JP2000136387A - 熱分解ガスダクトのクリーニング装置 - Google Patents

熱分解ガスダクトのクリーニング装置

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JP2000136387A
JP2000136387A JP10310630A JP31063098A JP2000136387A JP 2000136387 A JP2000136387 A JP 2000136387A JP 10310630 A JP10310630 A JP 10310630A JP 31063098 A JP31063098 A JP 31063098A JP 2000136387 A JP2000136387 A JP 2000136387A
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JP
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gas duct
pyrolysis gas
pyrolysis
melting
thermal decomposition
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JP10310630A
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English (en)
Inventor
Daisuke Ayukawa
大祐 鮎川
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Takuma Co Ltd
Original Assignee
Takuma Co Ltd
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Publication date
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E50/30Fuel from waste, e.g. synthetic alcohol or diesel

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  • Incineration Of Waste (AREA)
  • Gasification And Melting Of Waste (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 乾留熱分解ドラムで発生した熱分解ガスを溶
融燃焼装置へ導く熱分解ガスダクト内にダスト等が付着
・堆積して熱分解ガスダクトを閉塞するのを防止できる
ようにする。 【解決手段】 廃棄物Wを乾留熱分解する乾留熱分解ド
ラム3から排出された熱分解ガスGを溶融燃焼装置7へ
導く熱分解ガスダクト6に設けられ、熱分解ガスダクト
6内に付着・堆積したダスト等の付着物や堆積物を除去
する熱分解ガスダクト6のクリーニング装置26であっ
て、当該クリーニング装置26は、熱分解ガスダクト6
を垂直部6a,6cと水平部6bとから構成し、熱分解
ガスダクト6の垂直部6a,6cにその内壁面へ付着し
た付着物を払い落とす払い落とし装置27を設けると共
に、熱分解ガスダクト6の水平部6bにその内部へ堆積
した堆積物を溶融燃焼装置7内へ移送する移送装置28
を設ける構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、都市ごみ等の廃棄
物の乾留熱分解溶融燃焼装置に用いられるものであり、
乾留熱分解ドラムで発生した熱分解ガスを溶融燃焼装置
へ導く熱分解ガスダクトに設けられ、熱分解ガス中のダ
ストやタール等が熱分解ガスダクト内へ付着・堆積して
熱分解ガスダクトを閉塞するのを防止できるようにした
熱分解ガスダクトのクリーニング装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図6は従前の廃棄物の乾留熱分解溶融燃
焼装置の一例を示すものであり、図6に於いて、1は廃
棄物ピット、2は供給装置、3は乾留熱分解ドラム、4
は加熱管、5は搬出装置、6は熱分解ガスダクト、7は
溶融燃焼装置、8は廃熱ボイラ、9は集塵器、10はガ
