JP2012005142A - 無線装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】MIMOシステムでは、複数の系列によってパケット信号が形成されているので、それらの関係も考慮しながら既知信号を規定したい。
【解決手段】制御部30は、送信すべきパケット信号を生成する。制御部30は、第1の無線通信システムで規定された第1の既知信号の前段に、第1の無線通信システムとは異なった第2の無線通信システムで規定された第2の既知信号が配置された第1のパケットフォーマットと、第1の既知信号が前方に配置された第2のパケットフォーマットのいずれかを使用している。また、第1の既知信号において使用すべきサブキャリアは、第2の既知信号において使用すべきサブキャリアを含み、かつ第1の既知信号と第2の既知信号は、異なった値にて規定されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、無線装置に関し、特に複数のサブキャリアを使用する無線装置に関する。
高速なデータ伝送を可能にしつつ、マルチパス環境下に強い通信方式として、マルチキャリア方式のひとつであるOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)変調方式がある。このOFDM変調方式は、無線LAN(Local Area Network)の標準化規格であるIEEE802.11a,gやHIPERLAN/2に適用されている。このような無線LANにおけるバースト信号は、一般的に時間と共に変動する伝送路環境を介して伝送され、かつ周波数選択性フェージングの影響を受けるので、受信装置は一般的に伝送路推定を動的に実行する。
受信装置が伝送路推定を実行するために、バースト信号内に、2種類の既知信号が設けられている。ひとつは、バースト信号の先頭部分において、すべてのキャリアに対して設けられた既知信号であり、いわゆるプリアンブルやトレーニング信号といわれるものである。もうひとつは、バースト信号のデータ区間中に一部のキャリアに対して設けられた既知信号であり、いわゆるパイロット信号といわれるものである(例えば、非特許文献1参照。)。
Sinem Coleri,Mustafa Ergen,Anuj Puri, and Ahmad Bahai,"Channel Estimation Techniques Based on Pilot Arrangement in OFDM Systems",IEEE Transactions on broadcasting,vol.48,No.3,pp.223−229,Sept.2002.
ワイヤレス通信において、周波数資源を有効利用するための技術のひとつが、アダプティブアレイアンテナ技術である。アダプティブアレイアンテナ技術は、複数のアンテナのそれぞれにおいて、処理対象の信号の振幅と位相を制御することによって、アンテナの指向性パターンを制御する。このようなアダプティブアレイアンテナ技術を利用して、データレートを高速化するための技術にMIMO(Multiple Input Multiple Output)システムがある。当該MIMOシステムは、送信装置と受信装置がそれぞれ複数のアンテナを備え、並列に送信されるべき複数のパケット信号を設定する(以下、複数のパケット信号のそれぞれを「系列」といい、複数の系列をまとめた単位、あるいはそれぞれを「パケット信号」という)。すなわち、送信装置と受信装置との間の通信に対して、最大アンテナ数までの系列を設定することによって、データレートを向上させる。さらに、このようなMIMOシステムに、OFDM変調方式を組合せれば、データレートはさらに高速化される。このようなMIMOシステムにおいても、一般的に、先頭部分に既知信号が配置される。しかしながら、MIMOシステムでは、複数の系列によってパケット信号が形成されているので、それらの関係も考慮しながら既知信号を規定する必要がある。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、複数の系列に適した既知信号を使用する無線装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の無線装置は、複数のサブキャリアを使用したパケット信号を送信する送信部と、送信部から送信すべきパケット信号を生成する生成部と、生成部は、第1の無線通信システムで規定された第1の既知信号の前段に、第1の無線通信システムとは異なった第2の無線通信システムで規定された第2の既知信号が配置された第1のパケットフォーマットと、第1の既知信号が前方に配置された第2のパケットフォーマットのいずれかを使用しており、第1の既知信号において使用すべきサブキャリアは、第2の既知信号において使用すべきサブキャリアを含み、かつ第1の既知信号と第2の既知信号は、異なった値にて規定されている。
この態様によると、自動的にパケットフォーマットを検出させることによって、そのための制御信号を不要にできるので、複数の系列に適した既知信号を使用できる。
