JP2006109104A - 受信方法ならびに装置およびそれを利用した通信システム - Google Patents

受信方法ならびに装置およびそれを利用した通信システム Download PDF

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Abstract

【課題】 対応していないシステムのバースト信号を受信する場合であっても消費電力の増加を抑える。
【解決手段】 無線部60は、対象システムにおけるバースト信号あるいはMIMOシステムにおけるバースト信号を受信する。判定部72は、対象システムに対応したチャネルの形式を有したMIMOシグナルが、対象LTSと対象シグナルの後段に配置されているかを判定する。判定部72は、対象LTSと対象シグナルの後段の位置における信号点の配置が、MIMOシグナルにおける信号点の配置に対応していれば、受信したバースト信号に、MIMOシグナルが配置されていると判定する。指示部74は、判定部72においてMIMOシグナルが配置されていると判定された場合、MIMOシグナルの後段に配置されるMIMO−STS等に対して、ベースバンド処理部62の動作を停止させる。
【選択図】 図6

Description

本発明は、受信技術に関し、特にバースト信号を受信する受信方法ならびに装置およびそれを利用した通信システムに関する。
高速なデータ伝送を可能にしつつ、マルチパス環境下に強い通信方式として、マルチキャリア方式のひとつであるOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)変調方式がある。このOFDM変調方式は、無線LAN(Local Area Network)の標準化規格であるIEEE802.11a,gやHIPERLAN/2に適用されている。このような無線LANにおけるバースト信号は、一般的に時間と共に変動する伝送路環境を介して受信され、かつ周波数選択性フェージングの影響を受けるので、受信装置は一般的に伝送路推定を動的に実行する。受信装置が伝送路推定を実行するために、バースト信号内に、2種類の既知信号が設けられている。ひとつは、バースト信号の先頭部分において、すべてのキャリアに対して設けられた既知信号であり、いわゆるプリアンブルやトレーニング信号といわれるものである。もうひとつは、バースト信号のデータ区間中に一部のキャリアに対して設けられた既知信号であり、いわゆるパイロット信号と言われるものである(例えば、非特許文献1参照。)。
Sinem Coleri,Mustafa Ergen,Anuj Puri, and Ahmad Bahai,"Channel Estimation Techniques Based on Pilot Arrangement in OFDM Systems",IEEE Transactions on broadcasting,vol.48,No.3,pp.223−229,Sept.2002.
ワイヤレス通信において、周波数資源を有効利用するための技術のひとつが、アダプティブアレイアンテナ技術である。アダプティブアレイアンテナ技術は、複数のアンテナにおいて、それぞれ送受信される信号の振幅と位相を制御することによって、アンテナの指向性パターンを形成する。このようなアダプティブアレイアンテナ技術を利用して、データの伝送速度を高速化するための技術にMIMO(Multiple Input Multiple Output)システムがある。当該MIMOシステムは、送信装置と受信装置がそれぞれ複数のアンテナを備え、それぞれのアンテナに対応したひとつのチャネルを設定する。すなわち、送信装置と受信装置との間の通信に対して、最大アンテナ数までのチャネルを設定して、データ伝送速度を向上させる。さらに、このようなMIMOシステムに、OFDM変調方式のようなマルチキャリア信号を伝送する技術を組み合わせれば、データの伝送速度はさらに高速化される。
MIMOシステムでなく、かつOFDM変調方式を使用するシステム(以下、「対象システム」という)と、MIMOシステムであり、かつOFDM変調方式を使用するシステム(以下、これを単に「MIMOシステム」という)が同一の周波数バンドにおいて共存する場合、受信装置が両方のバースト信号を検出できれば、その中から必要な信号を確実に抽出できる。このようなバースト信号の検出を容易にするためには、共通のプリアンブル信号を規定し、そのようなプリアンブル信号をバースト信号の先頭部分に配置することが有効である。一方、IEEE802.11aのような対象システムの受信装置は、一般的に、バースト信号の全体を復調し、復調したバースト信号が誤っている場合に、バースト信号を破棄するように動作する。そのため、対象システムの受信装置は、MIMOシステムでのバースト信号に対しても復調を行う。その結果、MIMOシステムでのバースト信号のトラヒックが大きくなれば、対象システムの受信装置は、有効なバースト信号を復調しないにもかかわらず、受信装置の消費電力が大きくなってしまう。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、対応していない通信システムにおけるバースト信号が到来した場合であっても、消費電力の増加を抑える受信方法ならびに装置およびそれを利用した通信システムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の受信装置は、所定のチャネルによって通信すべき第1通信システムにおける既知信号であって、かつチャネルに配置される既知信号を受信する第1受信部と、第1通信システムに対応したチャネルが空間分割された複数のチャネルによって通信すべき第2通信システムにおける制御信号であって、かつ第1通信システムに対応したチャネルの形式を有した制御信号が、既知信号の後段に配置されているかを判定する判定部と、判定部において制御信号が配置されていないと判定された場合、既知信号の後段に配置されるデータ信号であって、かつ第1通信システムに対応したチャネルに配置されるデータ信号を受信する第2受信部と、判定部において制御信号が配置されていると判定された場合、制御信号の後段に配置されるデータ信号であって、かつ第2通信システムに対応した複数のチャネルにそれぞれ配置されるデータ信号に対して、第2受信部の動作を停止させる指示部と、を備える。
「第1通信システムに対応した形式」とは、第1通信システムにおけるチャネルの数と同一のチャネルの数によって規定される形式や、第1通信システムにおけるチャネルの数と異なったチャネルの数であるが、第1通信システムでの受信装置において受信可能な信号の配列によって規定される形式を含み、要は、第1通信システムでの受信装置において受信可能な形式であればよい。
この態様によると、第2通信システムにおける制御信号が第1通信システムに対応した形式を有しているために、受信装置は、第2通信システムにおける制御信号を検出することができ、検出した場合に受信の動作を停止するので、消費電力の増加を抑えることができる。
第1通信システムに対応したチャネルに配置されるデータ信号と、制御信号とは、信号点の配置が異なるように規定されており、判定部は、既知信号の後段の位置における信号点の配置が、制御信号における信号点の配置に対応していれば、制御信号が配置されていると判定してもよい。この場合、信号点の配置の相違によって、制御信号の配置の有無を判定できる。
第1通信システムに対応したチャネルに配置されるデータ信号と、制御信号は、複数のキャリアを使用するように規定されており、データ信号に使用される複数のキャリアと、制御信号に使用される複数のキャリアとのうち、互いに対応するキャリアにパイロット信号が割り当てられ、データ信号におけるパイロット信号での信号点と、制御信号におけるパイロット信号での信号点は、同一の信号点配置を有しつつ、異なった位相を有するように規定されており、判定部は、既知信号の後段の位置におけるパイロット信号での信号点の位相が、制御信号におけるパイロット信号での信号点の位相に対応していれば、制御信号が配置されていると判定してもよい。
「互いに対応するキャリア」とは、複数のキャリアのうちの同一のキャリアに相当し、これは、同一の周波数に対応したキャリアに相当する。また、同一の周波数に対応したキャリアでなくても、それらの間の対応が認識されていればよい。この場合、パイロット信号の位相の違いによって、制御信号の有無を判定できる。
第1通信システムに対応したチャネルに配置されるデータ信号と、制御信号は、複数のキャリアを使用するように規定されており、データ信号に使用される複数のキャリアと、制御信号に使用される複数のキャリアとのうち、互いに対応するキャリアにパイロット信号が割り当てられ、データ信号におけるパイロット信号以外のキャリアでの信号点と、制御信号におけるパイロット信号以外のキャリアでの信号点は、異なった信号点配置を有するように規定されており、判定部は、既知信号の後段の位置におけるパイロット信号以外のキャリアでの信号点配置が、制御信号におけるパイロット信号以外のキャリアでの信号点の信号点配置に対応していれば、制御信号が配置されていると判定してもよい。この場合、パイロット信号以外のキャリアの信号点配置の違いによって、制御信号の有無を判定できる。
第1通信システムに対応したチャネルに配置されるデータ信号と、制御信号は、複数のキャリアを使用するように規定されており、データ信号に使用される複数のキャリアと、制御信号に使用される複数のキャリアとのうち、互いに対応するキャリアにパイロット信号が割り当てられ、データ信号におけるパイロット信号での信号点と、制御信号におけるパイロット信号での信号点は、同一の信号点配置を有しつつ、異なった位相を有するように規定され、かつデータ信号におけるパイロット信号以外のキャリアでの信号点と、制御信号におけるパイロット信号以外のキャリアでの信号点は、異なった信号点配置を有するように規定されており、判定部は、既知信号の後段の位置におけるパイロット信号での信号点の位相が、制御信号におけるパイロット信号での信号点の位相に対応し、既知信号の後段の位置におけるパイロット信号以外のキャリアでの信号点配置が、制御信号におけるパイロット信号以外のキャリアでの信号点の信号点配置に対応していれば、制御信号が配置されていると判定してもよい。この場合、パイロット信号の位相の違いと、パイロット信号以外のキャリアの信号点配置の違いを使用しながら、制御信号の有無を判定できる。
指示部は、制御信号から、第2通信システムに対応した複数のチャネルにそれぞれ配置されるデータ信号の長さを抽出し、抽出したデータ信号の長さに応じた期間にわたって、第2受信部の動作を停止させてもよい。第2通信システムにおける制御信号の前段には、第1通信システムにおける制御信号がさらに配置されており、指示部は、第1通信システムにおける制御信号から、第2通信システムに対応した複数のチャネルにそれぞれ配置されるデータ信号の長さを抽出し、抽出したデータ信号の長さに応じた期間にわたって、第2受信部の動作を停止させてもよい。この場合、第2通信システムにおけるデータ信号の長さにもとづいて、動作を停止する期間を調節するので、次に到来するバースト信号に対して、通常の受信処理を実行できる。
