JP2006111358A - エレベータの制御装置および制御方法 - Google Patents

エレベータの制御装置および制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006111358A
JP2006111358A JP2004297132A JP2004297132A JP2006111358A JP 2006111358 A JP2006111358 A JP 2006111358A JP 2004297132 A JP2004297132 A JP 2004297132A JP 2004297132 A JP2004297132 A JP 2004297132A JP 2006111358 A JP2006111358 A JP 2006111358A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
elevator
acceleration
jerk
car
operation mode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004297132A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4959124B2 (ja
Inventor
Kensaku Yamane
健作 山根
Tadashi Ito
伊藤 忠
Masazumi Urata
雅純 浦田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Otis Elevator Co
Original Assignee
Otis Elevator Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Otis Elevator Co filed Critical Otis Elevator Co
Priority to JP2004297132A priority Critical patent/JP4959124B2/ja
Publication of JP2006111358A publication Critical patent/JP2006111358A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4959124B2 publication Critical patent/JP4959124B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B50/00Energy efficient technologies in elevators, escalators and moving walkways, e.g. energy saving or recuperation technologies

Landscapes

  • Elevator Control (AREA)

Abstract

【課題】 運行効率を重視すべき状況、乗り心地や消費電力効率化を重視すべき状況等の各種状況に適合した運転ができるエレベータの制御装置を提供する。
【解決手段】 エレベータのかご2内および監視室40内に、通常運転モードとピーク電力抑制運転モードを切り換える運転モード切換スイッチ35を設ける。乗り場かご呼びボタン17の入力があり、且つかご2内に乗客がいないことを、かご内荷重検出部52が検出した場合(運行効率を重視すべき場合)は、エレベータ駆動用のモータの加速度、加加速度を上げるように速度パターン制御部53の速度パターンが設定される。また、冷房需要でビルの受電設備の容量や契約電力に対して余裕がないとき、運転モード切換スイッチ35をピーク電力抑制運転モードに切り換える。すると前記モードの加速度、加加速度を下げるように速度パターン制御部53の速度パターンが設定される。
【選択図】 図2