生成部では、相互相関が小さくなるように、第1の既知信号と第2の既知信号を規定してもよい。この場合、第1の既知信号と第2の既知信号に対して、両者の相関が小さくなるように、それぞれの値を規定するので、相関処理によって、パケットフォーマットを検出させることができる。
第1の既知信号において使用すべきサブキャリアには、第2の既知信号において使用すべきサブキャリア以外のサブキャリアが含まれていてもよい。この場合、第1の既知信号と第2の既知信号に対して、両者の相関が小さくなるように、それぞれの値を規定するので、相関処理によって、パケットフォーマットを検出させることができる。
送信部が送信すべきパケット信号は、複数の系列によって形成されており、生成部は、複数の系列の間にわたって、循環的なタイムシフトがシフト量を変えながら実行された第1の既知信号を配置していてもよい。この場合、シフト量をかえながら循環的なタイムシフトを実行するので、複数の系列間の相関を減少できる。
本発明の別の態様もまた、無線装置である。この装置は、第1の無線通信システムで規定された第1の既知信号の前段に、第1の無線通信システムとは異なった第2の無線通信システムで規定された第2の既知信号が配置された第1のパケットフォーマットと、第1の既知信号が前方に配置された第2のパケットフォーマットのいずれかを使用したパケット信号を受信する受信部と、受信部において受信したパケット信号と第1の既知信号との相関を計算することによって第1の相関値を出力し、受信部において受信したパケット信号と第2の既知信号との相関を計算することによって第2の相関値を出力する相関部と、相関部において計算した第1の相関値と第2の相関値をもとに、受信したパケット信号に使用されたパケットフォーマットが第1のパケットフォーマットであるか第2のパケットフォーマットであるかを特定する特定部とを備える。受信部が受信すべきパケット信号において、第1の既知信号において使用すべきサブキャリアは、第2の既知信号において使用すべきサブキャリアを含んでいる。
この態様によると、自動的にパケットフォーマットを検出することによって、そのための制御信号を不要にできるので、複数の系列に適した既知信号を使用できる。
本発明のさらに別の態様もまた、無線装置である。この装置は、複数のサブキャリアを使用したパケット信号であって、かつ複数の系列のパケット信号を送信する送信部と、送信部から送信すべき複数の系列のパケット信号であって、既知信号が配置されたパケット信号を生成する生成部と、生成部は、既知信号が使用すべきサブキャリア間にわたって、系列を単位にして異なった値に規定された位相値の整数倍を積算した回転量によって、複数の系列のうちのひとつにおける既知信号の値を回転させながら、別の系列における既知信号を規定する。
この態様によると、複数の系列のうちのひとつにおける既知信号の値を回転させながら、別の系列における既知信号を規定するので、複数の系列間の相関を減少できる。
送信部から送信されるパケット信号の系列数は、4以下であり、生成部は、複数の系列のそれぞれに対して、0、π/2、π、3π/2のうちの別の値を位相値として割り当てる。この場合、回転量のもとになる位相値をπ/2間隔に設定するので、複素乗算器を不要にできる。
生成部にて生成されるパケット信号に配置される既知信号には、タイミング推定用の既知信号と伝送路推定用の既知信号が含まれており、タイミング推定用の既知信号と伝送路推定用の既知信号に対する回転量が、有効な値を持つサブキャリアに対して、位相値の整数倍を積算することによって得られてもよい。この場合、ひとつの系列におけるタイミング推定用の既知信号と伝送路推定用の既知信号に対して、回転量のもとになる位相値を同一の値にするので、処理を簡易にできる。
本発明のさらに別の態様もまた、無線装置である。この装置は、複数のサブキャリアを使用したパケット信号であって、かつ複数の系列のパケット信号を受信する受信部と、受信部において受信した複数の系列のパケット信号を処理する処理部とを備える。受信部によって受信される複数の系列のパケット信号のそれぞれには、既知信号とデータが配置されており、かつ既知信号が使用すべきサブキャリア間にわたって、所定の位相値を積算した回転量によって、複数の系列のうちのひとつにおける既知信号の値を回転させながら、別の系列における既知信号が規定されており、処理部は、受信部において受信した複数の系列のパケット信号と、複数の系列のうちのひとつにおける既知信号とから、複数の系列のそれぞれに対する伝送路特性を導出する手段と、別の系列における既知信号に対応した回転量に応じて、当該系列に対応した伝送路特性を回転させながら、複数の系列のパケット信号に配置されたデータをそれぞれ復調する手段とを含む。
この態様によると、導出した伝送路特性を回転させてから、データの復調のために使用するので、ひとつの系列に含まれる既知信号に回転が施され、データに回転が施されない場合であっても、当該データを復調できる。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、複数の系列に適した既知信号を使用できる。
