JP2006110793A - 樹脂被覆重防食鋼材 - Google Patents

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Abstract

【課題】エポキシプライマー層の酸素透過遮断能が高く、土中、河川および海洋等の腐食環境において優れた耐陰極剥離性を有する樹脂被覆重防食鋼材を提供する。
【解決手段】素地鋼材11の表面に、エポキシプライマー層12、無水マレイン酸変性ポリオレフィン層13、ポリオレフィン層14を順次積層した樹脂被覆重防食鋼材10において、エポキシプライマー層12が、エポキシ樹脂とポリアミンとの硬化物であり、エポキシ樹脂がグリシジルアミン部位を有する多官能エポキシ樹脂を含有し、ポリアミンが、キシレンジアミンと、りんご酸、イソフクル酸、アジピン酸、コハク酸、酒石酸、アリルグリシジルエーテル、ジグリシジルエーテル、ジグリシジルアニリン、グリセリンポリグリシジルエーテル、トリメチロールプロパングリシジルエーテルおよびビスフェノールFジグリシジルエーテルからなる群より選ばれる1種以上の化合物との反応縮合物を含有することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、土中、河川および海洋等のように腐食環境の極めて厳しい条件下で用いられる耐陰極剥離性に優れた樹脂被覆重防食鋼材、特に、鋼管杭、鋼矢板、鋼管矢板および土中に埋設されるラインパイプに関するものである。
土中、河川および海洋等で用いられる鋼管、鋼管杭、鋼管矢板および鋼矢板等の鋼構造部材には、長期の耐食性を付与するためオレフィン被覆を施したポリオレフィン被覆鋼材が用いられてきた。ポリオレフィン被覆鋼材は、優れた防食性および耐食性を付与することが被覆層の重要な役割であり、かかる性能を長期間にわたって保証するため、個々の機能に特化した被覆層を多層積層する事が行われてきた。
例えば、素地鋼材側から順に、素地鋼材に直接施される非常に薄いクロメート処理層、10〜300μmの厚さのエポキシプライマー層、50〜1000μmの接着性ポリオレフィン層、そして最も厚い1〜5mm程度のポリオレフィン防食樹脂層の組み合わせが挙げられる。この場合、最上層のポリオレフィン層が腐食因子の遮断と機械的な耐衝撃性の確保に、接着性ポリオレフィン層が、下層のエポキシプライマー層と上層のポリオレフィン層の接着性の確保に、エポキシプライマー層が鋼材への接着性の確保に、そして最下層のクロメート処理層がエポキシ樹脂と鋼材の接着耐久性の確保にそれぞれ大きく寄与している。
しかしながら、近年、各種ポリオレフィン被覆鋼材が広く世の中に普及するにつれ、港湾施設の代表的な期待耐用年数である50年に対し、20年程度の防食耐久寿命しか有しないことが明らかになってきた。即ち、最上層のポリオレフィン樹脂層が、その安定的な化学構造を有するのに加えて、さらに耐候剤としてカーボンブラックを配合することにより、材料として50年程度の材料寿命を有することが見込まれるにもかかわらず、実際には20年程度で鋼材とプライマー層の界面に進入してきた水・酸素等の腐食因子によってクロメート処理層が溶解・劣化するため被覆層全体が剥離し、被覆層による防食性能が全く期待できなくなるためである。特に以下に述ベる様に電気防食(カソード防食法)を併用した場合に顕著に見られる。
鋼矢板、鋼管杭、ラインパイプ等は、数十年以上の長期にわたっての防食が必要であるため、ポリオレフィン樹脂被覆による防食と併用して、カソード防食法が適用される。施工の際、ポリオレフィン樹脂に素地鋼材にまで達する疵がついた場合、鋼材はカソード防食の効果によって防食されるが、被覆層はカソード防食によって剥離しやすくなる。この現象は、防食電流によって被覆層を透過した酸素が還元されてアルカリが発生し、このアルカリのために樹脂被覆層の剥離が発生する、いわゆる「陰極剥離」として知られているものである。ここで、「カソード防食法」とは、鋼材の電位を腐食が生じる電位よりも卑な電位に下げて、不変態領域の電位とする防食法を意味し、具体的には犠牲アノードを用いる方法と強制通電による方法がある。