Description

本発明は、エレベータの運行効率を重視すべき状況、又は乗り心地や消費電力効率化を重視すべき状況等の各種状況に適合した運転を行うことができるエレベータの制御装置および制御方法に関する。
図4に、複数台のエレベータが一つの乗り場を共有するように構成されたエレベータ装置の一例を示す。図4において1は、ビル内に複数(この例では4本)並設され、かご2が走行する昇降路である。
3は釣り合いおもり(カウンターウェイト)であり、主ロープ(駆動ロープ)4によってかご2と結合されている。この主ロープ4は、昇降路1上方の機械室5に設置された巻上機6の綱車(シーブ)6aに巻掛けられている。
尚、機械室5には巻上機6、制御盤7等の各種設備が配設されている。
8は、主ロープ4とバランスをとるための釣り合いロープである。
9はかご2内に設けられたかご操作盤であり、かご行き先指定ボタン等を有している。10は荷重を検出するためのはかり装置(ロードウェイングデバイス)である。
上記の各装置は複数の昇降路1に各々同様に設けられている。尚図4の複数台のエレベータの管理、制御は制御盤7内に設置された群管理制御部が行っている。
一般にエレベータの運転に関しては様々な状況、電力、設備環境等が存在し、それらの状況に合わせて、エレベータの運行効率を重視すべき場合(例えば走行時間短縮)や、乗り心地や消費電力効率化を重視すべき場合(例えば速度、加速度、加加速度の低減)がある。
例えばエレベータの運行効率を重視すべき状況としては次の場合が挙げられる。
(1)複数台のエレベータが一つの乗り場を共有するグループのエレベータ(例えば図4のエレベータ)において、これらを管理する群管理制御部が出力した分散待機指令により走行する場合。分散待機指令とは、かご内行き先ボタン及び乗り場かご呼びボタンの入力が無いときにかごを分散して待機させる指令である。
(2)エレベータの走行距離が長い、いわゆるロングラン(標準加速度で最高速度に到達する走行行程)の場合。
(3)平日の出退勤時間や休日の午後などのピーク時間帯や、極めて混雑している場合。
(4)既設ビルの既設エレベータで輸送力増強の為、エレベータの加速度を上げる場合。
また例えば乗り心地や消費電力効率化を重視すべき状況としては次の場合が挙げられる。
(5)電力需要のピークをカットしたい時
エレベータは加速時に定格速度走行時の1.5倍から4倍程度の電力を必要とする。
(5−1)夏季など、冷房需要でビルの受電設備の容量や電力会社との契約電力に対して余裕がないとき、エレベータを起動するとその瞬間に受電設備の容量や電力会社との契約を超えてしまう可能性がある。その結果、受電設備の遮断器がトリップしてビル全体が停電してしまったり、電力会社から超過分の料金を請求されたりしてしまう。
従来はエレベータの使用の自粛や部分的に運転を停止したりして対応していたが、これでは階段を使用せざるを得ず、階段の使用が難しい「弱者」への配慮に欠けたものであった。
(5−2)ビル新築計画で電力設備の小型化により設備費用を抑制する場合。
(5−3)既設ビルでエレベータ取り替えの際に建物の電気設備に限界がある場合。
(6)ショートラン(標準加速度で最高速度に到達しない走行行程)時
エレベータが各階に停止、またはそれに準ずる短距離走行を繰り返す場合、長い区間乗車する乗客は、頻繁な加減速に気分を悪くする場合がある。
(7)エレベータ駆動用モータの起動トルクが大きくなるとき
例えば、次のような場合が挙げられる。
主ロープ4よりも釣り合いロープ8の重量が大きい場合に途中階から上方にスタートするとき。すなわち、かご側ロープと釣り合い重り側ロープの重量の差は、起動トルクとして加算される。従って、駆動ロープより補償ロープの重量が大きい場合は、かごが途中階にある場合の方が下方階にある場合よりも、かご側に位置するロープの総重量は重くなる。この場合、かごを上昇させるときの起動トルクが大きくなる。
尚下記特許文献1には、かご内負荷に基づいて加加速度(加速度の時間変化率)を制御することが記載されている。
特開2004−10335号公報
従来、ある定格速度のエレベータにおいて、走行時間を短縮する為には、速度、加速度、加加速度を高めることが有効である反面、かご内に乗客がいる場合、乗り心地に悪影響を及ぼすという課題がある。
従来のエレベータは、かご内乗客の有無・混雑度、その他の運転状況等を考慮することなく、通常時は同じ速度、加速度、加加速度で走行していた。すなわち従来のエレベータ装置においては、運行効率を重視すべき前記(1)〜(4)の状況下で、速度、加速度、加加速度を高めて走行時間を短縮することはなされていなかった。
このため前記(1)の場合、かごが分散待機位置まで到達する時間が長くなり、運行効率は悪いものであった。
また前記(2)の場合、走行距離が長いロングラン時に走行時間を短縮することができないものであった。
また前記(3)の場合、ピーク時間帯や極めて混雑しているときに、混雑した乗客を全て目的階に運ぶのに時間がかかっていた。
また前記(4)の場合、輸送力を増強することができないものであった。