本発明の別の態様もまた、受信装置である。この装置は、所定のチャネルによって通信すべき第1通信システムの送信装置から、チャネルに配置される既知信号を受信し、あるいは第1通信システムに対応したチャネルが空間分割された複数のチャネルによって通信すべき第2通信システムの送信装置から、第1通信システムにおける既知信号と所定の関係を有しつつ、複数のチャネルのそれぞれに配置される既知信号を受信する第1受信部と、受信した既知信号に含まれた複数の信号波成分間の関係を特定する特定部と、特定した関係が、第2通信システムにおける既知信号での関係に対応していなければ、既知信号の後段に配置されるデータ信号であって、かつ第1通信システムに対応したチャネルに配置されるデータ信号を受信する第2受信部と、特定した関係が、第2通信システムにおける既知信号での関係に対応していれば、既知信号の後段に配置されるデータ信号であって、かつ第2通信システムに対応した複数のチャネルにそれぞれ配置されるデータ信号に対して、第2受信部の動作を停止させる指示部と、を備える。
「関係」とは、複数の信号における関係、例えばタイミングのずれの程度のような関係を意味する。ここで、複数の信号は、予め別の信号として規定されてもよく、同一の信号であってもよい。後者の場合、無線伝送路におけるマルチパスの影響によって、受信された際に複数の信号となる。
この態様によると、第2通信システムにおける複数の既知信号間の関係が、受信した第1通信システムにおける既知信号に含まれる複数の信号波成分間の関係と異なるように規定されているので、受信装置は、受信した信号に含まれる複数の信号波成分間の関係にもとづいて、第2通信システムにおけるバースト信号を検出することができ、検出した場合に受信の動作を停止するので、消費電力の増加を抑えることができる。
特定部は、受信した既知信号と、予め記憶した既知信号との相関処理によって、複数の信号波成分間の関係に対応した値を導出し、第2受信部は、特定部において導出した値が、第2通信システムにおける既知信号での関係に対応したしきい値よりも小さければ、特定した関係が第2通信システムにおける既知信号での関係に対応していないとし、指示部は、特定部において導出した値が、第2通信システムにおける既知信号での関係に対応したしきい値以上であれば、特定した関係が第2通信システムにおける既知信号での関係に対応しているとしてもよい。この場合、相関処理にもとづいて、第2通信システムにおけるバースト信号を検出できる。
本発明のさらに別の態様は、受信方法である。この方法は、所定のチャネルによって通信すべき第1通信システムに対応したチャネルが空間分割された複数のチャネルによって通信すべき第2通信システムにおける制御信号であって、かつ第1通信システムに対応したチャネルの形式を有した制御信号が、受信したチャネルの中に配置されていなければ、第1通信システムに対応したチャネルに配置されるデータ信号を受信し、制御信号が配置されていれば、第2通信システムに対応した複数のチャネルにそれぞれ配置されるデータ信号の受信動作を停止する。
この態様によると、第2通信システムにおける制御信号が第1通信システムに対応した形式を有しているために、第2通信システムにおける制御信号を検出することができ、その結果、検出した場合に受信の動作を停止するので、消費電力の増加を抑えることができる。
本発明のさらに別の態様もまた、受信方法である。この方法は、所定のチャネルによって通信すべき第1通信システムの送信装置から、チャネルに配置される既知信号を受信し、あるいは第1通信システムに対応したチャネルが空間分割された複数のチャネルによって通信すべき第2通信システムの送信装置から、第1通信システムにおける既知信号と所定の関係を有しつつ、複数のチャネルのそれぞれに配置される既知信号を受信し、受信した既知信号に含まれた複数の信号波成分間の関係が第2通信システムにおける既知信号での関係に対応していなければ、既知信号の後段に配置されるデータ信号であって、かつ第1通信システムに対応したチャネルに配置されるデータ信号を受信し、受信した既知信号に含まれた複数の信号波成分間の関係が第2通信システムにおける既知信号での関係に対応していれば、既知信号の後段に配置されるデータ信号であって、かつ第2通信システムに対応した複数のチャネルにそれぞれ配置されるデータ信号に対して、受信動作を停止させる。
この態様によると、第2通信システムにおける複数の既知信号間の関係が、受信した第1通信システムにおける既知信号に含まれる複数の信号波成分間の関係と異なるように規定されているので、受信した信号に含まれる複数の信号波成分間の関係にもとづいて、第2通信システムにおけるバースト信号を検出することができ、その結果、検出した場合に受信の動作を停止するので、消費電力の増加を抑えることができる。
本発明のさらに別の態様もまた、受信方法である。この方法は、所定のチャネルによって通信すべき第1通信システムにおける既知信号であって、かつチャネルに配置される既知信号を受信するステップと、第1通信システムに対応したチャネルが空間分割された複数のチャネルによって通信すべき第2通信システムにおける制御信号であって、かつ第1通信システムに対応したチャネルの形式を有した制御信号が、既知信号の後段に配置されているかを判定するステップと、判定するステップにおいて制御信号が配置されていないと判定された場合、既知信号の後段に配置されるデータ信号であって、かつ第1通信システムに対応したチャネルに配置されるデータ信号を受信するステップと、判定するステップにおいて制御信号が配置されていると判定された場合、制御信号の後段に配置されるデータ信号であって、かつ第2通信システムに対応した複数のチャネルにそれぞれ配置されるデータ信号に対して、データ信号を受信するステップの動作を停止させるステップと、を備える。
第1通信システムに対応したチャネルに配置されるデータ信号と、制御信号とは、信号点の配置が異なるように規定されており、判定するステップは、既知信号の後段の位置における信号点の配置が、制御信号における信号点の配置に対応していれば、制御信号が配置されていると判定してもよい。既知信号を受信するステップは、第2通信システムにおける既知信号であって、かつ第1通信システムにおける既知信号と所定の関係を有しつつ、複数のチャネルにそれぞれ配置される既知信号も受信し、判定するステップは、受信した既知信号に含まれた複数の信号波成分間の関係を特定し、特定した関係と、第2通信システムにおける既知信号での関係にもとづいて、制御信号が配置されているかを判定してもよい。
判定するステップは、第2通信システムにおける既知信号での関係に対応したしきい値を予め記憶しており、かつ受信した既知信号と、予め記憶した既知信号との相関処理によって、複数の信号波成分間の関係に対応した値を導出し、導出した値がしきい値以上であれば、制御信号が配置されていると判定してもよい。停止させるステップは、制御信号から、第2通信システムに対応した複数のチャネルにそれぞれ配置されるデータ信号の長さを抽出し、抽出したデータ信号の長さに応じた期間にわたって、データ信号を受信するステップの動作を停止させてもよい。第2通信システムにおける制御信号の前段には、第1通信システムにおける制御信号がさらに配置されており、停止させるステップは、第1通信システムにおける制御信号から、第2通信システムに対応した複数のチャネルにそれぞれ配置されるデータ信号の長さを抽出し、抽出したデータ信号の長さに応じた期間にわたって、データ信号を受信するステップの動作を停止させてもよい。
第1通信システムに対応したチャネルに配置されるデータ信号と、制御信号は、複数のキャリアを使用するように規定されており、データ信号に使用される複数のキャリアと、制御信号に使用される複数のキャリアとのうち、互いに対応するキャリアにパイロット信号が割り当てられ、データ信号におけるパイロット信号での信号点と、制御信号におけるパイロット信号での信号点は、同一の信号点配置を有しつつ、異なった位相を有するように規定されており、判定するステップは、既知信号の後段の位置におけるパイロット信号での信号点の位相が、制御信号におけるパイロット信号での信号点の位相に対応していれば、制御信号が配置されていると判定してもよい。
第1通信システムに対応したチャネルに配置されるデータ信号と、制御信号は、複数のキャリアを使用するように規定されており、データ信号に使用される複数のキャリアと、制御信号に使用される複数のキャリアとのうち、互いに対応するキャリアにパイロット信号が割り当てられ、データ信号におけるパイロット信号以外のキャリアでの信号点と、制御信号におけるパイロット信号以外のキャリアでの信号点は、異なった信号点配置を有するように規定されており、判定するステップは、既知信号の後段の位置におけるパイロット信号以外のキャリアでの信号点配置が、制御信号におけるパイロット信号以外のキャリアでの信号点の信号点配置に対応していれば、制御信号が配置されていると判定してもよい。
第1通信システムに対応したチャネルに配置されるデータ信号と、制御信号は、複数のキャリアを使用するように規定されており、データ信号に使用される複数のキャリアと、制御信号に使用される複数のキャリアとのうち、互いに対応するキャリアにパイロット信号が割り当てられ、データ信号におけるパイロット信号での信号点と、制御信号におけるパイロット信号での信号点は、同一の信号点配置を有しつつ、異なった位相を有するように規定され、かつデータ信号におけるパイロット信号以外のキャリアでの信号点と、制御信号におけるパイロット信号以外のキャリアでの信号点は、異なった信号点配置を有するように規定されており、判定するステップは、既知信号の後段の位置におけるパイロット信号での信号点の位相が、制御信号におけるパイロット信号での信号点の位相に対応し、かつ既知信号の後段の位置におけるパイロット信号以外のキャリアでの信号点配置が、制御信号におけるパイロット信号以外のキャリアでの信号点の信号点配置に対応していれば、制御信号が配置されていると判定してもよい。
本発明のさらに別の態様もまた、受信方法である。この方法は、所定のチャネルによって通信すべき第1通信システムの送信装置から、チャネルに配置される既知信号を受信し、あるいは第1通信システムに対応したチャネルが空間分割された複数のチャネルによって通信すべき第2通信システムの送信装置から、第1通信システムにおける既知信号と所定の関係を有しつつ、複数のチャネルのそれぞれに配置される既知信号を受信するステップと、受信した既知信号に含まれた複数の信号波成分間の関係を特定するステップと、特定した関係が、第2通信システムにおける既知信号での関係に対応していなければ、既知信号の後段に配置されるデータ信号であって、かつ第1通信システムに対応したチャネルに配置されるデータ信号を受信するステップと、特定した関係が、第2通信システムにおける既知信号での関係に対応していれば、既知信号の後段に配置されるデータ信号であって、かつ第2通信システムに対応した複数のチャネルにそれぞれ配置されるデータ信号に対して、データ信号を受信するステップの動作を停止させるステップと、を備える。
