JP2006109605A - 電源装置の制御装置および制御方法、制御装置を備えた電源装置、電源装置を備えた電子機器、プロジェクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】 待機時の消費電力を抑えるとともに、電源装置を確実に起動させることができる電源装置の制御装置および制御方法、制御装置を備えた電源装置、電源装置を備えた電子機器、プロジェクタを提供すること。
【解決手段】 サブCPU11は、コントロール回路A13に起動信号Sを送ることにより力率改善回路24を起動する。記憶部15は、起動信号Sを起点として、DC/DCコンバータ25を起動するためのディレイ信号Dが送信されるタイミングを決める所定の時間に関するデータテーブルを記憶している。サブCPU11は、前記データテーブルから所定の時間を引き当て、起動信号Sを起点として所定の時間を計時し、所定の時間となったタイミングでディレイ信号Dをコントロール回路B14に送る。これにより、コントロール回路B14が起動し駆動信号をDC/DCコンバータ25に供給することから、DC/DCコンバータ25は起動する。
【選択図】 図2
【解決手段】 サブCPU11は、コントロール回路A13に起動信号Sを送ることにより力率改善回路24を起動する。記憶部15は、起動信号Sを起点として、DC/DCコンバータ25を起動するためのディレイ信号Dが送信されるタイミングを決める所定の時間に関するデータテーブルを記憶している。サブCPU11は、前記データテーブルから所定の時間を引き当て、起動信号Sを起点として所定の時間を計時し、所定の時間となったタイミングでディレイ信号Dをコントロール回路B14に送る。これにより、コントロール回路B14が起動し駆動信号をDC/DCコンバータ25に供給することから、DC/DCコンバータ25は起動する。
【選択図】 図2
Description
本発明は、交流電力から直流電力を生成する電源装置の制御装置および制御方法、制御装置を備えた電源装置、電源装置を備えた電子機器、プロジェクタに関する。
例えば、特許文献1の電源装置は、商用電源からの交流電力を、ブリッジダイオードなどから構成された整流回路で整流し、生成された脈流を力率改善回路により力率改善をするとともに昇圧し、生成された高圧の直流電圧を、DC/DCコンバータにより所定の直流電圧に変換する。当該電源装置は、外部の交流電源からの電力Eiの印加をトリガとして、力率改善回路を起動し、続いてDC/DCコンバータを起動する。このような電源装置を、例えば、投写光により映像を投写するプロジェクタに使用した場合、外部の交流電源から電力Eiを印加された後は、電源をオフしない限りは電源装置は動作したままであるため、常に電力が消費されており効率が悪かった。特に、外部の交流電源から電力Eiが印加されて、プロジェクタの起動操作待ちをしている状態、いわゆる待機時においては、電力装置が消費する電力は浪費されていた。
このような課題に対応するために、前記電源装置(以下、「メイン電源部」という。)と電源プラグを共通とし、主に待機時に動作する低消費電力の制御装置を設けたプロジェクタ(公知文献なし。)が知られている。図6を用いて説明する。図6は、プロジェクタの電源部70の概略構成図である。電源部70は、電源装置としてのメイン電源部53と、制御装置54などから構成されている。メイン電源部53は、外部の交流電源51から電力を引き込む電源プラグ(図示せず。)、EMCフィルタ52、整流回路55、力率改善回路56、DC/DCコンバータ57などから構成されている。EMCフィルタ52は、フェライトコアなどから構成されており、交流電圧の高周波および低周波ノイズを除去する。整流回路55、力率改善回路56、DC/DCコンバータ57の機能は、特許文献1の電源装置の対応する各部位の機能と同様である。
制御装置54は、サブ電源部58、サブCPU59、タイミングコントローラ60、コントロール回路A61、コントロール回路B62などから構成されている。サブ電源部58は、EMCフィルタ52までの構成をメイン電源部53と共用し、さらにメイン電源部53と共通の機能を持つ整流回路からDC/DCコンバータ(いずれも図示せず。)までの小型の構成を備えている。サブ電源部58は、外部電源51からの交流電力の印加をトリガとして起動し、待機時に1種類の直流低電圧を生成する。制御装置54の各部と操作受付け部63は、待機時にサブ電源部58から電力供給を受けている。操作受付け部63は、プロジェクタを操作するためのリモコン64などの操作部への起動操作が成されると操作信号を出力する。サブCPU59は、操作受付け部63からの操作信号により、タイミングコントローラ60に起動信号を送りメイン電源部53を起動する。
タイミングコントローラ60は、抵抗とコンデンサなどから構成されたディレイ回路であり、まず、力率改善回路56の力率改善動作を制御するコントロール回路A61を起動信号に同期して起動する。さらに、起動信号から、力率改善回路56が起動し力率改善動作が安定した後にDC/DCコンバータ57が起動するようなタイミングを持つディレイ信号を生成し、DC/DCコンバータ57の直流電圧生成動作を制御するコントロール回路B62を起動する。制御装置54は、待機時に前記直流低電圧により低速で動作しているため、消費電力は極僅かである。
しかしながら、タイミングコントローラ60は、抵抗とコンデンサなどから構成されたディレイ回路であるため、例えば、使用環境温度変化による抵抗の抵抗値変化などによりディレイ信号の遅延時間が設定値からズレてしまうという問題を有している。遅延時間が変わってしまうと、例えば、力率改善回路56とDC/DCコンバータ57の起動のタイミングが重なって誤動作を起こしてしまうことがある。また、抵抗とコンデンサという固定定数を有する部品による構成のため、例えば、電源負荷の変動などにより電力供給能力を向上させたい場合、前記遅延時間を変えることができないという問題がある。