ス浄化装置、11は誘引ファン、12は煙突、13は蒸
気加熱器、14は蒸気タービン発電装置、15は冷却コ
ンベヤ、16は選別装置、17は粉砕装置、18は可燃
性微粉貯留槽、19は送風機、20は熱風発生炉、21
は加熱ガス通路、22は循環ファン、23は熱交換器、
24はバーナ、25は廃棄物供給用クレーンである。
【0003】而して、供給装置2により乾留熱分解ドラ
ム3内へ供給された廃棄物Wは、加熱ガスG″により空
気の遮断下で300℃〜600℃の温度に一定時間加熱
され、熱分解ガスGと熱分解残渣Dに変換された後、搬
出装置5に於いて熱分解ガスGと熱分解残渣Dとに分離
される。
【0004】分離された熱分解ガスGは、搬出装置5か
ら熱分解ガスダクト6を経て溶融燃焼装置7へ送られ、
ここで高温燃焼される。又、熱分解残渣Dは、冷却コン
ベヤ15を経て選別装置16へ送られ、比較的粗い不燃
性固形物と細かい可燃性固形物D′とに分離される。更
に、分離された可燃性固形物D′は、粉砕装置17で微
粉砕された後、溶融燃焼装置7へ供給されて前記熱分解
ガスGと共に1300℃以上の温度下で溶融燃焼され
る。
【0005】前記乾留熱分解ドラム3及び溶融燃焼装置
7の内部は誘引ファン11により適宜の負圧に保持され
て居り、これによって熱分解ガスGが乾留熱分解ドラム
3から溶融燃焼装置7へ送られると共に、溶融燃焼装置
7からの燃焼排ガスG′が廃熱ボイラ8、集塵器9、ガ
ス浄化装置10及び煙突12を経て大気中へ排出されて
行く。尚、溶融燃焼装置7内で形成された溶融スラグF
は、水砕スラグとして順次外部へ取り出されて行く。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記図6に示した様な
構成の乾留熱分解溶融燃焼装置は、大量の都市ごみ等の
廃棄物Wを高能率で安全に溶融処理することができ、優
れた実用的効用を奏するものである。しかし、この種の
乾留熱分解溶融燃焼装置にも解決すべき多くの問題が残
されて居り、その中でも、乾留熱分解ドラム3から溶融
燃焼装置7へ熱分解ガスGを導く為の熱分解ガスダクト
6内に付着・堆積するダスト等の問題が、早急に解決を
要する問題点となっている。
【0007】即ち、乾留熱分解ドラム3の出口側に設け
た搬出装置5に於いて分離された熱分解ガスG内には、
多量のダスト等の固形物が含まれて居り、これ等のダス
トが長期間に亘って熱分解ガスダクト6内に付着・堆積
することにより、熱分解ガスGの円滑な流通が阻害され
ることになる。又、熱分解ガスG内には、所謂タール成
分が多量に含まれて居り、熱分解ガスGの温度がタール
成分の凝固温度(約430〜450℃)より低くなる
と、これ等が熱分解ガスダクト6の内壁面に凝固するこ
とになり、前記ダスト等の堆積が一層促進されることに
なる。
【0008】そこで、上述の如きダスト等の付着・堆積
に起因するトラブルを防止する為、図6に示すように熱
分解ガスダクト6の形状を極力水平部の少ない形状と
し、熱分解ガスダクト6内にダスト等が付着・堆積し難
くする方法や、熱分解ガスダクト6を電気ヒータ(図示
省略)により常時450℃〜480℃に加熱し、熱分解
ガスダクト6へのタール成分の凝固を少なくする方法等
が採用されている。
【0009】しかし、現実の乾留熱分解溶融燃焼装置の
運転に於いては、熱分解ガスダクト6内に於けるダスト
等の付着・堆積を皆無にすることは不可能であり、熱分
解ガスダクト6の曲部等にダスト等がよく堆積すること
がある。この場合には、乾留熱分解溶融燃焼装置の運転
を停止し、作業員がマンホール等から熱分解ガスダクト
6内に堆積したダスト等を除去するようにしている。そ
の結果、乾留熱分解溶融燃焼装置の運転が中断されるこ
とになり、廃棄物処理量の低下やエネルギー消費量の増
大を招くと云う難点がある。
【0010】本発明は、従前の乾留熱分解溶融燃焼装置
の熱分解ガスダクトに於ける上述の如き問題を解決せん
とするものであり、乾留熱分解ドラムで発生した熱分解
ガスを溶融燃焼装置へ導く熱分解ガスダクト内にダスト
等が付着・堆積して熱分解ガスダクトを閉塞するのを防
止できるようにした熱分解ガスダクトのクリーニング装
置を提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1の発明
は、廃棄物を乾留熱分解する乾留熱分解ドラムから排出
された熱分解ガスを溶融燃焼装置へ導く熱分解ガスダク