特定するステップは、受信した既知信号と、予め記憶した既知信号との相関処理によって、複数の信号波成分間の関係に対応した値を導出し、データ信号を受信するステップは、特定するステップにおいて導出した値が、第2通信システムにおける既知信号での関係に対応したしきい値よりも小さければ、特定した関係が第2通信システムにおける既知信号での関係に対応していないとし、停止させるステップは、特定するステップにおいて導出した値が、第2通信システムにおける既知信号での関係に対応したしきい値以上であれば、特定した関係が第2通信システムにおける既知信号での関係に対応しているとしてもよい。
本発明のさらに別の態様は、通信システムである。このシステムは、所定のチャネルによって通信すべき第1通信システムに対応し、チャネルに配置される既知信号と、既知信号の後段に配置されるデータを送信する第1の送信装置と、第1通信システムに対応したチャネルが空間分割された複数のチャネルによって通信すべき第2通信システムに対応し、第1通信システムに対応したチャネルの形式を有した既知信号と制御信号、それらの後段に、複数のチャネルにそれぞれ配置されるデータ信号を送信する第2の送信装置と、第1通信システムに対応し、既知信号の後段に制御信号が存在しなければ、既知信号の後段に配置されるデータ信号を受信し、既知信号の後段に制御信号が存在すれば、複数のチャネルにそれぞれ配置されるデータ信号に対して、受信を停止する受信装置とを備える。
この態様によると、第2通信システムにおける制御信号が第1通信システムに対応した形式を有しているために、第2通信システムにおける制御信号を検出することができ、その結果、検出した場合に受信の動作を停止するので、消費電力の増加を抑えることができる。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、対応していない通信システムにおけるバースト信号が到来した場合であっても、消費電力の増加を抑えることができる。
(実施例1)
本発明を具体的に説明する前に、概要を述べる。本発明の実施例1は、MIMOシステムでなく、かつOFDM変調方式を使用するシステム(以下、前述のごとく、「対象システム」という)に関する。ここで、対象システムと同一の周波数バンドに、MIMOシステムであり、かつOFDM変調方式を使用するシステム(以下、前述のごとく、「MIMOシステム」という)が共存している。ここで、対象システムとMIMOシステムは、パケット信号の先頭部分に、共通のプリアンブルを配置している。なお、MIMOシステムの送信装置は、複数備えられたアンテナのうちのひとつから、プリアンブルを送信しているが、残りのアンテナからは送信していない。
ここで、対象システムのパケット信号は、プリアンブル、制御信号、データの順に配置されている。一方、本実施例において、MIMOシステムのパケット信号は、対象システムのプリアンブル、対象システムの制御信号、MIMOシステムの制御信号、MIMOシステムのプリアンブル、MIMOシステムのデータの順に配置されている。ここで、対象システムのプリアンブル、対象システムの制御信号、MIMOシステムの制御信号は、ひとつのアンテナから送信され、すなわち対象システムのバースト信号の形式になっている。
その結果、受信装置は、これらの信号を受信可能である。一方、MIMOシステムのプリアンブル、MIMOシステムのデータは、複数のアンテナから送信されているので、受信装置において受信の対象とならない。
本実施例にかかる対象システムの受信装置は、このようなプリアンブルを受信して、パケット信号の到来を確認する。対象システムとMIMOシステムとのパケット信号は、対象システムのプリアンブル、対象システムの制御信号まで共通である。一方、その後段に配置される対象システムのデータと、MIMOシステムの制御信号は、信号点の配置が異なるように規定されている。受信装置では、信号点の配置から、対象システムの制御信号の後段の信号が、対象システムのデータあるいはMIMOシステムの制御信号であるかを判定する。前者の場合、受信装置は復調を続行するが、後者の場合、受信装置は復調を停止する。なお、ここで、対象システムは、IEEE802.11a規格に準拠した無線LANとし、MIMOシステムは、IEEE802.11n規格を対象とすべき無線LANとする。
図1は、実施例1に係るマルチキャリア信号のスペクトルを示す。対象システムおよびMIMOシステムは、前述のごとく、OFDM変調方式を適用しているので、図1は、対象システムおよびMIMOシステムに対応したOFDM変調方式での信号のスペクトルを示す。OFDM変調方式における複数のキャリアのひとつをサブキャリアと一般的に呼ぶが、ここではひとつのサブキャリアを「サブキャリア番号」によって指定するものとする。IEEE802.11a規格では図示のごとく、サブキャリア番号「−26」から「26」までの53サブキャリアが規定されている。なお、サブキャリア番号「0」は、ベースバンド信号における直流成分の影響を低減するため、ヌルに設定されている。なお、それぞれのサブキャリアは、BPSK(Binary Phase Shift Keying)、QSPK(Quadrature Phase Shift Keying)、16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)、64QAMによって変調されている。
図2は、実施例1に係るMIMOシステムの概念を示す。MIMOシステムは、MIMO送信装置10、MIMO受信装置12を含む。さらに、MIMO送信装置10は、送信用アンテナ14と総称される第1送信用アンテナ14a、第2送信用アンテナ14bを含み、MIMO受信装置12は、受信用アンテナ16と総称される第1受信用アンテナ16a、第2受信用アンテナ16bを含む。なお、MIMO受信装置12は、本実施例に直接関連しないが、MIMO受信装置12を説明しつつ、MIMOシステムを説明する。
MIMO送信装置10は、所定の信号を送信するが、第1送信用アンテナ14aと第2送信用アンテナ14bから異なった信号を送信する。MIMO受信装置12は、第1受信用アンテナ16aと第2受信用アンテナ16bによって、第1送信用アンテナ14aと第2送信用アンテナ14bから送信された信号を受信する。さらに、MIMO受信装置12は、アダプティブアレイ信号処理によって、受信した信号を分離して、第1送信用アンテナ14aと第2送信用アンテナ14bから送信された信号を独立して復調する。
ここで、第1送信用アンテナ14aと第1受信用アンテナ16aとの間の伝送路特性をh11、第1送信用アンテナ14aから第2受信用アンテナ16bとの間の伝送路特性をh12、第2送信用アンテナ14bと第1受信用アンテナ16aとの間の伝送路特性をh21、第2送信用アンテナ14bから第2受信用アンテナ16bとの間の伝送路特性をh22とすれば、MIMO受信装置12は、アダプティブアレイ信号処理によって、h11とh22のみを有効にして、第1送信用アンテナ14aと第2送信用アンテナ14bから送信された信号を独立して復調できるように動作する。
図3は、実施例1に係る通信システム100の構成を示す。通信システム100は、MIMO送信装置10、対象送信装置50、対象受信装置54を含む。また、対象送信装置50は、送信用アンテナ52を含み、対象受信装置54は、受信用アンテナ56を含む。ここで、対象送信装置50と対象受信装置54は、対象システムに相当し、MIMO送信装置10は、MIMOシステムに相当する。
対象送信装置50は、送信用アンテナ52から信号を送信する。そのため、対象送信装置50は、送信用アンテナ52に対して、対象システムに対応したひとつのチャネルを設定する。すなわち、対象送信装置50は、バースト信号の形式によって、チャネルに配置されるプリアンブルと、プリアンブルの後段に配置されるデータを送信する。ここで、ひとつのチャネルとは、所定の瞬間において設定されているチャネルの数である。
MIMO送信装置10は、前述のごとく、第1送信用アンテナ14aと第2送信用アンテナ14bからそれぞれ独立の信号を送信する。そのため、MIMO送信装置10は、第1送信用アンテナ14aと第2送信用アンテナ14bに対して、ふたつのチャネルをそれぞれ設定する。ふたつのチャネルは、対象システムに対応したチャネルが空間分割されることによって設定される。対象受信装置54が当該チャネルを受信できるように、チャネルの先頭部分には、対象システムの形式を有したプリアンブルと制御信号が付加される。その結果、MIMO送信装置10は、バースト信号の形式によって、対象システムに対応したチャネルの形式を有したプリアンブルと制御信号、その後段に、複数のチャネルにそれぞれ配置されるデータを送信する。なお、制御信号は、MIMOシステムに対応したシグナルであるとする。
対象受信装置54は、対象システムに対応しており、MIMO送信装置10から送信された信号、すなわち第1送信用アンテナ14aと第2送信用アンテナ14bから独立に送信されたふたつの信号を受信し、あるいは対象送信装置50から送信された信号を受信する。ここで、対象受信装置54は、受信したバースト信号のうち、プリアンブルの後段に、MIMOシステムに対応した制御信号が存在しなければ、受信したバースト信号が対象システムにおけるバースト信号であると判定する。その結果、受信したバースト信号に配置されたデータに対して受信処理を実行する。一方、対象受信装置54は、受信したバースト信号のうち、プリアンブルの後段に、MIMOシステムに対応した制御信号が存在すれば、受信したバースト信号がMIMOシステムにおけるバースト信号であると判定する。その結果、対象受信装置54は、MIMOシステムに対応した制御信号に続くMIMOシステムのデータに対して、受信処理を停止する。
図4(a)−(b)は、バーストフォーマットの構成を示す。図4(a)は、対象システムのバーストフォーマットであり、IEEE802.11a規格の通話チャネルのバーストフォーマットに相当する。図中の「対象STS(Short Training Sequence)」と「対象LTS(Long Training Sequence)」がプリアンブルに相当する。これらは、IEEE802.11a規格において「STS」および「LTS」といわれているものであるが、ここでは、対象システムに対応していることを示すために、図中のように示す。
「対象シグナル」は、対象システムのためのシグナルであり、制御信号に相当する。「対象データ」は、対象システムのためのデータである。「対象STS」、「対象LTS」、「対象シグナル」、「対象データ」は、それぞれOFDM変調方式に対応している。なお、IEEE802.11a規格では、フーリエ変換のサイズが64(以下、ひとつのFFT(Fast Fourier Transform)のポイントを「FFTポイント」と呼ぶ)、ガードインターバルのFFTポイント数が16である。OFDM変調方式では、一般にフーリエ変換のサイズとガードインターバルのFFTポイント数の合計をひとつの単位とする。このひとつの単位を本実施例ではOFDMシンボルとする。そのため、OFDMシンボルは80FFTポイントに相当する。