なお、上記陰極剥離現象は、電気防食併用時に顕著に見られる現象ではあるが、必ずしも電気防食併用時特有の現象ではない。すなわち、電気防食を施さない素地鋼材の表面の一部が露出したポリオレフィン被覆鋼材を海水中に浸漬した場合には、露出した素地鋼材表面で鉄が溶出するアノード反応が起こり、露出部に近接したポリオレフィン被覆層下の素地鋼材表面において酸素が関与する、つまり酸素が還元されるカソード反応が起こる。その結果、ポリオレフィン被覆層下の素地鋼材表面でアルカリの蓄積が起こり、電気防食併用時よりは進展速度が遅いものの、同様の陰極剥離現象が起こる。
耐陰極剥離性を改善する公知技術としては、特許文献1および2が開示されている。
特許文献1記載の技術は、リン酸と無水クロム酸の混合液を有機系還元剤で部分的に還元したものに、シリカ系微粒子とシランカップリング剤を加えて得られるクロメート処理液を用いることにより、耐アルカリ性を向上させて耐陰極剥離性を改善する技術である。この技術では、無水クロム酸を主体とする水溶液にシランカップリング剤を添加した際にアルコキシシランの加水分解によりアルコールが発生し、これによって水溶液中の6価クロムが3価クロムに還元されるため、瞬時に沈殿物が発生してしまう。このため、特許文献1では、燐酸を添加してpHを下げることにより沈殿物の発生を防止しているが、夏季を想定した40℃の環境での薬液の寿命は極めて短く、工業上の使用に耐えうるものではない。また、薬液に添加した燐酸は、素地鋼材表面に塗布し焼き付けた際に形成されるクロメート層のネットワーク構造に取り込まれるものの、薬液安定性を目的とした過剰の燐酸はクロメート層中の可溶成分の増加を招くため、耐陰極剥離性の低下を招く。
また、ポリオレフィン系樹脂と素地鋼材との接着強度を向上させ、さらに経時的な接着強度の変化を防止するため、特許文献2には、グリシジルアミン型エポキシ樹脂を含有するエポキシ樹脂を潜在性硬化剤で硬化させたプライマー層を用いる技術が開示されている。この技術では潜在性硬化剤としてジシアンジアミドおよびイミダゾール誘導体を用いるが、グリシジルアミン型エポキシ樹脂が分子内に含有する3級アミンの触媒作用によって硬化剤である1級アミンとの反応が活性化されるため、貯蔵安定性が著しく低下し、工業的な使用に耐えない。
特開平3−234527号公報 特開平9−176609号公報
本発明は、オレフィンプライマー層の組成の適正化を図り、陰極剥離現象に必要不可欠な酸素に対する遮断能を飛躍的に高めることにより、土中、河川および海洋等の腐食の厳しい環境において優れた耐陰極剥離性を有する樹脂被覆重防食鋼材、特に、鋼管杭、鋼矢板、鋼管矢板および土中に埋設されるラインパイプを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、 素地鋼材の表面に、エポキシプライマー層、無水マレイン酸変性ポリオレフィン層およびポリオレフィン層を順次積層した樹脂被覆重防食鋼材において、前記エポキシプライマー層が、エポキシ樹脂とポリアミンとの硬化物であり、前記エポキシ樹脂がグリシジルアミン部位を有する多官能エポキシ樹脂を含有し、前記ポリアミンが、キシレンジアミンと、下記に示す(B1)群より選ばれる1種以上との反応縮合物を含有することを特徴とする樹脂被覆垂防食鋼材である。

(B1)群:りんご酸、イソフクル酸、アジピン酸、コハク酸、酒石酸、アリルグリシジルエーテル、ジグリシジルエーテル、ジグリシジルアニリン、グリセリンポリグリシジルエーテル、トリメチロールプロパングリシジルエーテル、ビスフェノールFジグリシジルエーテル
また、前記ポリアミンが、さらに下記に示す(B2)群より選ばれる1種の化合物を含有することがより好適である。

(B2)群:アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、エピクロルヒドリン
さらに、前記多官能エポキシ樹脂が、前記キシレンジアミン又はジアミノジフェニルメタンから誘導されたグリシジルアミン部位を有することが好ましい。
さらにまた、前記エポキシプライマー層が、前記エポキシ樹脂のエポキシ基に対する前記ポリアミンの活性水素原子の割合を0.8〜1.2とする硬化物であることが好ましい。