また従来のエレベータ装置においては、乗り心地や消費電力の効率化を重視すべき、前記(5)〜(7)の状況下で速度、加速度、加加速度を低減して、乗り心地の良い運転を可能とするとともに、電力需要の低減化を図ることはなされていなかった。
このため前記(5)の場合、電力需要の低減化や省電力を図ることができないものであった。
また前記(6)の場合、走行距離が短いショートランであっても通常の速度、加速度、加加速度で運行されるため、長い区間乗車する乗客にとって頻繁な加減速を感じ、乗り心地は悪いものであった。
また前記(7)の場合、エレベータ駆動用のモータの起動トルクが大きいときでも通常の加速度、加加速度で運転することになり、消費電力が大となるものである。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものでその目的は、エレベータの運行効率を重視すべき状況、又は乗り心地や消費電力効率化を重視すべき状況等の各種状況に適合した運転を行うことができるエレベータの制御装置および制御方法を提供することにある。
上記課題を解決するための本発明のエレベータ制御装置は、エレベータおよびその周辺設備の各種状況に応じて、エレベータの加速度、加加速度を制御する制御手段を備えたことを特徴としている。
また前記制御手段は、一つの乗り場を共有する複数台グループのエレベータを管理する群管理制御部が、エレベータに分散待機指令を発したときに、当該分散待機位置までのエレベータ走行の加速度、加加速度を通常よりも高くすることを特徴としている。
また、本発明のエレベータの制御方法は、一つの乗り場を共有する複数台グループのエレベータを備えたエレベータの制御方法において、前記エレベータのかご内行き先ボタンおよび乗り場かご呼びボタンの入力が無いときに前記エレベータに対して分散待機指令を発する分散待機指令発令段階と、前記分散待機指令が発せられた場合に、当該分散待機位置までのエレベータ走行の加速度、加加速度を通常よりも高く制御する制御段階とを備えたことを特徴としている。
また前記制御手段は、エレベータかごの現在位置と行き先階とからエレベータの走行距離を算出し、該走行距離が予め設定した距離以上であるときに、加速度、加加速度を通常よりも高くすることを特徴としている。
また前記制御手段の制御は、予め設定したピーク時間帯において実行することを特徴としている。
また前記制御手段は、エレベータの輸送力を増強したい場合に、エレベータの加速度、加加速度を通常よりも高くすることを特徴としている。
また通常運転とピーク電力抑制運転の各運転モードを切り換える運転モード切換手段を備え、前記制御手段は、前記運転モードがピーク電力抑制運転モードに切り換えられたときに、前記加速度、加加速度を通常よりも低くすることを特徴としている。
また前記制御手段は、電力設備の容量を低減するためエレベータの加速度、加加速度を通常よりも低くすることを特徴としている。
また前記制御手段は、エレベータかごの現在位置と行き先階とからエレベータの走行距離を算出し、該走行距離が予め設定した距離以下であるときに、加速度、加加速度を通常よりも低くすることを特徴としている。
またエレベータ駆動用モータの起動トルクを演算するトルク演算手段を備え、前記モータの起動トルクが制限値を超える場合に、前記制御手段は、該起動トルクが制限値以下となるよう前記加速度、加加速度を通常よりも低くすることを特徴としている。
(1)請求項1に記載の発明によれば、エレベータの運行効率を重視すべき状況や、エレベータの乗り心地や消費電力効率化を重視すべき状況等の、各種状況に適した加速度、加加速度でエレベータを制御することができる。
(2)請求項2、4、5、6に記載の発明によれば、エレベータの運行効率を重視すべき状況において、エレベータの加速度、加加速度を高く制御することができるので、走行時間が短縮されエレベータの運行効率が高められる。
また分散待機する際に、待機位置までの走行時間が短縮される。
また平日の出退勤時間、休日の午後などのピーク時間帯において、エレベータの走行距離が長い、いわゆるロングラン(標準加速度で最高速度に到達する走行行程)である場合に走行時間短縮することができる。
またかごの稼働率等から超混雑時であると判断された場合にエレベータの走行時間を短縮することができる。
また既設ビルの既設エレベータの輸送力を増強することができる。
(2)また請求項7〜10に記載の発明によれば、エレベータの乗り心地や消費電力効率化を重視すべき状況において、エレベータの加速度、加加速度を低く制御することができるので、乗り心地の良い運転が可能となるとともに、電力需要の低減化を図ることができる。
例えば夏季など、冷房需要でビルの受電設備の容量や電力会社との契約電力に対して余裕がない場合や、その他ビル設備の事情により電力需要を抑える必要がある場合に、エレベータの加速度、加加速度を低く制御することによって、消費電力を低減することができる。
またエレベータが各階に停止、またはそれに準ずる短距離走行を繰り返す、いわゆるショートラン(標準加速度で最高速度に到達しない走行行程)の場合、加速度、加加速度を低く制御することによって、良好な乗り心地が確保され、これによって長い区間乗車する乗客が頻繁な加減速により気分を悪くするような事態には陥らない。