ここで、「対象LTS」と「対象シグナル」は、それぞれ「2OFDMシンボル」の長さを有し、「データ」は、任意の長さである。また、「対象STS」の全体の長さは、「2OFDMシンボル」であるが、「16FFTポイント」の信号が10回繰り返されているので、構成が「対象LTS」等と異なっている。ここで、「対象STS」や「対象LTS」等のプリアンブルは、対象受信装置54においてAGCの設定、タイミング同期、キャリア再生等を実行するために送信される既知信号である。以上のようなバースト信号は、対象システムのひとつのチャネルに相当する。
図4(b)は、MIMOシステムのバーストフォーマットである。ここで、MIMOシステムでの送信に使用されるアンテナの数は、「2」としており、これは、図3の第1送信用アンテナ14aと第2送信用アンテナ14bに相当する。図4(b)のうち、上段が、第1送信用アンテナ14aから送信されるバースト信号に相当し、下段が、第2送信用アンテナ14bから送信されるバースト信号に相当する。上段のバースト信号は、先頭から「対象STS」、「対象LTS」、「対象シグナル」を配置しており、これらは、対象システムの場合と同一である。その後段に、「MIMOシグナル」が配置されているが、「MIMOシグナル」は、MIMOシステムにおける制御信号である。また、「MIMOシグナル」は、対象システムに対応したチャネルの形式、すなわち送信のためにひとつのアンテナを使用するチャネルの形式を有している。
さらに、「MIMOシグナル」の後段には、第1送信用アンテナ14aに対して、「第1MIMO−STS」、「第1MIMO−LTS」、「第1MIMO−データ」が、それぞれMIMOシステムに対応したSTS、LTS、データとして配置される。一方、第2送信用アンテナ14bに対して、「第2MIMO−STS」、「第2MIMO−LTS」、「第2MIMO−データ」が、それぞれMIMOシステムに対応したSTS、LTS、データとして配置される。
以上のようなバースト信号は、MIMOシステムにおいて、空間分割したふたつのチャネルに相当する。また、「第1MIMO−STS」等に含まれる信号は、所定の信号のパターンによって規定される。なお、図4(b)において、ふたつの送信用アンテナ14に対応したバースト信号であって、ふたつのチャネルに相当するバースト信号を説明したが、MIMOシステムはふたつのチャネルに限定されるものでなく、ふたつ以上のチャネルが設定されてもよい。
図5は、MIMO送信装置10の構成を示す。MIMO送信装置10は、データ分離部20、変調部22と総称される第1変調部22a、第2変調部22b、第N変調部22n、無線部24と総称される第1無線部24a、第2無線部24b、第N無線部24n、制御部26、第N送信用アンテナ14nを含む。また、第1変調部22aは、誤り訂正部28、インターリーブ部30、プリアンブル付加部32、IFFT部34、GI部36、直交変調部38を含み、第1無線部24aは、周波数変換部40、増幅部42を含む。
データ分離部20は、送信すべきデータをアンテナ数に分離する。誤り訂正部28は、誤り訂正のための符号化をデータに行う。ここでは、畳込み符号化を行うものとし、その符号化率は予め規定された値の中から選択する。インターリーブ部30は、畳込み符号化したデータをインターリーブする。プリアンブル付加部32は、バースト信号の先頭に、「対象STS」および「対象LTS」を付加する。さらに、「第1MIMO−STS」、「第1MIMO−LTS」を付加する。そのため、プリアンブル付加部32は、「対象STS」、「第1MIMO−STS」等を記憶しているものとする。
IFFT部34は、FFTポイント単位でIFFT(Inverse Fast Fourier Transform)を行い、複数のサブキャリアキャリアを使用した周波数領域の信号を時間領域に変換する。GI部36は、時間領域のデータに対して、ガードインターバルを付加する。直交変調部38は、直交変調する。周波数変換部40は、直交変調された信号を無線周波数の信号に周波数変換する。増幅部42は、無線周波数の信号を増幅するパワーアンプである。最終的に、複数の送信用アンテナ14から図4(b)に示したフォーマットのバースト信号が送信される。制御部26は、MIMO送信装置10のタイミング等を制御する。なお、本実施例では、送信用アンテナ14の指向性は無指向性であるとし、MIMO送信装置10はアダプティブアレイ信号処理を行っていないものとする。なお、以上の構成において、誤り訂正部28とインターリーブ部30は、データ分離部20の前段に設けられてもよい。その際は、誤り訂正部28において符号化され、インターリーブ部30においてインターリーブされた信号が、データ分離部20において分離される。さらに、図3の対象送信装置50は、第1変調部22aと第1無線部24aを備えているものとする。
図6は、対象受信装置54の構成を示す。対象受信装置54は、無線部60、ベースバンド処理部62、制御部64、指示部74を含む。また、ベースバンド処理部62は、直交検波部66、FFT部68、復調部70、判定部72を含む。
無線部60は、無線周波数の受信信号からベースバンドの受信信号への周波数変換処理、増幅処理、AD変換処理等を行う。ここでは、通信システム100としてIEEE802.11a規格に準拠した無線LANを想定するため、無線周波数は、5GHz帯であるとする。ここで、対象送信装置50は、対象システムにおけるバースト信号あるいはMIMOシステムにおけるバースト信号を受信する。しかしながら、いずれの場合であっても、ひとつのチャネルに配置された対象STSと対象LTSを受信する。
直交検波部66は、無線部60においてベースバンドに変換された受信信号を直交検波する。なお、直交検波された信号は同相成分と直交成分を含むので、それらは一般的にふたつの信号線によって示されるが、ここでは、説明の明瞭化のために、ひとつの信号線によって示すものとする。以下も同様である。FFT部68は、直交検波部66において直交検波された受信信号に対して、FFTを実行し、時間領域の信号から周波数領域の信号に変換する。また、FFT部68は、ガードインターバルの除去も実行する。復調部70は、対象システムにおけるバースト信号あるいはMIMOシステムにおけるバースト信号の両方に対して、対象LTSにもとづいて、無線伝送路を推定し、推定した無線伝送路にもとづいて、後段の対象シグナル等を復調する。また、復調部70は、デインターリーブ、復号処理を実行する。なお、対象STSは、図示しないAGCの設定やタイミング同期を実行するために使用されるが、これらに対しては、従来の技術を使用すればよいので、ここでは、説明を省略する。
判定部72は、対象システムに対応したチャネルの形式を有したMIMOシグナルが、対象LTSと対象シグナルの後段に配置されているかを判定する。ここで、判定は、対象データとMIMOシグナルとの信号点の配置の相違を利用する。すなわち、対象システムに対応したチャネルに配置される対象データと、MIMOシグナルとは、信号点の配置が異なるように予め規定されている。
図7(a)−(d)は、図4(a)−(b)のバーストフォーマットに含まれた信号のコンスタレーションを示す。図7(a)は、MIMOシグナルに対するコンスタレーションを示す。図示のごとく、MIMOシグナルの変調方式は、BPSKに対応しており、さらにその信号点は、直交成分が「+1」あるいは「−1」となるように規定されている。すなわち、同相成分は「0」になるように規定されている。図7(b)は、対象データに対するコンスタレーションを示す。図示のごとく、対象データに対するコンスタレーションもBPSKに対応しているが、同相成分が「+1」あるいは「−1」となるように規定されており、直交成分が「0」になるように規定されている。
そのため、MIMOシグナルと対象データは、信号点に対する同相成分と直交成分の値が異なっており、これらの違いを検出することによって、MIMOシグナルと対象データとを判別できる。なお、対象データは変調方式が適宜切り替えられており、BPSKの他にQPSK、16QAM、64QAMが使用される場合もある。図7(c)は、対象データに対するコンスタレーションであって、変調方式がQPSKである場合を示す。また、図7(d)は、対象データに対するコンスタレーションであって、変調方式が16QAMである場合を示す。変調方式がBPSKである場合と同様に、信号点に対する同相成分と直交成分の値にもとづいて、対象データとMIMOシグナルを判別可能である。
図6に戻る。以上の通り、判定部72は、対象LTSと対象シグナルの後段の位置における信号点の配置が、MIMOシグナルにおける信号点の配置に対応していれば、受信したバースト信号に、MIMOシグナルが配置されていると判定する。判定部72においてMIMOシグナルが配置されていないと判定された場合、復調部70は復調を続行するので、復調部70は、対象LTSと対象シグナルの後段に配置される対象データ信号を復調する。すなわち、この場合において、対象受信装置54は、対象システムに対応したバースト信号を受信したと判定し、対象システムに対応したバースト信号を通常通りに受信する。
指示部74は、判定部72においてMIMOシグナルが配置されていると判定された場合、MIMOシグナルの後段に配置されるMIMO−STS、MIMO−LTS、MIMO−データ等に対して、ベースバンド処理部62の動作を停止させる。すなわち、この場合において、対象受信装置54は、MIMOシステムに対応したバースト信号を受信したと判定し、MIMOシステムに対応したバースト信号に対する受信処理を停止する。その際、指示部74は、MIMOシグナルから、MIMOシステムに対応した複数のチャネルにそれぞれ配置される第1MIMO−データ等の長さを抽出し、抽出した第1MIMO−データ等の長さに応じた期間にわたって、ベースバンド処理部62の動作を停止させる。制御部64は、対象受信装置54のタイミング等を制御する。
この構成は、ハードウエア的には、任意のコンピュータのCPU、メモリ、その他のLSIで実現でき、ソフトウエア的にはメモリにロードされたプログラムなどによって実現されるが、ここではそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックがハードウエアのみ、ソフトウエアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは、当業者には理解されるところである。
図8は、判定部72の構成を示す図である。判定部72は、I成分処理部80、Q成分処理部82、決定部84、条件保持部86を含む。
I成分処理部80は、復調した信号の同相成分の振幅を特定する。その際、I成分処理部80は、平均等の統計処理を施してもよい。一方、Q成分処理部82は、復調した信号の直交成分の振幅を特定する。その際、Q成分処理部82は、平均等の統計処理を施してもよい。
条件保持部86は、信号点がMIMOシグナルに対応する場合を判定するための信号点の条件を保持する。図7(a)に示したように、送信側において、MIMOシグナルに対応する信号点は、同相成分を有さないので、条件保持部86では、同相成分の絶対値が所定のしきい値よりも小さい場合がMIMOシグナルに対応すると規定する。ここでしきい値は、ノイズを考慮した値に規定され、図7(b)における同相成分の信号点「+1」や「−1」よりも、絶対値が小さくなるように設定される。また、条件保持部86は、直交成分も使用した規定を保持してもよい。同相成分の値を直交成分の値によって除算した結果が、所定のしきい値よりも小さい場合がMIMOシグナルに対応すると規定してもよい。