本発明の実施例に係るマルチキャリア信号のスペクトルを示す図である。 本発明の実施例に係る通信システムの構成を示す図である。 図3(a)−(b)は、図2の通信システムにおけるパケットフォーマットを示す図である。 図2の第1無線装置の構成を示す図である。 図4における周波数領域の信号の構成を示す図である。 図4のベースバンド処理部の構成を示す図である。
本発明を具体的に説明する前に、概要を述べる。本発明の実施例は、少なくともふたつの無線装置によって構成されるMIMOシステムに関する。所定のタイミングにおいて、無線装置のうちの一方が送信側(以下、「送信装置」という)に対応し、無線装置のうちの他方が受信側(以下、「受信装置」という)に対応する。送信装置は、複数の系列によって形成されるパケット信号を送信するが、それぞれに対して、タイミング推定用の既知信号(以下、「STF」という)および伝送路推定用の既知信号(以下、「LTF」という)を配置する。ここで、本実施例は、MIMOシステムに適した既知信号として、STFとLTFを以下のように規定する。
まず、STFは、以下のように規定される。前提として、送信装置から送信されるパケットフォーマットとして、ふたつの種類が規定されている。ひとつは、MIMOシステムに対応したSTFを先頭部分に配置させたパケットフォーマット(以下、「第1フォーマット」という)であり、もうひとつは、MIMOシステムではない無線通信システム(以下、「従来システム」という)に対応したSTF(以下、「L−STF」という)をSTFの前段に配置させたパケットフォーマット(以下、「第2フォーマット」という)である。受信装置がパケット信号を受信したときに、それが第1フォーマットであるか第2フォーマットであるかを受信装置に自動的に検出させるために、送信装置は、L−STFとSTFに対して、それらの間の相関が小さくなるような値を規定する。
また、LTFは、以下のように規定される。説明を容易にするために、系列の数を「4」とする。4つの系列のそれぞれに配置されたLTFには、循環的なタイムシフトが施されているが、4つの系列のそれぞれに対するタイムシフトのシフト量は、逆フーリエ変換単位をもとに規定される。シフト量は、4つの系列のそれぞれに対して、「0」、「逆フーリエ変換単位/4」、「逆フーリエ変換単位/2」、「逆フーリエ変換単位×3/4」に規定される。周波数領域において説明すると、所定の位相量である「0」、「π/2」、「π」、「3π/2」を4つの系列のそれぞれに対応づけ、対応づけた位相値の整数倍をサブキャリア単位で積算することによって、サブキャリア単位の回転量が決定される。前述のシフト量は、決定された回転量によって、複数の系列のうちのひとつに対するLTFを回転させる動作に対応する。このような位相回転は、乗算器を必要としないので、処理を簡易にできる。
さらに、STFとLTFは、以下のような関係を有する。なお、前提として、LTFには、連続したサブキャリアが使用されているが、STFには、離散的なサブキャリアが使用されている。すなわち、STFには、4つのうちのひとつのサブキャリアが使用されている。送信装置は、STFが使用されているサブキャリア間と、LTFが使用されているサブキャリア間に対して、等しい位相値を規定する。すなわち、「π/2」の位相値が規定されたLTFが含まれた系列において、STFにも「π/2」の位相値が規定される。このようにすれば、STFとLTFに対して、同一の処理を実行できる。
図1は、本発明の実施例に係るマルチキャリア信号のスペクトルを示す。特に、図1は、OFDM変調方式での信号のスペクトルを示す。OFDM変調方式における複数のキャリアのひとつをサブキャリアと一般的に呼ぶが、ここではひとつのサブキャリアを「サブキャリア番号」によって指定するものとする。MIMOシステムには、サブキャリア番号「−28」から「28」までの56サブキャリアが規定されている。なお、サブキャリア番号「0」は、ベースバンド信号における直流成分の影響を低減するため、ヌルに設定されている。一方、従来システムには、サブキャリア番号「−26」から「26」までの52サブキャリアが規定されている。なお、従来システムの一例は、IEEE802.11a規格に準拠した無線LANである。
また、それぞれのサブキャリアは、可変に設定された変調方式によって変調されている。変調方式には、BPSK(Binary Phase Shift Keying)、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)、16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)、64QAMのいずれかが使用される。
また、これらの信号には、誤り訂正方式として、畳み込み符号化が適用されている。畳み込み符号化の符号化率は、1/2、3/4等に設定される。さらに、並列に送信すべきデータの数は、可変に設定される。なお、データは、バースト信号として送信されており、ここでは、並列に送信すべきバースト信号のそれぞれを「系列」と呼ぶ。その結果、変調方式、符号化率、系列の数の値が可変に設定されることによって、データレートも可変に設定される。なお、「データレート」は、これらの任意の組合せによって決定されてもよいし、これらのうちのひとつによって決定されてもよい。
