JP2002181489A - 熱交換器付着ダストの除去方法及び装置 - Google Patents

熱交換器付着ダストの除去方法及び装置

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JP2002181489A
JP2002181489A JP2000381532A JP2000381532A JP2002181489A JP 2002181489 A JP2002181489 A JP 2002181489A JP 2000381532 A JP2000381532 A JP 2000381532A JP 2000381532 A JP2000381532 A JP 2000381532A JP 2002181489 A JP2002181489 A JP 2002181489A
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dust
heat transfer
dust removing
heat exchanger
tube
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Shigeru Morishita
茂 森下
Hiroshi Koide
浩 小出
Yasuhiro Tashiro
靖博 田代
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Sumitomo Metal Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 伝熱管材料温度が723Kを越える伝熱管内
の全長に亘って付着したダストを、通常運転中に高温排
ガスを通過させながら直接掻き取ること。 【解決手段】 伝熱管に対して接離移動が可能なように
設けられた台車12に、排ガスを熱交換器2に導入する
フード3を貫通し、屈曲自在なワイヤロープ13を案内
して先端側に取り付けたダスト除去治具14と伝熱管1
との位置合わせを行うガイド管15と、ワイヤロープ1
3の巻取り装置16と、ワイヤロープ13緩み検知器1
7とを関連配置する。ガイド管15とワイヤロープ13
の冷却装置18を備える。 【効果】 高温炉の処理能力を向上でき、廃熱回収効率
の安定化、高温炉プロセスの熱原単位、燃料原単位の低
下を図り、操業従事者の重筋作業の軽減が図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、製鉄所から発生す
るダスト・スラッジ類のリサイクルのための還元炉や、
一般の生活ごみや産業廃棄物、シュレッダーダストなど
の焼却炉や、灰溶融炉などの高温炉から出るアルカリ金
属や塩素、硫黄酸化物を含む排ガスを用いて廃熱を回収
する熱交換器のうち、伝熱管が垂直に配置されその管内
を排ガスが流れる形式の熱交換器に適用される付着ダス
ト除去方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】熱交換器は、限られた体積中にできるだ
け多くの伝熱面積を確保するよう設計されるため、でき
るだけ狭い間隔で伝熱管が配置されており、一般的に
は、碁盤目の配列や千鳥配列で数十本から数百本の伝熱
管が配置されている。
【0003】このうち伝熱管が垂直に配置されその内面
を排ガスが通過する形式の熱交換器は、伝熱管の上下端
部に伝熱管端部が配置され、平板上に伝熱管の孔が見え
ている面が構成されている。そして、この面を缶板面と
称している。
【0004】このような、伝熱管が垂直に配置されその
管内を排ガスが流れる形式の熱交換器にあっては、ダス
トは伝熱管上部の缶板面へ堆積するのみならず管内面へ
も付着し、特に管内面に付着したダストが伝熱効率を低
下させ、回収熱量の低下と排ガスの通過圧力損失の増大
を招く。
【0005】そして、管内面へのダスト付着が著しくな
り、排ガス通過圧力損失が増加した場合には、排ガスの
通過圧力損失を低下させるために高温炉からの排ガス量
を減少させなければならなくなる。そして、最終的に伝
熱管が閉塞した場合には、排ガスが通過できないことか
ら、高温炉を停止せざるを得なくなる。
【0006】従って、上部缶板面に堆積したダストや管
内面に付着したダストを除去する必要があり、従来から
種々のダスト除去方法や装置が提案されている。例え
ば、上部缶板面に堆積したダストは、スクレーパーで掻
き取る方式の除去装置や、特開昭59−173119号
で提案されているような蒸気噴射により吹き飛ばすスー
トブロワーなどの方法や装置が知られているが、これら
の方法や装置を用いて伝熱管の内面に付着したダストを