決定部84は、I成分処理部80とQ成分処理部82から、復調した信号の同相成分の値と直交成分の値をそれぞれ入力し、条件保持部86から入力した条件にもとづいて、入力した信号がMIMOシグナルに対応する信号点であるか否かを判定する。決定部84は、復調した信号に対する一組の同相成分の値と直交成分の値から判定してもよいし、ひとつのシンボルに対応した複数のサブキャリアの信号の同相成分の値と直交成分の値から判定してもよい。受信した信号の信号点がMIMOシグナルに対応する信号点であると判定した場合、判定部72は、判定の結果を指示部74に出力する。
以上の構成による対象受信装置54の動作を説明する。図9は、対象受信装置54による受信動作の手順を示すフローチャートである。対象受信装置54が対象STSと対象LTSを受信すれば(S10のY)、判定部72は、対象シグナルの後段での信号点の配置を確認する(S12)。信号点の配置が、MIMOシグナルにおける信号点の配置に対応していれば(S14のY)、指示部74は、MIMOシグナルからデータ長を取得する(S16)。さらに、取得したデータ長から停止期間を決定し(S18)、指示部74は、ベースバンド処理部62の動作を停止させる(S20)。一方、信号点の配置が、MIMOシグナルにおける信号点の配置に対応していなければ(S14のN)、復調部70は対象データを復調する(S22)。なお、対象受信装置54が対象STSと対象LTSを受信しなければ(S10のN)、処理を終了する。
本発明の実施例によれば、MIMOシステムにおけるMIMOシグナルが対象システムに対応したチャネルの形式を有しているために、対象受信装置は、MIMOシグナルを検出することができ、検出した場合に受信の動作を停止するので、消費電力の増加を抑えることができる。また、MIMOシグナルは、バースト信号の後方でなく、バースト信号の途中に配置されているので、対象受信装置は、バースト信号のほぼ全体を受信しなくても、バースト信号に対応した通信システムを判別できる。また、MIMOシステムに対するバースト信号は受信せず、対象システムに対するバースト信号を受信できる。また、MIMOシステムに対するバースト信号を受信しないので、MIMOシステムから受ける影響を小さくできる。
また、消費電力の増加を抑えられるので、対象受信装置がバッテリー駆動する場合であっても、バッテリーの大型化を防げる。また、消費電力の増加を抑えられるので、対象受信装置がバッテリー駆動する場合であっても、バッテリーの駆動期間を長くできる。また、対象受信装置を小型化できる。また、信号点の配置の相違によって、MIMOシグナルの配置の有無を判定できる。また、信号点の配置の相違を利用するので、早期に判定を実行できる。また、MIMOシステムにおけるMIMO−データの長さにもとづいて、動作を停止する期間を調節できるので、次に到来するバースト信号に対して、通常の受信処理を実行できる。
(実施例2)
本発明の実施例2は、実施例1と同様に、対象システムに対応した送信装置とMIMOシステムに対応した送信装置から、バースト信号を受信し、バースト信号が対象システムに対応する場合にバースト信号の受信を続行し、バースト信号がMIMOシステムに対応する場合にバースト信号の受信を停止する受信装置に関する。しかしながら、実施例2は、以下の2点において、実施例1と異なる。
ひとつ目は、MIMOシステムに対するバースト信号のフォーマットが異なっており、「対象STS」等を送信する期間において、「対象STS」等を送信していないアンテナからも、「対象STS」等を送信する。しかしながら、「対象STS」をそのまま送信するのではなく、「対象STS」の内部において、サイクリックに信号のタイミングをずらしてから送信する。例えば、所定のFFTポイントに対する信号を2ポイントだけ後ろにずらせば、最後の2ポイントに配置された信号を先頭に配置させる。
ふたつ目は、受信装置において、受信したバースト信号が、対象システムあるいはMIMOシステムに対応しているかの判定方法が異なる。受信装置は、対象STSや対象LTSの信号パターンを予め記憶しており、受信したバースト信号との相関処理を実行する。受信したバースト信号が対象システムに対応していれば、相関処理した結果における複数のピークの間隔は、無線伝送路における複数の到来波間の時間差に相当する。一方、受信したバースト信号がMIMOシステムに対応していれば、相関処理した結果における複数のピークの間隔は、前述の予めずらした信号のタイミングの差に相当する。ここで、信号のタイミングが、無線伝送路における複数の到来波間の時間差よりも大きくなるように規定しておけば、相関処理の結果から、受信したバースト信号が、対象システムあるいはMIMOシステムに対応しているかを判定できる。
図10は、実施例2に係るバーストフォーマットの構成を示す。図10は、MIMOシステムのバーストフォーマットを示すが、対象システムのバーストフォーマットは、図4(a)と同一であるので、説明を省略する。図10は、図4(b)と同様に、MIMOシステムでの送信に使用されるアンテナの数を「2」とし、上段に第1送信用アンテナ14aから送信されるバースト信号を示し、下段に第2送信用アンテナ14bから送信されるバースト信号を示す。上段のバースト信号は、図4(b)の上段のバースト信号と同一であるので説明を省略する。一方、下段のバースト信号のうち、「第2MIMO−STS」、「第2MIMO−LTS」、「第2MIMO−データ」は、図4(b)の下段のバースト信号と同一である。
第1送信用アンテナ14aから送信される「対象STS」、「対象LTS」、「対象シグナル」、「MIMOシグナル」にそれぞれ対応するように、第2送信用アンテナ14bから送信されるバースト信号には、「対象STS+CDD」、「対象LTS+CDD」、「対象シグナル+CDD」、「MIMOシグナル+CDD」が配置されている。ここで、「対象STS+CDD」とは、内部に含まれている信号のパターンが、「対象STS」に含まれている信号のパターンと同一であるが、信号の配置された位置が異なっていることに相当する。ここで、「対象STS」は、160FFTポイントによって構成されている。
例えば、「対象STS」の先頭のFFTポイントにおける信号が、「対象STS+CDD」の8番目のFFTポイントに配置されている関係になっている。さらに、「対象STS」の最後の8個のFFTポイントにおける信号が、「対象STS+CDD」の先頭から8個のFFTポイントに配置されている関係になっている。このように、信号のタイミングをシフトさせて配置している。以下、「対象STS」と「対象STS+CDD」とのような、タイミングをシフトさせた信号の関係を単に「関係」という。
IEEE802.11aの規格において、ひとつのFFTポイントの間隔は、50nsecに規定されている。ここでは、信号のタイミングのシフト量を8FFTポイントとする。その結果、「対象STS」と「対象STS+CDD」とのタイミングの誤差が、400nsecになるように規定されている。なお、「対象LTS+CDD」、「対象シグナル+CDD」、「MIMOシグナル+CDD」についても、同様である。すなわち、MIMOシステムでの「対象STS+CDD」等は、対象システムでの「対象STS」と所定の関係を有しているといえる。
図11は、実施例2に係る対象受信装置54の構成を示す。対象受信装置54は、受信用アンテナ56、無線部60、ベースバンド処理部62、制御部64、指示部74を含む。また、ベースバンド処理部62は、直交検波部66、FFT部68、復調部70、検出部88を含む。さらに、検出部88は、相関処理部90、パターン保持部92、ピーク検出部94、決定部96、しきい値保持部98を含む。これらの構成要素のうち、図6の対象受信装置54と同一の動作を実行するものに関しては、説明を省略する。
無線部60は、対象システムの対象送信装置50から、チャネルに配置される対象STSや対象LTSを受信する。また、無線部60は、MIMOシステムのMIMO送信装置10から、対象システムにおける対象STSや対象LTSと所定の関係を有しつつ、複数のチャネルのそれぞれに配置される対象STS+CDD、対象LTS+CDDをさらに受信する。なお、対象送信装置50とMIMO送信装置10は、図3に示したとおりである。
パターン保持部92は、既知信号である対象STSと対象LTSの信号のパターンを記憶している。すなわち、パターン保持部92は、対象STSを時間領域によって表現し、そのうちの16FFTポイントに相当した信号を記憶し、対象LTSを時間領域によって表現し、そのうちの64FFTポイントに相当した信号を記憶する。なお、パターン保持部92は、対象STSと対象LTSのうち、いずれか一方の信号のパターンを記憶していてもよい。その場合、後述の相関処理部90、ピーク検出部94、決定部96において、対象STSと対象LTSのうちのいずれか一方だけを使用した処理がなされる。
相関処理部90は、直交検波部66からの直交検波されたバースト信号と、パターン保持部92に記憶された対象STSと対象LTSを相関処理する。相関処理部90は、マッチトフィルタの構造を有し、フィルタのタップ係数として、パターン保持部92に記憶された対象STSと対象LTSを保持する。また、相関処理部90は、マッチトフィルタに直交検波されたバースト信号を入力する。このような処理によって、相関処理の結果が、時間に対する相関値として得られる。さらに、入力したバースト信号とタップ係数の値の関係が密になれば、相関値が大きくなる。このように、相関処理部90は、受信した対象STSや対象LTSと、予め記憶した対象STSや対象LTSによって、受信した対象STSや対象LTSに含まれた複数の信号波成分の関係を相関値として導出する。
ピーク検出部94は、相関処理部90における相関処理の結果から、少なくともふたつの相関値のピークを検出する。例えば、ピーク検出部94は、対象STSに対応した2OFDMシンボルの区間の中において、少なくともふたつのピークを検出する。ここで、入力したバースト信号が、対象システムにおけるバースト信号である場合、当該バースト信号は、ひとつのチャネルを使用する。そのため、相関処理の結果において、無線伝送路における遅延波が存在するタイミングにピークが現れる。IEEE802.11aにおいて想定される無線伝送路では、先行波から約数十nsec遅れて遅延波が到来すると想定される。このように、前述の「関係」は、無線伝送路によっても生じる。
一方、入力したバースト信号が、MIMOシステムにおけるバースト信号である場合、複数のチャネルに割り当てられた複数のバースト信号が合成されて受信される。さらに、図10に示したように、ひとつのバースト信号に配置された対象STSが、受信されているとき、対象STS+CDDも受信される。前述のごとく、対象STSと対象STS+CDDは、信号のタイミングがシフトしている関係を有している。例えば、信号のタイミングのシフト量が8FFTポイントであれば、相関処理の結果において、約8FFTポイント離れた位置にふたつのピークが検出される。ここで、8FFTポイントは、400nsecに相当するので、前述の無線伝送路における遅延波の影響は誤差程度となる。