図2は、本発明の実施例に係る通信システム100の構成を示す。通信システム100は、無線装置10と総称される第1無線装置10a、第2無線装置10bを含む。また、第1無線装置10aは、アンテナ12と総称される第1アンテナ12a、第2アンテナ12b、第3アンテナ12c、第4アンテナ12dを含み、第2無線装置10bは、アンテナ14と総称される第1アンテナ14a、第2アンテナ14b、第3アンテナ14c、第4アンテナ14dを含む。第1無線装置10aと第2無線装置10bのうちの一方が、送信装置に対応し、他方が受信装置に対応する。また、第1無線装置10aと第2無線装置10bのうちの一方が基地局装置に対応し、他方が端末装置に対応してもよい。
通信システム100の構成を説明する前に、MIMOシステムの概略を説明する。データは、第1無線装置10aから第2無線装置10bに送信されているものとする。第1無線装置10aは、第1アンテナ12aから第4アンテナ12dのそれぞれから、複数の系列のデータをそれぞれ送信する。その結果、データレートが高速になる。第2無線装置10bは、第1アンテナ14aから第4アンテナ14dによって、複数の系列のデータを受信する。さらに、第2無線装置10bは、アダプティブアレイ信号処理によって、受信したデータを分離して、複数の系列のデータを独立に復調する。
ここで、アンテナ12の本数は「4」であり、アンテナ14の本数も「4」であるので、アンテナ12とアンテナ14の間の伝送路の組合せは「16」になる。第iアンテナ12iから第jアンテナ14jとの間の伝送路特性をhijと示す。図中において、第1アンテナ12aと第1アンテナ14aとの間の伝送路特性がh11、第1アンテナ12aから第2アンテナ14bとの間の伝送路特性がh12、第2アンテナ12bと第1アンテナ14aとの間の伝送路特性がh21、第2アンテナ12bから第2アンテナ14bとの間の伝送路特性がh22、第4アンテナ12dから第4アンテナ14dとの間の伝送路特性がh44と示されている。なお、これら以外の伝送路は、図の明瞭化のために省略する。
図1に示したような周波数領域の信号は、S−26,26と示され、添え字がサブキャリア番号を示す。このような表記を使用すれば、IEEE802.11a規格のL−STFは、次のように示される。
Figure 2012005142
「1+j」は、QPSK変調されたSTFの信号点を示す。
ここで、L−STFを図2の第1アンテナ12aと第2アンテナ12bからそれぞれ送信した場合の課題を説明する。第1アンテナ12aから送信される信号をS1(t)、第2アンテナ12bから送信される信号をS2(t)、ノイズをn1(t)及びn2(t)とすれば、第1アンテナ14aで受信する信号をX1(t)、第2アンテナ14bで受信する信号をX2(t)は、次のように示される。
Figure 2012005142
第1アンテナ14aで受信した信号の所定周期での強度は、次のように示される。
Figure 2012005142
ここで、ΣS*1(t)S2(t) = Xc,ΣS*i(t)nj(t) = 0,|nj(t)| ≒ 0の関係を使用すれば、強度は次のように示される。
Figure 2012005142
送信される信号S1(t)とS2(t)が同一であり、さらにh11=−h21の場合は、受信した信号の強度が0になるので、第2無線装置10bのAGCは正確に動作しない。さらに、一般的にはデータ区間ではXcが0とみなせる程度に小さくなるので、データ区間の受信電力は|h11|+|h22|となる。従って、データ区間とSTF区間の受信電力の差は、上式の右辺第3項で示されるように、2Re[h11h*21X*c]となる。これから分かるように、S1(t)とS2(t)が異なる場合でも、STF区間のXcが大きい場合には、STF区間の電力とデータ区間の電力が大きく異なるため、AGCが正常に動作しない。従って、MIMOシステムに対して、L−STFと別のSTFが必要となり、かつ、それらの相互相関は低い必要がある。
図3(a)−(b)は、通信システム100におけるパケットフォーマットを示す。図3(a)は、MIMOシステムに対応したプリアンブル信号が先頭部分に配置されたパケットフォーマットであり、前述の第1フォーマットに相当する。ここでは、4つの系列に含まれたデータが、送信の対象とされるものとし、第1から第4の系列に対応したパケットフォーマットが上段から下段に順に示される。第1の系列に対応したバースト信号には、プリアンブル信号として「STF」、「LTF」等が配置される(以下、STFとLTFを総称して「既知信号」という)。また、第2の系列に対応したバースト信号には、プリアンブル信号として「STF400ns」と「LTF1600ns」等が配置される。また、第3の系列に対応したバースト信号には、プリアンブル信号として「STF200ns」と「LTF800ns」等が配置される。また、第4の系列に対応したバースト信号には、プリアンブル信号として「STF600ns」と「LTF3200ns」等が配置される。