上記課題を解決するために、本発明では、待機時の消費電力を抑えるとともに、電源装置を確実に起動させることができる電源装置の制御装置および制御方法、制御装置を備えた電源装置、電源装置を備えた電子機器、プロジェクタを提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明の電源装置の制御装置によれば、交流電圧を整流して生成された脈流電圧から力率を改善しつつ第1の直流電圧を生成する力率改善回路と、第1の直流電圧から第2の直流電圧を生成するDC/DCコンバータを有し、交流電圧が印加された状態で第2の直流電圧を出力すべき旨の指示を受けるまでの待機時は、第2の直流電圧の生成を停止している電源装置の制御装置であって、制御装置は、交流電圧から第3の直流電圧を生成するサブ電源部と、サブ電源部から第3の直流電圧の供給を受け、電源装置の起動処理を行う制御部を備え、制御部は、起動操作を行う際に、力率改善回路の力率改善動作を開始させ、力率改善動作が安定する所定の時間経過後に、DC/DCコンバータに第2の直流電圧の生成を開始させることを特徴とする。
この構成によれば、待機時において、電源装置は、第2の直流電圧の生成動作を停止していることから消費電力は抑えられている。さらに、制御部は、起動操作を受け付けると、力率改善回路の力率改善動作を開始させ、力率改善動作が安定する所定の時間経過後に、DC/DCコンバータに第2の直流電圧の生成を開始させることから、従来の電源装置のように力率改善動作が安定する前に、DC/DCコンバータが起動して誤動作してしまうことはなく、メイン電源部は確実に起動する。従って、待機時の消費電力を抑えるとともに、電源装置を確実に起動させることができる電源装置の制御装置を提供することができる。
本発明に係る電源装置の制御装置によれば、制御装置は、電源装置の電力供給能力に応じた所定の時間に関するデータテーブルを格納する記憶部を備え、制御部は、電源装置の電力供給能力に関する情報を読み取り、記憶部のデータテーブルより、電力供給能力に対応した所定の時間に関するデータを引き当て、引き当てた所定の時間に沿って、電源装置を起動することが好ましい。
この構成によれば、制御部は、容量情報部の電力供給能力の情報を読み取り、記憶部の所定の時間に関するデータテーブルから、読み取った電力供給能力に対応した所定の時間を引き当て、引き当てた所定の時間に沿って、電源装置を起動することから、固定定数を有する部品により構成されているため、遅延時間を変更することができない従来の制御装置と異なり、電源装置の電力供給能力に対応した所定の時間を引き当てることができる。よって、電源装置を確実に起動することができる。従って、電源装置の電力供給能力に応じて電源装置を確実に起動させることができる電源装置の制御装置を提供することができる。
本発明に係る電源装置の制御装置によれば、制御部は、少なくとも所定の時間を計時する水晶振動子を含む水晶発振回路の発振周波数を基準とした計時機能を有することが好ましい。
この構成によれば、制御部は、少なくとも所定の時間を計時する水晶振動子を含む水晶発振回路の発振周波数を基準とした計時機能を有することから、抵抗とコンデンサなどから構成されたディレイ回路によりディレイ信号の遅延時間を決めているため、使用環境温度変化により遅延時間がズレてしまう従来の制御装置54と異なり、使用環境温度が変化しても正確で安定した水晶発振回路の発振周波数を基準とした計時機能により所定の時間の計時精度は正確で安定している。よって、正確な所定の時間が得られることから、メイン電源部を確実に起動することができる。従って、電源装置を確実に起動させることができる電源装置の制御装置を提供することができる。
本発明に係る電源装置は、交流電圧を整流し脈流電圧を生成する整流回路と、前記電源装置の制御装置を備える。
本発明に係る電子機器は、前記電源装置を備える。
本発明に係るプロジェクタは、前記電源装置を備え、光を供給する光源部からの光を映像信号により規定された映像を表す投写光に変調し、前記投写光により投写映像を映し出す。
本発明に係る電源装置の制御方法は、交流電圧を整流して生成された脈流電圧から力率を改善しつつ第1の直流電圧を生成する力率改善回路と、第1の直流電圧から第2の直流電圧を生成するDC/DCコンバータを有し、交流電圧が印加された状態で前記第2の直流電圧を出力すべき旨の指示を受けるまでの待機時は、第2の直流電圧の生成を停止している電源装置の制御方法であって、交流電圧が印加されると第3の直流電圧を生成するサブ電源部から第3の直流電圧の供給を受け、待機時に電源装置を起動するための起動操作を待ち受ける起動操作待ち受け工程と、起動操作待ち受け工程において、起動操作を受け付けると力率改善回路に力率改善動作を開始させる力率改善回路起動工程と、力率改善動作が安定する所定の時間経過後に、DC/DCコンバータを起動するDC/DCコンバータ起動工程と、を含むことを特徴とする。
この制御方法によれば、DC/DCコンバータ起動工程では、力率改善動作が安定する所定の時間経過後に、DC/DCコンバータを起動することから、従来の電源装置のように力率改善動作が安定する前に、DC/DCコンバータが起動して誤動作してしまうことはなく、メイン電源部は確実に起動する。従って、電源装置を確実に起動させることが可能な制御方法を提供することができる。
本発明に係るプロジェクタの実施形態について、図面を参照して説明する。
(実施形態1)
(実施形態1)