除去しようとしても、管上部のみしか除去することはで
きない。
【0007】また、管外に排ガスが流れる方式の熱交換
器においては、特開昭54−110968号で提案され
ているような槌打方式の他に、スクレーパー方式や、特
開平11−294994号で提案されているような伝熱
管を振動させて付着ダストを除去する方式がある。しか
しながら、管内に排ガスが通過する方式の伝熱管内面に
付着したダストは、ダスト自体が円筒状に固化付着し、
付着ダスト自身で競り合っていてその形状が崩れにくい
ため、上記したような管外排ガス方式の熱交換器用のダ
スト除去方法や装置では、管内排ガス方式の熱交換器に
おける通常運転状態での高温排ガスを通しながらのダス
ト除去には効果が得られない。
【0008】一方、管内排ガス方式の熱交換器における
管内面に付着したダストを除去する方法や装置として、
例えば特開昭62−248998号では、スポンジボー
ルを伝熱管内部に挿入し、圧空または液圧によって管内
を通過させて管内の付着物を除去する方法が提案されて
いる。しかしながら、この方法はスポンジボールが管内
付着物の抵抗によって引っ掛かった場合にも確実に通過
させて回収できる根拠が無く、信根性に欠ける。また、
ダスト除去後のスポンジボールの回収及び循環使用の手
段が必要になるという問題もある。
【0009】また、特開平12−136387号では、
垂直ガスダクト内の付着物を除去する装置として、ガス
ダクト垂直部内壁面へ接触可能な複数本のパイプ状若し
くは棒状の払い落とし体をワイヤロープを介して揺動自
在に吊り下げ、この払い落とし体をダクト外に設けた槌
打装置で振動させる構成のクリーニング装置が提案され
ている。しかしながら、このクリーニング装置では、ワ
イヤロープを構成する鋼線の強度が維持できる約673
K以下の排ガス温度内でしか採用できないことと、払い
落とし体が壁面に振動で接触する事で付着ダストを払い
落とす原理であるため、ただ単にパイプ状や棒状の払い
落とし体では、強固に固着した付着物を落とす効果が少
ないという問題がある。
【0010】加えて、このクリーニング装置を伝熱管内
面の付着ダスト除去に適用しようとした場合、排ガス流
路を狭くすることから、排ガス系の圧力損失の増大や誘
引ファンの電力が増加し、また、伝熱管内の排ガス流速
の偏りなどで部分的なダストの吹き溜まりが形成されや
すく、それが増長すると払い落とし体の振動が全長に亘
って効果的に伝達されなくなる虞があり、確実なダスト
除去手段とは言えない。
【0011】このように、従来は伝熱管の内部に排ガス
を通す熱交換器における伝熱管の、特に中央部や下部に
ついては効果的なダスト除去方法や手段がなかった。
【0012】また、付着物はその温度や付着物成分によ
り、伝熱管内における付着場所や固さが異なる。例えば
付着ダストの性状がアルカリ金属や塩素、硫黄酸化物、
鉄分を含む場合は、付着物温度が723〜873K付近
ではアルカリ金属(Na,K等)と塩素(Cl)、硫黄
酸化物(SO4 )が低融点物質をつくり、溶融軟化して
管壁に付着し、酸化鉄(Fe2 O3 )やスラグ成分(S
iO2 、Al2 O3 、CaO等)を取り込んで成長し、
熱交換により冷却固化して非常に強固になる。
【0013】また、伝熱管の約573K以下の低温部で
は塩化物が主体的に付着し、比較的パウダー状のダスト
が付着する。更に、伝熱管の高温排ガス入口付近にダス
トが付着して伝熱効率が低下してくると、高温排ガスの
領域は伝熱管の中央部まで達し、当初、伝熱管入口のみ
で付着物を形成していた低融点物質の凝固物が伝熱管中
央部まで成長し、ついには伝熱管最下端に至る。そし
て、伝熱管最下端まで成長すると、蒸気などの流体を噴
射しても除去することはできなくなる。
【0014】そこで、特開平12−169906号で
は、冷却配管の表面温度が低融点化合物の融点以下にな
るようにして、低融点物質が付着成長し難くなるように
し、付着したものについては、スートブローやハンマリ
ング装置によって剥離させる装置が提案されている。し
かしながら、特開平12−169906号で提案された
装置は、低融点物質が付着しているが故にスートブロー
やハンマリング装置が必要となっているのであり、付着
物の成長速度を遅らせる効果があるのみで管壁が723
Kを越えるような高温の熱交換器の伝熱管壁へ適用でき
るものではなかった。
【0015】また、炉を定期的に停止させ、伝熱管の付
着ダスト除去を人力で行う場合には、伝熱管の直径にも
よるが80Aの伝熱管の場合には、約12日間で閉塞し
た実績もあることから、停機頻度が多く、高温炉による