しきい値保持部98は、ピーク検出部94において検出した少なくともふたつのピークと比較すべきしきい値を保持する。前述の例においては、しきい値を300nsecに設定する。このように、しきい値は、MIMOシステムにおける対象STSや対象LTSでの関係に対応した値にもとづいて規定される。
決定部96は、検出した少なくともふたつのピーク、すなわち入力したバースト信号における関係と、しきい値を比較して、入力したバースト信号が、対象システムに対応しているか、あるいはMIMOシステムに対応しているかを決定する。すなわち、検出した少なくともふたつのピークがしきい値より小さければ、入力したバースト信号における複数の信号波成分間の関係が、MIMOシステムにおける対象STSや対象LTSでの関係に対応していないとする。そのため、そのような場合には、受信したバースト信号が対象システムに対応していると決定する。このような場合、復調部70は、対象LTSと対象シグナルの後段に配置される対象データであって、かつ対象システムに対応したチャネルに配置される対象データを復調する。
一方、決定部96は、検出した少なくともふたつのピークがしきい値以上であれば、入力したバースト信号における複数の信号波成分間の関係が、MIMOシステムにおける対象STSや対象LTSでの関係に対応しているとする。そのため、そのような場合には、受信したバースト信号がMIMOシステムに対応していると決定する。このような場合、指示部74は、対象STSや対象LTSの後段に配置される第1MIMO−データと第2MIMO−データであって、かつMIMOシステムに対応した複数のチャネルにそれぞれ配置される第1MIMO−データと第2MIMO−データに対して、ベースバンド処理部62の動作を停止させる。
以上の構成による対象受信装置54の動作を説明する。図12は、対象受信装置54による受信動作の手順を示すフローチャートである。対象受信装置54が対象STSと対象LTSを受信すれば(S50のY)、相関処理部90は、相関処理を実行する(S52)。ピーク検出部94は、少なくともふたつのピークを検出する(S54)。決定部96は、ピークの間隔がしきい値以上であれば(S56のY)、指示部74は、MIMOシグナルからデータ長を取得する(S58)。さらに、取得したデータ長から停止期間を決定し(S60)、指示部74は、ベースバンド処理部62の動作を停止させる(S62)。一方、決定部96は、ピークの間隔がしきい値以上でなければ(S56のN)、復調部70は対象データを復調する(S64)。なお、対象受信装置54が対象STSと対象LTSを受信しなければ(S50のN)、処理を終了する。
本発明の実施例によれば、MIMOシステムにおける複数の対象STS間の関係や対象LTS間の関係と、受信した対象システムにおける対象STSや対象LTSに含まれる複数の信号波成分の関係が異なっているので、受信装置は、受信した信号に含まれる複数の信号波成分の関係にもとづいて、MIMOシステムにおけるバースト信号を検出できる。また、検出した場合に受信の動作を停止するので、消費電力の増加を抑えることができる。また、バースト信号の先頭部分において、MIMOシステムにおけるバースト信号と判定できるので、バースト信号の残りの部分において動作を停止できる。また、そのために、消費電力の低減の効果が大きい。また、複数の送信アンテナから送信される対象STS等は、互いに信号のタイミングをずらしているので、複数の送信アンテナから送信される信号間の相関を小さくできる。また、相関処理にもとづいて、MIMOシステムにおけるバースト信号を検出できる。
(実施例3)
本発明の実施例3は、これまでの実施例と同様に、対象システムに対応した送信装置とMIMOシステムに対応した送信装置から、バースト信号を受信し、バースト信号が対象システムに対応する場合にバースト信号の受信を続行し、バースト信号がMIMOシステムに対応する場合にバースト信号の受信を停止する受信装置に関する。受信したバースト信号が対象システムに対応するかあるいはMIMOシステムに対応するかを判定するために、受信装置は、パイロット信号の位相を利用する。対象システムにおいて使用される複数のサブキャリアのうちの所定のサブキャリアに、パイロット信号が割り当てられている。
パイロット信号は、既知の信号であって、かつ受信装置において無線伝送路を推定する際に参照される信号である。MIMOシステムでも、対象システムでのパイロット信号が割り当てられたサブキャリアと同一の周波数に相当するサブキャリアにパイロット信号が割り当てられている(以下、対象システムでのパイロット信号を「対象パイロット信号」といい、MIMOシステムでのパイロット信号を「MIMOパイロット信号」という)。対象パイロット信号とMIMOパイロット信号は、同一の信号点配置を有するように規定されている。しかしながら、同一の周波数に相当する対象パイロット信号の信号点とMIMOパイロット信号の信号点は、位相が異なるように、例えば反転するように規定されている。受信装置は、受信したバースト信号からパイロット信号を抽出し、抽出したパイロット信号の位相に応じて、受信したバースト信号が対象システムに対応するかあるいはMIMOシステムに対応するかを判定する。すなわち、パイロット信号の位相を利用することによって、判定が実行される。
実施例3に係る対象受信装置54の構成は、図6と同一のタイプに係る。実施例3の判定部72では、実施例1と同様に、対象シグナルの後段において、対象データが配置されるかあるいはMIMOシグナルが配置されるかを判定する。しかしながら、実施例3において、対象データでの信号点配置とMIMOシグナルでの信号点配置との関係が、実施例1の場合と異なる。対象受信装置54に入力される信号は、以下のような形式を有する。
対象データと、MIMOシグナルは、図1のごとく、複数のサブキャリアを使用するように規定されている。また、サブキャリア番号「−26」から「26」までの53サブキャリアが使用されている。これらにおいて、対象データに使用される複数のサブキャリアと、MIMOシグナルに使用される複数のサブキャリアとのうち、互いに対応するサブキャリアにパイロット信号が割り当てられている。IEEE802.11aの標準化規格では、サブキャリア番号「−21」、「−7」、「7」、「21」にパイロット信号が割り当てられている。すなわち、複数のパイロット信号が使用される。
さらに、対象パイロット信号での信号点と、MIMOパイロット信号での信号点は、同一の信号点配置を有する。同一の信号点配置は、図7(b)に示されており、BPSKに対応しつつ、同相成分が「1」あるいは「−1」となるように規定されている。また、対象パイロット信号での信号点と、MIMOパイロット信号での信号点は、同一のサブキャリアにおいて、互いに異なった位相を有するように規定されている。例えば、サブキャリア番号「−21」において、対象パイロット信号は「1」の値を有し、MIMOパイロット信号は「−1」の値を有する。これを図7(b)の位相によって示せば、対象パイロット信号は位相「0」の値を有し、MIMOパイロット信号は位相「π」の値を有する。
すなわち、同一のサブキャリアに対応した対象パイロット信号の位相と、MIMOパイロット信号の位相は、反転した関係を有する。サブキャリア番号「−26」から「26」までを順番に並べると、対象パイロット信号の値は、以下の通りに示される。ここで、「0」は、パイロット信号の割当がないことに相当する。
Figure 2006109104
一方、同様に、MIMOパイロット信号の値は、以下の通りに示される。
Figure 2006109104
図13は、実施例3に係る判定部72の構成を示す。判定部72は、パイロット信号抽出部110、判定部112、決定部84、条件保持部86を含む。
パイロット信号抽出部110は、復調部70から復調された信号を入力する。復調された信号は、FFTポイントを単位にしてサブキャリア番号の順に、パイロット信号抽出部110に入力される。すなわち、サブキャリア番号「−26」に対応した信号が入力され、最後にサブキャリア番号「26」に対応した信号が入力される。さらに、これに続いて、次のOFDMシンボルにおけるサブキャリア番号「−26」に対応した信号が入力される。パイロット信号抽出部110は、入力した信号からパイロット信号を抽出する。これは、サブキャリア番号「−21」、「−7」、「7」、「21」に対応した信号を抽出することに相当する。
判定部112は、パイロット信号抽出部110において抽出したパイロット信号を判定する。抽出したパイロット信号は、図7(b)のような信号点を本来有している。無線伝送路での影響によって、抽出したパイロット信号は、図7(b)のような信号点から一般的にずれている。しかしながら、復調部70での復調処理によって、信号点のずれはある程度小さくなっている。判定部112は、直交軸をしきい値として規定しており、抽出したパイロット信号が、第1象限あるいは第4象限に含まれていれば、「1」と判定する。一方、抽出したパイロット信号が、第2象限あるいは第3象限に含まれていれば、「−1」と判定する。そのため、抽出したパイロット信号が対象パイロット信号であれば、理想的には、サブキャリア番号の前から順に、「1」、「1」、「1」、「−1」と判定される。
条件保持部86は、判定部112において判定したパイロット信号に対する基準として、MIMOパイロット信号に対する値を保持する。すなわち、条件保持部86は、サブキャリア番号の前から順に「−1」、「−1」、「−1」、「1」の値を保持する。
決定部84は、判定部112において判定したパイロット信号と、条件保持部86において保持した条件とを比較して、判定部112において判定したパイロット信号がMIMOパイロット信号であるかを判定する。すなわち、判定部112において抽出したパイロット信号での信号点の位相が、MIMOパイロット信号での信号点の位相に対応しているかを判定する。例えば、判定部112において判定したパイロット信号の値が「−1」、「−1」、「−1」、「1」であれば、判定部112において判定したパイロット信号がMIMOパイロット信号であると判定する。
また、判定部112において判定したパイロット信号の値が「1」、「1」、「1」、「−1」であれば、判定部112において判定したパイロット信号がMIMOパイロット信号でないと判定する。一方、4つの信号のうち、一部分だけが条件に一致する場合、一致する数に応じて、判定を行えばよい。例えば、4つのうちの3つが一致する場合、判定部112において判定したパイロット信号がMIMOパイロット信号であると判定する。さらに、決定部84は、複数のOFDMシンボルにおけるパイロット信号を使用して、以上の決定を実行してもよい。