図1は、一実施形態の電源装置の制御装置を搭載したプロジェクタの概略構成図である。電源装置および制御装置の説明に先立ち、プロジェクタ100の概略構成について説明する。プロジェクタ100は、例えばDVD(Digital Versatile Disk)プレーヤや、パーソナルコンピュータである映像信号供給装置30から映像信号の供給を受け、投写映像を生成する。プロジェクタ100は、光源としてのランプ1が放射した光を、赤色光、青色光、緑色光の光の3原色成分に分離し、各色光毎に光変調素子としての各色光用の液晶ライトバルブ2により映像信号に応じて変調し、再度合成してスクリーンSCに投写する、いわゆる「液晶3板式プロジェクタ」である。プロジェクタ100は、ランプ1、液晶ライトバルブ2、映像信号処理部3、液晶パネル駆動部4、メインCPU5、操作受付け部6、電源部7、バラスト8などから構成されている。
以下、映像信号供給装置30として、DVDプレーヤが接続されていることとして説明する。映像信号処理部3は、映像信号供給装置30としてのDVDプレーヤからのアナログ映像信号Vinであるコンポーネント信号をA/D変換し、さらに、液晶ライトバルブ2にて表示するのに適した信号とするためにスケーリングやγ補正などの処理を施し、映像信号Doutとして液晶パネル駆動部4へ供給する。液晶パネル駆動部4は、液晶ライトバルブ2に映像信号Doutと駆動電圧などを供給し、液晶ライトバルブ2に映像を映し出す。ランプ1は、例えば、高圧水銀ランプや、メタルハライドランプ及びハロゲンランプのような高輝度が得られる放電式ランプである。
電源部7は、外部電源21からの交流電力をプラグから導き、内蔵するAC/DC変換部(いずれも図示せず。)にて変圧、整流および平滑するなどの処理を施すことにより安定化させた直流電圧をプロジェクタ100の各部に供給する。電源部7は、制御装置10と、電源装置としてのメイン電源部20などから構成されている。制御装置10は、後述するサブCPUとサブ電源部12などから構成されている。サブ電源部12は、主にプロジェクタ100が待機時であるときの電力を供給する。待機時とは、プロジェクタ100に外部電源21からの電力が印加されているが、プロジェクタ100は動作していない、起動操作待ちの状態のことである。待機時には、制御装置10や、操作受付け部6などのプロジェクタ100が起動するために必要な最低限の部位のみが低速で動作するため、サブ電源部12に要求される電力容量は僅かである。サブ電源部12は、外部電源21からの電力が印加されると直に立ち上がり関係各部に電力を供給する。
メイン電源部20は、ランプ1などの消費電力の大きい部位に電力を供給するため、大きな電力容量を確保している。メイン電源部20は、大きな電力容量を確保するために、大容量のコンデンサ(図示せず。)などを含んだ構成となっており、起動操作が成されてから電力を供給するまでに大容量のコンデンサに充電するなどの工程が必要となるので、起動してから動作が安定するまでに時間が掛かる。
バラスト8は、放電式ランプであるランプ1を点灯するために高電圧を発生して放電経路を形成するイグナイタと、点灯後の安定した点灯状態を維持するためのバラスト(いずれも図示せず。)を備えている。
プロジェクタ100は、プロジェクタ100の外装面に設けられた複数のスイッチからなる操作部(図示せず。)や、リモコン9により操作することができる。リモコン9には、起動/終動スイッチや、各種機能を選択する十字型スイッチなどの複数のスイッチ(いずれも図示せず。)が設けられている。操作受付け部6は、リモコン9が発する赤外線の受光部などを含んで構成されている。操作受付け部6は、待機時にリモコン9への起動操作が成されると、電源部7の制御装置10へ起動動作のトリガとなる操作信号を送る。
プロジェクタ100には、メインCPU5と電源部7の制御装置10に含まれる制御部としてのサブCPUの2つのCPUが搭載されている。メインCPU5は、高速動作が可能なCPU(Central Processing Unit)であり、プロジェクタ100が動作状態にあるときに映像信号処理部3や、バラスト8などのプロジェクタ100の各部の動作を図1の白抜きの双方向矢印で示したバスラインを介して制御する。なお、メインCPU5は、省エネルギーのため待機時には停止している。サブCPUを含む制御装置10は、待機時にサブ電源部12の電力により動作しており、リモコン9などの操作部への起動操作を待ち受けている。制御装置10は、低速で動作しているため消費される電力は極僅かである。
続いて、図2を用いて電源部7の構成について説明する。図2は、電源部7の概略構成図である。電源部7は、制御装置10とメイン電源部20などから構成されている。制御装置10は、サブ電源部12、制御部としてのサブCPU11、コントロール回路A13、コントロール回路B14、記憶部15などから構成されている。サブCPU11は、図2における白抜きの双方向矢印で示されたバスラインを介して、各部との信号のやり取りを行い、また、操作受付け部6からの起動信号によりメイン電源部20を起動する。
サブCPU11は、内蔵する水晶発振回路からの動作クロックにより動作するCPUであり、内部カウンタ(いずれも図示せず。)などの構成と、記憶部15に記憶されている計時プログラムにより計時機能を達成している。水晶発振回路は、外部電源21の印加をトリガとして発振を開始し、温度変化などの環境変化の影響を受け難い水晶振動子(図示せず。)を使用しているため、正確で安定した動作クロックをサブCPU11に供給する。なお、水晶発振回路の発振周波数は、例えば32kHzであり、消費電力を抑えるために低速の設定となっている。コントロール回路A13は、メイン電源部20の後述する力率改善回路24に駆動信号を供給する。コントロール回路B14は、メイン電源部20の後述するDC/DCコンバータ25に駆動信号を供給する。記憶部15は、例えばマスクROM(Read Only Memory)であり、メイン電源部20を起動させるための起動フローや、メイン電源部20の電力供給能力によって前記起動フローのタイミングを変化させるためのテーブルなどが格納されている。なお、記憶部15を、サブCPU11内部に設ける構成としても良い。