また、前記エポキシプライマー層が、酸化チタン、トリポリリン酸二水素アルミニウム、シリカ、酸化亜鉛および酸化マグネシウムからなる群より選ばれる少なくとも1種を含有することが好ましい。
加えて、前記素地鋼材が、表面にクロメート層を有するクロメート被覆鋼材であり、前記クロメート層の金属クロム換算付着量が100〜500mg/mであることがより好適である。
なお、エポキシプライマ−層の膜厚は10〜300μmであり、接着性ポリオレフィン層の膜厚は50〜1000μmであり、そして、ポリオレフィン層の膜厚は1〜5mmであることが好ましい。
本発明によれば、エポキシプライマー層の組成の適正化を図り、陰極剥離現象に必要不可欠な酸素に対する遮断能を飛躍的に高めることにより、土中、河川および海洋等の腐食の厳しい環境において優れた耐陰極剥離性を有する樹脂被覆重防食鋼材、特に、鋼管杭、鋼矢板、鋼管矢板および土中に埋設されるラインパイプの提供が可能になった。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明は、耐陰極剥離性に優れた樹脂被覆重防食鋼材(以下、「被覆鋼材」と略記する。)に関する。
図1に、本発明に従う被覆鋼材の断面の一例を示す。
本発明の被覆鋼材10は、図1に示すように、素地鋼材11の表面に、エポキシプライマー層12、無水マレイン酸変性ポリオレフィン層13およびポリオレフィン層14を順次積層した被覆鋼材である。本発明の被覆鋼材10は、特にエポキシプライマー層12の組成を特定することにより、長期の耐陰極剥離性を備えた被覆鋼材である。
このような被覆鋼材10の製造方法としては、以下に示す方法を例示することができる。一般に、素地鋼材とプライマー層の接着強度を向上させるためには、素地鋼材表面を清浄に保つことが重要である。
本発明では、素地鋼材11の表面の酸化層および油などを除去できればその具体的な手段を限定しないが、JIS B 0601(1994)に規定される、十点平均粗さRzが20〜100μm(但し、基準長さ:8mm、評価長さ:40mmとする。)となるスチールブラスト処理またはスチールグリッド処理を行うのが最適である。素地鋼材11の表面の十点平均粗さRzが20μm未満の場合には、アンカー効果が低下するためプライマーの密着強度が低下する傾向があるからであり、100μm超の場合にはプライマーによって鋼材の表面凹凸を十分に被覆することができにくくなるため、被覆鋼材としての長期の防食性能が低下する傾向があるからである。なお、十点平均粗さRzは30〜60μmであることがより好ましい。
エポキシプライマー層12は、主剤樹脂であるエポキシ樹脂と、硬化剤であるポリアミンとの硬化物であり、さらに前記エポキシ樹脂がグリシジルアミン部位を有する多官能エポキシ樹脂を含有し、かつ、前記ポリアミンが、キシレンジアミンと、下記に示す(B1)群より選ばれる1種以上の化合物との反応縮合物であることが必要であり、特に、反応縮合物が両末端ポリアミンを含有することが好ましい。

(B1)群:りんご酸、イソフクル酸、アジピン酸、コハク酸、酒石酸、アリルグリシジルエーテル、ジグリシジルエーテル、ジグリシジルアニリン、グリセリンポリグリシジルエーテル、トリメチロールプロパングリシジルエーテル、ビスフェノールFジグリシジルエーテル
硬化剤であるポリアミンを形成するための出発材料の一つであるキシレンジアミンは、メタキシレンジアミンとパラキシレンジアミンのいずれでもよい。
また、前記ポリアミンは、さらに下記に示す(B2)群より選ばれる1種の化合物を含有することが、変性後の硬化剤の粘度を低減する点で好ましい。

(B2)群:アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、エピクロルヒドリン
前記多官能エポキシ樹脂とは、より具体的には、キシレンジアミン或はジアミノジフェニルメタンから誘導されたグリシジルアミン部位を有することが好ましく、必要に応じてビスフェノールF型エポキシ樹脂、フェノールノヴォラック型エポキシ樹脂、クレゾールノヴォラック型エポキシ樹脂を添加しても構わない。