プロセスの熱原単位の悪化や処理能力の低下を招き、安
定した操業が行なえない。加えて、停機時のダスト除去
作業は暑熱環境での重筋作業となり、かつ、強固な付着
物のために除去し難く、管の中央部より下の部分では管
壁表面が現れるまで清浄にすることが困難で、当初の熱
交換効率を維持することは困難である。
【0016】従って、通常運転状態で高温排ガスを通し
ながら、伝熱管全長に亘って機械的に掻き落とす装置が
必要であったにも関わらず、高温排ガスの雰囲気内でか
つ複数本の伝熱管に位置合わせをしながら掻き落とし治
具を挿入する装置を構成することは、材質面で高価なも
のになることや、掻き落とし治具を牽引する部材が屈曲
自在にできないなどの問題で実用化できなかった。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した問
題点に鑑みてなされたものであり、概ね973K以下の
ダストを含む排ガスが通過し伝熱管材料温度が723K
を越える伝熱管内の全長に亘って付着したダストを、通
常運転中に高温排ガスを通過させながら直接掻き取るこ
とができる方法及び装置を提供することを目的としてい
る。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明に係る熱交換器付着ダストの除去方法
は、通常運転状態で排ガスを通過させながら、前記伝熱
管の内部にダスト除去治具を伝熱管全長に亘って上下移
動させることで伝熱管内面に付着したダストを除去する
こととしている。
【0019】また、本発明に係るダスト除去装置は、伝
熱管に対して少なくとも接離移動が可能なように設けら
れた移動装置に、排ガスを熱交換器に導入するフードを
貫通し、屈曲自在な牽引部材を案内して先端側に取り付
けたダスト除去治具と伝熱管との位置合わせを行うガイ
ド管と、前記牽引部材の巻取り装置と、前記牽引部材の
緩み検知器とを関連配置すると共に、前記ガイド管と牽
引部材の冷却装置を備えたこととしている。
【0020】そして、このようにすることで、高温炉の
処理能力を向上でき、廃熱回収効率の安定化、高温炉プ
ロセスの熱原単位、燃料原単位の低下を図り、操業従事
者の重筋作業の軽減を図れるようになる。
【0021】更には、熱交換器の下流側に配置される排
ガス処理設備の熱負荷を経減できるため、排ガス冷却の
ための冷風取込み量や噴霧注水量を削減でき、最終的に
煙突から排出する量を削減できる。
【0022】
【発明の実施の形態】第1の本発明に係る熱交換器付着
ダストの除去方法は、垂直に配置された複数の伝熱管内
を排ガスが流れる熱交換器における伝熱管内に付着した
ダストを除去する方法において、通常運転状態で排ガス
を通過させながら、前記伝熱管の内部にダスト除去治具
を伝熱管全長に亘って上下移動させることで伝熱管内面
に付着したダストを除去するものである。
【0023】そして、第1の本発明に係る熱交換器付着
ダストの除去方法では、通常運転中に高温排ガスを通過
させながら、伝熱管全長に亘って付着したダストを除去
するので、高温炉の処理能力を向上させることができ、
廃熱回収効率の安定化、高温炉プロセスの熱原単位、燃
料原単位の低下を図ることができる。
【0024】第1の本発明に係る熱交換器付着ダストの
除去方法において、ダスト除去治具の伝熱管全長に亘る
上下移動を、同一垂直面内にある伝熱管全てについて同
時に行なう場合には、付着ダストの除去がより効率的に
行なえるようになる。これが第2の本発明に係る熱交換
器付着ダストの除去方法である。
【0025】また、本発明に係るダスト除去装置は、伝
熱管に対して少なくとも接離移動が可能なように設けら
れた移動装置に、排ガスを熱交換器に導入するフードを
貫通し、屈曲自在な牽引部材を案内して先端側に取り付
けたダスト除去治具と伝熱管との位置合わせを行うガイ
ド管と、前記牽引部材の巻取り装置と、前記牽引部材の
緩み検知器とを関連配置すると共に、前記ガイド管と牽
引部材の冷却装置を備えたものであり、第2の本発明に
係る熱交換器付着ダストの除去方法に適用する場合に
は、移動装置の伝熱管に対する移動を接離移動のみとな
すと共に、ダスト除去治具、牽引部材、ガイド管を、同
一垂直面内に存在する伝熱管の本数分配置する。
【0026】本発明に係るダスト除去装置によれば、上
記した本発明に係る熱交換器付着ダストの除去方法を機
械的に行なうことができるようになるので、操業従事者
の重筋作業の軽減を図れるようになる。
【0027】また、上記した本発明に係るダスト除去装
置において、ダスト除去治具を、下部及び上部が円錐形
又は角錐形又は円錐、角錐に疑似した形状となし、外周