メイン電源部20は、電源プラグ(図示せず)、EMC(Electro-Magnetic Compatibility)フィルタ22、整流回路23、力率改善回路24、DC/DCコンバータ25、容量情報部26、電圧出力スイッチT3,T4,T5、電圧出力端子Volt1,Volt2,Volt3などから構成されている。EMCフィルタ22は、外部電源21から交流電力を引き込む電源プラグにフェライトコアを装着することを含め、コイルやコンデンサを組合わせた回路(いずれも図示せず。)で構成され、供給された交流電圧や、これ以降に接続される回路などで発生する低周波ノイズおよび高周波ノイズをカットする。整流回路23は、EMCフィルタ22からの低周波ノイズおよび高周波ノイズをカットした交流電力を、整流および平滑し直流電力に変換する。力率改善回路24は、整流回路23からの脈流電圧を昇圧チョッパ回路により昇圧し、また同時に、入力電流波形を整えることにより力率を改善する。
DC/DCコンバータ25は、力率改善回路24からの力率が改善され昇圧された直流電圧に、PWM制御(Pulse Width Modulation Control)を施すことにより、プロジェクタ100の各部が必要とする安定化した複数の直流電圧を電圧出力端子Volt1,Volt2,Volt3から各部に供給する。電圧出力端子Volt1,Volt2,Volt3には、それぞれの電圧の供給を制御する電圧出力スイッチT3,T4,T5が設けられている。電圧出力スイッチT3,T4,T5は、コントロール回路C27によりオンオフ制御される。コントロール回路Cは、図1におけるメインCPU5により動作を制御されている。また、力率改善回路24で昇圧された直流電力は、バラスト8にも供給されている。ちなみに、図6の従来のプロジェクタにおける、電圧出力端子Volt1,Volt2,Volt3、電圧出力スイッチT3,T4,T5、コントロール回路C27、バラスト8の各部位も同様の機能を有している。
容量情報部26は、メイン電源部20の電力供給能力の情報について、例えば、メイン電源部20が実装されるメイン電源基板のパターン線による3ビットのパターンスイッチにより情報化し、記憶している。
サブ電源部12は、EMCフィルタ22までの構成をメイン電源部20と共用し、さらにメイン電源部20と共通の機能を持つ整流回路、力率改善回路、DC/DCコンバータ(いずれも図示せず。)までの小型の構成を備えている。待機時にサブ電源部12から電力供給を受ける部位は、図2においてサブ電源部12のシンボルから発している斜線を囲んだ幅広線の接続により示されている。なお、斜線を囲んだ幅広線に接続された部位についての説明は図6でも同様である。待機時には、できるだけ消費電力が少ないことが望まれることから、サブ電源部12の電力供給能力は、起動操作を受け付けてメイン電源部20を起動するのに必要な最低限の電力容量となっている。このため、サブ電源部12が生成する直流電圧は、単出力で消費電力の少ない低電圧、例えば3.3Vに設定されている。
続いて、図3を用いてメイン電源部20の整流回路23、力率改善回路24、DC/DCコンバータ25などの回路構成および働きについて説明する。図3は、メイン電源部20の回路概要図である。整流回路23は、ブリッジダイオードなどから構成された整流器DBと、平滑コンデンサC1とから構成されている。整流回路23は、EMCフィルタ22から供給された交流電力を、整流器BDで全波整流し、平滑コンデンサC1にて平滑することにより、脈流電圧を生成する。
力率改善回路24は、昇圧チョッパ回路であり、コイルL1と、FET型トランジスタT1と、ダイオードD1と、コンデンサC2とから構成されている。コイルL1は、誘導起電力を生じさせる素子であり、一端は整流器BDからの出力端子に接続し、他端はトランジスタT1のドレインに接続されている。トランジスタT1のゲート端子には、コントロール回路A13からの駆動信号が入力し、トランジスタT1は、入力した駆動信号に基づいて周期的にオンオフするスイッチング動作を行う。スイッチング動作は、例えば15〜20kHzで行われ、これにより、入力電流波形が整えられ入力電圧波形と相似するようになり、力率が改善される。ダイオードD1は、アノードがトランジスタT1のドレインに接続され、カソードが出力側に接続されている。コンデンサC2は、コイルL1により生じた昇圧電圧を平滑化する。
整流回路23から脈流電圧が供給された状態で、トランジスタT1がオンしている期間は、ダイオードD1は非導通状態となり、コイルL1からトランジスタT1に電流が流れる。このとき、コイルL1に流れる電流により誘導起電力を生じさせるためのエネルギーがコイルL1に蓄えられる。次いで、トランジスタT1がオフすると、ダイオードD1は導通状態となり、コイルL1には電流を妨げる方向に誘導起電力が生じ、この誘導起電力がダイオードD1を介してコンデンサC2の電位に重畳されることにより、コンデンサC2からの出力電圧は昇圧される。また、出力電圧はコンデンサC2により平滑化されるため、安定した高電圧の直流電圧が出力される。例えば、外部電源21の交流電圧が100Vであったとすると、整流回路23から出力される直流電圧は約140Vであり、力率改善回路24へ入力した140Vは、力率改善回路24により約380Vに昇圧され、また、力率が改善された直流電圧として出力される。
DC/DCコンバータ25は、TFT型トランジスタT2、トランスL2、トランスL2の2次側コイルL22,L23,L24側に接続するダイオードD2,D3,D4、コンデンサC3,C4,C5、電圧出力スイッチとしてのTFT型トランジスタT3,T4,T5、電圧出力端子Volt1,Volt2,Volt3などから構成されている。力率改善回路24からの直流電圧は、トランスL2の1次側コイルL21とトランジスタT2とに供給される。トランジスタT2のゲート端子には、コントロール回路B14からの駆動信号が入力し、トランジスタT2は、駆動信号に基づいて周期的にオンオフする。
