JP2006111500A - ダイヤモンド基板及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】基板処理装置において取扱いが容易であり、且つ、ダイヤモンドの気相成長温度と同程度の高温にも耐えられるダイヤモンド基板及びその製造方法を提供する。
【解決手段】 ダイヤモンド基板1は、第1の領域11と第1の領域11を取り囲む第2の領域12とを含む主面13を有し、第1の領域11に貫通孔14を有する基板10と、貫通孔14内に配置された単結晶ダイヤモンド部20と、第2の領域12上から単結晶ダイヤモンド部20上に渡って設けられており、基板10及び単結晶ダイヤモンド部20に固定された多結晶ダイヤモンド部30とを備える。この構成では、単結晶ダイヤモンド部20は、多結晶ダイヤモンド部30によって、基板10に対して位置が固定される。その結果、基板処理装置を利用してダイヤモンド基板1を処理するときの取扱が容易になり、また、ダイヤモンドの気相成長温度と同程度の高温にも耐えられる。
【選択図】図2

Description

本発明は、ダイヤモンド基板及びその製造方法に関する。
ダイヤモンドは、ワイドバンドギャップ(5.5eV)、高キャリア移動度(2000cm/Vs)、高絶縁破壊電界(5×10V/cm)、真空準位が伝導帯の下端以下に存在する負性電子親和力等の優れた半導体物性を有する。このため、高温環境下・宇宙環境下でも動作する耐環境半導体素子、高周波・高出力で動作可能なパワーデバイス、紫外線発光が可能な発光素子、低電圧駆動が可能な電子放出素子等への応用が期待されている。また、光学特性に関しては、ダイヤモンドは紫外領域(225〜400nm)においても高屈折率2.7を有している。このため、ダイヤモンドは、光ディスク等の高密度化に伴う光源の短波長化に対応可能なピックアップレンズ用材料としても期待されている。
これらのデバイスは、単結晶ダイヤモンド、とりわけ人工の単結晶ダイヤモンドを使用することによって実現される。人工の単結晶ダイヤモンドは、天然の単結晶ダイヤモンドに比べて品質のばらつきが少ない。人工の単結晶ダイヤモンドは、主に、気相合成法又は高温高圧合成法により得られる。気相合成法では、ホモエピタキシャル成長により単結晶ダイヤモンド基板(基板上に単結晶ダイヤモンド層が形成されたものも含む)が得られる。しかしながら、いずれの方法においても、例えばシリコンLSI等を作製するための半導体製造装置に適用可能な数インチφの単結晶ダイヤモンド基板を形成することは、現状では極めて困難である。
そこで、気相合成法においては、単結晶シリコンウェハ上に単結晶シリサイド層を成長させた後、その単結晶シリサイド層上に単結晶ダイヤモンド層をヘテロエピタキシャル成長させる方法が提案されている(例えば特許文献1参照)。また、単結晶ダイヤモンド層をヘテロエピタキシャル成長させる別の方法としては、下地となるイリジウム層上にダイヤモンド層をヘテロエピタキシャル成長させる方法が報告されている(例えば非特許文献1参照)。
また、大面積が得られない単結晶ダイヤモンド基板を半導体製造装置に適用するために、シリコンウェハと、シリコンウェハ上に形成され酸化ケイ素(SOG)からなる接着層と、接着層によりシリコンウェハに貼り付けられた単結晶ダイヤモンド基板とを有する半導体装置用基板が提案されている(例えば特許文献2参照)。
特開平7−41385号公報 特開2002−110490号公報 前田他、第65回応用物理学会学術講演会、講演予稿集、p.508、3a−ZB−7/II
しかしながら、特許文献1の方法では、数インチφの大面積の単結晶ダイヤモンド層を下地層上に成長させることは非常に困難である。また、非特許文献1の方法では、下地層上にせいぜい1インチ程度の単結晶ダイヤモンド層しか得られていないので大面積化が不十分である。したがって、単結晶ダイヤモンド層を下地層上にヘテロエピタキシャル成長させる方法によって、基板処理装置において取扱いが可能なサイズの単結晶ダイヤモンド基板を作製することは極めて困難である。
特許文献2の半導体装置用基板では、接着層を構成する酸化ケイ素と、単結晶ダイヤモンド基板を構成する単結晶ダイヤモンドとの熱膨張係数の差が大きい。通常、半導体装置用基板上に単結晶ダイヤモンド層をCVD法により成長させるときの成長温度は1000℃近くまで上昇する。この成長温度では、単結晶ダイヤモンド基板がシリコンウェハから剥がれてしまう可能性が高い。
したがって、半導体デバイスを作製するための既存の成熟した半導体ウェハプロセスが使用可能であり、且つ、単結晶ダイヤモンド層をエピタキシャル成長させることが可能な単結晶ダイヤモンド基板は存在せず、ダイヤモンド半導体デバイスを作製する際に大きな障害となっていた。
そこで、本発明は、基板処理装置において取扱いが容易であり、且つ、ダイヤモンドの気相成長温度と同程度の高温にも耐えられるダイヤモンド基板及びその製造方法を提供することを目的とする。
上述の課題を解決するため、本発明のダイヤモンド基板は、第1の領域と第1の領域を取り囲む第2の領域とを含む主面を有し、第1の領域に貫通孔を有する基板と、貫通孔内に配置された単結晶ダイヤモンド部と、第2の領域上から単結晶ダイヤモンド部上に渡って設けられており、基板及び単結晶ダイヤモンド部に固定された多結晶ダイヤモンド部と、を備える。
この構成では、多結晶ダイヤモンド部が基板及び単結晶ダイヤモンド部に固定されている。その結果として、単結晶ダイヤモンド部が多結晶ダイヤモンド部によって基板に固定されている。このため、基板処理装置におけるダイヤモンド基板の取扱いが容易になる。また、単結晶ダイヤモンド部と基板との間に、酸化ケイ素からなる接着層を形成する必要がないので、本発明のダイヤモンド基板はダイヤモンドの気相成長温度と同程度の高温にも耐えられる。
また、基板が有する貫通孔内に、単結晶ダイヤモンド部が配置されているので、単結晶ダイヤモンド部が基板の面方向に移動し難い。これにより、主面における単結晶ダイヤモンド部の位置精度を向上させることができる。そして、単結晶ダイヤモンド部が貫通孔内に配置される結果、単結晶ダイヤモンド部において、多結晶ダイヤモンド部と反対側は露出している。したがって、その露出した部分を利用して配線パターンなどを形成することが可能である。