面には少なくともダスト除去フィンかワイヤブラシのど
ちらか一方を装着した場合には、伝熱管への挿入やガイ
ド管への収納時の引っ掛かりを防止でき、確実な挿入や
収納、及び、缶板面の熱膨張やガイド管の熱膨張による
位置ずれを吸収することができるようになると共に、伝
熱管内面のダスト除去が効果的に行なえるようになる。
【0028】また、本発明に係るダスト除去装置におい
て、ガイド管と牽引部材の冷却装置を、牽引部材を貫通
状に配置したガイド管の基端側に冷却流体の流入口を設
けると共に、この流入口からガイド管内に供給される冷
却流体をガイド管の先端側に送り込む装置を備えた構成
とした場合には、ガイド管と牽引部材の冷却が効果的に
行なえるので、高価な材質の部材を使用しなくても良く
なる。
【0029】また、本発明に係るダスト除去装置におい
て、牽引部材の緩み検知器を、一端側を支点として他端
側が上下揺動が自在でかつこの他端側を牽引部材に載荷
状に配置したレバーと、このレバーの他端側が下方に揺
動した時に接触して押し下げられるように緊張状に水平
配置され、一方端部が鉛直方向に垂下がった屈曲自在な
検出部材と、この検出部材の一方端部に取り付けられた
昇降部材と、この昇降部材の昇降移動を検出する検出器
とで構成した場合には、ダストの付着状況により、例え
ば複数のダスト除去治具が一様に降下しなかったり、1
本だけ引っかかったりした場合にも、精度良くダスト除
去治具の降下不良を検出でき、牽引部材の乱巻などのト
ラブルを未然に防止することができるようになる。
【0030】また、本発明に係るダスト除去装置におい
て、排ガス入側の缶板面の少なくともガイド管に案内さ
れたダスト除去治具が挿入される伝熱管部に蒸気を噴射
する蒸気噴射ノズルを移動装置に配置した場合には、缶
板面の堆積ダストを吹き飛ばして山形のダスト固形物の
生成を防止することができ、ダスト除去治具の伝熱管部
への挿入を阻害されることがなくなる。
【0031】また、本発明に係るダスト除去装置におい
て、牽引部材の緩み等の運転状況を目視で監視するため
の監視装置を備えた場合には、遠隔で操作する場合や、
自動運転する場合に、その運転状況を監視することがで
きるようになる。
【0032】
【実施例】以下、本発明を図1〜図7に示す実施例に基
づいて説明する。図1は本発明に係るダスト除去装置の
1実施例の概略構成を側面から見た図、図2は図1を平
面から見た図、図3はダスト除去治具の1実施例を正面
から見た図、図4はガイド管の1実施例と冷却装置の概
略構成を側面から見た図、図5は牽引部材の緩み検知器
の1実施例の概略構成図で、(a)は側面から見た図、
(b)は斜め上方から見た図、図6はフードに対するガ
イド管の貫通部のシール状態を示す概略構成図、図7は
缶板面部に堆積したダストを側面から見た図である。
【0033】図1〜図7において、11は例えば垂直に
配置された伝熱管1が碁盤目に配列された熱交換器2の
ダストを除去するための本発明に係るダスト除去装置で
あり、例えばモータ12aでスクリュー12bを正逆回
転させることで、台車本体12cに取付けたトラベリン
グナット12dの作用で伝熱管1に対して接離移動が可
能なように設けられた台車12に、排ガスを熱交換器2
に導入するフード3を貫通し、屈曲自在な牽引部材例え
ばワイヤロープ13を案内してその先端側に取り付けた
ダスト除去治具14と伝熱管1との位置合わせを行うガ
イド管15と、前記ワイヤロープ13の巻取り装置16
と、前記ワイヤロープ13の緩み検知器17とを関連配
置すると共に、前記ガイド管15とワイヤロープ13の
冷却装置18を備えた構成である。
【0034】本実施例では、台車12の移動方向と直角
方向(図1における紙面前後方向)における伝熱管1の
本数分のダスト除去治具14を同時に伝熱管1に挿入
し、伝熱管1の最下端まで降ろした後再び元の位置へ上
昇させることで、伝熱管1の内部に付着したダストを掻
き落とす作業を、台車12を移動させることにより列毎
に順に行なうものを示している。
【0035】この際、ワイヤロープ13の巻取り装置1
6を台車12以外の固定部分に配置した場合には、ワイ
ヤロープ13の巻取り長さを、ダスト除去治具14を挿
入しようとする伝熱管1の缶板面4上の配置位置により
変化させる必要がある。そこで、本発明では、巻取り装
置16を台車12上に積載し、ダスト除去治具14を挿
入しようとする伝熱管1の缶板面4上の配置位置に係わ
らず常に巻取り長さが一定になるようにしている。
【0036】また、ガイド管15やワイヤロープ13の
冷却装置18についても台車12上に配置することが望
ましいが、この冷却装置18の場合には前記した巻取り
