温に加熱されている熱分解反応器に供給し、その反応器内で例えば、300℃〜600℃、通常は450℃程度の高温で加熱することによってごみを加熱乾留し、乾留ガスと不揮発性成分である熱分解残留物とに分離するものである。従って、この熱分解反応器からその端部に接続されている排出装置内に排出された熱分解残留物は乾留ガスと分離され(第2工程)、この乾留ガスは燃焼器に導かれる。前記熱分解残留物は、450℃程度あるいはそれ以上の高温のものであり、これがそのまま大気中に排出されると大気中の酸素と結合してダイオキシン類を再合成する欠点がある。そこで、冷却装置に導いて再反応温度以下、好ましくは80℃以下に速やかに冷却する必要がある。
ところで、前記熱分解反応器内で高温処理されて発生した熱分解残留物のうち、燃焼性成分は主としてカーボンであり、それは熱源として有用なものであり、非燃焼性成分である金属片や陶器や小石なと分離しなければならない。つまり、高温のカーボンをそのまま排出すると空気に触れて酸化反応を起こしたり燃焼したりするため、低酸素雰囲気中で冷却することが前提となる。
前記熱分解残留物のうち可燃分は、約400〜450℃程度の高温のカーボンなどの粒状物からなる燃焼性成分であり、これを冷却装置によって空気に接触しても反応しない低温に(約80℃以下、好ましくは30℃程度)に冷却する必要があるが、この冷却装置として例えば、特許文献2に記載された装置が提案されている。
特開昭64−49816号公報 特許第3537968号公報
例えば、熱分解反応器より排出された400〜450℃の熱分解残留物を約30℃程度まで1台の冷却装置で急速に冷却するためには、かなりの熱量を短時間に放出させる必要がある。そのため、前記特許文献2に記載された冷却装置は、一端に熱分解残渣物の入口部を有し他端に出口部を有して回転駆動される円筒状の胴体と、この円筒状の胴体の外表面も冷却水により冷却して胴体内から排出される熱分解残渣を80℃以下に冷却する冷却手段を設け、前記胴体は低酸素雰囲気に保持され、前記熱分解残留物の入口部及び出口部に、前記熱分解残留物自体を遮断部材として、胴体の内外の雰囲気を遮断するマテリアルシール構造を有する搬送装置を設けて構成されている。
図9に、前記特許文献2に記載された熱分解残渣の冷却装置の主要部の概要を示しているが、この冷却装置80は、例えば、直径が約2m、長さが約10mの大型の円筒体からなる冷却ドラム81を回転可能に支持している。更に、その前部に入口スクリュー82を、その後部に連結管83を介して出口スクリュー84をぞれぞれ接続している。そして前記入口スクリュー82の端部に接続された連結管85を介して排出装置86の下部の排出口が接続されており、図示しない熱分解反応器より排出される熱分解残留物Aはこの排出装置86内に排出されると共に乾留ガスは分離されて図示しない燃焼器に導かれ、残りの熱分解残留物Aが入口スクリュー82を介して冷却ドラム81に逐次供給されるようになっている。
前記冷却ドラム81は、ロータリーキルン型で、胴体の周面に設けられたレールをローラで支持して駆動されるようになっている。また、内面の周囲には被処理物である熱分解残留物Aを冷却ドラムの回転に伴なって逐次持ち上げられ、落下しながら搬送するためのスパイラルフィン87が胴体の内面に沿って形成されている。この冷却ドラム81の上方には、冷却水wを噴出する冷却水スプレーノズル90と、下方に冷却水受槽91が設けられ、前記冷却水スプレーノズル90より噴出され、冷却ドラム81の外周面を濡らしながら冷却した冷却水は、冷却水受槽91に収容される。この冷却水受槽91に収容された温かくなった冷却水は、冷却水貯留槽92内に収容され、必要に応じて温度調整された後、冷却水循環ポンプ93で加圧されて再び前記冷却水スプレーノズル90より冷却ドラム81の表面に散布されるようになっている。
(装置の大型化)