ビスフェノールF型エポキシ樹脂、フェノールノヴォラック型エポキシ樹脂、クレゾールノヴォラック型エポキシ樹脂の添加量は、主剤であるポリエポキシ樹脂の総量である100質量部に対して40質量部以下が好ましい。ビスフェノールF型エポキシ樹脂、フェノールノヴオラック型エポキシ樹脂やクレゾールノヴオラック型エポキシ樹脂の添加量が40質量部を超えた場合には、エポキシプライマー層の酸素透過遮断能が損なわれるため好ましくない。
本発明では、エポキシプライマー層の主剤と硬化剤の組成を上記に限定することにより、硬化後のエポキシプライマー層の酸素透過遮断能が高まり、耐陰極剥離性が改善される。エポキシプライマー層を構成する主剤と硬化剤の構造が前記以外の場合には、高い酸素透過遮断性が得られないため、長期に渡って良好な耐陰極剥離性が期待できない。
エポキシプライマー層12の膜厚は、10〜300μmであることが好ましく、より好適には40〜100μmとする。10μm未満の場合には、酸素透過を遮断する機能が十分に発揮できなくなるおそれがあり、300μm超えの場合には、プライマーが硬化する際に発泡するからである。
エポキシプライマー層12を構成する硬化物は、加熱して熱硬化する物性を有することが好ましい。本発明では、特にその加熱温度を限定しないが、100℃以上250℃未満が好ましい。100℃未満の場合には、硬化反応率が低くなるため、十分なプライマー層の酸素透過遮断能が発揮できないおそれがあり、一方、250℃以上の場合には、エポキシプライマー層が熱劣化するため、密着強度が不足する傾向があるからである。
また、エポキシプライマー層12は、主剤のエポキシ基に対する前記アミン系硬化剤に含有される活性水素原子の割合を0.8〜1.2とする硬化物であることが好ましい。前記割合が0.8未満の場合には、硬化が不充分なため酸素の透過を遮断する機能が不充分となる傾向があり、前記割合が1.2超えの場合には、過剰の未反応のポリアミンがエポキシプライマー層の吸水率を増大させるため好ましくない。
さらに、陰極剥離をより一層抑制する必要がある場合には、エポキシプライマー層に、酸化チタン、トリポリリン酸二水素アルミニウム、シリカ、酸化亜鉛および酸化マグネシウムからなる群より選ばれる少なくとも1種を含有させることが好ましく、加えて、かかる物質を、主剤であるエポキシ樹脂100質量部に対して合計で3〜50質量部の割合で含有させることがより好適である。前記物質の添加量の合計が3質量部未満の場合には、添加による効果が認められなくなるからであり、前記添加量の合計が50質量部を超える場合には、密着性が低下するばかりでなく、硬化したエポキシプライマー層がポーラスになり、酸素の透過を遮断する機能が低下するおそれがあるからである。
接着性ポリオレフィン層である無水マレイン酸変性ポリオレフィン層13は、エポキシプライマー層12の直上に積層され、上層のポリオレフィン層14との接着性を確保する機能を有する。本発明では接着性ポリオレフィン層を特に限定しないが、例えば、無水マレイン酸変成ポリエチレンや無水マレイン酸変成ポリプロピレン等が挙げられる。
無水マレイン酸変性ポリオレフィン層13の膜厚は、50〜1000μmとすることが好ましく、より好適には100〜500μmとする。50μm未満の場合には、十分な接着強度が得られなくなるおそれがあり、1000μmを超える場合には、製造コストが増大するだけで効果の向上が認められなくなる傾向があるからである。
最上層であるポリオレフィン層14は、接着性ポリオレフィン層13の直上に積層され、被覆鋼板10の防食層としての機能を発揮する層である。
ポリオレフィン層14に用いるポリオレフィンとしては特に限定しないが、例えば、直鎖低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、エチレン−プロピレン−ブロックコポリマーなどが挙げられる。
ポリオレフィン層14の膜厚は1〜5mmであることが好ましい。1mm未満では、防食性能が低下するだけでなく、ポリオレフィン層の耐衝撃性が低下する傾向があり、5mmを超えた場合には、コスト増に見合う防食性能の向上が得られないばかりか、冷却時に発生した残留応力の増大により防食性能が低下するおそれがあるからである。