装置16のような問題はないので、台車12以外の固定
部分に配置しても良い。但し、その場合は蛇腹ダクトな
ど台車12の移動に合せた冷却流体の導入装置が必要と
なる。
【0037】前記ダスト除去治具14は、例えば数十キ
ログラムの重さを有する錘14aの外周面に、図3に示
したように、ダスト除去フィン14bとワイヤブラシ1
4cを具備した構成となっている。なお、ダスト除去治
具14を伝熱管1の内部全長に亘って上下移動させるこ
とで伝熱管1の内面に付着したダストを除去できるので
あれば、錘14aの外周面にダスト除去フィン14bか
ワイヤブラシ14cのどちらか一方のみを取り付けたも
のでも良い。
【0038】そして、この錘14aを台車12の移動方
向と直角方向の伝熱管1の本数分だけ、伝熱管1の配置
に合わせて配置されるガイド管15に各々収納すること
で、ガス流れによる錘14aの振れ回りを防止し、伝熱
管1の孔との位置合わせが容易になる。
【0039】また、錘14aの形状は上端部14aa及
び下端部14abを例えば円錐形又はその疑似形となす
ことで伝熱管1への挿入やガイド管15への収納時の引
っ掛かりを防止でき、確実な挿入や収納、及び、缶板面
4の熱膨張やガイド管15の熱膨張による位置ずれを吸
収することができる。
【0040】ダスト除去治具14とこれを牽引するワイ
ヤロープ13を収納するガイド管15は、排ガスを熱交
換器2に導入するフード3を水平に貫通し、例えばその
先端部で垂直に折れ曲がった構造となしている(図4参
照)。本実施例では、この折れ曲がり部にワイヤーシー
ブ又はローラー等の回転部材15bを取り付け、ワイヤ
ロープ13が磨耗減肉したり、切断したりしないように
して、装置の信頼性を向上させたものを示している。
【0041】また、このガイド管15は、図4に示した
ように、基端側である炉外端部15cをワイヤロープ1
3の外径近くまで狭め、この狭めた部分近傍に、冷却流
体例えば冷却用空気の流入口15aを設けている。この
ようにすることで、流入口15aからガイド管15内に
供給された冷却用空気は、冷却用空気の炉外への漏れを
最小限に保ちつつ、例えば冷却ファン(以下、「冷却装
置18」を「冷却ファン18」とも言う。)によってガ
イド管15の先端側に送り込まれるようになっている。
このような冷却構造を採用することで、ガイド管15の
材質は排ガスの温度にもよるが、普通鋼若しくはステン
レス鋼の配管材で対応することが可能となる。
【0042】このようにガイド管15の内部を例えば冷
却用空気が流れる構造とした場合には、ガイド管15内
の温度を低く維持でき、例えばワイヤロープ13をガイ
ド管15内に挿入しその先端側にダスト除去治具14を
装着することが可能となった。
【0043】ところで、ガイド管15は、フード3内に
挿入してゆく際に先端部のダスト除去治具14の荷重に
よって撓む虞がある。そこで、本実施例では、ガイド管
15の先端部の移動範囲における上方に、ガイド管15
の荷重を受けるサポート部材19を配置すると共に、ガ
イド管15の先端部にサポート部材19上をガイド管1
5の移動に伴って滑り移動する懸垂部材15dを取り付
けることで、サポート部材19にガイド管15の先端部
を懸垂させ、荷重を預ける構造としたものを示してい
る。なお、本実施例では、図1に示したように、炉外に
設置したサポートローラ24によってもガイド管15の
先端部を支持するものを示している。
【0044】また、本実施例では、フード3のガイド管
15が貫通する部分3aは、図6に示したように、フー
ド3におけるガイド管15の貫通部3aをフード3の熱
膨張代より大きく開けておき、ガイド管15に挿入配置
した板状のシール部材5を、スプリング6によってフー
ド3に押さえ付けることで、炉内ガスと炉外ガスが出入
りすることを防止し、かつ、熱交換器2の熱膨張によっ
て貫通部3aの位置が移動しても、ガイド管15の挿入
や引き出しに支障の無いようにしたものを示している。
【0045】本発明のダスト除去装置は、ダスト除去治
具14の重さによって、ダストを掻き落とす方式のた
め、ダストの付着状況により、複数のダスト除去治具1
4が一様に降下しなかったり、1本だけ引っ掛かったり
する虞がある。従って、このような場合に、巻取り装置
16でのワイヤロープ13の乱巻などのトラブルを未然
に防止することは極めて重要である。
【0046】そこで、本実施例では、緩み検知器17と
して、一端側を支点として他端側が上下揺動が自在でか
つこの他端側をワイヤロープ13に載荷状に配置したレ
バー17aと、このレバー17aの他端側が下方に揺動
した時に接触して押し下げられるように緊張状に水平配