図14は、判定部72における判定手順を示すフローチャートである。このフローチャートは、図9のステップ12とステップ14に相当する。パイロット信号抽出部110は、パイロット信号を抽出する(S80)。判定部112は、パイロット信号を判定する(S82)。判定したパイロット信号がMIMOパイロット信号の位相に対応していれば(S84のY)、決定部84は、MIMOシグナルが配置されていると判定する(S86)。一方、判定したパイロット信号がMIMOパイロット信号の位相に対応していなければ(S84のN)、決定部84は、対象データが配置されていると判定する(S86)。
以上説明した実施例3の変形例を示す。変形例では、複数のサブキャリアのうち、パイロット信号以外のサブキャリアにおける信号点配置を利用する。これまでと同様に、対象データと、MIMOシグナルは、複数のサブキャリアを使用するように規定されており、かつ対象データに使用される複数のサブキャリアと、MIMOシグナルに使用される複数のサブキャリアとのうち、互いに対応するサブキャリアにパイロット信号が割り当てられている。
しかしながら、変形例では、対象データにおけるパイロット信号以外のサブキャリア(以下、「対象キャリア」という)での信号点と、MIMOシグナルにおけるパイロット信号以外のサブキャリア(以下、「MIMOキャリア」という)での信号点は、異なった信号点配置を有するように規定されている。そのため、対象キャリアとMIMOキャリアは、サブキャリア番号「−21」、「−7」、「7」、「21」以外のサブキャリアに対応する。また、対象キャリアの信号点配置は図7(b)に対応し、MIMOキャリアの信号点配置は図7(a)に対応する。すなわち、対象キャリアの信号点配置と、MIMOキャリアの信号点配置とは、互いに直交した関係を有する。
図15は、実施例3に係る別の判定部72の構成を示す。判定部72は、パイロット信号除去部114、I成分処理部80、Q成分処理部82、決定部84、条件保持部86を含む。
パイロット信号除去部114は、復調部70から復調された信号を入力する。復調された信号は、FFTポイントを単位にしてサブキャリア番号の順に、パイロット信号除去部114に入力される。すなわち、サブキャリア番号「−26」に対応した信号が入力され、最後にサブキャリア番号「26」に対応した信号が入力される。さらに、これに続いて、次のOFDMシンボルにおけるサブキャリア番号「−26」に対応した信号が入力される。パイロット信号除去部114は、入力した信号からパイロット信号以外のサブキャリアを抽出する。これは、サブキャリア番号「−21」、「−7」、「7」、「21」以外に対応したサブキャリアを抽出することに相当する。
I成分処理部80、Q成分処理部82、決定部84は、図8と同様の動作を行う。決定部84は、パイロット信号以外のキャリアに対して、同相成分の値と直交成分の値をそれぞれ条件保持部86における条件と比較する。そのとき、複数のキャリアにおける同相成分の値と直交成分の値に対して、和をそれぞれ計算し、同相成分の和と直交成分の和を条件保持部86における条件と比較してもよい。また、決定部84は、同相成分の値と直交成分の値とを比較し、同相成分の値の方が大きければ、対象データが配置されていると判定し、直交成分の値の方が大きければ、MIMOシグナルが配置されていると判定してもよい。すなわち、決定部84は、相対的な値にもとづいて判定を行ってもよい。ここで、決定部84は、対象シグナルの後段の位置におけるパイロット信号以外のキャリアでの信号点配置が、MIMOキャリアでの信号点の信号点配置に対応していれば、MIMOシグナルが配置されていると判定する。すなわち、変形例は、複数のサブキャリアのうち、パイロット信号以外のサブキャリアに対応した信号に対して、実施例3と同様の処理を実行し、MIMOシグナルが配置されているかを判定する。
さらに、実施例3の別の変形例を示す。別の変形例は、これまで説明した実施例3と変形例を合成した形に相当する。これまでと同様に、対象データと、MIMOシグナルは、図1のごとく、複数のサブキャリアを使用するように規定されており、かつ対象データに使用される複数のサブキャリアと、MIMOシグナルに使用される複数のサブキャリアとのうち、互いに対応するサブキャリアにパイロット信号が割り当てられている。さらに、対象パイロット信号での信号点と、MIMOパイロット信号での信号点は、同一の信号点配置を有しつつ、同一のサブキャリアにおいて、互いに異なった位相を有するように規定されている。また、すなわち、対象キャリアの信号点配置と、MIMOキャリアの信号点配置とは、互いに直交した関係を有する。
図16は、実施例3に係るさらに別の判定部72の構成を示す。判定部72は、図13の判定部72と図15の判定部72とを合成した構成になっているので説明を省略する。なお、決定部84は、図13での決定部84における判定と、図15での決定部84における判定を実行し、それらの結果にもとづいて判定を実行する。ふたつの判定結果が一致しない場合、どちらか一方の判定結果を使用するように予め決めておいてもよい。また、決定部84は、両方の判定結果のうち、正確であると想定される方の判定結果を使用してもよい。
例えば、パイロット信号による判定において、4つのパイロット信号のうちのすべてについて、MIMOシグナルが配置されていると判定し、パイロット信号以外の信号による判定において、48のパイロット信号のうちの36のパイロット信号について、対象データが配置されていると判定されているとする。前者の判定の正確性は、100パーセントの確率であり、後者の判定の正確性は、75パーセントの確率であると定義する。その結果、決定部84は、前者の判定結果に従う。すなわち、パイロット信号による判定がなされた割合と、パイロット信号以外のサブキャリアによる判定がなされた割合を比較して、割合が高いほうの判定の結果を選択する。
本発明の実施例によれば、対象パイロット信号とMIMOパイロット信号との位相の違いによって、MIMOシグナルの有無を判定できる。また、対象パイロット信号とMIMOパイロット信号との位相は、反転している関係にあるので、両者の違いの判定を正確にできる。また、対象パイロット信号とMIMOパイロット信号との位相は、反転している関係にあるので、両者の違いの判定を高速にできる。また、パイロット信号以外の信号点の配置は、任意でよいので、設計の自由度を高くできる。
また、対象キャリアとMIMOキャリアとの信号点配置の違いによって、MIMOシグナルの有無を判定できる。また、パイロット信号以外のサブキャリアは、数が多いので、判定が正確になる。また、パイロット信号の信号点の配置は、任意でよいので、設計の自由度を高くできる。また、MIMOパイロット信号の信号点の配置が、対象パイロット信号の信号点の配置と同一でよいので、MIMOシステムと対象システムに対して同一のパイロット信号が規定されている場合であっても、適用できる。また、対象パイロット信号とMIMOパイロット信号との位相の違いと、対象キャリアとMIMOキャリアとの信号点配置の違いを使用しながら、MIMOシグナルの有無を判定できる。また、多くの信号を使用して判定を実行するので、判定が正確になる。
以上、本発明を実施例をもとに説明した。この実施例は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
本発明の実施例1から3において、指示部74は、MIMOシグナルから、MIMOシステムに対応した複数のチャネルにそれぞれ配置される第1MIMO−データ等の長さを抽出する。しかしながらこれに限らず例えば、MIMOシグナルの前段には、対象シグナルが配置されており、指示部74は、対象シグナルを使用してもよい。すなわち、指示部74は、対象シグナルから、MIMOシステムに対応した複数のチャネルにそれぞれ配置されるMIMO−データの長さを抽出し、抽出したMIMO−データの長さに応じた期間にわたって、ベースバンド処理部62の動作を停止させる。本変形例によれば、MIMOシグナルよりも早いタイミングに、第1MIMO−データ等の長さを抽出できる。つまり、ベースバンド処理部62を停止させる期間が分かればよい。
本発明の実施例2において、決定部96は、受信した信号に含まれる複数の信号波成分の関係にもとづいて、受信した信号がMIMOシステムにおけるバースト信号であるかを決定している。しかしながらこれに限らず例えば、実施例1のように、複数の信号波成分間の関係にもとづいて、MIMOシグナルが存在するかを決定してもよい。その場合、判定部72は、受信した対象STSや対象LTSに含まれた複数の信号波成分の関係を特定し、特定した関係と、MIMOシステムにおける対象STSや対象LTSでの関係にもとづいて、MIMOシグナルが配置されているかを判定する。その際、図10のごとく、MIMOシグナルとMIMOシグナル+CDDが配置されている。また、ピーク検出部94は、関係に対応した少なくともふたつのピークを導出し、導出した少なくともふたつのピークの間隔がしきい値以上であれば、MIMOシグナルが配置されていると判定する。本変形例によれば、MIMOシグナルの存在を判定するための基準として、上述のような基準と、実施例1に示した基準を併用できる。すなわち、MIMOシグナルの存在を複数の基準によって判定することによって、判定の精度を向上させられる。つまり、MIMOシグナルが配置されているかが分かればよい。
本発明の実施例1から3において、対象システムとして、IEEE802.11a規格による無線LANを対象にした。しかしながらこれに限らず例えば、他の通信システムであってもよい。本変形例によれば、さまざまな通信システムに対して本発明を適用できる。つまり、対象システムとMIMOシステムは、MIMOを適用しているか否かの違いを有し、かつMIMOシステムにおける制御信号が、対象システムにおけるチャネルの形式を有していればよい。
本発明の実施例1において、判定部72は、MIMOシグナルがバースト信号に含まれているかを判定した。しかしながらこれに限らず例えば、対象シグナルのうちの1ビットが対象システムに対応しているか、あるいはMIMOシステムに対応しているかを示しており、判定部72は、当該ビットを検出し、検出したビットから対応するシステムを判定してもよい。本変形例によれば、処理が簡易になる。つまり、バースト信号が対応するシステムが分かればよい。
本発明の実施例1から3において、全部あるいは一部の任意の組み合わせも有効である。本変形例によれば、組み合わせた効果が得られる。
実施例1に係るマルチキャリア信号のスペクトルを示す図である。 実施例1に係るMIMOシステムの概念を示す図である。 実施例1に係る通信システムの構成を示す図である。 図4(a)−(b)は、図3に係るバーストフォーマットの構成を示す図である。 図3のMIMO送信装置の構成を示す図である。 図3の対象受信装置の構成を示す図である。 図7(a)−(d)は、図4(a)−(b)のバーストフォーマットに含まれた信号のコンスタレーションを示す図である。 図6の判定部の構成を示す図である。 図6の対象受信装置による受信動作の手順を示すフローチャートである。 実施例2に係るバーストフォーマットの構成を示す図である。 実施例2に係る対象受信装置の構成を示す図である。 図11の対象受信装置による受信動作の手順を示すフローチャートである。 実施例3に係る判定部の構成を示す図である。 図13の判定部における判定手順を示すフローチャートである。 実施例3に係る別の判定部の構成を示す図である。 実施例3に係るさらに別の判定部の構成を示す図である。