ところで、前記のように冷却ドラム81の外形を2m、その長さを10mとすると、冷却ドラム入り口スクリュー82と出口スクリュー84を含んだ全長は約18〜20mにもなる。また、冷却ドラム81の下方に配置された冷却水受槽91の幅と、作業通路を含んだ設置幅は約6〜10mにもなり、装置全体として大型化する欠点があった。
前記のように大型の冷却ドラム81を使用することの必要性は、第1に熱分解残留物Aの冷却面積をなるべく広くしたいこと、第2に内部に収容される熱分解残留物Aの詰まりをなるべく少なくすること、更に可動物を冷却ドラム81の内部に配置しない意味からである。しかし、このように冷却ドラム81を大型のものとすると、その内部に熱分解残留物Aが収容されている状態でも殆んど空間Sが占めていることになる。
〔特記事項(1)の追加〕
(壁面に層状に形成される熱分解残渣)
このように冷却ドラム81を回転させながらその壁面の周囲に薄く熱分解残留物Aの層を堆積形成して冷却する方法は、当然、冷却ドラム81に対して熱分解残留物Aの接触する圧力が殆ど発生しなく、しかもスクリューなどの押しこみ手段がないことから、冷却面に接触する熱分解残渣Aの層の中での交代作用がなく、従って、冷却効率が極めて悪いという問題がある。
(運転上の制約)
また、冷却ドラム81の内部を減圧状態に保持すると、空気が侵入して高温の熱分解残留物と接触して反応することになるから、これを防止するために冷却ドラム81の前後をシールする必要がある。従って、冷却ドラム入口スクリュー82と熱分解反応器に接続されている排出装置86との間に連結部85(連結筒)を配置し、また、熱分解ドラム81の出口側と冷却ドラム出口スクリュー84との間に連結筒83をそれぞれ配置して両連結部85、83に高温の熱分解残留物haと、冷却ドラム81内で冷却された熱分解残留物caの充填層を形成し、これらの充填層をマテリアルシール部材として使用しているのである。
(熱分解残渣による断熱作用)
別の問題は、冷却ドラム81内に高温の熱分解残留物Aを供給し、このドラム81の回転と共にスパイラルフィン87でこの熱分解残留物Aを掬い上げ、自然に落下させながら逐次移送すると、この熱分解残留物Aは、このドラム81とスパイラルフィン87に次第に付着してその厚みを増し、この付着状態になると熱分解残留物Aの円滑な移送が妨げられる傾向がある。
そしてこのように熱分解残留物Aの冷却ドラム81内の移送が円滑に行なわれなくなると、ドラム81の内面に熱分解残留物Aの層による一種の「断熱層」が形成される。一旦これが発生すると次第に成長し、しかもこれが硬化する。当然のことであるが、この断熱層は、熱分解残留物Aが持つ熱量を冷却水w側に移動させる際の大きな障害となるものであり、従って、回転ドラム81の外形寸法に比較して冷却能力が低く、その結果として装置を大型化せざるを得ないことになる。
(清掃の困難性)
また、熱分解残留物Aは冷却ドラム81の内面やスパイラルフィン87、特に、両者の接合点の部分に強固に付着する傾向がある。そのために、定期的にこの冷却装置80を停止させ、その内部に作業員が入り、冷却ドラム81内に付着ないし固着している熱分解残留物Aを剥離、脱落させる清掃作業が必要となる。
この清掃作業は装置を停止させた状態でかなりの時間放熱させたとしても未だ高温の熱気を持つ塵埃が飛散している極めて悪質な雰囲気において行なわれる。その上、その作業姿勢も下向き・前向き・上向きの色々を姿勢をとることから、極めて作業効率も悪く、しかも面積が広い上に作業位置が色々であるから、メンテナンス作業にかなりの費用を必要とするという問題がある。
本発明は、前記従来の熱分解残留物の冷却装置の本質的な欠点を解消するために得られたものであって、その目的とするところは次の通りである。