さらに前記起動トルクが制限値を超える場合は、制限値に見合った加速度、加加速度で運転を行うことができる。
(3)また請求項7に記載の発明によれば、運転モード切換手段を設けたので、電力需要のピークをカットしたい場合に、運転モードをピーク電力抑制運転モードに切り換えて、加速度、加加速度を低く制御することができる。
(4)また請求項3に記載の発明によれば、分散待機指令により、分散待機位置まで走行する際の走行時間が短縮され、エレベータの運行効率が向上する。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。図1は一台のエレベータの装置の主要部の構成を表し、図2は複数台のエレベータの装置(例えば図4の装置)の主要部の構成を表しており、図4と同一部分は同一符号をもって示している。
図1において、エレベータのかご2と釣り合いおもり3は主ロープ4により結合され、主ロープ4は、エレベータ駆動用のモータ(図示省略)の軸に直結された綱車6aに巻掛けられている。
かご2内の例えばかご操作盤にはかご行き先指定ボタン34と、通常運転モードおよびピーク電力抑制運転モードを切り換える運転モード切換スイッチ35とが設けられている。
この運転モード切換スイッチ35はエレベータの監視室(ビルの集中管理室)40にも設けられている。
50は1台のエレベータの制御装置を示し、該装置内の51は、乗り場かご呼びボタン17、かご2内のかご行き先指定ボタン34、かご2内又は監視室40内の運転モード切換スイッチ35の信号が入力され、かご2の行き先を制御するかご行き先制御部である。
52は、かご2内の荷重を検出するかご内荷重検出部であり、かご2に設けた図示しないはかり装置の検出信号に基づいて荷重を検出する。
53は、かご行き先制御部51のかご行き先制御出力およびかご内荷重検出部52の荷重検出出力に基づいて、速度、加速度、加加速度のパターンを決定する速度パターン制御部である。
54は、速度パターン制御部53により決定された速度、加速度、加加速度のパターンで、巻上機の綱車6aに直結されたモータ(図示省略)を駆動するモータ駆動装置である。
また複数台のエレベータ装置を示す図2において、60は、複数台のエレベータの各制御装置50a〜50c(図1の制御装置50と同様に構成される制御装置)を管理、制御する群管理制御部である。
図2において図1と同一部分は同一符号をもって示している。
上記のように構成された装置において、まずエレベータの運行効率を重視すべき状況で速度、加速度、加加速度を上げる場合について説明する。
(1)図2、図4の一つの乗り場を共有する複数台グループのエレベータ装置において、あるかごが、かご2内のかご行き先指定ボタン34の入力が無く、応答が必要な乗り場かご呼びボタン17の入力もない場合、群管理制御部60は、乗り場かご呼びに対する応答速度を速めるために、分散待機を行うよう該当かごのかご行き先制御部に指令を発する。
この分散待機指令を受信したかご行き先制御部(51a〜51cのいずれか)は、エレベータの運行効率を高める為、通常時よりも高い加速度、加加速度で走行するよう速度パターン制御部53に指令する。
尚この際かご2内に人が乗っていないと判断するため、かご内荷重検出部52の荷重情報を使用しても良い。
この分散待機時の制御は、例えば図3のような手順で行われる。図3はA号機、B号機械の2台並列グループのエレベータの場合に群管理制御部60、かご行き先制御部(51a〜51cのうちいずれか2つ)、速度パターン制御部53のコンピュータが行う制御のフローを示している。
まずステップS1においてA号機が1階に到着すると、ステップS2においてB号機が最下階に停止中であるか否かが判定される。その判定結果がNOであればA号機を最下階で待機させる(ステップS3)。
次にステップS4において、A又はB号機を上方階で待機させる指令を発する。そしてステップS5においてかご内荷重が一定値以下であるか否かを判定し、その判定結果がNOであれば通常の加速度・加加速度で上方階へ移動させる(ステップS6)。
またステップS5の判定結果がYESの場合は、ステップS7において高い加速度・加加速度で上方階に移動させる。
これによって分散待機時の移動時間が短縮され、待ち時間が低減する。
(2)ロングラン時
1.かご行き先制御部51a〜51cは、かご2の現在位置と行き先階とから走行距離を算出する。
2.算出した走行距離が、予め設定した値以上の場合、通常時よりも高い加速度、加加速度で走行させる制御を行う。
ロングランとは標準加速度で最高速度に到達する走行行程である。
(3)ピーク時
(3−1)通常ピーク時間帯
1.平日の出退勤時間、休日の午後などのピーク時間帯を予め群管理制御部60に設定する。
2.群管理制御部60は、ピーク時間帯になったことを検出すると、かご行き先制御部51a〜51cに信号を出力する。
3.かご行き先制御部51a〜51cは、この信号を受信した場合、かご2の現在位置(例えばエレベータ駆動用のモータに設けられたロータリーエンコーダの検出信号に基づく)と、行き先とから走行距離を計算し、ロングランかショートランかを判断する。