また、ポリオレフィン層の紫外線劣化や熱酸化劣化を防止するため、ヒンダードアミンライトスタビライザー、紫外線吸収剤やカーボンブラック、さらにはフェノール系、燐系、硫黄系の酸化防止剤等を配合するのが好ましい。
また、本発明では、素地鋼材表面にエポキシプライマー層12を積層する前に、予め鋼材表面にクロメート処理を施して、前記素地鋼材の代わりに、表面にクロメート層を有するクロメート被覆鋼材を用いることもできる。この場合、前記クロメート層のクロム換算付着量が100〜500mg/mであることが好ましい。クロム換算付着量が100mg/m未満の場合には、腐食環境においてエポキシプライマー層との密着性が長期間にわたって保持できないおそれがある。一方、クロム換算付着量が500mg/mを超えた場合には、クロメート層を焼き付けた際にクロメート層に亀裂が発生しやすくなり、樹脂被覆層の密着性が著しく低下する傾向があるので好ましくない。
さらに、クロメート層中の全クロムに対する三価クロムの割合は10〜40%であることが好ましい。全クロムに対する三価クロムの割合が10%未満の場合には、クロメート層の耐アルカリ性が低下するため、被覆鋼材として十分な耐陰極剥離性が得られなくなるおそれがある。一方、全クロムに対する三価クロムの割合が40%を超えた場合には、クロメート処理液の安定性が低下する傾向があり、これは、均一な耐陰極剥離性を有する被覆鋼材を大量生産する場合には不利である。
なお、本発明では、クロメート層の焼き付け時の鋼材到達温度を特に規定しないが、80℃以上とすることが好ましい。焼き付け温度が80℃未満の場合には、クロメートの高分子量化が阻害されるため、クロメート層の耐アルカリ性が著しく低下するので好ましくない。
(ポリアミンの合成)
所定の反応容器に、メタキシレンジアミンを所定量仕込み、窒素気流下で60℃に昇温し、表1に示す(B1)群(化合物(II))、又は(B1)群(化合物(II))および(B2)群(化合物(III))より選ばれた所定量の化合物を1時間滴下した。滴下終了後120℃で1時間攪拌し、さらに、生成するメタノールや水を留去しながら3時間かけて180℃まで昇温することにより、表1に示すポリアミン1〜16を得た。
Figure 2006110793
(被覆鋼材の作製)
実施例1
3W型鋼矢板(山材)の表面をスチールブラスト処理を施して黒皮を除去し、表面を十点平均粗さRzで40〜60μmに仕上げた。クロメート処理液(商品名:コスマー100、関西ペイント(株)製)を純水で1/10に希釈した後、焼き付け後のCr換算付着量が250mg/m、全クロムに対する三価クロムの割合が35%になるように前記鋼矢板表面にスプレー塗布した。クロメートを塗布した鋼矢板を加熱炉にて鋼材到達温度が80〜100℃になるように焼き付けた後、エポキシプライマーを乾燥膜厚換算で60〜100μmになるようスプレーで塗布し、さらに150℃まで加熱した。
エポキシプライマーの主剤としては、メタキシレンジアミンから誘導されたアミノグリシジルエーテル(TETRAD-X:三菱ガス化学(株)製)にトリポリ燐酸二水素アルミニウム(k−fresh lOOP:テイカ(株)製)を20質量部配合したものを用いた。エポキシプライマーの硬化剤としては表1のポリアミン1を用い、エポキシ基に対する硬化剤の活性水素の割合が1.0になるよう、主剤と硬化剤を混合し、塗布した。
プライマーを加熱硬化させた後に、直ちに、予め無水マイレン酸変性接着性ポリエチレンの直上に直鎖低密度ポリエチレンを積層した膜厚3.0mm(無水マイレン酸変性接着性ポリエチレンの膜厚:500μm、密度:0.89g/cm、直鎖低密度ポリエチレンの膜厚:2.5mm)のポリエチレンシートを、無水マイレン酸変性接着性ポリエチレンの面がエポキシプライマーの表面に接するよう、ローラを用いて接着した。ポリエチレンシートの積層が完了した段階で80℃まで水冷を行った後、空冷にて室温まで徐冷させた。
実施例2
実施例1と同様にポリオレフィン被覆重防食鋼矢板を作製した。ただし、エポキシプライマーの主剤としては、ジアミノジフェニルメタンから誘導したアミノグリシジルエーテル(epikote604:ジャパンエポキシレジン株製)を用いた。