符号の説明
50 対象送信装置、 52 送信用アンテナ、 54 対象受信装置、 56 受信用アンテナ、 60 無線部、 62 ベースバンド処理部、 64 制御部、 66 直交検波部、 68 FFT部、 70 復調部、 72 判定部、 74 指示部、 80 I成分処理部、 82 Q成分処理部、 84 決定部、 86 条件保持部、 88 検出部、 90 相関処理部、 92 パターン保持部、 94 ピーク検出部、 96 決定部、 98 しきい値保持部、 100 通信システム。

Claims (14)

  1. 所定のチャネルによって通信すべき第1通信システムにおける既知信号であって、かつチャネルに配置される既知信号を受信する第1受信部と、
    第1通信システムに対応したチャネルが空間分割された複数のチャネルによって通信すべき第2通信システムにおける制御信号であって、かつ前記第1通信システムに対応した形式を有した制御信号が、前記既知信号の後段に配置されているかを判定する判定部と、
    前記判定部において制御信号が配置されていないと判定された場合、前記既知信号の後段に配置されるデータ信号であって、かつ前記第1通信システムに対応したチャネルに配置されるデータ信号を受信する第2受信部と、
    前記判定部において制御信号が配置されていると判定された場合、前記制御信号の後段に配置されるデータ信号であって、かつ前記第2通信システムに対応した複数のチャネルにそれぞれ配置されるデータ信号に対して、前記第2受信部の動作を停止させる指示部と、
    を備えることを特徴とする受信装置。
  2. 前記第1通信システムに対応したチャネルに配置されるデータ信号と、前記制御信号とは、信号点の配置が異なるように規定されており、
    前記判定部は、前記既知信号の後段の位置における信号点の配置が、制御信号における信号点の配置に対応していれば、制御信号が配置されていると判定することを特徴とする請求項1に記載の受信装置。
  3. 前記第1受信部は、前記第2通信システムにおける既知信号であって、かつ前記第1通信システムにおける既知信号と所定の関係を有しつつ、複数のチャネルにそれぞれ配置される既知信号も受信し、
    前記判定部は、受信した既知信号に含まれた複数の信号波成分間の関係を特定し、特定した関係と、前記第2通信システムにおける既知信号での関係にもとづいて、制御信号が配置されているかを判定することを特徴とする請求項1に記載の受信装置。
  4. 前記判定部は、前記第2通信システムにおける既知信号での関係に対応したしきい値を予め記憶しており、かつ受信した既知信号と、予め記憶した既知信号との相関処理によって、複数の信号波成分間の関係に対応した値を導出し、導出した値がしきい値以上であれば、制御信号が配置されていると判定することを特徴とする請求項3に記載の受信装置。
  5. 請求項1に記載の受信装置において、
    前記第1通信システムに対応したチャネルに配置されるデータ信号と、前記制御信号は、複数のキャリアを使用するように規定されており、
    前記データ信号に使用される複数のキャリアと、前記制御信号に使用される複数のキャリアとのうち、互いに対応するキャリアにパイロット信号が割り当てられ、
    前記データ信号におけるパイロット信号での信号点と、前記制御信号におけるパイロット信号での信号点は、同一の信号点配置を有しつつ、異なった位相を有するように規定されており、
    前記判定部は、前記既知信号の後段の位置におけるパイロット信号での信号点の位相が、制御信号におけるパイロット信号での信号点の位相に対応していれば、制御信号が配置されていると判定することを特徴とする受信装置。
  6. 請求項1に記載の受信装置において、
    前記第1通信システムに対応したチャネルに配置されるデータ信号と、前記制御信号は、複数のキャリアを使用するように規定されており、
    前記データ信号に使用される複数のキャリアと、前記制御信号に使用される複数のキャリアとのうち、互いに対応するキャリアにパイロット信号が割り当てられ、
    前記データ信号におけるパイロット信号以外のキャリアでの信号点と、前記制御信号におけるパイロット信号以外のキャリアでの信号点は、異なった信号点配置を有するように規定されており、
    前記判定部は、前記既知信号の後段の位置におけるパイロット信号以外のキャリアでの信号点配置が、制御信号におけるパイロット信号以外のキャリアでの信号点の信号点配置に対応していれば、制御信号が配置されていると判定することを特徴とする受信装置。
  7. 請求項1に記載の受信装置において、
    前記第1通信システムに対応したチャネルに配置されるデータ信号と、前記制御信号は、複数のキャリアを使用するように規定されており、
    前記データ信号に使用される複数のキャリアと、前記制御信号に使用される複数のキャリアとのうち、互いに対応するキャリアにパイロット信号が割り当てられ、
    前記データ信号におけるパイロット信号での信号点と、前記制御信号におけるパイロット信号での信号点は、同一の信号点配置を有しつつ、異なった位相を有するように規定され、かつ前記データ信号におけるパイロット信号以外のキャリアでの信号点と、前記制御信号におけるパイロット信号以外のキャリアでの信号点は、異なった信号点配置を有するように規定されており、
    前記判定部は、前記既知信号の後段の位置におけるパイロット信号での信号点の位相が、制御信号におけるパイロット信号での信号点の位相に対応し、前記既知信号の後段の位置におけるパイロット信号以外のキャリアでの信号点配置が、制御信号におけるパイロット信号以外のキャリアでの信号点の信号点配置に対応していれば、制御信号が配置されていると判定することを特徴とする受信装置。
  8. 前記指示部は、前記制御信号から、前記第2通信システムに対応した複数のチャネルにそれぞれ配置されるデータ信号の長さを抽出し、抽出したデータ信号の長さに応じた期間にわたって、前記第2受信部の動作を停止させることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の受信装置。
  9. 前記第2通信システムにおける制御信号の前段には、前記第1通信システムにおける制御信号がさらに配置されており、
    前記指示部は、前記第1通信システムにおける制御信号から、前記第2通信システムに対応した複数のチャネルにそれぞれ配置されるデータ信号の長さを抽出し、抽出したデータ信号の長さに応じた期間にわたって、前記第2受信部の動作を停止させることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の受信装置。
  10. 所定のチャネルによって通信すべき第1通信システムの送信装置から、チャネルに配置される既知信号を受信し、あるいは前記第1通信システムに対応したチャネルが空間分割された複数のチャネルによって通信すべき第2通信システムの送信装置から、前記第1通信システムにおける既知信号と所定の関係を有しつつ、複数のチャネルのそれぞれに配置される既知信号を受信する第1受信部と、
    受信した既知信号に含まれた複数の信号波成分間の関係を特定する特定部と、
    特定した関係が、前記第2通信システムにおける既知信号での関係に対応していなければ、既知信号の後段に配置されるデータ信号であって、かつ前記第1通信システムに対応したチャネルに配置されるデータ信号を受信する第2受信部と、
    特定した関係が、前記第2通信システムにおける既知信号での関係に対応していれば、既知信号の後段に配置されるデータ信号であって、かつ前記第2通信システムに対応した複数のチャネルにそれぞれ配置されるデータ信号に対して、前記第2受信部の動作を停止させる指示部と、
    を備えることを特徴とする受信装置。
  11. 前記特定部は、受信した既知信号と、予め記憶した既知信号との相関処理によって、複数の信号波成分間の関係に対応した値を導出し、
    前記第2受信部は、前記特定部において導出した値が、前記第2通信システムにおける既知信号での関係に対応したしきい値よりも小さければ、特定した関係が前記第2通信システムにおける既知信号での関係に対応していないとし、
    前記指示部は、前記特定部において導出した値が、前記第2通信システムにおける既知信号での関係に対応したしきい値以上であれば、特定した関係が前記第2通信システムにおける既知信号での関係に対応しているとすることを特徴とする請求項10に記載の受信装置。
  12. 所定のチャネルによって通信すべき第1通信システムに対応したチャネルが空間分割された複数のチャネルによって通信すべき第2通信システムにおける制御信号であって、かつ前記第1通信システムに対応した形式を有した制御信号が、受信したチャネルの中に配置されていなければ、前記第1通信システムに対応したチャネルに配置されるデータ信号を受信し、前記制御信号が配置されていれば、前記第2通信システムに対応した複数のチャネルにそれぞれ配置されるデータ信号の受信動作を停止することを特徴とする受信方法。
  13. 所定のチャネルによって通信すべき第1通信システムの送信装置から、チャネルに配置される既知信号を受信し、あるいは前記第1通信システムに対応したチャネルが空間分割された複数のチャネルによって通信すべき第2通信システムの送信装置から、前記第1通信システムにおける既知信号と所定の関係を有しつつ、複数のチャネルのそれぞれに配置される既知信号を受信し、
    受信した既知信号に含まれた複数の信号波成分間の関係が前記第2通信システムにおける既知信号での関係に対応していなければ、既知信号の後段に配置されるデータ信号であって、かつ前記第1通信システムに対応したチャネルに配置されるデータ信号を受信し、
    受信した既知信号に含まれた複数の信号波成分間の関係が前記第2通信システムにおける既知信号での関係に対応していれば、既知信号の後段に配置されるデータ信号であって、かつ前記第2通信システムに対応した複数のチャネルにそれぞれ配置されるデータ信号に対して、受信動作を停止させることを特徴とする受信方法。
  14. 所定のチャネルによって通信すべき第1通信システムに対応し、チャネルに配置される既知信号と、既知信号の後段に配置されるデータを送信する第1の送信装置と、
    前記第1通信システムに対応したチャネルが空間分割された複数のチャネルによって通信すべき第2通信システムに対応し、前記第1通信システムに対応した形式を有した既知信号と制御信号、それらの後段に、複数のチャネルにそれぞれ配置されるデータ信号を送信する第2の送信装置と、
    前記第1通信システムに対応し、既知信号の後段に制御信号が存在しなければ、既知信号の後段に配置されるデータ信号を受信し、既知信号の後段に制御信号が存在すれば、複数のチャネルにそれぞれ配置されるデータ信号に対して、受信を停止する受信装置と、
    を備えることを特徴とする通信システム。
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