DC/DCコンバータ25は、フライバックコンバータであり、トランジスタT2のオンオフ動作を含むPWM制御により、プロジェクタ100の各部が必要とする安定化した複数の直流電圧を電圧出力端子Volt1,Volt2,Volt3から各部に供給する。例えば、電圧出力端子Volt1から12Vを生成する場合について説明する。トランジスタT2がオンすると、トランスL2の1次側コイルL21に電流が流れ、トランスL2のコアなどに磁気エネルギーが蓄えられる。このとき、トランスL2の2次側コイルL22には逆相の電圧が発生するが、ダイオードD2の逆方向電圧であるため2次側コイルL22には電流が流れない。次いで、トランジスタT2がオフすると、トランスL2のコアなどに蓄えられた磁気エネルギーが2次側コイルL22に開放され、ダイオードD2の順方向電圧となってコンデンサC3に蓄えられる。トランジスタT2のスイッチング動作により、コンデンサC3に蓄えられた電圧は、コンデンサC3により平滑され、12Vの安定した直流電圧として電圧出力端子Volt1から出力される。
電圧出力端子Volt1,Volt2,Volt3から出力される電圧は、1次側コイルL21の巻線数と、それぞれの2次側コイルL22,L23,L24の巻線数、およびトランジスタT2のオンとオフの期間の比であるデューティ比により決まり、設計段階で定められている。プロジェクタ100の場合、例えば、電圧出力端子Volt1,Volt2,Volt3から出力される電圧は、それぞれ12V、5.0V、3.3Vに設定されており、これらの電圧の出力は、トランジスタT3,T4,T5により制御されている。電圧出力スイッチとしてのトランジスタT3,T4,T5のそれぞれのゲート端子には、コントロール回路C27からの制御信号が入力しており、コントロール回路C27はメインCPU(図1)により動作を制御されている。また、コントロール回路C27は、電圧出力端子Volt1,Volt2,Volt3に接続する回路の負荷状態に応じ、前記デューティ比を調整することにより安定した電力供給を行う。
続いて、図1のプロジェクタ100に外部電源21から交流電力が供給されたときのメイン電源部20の起動動作について図4と、図2を用いて説明する。図4は、外部電源21からプロジェクタ100に交流電力が供給されたときの電源部7の動作タイミングチャートである。プロジェクタ100は、外部電源21から交流電力が印加されると、交流電力の印加をトリガとして、各部が正常に動作するかどうか確認するための機能確認および初期画面の投写を含む初期化動作を行う。初期化動作中に、例えばリモコン9へプロジェクタ100を起動するための起動操作が成されると、プロジェクタ100は初期化動作に続いて投写動作を継続する。初期化動作中に、起動操作がなかったときには、初期化動作が終了するとメイン電源部20を含む各部の動作を停止し、制御装置10が動作している省エネルギーのための待機時動作となる。ここでは、前記初期化動作に伴うメイン電源部20の起動動作について説明する。
図4のタイミングFにて、外部電源21のコンセントにプロジェクタ100のプラグ(いずれも図示せず。)が差し込まれ、電源部7に電力が供給される。電源部7に電力が供給されると、電力容量の小さいサブ電源部12は、タイミングFから僅かなタイムラグをもって起動し、サブCPU11を含む制御装置10などに電力を供給する。前記タイムラグは極僅かな時間であるので、図4ではタイムラグは無視している。
サブ電源部12からの電力供給により、サブCPU11は起動し、記憶部15に記憶されている初期化フローに沿って、メイン電源部20の起動動作を開始する。サブCPU11は、まず、コントロール回路A13に起動信号Sを送ることにより力率改善回路24を起動する。前述した通り、力率改善回路24は、動作が安定するまでに約60msの時間t1を要する。記憶部15には、起動信号Sを起点として、DC/DCコンバータ25を起動するためのディレイ信号Dが送信されるタイミングを決める所定の時間に関するデータテーブルが記憶されている。起動信号Sを起点にしてディレイ信号Dが送信されるまでの所定の時間t2は、平均的な環境下における力率改善回路24の動作が安定するまでの時間に、温度環境などによる変動ばらつき分、および若干の余裕分を加え、100msとして記憶部15に記憶されている。
起動信号Sの送信に続いて、サブCPU11は、記憶部15のデータテーブルから初期化フローに沿って所定の時間t2としての100msを引き当て、内蔵するカウンタ(図示せず。)などの計時機能により起動信号Sを起点として約100msを計時する。サブCPU11は、計時が100msとなったタイミングでディレイ信号Dをコントロール回路B14に送る。これにより、コントロール回路B14が起動し駆動信号をDC/DCコンバータ25に供給することから、DC/DCコンバータ25は起動する。DC/DCコンバータ25が起動したことにより、メイン電源部20は動作状態となり、プロジェクタ100の各部に電力を供給し、プロジェクタ100の初期化動作が行われる。図4においては、プロジェクタ100の初期化動作中に起動操作がなかったため、初期化動作が終了するとメイン電源部20を含む各部の動作を停止し、制御装置10が動作している省エネルギーのための待機時動作となる。メイン電源部20が起動してから、初期化動作が終了するまでの時間t3は3秒程度である。
続いて、図1のプロジェクタ100の待機時において起動操作が成されたときのメイン電源部20の起動動作について図5と、図2を用いて説明する。図5は、プロジェクタ100の待機時において、起動操作が成されたときの電源部7の動作タイミングチャートである。プロジェクタ100は、外部電源21からの交流電力供給に伴う初期化動作が終了し、制御装置10が動作している省エネルギーのための待機時動作をしている。