実施例3
実施例1と同様にポリオレフィン被覆重防食鋼矢板を作製した。ただし、エポキシプライマーの硬化剤としては、表1のポリアミン2を用いた。
実施例4
実施例1と同様にポリオレフィン被覆重防食鋼矢板を作製した。ただし、エポキシプライマーの硬化剤としては、表1のポリアミン3を用いた。
実施例5
実施例1と同様にポリオレフィン被覆重防食鋼矢板を作製した。ただし、エポキシプライマーの硬化剤としては、表1のポリアミン4を用いた。
実施例6
実施例1と同様にポリオレフィン被覆重防食鋼矢板を作製した。ただし、エポキシプライマーの硬化剤としては、表1のポリアミン5を用いた。
実施例7
実施例1と同様にポリオレフィン被覆重防食鋼矢板を作製した。ただし、エポキシプライマーの硬化剤としては、表1のポリアミン6を用いた。
実施例8
実施例1と同様にポリオレフィン被覆重防食鋼矢板を作製した。ただし、エポキシプライマーの硬化剤としては、表1のポリアミン7を用いた。
実施例9
実施例1と同様にポリオレフィン被覆重防食鋼矢板を作製した。ただし、エポキシプライマーの硬化剤としては、表1のポリアミン8を用いた。
実施例10
実施例1と同様にポリオレフィン被覆重防食鋼矢板を作製した。ただし、エポキシプライマーの硬化剤としては、表1のポリアミン9を用いた。
実施例11
実施例1と同様にポリオレフィン被覆重防食鋼矢板を作製した。ただし、エポキシプライマーの硬化剤としては、表1のポリアミン10を用いた。
実施例12
実施例1と同様にポリオレフィン被覆重防食鋼矢板を作製した。ただし、エポキシプライマーの硬化剤としては、表1のポリアミン11を用いた。
実施例13
実施例1と同様にポリオレフィン被覆重防食鋼矢板を作製した。ただし、エポキシプライマーの硬化剤としては、表1のポリアミン12を用いた。
実施例14
実施例1と同様にポリオレフィン被覆重防食鋼矢板を作製した。ただし、エポキシプライマーの硬化剤としては、表1のポリアミン13を用いた。
実施例15
実施例1と同様にポリオレフィン被覆重防食鋼矢板を作製した。ただし、エポキシプライマーの硬化剤としては、表1のポリアミン14を用いた。
実施例16
実施例1と同様にポリオレフィン被覆重防食鋼矢板を作製した。ただし、エポキシプライマーの主剤としては、メタキシレンジアミンから誘導されたアミノグリシジルエーテル(TETRAD-X:三菱ガス化学(株)製)70質量部に対して、ビスフェノールF型エポキシ樹脂(epikote807:ジャパンエポキシレジン株製)を30質量部添加したものを用いた。
実施例17
実施例1と同様にポリオレフィン被覆重防食鋼矢板を作製した。ただしエポキシプライマーの主剤としては、メタキシレンジアミンから誘導されたアミノグリシジルエーテル(TETRAD-X:三菱ガス化学(株)製)70質量部に対してフェノールノヴォラック型エポキシ樹脂(epikote154:ジャパンエポキシレジン株製)を30質量部添加したものを用いた。
実施例18
実施例1と同様にポリオレフィン被覆重防食鋼矢板を作製した。ただしエポキシプライマーの主剤としては、メタキシレンジアミンから誘導されたアミノグリシジルエーテル(TETRAD-X:三菱ガス化学(株)製)70質量部に対してクレゾールノヴォラック型エポキシ樹脂(epikote Y L6640:ジャパンエポキシレジン株製)を30質量部添加したものを用いた。
実施例19
実施例1と同様にポリオレフィン被覆鋼矢板を作製した。ただし、エポキシプライマーの主剤と硬化剤は、主剤中のエポキシ基に対する硬化剤中の活性水素の割合が0.8になるように配合した。
実施例20
実施例1と同様にポリオレフィン被覆鋼矢板を作製した。ただし、エポキシプライマーの主剤と硬化剤は、主剤中のエポキシ基に対する硬化剤中の活性水素の割合が1.2になるように配合した。
実施例21
実施例1と同様にポリオレフィン樹脂被覆鋼矢板を作製した。ただし、防錆顔料としては、トリポリリン酸二水素アルミニウム、シリカ及び酸化亜鉛の配合物(商品名:K-WHITE #85、テイカ(株)製)を主剤であるポリオール100質量部に対して20質量部配合したものを用いた。
実施例22