トに設けられ、熱分解ガスダクト内に付着・堆積したダ
スト等の付着物や堆積物を除去する熱分解ガスダクトの
クリーニング装置であって、当該クリーニング装置は、
熱分解ガスダクトを垂直部と水平部とから構成し、熱分
解ガスダクトの垂直部にその内壁面へ付着した付着物を
払い落とす払い落とし装置を設けると共に、熱分解ガス
ダクトの水平部にその内部へ堆積した堆積物を溶融燃焼
装置内へ移送する移送装置を設ける構成としたことに特
徴がある。
【0012】本発明の請求項2の発明は、払い落とし装
置を、熱分解ガスダクトに支持され、熱分解ガスダクト
の垂直部内の上方位置に配置された支持板と、支持板に
ワイヤを介して揺動自在に吊り下げられ、熱分解ガスダ
クトの垂直部内壁面へ接触可能な複数本のパイプ状若し
くは棒状の払い落とし体と、熱分解ガスダクトの外方位
置に設けられ、払い落とし体を振動させる槌打ち装置と
から構成したことに特徴がある。
【0013】本発明の請求項3の発明は、移送装置を、
熱分解ガスダクトの水平部内に回転自在に配設されたス
クリューと、スクリューを回転駆動する駆動部とから成
るスクリューコンベヤとしたことに特徴がある。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の実施の形態
に係る熱分解ガスダクト6のクリーニング装置26を設
けた廃棄物の乾留熱分解溶融燃焼装置の全体系統図であ
る。尚、図1に於いて、1は廃棄物ピット、2は供給装
置、3は乾留熱分解ドラム、4は加熱管、5は搬出装
置、6は熱分解ガスダクト、7は溶融燃焼装置、8は廃
熱ボイラ、9は集塵器、10はガス浄化装置、11は誘
引ファン、12は煙突、13は蒸気加熱器、14は蒸気
タービン発電装置、15は冷却コンベヤ、16は選別装
置、17は粉砕装置、18は可燃性微粉貯留槽、19は
送風機、20は熱風発生炉、21は加熱ガス通路、22
は循環ファン、23は熱交換器、24はバーナ、25は
廃棄物供給用クレーン、26はクリーニング装置、27
は払い落とし装置、28は移送装置であって、クリーニ
ング装置26(熱分解ガスダクト6、払い落とし装置2
7及び移送装置28)を除くその他の部分は、図6に示
す乾留熱分解溶融燃焼装置の場合と全く同一の構成とな
っている。
【0015】図2は本発明の実施の形態に係る熱分解ガ
スダクト6のクリーニング装置26を示し、当該クリー
ニング装置26は、乾留熱分解ドラム3の出口側に設け
た搬出装置5と溶融燃焼装置7とを連結する熱分解ガス
ダクト6に、熱分解ガスダクト6内に付着したダスト等
の付着物を払い落とす払い落とし装置27と、熱分解ガ
スダクト6内に堆積したダスト等の堆積物を溶融燃焼装
置7内へ移送する移送装置28とを夫々設けたものであ
り、払い落とし装置27及び移送装置28を作動させる
ことによって、熱分解ガスダクト6内へ付着・堆積した
ダスト等を除去して熱分解ガスダクト6の閉塞を防止す
るようにしたものである。
【0016】前記熱分解ガスダクト6は、図2に示す如
く、乾留熱分解ドラム3の出口側に設けた搬出装置5に
垂直姿勢で接続された断面形状が円形の上流側垂直部6
aと、上流側垂直部6aの上端部に水平姿勢で接続され
た断面形状が円形の水平部6bと、水平部6b及び溶融
燃焼装置7に垂直姿勢で夫々接続された断面形状が円形
の下流側垂直部6cとから構成されている。
【0017】前記払い落とし装置27は、熱分解ガスダ
クト6の上流側垂直部6a及び下流側垂直部6cに夫々
設けられて居り、両垂直部6a,6cの内壁面へ付着し
たダスト等の付着物を払い落とすものである。即ち、払
い落とし装置27は、図2、図3及び図5に示す如く、
熱分解ガスダクト6の頂部両端に縦向きに挿通支持され
た連結棒29と、連結棒29の上端部に連結固定された
ヘッド部30と、連結棒29の下端部に連結固定され、
熱分解ガスダクト6の垂直部6a,6c内の上方位置に
水平姿勢で配置された円板状の支持板31と、支持板3
1の外周縁部にワイヤ32を介して揺動自在に吊り下げ
られ、熱分解ガスダクト6の垂直部6a,6c内壁面へ
接触可能な複数本のパイプ状の払い落とし体33と、熱
分解ガスダクト6の外方位置で且つヘッド部30の近傍
位置に配置され、ヘッド部30を叩いて払い落とし体3
3を振動させる槌打ち装置34とから構成されている。
【0018】前記各払い落とし体33は、図3に示す如