待機時において、サブ電源部12を含む制御装置10は動作状態にある。ここで、リモコン9の起動スイッチ(図示せず。)が操作されたことにより、操作受付け部6から操作信号OがサブCPU11に入力する。
サブCPU11は、記憶部15に記憶された起動フローに沿い、操作受付け部6からの操作信号Oに略同期した起動信号Sを生成し、コントロール回路A13に送る。これにより、コントロール回路A13が起動し駆動信号を力率改善回路24に供給することから、力率改善回路24は起動する。
サブCPU11は、記憶部15に記憶された起動フローに沿い、操作受付け部6からの操作信号Oに略同期した起動信号Sを生成し、コントロール回路A13に送る。これにより、コントロール回路A13が起動し駆動信号を力率改善回路24に供給することから、力率改善回路24は起動する。
前述した通り、力率改善回路24は、動作が安定するまでに約60msの時間t1を要する。記憶部15には、起動信号Sを起点として、DC/DCコンバータ25を起動するためのディレイ信号Dが送信されるタイミングを決める所定の時間に関するデータテーブルが記憶されている。起動信号Sを起点にしてディレイ信号Dが送信されるまでの所定の時間t2は、平均的な環境下における力率改善回路24の動作が安定するまでの時間に、温度環境などによる変動ばらつき分、および若干の余裕分を加え、100msとして記憶部15に記憶されている。起動信号Sの送信に続いて、サブCPU11は、記憶部15のデータテーブルから起動フローに沿って所定の時間t2としての100msを引き当て、内蔵するカウンタ(図示せず。)などの計時機能により起動信号Sを起点として約100msを計時する。サブCPU11は、計時が100msとなったタイミングでディレイ信号Dをコントロール回路B14に送る。
これにより、コントロール回路B14が起動し駆動信号をDC/DCコンバータ25に供給することから、DC/DCコンバータ25は起動する。DC/DCコンバータ25が起動したことにより、メイン電源部20は動作状態となり、プロジェクタ100の各部に電力を供給し、映像の投写を開始する。
上述した通り、本実施形態によれば以下の効果が得られる。
(1)プロジェクタ100の待機時には、メイン電源部20は動作を停止していることから消費電力は抑えられている。さらに、制御部としてのサブCPU11は、メイン電源部20を起動するとき、力率改善回路24を起動し、力率改善回路24の動作が安定する所定の時間t2経過後に、DC/DCコンバータ25を起動することから、従来の電源装置のように力率改善回路56の動作が安定する前に、DC/DCコンバータ57が起動して誤動作してしまうことはなく、メイン電源部20は確実に起動する。従って、待機時の消費電力を抑えるとともに、電源装置としてのメイン電源部20を確実に起動させることができる電源装置の制御装置10を提供することができる。
(2)サブCPU11は、水晶発振回路からの動作クロックを基準とするカウンタ(図示せず。)などによる計時機能を内蔵することから、従来の抵抗とコンデンサなどから構成されるタイミングコントローラ60のように使用環境温度変化によりディレイ信号の遅延時間がズレてしまうことはなく、使用環境温度が変化しても正確で安定した水晶振動子(図示せず。)を用いた水晶発振回路からの動作クロックに基づき計時するので、計時精度は正確で安定している。よって、所定の時間を正確に計測できることから、ディレイ信号Dの送信タイミングは正確であり、メイン電源部20を確実に起動することができる。従って、電源装置としてのメイン電源部20を確実に起動させることができる電源装置の制御装置10を提供することができる。
(3)サブCPU11を含む制御装置10は、水晶発振回路からの動作クロックを基準とするカウンタ(図示せず。)などによる計時機能と、記憶部15のデータテーブルにより所定の時間を生成することから、図6におけるタイミングコントローラ60のディレイ回路によりディレイ信号を生成する従来のプロジェクタの電源部200と異なり、タイミングコントローラ60は不要である。よって、タイミングコントローラ60を構成するのに必要な部品コストおよび実装スペースを削減することができる。また、記憶部15を、サブCPU11内部に設ける構成にした場合、前記効果に加えて、記憶部15の部品コストおよび実装スペースも削減することができる。
(4)電子機器としてのプロジェクタ100は、待機時の消費電力を抑えるとともに、電源装置としてのメイン電源部20を確実に起動させることができる電源装置の制御装置10を搭載していることから、待機時の消費電力を抑えるとともに、電源装置としてのメイン電源部20を確実に起動させることができるプロジェクタ100を提供することができる。
(実施形態2)
(実施形態2)
続いて、本発明の第2の実施形態について図2を用いて説明する。電源部7を構成するメイン電源部20と、制御装置10とは、それぞれが専用の基板としてのメイン基板および制御基板に実装されており、基板と基板とを電気的および構造的に接続する接続コネクタ(いずれも図示せず。)により接続されることにより、一体となる構成を有している。なお、図2において、メイン基板に実装される各部および各回路は、メイン電源部20を構成する各部および各回路と一致するため、メイン電源部20で示された各部および各回路をメイン電源基板20と読み替えて説明する。同様に、制御装置10で示された各部および各回路は、制御基板20と読み替える。
メイン電源基板20に実装される部品は図3に示されたコイルL1やトランスL2など大型で実装しずらい不定形な部品が多い。他方、制御基板10に実装される部品は、サブCPU11など、定形パッケージ部品が多い。このため、部品の実装効率から考慮すると、メイン電源基板20は、例えば人手による実装工程、制御基板10は、例えばSMT(Surface Mount Technology)機による実装工程というように、メイン電源基板20と、制御基板10とを別基板とした方が、工程を分けられるので都合が良い。さらに、メイン電源基板20は、要求される電力供給能力により、実装部品の容量や耐電圧特性などが異なるため電力供給能力毎に専用基板となる。このような理由により、メイン電源基板20は、電力供給能力毎に専用基板が設けられ、制御基板10とは別基板として構成されている。