また、本発明のダイヤモンド基板は、第1の領域と第1の領域を取り囲む第2の領域とを含む主面を有し、第1の領域に貫通孔を有する基板と、貫通孔内に配置される部分を有すると共に主面側に突出した部分を有する単結晶ダイヤモンド部と、単結晶ダイヤモンド部のうち主面側に突出した部分を取り囲むと共に第2の領域上に設けられており、基板及び単結晶ダイヤモンド部に固定された多結晶ダイヤモンド部と、を備える。
この場合も、多結晶ダイヤモンド部が基板及び単結晶ダイヤモンド部に固定されているため、結果として、単結晶ダイヤモンド部が多結晶ダイヤモンド部によって基板に固定されている。よって、基板処理装置におけるダイヤモンド基板の取扱いが容易になる。また、単結晶ダイヤモンド部と基板との間に、酸化ケイ素からなる接着層を形成する必要がないので、ダイヤモンド基板は、ダイヤモンドの気相成長温度と同程度の高温にも耐えられる。
また、基板が有する貫通孔内に単結晶ダイヤモンド部が配置されている結果、単結晶ダイヤモンド部が基板の面方向に移動し難くなる。これによって、主面における単結晶ダイヤモンド部の位置精度を向上させることができる。そして、多結晶ダイヤモンド部は、単結晶ダイヤモンド部を取り囲むように設けられているので、単結晶ダイヤモンド部の表裏面は露出している。そのため、単結晶ダイヤモンド部の表裏面を半導体デバイスの製造に利用したり、単結晶ダイヤモンド部の表裏面に配線パターンを形成することができる。
また、基板は、ケイ素、窒化ケイ素、炭化ケイ素、窒化アルミニウム、酸化アルミニウム、石英、モリブデン、ニオブ、タングステン、ムライト及びコージライトのうち少なくとも一つの材料を含有することが好ましい。これにより、基板と多結晶ダイヤモンド部との密着性を向上できる。
また、単結晶ダイヤモンド部は、エピタキシャル成長された1又は複数の単結晶ダイヤモンド層を含むことが好ましい。この場合、例えば、1又は複数の単結晶ダイヤモンド層に不純物を導入することによって、ダイヤモンド基板から半導体デバイスを製造することができる。
また、本発明のダイヤモンド基板の製造方法は、第1の領域と第1の領域を取り囲む第2の領域とを含む主面を有し、第1の領域に貫通孔を有する基板と、貫通孔内に配置された単結晶ダイヤモンド部と、第2の領域上から単結晶ダイヤモンド部上に渡って設けられた多結晶ダイヤモンド部と、を備えるダイヤモンド基板の製造方法であって、貫通孔内に単結晶ダイヤモンド基板を挿入し、単結晶ダイヤモンド部とする挿入工程と、挿入工程の後、気相合成法を利用して、第2の領域上から単結晶ダイヤモンド部上に渡ってダイヤモンド層を形成し、多結晶ダイヤモンド部とするダイヤモンド層形成工程と、を含む。
この製造方法では、ダイヤモンド層形成工程において、ダイヤモンド層が、第2の領域上から単結晶ダイヤモンド基板上に渡って形成されるため、多結晶ダイヤモンド部が、単結晶ダイヤモンド部及び基板に固定される。その結果として、単結晶ダイヤモンド部が多結晶ダイヤモンド部によって基板に固定され、基板処理装置におけるダイヤモンド基板の取扱いが容易になる。また、単結晶ダイヤモンド部を貫通孔内に挿入するので、多結晶ダイヤモンド部と反対側は露出する。そのため、例えば、多結晶研磨などを更に実施することなく、単結晶ダイヤモンド部を配線パターンの形成などに利用できる。また、単結晶ダイヤモンド部と基板との間に、酸化ケイ素からなる接着層を形成する必要がないことから、本発明のダイヤモンド基板の製造方法により製造されたダイヤモンド基板は、ダイヤモンドの気相成長温度と同程度の高温にも耐えられる。
また、本発明のダイヤモンド基板の製造方法は、第1の領域と第1の領域を取り囲む第2の領域とを含む主面を有し、第1の領域に貫通孔を有する基板と、貫通孔内に配置された部分を有すると共に主面側から突出した部分を有する単結晶ダイヤモンド部と、単結晶ダイヤモンド部のうち主面側から突出した部分を取り囲むと共に第2の領域上に設けられた多結晶ダイヤモンド部と、を備える、ダイヤモンド基板の製造方法であって、貫通孔内に単結晶ダイヤモンド基板を挿入する挿入工程と、挿入工程の後、気相合成法を利用して、基板上にダイヤモンド層を形成し、ダイヤモンド層のうち単結晶ダイヤモンド基板上の領域と単結晶ダイヤモンド基板とを単結晶ダイヤモンド部とし、ダイヤモンド層のうち第2の領域上であって単結晶ダイヤモンド部を取り囲む領域を多結晶ダイヤモンド部とするダイヤモンド部形成工程と、を含む。
この製造方法では、ダイヤモンド部形成工程において、ダイヤモンド層を基板上に形成することで、単結晶ダイヤモンド部及び多結晶ダイヤモンド部を得ている。その結果、多結晶ダイヤモンド部と単結晶ダイヤモンド部とは一体的に形成されており、多結晶ダイヤモンド部は基板に固定されている。その結果として、単結晶ダイヤモンド部が多結晶ダイヤモンド部によって基板に固定される。よって、基板処理装置におけるダイヤモンド基板の取扱いが容易になる。また、単結晶ダイヤモンド部と基板との間に、酸化ケイ素からなる接着層を形成する必要がないので、本発明のダイヤモンド基板の製造方法により製造されたダイヤモンド基板は、ダイヤモンドの気相成長温度と同程度の高温にも耐えられる。
また、単結晶ダイヤモンド部は、基板の貫通孔内に配置されている。これにより、単結晶ダイヤモンド基板が基板の面方向に移動し難くなるので、主面における単結晶ダイヤモンド部の位置精度を向上させることができる。そして、上述したように、単結晶ダイヤモンド部を取り囲むように多結晶ダイヤモンド部が形成されるので、単結晶ダイヤモンド部の表裏面が露出する。その結果、その露出した表裏面を配線パターンの形成や半導体デバイスの作製に利用することができる。
また、上記ダイヤモンド基板の製造方法は、ダイヤモンド部形成工程において、ダイヤモンド層をエッチング又は研磨により単結晶ダイヤモンド部及び多結晶ダイヤモンド部を形成することによって、ダイヤモンド基板の表面を平坦化する平坦化工程を更に含むことが好ましい。この場合、基板処理装置を用いてダイヤモンド基板の表面に処理を施し易くなる。
また、上記ダイヤモンド基板の製造方法は、ダイヤモンド層及び基板を切断することによりダイヤモンド層及び基板をウェハ状に加工する切断工程を更に含むことが好ましい。これにより、ウェハ状のダイヤモンド基板が製造されるので、ウェハ加工用の基板処理装置におけるダイヤモンド基板の取扱いが容易になる。