く、支持板31の外周縁部に等角度毎に吊り下げられて
いる。従って、各払い落とし体33は、熱分解ガスダク
ト6の垂直部6a,6cの内壁面に沿って環状に配置さ
れることになり、槌打ち装置34により振動したときに
垂直部6a,6cの内壁面へ均等に接触することにな
る。又、払い落とし体33は、パイプ状に形成されてい
る為、熱分解ガスダクト6内に配置されていても、熱分
解ガスGの流れを妨げることがない。
【0019】前記槌打ち装置34は、モータ(図示省
略)により回転する回転体34aと、回転体34aの外
周縁部に揺動自在に取り付けられたハンマー34bとか
ら成り、回転体34aを回転させることによって、ハン
マー34bがヘッド部30を間欠的に叩くようになって
いる。
【0020】尚、連結棒29、ヘッド部30、支持板3
1及び払い落とし体33は、何れも金属材により形成さ
れて居り、その中でも熱分解ガスダクト6内に配置され
る支持板31や払い落とし体33等は、耐熱性及び耐食
性等に優れた金属材により形成されている。又、各払い
落とし体33の長さ、払い落とし体33間の間隔、払い
落とし体33と垂直部6a,6cの内壁面との間隔等
は、払い落とし体33が振動したときに払い落とし体3
3同士、或いは払い落とし体33と垂直部6a,6cの
内壁面とが夫々衝突し、払い落とし体33や垂直部6
a,6cの内壁面に夫々付着しているダスト等の付着物
を払い落とせるように夫々選定されている。
【0021】前記移送装置28は、熱分解ガスダクト6
の水平部6bに設けられて居り、水平部6bの内部へ堆
積したダスト等の堆積物を溶融燃焼装置7内へ移送する
ものである。即ち、この実施の形態に於いては、移送装
置28にはスクリューコンベヤが使用されている。この
スクリューコンベヤは、図2及び図4に示す如く、熱分
解ガスダクト6の水平部6b内の下部側位置に回転自在
に挿入されたスクリュー35と、熱分解ガスダクト6の
外方位置に配設され、スクリュー35を回転駆動する駆
動部36(減速機及びモータから成る)とから構成され
ている。尚、スクリュー35は、払い落とし体33を吊
り下げるワイヤ32と干渉しないようになっている。
【0022】次に、本発明のクリーニング装置26を設
けた廃棄物の乾留熱分解溶融燃焼装置7の作動について
説明する。廃棄物ピット1内に貯えられた廃棄物Wは、
供給装置2によって順次乾留熱分解ドラム3内へ供給さ
れ、略酸素が遮断された状態の下で、加熱管4内を流通
する加熱ガスG″により常温から300℃〜600℃、
好ましくは400℃〜500℃の温度に加熱される。こ
の状態で約1時間程度攪拌混合されることにより、乾留
熱分解ドラム3内の廃棄物Wは熱分解され、熱分解ガス
Gと固形の熱分解残渣Dが生成される。
【0023】前記廃棄物Wの熱分解は通常約1時間程度
で完了し、概ね75wt%の熱分解ガスGと25wt%
の熱分解残渣Dとが生成される。尚、生成された熱分解
残渣Dは、乾留熱分解ドラム3内で攪拌・混合されるこ
とにより均一化され、一様な大きさの粒子となる。又、
発生した熱分解ガスGは、水分、CO、CO2 、H2
び炭化水素を主成分とするものであり、ダスト及びター
ルも若干含まれている。更に、熱分解残渣Dは炭素と灰
分がその主体を成すものであるが、炭素含有量は熱分解
残渣Dの粒径によって変化し、粒径が小さいものほど炭
素の含有量が増加する。例えば、熱分解残渣Dの粒径が
5mm以下の場合には、炭素の含有量は概ね35wt%
となる。
【0024】乾留熱分解ドラム3内の熱分解ガスGと熱
分解残渣Dは隣接する搬出装置5内へ排出され、ここで
熱分解ガスGと熱分解残渣Dとに分離される。分離され
た熱分解ガスGは、熱分解ガスダクト6を通って溶融燃
焼装置7へ供給され、後述するカーボン残渣Iや集塵灰
Eと共に所謂溶融燃焼される。又、熱分解残渣Dの方
は、冷却コンベア15上で約400℃〜500℃の温度
から約80℃の温度にまで冷却され、選別装置16に於
いて有価物である鉄、アルミや不燃物である砂、ガラス
等が選別されることにより、可燃物を主体とする可燃性
固形物D′が分離される。更に、分離された可燃性固形
物D′は、粉砕装置17で微粉化された後、可燃性微粉
貯留槽18に貯えられ、前述の如く廃熱ボイラ8や集塵
器9等からの集塵灰Eと共に空気輸送によって溶融燃焼
装置7へ送られ、ここで熱分解ガスGと共に燃焼され
る。即ち、溶融燃焼装置7内へ供給された炭素含有量の