メイン電源基板20の電力供給能力の情報は、容量情報部26の、例えば3Bitのパターン線によるパターンスイッチ(図示せず。)により情報化されている。容量情報部26の3Bitのパターン線は、制御基板10と、メイン電源基板20とを電気的に接続する接続コネクタにより、サブCPU11のI/Oポート(いずれも図示せず。)に接続している。メイン電源基板20の電力供給能力は、実装工程において実装された部品の容量などにより、3Bitのパターン線の内必要なパターンを切断することにより情報化される。制御基板10と、メイン電源基板20とが接続コネクタにより接続した状態では、サブ電源部12から容量情報部26の3Bitのパターン線に、例えば、それぞれ基準電圧として3.3Vが供給され、パターン線が接続していれば、Hi電圧として3.3Vが、パターン線が切断されていれば、Lo電圧として0Vが、サブCPU11のI/Oポートに入力する。これにより、サブCPU11は、メイン電源基板20の電力供給能力を読み取る。容量情報部26の3Bitのパターン線により、8種類の電力供給能力毎のメイン電源基板20を識別することができる。
電力供給能力毎に専用品となっているメイン電源基板20と、対として必要となる制御基板10には、それぞれのメイン電源基板20の電力供給能力に応じた前記所定の時間に対応できることが要求されている。制御基板10の記憶部15には、メイン電源基板20の電力供給能力に応じた前記所定の時間に関するデータテーブルが記憶されている。所定の時間に関するデータテーブルには、例えば、前記8種類の電力供給能力毎のメイン電源基板20に対応する所定の時間が記憶されている。
このような構成を有するメイン電源基板20と、制御基板10とが、接続コネクタにより接続され、一体化して電源部7となった状態において、外部電源21の印加によりサブ電源部12およびサブCPU11が起動すると、サブCPU11は、メイン電源基板20の容量情報部26の電力供給能力情報を該当するI/Oポートの電圧により読み取り、記憶部15の所定の時間に関するデータテーブルから、読み取った電力供給能力情報に対応する所定の時間を選択する。サブCPU11は、選択した所定の時間に基づきメイン電源部20を起動する。
上述した通り、実施形態2によれば実施形態1の効果に加えて以下の効果が得られる。
(1)制御部としてのサブCPU11は、容量情報部26の電力供給能力の情報を読み取り、記憶部15の所定の時間に関するデータテーブルから、読み取った電力供給能力に対応した所定の時間を引き当て、引き当てた所定の時間に沿って、メイン電源部20を起動することから、固定定数を有する部品により構成されているため、遅延時間を変えることができない図6に示す従来の制御装置54と異なり、メイン電源部20の電力供給能力に対応した所定の時間を引き当てることができる。よって、メイン電源部20を確実に起動することができる。従って、メイン電源部20の電力供給能力に応じてメイン電源部20を確実に起動させることができる電源装置の制御装置10を提供することができる。
(2)メイン電源基板20は、電力供給能力毎に専用基板が必要であるが、制御基板10は、記憶部15に記憶されたメイン電源基板20の電力供給能力に応じた所定の時間に関するデータテーブルにより、例えば8種類のメイン電源基板20に対応できることから、1種類で良い。従って、1種類の制御基板10により、複数の電力供給能力を持つメイン電源基板20に対応できることから、複数のメイン電源基板20毎に専用の制御基板を設ける必要がないため、部品コストの削減および部品管理工数の低減効果がある。
なお、本発明は、上述した実施形態に種々の変更や改良などを加えることが可能である。変形例を以下に述べる。
(変形例1)
図2を用いて説明する。前記各実施形態において、サブCPU11は、水晶振動子を含む水晶発振回路(図示せず。)を内蔵してるが、水晶発振回路に限定するものではない。温度変化などの環境変化の影響を受け難い発振回路であれば良い。例えば、セラミック振動子を発振源とした発振回路としても良い。この構成によれば、サブCPU11は、使用環境温度が変化しても正確で安定したセラミック振動子(図示せず。)を用いた発振回路からの動作クロックに基づき計時するので、計時精度は正確で安定している。よって、正確な所定の時間が得られることから、メイン電源部20を確実に起動することができる。
図2を用いて説明する。前記各実施形態において、サブCPU11は、水晶振動子を含む水晶発振回路(図示せず。)を内蔵してるが、水晶発振回路に限定するものではない。温度変化などの環境変化の影響を受け難い発振回路であれば良い。例えば、セラミック振動子を発振源とした発振回路としても良い。この構成によれば、サブCPU11は、使用環境温度が変化しても正確で安定したセラミック振動子(図示せず。)を用いた発振回路からの動作クロックに基づき計時するので、計時精度は正確で安定している。よって、正確な所定の時間が得られることから、メイン電源部20を確実に起動することができる。
(変形例2)
図1を用いて説明する。前記各実施形態において、プロジェクタ100の光変調素子は、液晶ライトバルブ2に代えて、例えば、反射型液晶表示装置や、ティルトミラーデバイスを用いる構成としても良い。また、電子機器はプロジェクタに限定するものではなく、待機時と動作時が区分けされているか、待機時と動作時を区分けすることが可能な電子機器であれば良い。例えば、投写型のプロジェクタとほぼ同様な光学系を備え、同一個体内に設けられた透過型スクリーンに背面から投写画像を投写するリアプロジェクタに適用することもできる。また、パーソナルコンピュータや、液晶テレビ、プラズマテレビ、プリンタ、DVDプレーヤなどにも適応することができる。