また、単結晶ダイヤモンド基板は、エピタキシャル成長された1又は複数の単結晶ダイヤモンド層を含むことが好ましい。この場合、例えば、1又は複数の単結晶ダイヤモンド層に不純物を導入することによって、得られるダイヤモンド基板から半導体デバイスを製造することができる。
また、上記ダイヤモンド基板の製造方法は、単結晶ダイヤモンド部上に1又は複数の単結晶ダイヤモンド層をエピタキシャル成長させるエピタキシャル成長工程を更に含むことが好ましい。この場合、例えば、1又は複数の単結晶ダイヤモンド層に不純物を導入することによって、得られるダイヤモンド基板から半導体デバイスを製造することができる。
本発明のダイヤモンド基板及びその製造方法によれば、基板処理装置において取扱いが容易であり、且つ、ダイヤモンドの気相成長温度と同程度の高温にも耐えられる。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において、同一の要素には同一符号を用い、重複する説明を省略する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係るダイヤモンド基板1の平面図である。図2は、図1に示されたダイヤモンド基板1のII−II線に沿った断面図である。
ダイヤモンド基板1は、基板処理装置によって処理される被処理体である。基板処理装置を用いることによりダイヤモンド基板1から半導体素子、光学素子等が製造される。このような基板処理装置としては、例えばステッパー等が挙げられる。
ダイヤモンド基板1は、ダイヤモンドと異なる材料からなる基板10を有している。基板10は、例えば、ケイ素(Si)、窒化ケイ素(Si)、炭化ケイ素(SiC)、窒化アルミニウム(AlN)、酸化アルミニウム(Al)、石英(SiO)、モリブデン(Mo)、ニオブ(Nb)、タングステン(W)、ムライト及びコージライトのうち少なくとも一つの材料を含有することが好ましい。これにより、基板10と後述する多結晶ダイヤモンド部30との密着性を向上できる。また、基板10の耐熱性も向上する。
基板10の形状は、2インチφのウェハ形状が好ましく、3インチφ以上のウェハ形状がより好ましい。基板10の形状は、四角形状又はその他形状であってもよいが、差し渡し25mm以上であることが好ましく、基板10の厚さは、数百〜数千μmであることが好ましい。
基板10は、第1の領域11と第1の領域11を取り囲む第2の領域12とを含む主面13を有する。基板10の第1の領域11には、基板10の厚さ方向に延びており、板状の単結晶ダイヤモンド部20を収容する貫通孔14が形成されている。貫通孔14は機械加工、ケミカルエッチング等により形成されることが好ましい。貫通孔14の形状及びサイズは、単結晶ダイヤモンド部20を収容する観点から、単結晶ダイヤモンド部20の形状及びサイズと略同じであることが好ましい。
ダイヤモンド基板1の一部を構成する単結晶ダイヤモンド部20は、天然の単結晶ダイヤモンド、高温高圧合成された単結晶ダイヤモンド及び気相合成された単結晶ダイヤモンドのいずれからなるとしてもよい。また、単結晶ダイヤモンド部20は、ホウ素やリン等の不純物が添加された導電性を有する単結晶ダイヤモンドからなるとしてもよい。単結晶ダイヤモンド部20の表面形状は特に限定されないが、サイズは差し渡し2mm以上であることが好まく、単結晶ダイヤモンド部20の厚さは、50〜500μmであることが好ましい。
なお、単結晶ダイヤモンド部20の表面20a及び裏面20bは、良好にエピタキシャル成長させる観点から、{100}面から0°±10°又は{111}面から0°±10°のオフ角範囲を有していることが好ましく、{100}面から0°±5°又は{111}面から0°±5°のオフ角範囲を有していることがより好ましい。
単結晶ダイヤモンド部20の裏面20b上及び基板10上には、単結晶ダイヤモンド部20を固定するための層状の多結晶ダイヤモンド部30が積層されている。ダイヤモンド基板1の一部を構成する多結晶ダイヤモンド部30は、第2の領域12上から単結晶ダイヤモンド部20上に渡って設けられており、多結晶ダイヤモンド部30の表面30aは露出しておりダイヤモンド基板1の表面1aを構成している。多結晶ダイヤモンド部30の厚さは、単結晶ダイヤモンド部20を固定する観点から10〜100μmが好ましい。
多結晶ダイヤモンド部30の裏面30bと単結晶ダイヤモンド部20の裏面20bとは接合されており、多結晶ダイヤモンド部30と基板10とは接合されている。その結果として、ダイヤモンド基板1において、単結晶ダイヤモンド部20は、多結晶ダイヤモンド部30によって基板10に固定されている。
そのため、基板処理装置によってダイヤモンド基板1を処理するときに、ダイヤモンド基板1の取扱いが容易になる。また、単結晶ダイヤモンド部20と基板10との間に、酸化ケイ素からなる接着層を形成する必要がないので、ダイヤモンド基板1はダイヤモンドの気相成長温度と同程度の高温にも耐えられる。
上記ダイヤモンド基板1の構成では、単結晶ダイヤモンド部20が貫通孔14内に配置されており、単結晶ダイヤモンド部20の表面20aは、基板10の裏面(多結晶ダイヤモンド部30と反対側の面)とほぼ同一面上に位置しており、ダイヤモンド基板1の裏面1bの一部を構成している。よって、表面20aを露出させるために研磨などを実施することなく、単結晶ダイヤモンド部20上に、配線パターンなどを形成することができる。すなわち、ダイヤモンド基板1の裏面1bを利用して容易にデバイスなどを製造することが可能である。
また、単結晶ダイヤモンド部20が、貫通孔14内に配置されていることから、単結晶ダイヤモンド部20が基板10の面方向に移動し難くなる結果、単結晶ダイヤモンド部20の位置精度を向上させることができる。
(第2実施形態)
図3は、第2実施形態に係るダイヤモンド基板2の断面図である。ダイヤモンド基板2の構成は、単結晶ダイヤモンド部21が、板状の単結晶ダイヤモンド部材21A上(図中、単結晶ダイヤモンド部材21Aの下側)に単結晶ダイヤモンド層21Bが積層されたものである点で、ダイヤモンド基板1の構成と相違する。この点を中心にしてダイヤモンド基板2について説明する。
単結晶ダイヤモンド部材21Aとしては、例えば、単結晶ダイヤモンド基板であり、単結晶ダイヤモンド部21は、単結晶ダイヤモンド部材21Aに単結晶ダイヤモンド層21Bをエピタキシャル成長することで形成されている。