ここで、「400ns」等は、CDD(Cyclic Delay Diversity)におけるシフト量を示す。ここで、CDDとは、所定の区間において、時間領域の波形をシフト量だけ後方にシフトさせ、所定の区間の最後部から押し出された波形を所定の区間の先頭部分に循環的に配置させる処理である。なお、CDDは、Cとして、以下のように示される。
Figure 2012005142
ここで、δは、シフト量を示す。また、図示のごとく、系列ごとに異なったシフト量のCDDが実行されている。なお、LTFと後述のHT−SIGにおいて逆フーリエ変換単位は、3.2μsに規定されており、STFにおいて逆フーリエ変換単位は、0.8μsに規定されている。そのため、第1の系列のシフト量は「0」であり、第2系列のシフト量は「逆フーリエ変換単位/2」であり、第3系列のシフト量は「逆フーリエ変換単位/4」であり、第4系列のシフト量は「逆フーリエ変換単位×3/4」である。なお、パケットフォーマット中の「HT−SIG」は、制御信号に相当する。
また、第1の系列において、LTFが、先頭から「LTF」、「−LTF」、「LFT」、「−LTF」の順に配置されている。ここで、これらを順に、すべての系列において「第1成分」、「第2成分」、「第3成分」、「第4成分」と呼ぶ。すべての系列の受信信号に対して、第1成分−第2成分+第3成分−第4成分の演算を行えば、受信装置において、第1の系列に対する所望信号が抽出される。また、すべての系列の受信信号に対して、第1成分+第2成分+第3成分+第4成分の演算を行えば、受信装置において、第2の系列に対する所望信号が抽出される。また、すべての系列の受信信号に対して、第1成分−第2成分−第3成分+第4成分の演算を行えば、受信装置において、第3の系列に対する所望信号が抽出される。また、すべての系列の受信信号に対して、第1成分+第2成分−第3成分−第4成分の演算を行えば、受信装置において、第4の系列に対する所望信号が抽出される。なお、加減処理は、ベクトル演算にて実行される。
図3(b)は、MIMOシステムに対応したプリアンブル信号の前段に、従来のシステム(以下、「従来システム」という)に対応したプリアンブル信号が、さらに配置されたパケットフォーマットを示す。ここで、従来システムに対応したプリアンブル信号は、前述のごとく第1の系列において、「STF」と「LTF」とそれぞれ示される。一方、第2の系列から第4の系列に対して、シフト量「50ns」、「100ns」、「150ns」のCDDが実行される。図3(b)において、STF以下は、図3(a)と同様である。
ここで、図3(a)−(b)に示されたバーストフォーマットのうち、いずれが使用されてもよい。図3(a)のバーストフォーマットは、冗長な信号成分が少ないので利用効率を向上できる。一方、図3(b)のバーストフォーマットには、従来システムに対応したプリアンブル信号が付加されているので、従来システムに対応した通信装置でも検出される。
図4は、第1無線装置10aの構成を示す。第1無線装置10aは、無線部20と総称される第1無線部20a、第2無線部20b、第4無線部20d、ベースバンド処理部22、変復調部24、IF部26、制御部30を含む。また信号として、時間領域信号200と総称される第1時間領域信号200a、第2時間領域信号200b、第4時間領域信号200d、周波数領域信号202と総称される第1周波数領域信号202a、第2周波数領域信号202b、第3周波数領域信号202c、第4周波数領域信号202dを含む。なお、第2無線装置10bも同様に構成される。
無線部20は、受信動作として、アンテナ12によって受信した無線周波数の信号を周波数変換し、ベースバンドの信号を導出する。無線部20は、ベースバンドの信号を時間領域信号200としてベースバンド処理部22に出力する。一般的に、ベースバンドの信号は、同相成分と直交成分によって形成されるので、ふたつの信号線によって伝送されるべきであるが、ここでは、図を明瞭にするためにひとつの信号線だけを示すものとする。また、AGC(Automatic Gain Control)やA/D変換部も含まれる。無線部20は、送信動作として、ベースバンド処理部22からのベースバンドの信号を周波数変換し、無線周波数の信号を導出する。ここで、ベースバンド処理部22からのベースバンドの信号も時間領域信号200として示す。無線部20は、無線周波数の信号をアンテナ12に出力する。また、PA(Power Amplifier)、D/A変換部も含まれる。時間領域信号200は、時間領域に変換されたマルチキャリア信号であり、デジタル信号であるものとする。
ベースバンド処理部22は、受信動作として、複数の時間領域信号200をそれぞれ周波数領域に変換し、周波数領域の信号に対してアダプティブアレイ信号処理を実行する。ベースバンド処理部22は、アダプティブアレイ信号処理の結果を周波数領域信号202として出力する。ひとつの周波数領域信号202が、図示しない第2無線装置10bから送信された複数の系列のそれぞれに含まれたデータに相当する。ベースバンド処理部22は、LTFのうちの第1成分等に対する加減演算も実行する。また、ベースバンド処理部22は、送信動作として、変復調部24から、周波数領域の信号としての周波数領域信号202を入力し、周波数領域の信号を時間領域に変換し、複数のアンテナ12のそれぞれに対応づけながら時間領域信号200として出力する。
送信処理において使用すべきアンテナ12の数は、制御部30によって指定されるものとする。ここで、周波数領域の信号である周波数領域信号202は、図1のごとく、複数のサブキャリアの成分を含むものとする。図を明瞭にするために、周波数領域の信号は、サブキャリア番号の順に並べられて、シリアル信号を形成しているものとする。
図5は、周波数領域の信号の構成を示す。ここで、図1に示したサブキャリア番号「−28」から「28」のひとつの組合せを「OFDMシンボル」というものとする。「i」番目のOFDMシンボルは、サブキャリア番号「1」から「28」、サブキャリア番号「−28」から「−1」の順にサブキャリア成分を並べているものとする。また、「i」番目のOFDMシンボルの前に、「i−1」番目のOFDMシンボルが配置され、「i」番目のOFDMシンボルの後ろに、「i+1」番目のOFDMシンボルが配置されているものとする。
図4に戻る。以上のような構成によって、送信処理として、ベースバンド処理部22は、複数のサブキャリアを使用したパケット信号を送信する。また、パケット信号は、複数の系列によって形成されている。ここでは、パケット信号の系列数は、4以下であるとする。一方、受信処理として、ベースバンド処理部22は、送信したパケット信号と同様の形式を有したパケット信号を受信する。
変復調部24は、受信処理として、ベースバンド処理部22からの周波数領域信号202に対して、復調および復号を実行する。なお、復調および復号は、サブキャリア単位でなされる。変復調部24は、復号した信号をIF部26に出力する。また、変復調部24は、送信処理として、符号化および変調を実行する。変復調部24は、変調した信号を周波数領域信号202としてベースバンド処理部22に出力する。送信処理の際に、変調方式および符号化率は、制御部30によって指定されるものとする。
IF部26は、受信処理として、複数の変復調部24からの信号を合成し、ひとつのデータストリームを形成する。IF部26は、データストリームを出力する。また、IF部26は、送信処理として、ひとつのデータストリームを入力し、これを分離する。さらに、分離したデータを複数の変復調部24に出力する。
制御部30は、第1無線装置10aのタイミング等を制御する。さらに、制御部30は、送信すべきパケット信号に含まれる既知信号と、受信したパケット信号に含まれる既知信号に対する処理を実行する。これらの処理は、図3(a)−(b)に示したパケットフォーマットのパケット信号を生成する処理や、パケット信号からデータを抽出する処理に相当する。
制御部30は、送信処理として、無線部20、ベースバンド処理部22に対して、送信すべきパケット信号を生成させる。ここで、パケット信号には、前述の第1フォーマットと第2フォーマットのいずれかが使用される。なお、第1フォーマットと第2フォーマットの選択基準については、後述する。また、前述のごとく、STFにおいて使用すべきサブキャリアは、L−STFにおいて使用すべきサブキャリアを含んでいる。ここでは、L−STFにおいて使用される12サブキャリアと同一のサブキャリアが、STFに対しても使用される。さらに、STFとL−STFは、異なった値にて規定されている。特に、両者は、相互相関が小さくなるような値によって規定される。制御部30は、複数の系列の間にわたって、循環的なタイムシフトがシフト量を変えながら実行されたSTFを配置している。図3(a)−(b)のごとく、シフト量は、「200ns」等に規定される。
制御部30は、複数の系列のパケット信号のそれぞれにLTFを配置させる。ここで、LTFのそれぞれには、前述のごとく、「0」、「逆フーリエ変換単位/2」、「逆フーリエ変換単位/4」、「逆フーリエ変換単位×3/4」のシフト量にてCDDがなされている。このような、時間領域のシフトは、周波数領域、すなわちサブキャリア単位での位相回転に対応する。具体的に説明すると、LTFが使用すべきサブキャリア間にわたって、所定の位相値の整数倍を積算することによって回転量が決定される。位相値が「π/2」である場合、サブキャリア番号の増加に伴い、回転量は、「0」、「π/2」、「π」、「3π/2」、「0」のように決定される。
また、このような回転量によって、複数の系列のうちのひとつにおけるLTFの値を回転させながら、別の系列における既知信号が規定される。例えば、サブキャリア番号の増加に伴い、複数の系列のうちのひとつにおけるLTFが、「1」、「1」、「1」、「1」、「1」と規定されていれば、前述の回転量によって、別の系列のLTFは、「1」、「j」、「−1」、「−j」、「1」のように規定される。また、位相値が「π」、「3π/2」である場合も同様の処理を実行する。さらに、別の例では、第1の系列が、サブキャリア番号の増加にしたがって、「0」、「a」、「b」、「c」、「d」、「e」というように示されているとき、第2の系列は、「0」、「a×π」、「b×2π」、「c×3π」、「d×4π」、「e×5π」と示される。また、第3の系列は、「0」、「a×1/2π」、「b×2/2π」、「c×3/2π」、「d×4/2π」、「e×5/2π」と示され、第5の系列は、「0」、「a×3/2π」、「b×6/2π」、「c×9/2π」、「d×12/2π」、「e×15/2π」と示される。ここで、「0」、「逆フーリエ変換単位/2」、「逆フーリエ変換単位/4」、「逆フーリエ変換単位×3/4」のシフト量は、「0」、「π/2」、「π」、「3π/2」の位相値に対応する。
位相値「π/2」、「π」、「3π/2」もとづく回転は、同相成分と直交成分の交換、および符号反転によって実現されるので、複素乗算が省略される。その結果、処理を簡易にできる。また制御部30において、ひとつの系列に対する位相値が、STFとLTFに対して同一となるように規定される。すなわち、STFとLTFに対する回転量が、有効な値を持つサブキャリアに対して、位相値の整数倍を積算することによって得られる。ここで、有効な値を持つサブキャリアとは、LTFに対して連続したサブキャリアに相当し、STFに対して4つごとにサブキャリアに相当する。図3(a)において、ひとつの系列に対するSTFとLTFに対するシフト量は異なっている。しかしながら、両者に対する逆フーリエ変換単位も異なっている。その結果、両者の「シフト量/逆フーリエ変換単位」が等しくなり、位相値も等しくなる。
制御部30は、受信処理として、受信したパケット信号とSTFとの相関を計算することによって第1の相関値を出力し、受信したパケット信号とL−STFとの相関を計算することによって第2の相関値を出力する。なお、以上の処理において、受信したパケット信号は、時間領域信号200に相当する。すなわち、制御部30は、時間領域において以上の相関を計算する。制御部30は、第1の相関値と第2の相関値をもとに、受信したパケット信号に使用されたパケットフォーマットが第1フォーマットであるか第2フォーマットであるかを特定する。具体的には、第1の相関値が第2の相関値より大きければ、受信したパケット信号が第1フォーマットであると特定される。一方、その逆であれば、受信したパケット信号が第2フォーマットであると特定される。なお、複数のパケット信号に対して以上の処理を実行した結果、第2フォーマットのパケット信号が受信されなければ、制御部30は、周囲に従来システムのみに対応した無線装置10が存在しないと判断し、送信のために、第1フォーマットの使用を決定する。
制御部30は、ベースバンド処理部22でのアダプティブアレイ信号処理に対して、指示を出力する。ベースバンド処理部22は、複数の系列のパケット信号とLTFとから、周波数領域において、サブキャリアを単位にして、複数の系列のそれぞれに対する伝送路特性を導出する。すなわち、図3(a)の第1の系列から第4の系列のそれぞれに対する伝送路特性を導出する。例えば、第2の系列に対して、シフト量1600nsのCDDが施されているので、受信したパケット信号と、LTFの間のから、実際の伝送路特性から1600nsシフトされた伝送路特性が導出される。一方、第2の系列のデータには、CDDが施されていないので、導出された伝送路特性はデータに対応していない。そのため、ベースバンド処理部22は、導出された伝送路特性に対して、CDDにおけるシフト量をもとに戻す処理を実行する。例えば、前述したサブキャリア単位の回転に対応した処理が実行される。以上の処理を実現するため、制御部30は、ベースバンド処理部22に対して、元に戻す処理の実行を指示する。最終的に、ベースバンド処理部22は、元に戻した伝送路特性によって、複数の系列のパケット信号に配置されたデータをそれぞれ復調する。
この構成は、ハードウエア的には、任意のコンピュータのCPU、メモリ、その他のLSIで実現でき、ソフトウエア的にはメモリにロードされた通信機能のあるプログラムなどによって実現されるが、ここではそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックがハードウエアのみ、ソフトウエアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは、当業者には理解されるところである。
図6は、ベースバンド処理部22の構成を示す。ベースバンド処理部22は、受信用処理部50、送信用処理部52を含む。受信用処理部50は、ベースバンド処理部22における動作のうち、受信動作に対応する部分を実行する。すなわち、受信用処理部50は、時間領域信号200に対してアダプティブアレイ信号処理を実行しており、そのために周波数領域における伝送路特性の導出、受信ウエイトベクトルの導出を実行する。また、受信用処理部50は、アレイ合成した結果を周波数領域信号202として出力する。
具体的に、受信用処理部50の処理を説明する。受信用処理部50は、複数の時間領域信号200を入力し、それぞれに対してフーリエ変換を実行して、周波数領域の信号を導出する。前述のごとく、ひとつの周波数領域の信号は、サブキャリア番号の順に、サブキャリアに対応した信号をシリアルに並べている。
また、受信用処理部50は、受信ウエイトベクトルによって、周波数領域の信号を重みづけし、重みづけされた複数の信号が加算される。ここで、周波数領域の信号は、複数のサブキャリアによって構成されるので、以上の処理もサブキャリアを単位にして実行される。その結果、加算された信号も、図5のごとく、サブキャリア番号の順にシリアルに並べられている。また、加算された信号が、前述の周波数領域信号202である。
受信用処理部50は、相関処理によって伝送路特性を導出する。ここでは、伝送路特性として、受信応答ベクトルが導出される。第1時間領域信号200aに対応した周波数領域の信号をx1(t)、第2時間領域信号200bに対応した周波数領域の信号をx2(t)と示し、第1の系列における参照信号をS1(t)、第2の系列における参照信号をS2(t)と示せば、x1(t)とx2(t)は、次のように示される。
Figure 2012005142
ここで、雑音は無視する。第1の相関行列R1は、Eをアンサンブル平均として、次のように示される。
Figure 2012005142
参照信号間の第2の相関行列R2は、次のように計算される。
Figure 2012005142
最終的に、第2の相関行列R2の逆行列と第1の相関行列R1を乗算することによって、受信応答ベクトルが導出される。
Figure 2012005142
さらに、受信用処理部50は、受信応答ベクトルから受信ウエイトベクトルを計算する。なお、受信用処理部50は、制御部30からの指示に従って、受信応答ベクトルに対してなされたCDDを元に戻すための位相回転をサブキャリア単位に実行する。
送信用処理部52は、ベースバンド処理部22における動作のうち、送信動作に対応する部分を実行する。すなわち、受信用処理部50は、周波数領域信号202と時間領域信号200とをそれぞれ対応づける。ここでは、簡単のため、両者を1体1にて対応づける。また、受信用処理部50は、パケットフォーマットの選択、既知信号の付加を実行する。
本発明の実施例によれば、L−STFとLTFに対して、両者の相関が小さくなるように、それぞれの値を規定するので、相関処理によって、パケットフォーマットを検出できる。また、自動的にパケットフォーマットを検出できるので、そのための制御信号を不要にできる。また、制御信号を不要にできるので、伝送効率を向上できる。また、L−STFとSTFに対して、使用可能なサブキャリアをすべて使用するので、両者の自己相関を増加でき、検出精度を向上できる。また、L−STFとSTFを複数の系列に配置する際に、シフト量をかえながらCDDを実行するので、複数の系列間の相関を減少できる。
また、ひとつの系列に配置されたLTFに対して回転を施し、別の系列に配置されたLTFを生成する際に、回転量のもとになる位相値をπ/2間隔に設定するので、複素乗算器を不要にできる。また、複素乗算器を不要にできるので、処理を簡易にできる。また、ひとつの系列におけるSTFとLTFに対して、回転量のもとになる位相値を同一の値にするので、処理を簡易にできる。また、LTFにて導出した伝送路特性を回転させてから、データの復調のために使用するので、ひとつの系列に含まれるLTFにCDDが施され、データにCDDが施されない場合であっても、当該データを復調できる。
以上、本発明を実施例をもとに説明した。この実施例は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
本発明の実施例において、制御部30は、L−STFに使用すべきサブキャリアと、STFに使用すべきサブキャリアを同一に規定している。しかしながらこれに限らず例えば、STFにおいて使用すべきサブキャリアには、L−STFにおいて使用すべきサブキャリア以外のサブキャリアが含まれていてもよい。前述のごとく、L−STFには、サブキャリア番号「−26」から「26」の中のうちの12のサブキャリアが使用されている。一方、LTFには、これらの12サブキャリアの他に、サブキャリア番号「−28」から「−26」、「26」から「28」のうちのふたつのサブキャリアを使用することによって、合計14のサブキャリアが使用されてもよい。また、「−28」、「28」の両方もしくはどちらかを使用してもよい。本変形例によれば、サブキャリア数が増加するので、周波数選択制フェージング下においても、AGCの設定精度の悪化を抑制できる。
10 無線装置、 12 アンテナ、 14 アンテナ、 20 無線部、 22 ベースバンド処理部、 24 変復調部、 26 IF部、 30 制御部、 50 受信用処理部、 52 送信用処理部、 100 通信システム。

Claims (1)

  1. 複数のサブキャリアを使用したパケット信号を送信する送信部と、
    前記送信部から送信すべきパケット信号を生成する生成部と、
    前記生成部は、第1の無線通信システムで規定された第1の既知信号の前段に、前記第1の無線通信システムとは異なった第2の無線通信システムで規定された第2の既知信号が配置された第1のパケットフォーマットと、第1の既知信号が前方に配置された第2のパケットフォーマットのいずれかを使用しており、第1の既知信号において使用すべきサブキャリアは、第2の既知信号において使用すべきサブキャリアを含み、かつ第1の既知信号と第2の既知信号は、異なった値にて規定されていることを特徴とする無線装置。
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