実施例1と同様にポリオレフィン樹脂被覆鋼矢板を作製した。ただし、防錆顔料としては、酸化チタン(D-918:堺化学(株)製)を、主剤であるポリオール100質量部に対して20質量部配合したものを用いた。
実施例23
実施例1と同様にポリオレフィン樹脂被覆鋼矢板を作製した。ただし、防錆顔料としては、トリポリリン酸二水素アルミニウム(商品名:k−fresh 100P、テイカ(株)製)を、主剤であるポリオール100質量部に対して3質量部配合したものを用いた。
実施例24
実施例1と同様にポリオレフィン樹脂被覆鋼矢板を作製した。ただし、防錆顔料としては、トリポリリン酸二水素アルミニウム(商品名:k−fresh 100P、テイカ(株)製)を、主剤であるポリオール100質量部に対して50質量部配合したものを用いた。
実施例25
クロメートの付着量が100mg/mであること以外は、実施例1と同様にポリオレフィン樹脂被覆鋼矢板を作製した。
実施例26
クロメートの付着量が500mg/mであること以外は、実施例1と同様にポリオレフィン樹脂被覆鋼矢板を作製した。
実施例27
実施例1と同様にポリオレフィン被覆重防食鋼矢板を作製した。ただし、エポキシプライマーの硬化剤としては、表1のポリアミン15を用いた。
実施例28
実施例1と同様にポリオレフィン被覆重防食鋼矢板を作製した。ただし、エポキシプライマーの硬化剤としては、表1のポリアミン16を用いた。
比較例1
実施例1と同様にポリオレフィン被覆鋼矢板を作製した。ただし、エポキシプライマーの硬化剤としてはビスフェノールA型エポキシ樹脂(epikote828:ジャパンエポキシレジン(株)製)を用いた。
(エポキシプライマー層の酸素透過度の測定)
膜厚100μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(商品名:ルミラーシート、東レ(株)製)の上に、上記実施例1〜26ならびに比較例1でそれぞれ用いたプライマーを10μm程度塗装し、室温で2昼夜風乾させた。この樹脂フィルムの酸素透過度を酸素透過率計(商品名:GPM−200、Lyssy社製)を用いて測定した。下記の式を用いて、予め測定したポリエチレンテレフタレート単体の酸素透過度の値を差し引き、プライマー層単体の酸素透過度Pを求めた。
P=X×PO/(PO−X)
ただし、Xは測定値、POはポリエチレンテレフタレートフィルム単体の酸素透過度、Pはプライマー層単体の酸素透過度を表す。なお、算出したPは、膜厚1mm、面積1mの値に換算して、表1に記載した。
(耐陰極剥離性の評価)
上記実施例1〜28ならびに比較例1に示した要領で作製した樹脂被覆鋼材からそれぞれ鋸切で切り出し、サイズ:100mm×100mmの各7個の試験片を得た。
サイズ:100mm×100mmの各2個の試験片については、断面積1cmの円柱型の鋼製引張り治具をエポキシ系接着剤で接着した後、前記鋼製引張り治具の周囲の樹脂被覆層に対し鋼面に達する切込みをリューターで施した。
樹脂被覆層の初期密着強度(N/cm)を、引張り速度は5mm/minの条件で引張り試験機にて測定した。
サイズ:100mm×100mmの各5個の試験片については、切り出したサンプルの4端面を研磨した後、アルミリベットを用いて樹脂被覆されたリード線を前記4端面のうちの一の端面に取り付けた。アルミリベット部をエポキシ系の接着剤でシールした後、全てのサンプルについて、裏面(被覆樹脂層で被覆されていない素地鋼材表面)と、リード線を取り付けた端面を含む3端面とをシリコンシーラントでシールした。シーラントが完全に乾燥したら、空気を吹き込んだ60℃の3質量%NaCl水溶液に180日間浸漬させた。その際に、リード線の片端をポテンシオスタットに接続し、白金電極を対極とし、−1.0V vs SCEの電位になるように、シールを施していない端面の露出した鋼面に電圧を印加した。上記の試験片を180日間浸漬した後に取り出し、樹脂被覆鋼材の露出させた端面から、樹脂被覆層を強制的に剥離させ、剥離界面において鋼面が露出した距離をノギスで測定した。ここで、鋼面が露出した距離は、5個の試験片について測定し、それらの平均値を耐陰極剥離性として評価した。なお、この剥離作業にて鋼面が露出した領域は、樹脂被覆層の密着性が失われているため、実質的な防食性能はもはや期待できない部位であり、この露出距離が短いほど良好な耐陰極剥離性を有すると判定できる。