図1を用いて説明する。前記各実施形態において、プロジェクタ100の光変調素子は、液晶ライトバルブ2に代えて、例えば、反射型液晶表示装置や、ティルトミラーデバイスを用いる構成としても良い。また、電子機器はプロジェクタに限定するものではなく、待機時と動作時が区分けされているか、待機時と動作時を区分けすることが可能な電子機器であれば良い。例えば、投写型のプロジェクタとほぼ同様な光学系を備え、同一個体内に設けられた透過型スクリーンに背面から投写画像を投写するリアプロジェクタに適用することもできる。また、パーソナルコンピュータや、液晶テレビ、プラズマテレビ、プリンタ、DVDプレーヤなどにも適応することができる。
前記実施形態および各変形例から把握できる請求項に記載されている内容以外の技術的思想について、以下にその効果とともに記載する。
交流電圧を整流して生成された脈流電圧から力率を改善しつつ第1の直流電圧を生成する力率改善回路と、前記第1の直流電圧から第2の直流電圧を生成するDC/DCコンバータを有し、前記交流電圧が印加された状態で前記第2の直流電圧を出力すべき旨の指示を受けるまでの待機時は、前記第2の直流電圧の生成を停止している電源装置の制御装置であって、前記制御装置は、前記交流電圧から第3の直流電圧を生成するサブ電源部と、前記サブ電源部から前記第3の直流電圧の供給を受け、前記電源装置の起動処理を行う制御部を備え、前記制御部は、前記サブ電源部から前記第3の直流電圧の供給を受けると、前記力率改善回路の力率改善動作を開始させ、前記力率改善動作が安定する所定の時間経過後に、前記DC/DCコンバータに前記第2の直流電圧の生成を開始させることを特徴とする電源装置の制御装置。
この構成によれば、制御部は、サブ電源部から第3の直流電圧の供給を受けると、力率改善回路の力率改善動作を開始させ、力率改善動作が安定する所定の時間経過後に、DC/DCコンバータに第2の直流電圧の生成を開始させることから、従来の電源装置のように力率改善回路の動作が安定する前に、DC/DCコンバータが起動して誤動作してしまうことはなく、メイン電源部は確実に起動する。従って、電源装置を確実に起動させることができる電源装置の制御装置を提供することができる。
6…操作受付け部、7…電源部、9…操作部としてのリモコン、10…電源装置の制御装置、11…制御部としてのサブCPU、12…サブ電源部、13…コントロール回路A、14…コントロール回路B、15…記憶部、20…電源装置としてのメイン電源部、21…外部電源、22…EMCフィルタ、23…整流回路、24…力率改善回路、25…DC/DCコンバータ、26…容量情報部、S…起動信号、D…ディレイ信号。
Claims (7)
- 交流電圧を整流して生成された脈流電圧から力率を改善しつつ第1の直流電圧を生成する力率改善回路と、前記第1の直流電圧から第2の直流電圧を生成するDC/DCコンバータを有し、前記交流電圧が印加された状態で前記第2の直流電圧を出力すべき旨の指示を受けるまでの待機時は、前記第2の直流電圧の生成を停止している電源装置の制御装置であって、
前記制御装置は、前記交流電圧から第3の直流電圧を生成するサブ電源部と、前記サブ電源部から前記第3の直流電圧の供給を受け、前記電源装置の起動処理を行う制御部を備え、
前記制御部は、前記起動操作を行う際に、前記力率改善回路の力率改善動作を開始させ、前記力率改善動作が安定する所定の時間経過後に、前記DC/DCコンバータに前記第2の直流電圧の生成を開始させることを特徴とする電源装置の制御装置。 - 前記制御装置は、前記電源装置の電力供給能力に応じた前記所定の時間に関するデータテーブルを格納する記憶部を備え、
前記制御部は、前記電源装置の電力供給能力に関する情報を読み取り、前記記憶部のデータテーブルより、前記電力供給能力に対応した前記所定の時間に関するデータを引き当て、引き当てた所定の時間に沿って、前記電源装置を起動することを特徴とする請求項1に記載の電源装置の制御装置。 - 前記制御部は、少なくとも前記所定の時間を計時する水晶振動子を含む水晶発振回路の発振周波数を基準とした計時機能を有することを特徴とする請求項1または2に記載の電源装置の制御装置。
- 交流電圧を整流し脈流電圧を生成する整流回路と、請求項1〜3のいずれか一項に記載の電源装置の制御装置を備えることを特徴とする電源装置。
- 請求項4に記載の電源装置を備えることを特徴とする電子機器。
- 請求項4に記載の電源装置を備え、光を供給する光源部からの光を映像信号により規定された映像を表す投写光に変調し、前記投写光により投写映像を映し出すプロジェクタ。
- 交流電圧を整流して生成された脈流電圧から力率を改善しつつ第1の直流電圧を生成する力率改善回路と、前記第1の直流電圧から第2の直流電圧を生成するDC/DCコンバータを有し、前記交流電圧が印加された状態で前記第2の直流電圧を出力すべき旨の指示を受けるまでの待機時は、前記第2の直流電圧の生成を停止している電源装置の制御方法であって、
前記交流電圧が印加されると第3の直流電圧を生成するサブ電源部から前記第3の直流電圧の供給を受け、前記待機時に前記電源装置を起動するための起動操作を待ち受ける起動操作待ち受け工程と、
前記起動操作待ち受け工程において、起動操作を受け付けると前記力率改善回路に力率改善動作を開始させる力率改善回路起動工程と、
前記力率改善動作が安定する所定の時間経過後に、前記DC/DCコンバータを起動するDC/DCコンバータ起動工程と、を含むことを特徴とする電源装置の制御方法。
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