高いカーボン残渣Iは、熱分解ガスGと共に溶融燃焼装
置7内で、灰の溶融温度より100〜150℃ほど高い
約1300℃の高温で燃焼され、溶融スラグFとなって
傾斜状の底面に沿って流下し、スラグ排出口からスラグ
水冷コンベヤ(図示省略)へ排出されることにより、所
謂水砕スラグとなる。
【0025】溶融燃焼装置7内で発生した約1100〜
1200℃の高温燃焼排ガスG′は廃熱ボイラ8へ送ら
れ、廃熱ボイラ8での熱回収により約200℃位にまで
冷却された排ガスは、集塵器9によってダストが除去さ
れた後、ガス浄化装置10で洗浄され、HClやSO
x、NOxなどの有害物質を除去した後、煙突12より
大気中へ排出されて行く。
【0026】そして、前記乾留熱分解溶融燃焼装置7の
運転を継続すると、熱分解ガスダクト6の垂直部6a,
6cの内壁面や水平部6bの内部にダスト等が付着・堆
積して付着物や堆積物となる。これらの付着物や堆積物
を除去する為、熱分解ガスダクト6に設けた払い落とし
装置27と移送装置28とが定期的に作動する。
【0027】即ち、払い落とし装置27に於いては、ヘ
ッド部30が槌打ち装置34のハンマー34bにより定
期的に槌打ちされる。これによって、ワイヤ32を介し
て支持板31に吊り下げられている複数本の払い落とし
体33が振動することになる。その結果、各払い落とし
体33が垂直部6a,6cの内壁面に衝突したり、或い
は払い落とし体33同士が衝突したりして、垂直部6
a,6cの内壁面や払い落とし体33に付着したダスト
等の付着物が払い落とされることになる。尚、払い落と
された付着物は、熱分解ガスダクト6内を流れる熱分解
ガスGにより溶融燃焼装置7内へ運ばれる。
【0028】又、移送装置28に於いては、スクリュー
35が駆動部36により定期的に回転駆動される。これ
によって、水平部6bの内部に堆積したダスト等の堆積
物はスクリュー35を介して溶融燃焼装置7内へ送り込
まれることになる。
【0029】このように、前記クリーニング装置26
は、熱分解ガスG中に含まれているダスト等が熱分解ガ
スダクト6内に付着・堆積しても、この付着物や堆積物
を除去できるようになっている為、付着物や堆積物によ
る熱分解ガスダクト6の閉塞を確実に防止することがで
きる。又、払い落とし体33やスクリュー35は熱分解
ガスダクト6内に配置されていても、熱分解ガスGの流
れを止めることがない。その結果、乾留熱分解溶融燃焼
装置7を運転しながら熱分解ガスダクト6内に付着・堆
積した付着物や堆積物を除去することができる。
【0030】尚、上記実施の形態に於いては、払い落と
し装置27及び移送装置28を定期的に作動させて熱分
解ガスダクト6内の付着物や堆積物を除去するようにし
たが、他の実施の形態に於いては、熱分解ガスダクト6
の上流側(例えば乾留熱分解ドラム3内)と熱分解ガス
ダクト6の下流側(例えば溶融燃焼装置7内)の圧力を
検出し、両者の圧力検出値の差が設定値を越えた場合
に、払い落とし装置27及び移送装置28が夫々自動的
に作動するようにしても良い。
【0031】上記実施の形態に於いては、払い落とし体
33を金属製のパイプ材により形成するようにしたが、
他の実施の形態に於いては、払い落とし体33を金属製
の棒材により形成するようにしても良い。
【0032】上記実施の形態に於いては、払い落とし体
33を槌打ち装置34で振動させるようにしたが、他の
実施の形態に於いては、払い落とし体33をバイブレー
タで振動させるようにしても良い。
【0033】
【発明の効果】上述の通り、本発明の熱分解ガスダクト
のクリーニング装置は、熱分解ガスダクトを垂直部と水
平部とから構成し、熱分解ガスダクトの垂直部にその内
壁面へ付着した付着物を払い落とす払い落とし装置を設
けると共に、熱分解ガスダクトの水平部にその内部へ堆
積した堆積物を溶融燃焼装置内へ移送する移送装置を設
ける構成としている為、熱分解ガスダクト内のダスト等
の付着物や堆積物を自動的に除去することができ、付着
物や堆積物による熱分解ガスダクトの閉塞を確実に防止
することができる。その結果、乾留熱分解溶融燃焼装置
の連続運転が可能となり、廃棄物をより高能率で溶融処
理することが可能になると共に、エネルギー消費量の大
幅な削減を図ることができる。又、熱分解ガスダクト内
のダスト等の付着物や堆積物を除去できる為、乾留熱分
解ドラム側と溶融燃焼装置側との差圧が一定となり、下