単結晶ダイヤモンド層21Bは、基板10における多結晶ダイヤモンド部30と反対側から突出しており、単結晶ダイヤモンド層21Bの周囲の基板10上(図中、基板10の下側)には、多結晶ダイヤモンド層31が形成されている。そして、単結晶ダイヤモンド部21の裏面21aは、基板10上に積層された多結晶ダイヤモンド部30の裏面30bと接合されており、単結晶ダイヤモンド部21の位置が固定されている。
この構成では、例えば、単結晶ダイヤモンド層21Bに、ホウ素やリン等の不純物を導入することによって、ダイヤモンド基板2から半導体デバイスを製造することができる。また、単結晶ダイヤモンド部21の表面21bは露出していることで、デバイスの作製が容易になるのは、第1実施形態の場合と同様である。なお、単結晶ダイヤモンド層21Bはドープ層であってもよいし、アンドープ層であってもよい。また、単結晶ダイヤモンド層21Bは1層の単結晶ダイヤモンド層であるが、複数の単結晶ダイヤモンド層であってもよい。
更に、単結晶ダイヤモンド部21は、その一部をなす単結晶ダイヤモンド部材21Aが貫通孔14内に配置されている結果、第1実施形態と同様に、基板10の面方向における単結晶ダイヤモンド部21の位置精度を向上させることができる。
次に、図4及び図5を参照してダイヤモンド基板1の製造方法について説明する。図4(a)〜図4(c)は、ダイヤモンド基板1の製造方法の各工程を示す平面図である。図5(a)〜図5(c)は、図4(a)〜図4(c)にそれぞれ示されるVa−Va線〜Vc−Vc線に沿った工程断面図である。また、図6は、図5(c)の後に続く工程断面図である。
(基板準備工程)
まず、図4(a)及び図5(a)に示すように、第1の領域11と第1の領域11を取り囲む第2の領域12とを含む主面13を有し、第1の領域11に貫通孔14を有する基板10を準備する。
(挿入工程)
次に、図4(b)及び図5(b)に示すように、貫通孔14に単結晶ダイヤモンド基板200を挿入し、単結晶ダイヤモンド部20とする。これにより、単結晶ダイヤモンド基板200が基板10の面方向に移動し難くなるので、後述のダイヤモンド層形成工程において単結晶ダイヤモンド基板200が移動することを抑制できる。また、例えば、フォトリソグラフィを行う場合には、露光の位置合わせがより確実になる。したがって、主面13における単結晶ダイヤモンド部20の位置精度を向上させることができる。本実施形態では、単結晶ダイヤモンド基板200は複数(例えば2つ)配置される。
(ダイヤモンド層形成工程)
次に、図4(c)及び図5(c)に示すように、気相合成法を利用して第2の領域12上から単結晶ダイヤモンド部20上に渡って多結晶ダイヤモンド層としてのダイヤモンド層300を形成し、多結晶ダイヤモンド部30とする。これにより、多結晶ダイヤモンド部30は、基板10及び単結晶ダイヤモンド部20にそれぞれ接合され、単結晶ダイヤモンド部20の位置が確実に固定される。
気相合成法としては、マイクロ波プラズマCVD法、熱フィラメントCVD法等のCVD法、又は、燃焼炎法等が挙げられる。また、気相合成法を行うための合成炉としては、基板10を挿入可能な合成炉を用いることが好ましい。例えばマイクロ波プラズマCVD法を用いる場合、原料ガスが水素ガス及びメタンガス、基板10の温度が700〜1300℃、メタンガス濃度(メタンガス流量/水素ガス流量)が1〜20%であると、多結晶ダイヤモンド層としてのダイヤモンド層300が形成される。例えば熱フィラメントCVD法を用いる場合、原料ガスが水素ガス及びメタンガス、基板10の温度が500〜1200℃、メタンガス濃度(メタンガス流量/水素ガス流量)が3〜10%であると、多結晶ダイヤモンド層としてのダイヤモンド層300が形成される。
(切断工程)
次に、ダイヤモンド基板1がウェハ形状を有していない場合、ダイヤモンド基板1(言い換えれば、多結晶ダイヤモンド部30及び基板10)を例えばレーザ等を用いて切断することによりウェハ状に加工するとしてもよい。これにより、ウェハ加工用の基板処理装置を用いてダイヤモンド基板1を処理するときに、ダイヤモンド基板1の取扱いが容易になる。ダイヤモンド基板1がウェハ形状を有していない場合としては、例えば、ダイヤモンド基板1の表面1aが数十cm角の矩形形状を有している場合等が挙げられる。
(エピタキシャル成長工程)
次に、図6に示すように、単結晶ダイヤモンド部20の表面20a上に単結晶ダイヤモンド層22をエピタキシャル成長させるとしてもよい。これによって、ダイヤモンド基板3を得ることができる。この場合、例えば、単結晶ダイヤモンド層22に不純物を導入することによって、得られるダイヤモンド基板3からその裏面3aを利用して半導体デバイスを製造することができる。
ここでは、単結晶ダイヤモンド層22は1層の単結晶ダイヤモンド層としているが、複数の単結晶ダイヤモンド層であってもよい。なお、単結晶ダイヤモンド層22の周囲の基板10上には、多結晶ダイヤモンド層32が成長している。
単結晶ダイヤモンド層22をエピタキシャル成長させるときの条件としては、例えばマイクロ波プラズマCVD法を用いる場合、原料ガスが水素ガス及びメタンガス、基板10の温度が700〜1300℃、メタンガス濃度(メタンガス流量/水素ガス流量)が0.025〜20%である。また、例えば熱フィラメントCVD法を用いる場合、原料ガスが水素ガス及びメタンガス、基板10の温度が500〜1200℃、メタンガス濃度(メタンガス流量/水素ガス流量)が1〜10%である。また、原料ガスにホスフォン(PH)やジボラン(B)を添加するとしてもよい。この場合、不純物がドープされた単結晶ダイヤモンド層22が形成される。なお、エピタキシャル成長工程は、切断工程の前に実施しても良い。
上記ダイヤモンド基板1の製造方法では、ダイヤモンド層形成工程において、単結晶ダイヤモンド部20が多結晶ダイヤモンド部30によって基板10に固定される。このため、基板処理装置を用いてダイヤモンド基板1を処理するときに、ダイヤモンド基板1の取扱いが容易になる。また、単結晶ダイヤモンド部20と基板10との間に、酸化ケイ素からなる接着層を形成する必要がないので、上記製造方法により製造されたダイヤモンド基板1は、ダイヤモンドの気相成長温度と同程度の高温にも耐えられる。この単結晶ダイヤモンド部20が多結晶ダイヤモンド部30を介して基板10に固定されている効果は、ダイヤモンド基板3についても同様である。
また、単結晶ダイヤモンド基板200を貫通孔14内に配置して単結晶ダイヤモンド部20とするため、単結晶ダイヤモンド部20の表面20aがダイヤモンド基板1の裏面1bとなる。これによって、多結晶研磨などを実施することを要せずに、製造されたダイヤモンド基板1の裏面1bを配線パターンの形成や半導体デバイスの作製に容易に利用することができる。
(第3実施形態)
図7は、第3実施形態に係るダイヤモンド基板4の平面図である。図8は、図7に示されたダイヤモンド基板4のVIII−VIII線に沿った断面図である。
ダイヤモンド基板4の構成は、(1)単結晶ダイヤモンド部23が、単結晶ダイヤモンド基板23Aと単結晶ダイヤモンド基板23A上に積層された単結晶ダイヤモンド層23Bとからなる点、(2)多結晶ダイヤモンド部33が、単結晶ダイヤモンド部23を取り囲んでいる点で、主にダイヤモンド基板1の構成と相違する。これらの相違点を中心にしてダイヤモンド基板4について説明する。
単結晶ダイヤモンド部23の一部である単結晶ダイヤモンド基板23Aは、貫通孔14内に配置されており、単結晶ダイヤモンド部23のうち主面13側から突出した部分としての単結晶ダイヤモンド層23Bは、単結晶ダイヤモンド基板23Bにエピタキシャル成長によって形成されている。単結晶ダイヤモンド部23の厚さは、200〜500μmが好ましい。
多結晶ダイヤモンド部33は、第2の領域12上であって単結晶ダイヤモンド層23Bを取り囲むように設けられている。この多結晶ダイヤモンド部33の厚さは、20〜100μmが好ましい。そして、単結晶ダイヤモンド部23の側面23sと多結晶ダイヤモンド部33の側面33sとは接合されており、多結晶ダイヤモンド部33は基板10に接合されている。その結果として、単結晶ダイヤモンド部23は、多結晶ダイヤモンド部33によって基板10に固定されている。このため、第1の実施形態のダイヤモンド基板1の場合と同様に、基板処理装置によってダイヤモンド基板4を処理するときに、ダイヤモンド基板4の取扱いが容易になる。また、単結晶ダイヤモンド部23と基板10との間に、酸化ケイ素からなる接着層を形成する必要がないので、ダイヤモンド基板4はダイヤモンドの気相成長温度と同程度の高温にも耐えられる。
また、ダイヤモンド基板4では、単結晶ダイヤモンド部23の表面23a、裏面23b、及び、多結晶ダイヤモンド部33の表面が露出している。その結果、多結晶研磨工程などを要せずに、ダイヤモンド基板4の表面4a及び裏面4bを利用して配線パターンなどを形成したり、半導体デバイスを作製することができる。
また、単結晶ダイヤモンド部23が貫通孔14内に配置されているので、単結晶ダイヤモンド部23の基板10の面方向における位置精度を向上させることができる。
(第4実施形態)
図9は、第4実施形態に係るダイヤモンド基板5の断面図である。ダイヤモンド基板5の構成は、単結晶ダイヤモンド部24が層状の単結晶ダイヤモンド部材24A上に積層された単結晶ダイヤモンド層24Bを有する点で、第3実施形態のダイヤモンド基板4の構成と相違する。この点を中心としてダイヤモンド基板5について説明する。
単結晶ダイヤモンド部材24Aとしては、例えば、単結晶ダイヤモンド基板24C上に単結晶ダイヤモンド層24Dがエピタキシャル成長されたものである。そして、単結晶ダイヤモンド部24は、単結晶ダイヤモンド部材24A上に単結晶ダイヤモンド層24Bをエピタキシャル成長することで形成されている。
この場合、単結晶ダイヤモンド部24の表面24a(すなわち単結晶ダイヤモンド層24Bの表面)は露出しているので、例えば、単結晶ダイヤモンド層24Bに、ホウ素やリン等の不純物を導入することによって、ダイヤモンド基板5からその表面5aを利用して半導体デバイスを製造することができる。単結晶ダイヤモンド層24Bはドープ層であってもよいし、アンドープ層であってもよい。ダイヤモンド基板5では、また、単結晶ダイヤモンド部24の裏面24bも露出しているので、その露出面を利用して配線パターンを形成したり、半導体デバイスを製造することができる。すなわち、ダイヤモンド基板5の表面5a及び裏面5bをデバイス作製などに利用することができる。
単結晶ダイヤモンド層24Bは1層の単結晶ダイヤモンド層であるが、複数の単結晶ダイヤモンド層であってもよい。
次に、図10及び図11を参照してダイヤモンド基板4の製造方法について説明する。図10(a)〜図10(d)は、ダイヤモンド基板4の製造方法の各工程を示す平面図である。図11(a)〜図11(d)は、図10(a)〜図10(d)にそれぞれ示されるXIa−XIa線〜XId−XId線に沿った工程断面図である。また、図12は、図11(d)の後に続く工程の工程断面図である。
(基板準備工程)
まず、図10(a)及び図11(a)に示すように、第1の領域11と第1の領域11を取り囲む第2の領域12とを含む主面13を有し、その第1の領域11に貫通孔14を有する基板10を準備する。
(挿入工程)
次に、図10(b)及び図11(b)に示すように、基板10の主面13の第1の領域11内の貫通孔14に単結晶ダイヤモンド基板23Aを挿入する。なお、この単結晶ダイヤモンド基板23Aは、前述した単結晶ダイヤモンド基板200と同様のものである。これにより、単結晶ダイヤモンド基板23Aが基板10の面方向に移動し難くなる。このため、後述のダイヤモンド部形成工程において単結晶ダイヤモンド基板23Aが移動することを抑制できる。また、例えば、フォトリソグラフィを行う場合には、露光の位置合わせがより確実になる。したがって、単結晶ダイヤモンド部23Aを一部に有する単結晶ダイヤモンド部23の主面13における位置精度を向上させることができる。本実施形態では、単結晶ダイヤモンド基板23Aは複数(例えば2つ)配置される。
(ダイヤモンド部形成工程)
次に、図10(c)及び図11(c)に示すように、気相合成法を利用して、基板10上にダイヤモンド層310を形成する。本実施形態では、第2の領域12上から単結晶ダイヤモンド基板23A上に渡って形成されたダイヤモンド層310のうち単結晶ダイヤモンド基板23A上の領域は、単結晶ダイヤモンド層310Aとなり、第2の領域12上で単結晶ダイヤモンド層310Aを取り囲む領域は多結晶ダイヤモンド層310Bとなる。
この場合の気相合成法としては、マイクロ波プラズマCVD法が例示され、気相合成法を行うための合成炉としては、基板10を挿入可能な合成炉を用いることが好ましい。例えばマイクロ波プラズマCVD法を用いる場合、原料ガスが水素ガス及びメタンガス、基板10の温度が900℃、メタンガス濃度(メタンガス流量/水素ガス流量)が1%として、ダイヤモンド層310を形成すると、単結晶ダイヤモンド基板23A上の領域は単結晶ダイヤモンド層310Aとなり、第2の領域12上は、多結晶ダイヤモンド層310Bとなる。
次に、図10(d)及び図11(d)に示すように、単結晶ダイヤモンド層310Aをエッチングすることにより、単結晶ダイヤモンド基板23A上に単結晶ダイヤモンド層23Bを形成して単結晶ダイヤモンド部23とした。また、多結晶ダイヤモンド層310Bをエッチングすることによって、多結晶ダイヤモンド部33とした。エッチングとしては、例えば、反応性イオンエッチングである。
(平坦化工程)
また、図10(d)及び図11(d)に示すように、本実施形態では、単結晶ダイヤモンド層310A及び多結晶ダイヤモンド層310Bをエッチング又は研磨することにより、単結晶ダイヤモンド部23及び多結晶ダイヤモンド部33を形成する。これにより、単結晶ダイヤモンド部23の表面と多結晶ダイヤモンド部33の表面とは略同一面上に位置し、ダイヤモンド基板4の表面4aは平坦化される。ダイヤモンド基板4の表面4aを平坦化すると、基板処理装置を用いてダイヤモンド基板4の表面4aを処理するときに、処理を施し易くなる。
(切断工程)
次に、ダイヤモンド基板4がウェハ形状を有していない場合、ダイヤモンド基板4を切断することによりウェハ状に加工するとしてもよい。これにより、ウェハ加工用の基板処理装置を用いてダイヤモンド基板4を処理するときに、ダイヤモンド基板4の取扱いが容易になる。なお、切断工程は、ダイヤモンド部形成工程の後でなくても、例えば、ダイヤモンド層310が形成された後に実施されればよい。すなわち、ダイヤモンド層310及び基板10をウェハ状に切断すればよい。
(エピタキシャル成長工程)
次に、図12に示すように、単結晶ダイヤモンド部23上に単結晶ダイヤモンド層25をエピタキシャル成長させてもよく、このエピタキシャル成長工程を実施することで、ダイヤモンド基板6が得られる。この場合、例えば、単結晶ダイヤモンド層25に不純物を導入することによって、得られるダイヤモンド基板6からその表面6aを利用して半導体デバイスを製造することができる。本実施形態では、多結晶ダイヤモンド部33上に多結晶ダイヤモンド層34を成長させている。なお、本実施形態では単結晶ダイヤモンド層25は1層の単結晶ダイヤモンド層であるが、複数の単結晶ダイヤモンド層であってもよい。
なお、ここでは、基板10上に多結晶ダイヤモンド部33を形成した後にエピタキシャル成長工程を実施しているが、基板10上に多結晶ダイヤモンド層310を形成した後に実施していればよい。
上記ダイヤモンド基板4の製造方法では、ダイヤモンド部形成工程において、単結晶ダイヤモンド部23が多結晶ダイヤモンド部33によって基板10に固定される。このため、基板処理装置を用いてダイヤモンド基板4を処理するときに、ダイヤモンド基板4の取扱いが容易になる。また、単結晶ダイヤモンド部23と基板10との間に、酸化ケイ素からなる接着層を形成する必要がないので、上記製造方法により製造されたダイヤモンド基板4は、ダイヤモンドの気相成長温度と同程度の高温にも耐えられる。以上の点は、ダイヤモンド基板6についても同様である。
また、単結晶ダイヤモンド部23は、貫通孔14内に配置されており、多結晶ダイヤモンド部33は、単結晶ダイヤモンド部23における単結晶ダイヤモンド層23Bの周囲に設けられている。よって、単結晶ダイヤモンド部23の表面23a及び裏面23bは露出する。その結果、その露出した部分を利用して配線パターンの形成や、デバイスの製造をすることが可能である。すなわち、ダイヤモンド基板4の表面4a及び裏面4bを利用して、半導体デバイス作製や配線パターン形成をすることが可能である。
図13は、単結晶ダイヤモンド基板200,23A,24Cの変形例を示す断面図である。図13に示す単結晶ダイヤモンド基板201は、単結晶ダイヤモンド基板201A上にエピタキシャル成長された単結晶ダイヤモンド層201Bを含む。この場合、例えば、単結晶ダイヤモンド層201Bに不純物を導入することによって、本変形例の単結晶ダイヤモンド基板201から得られるダイヤモンド基板から半導体デバイスを製造することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記各実施形態に限定されない。
以下、実施例及び比較例に基づいて本発明をより具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
まず、基板として、3インチφ×0.5mmtのシリコンウェハに、機械加工により4.1mmの貫通孔を2箇所形成した。また、単結晶ダイヤモンド基板として、4mm角×0.5mmtの単結晶ダイヤモンド基板を2個準備した。
これらの単結晶ダイヤモンド基板を貫通孔にセットした。そして、ダイヤモンド合成装置の支持台上に、単結晶ダイヤモンド基板がセットされたシリコンウェハを設置し、マイクロ波プラズマCVD法を用いてダイヤモンド層を形成した。メタンガス濃度(メタンガス流量/水素ガス流量)が15%、基板温度が800℃、合成圧力が1.3×10Pa(100Torr)となる条件で、10時間ダイヤモンドの合成を行った。
その結果、単結晶ダイヤモンド基板上及びシリコンウェハ上には多結晶ダイヤモンド層が成長された。多結晶ダイヤモンド層の厚さは、約50μmであった。このようにして、実施例1のダイヤモンド基板を得た。
得られたダイヤモンド基板に対して、フォトリソグラフィ工程等を含むウェハプロセスを施すことにより、単結晶ダイヤモンド部上に配線パターンを作製し、良好なデバイスを作製できることを確認した。
続いて、配線パターンを取り去り、単結晶ダイヤモンド部上にマイクロ波プラズマCVD法により導電性のエピタキシャルダイヤモンド層の成膜を試みた。メタンガス濃度が6%、ジボランガス濃度(ジボランガス流量/メタンガス流量)が200ppm、基板温度が850℃、合成圧力が1.3×10Pa(100Torr)となる条件で、2時間ダイヤモンドの合成を行った。
その結果、膜厚5μmのエピタキシャルダイヤモンド層が単結晶ダイヤモンド部上に形成された。このようにして得られたダイヤモンド基板についても、エピタキシャルダイヤモンド層上に配線パターンを作製し、良好なデバイスを作製できることを確認した。
(実施例2)
まず、基板として、3インチφ×0.5mmtシリコンウェハに、機械加工により4.1mm角の貫通孔を2箇所形成した。また、単結晶ダイヤモンド基板として、4mm角×0.5mmtの単結晶ダイヤモンド基板を2個準備した。
これらの単結晶ダイヤモンド基板を貫通孔にセットした。そして、ダイヤモンド合成装置の支持台上にシリコンウェハを設置し、マイクロ波プラズマCVD法を用いてダイヤモンド層を形成した。メタンガス濃度(メタンガス流量/水素ガス流量)が8%、基板温度が950℃、合成圧力が1.3×10Pa(100Torr)となる条件で、10時間ダイヤモンドの合成を行った。
その結果、単結晶ダイヤモンド基板上には単結晶ダイヤモンド層が形成され、シリコンウェハ上には多結晶ダイヤモンド層が形成された。多結晶ダイヤモンド層の厚さは、約30μmであった。
次に、機械研磨により平坦化加工を行うことにより、単結晶ダイヤモンド部の表面位置と多結晶ダイヤモンド層の表面位置をそろえた。こうして、実施例2のダイヤモンド基板を得た。得られたダイヤモンド基板に対して、フォトリソグラフィ工程等を含むウェハプロセスを施すことにより、単結晶ダイヤモンド部上に配線パターンを作製し、良好なデバイスを作製できることを確認した。
続いて、配線パターンを取り去り、単結晶ダイヤモンド部上にマイクロ波プラズマCVD法により導電性のエピタキシャルダイヤモンド層の成膜を試みた。メタンガス濃度が5%、ジボランガス濃度(ジボランガス流量/メタンガス流量)が200ppm、基板温度が850℃、合成圧力が1.3×10Pa(100Torr)となる条件で、2時間ダイヤモンドの合成を行った。
その結果、膜厚4μmのエピタキシャルダイヤモンド層が単結晶ダイヤモンド部上に形成された。このようにして得られたダイヤモンド基板についても、エピタキシャルダイヤモンド層上に配線パターンを作製することにより良好なデバイスを作製できることを確認した。
(実施例3〜12)
基板の材料を表1に示す各材料に変えた点以外は、実施例1の場合と同様にして実施例3〜12のダイヤモンド基板をそれぞれ作製した。なお、各実施例3〜12において、各基板の形状は、3インチφ×0.5mmtのウェハ形状とした。
Figure 2006111500
その結果、実施例1と同様に、実施例3〜12のダイヤモンド基板を良好に作製することができた。また、実施例1と同様に、実施例3〜12のダイヤモンド基板上に配線パターンを作製することにより良好なデバイスを作製できることを確認した。
(実施例13〜22)
基板の材料を表2に示す各材料に変えた点以外は、実施例2と同様にして実施例13〜22のダイヤモンド基板をそれぞれ作製した。なお、各実施例13〜22において、各基板の形状は、3インチφ×0.5mmtのウェハ形状とした。
Figure 2006111500
その結果、実施例2と同様に、実施例13〜22のダイヤモンド基板を良好に作製することができた。また、実施例2と同様に、実施例13〜22のダイヤモンド基板上に配線パターンを作製することにより良好なデバイスを作製できることを確認した。
(実施例23)
100mm角×0.5mmtの矩形形状を有する基板を用いたこと、及び、単結晶ダイヤモンド基板を貫通孔にセットする前に単結晶ダイヤモンド基板上に導電性のエピタキシャルダイヤモンド層をマイクロ波プラズマCVD法により形成したこと以外は実施例1と同様にして、実施例23のダイヤモンド基板を作製した。導電性のエピタキシャルダイヤモンド層を形成する際には、メタンガス濃度が6%、ジボランガス濃度(ジボランガス流量/メタンガス流量)が1ppm、基板温度が800℃、合成圧力が6.5×10Pa(50Torr)となる条件で、2時間ダイヤモンドの合成を行った。
その結果、エピタキシャルダイヤモンド層の厚さは5μmであった。その結果、実施例1と同様に、実施例23のダイヤモンド基板を良好に作製することができた。また、レーザによりダイヤモンド基板を3インチφ×0.5mmtのウェハ状に加工し、実施例1と同様に、ウェハ状の実施例23のダイヤモンド基板上に配線パターンを作製することにより良好なデバイスを作製できることを確認した。
(実施例24)
100mm角×0.5mmtの矩形形状を有する基板を用いたこと、及び、単結晶ダイヤモンド基板を貫通孔にセットする前に単結晶ダイヤモンド基板上に導電性のエピタキシャルダイヤモンド層をマイクロ波プラズマCVD法により形成したこと以外は実施例2と同様にして、実施例24のダイヤモンド基板を作製した。導電性のエピタキシャルダイヤモンド層を形成する際には、メタンガス濃度が6%、ジボランガス濃度(ジボランガス流量/メタンガス流量)が1ppm、基板温度が800℃、合成圧力が6.5×10Pa(50Torr)となる条件で、2時間ダイヤモンドの合成を行った。
その結果、エピタキシャルダイヤモンド層の厚さは5μmであった。その結果、実施例2と同様に、実施例24のダイヤモンド基板を良好に作製することができた。また、レーザによりダイヤモンド基板を3インチφ×0.5mmtのウェハ状に加工し、実施例2と同様に、ウェハ状の実施例24のダイヤモンド基板上に配線パターンを作製することにより良好なデバイスを作製できることを確認した。
(実施例25〜34)
基板の材料を表3に示す材料に変えた点以外は、実施例23と同様にして実施例13〜22のダイヤモンド基板を作成した。なお、各実施例25〜34において、各基板の形状は、100mm角×0.5mmtの矩形形状とした。
Figure 2006111500
その結果、実施例23と同様に、実施例25〜34のダイヤモンド基板を良好に作製することができた。
続いて、レーザにより実施例25〜34のダイヤモンド基板を3インチφ×0.5mmtのウェハ状に加工した。そして、ウェハ状の実施例25〜34のダイヤモンド基板上に配線パターンを作製することにより良好なデバイスを作製できることを確認した。
(実施例35〜44)
基板の材料を表4に示す各材料に変えた点以外は、実施例24と同様にして実施例35〜44のダイヤモンド基板を作製した。なお、各実施例35〜44において、各基板の形状は、100mm角×0.5mmtの矩形形状とした。
Figure 2006111500
その結果、実施例24と同様に、実施例35〜44のダイヤモンド基板を良好に作製することができた。
続いて、レーザにより実施例35〜44のダイヤモンド基板を3インチφ×0.5mmtのウェハ状に加工した。そして、ウェハ状の実施例35〜44のダイヤモンド基板上に配線パターンを作製することにより良好なデバイスを作製できることを確認した。
第1実施形態に係るダイヤモンド基板の平面図である。 図1に示されたダイヤモンド基板のII―II線に沿った断面図である。 第2実施形態に係るダイヤモンド基板の断面図である。 図4(a)〜図4(c)は、第1実施形態に係るダイヤモンド基板の製造方法の各工程を示す平面図である。 図5(a)〜図5(c)は、図4(a)〜図4(c)にそれぞれ示したVa―Va線〜Vc―Vc線に沿った工程断面図である。 図5(c)に続く工程の工程断面図である。 第3実施形態に係るダイヤモンド基板の平面図である。 図7に示したダイヤモンド基板のVIII―VIII線に沿った断面図である。 第4実施形態に係るダイヤモンド基板の断面図である。 図10(a)〜図10(d)は、第3実施形態に係るダイヤモンド基板の製造方法の各工程を示す平面図である。 図11(a)〜図11(d)は、図10(a)〜図10(d)に示したXIa―XIa線〜XId―XId線に沿った工程断面図である。 図11(d)の後に続く工程断面図である。 単結晶ダイヤモンド基板の変形例の断面図である。
符号の説明
1〜6…ダイヤモンド基板、10…基板、11…第1の領域、12…第2の領域、13…主面、14…貫通孔、20,21,23,24…単結晶ダイヤモンド部、22,24B…単結晶ダイヤモンド層、30,33…多結晶ダイヤモンド部、23A,24C,200,201…単結晶ダイヤモンド基板、201B…単結晶ダイヤモンド層、300,310…ダイヤモンド層、310A…単結晶ダイヤモンド層、310B…多結晶ダイヤモンド層。

Claims (10)

  1. 第1の領域と該第1の領域を取り囲む第2の領域とを含む主面を有し、該第1の領域に貫通孔を有する基板と、
    前記貫通孔内に配置された単結晶ダイヤモンド部と、
    前記第2の領域上から前記単結晶ダイヤモンド部上に渡って設けられており、前記基板及び前記単結晶ダイヤモンド部に固定された多結晶ダイヤモンド部と、
    を備える、ダイヤモンド基板。
  2. 第1の領域と該第1の領域を取り囲む第2の領域とを含む主面を有し、該第1の領域に貫通孔を有する基板と、
    前記貫通孔内に配置される部分を有すると共に前記主面側に突出した部分を有する単結晶ダイヤモンド部と、
    前記単結晶ダイヤモンド部のうち前記主面側に突出した部分を取り囲むと共に前記第2の領域上に設けられており、前記基板及び前記単結晶ダイヤモンド部に固定された多結晶ダイヤモンド部と、
    を備える、ダイヤモンド基板。
  3. 前記基板は、ケイ素、窒化ケイ素、炭化ケイ素、窒化アルミニウム、酸化アルミニウム、石英、モリブデン、ニオブ、タングステン、ムライト及びコージライトのうち少なくとも一つの材料を含有する、請求項1又は2に記載のダイヤモンド基板。
  4. 前記単結晶ダイヤモンド部は、エピタキシャル成長された1又は複数の単結晶ダイヤモンド層を含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載のダイヤモンド基板。
  5. 第1の領域と該第1の領域を取り囲む第2の領域とを含む主面を有し、該第1の領域に貫通孔を有する基板と、前記貫通孔内に配置された単結晶ダイヤモンド部と、前記第2の領域上から前記単結晶ダイヤモンド部上に渡って設けられた多結晶ダイヤモンド部と、を備えるダイヤモンド基板の製造方法であって、
    前記貫通孔内に単結晶ダイヤモンド基板を挿入し、単結晶ダイヤモンド部とする挿入工程と、
    前記挿入工程の後、気相合成法を利用して、前記第2の領域上から前記単結晶ダイヤモンド部上に渡ってダイヤモンド層を形成し、多結晶ダイヤモンド部とするダイヤモンド層形成工程と、
    を含む、ダイヤモンド基板の製造方法。
  6. 第1の領域と該第1の領域を取り囲む第2の領域とを含む主面を有し、該第1の領域に貫通孔を有する基板と、前記貫通孔内に配置された部分を有すると共に前記主面側から突出した部分を有する単結晶ダイヤモンド部と、前記単結晶ダイヤモンド部のうち前記主面側から突出した部分を取り囲むと共に前記第2の領域上に設けられた多結晶ダイヤモンド部と、を備える、ダイヤモンド基板の製造方法であって、
    前記貫通孔内に単結晶ダイヤモンド基板を挿入する挿入工程と、
    前記挿入工程の後、気相合成法を利用して、前記基板上にダイヤモンド層を形成し、前記ダイヤモンド層のうち前記単結晶ダイヤモンド基板上の領域と前記単結晶ダイヤモンド基板とを前記単結晶ダイヤモンド部とし、前記ダイヤモンド層のうち前記第2の領域上であって前記単結晶ダイヤモンド部を取り囲む領域を前記多結晶ダイヤモンド部とするダイヤモンド部形成工程と、
    を含む、ダイヤモンド基板の製造方法。
  7. 前記ダイヤモンド部形成工程において、前記ダイヤモンド層をエッチング又は研磨により前記単結晶ダイヤモンド部及び前記多結晶ダイヤモンド部を形成することによって、前記ダイヤモンド基板の表面を平坦化する平坦化工程を更に含む、請求項6に記載のダイヤモンド基板の製造方法。
  8. 前記ダイヤモンド層及び前記基板を切断することにより前記ダイヤモンド層及び前記基板をウェハ状に加工する切断工程を更に含む、請求項5〜7のいずれか一項に記載のダイヤモンド基板の製造方法。
  9. 前記単結晶ダイヤモンド基板は、エピタキシャル成長された1又は複数の単結晶ダイヤモンド層を含む、請求項5〜8のいずれか一項に記載のダイヤモンド基板の製造方法。
  10. 前記単結晶ダイヤモンド部上に1又は複数の単結晶ダイヤモンド層をエピタキシャル成長させるエピタキシャル成長工程を更に含む、請求項5〜9のいずれか一項に記載のダイヤモンド基板の製造方法。
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