1)胴体の内部に熱分解残留物を充満状態で移送することによって冷却効率を向上させ、その結果として胴体をスリム化させ、装置全体としてコンパクト化できる装置を提供する。
2)胴体の内部の清掃作業を殆ど必要としない装置を提供する。
3)メンテナンス性に優れた装置を提供する。
前記目的を達成するための本発明に係るごみ焼却装置の熱分解残留物を冷却する装置は、外面に冷却ジャケットを有する横向き、かつ、回転しない状態で支持された円筒状の胴体と、その内部に回転自在に支持されたスクリュー軸と、前記胴体の一端に開口された供給口と、他端に開口された排出口と、前記供給口の上方に延長して設けられた被処理物の堆積量を調節するための被処理物の一時的滞留部分を有しており、前記スクリュー軸は、円筒体と、スパイラルフィンにより構成され、このスパイラルフィンは前記胴体の内面に接近するように延長され、このスクリュー軸の回転に伴なって前記供給口より供給された被処理物を、胴体の内部に実質的に充満させながら移送するように構成したことを特徴としている。
本発明の冷却装置で冷却する「熱分解残留物」は、熱分解反応器において廃棄物を300℃〜600℃に加熱して熱分解し、乾留ガスと熱分解残留物とに分離し、次いでこの熱分解残留物を燃焼性成分と不燃焼性成分とに分離し、更に可燃性成分の多くを占めている熱分解カーボンと前記乾留ガスとを燃焼器で燃焼させる、ごみ処理施設から発生するものである。
熱分解反応器より排出されたばかりの熱分解残留物は400℃ないし450℃の高温の状態にあり、しかも、大気と接触させると簡単にダイオキシン類を再合成する性質をもっており、これを防止するために速やかに30℃程度まで冷却する必要があるのである。
本発明に係る熱分解残渣の冷却装置は、回転しないように支持された胴体と、その内部で回転するスクリュー軸とからなり、このスクリュー軸を回転させながら熱分解残留物を押圧状態で移送させるので、このスクリュー軸の回転により、熱分解反応器側から供給された高温の熱分解残渣をスパイラルフィンにより、胴体の内周面に押広げ、充満させながら、押圧して移送することができる。
その結果、胴体側へこの熱分解残渣の持つ熱量を胴体側に移動させ、熱交換することになる(熱分解残渣の攪拌と押圧効果)。
しかも、このスクリュー軸を構成するスパイラルフィンと熱分解残留物とは、胴体と熱分解残留物との間の摩擦力により熱分解残渣の移動を阻止するように作用するが、スパイラルフィンで熱分解残留物をフィンの回転に伴なって押圧して前進させるので、このスパイラルフィンに常時、相対的な摺接運動をすることになる(スパイラルフィンへの熱分解残渣の付着防止効果)。
従って、熱分解残渣の堆積状態に変化(崩したり、固めたり)を与えながら胴体の内壁面に接触させながら移送するので、高温の熱分解残渣の持つ熱量を効率的に水冷ジャケットで冷却されている胴体側へ伝達することができ、熱交換性能の極めて良好な冷却装置を提供することができる。
本発明に係る装置は、熱分解残留物を冷却されている胴体に押し付け、摩擦を与えながら移送するので、熱交換性能が一段と向上することから、図9に示すような回転ドラム式の冷却装置に比較して胴体の直径を著しく縮小させることができ、それにより冷却装置全体を小型化することができ、設置面積を大幅に縮小できる。
実施例に示すように、2本の胴体をコ字形に連結した装置の場合は胴体の全長を半分にして冷却装置全体をコンパクト化できる。
更に、胴体と共にスクリュー軸も小型化できることから、このスクリュー軸を胴体から引き出して点検整備したり、装置を調整するなどのメンテナンス作業も簡単になるという特徴を持っている。
前記のように本発明にかかる装置は、冷却性能の向上するので、回転ドラム式に比較して胴体の直径が小さくなり、処理量によっては1段(1本の)冷却装置で、優れた冷却効果を与えることが可能である。