4.かご行き先制御部51a〜51cは、下記表1のような速度・加加速度で走行するよう速度パターン制御部53に指令する。
Figure 2006111358
定義
ロングラン:標準加速度で最高速度に到達する走行行程
ショートラン:標準加速度で最高速度に到達しない走行行程
(3−2)超混雑時
1.群管理制御部60は、かご2の稼働率(例えば乗り場かご呼びにかご2が応答した回数等に基づく)等から超混雑時か否かを判断する。
2.群管理制御部60が、超混雑時と判断した場合、かご行き先制御部51a〜51cに信号を出力する。
3.かご行き先制御部51a〜51cは、この信号を受信した場合次の表2のような加速度・加加速度で走行するよう速度パターン制御部53に指令する。
Figure 2006111358
(4)既設ビルの既設エレベータで輸送力を増強させる時
この場合にエレベータの加速度を上げることによって輸送力が増強する。
上記のように、エレベータの運行効率が重視される(1)〜(4)の状況において、加速度、加加速度を上げることにより短縮される走行時間の一例を下記に示す。
例えば速度:3000mm/s、走行距離:50mの場合、加速度を700mm/s2、加加速度を700mm/s3とした時の走行時間は、18.7secであるのに対し、加速度を1000mm/s2、加加速度を1500mm/s3とした時の走行時間は、16.6secとなり、2sec以上短縮される。
この例からわかるように、群管理全体の効率として考えた場合は、かなりの待ち時間短縮が期待される。
次に、走行時間短縮よりも、乗り心地・消費電力の効率化を重視すべき状況で速度、加速度、加加速度を下げる場合について説明する。
(5)電力需要のピークをカットしたい時
(5−1)夏季など、冷房需要でビルの受電設備の容量や電力会社との契約電力に対して余裕がないとき。
運転モード切換スイッチ35が「ピーク電力抑制運転」モードに切り換えられたときは、下記表3のようにアクセルを低く設定することにより、起動時の動力を抑制する。
また運転モード切換スイッチ35に関して、以下のような設定方法が考えられる。
・ビルオーナまたは管理会社による手動設定
・冷房需要が問題になる時間帯をタイマで設定し、その時間帯になったらピーク電力抑制運転モードに切り換え
・気温と連動して設定し、運転モードを切り換え
Figure 2006111358
また下記の場合も、電力需要をカットするためアクセルを低く設定する。この場合、上記切換スイッチ35は不要である。
(5−2)ビル新築計画で電力設備の小型化による設備費用を抑制する場合。
(5−3)既設ビルでエレベータ取り替えの際に建物の電気設備に限界がある場合。
上記のように電力需要のピークをカットしたい時であっても、エレベータの使用自粛や部分的に運転を停止する等の措置をとらなくても済み、階段の使用が難しい「弱者」への配慮も考慮した適切な対策となる。
(6)ショートラン(標準加速度で最高速度に到達しない走行行程)時
1.かご行き先制御部51a〜51cは、かご2の現在位置と行き先階とから走行距離を算出する。
2.算出した走行距離が、予め設定した値以下の場合、通常時よりも低い加速度、加加速度で走行させる。
これによって乗り心地が、従来よりも著しく改善される。
(7)エレベータ駆動用モータの起動トルクが大きくなるとき
エレベータ駆動用のモータのトルクは下記式(1)のようになる。
モータのトルク∝(積載率−オーババランス率)×定格積載+かご側ロープ(釣り合いロープ8含む)重量−カウンターウェイト側ロープ(釣り合いロープ8含む)重量+質量×加速度…(1)
但し、オーババランス率は定格積載に対するカウンタウェイト重量の割合である。
前記式(1)右辺の第1項は積載率の関数であり、積載率はロードセルによる計測によって得られ、残りの数値は既知である。式(1)の第2、第3項は位置の関数であり、エレベータのかご2がどの位置にあるかという情報があれば算出できる。式(1)の第4項も積載の関数である。
この式(1)により算出したモータの起動トルクが予め設定した制限値を超える場合は、制限値に見合った加速度を逆算する。
尚本発明は、加速度、加加速度に限らず、減速の場合も前記同様に制御を行うものである。
また本発明を複数台エレベータに適用する場合、図4の構成に限らず他の構成のエレベータ装置にも適用できる。
本発明の一実施形態例を表す構成図。 本発明の他の実施形態例を表す構成図。 本発明の実施形態例における分散待機時の制御のようすを示すフローチャート。 本発明が適用され、一つの乗り場を共有する複数台グループのエレベータ装置の一例を示す構成図。
符号の説明
2…かご
3…釣り合いおもり
4…主ロープ
6…巻上機
6a…綱車
8…釣り合いロープ
17…乗り場かご呼びボタン
34…かご行き先指定ボタン
35…運転モード切換スイッチ
40…監視室
50、50a〜50c…制御装置
51、51a〜51c…かご行き先制御部
53…速度パターン制御部
54…モータ駆動装置
60…群管理制御部