流側に設けた誘引ファンを熱分解ガスダクトの閉塞を考
慮した容量を有するものにする必要がなく、誘引ファン
を小型のものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るクリーニング装置を
設けた廃棄物の乾留熱分解溶融燃焼装置の全体系統図で
ある。
【図2】廃棄物の乾留熱分解溶融燃焼装置の要部を示
し、クリーニング装置を設けた熱分解ガスダクトの断面
図である。
【図3】図2のI−I線断面図である。
【図4】図2のII−II線断面図である。
【図5】クリーニング装置を構成する払い落とし装置の
概略斜視図である。
【図6】従前の廃棄物の乾留熱分解溶融燃焼装置の一例
を示す全体系統図である。
【符号の説明】
3は乾留熱分解ドラム、6は熱分解ガスダクト、6a,
6cは垂直部、6bは水平部、7は溶融燃焼装置、26
はクリーニング装置、27は払い落とし装置、28は移
送装置、31は支持板、32はワイヤ、33は払い落と
し体、34は槌打ち装置、35はスクリュー、36は駆
動部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C10B 53/00 F23G 5/14 ZABF F23G 5/027 ZAB F23J 1/00 B 5/14 ZAB 3/00 Z F23J 1/00 B09B 3/00 ZAB 3/00 302F Fターム(参考) 3K061 AA23 AB02 AC01 NB03 NB24 PB01 PB04 PB15 QA01 QA06 RC01 3K078 BA08 BA21 CA02 CA09 CA24 4D004 AA46 AB05 BA03 CA24 CA27 CA40 CB01 CB43 CB45 CB50 4H012 FA00 GB07 HA01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 廃棄物を乾留熱分解する乾留熱分解ドラ
    ムから排出された熱分解ガスを溶融燃焼装置へ導く熱分
    解ガスダクトに設けられ、熱分解ガスダクト内に付着・
    堆積したダスト等の付着物や堆積物を除去する熱分解ガ
    スダクトのクリーニング装置であって、当該クリーニン
    グ装置は、熱分解ガスダクトを垂直部と水平部とから構
    成し、熱分解ガスダクトの垂直部にその内壁面へ付着し
    た付着物を払い落とす払い落とし装置を設けると共に、
    熱分解ガスダクトの水平部にその内部へ堆積した堆積物
    を溶融燃焼装置内へ移送する移送装置を設ける構成とし
    たことを特徴とする熱分解ガスダクトのクリーニング装
    置。
  2. 【請求項2】 払い落とし装置を、熱分解ガスダクトに
    支持され、熱分解ガスダクトの垂直部内の上方位置に配
    置された支持板と、支持板にワイヤを介して揺動自在に
    吊り下げられ、熱分解ガスダクトの垂直部内壁面へ接触
    可能な複数本のパイプ状若しくは棒状の払い落とし体
    と、熱分解ガスダクトの外方位置に設けられ、払い落と
    し体を振動させる槌打ち装置とから構成したことを特徴
    とする請求項1に記載の熱分解ガスダクトのクリーニン
    グ装置。
  3. 【請求項3】 移送装置を、熱分解ガスダクトの水平部
    内に回転自在に配設されたスクリューと、スクリューを
    回転駆動する駆動部とから成るスクリューコンベヤとし
    たことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の熱分
    解ガスダクトのクリーニング装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002181489A (ja) * 2000-12-15 2002-06-26 Sumitomo Metal Ind Ltd 熱交換器付着ダストの除去方法及び装置
CN101122451B (zh) * 2006-06-06 2010-11-03 阿尔斯通技术有限公司 锅炉管壁
JP2011190350A (ja) * 2010-03-15 2011-09-29 Toshiba Corp 有機廃棄物の炭化装置、および伝熱板

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