本発明に係る冷却装置は、1本の胴体で構成した単胴式の冷却装置でも十分に冷却効果がある。更に、2段式の装置に構成することにより装置全体をコンパクト化できる特徴があることから、この実施例においてはこれについて説明する。
図1は、短い胴体を使用した冷却効率に優れた上下2段型の熱分解残留物A(被処理物:例えば、特許文献2の中に記載されている廃棄物処理装置から発生した残留物)の冷却装置の概略図である。この実施例における冷却装置1は、第1の冷却機2の下方に第2の冷却機3を配置し、これらの間を縦型の連通部4でコ字形に連結しており、装置の全長が短縮した縦型のものを示している。
この冷却機2、3は、円筒状の胴体5と、この胴体5を貫通して支持された冷却スクリュー軸6と、胴体5の周囲を包んで形成された冷却ジャケット7と、前記冷却スクリュー軸6を可変的に駆動する駆動装置8、8aで構成されている。
前記冷却機2、3の胴体5の前後には、上下方向に開口された高温(約400℃〜480℃)の被処理物Aの供給口10と、冷却され、あるいは冷却途中の被処理物の排出口11とが設けられている。そして第1の冷却機2の供給口10には連結筒12を介して図示しない熱分解反応器の排出端である排出装置13(図9において図番86に相当する)が接続されている。
冷却機2の胴体5の前部の供給口10に連結した連結筒12と、後部の排出口11に連結した連結筒4は、被処理物の充填部ないし一時的滞留部を構成しており、この連結筒12,4の上下の位置には被処理物の上面の位置を検知し、その信号により冷却スクリュー軸6の回転速度を調整するための高位置レベル計Hと低位置レベル計Lとが設けられている。
通常運転においては両レベル計H、Lの間に被処理物Aのレベルが保持されるように送給量を制御しながら被処理物Aが冷却機2、3に供給され、胴体5の内部を被処理物Aが胴体2の内部を充満状態で、緩速(例えば、胴体2の1本の滞留時間が1時間、2本で2時間の割合)で回転する冷却スクリュー軸6により搬送されるように制御される。
2台の冷却機2、3の冷却ジャケット7には、配管15より所定の温度(例えば27℃程度)に調節された冷却水wが被処理物の排出側に位置する供給口7aより供給され、胴体5の周囲を周回して冷却しながら高温の被処理物Aの供給側に流れて排出口7bより排出されて配管16を経由して冷却水貯留槽(図9の番号92)に還流するようになっている。
なお、第1の冷却機2の供給口10に供給される被処理物Aの温度は、400℃〜480℃で、この冷却機2で冷却された後の被処理物Aの温度は200℃程度であり、第2の冷却機3で冷却された後に排出口10より排出される被処理物aの温度は約30℃程度の低温になっている(図1)。
次に、本発明に係る被処理物A、即ち、ごみの加熱処理装置より排出される加熱分解残留物の冷却装置を構成する冷却機の詳細を説明する。
図2(図1と逆向きに描かれている)は、冷却機2(3)の正断面図、図3は同平面であって、円筒状の胴体5(直径が800mm、長さが10m程度)の一方の端部には上向きに開口された供給口10が、他方の端部には下向きに開口された排出口11がそれぞれ設けられ、この胴体5の断面方向の中央部には冷却スクリュー軸6が貫通して支持されている。そしてこの冷却スクリュー軸6はモーター16と変速機17を有する駆動装置18により、被処理物(熱分解残留物A)の温度や性状に応じた所定の回転速度(低速)で駆動されるようになっている。
前記胴体5はフレーム22上に受座23を介して支持され、更に冷却スクリュー軸6の前後は支持体24、24a上に固定されている軸受25、25aによって支持され、その両端の配管26、26aより冷却水が供給・排出されるようになっている。
図4は冷却スクリュー軸6の一部を切開して示す正面図であって、このスクリュー軸6は内管50と、この内管50の上にスパイラル状に配置された仕切り部材51(棒状材からなる仕切り壁)を介して外管52で二重構造のジャケット付の中空軸が構成され、その外管52の表面にスパイラルフィン53が溶接により固定されている。