Claims (10)

  1. エレベータおよびその周辺設備の各種状況に応じて、エレベータの加速度、加加速度を制御する制御手段を備えたことを特徴とするエレベータの制御装置。
  2. 前記制御手段は、一つの乗り場を共有する複数台グループのエレベータを管理する群管理制御部が、エレベータに分散待機指令を発したときに、当該分散待機位置までのエレベータ走行の加速度、加加速度を通常よりも高くすることを特徴とする請求項1に記載のエレベータの制御装置。
  3. 一つの乗り場を共有する複数台グループのエレベータを備えたエレベータの制御方法において、
    前記エレベータのかご内行き先ボタンおよび乗り場かご呼びボタンの入力が無いときに前記エレベータに対して分散待機指令を発する分散待機指令発令段階と、
    前記分散待機指令が発せられた場合に、当該分散待機位置までのエレベータ走行の加速度、加加速度を通常よりも高く制御する制御段階とを備えたことを特徴とするエレベータの制御方法。
  4. 前記制御手段は、エレベータかごの現在位置と行き先階とからエレベータの走行距離を算出し、該走行距離が予め設定した距離以上であるときに、加速度、加加速度を通常よりも高くすることを特徴とする請求項1に記載のエレベータの制御装置。
  5. 前記制御手段の制御は、予め設定したピーク時間帯において実行することを特徴とする請求項4に記載のエレベータの制御装置。
  6. 前記制御手段は、エレベータの輸送力を増強するため、エレベータの加速度、加加速度を通常よりも高くすることを特徴とする請求項1に記載のエレベータの制御装置。
  7. 通常運転とピーク電力抑制運転の各運転モードを切り換える運転モード切換手段を備え、
    前記制御手段は、前記運転モードがピーク電力抑制運転モードに切り換えられたときに、前記加速度、加加速度を通常よりも低くすることを特徴とする請求項1に記載のエレベータの制御装置。
  8. 前記制御手段は、電力設備の容量を低減するためエレベータの加速度、加加速度を通常よりも低くすることを特徴とする請求項1に記載のエレベータの制御装置。
  9. 前記制御手段は、エレベータかごの現在位置と行き先階とからエレベータの走行距離を算出し、該走行距離が予め設定した距離以下であるときに、加速度、加加速度を通常よりも低くすることを特徴とする請求項1に記載のエレベータの制御装置。
  10. エレベータ駆動用モータの起動トルクを演算するトルク演算手段を備え、前記モータの起動トルクが制限値を超える場合に、前記制御手段は、該起動トルクが制限値以下となるよう前記加速度、加加速度を通常よりも低くすることを特徴とする請求項1に記載のエレベータの制御装置。
JP2004297132A 2004-10-12 2004-10-12 エレベータの制御装置および制御方法 Expired - Fee Related JP4959124B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004297132A JP4959124B2 (ja) 2004-10-12 2004-10-12 エレベータの制御装置および制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004297132A JP4959124B2 (ja) 2004-10-12 2004-10-12 エレベータの制御装置および制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006111358A true JP2006111358A (ja) 2006-04-27
JP4959124B2 JP4959124B2 (ja) 2012-06-20