置され、一方端部が鉛直方向に垂下がった屈曲自在な検
出部材例えばワイヤー17bと、このワイヤー17bの
一方端部に取り付けられた昇降部材17cと、この昇降
部材17cの昇降移動を検出する検出器17dとで構成
したものを示している(図5参照)。
【0047】この図5に示した構成の緩み検知器17で
は、ダスト除去治具14が下降不能になったときは、ワ
イヤロープ13が緩んでレバー17aの他端側が下方に
揺動し、それが水平に緊張して張っているワイヤー17
bに接触してワイヤー17bが引き寄せられ、鉛直に垂
下がったワイヤー17bの一方端部に取り付けられた昇
降部材17cが昇降するので、これを検出器17dで検
出する。そして、検出器17dでワイヤロープ13の緩
みを検出した場合には、ダスト除去治具14の送り出し
を停止させる。
【0048】ワイヤー17bの一方端部に取り付けた昇
降部材17cの動きを検出する検出器17dとしては、
例えば近接スイッチやレバー式接点方式など電気信号に
変換できるものであれば特に限定しない。また、緩み検
知器17の機器構成として、ワイヤロープ13に載荷し
た上下揺動が自在なレバー17aの1つに1つの検出器
17dで対応しても可能である。
【0049】本発明に係るダスト除去装置を遠隔で操作
する場合や自動運転する場合には、前記したワイヤロー
プ13の緩み検知や、ダスト除去治具14の伝熱管1へ
の挿入等を目視によっても監視できるようにするため、
例えば当該位置にテレビカメラ20を配置し、遠方操作
室などに設置したモニターでその運転状況を監視するこ
とが望ましい。
【0050】缶板面4上でダスト除去治具14を降下し
ていない場所や、伝熱管1の孔がないところの上に堆積
するダスト7は、粉状で堆積するものについてはダスト
除去治具14の挿入には影響は無い。しかしながら、堆
積の形状で固化するものについては、ガイド管15やダ
スト除去治具14の移動によって、図7に示したよう
に、伝熱管1の孔に蓋をするような形で倒れ込み、ダス
ト除去治具14の挿入を不可能にする場合がある。
【0051】このような問題に対しては、ある時間間隔
で缶板面4に蒸気を噴射し、缶板面4の特にダスト除去
治具14の挿入部位にダスト7が堆積しないようにする
ことが効果的である。そのため、本実施例では、ダスト
除去治具14の挿入のための台車12に蒸気噴射ノズル
21を配置し、ダスト除去治具14が挿入される伝熱管
1部における缶板面4に蒸気を噴射するものを示してい
る。このように、台車12に蒸気噴射ノズル21を配置
した場合には、所要時、蒸気を噴射し缶板面4に堆積し
たダスト7を吹き飛ばすことによって、図7に示したよ
うな山形のダスト固形物の生成を防止することができる
ようになる。
【0052】ところで、熱交換器2は基礎或いは架構2
2等の据え付け部分の位置を基準に上下左右に熱膨張す
る。従って、本発明に係るダスト除去装置11を熱膨張
の殆どない基礎或いは架構22上に据え付けた場合、熱
交換器2との接点となるフード3におけるガイド管15
の貫通部3aや、ガイド管15の荷重を受けるフード3
内を貫通するサポート部材19の貫通部3bや、蒸気噴
射ノズル21へ蒸気を供給する導入管23の貫通部3c
などは、熱交換器2の伸びに追従しなければ本発明に係
るダスト除去装置11の動作が円滑に行なえなくなる。
【0053】また、本発明に係るダスト除去装置11を
熱交換器2のケーシング8に装着できるようにしようと
した場合、熱交換器2のケーシング8の強度を大幅に向
上しなくてはならなくなる。そうした場合にも、蒸気噴
射ノズル21の導入管23やガイド管15及びサポート
部材19からフード3への接点の位置が異なることによ
って熱膨張の差が発生し、ダスト除去装置11側の固定
寸法でのフード3内への出し入れが困難となる。
【0054】そこで、本実施例では、サボート部材19
の支持、ダスト除去装置11の据え付け、及び、炉外に
設置したガイド管15のサポートローラ24の支持を、
熱膨張の殆どない基礎或いは架構22から行うことによ
り、熱交換器2の熱膨張によるダスト除去装置11の移
動の動作不良を防止している。
【0055】フード3におけるガイド管15の貫通部3
aはもとより、サポート部材19や導入管23の貫通部
3b,3cの構造も、ガイド管15の貫通部3aと同じ
構造を採用することで、炉内ガスと炉外ガスが出入りす
ることを防止できる。しかも、熱交換器2の熱膨張によ
る貫通部3a,3b,3cの位置変動に対し、ガイド管
15の挿入引き出し位置や、サポート19の位置や、蒸
気噴射ノズル21の導入管23の挿入位置を、常に基礎