また、別の部分のスパイラルフィン54は、固定部54a上に、耐熱性と耐摩耗性の材料からなるフィン部材54bが溶接により固定されている。このフィン部材54bは胴体5に設けられた供給口11の近傍に存在する部分で、高温(400℃〜480℃)の被処理物と接触することから摩耗の激しいものであり、所定の稼働時間により交換して被処理物に対するスパイラルフィン54の食い込みが良く、これの搬送を円滑にできるようにしたものである。
また、図5は冷却スクリュー軸6の一部を示す正面図であって、固定部材54aを介してフィン部材54b(少し幅の狭いもの)が固定された構造の部分と、交換をしない形式のスパイラルフィン53(所定の幅のもの)が固定された部分とがある。
図6は、別の形式の冷却機2(3)の主要部を示すもので、胴体5の中間部は基礎台19の上に支持機構27により支持され、供給口10側は別の基礎台(図示せず)に固定されている。また、前記基礎台とは別に台座28が設けてあり、この台座28上に設けたレール29上に移動台30を案内するようにしており、この移動台30によって前記冷却スクリュー軸6を胴体5に沿ってその長手方向に移動させて引き抜くことができるようになっている。
この移動台30に軸受25、25aが固定され、これらによって冷却スクリュー軸6の一端が支持されており、前記のように冷却スクリュー軸6を胴体5より引出し、そのスパイラルフィンの点検や修理や交換、あるいはこのスクリュー軸6の全面的な調整や清掃などを簡単にできるように構成している。
図7は、図6に示した冷却機1の右側面図であって、台座28(床構造)と階段28aと28bにより作業床を形成し、前記台座28上に配置された2本のレール29,29上に移動台30を支持し、この移動台30上に図6に示した軸受25、25aを配置している。
前記構成の冷却機2(3)の場合、横型の胴体5に対して冷却スクリュー軸6を簡単に抜き出すことができることから、この冷却スクリュー軸6などの清掃や修理あるいは調整を簡単に実施することができる。
前記本発明の実施例においては、冷却ジャケット7で取り巻いた胴体5と、二重構造の冷却スクリュー軸6を冷却ジャケットを形成しており、胴体5の内面と冷却スクリュー軸6の表面の両者で放熱されることから、被処理物(熱分解残留物A)の持つ熱量を早期に冷却水wを通じて放出することができる。
また、冷却スクリュー軸6と胴体5との間の円筒状の空間を被処理物の通路としていることから、ごみ処理施設の主要部である熱分解反応器より排出される高温の熱分解残留物Aを効率良く、ダイオキシン汚染物質がごみの場合は、このダイオキシン類の再合成が発生しない温度に速やかに冷却することができる。
図8は図1に示した装置の変形例であって、比較的広い面積の場所に設置できる形式のものであるが、作用効果は前記の通りである。
また、従来の冷却装置の場合は、回転ドラムが大型である上に、熱伝達性に劣ることから、大量の冷却水を使用し、これを循環使用する装置も大がかりとなったが、本発明の装置によると、この問題も解消することができる。
(まとめ)
本発明に係るごみ焼却装置の熱分解残渣の冷却装置は、回転しないように支持された胴体と、その内部で回転するスクリュー軸とからなり、このスクリュー軸を回転させながら熱分解残留物を押圧状態で移送するので、このスクリュー軸の回転により、熱分解反応器側から供給された高温の熱分解残渣をスパイラルフィンにより、胴体の内周面に押広げ、充満させながら、押圧して移送することができる。
その結果、胴体側へこの熱分解残渣の持つ熱量を胴体側に移動させ、熱交換することになる。しかも、このスクリュー軸を構成するスパイラルフィンと熱分解残留物とは、胴体と熱分解残留物との間の摩擦力により熱分解残渣に制止するように作用する。これに対してスパイラルフィンで熱分解残留物をフィンの回転に伴なって押圧して前進させるので、このスパイラルフィンに常時、相対的な摺接運動をすることになる。
従って、熱分解残渣の堆積状態に変化(崩したり、固めたり)を与えながら胴体の内壁面に接触させながら移送するので、高温の熱分解残渣の持つ熱量を効率的に水冷ジャケットで冷却されている胴体側へ伝達させて効率的に冷却することができるのである。
コンパクト化された2段式に熱分解残留物の冷却装置の概略図である。 冷却装置を構成する冷却機の正断面図である。 図2の冷却機の平面図である。 冷却スクリュー軸の構成を示す正面図である。 冷却スクリュー軸のフィン構造を示す正面図である。 冷却スクリュー軸を胴体より引き抜く装置の正面図である。 図6の装置の右側面図である。 図1に示した熱分解残留物冷却装置の変形例である。 従来の回転ドラム式の冷却装置の構成図である。
符号の説明
1 冷却装置 2 第1の冷却機 3 第2の冷却機
4 連結筒 5 胴体 6 冷却スクリュー軸
7 冷却ジャケット 8 駆動装置 10 供給口
12 連結筒 13 排出装置 15 配管
19 基礎台 21 支持フレーム 23 受台
24,24a 支持体 25、25a 軸受 27 支持機構
28 台座 29 レール 30 移動台

Claims (6)

  1. 外面に冷却ジャケットを有する横向き、かつ、回転しない状態で支持された円筒状の胴体と、
    その胴体の内部に回転自在に支持されたスクリュー軸と、前記胴体の一端に開口された供給口と、他端に開口された排出口と、前記供給口の上方に延長して設けられた被処理物の堆積量を調節するための被処理物の一時的滞留部分を有しており、前記スクリュー軸は、円筒体と、その周囲に配置されたスパイラルフィンにより構成され、このスパイラルフィンは前記胴体の内面に接近するように延長されており、このスクリュー軸の回転に伴なって前記供給口より供給された被処理物を、排出口に向けて胴体の内部に充満状態で移送するように構成したことを特徴とする、ごみ焼却装置の熱分解残渣の冷却装置。
  2. 前記円筒体は、その表面に金属帯板からなるスパイラルフィンが設けられていることを特徴とする請求項1記載のごみ焼却装置の熱分解残渣の冷却装置。
  3. 前記スクリュー軸は、外部円筒と内部円筒からなる二重円筒で構成され、両円筒の間の空間部をスパイラル状の仕切り壁で仕切り、両円筒の間の空間部の一方から他方に冷却水を案内して冷却する冷却水ジャケットを構成していることを特徴とする請求項1あるいは2記載のごみ焼却装置の熱分解残渣の冷却装置。
  4. 前記供給口に接続された被処理物の一時的滞留部分に、上下方向に間隔を置いて被処理物の堆積量を検知するセンサーが設けられており、このセンサーの信号により前記スクリュー軸の回転数を制御するように構成したことを特徴とする請求項1ないし3の何れかに記載のごみ焼却装置から排出された熱分解残渣の冷却装置。
  5. 前記スクリュー軸は、円筒体とその周囲に配置されたスパイラルフィンより形成され、このスパイラルフィンの一部は前記円筒体に植設された基礎部と、この基礎部に固定されたスパイラルフィン部とからなり、このスパイラルフィン部は交換可能に構成されていることを特徴とする請求項1ないし4の何れかに記載のごみ焼却装置から排出された熱分解残渣の冷却装置。
  6. 前記胴部を2本1組とし、一方の胴部の端部に形成された被処理物の排出口と、他方の胴部の端部に形成された被処理物の供給口との間を、連通部によってコ字形に連結して縦連結状態、あるいは横連結状態に形成されていることを特徴とする請求項1ないし5の何れかに記載のごみ焼却装置から排出された熱分解残渣の冷却装置。

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