Family

ID=36380199

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004297132A Expired - Fee Related JP4959124B2 (ja) 2004-10-12 2004-10-12 エレベータの制御装置および制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4959124B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011057395A (ja) * 2009-09-11 2011-03-24 Hitachi Ltd エレベータの省エネ運行システム
JP2012533488A (ja) * 2009-07-15 2012-12-27 オーチス エレベータ カンパニー 最適化された運動プロフィールを用いた省エネルギー
CN102849548A (zh) * 2012-06-20 2013-01-02 天津大学 超额定速度的电梯速度控制器及其控制方法
KR101252605B1 (ko) * 2008-08-04 2013-04-09 오티스 엘리베이터 컴파니 엘리베이터 모션 프로파일 제어
JP2014001020A (ja) * 2012-06-15 2014-01-09 Mitsubishi Electric Corp エレベータ群管理装置
CN103863907A (zh) * 2012-12-07 2014-06-18 东芝电梯株式会社 具备升降机的建筑物的电力系统
JP2015016933A (ja) * 2013-07-09 2015-01-29 東芝エレベータ株式会社 エレベータの駆動制御装置
CN115246605A (zh) * 2021-08-30 2022-10-28 菱王电梯有限公司 电梯控制方法、装置和存储介质

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5048645A (ja) * 1973-09-06 1975-04-30
JPH05213543A (ja) * 1992-02-05 1993-08-24 Mitsubishi Electric Corp エレベーターの制御装置
JPH09267977A (ja) * 1996-03-29 1997-10-14 Mitsubishi Electric Corp エレベータの制御装置
JP2001278553A (ja) * 2000-03-30 2001-10-10 Mitsubishi Electric Corp エレベータの群管理制御装置
JP2003192246A (ja) * 2001-12-26 2003-07-09 Toshiba Elevator Co Ltd エレベータの速度制御装置及び速度制御方法、並びに速度制御プログラム
JP2003238037A (ja) * 2001-12-10 2003-08-27 Mitsubishi Electric Corp エレベータの制御装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5048645A (ja) * 1973-09-06 1975-04-30
JPH05213543A (ja) * 1992-02-05 1993-08-24 Mitsubishi Electric Corp エレベーターの制御装置
JPH09267977A (ja) * 1996-03-29 1997-10-14 Mitsubishi Electric Corp エレベータの制御装置
JP2001278553A (ja) * 2000-03-30 2001-10-10 Mitsubishi Electric Corp エレベータの群管理制御装置
JP2003238037A (ja) * 2001-12-10 2003-08-27 Mitsubishi Electric Corp エレベータの制御装置
JP2003192246A (ja) * 2001-12-26 2003-07-09 Toshiba Elevator Co Ltd エレベータの速度制御装置及び速度制御方法、並びに速度制御プログラム