或いは架構22側より一定の位置を維持しても、フード
3内へのガイド管15等の出し入れを支障無く行なうこ
とができる。
【0056】本発明に係るダスト除去装置11は上記し
たような構成であり、通常の運転状態で排ガスを通過さ
せながら、台車12及び巻取り装置16を駆動して同一
垂直面内にある伝熱管1全ての内部にダスト除去治具1
4を挿入し、その後、巻取り装置16を駆動して伝熱管
1の全長に亘ってダスト除去治具14を上下移動させる
ことで伝熱管内面に付着したダストを除去する。これが
本発明に係る熱交換器の付着ダストの除去方法である。
【0057】ちなみに、下記の成分の排ガスを下記の仕
様のダスト還元炉排ガス熱交換器に供給して熱交換した
場合に、下記の成分のダストが熱交換器の伝熱管内面や
缶板面に付着した。そこで、上記した構成に係る下記仕
様の本発明に係るダスト除去治具を使用した本発明方法
によりダストを除去したところ、熱交換器は順調に稼働
できた。
【0058】これにより、炉の連続操業が可能な期間は
従来は約12日間であったものが25日以上の連続操業
が可能となった。また、燃焼空気の温度も、従来は72
3Kから12日間で473K程度まで低下していたもの
が、殆ど温度低下なしで維持することが可能となった。
【0059】熱交換器仕様 ・伝熱管:125A、長さ 12m、9列×14段、1
26本 ・入口排ガス温度 823〜973K ・出口排ガス温度 673K ・被加熱流体:燃焼空気 ・燃焼空気入口温度 313〜373K ・燃焼空気出口温度 673〜723K ・上部熱膨張量 約40〜70mm
【0060】排ガス成分 ・N2 30〜40% ・H2 O 20〜25% ・CO2 10〜20% ・O2 5〜10%
【0061】付着ダスト成分 ・Fe2 O3 30〜40% ・ZnO 8〜20% ・SiO2 5〜6% ・Al2 O3 2〜3% ・CaO 7〜8% ・Na 1〜2% ・K 7〜8% ・Cl 1〜2%
【0062】 ダスト除去装置仕様 ・錘 1個40kg ・伝熱管挿入深さ 12m ・牽引部材 SUS304ステンレス鋼線ワイヤロープ 直径12mm ・台車の駆動方式 スクリューとトラベリングナット、電動機による構成 ・ITV監視装置付き
【0063】本発明に係るダスト除去装置は上記した実
施例に限らないことは言うまでもない。例えばダスト除
去治具14や冷却装置18、緩み検知器17は他の構成
であってもよく、また、蒸気噴射ノズル21や監視装置
を備えないものであっても良い。また、本実施例では、
同一垂直面内にある伝熱管1全てのダスト除去を同時に
行なうものについて説明したが、伝熱管1本ずつについ
てダスト除去を行なうものでも良い。但し、この場合に
は、台車12を伝熱管1に対して接離移動方向だけでな
く、これに直角の方向にも移動するように構成したり、
或いは、ガイド管を同一水平面内で回動するような構成
を採用する必要がある。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
高温炉の処理能力を向上でき、廃熱回収効率の安定化、
高温炉プロセスの熱原単位、燃料原単位の低下を図り、
操業従事者の重筋作業の軽減を図れるようになる。更に
は、熱交換器の下流側に配置される排ガス処理設備の熱
負荷を経減できるため、排ガス冷却のための冷風取込み
量や噴霧注水量を削減でき、最終的に煙突から排出する
量を削減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るダスト除去装置の1実施例の概略
構成を側面から見た図である。
【図2】図1を平面から見た図である。
【図3】ダスト除去治具の1実施例を正面から見た図で
ある。
【図4】ガイド管の1実施例と冷却装置の概略構成を側
面から見た図である。
【図5】牽引部材の緩み検知器の1実施例の概略構成図
で、(a)は側面から見た図、(b)は斜め上方から見
た図である。
【図6】フードに対するガイド管貫通部分のシール状態
を示す概略構成図である。
【図7】缶板面部に堆積したダストを側面から見た図で
ある。
【符号の説明】
1 伝熱管 2 熱交換器 3 フード 11 ダスト除去装置 12 台車 13 ワイヤロープ 14 ダスト除去治具 14b ダスト除去フィン 14c ワイヤブラシ 15 ガイド管 15a 流入口 16 巻取り装置 17 緩み検知器 17a レバー 17b ワイヤー 17c 昇降部材 17d 検出器 18 冷却装置 20 テレビカメラ 21 蒸気噴射ノズル
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年12月20日(2000.12.
20)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】また、付着物はその温度や付着物成分によ
り、伝熱管内における付着場所や固さが異なる。例えば
付着ダストの性状がアルカリ金属や塩素、硫黄酸化物、
鉄分を含む場合は、付着物温度が723〜873K付近
ではアルカリ金属(Na,K等)と塩素(Cl)、硫黄
酸化物(SO 4 )が低融点物質をつくり、溶融軟化して
管壁に付着し、酸化鉄(Fe 2 3 )やスラグ成分(S
iO 2 、Al 2 3 、CaO等)を取り込んで成長し、
熱交換により冷却固化して非常に強固になる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0060
【補正方法】変更
【補正内容】
【0060】排ガス成分 ・N 2 30〜40% ・H 2 O 20〜25% ・CO 2 10〜20% ・O 2 5〜10%
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0061
【補正方法】変更
【補正内容】
【0061】付着ダスト成分 ・Fe 2 3 30〜40% ・ZnO 8〜20% ・SiO 2 5〜6% ・Al 2 3 2〜3% ・CaO 7〜8% ・Na 1〜2% ・K 7〜8% ・Cl 1〜2%
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F23J 3/00 F28G 15/04 F28G 15/04 B08B 9/02 B (72)発明者 田代 靖博 和歌山県和歌山市湊1850番地 住友金属工 業株式会社和歌山製鉄所内 Fターム(参考) 3B116 AA13 AB53 BA02 BA03 BA13 BB11 BB22 CC05 3B201 AA13 AB53 BA02 BA03 BA13 BA34 BB11 BB22 BB92 CB01 CB25 CC21 3K061 QA07 QA11 QA17

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 垂直に配置された複数の伝熱管内を排ガ
    スが流れる熱交換器における伝熱管内に付着したダスト
    を除去する方法において、通常運転状態で排ガスを通過
    させながら、前記伝熱管の内部にダスト除去治具を伝熱
    管全長に亘って上下移動させることで伝熱管内面に付着
    したダストを除去することを特徴とする熱交換器付着ダ
    ストの除去方法。
  2. 【請求項2】 ダスト除去治具の伝熱管全長に亘る上下
    移動を、同一垂直面内にある伝熱管全てについて同時に
    行なうことを特徴とする請求項1記載の熱交換器付着ダ
    ストの除去方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の熱交換器付着ダストの除
    去方法を実施する装置であって、伝熱管に対して少なく
    とも接離移動が可能なように設けられた移動装置に、排
    ガスを熱交換器に導入するフードを貫通し、屈曲自在な
    牽引部材を案内して先端側に取り付けたダスト除去治具
    と伝熱管との位置合わせを行うガイド管と、前記牽引部
    材の巻取り装置と、前記牽引部材の緩み検知器とを関連
    配置すると共に、前記ガイド管と牽引部材の冷却装置を
    備えたことを特徴とするダスト除去装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のダスト除去装置におい
    て、移動装置の移動を伝熱管に対する接離移動のみとな
    すと共に、ダスト除去治具、牽引部材、ガイド管を、同
    一垂直面内に存在する伝熱管の本数分配置したことを特
    徴とする請求項2記載の熱交換器付着ダストの除去方法
    を実施するダスト除去装置。
  5. 【請求項5】 ダスト除去治具は、下部及び上部が円錐
    形又は角錐形又は円錐、角錐に疑似した形状をなし、外
    周面には少なくともダスト除去フィンかワイヤーブラシ
    のどちらか一方が装着されたものであることを特徴とす
    る請求項3又は4記載のダスト除去装置。
  6. 【請求項6】 ガイド管と牽引部材の冷却装置は、牽引
    部材を貫通状に配置したガイド管の基端側に冷却流体の
    流入口を設けると共に、この流入口からガイド管内に供
    給される冷却流体をガイド管の先端側に送り込む装置を
    備えた構成であることを特徴とする請求項3〜5の何れ
    か記載のダスト除去装置。
  7. 【請求項7】 牽引部材の緩み検知器は、一端側を支点
    として他端側が上下揺動が自在でかつこの他端側を牽引
    部材に載荷状に配置したレバーと、このレバーの他端側
    が下方に揺動した時に接触して押し下げられるように緊
    張状に水平配置され、一方端部が鉛直方向に垂下がった
    屈曲自在な検出部材と、この検出部材の一方端部に取り
    付けられた昇降部材と、この昇降部材の昇降移動を検出
    する検出器とで構成されていることを特徴とする請求項
    3〜6の何れか記載のダスト除去装置。
  8. 【請求項8】 排ガス入側の缶板面の少なくともガイド
    管に案内されたダスト除去治具が挿入される伝熱管部に
    蒸気を噴射する蒸気噴射ノズルを移動装置に配置したこ
    とを特徴とする請求項3〜7の何れか記載のダスト除去
    装置。
  9. 【請求項9】 運転状況を目視で監視するための監視装
    置を備えたことを特徴とする請求項3〜8の何れか記載
    のダスト除去装置。
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