評価結果を表2に示す。
Figure 2006110793
Figure 2006110793
実施例1〜28ならびに比較例1のいずれの試験片も、初期密着強度は1000N/cm以上と良好であり、試験後の剥離界面はいずれも被覆樹脂層の凝集破壊であった。
しかしながら、エポキシプライマーの主剤がアミノグリシジル基を有しない比較例1においては、プライマー層の酸素透過度が1.0(ml・mm)/(m・day・atm)と高いため、60℃で180日間浸漬した後の鋼面露出距離が長くなり、耐陰極剥離性が劣っている。
一方、エポキシプライマーの主剤としてアミノグリシジル基を有するポリエポキシ樹脂を用いた実施例1〜28については、いずれのプライマー層も0.3(ml・mm)/(m・day・atm)以下の小さな酸素透過度を示し、その結果、耐陰極剥離性に優れた樹脂被覆重防食鋼材が得られた。
本発明によれば、エポキシプライマー層の組成の適正化を図り、陰極剥離現象に必要不可欠な酸素に対する遮断能を飛躍的に高めることにより、土中、河川および海洋等の腐食の厳しい環境において優れた耐陰極剥離性を有する樹脂被覆重防食鋼材、特に、鋼管杭、鋼矢板、鋼管矢板および土中に埋設されるラインパイプの提供が可能になった。
本発明に従う樹脂被覆重防食鋼材の断面図である。
符号の説明
10 樹脂被覆重防食鋼材
11 素地鋼材
12 エポキシプライマー層
13 無水マレイン酸変性ポリオレフィン層
14 ポリオレフィン層

Claims (6)

  1. 素地鋼材の表面に、エポキシプライマー層、無水マレイン酸変性ポリオレフィン層およびポリオレフィン層を順次積層した樹脂被覆重防食鋼材において、
    前記エポキシプライマー層が、エポキシ樹脂とポリアミンとの硬化物であり、前記エポキシ樹脂がグリシジルアミン部位を有する多官能エポキシ樹脂を含有し、
    前記ポリアミンが、キシレンジアミンと、下記に示す(B1)群より選ばれる1種以上との反応縮合物を含有することを特徴とする樹脂被覆垂防食鋼材。

    (B1)群:りんご酸、イソフタル酸、アジピン酸、コハク酸、酒石酸、アリルグリシジルエーテル、ジグリシジルエーテル、ジグリシジルアニリン、グリセリンポリグリシジルエーテル、トリメチロールプロパングリシジルエーテル、ビスフェノールFジグリシジルエーテル
  2. 前記ポリアミンが、さらに下記に示す(B2)群より選ばれる1種の化合物を含有することを特徴とする請求項1記載の樹脂被覆重防食鋼材。

    (B2)群:アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、エピクロルヒドリン
  3. 前記多官能エポキシ樹脂が、前記キシレンジアミン又はジアミノジフェニルメタンから誘導されたグリシジルアミン部位を有することを特徴とする請求項1又は2記載の樹脂被覆重防食鋼材。
  4. 前記エポキシプライマー層が、前記エポキシ樹脂のエポキシ基に対する前記ポリアミンの活性水素原子の割合を0.8〜1.2とする硬化物であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の樹脂被覆重防食鋼材。
  5. 前記エポキシプライマー層が、酸化チタン、トリポリリン酸二水素アルミニウム、シリカ、酸化亜鉛および酸化マグネシウムからなる群より選ばれる少なくとも1種を含有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の樹脂被覆重防食鋼材。
  6. 前記素地鋼材が、表面にクロメート層を有するクロメート被覆鋼材であり、前記クロメート層の金属クロム換算付着量が100〜500mg/mであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の樹脂被覆重防食鋼材。

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