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101252605B1 (ko) * 2008-08-04 2013-04-09 오티스 엘리베이터 컴파니 엘리베이터 모션 프로파일 제어
JP2012533488A (ja) * 2009-07-15 2012-12-27 オーチス エレベータ カンパニー 最適化された運動プロフィールを用いた省エネルギー
US9067762B2 (en) 2009-07-15 2015-06-30 Otis Elevator Company Energy savings with optimized motion profiles
JP2011057395A (ja) * 2009-09-11 2011-03-24 Hitachi Ltd エレベータの省エネ運行システム
JP2014001020A (ja) * 2012-06-15 2014-01-09 Mitsubishi Electric Corp エレベータ群管理装置
CN102849548A (zh) * 2012-06-20 2013-01-02 天津大学 超额定速度的电梯速度控制器及其控制方法
CN103863907A (zh) * 2012-12-07 2014-06-18 东芝电梯株式会社 具备升降机的建筑物的电力系统
JP2015016933A (ja) * 2013-07-09 2015-01-29 東芝エレベータ株式会社 エレベータの駆動制御装置
CN115246605A (zh) * 2021-08-30 2022-10-28 菱王电梯有限公司 电梯控制方法、装置和存储介质
CN115246605B (zh) * 2021-08-30 2023-09-19 菱王电梯有限公司 电梯控制方法、装置和存储介质

Also Published As

Publication number Publication date
JP4959124B2 (ja) 2012-06-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN104229569B (zh) 电梯系统
RU2490201C2 (ru) Система питания лифта и здания с управлением вторичным источником питания
US7650966B2 (en) Elevator system including multiple cars in a hoistway, destination entry control and parking positions
EP2454182B1 (en) Energy savings with optimized motion profiles
KR100220165B1 (ko) 엘리베이터를 제어하기 위한 과정
US8985280B2 (en) Method and elevator assemblies limiting loading of elevators by modifying movement magnitude value
US8794388B2 (en) Elevator group control apparatus
EP3447016B1 (en) Power system for vertical transportation, method and vertical transportation arrangements
JP2012184117A (ja) エレベータシステム
CN211310496U (zh) 无对重并联电梯系统
JP5904032B2 (ja) エレベータの群管理制御装置及び群管理制御方法
KR100483633B1 (ko) 엘리베이터
WO2005092762A1 (ja) エレベータの群管理制御装置
JP3467951B2 (ja) エレベータの群管理装置
JP2011026034A (ja) エレベータの群管理制御方法
JP4959124B2 (ja) エレベータの制御装置および制御方法
JP6243726B2 (ja) エレベーター群管理システムおよびエレベーター群管理方法
JP4969540B2 (ja) 群管理エレベーター
US6199667B1 (en) Method and apparatus for operating an elevator drive in different performance modes
JP2012197142A (ja) エレベータシステム
JP5812106B2 (ja) エレベータの群管理制御装置
EP1731468B1 (en) Control device of elevator
JP2009143687A (ja) エレベータの運転装置及び運転方法
JP5744140B2 (ja) エレベータの群管理システム
JPS6271B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070719

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101026

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110124

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110726

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111026

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120306

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120321

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150330

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4959124

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees