JP4738195B2 - 無線装置 - Google Patents

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Description

本発明は、無線装置に関し、特に複数のサブキャリアを使用する無線装置に関する。
高速なデータ伝送を可能にしつつ、マルチパス環境下に強い通信方式として、マルチキャリア方式のひとつであるOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)変調方式がある。このOFDM変調方式は、無線LAN(Local Area Network)の標準化規格であるIEEE802.11a,gやHIPERLAN/2に適用されている。このような無線LANにおけるパケット信号は、一般的に時間と共に変動する伝送路環境を介して伝送され、かつ周波数選択性フェージングの影響を受けるので、受信装置は一般的に伝送路推定を動的に実行する。
受信装置が伝送路推定を実行するために、パケット信号内に、2種類の既知信号が設けられている。ひとつは、パケット信号の先頭部分において、すべてのキャリアに対して設けられた既知信号であり、いわゆるプリアンブルやトレーニング信号といわれるものである。もうひとつは、パケット信号のデータ区間中に一部のキャリアに対して設けられた既知信号であり、いわゆるパイロット信号といわれるものである(例えば、非特許文献1参照。)。
Sinem Coleri,Mustafa Ergen,Anuj Puri, and Ahmad Bahai,"Channel Estimation Techniques Based on Pilot Arrangement in OFDM Systems",IEEE Transactions on broadcasting,vol.48,No.3,pp.223−229,Sept.2002.
ワイヤレス通信において、周波数資源を有効利用するための技術のひとつが、アダプティブアレイアンテナ技術である。アダプティブアレイアンテナ技術は、複数のアンテナのそれぞれにおいて、処理対象の信号の振幅と位相を制御することによって、アンテナの指向性パターンを制御する。このようなアダプティブアレイアンテナ技術を利用して、データレートを高速化するための技術にMIMO(Multiple Input Multiple Output)システムがある。当該MIMOシステムは、送信装置と受信装置がそれぞれ複数のアンテナを備え、並列に送信されるべきパケット信号を設定する(以下、パケット信号において並列に送信されるべきデータのそれぞれを「系列」という)。すなわち、送信装置と受信装置との間の通信に対して、最大アンテナ数までの系列を設定することによって、データレートを向上させる。
さらに、このようなMIMOシステムに、OFDM変調方式を組合せれば、データレートはさらに高速化される。このようなMIMOシステムにおいて、基地局装置が複数の端末装置を多重化するために、CSMA(Carrier Sense Multiple Access)が実行される。さらに、基地局装置は、伝送効率の向上あるいは処理遅延の低減を目的として、一部期間において、複数の端末装置のそれぞれに信号を送信すべきタイミング(以下、「送信タイミング」という)と、複数の端末装置のそれぞれからの信号を受信すべきタイミング(以下、「受信タイミング」という)を指定する。その際、基地局装置は、当該指定を複数の端末装置のそれぞれに通知し、複数の端末装置は、指定にしたがった処理を実行する(以下、このような処理を「割当モード」という)。ここで、複数の端末装置に対する複数の送信タイミングが連続的に指定された後、複数の送信タイミングが連続的に指定されるものとする。ひとつの端末装置は、指定された送信タイミングにおいて信号を受信する。また、受信が成功した場合、端末装置は、ACK信号を生成し、指定された受信タイミングにおいて基地局装置にACK信号を送信する。なお、受信が失敗した場合、端末装置は、信号を生成しない。
本発明者はこうした状況下、以下の課題を認識するに至った。端末装置が受信を成功しても、受信タイミングまでにACK信号を生成できなければ、端末装置は、ACK信号を送信できない。その結果、ACK信号の送信に遅延が発生し、基地局装置においても、以後の処理に遅延が発生する。一方、複数の端末装置の処理速度は一般的に同一でなく、さまざまな処理速度となっている。また、複数の端末装置が受信すべきパケット信号の系列数も異なっている。一般的に、系列数が多ければ、端末装置が受信する際の処理量が増加し、処理のための期間が長くなる傾向にある。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、複数の端末装置と効率よく通信するように、通信のタイミングを決定する無線装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の無線装置は、一定の期間を複数の部分期間に分割し、複数の部分期間のそれぞれを複数の端末装置に対応付けながら割り当てる割当部と、割当部において複数の部分期間のそれぞれを割り当てた複数の端末装置と通信を実行する通信部とを備える。割当部は、複数の端末装置のそれぞれに信号を送信してから応答を受信するまでの所要期間を推定する推定部と、複数の部分期間において、信号を送信するための部分期間が連続した後に、信号を受信するための部分期間が連続し、かつ信号を送信するための部分期間に割り当てられる端末装置の順番とは反対の順番に、信号を受信するための部分期間に割り当てられる端末装置の順番が規定されており、信号を送信するための部分期間の連続のうちの前方の部分期間に、推定部において推定した所要期間の長い端末装置を割り当てる実行部を備える。
この態様によると、信号を送信するための部分期間の連続のうちの前方の期間に、信号の受信から応答信号の送信までの所要期間の長い端末装置を割り当てるので、当該端末装置での受信処理に対する許容期間を長くできる。
本発明の別の態様もまた、無線装置である。この装置は、一定の期間を複数の部分期間に分割し、複数の部分期間のそれぞれを複数の端末装置に対応付けながら割り当てる割当部と、割当部において複数の部分期間のそれぞれを割り当てた複数の端末装置と通信を実行する通信部とを備える。割当部は、複数の端末装置のそれぞれに信号を送信してから応答を受信するまでの所要期間を推定する推定部と、複数の部分期間において、信号を送信するための部分期間が連続した後に、信号を受信するための部分期間が連続し、かつ信号を送信するための部分期間に割り当てられる端末装置の順番に、信号を受信するための部分期間に割り当てられる端末装置の順番が規定されており、信号を送信するための部分期間の連続のうちの前方の部分期間に、推定部において推定した所要期間の長い端末装置を割り当てる実行部を備える。
この態様によると、送信のタイミングを割り当てる順番と受信のタイミングを割り当てる順番とを同一にするので、処理を簡易にできる。
本発明のさらに別の態様もまた、無線装置である。この装置は、一定の期間を複数の部分期間に分割し、複数の部分期間のそれぞれを複数の端末装置に対応付けながら割り当てる割当部と、割当部において複数の部分期間のそれぞれを割り当てた複数の端末装置と通信を実行する通信部とを備える。割当部は、複数の端末装置のそれぞれに信号を送信してから応答を受信するまでの所要期間を推定する推定部と、複数の部分期間において、信号を送信するための部分期間が連続した後に、信号を受信するための部分期間が連続し、かつ信号を送信するための部分期間に割り当てられる端末装置の順番に、信号を受信するための部分期間に割り当てられる端末装置の順番が規定されており、各順番での端末装置に信号を送信してから応答を受信するまでの所要期間を推定し、所要期間が長くなる順番に対応した部分期間に、推定部において推定した所要期間の長い端末装置を割り当てる実行部を備える。
この態様によると、受信−送信期間が長くなる送信のタイミングに、信号の受信から応答信号の送信までの処理期間の長い端末装置を割り当てるので、当該端末装置による信号の送信の可能性を向上できる。
本発明のさらに別の態様もまた、無線装置である。この装置は、一定の期間を複数の部分期間に分割し、複数の部分期間のそれぞれを複数の端末装置に対応付けながら割り当てる割当部と、割当部において複数の部分期間のそれぞれを割り当てた複数の端末装置と通信を実行する通信部とを備える。割当部は、複数の端末装置のそれぞれに対する処理速度を特定する特定部と、複数の部分期間において、信号を送信するための部分期間が連続した後に、信号を受信するための部分期間が連続し、かつ信号を送信するための部分期間に割り当てられる端末装置の順番とは反対の順番に、信号を受信するための部分期間に割り当てられる端末装置の順番が規定されており、信号を送信するための部分期間の連続のうちの前方の部分期間に、特定部において特定した処理速度の遅い端末装置を割り当てる実行部を備える。
この態様によると、信号を送信するための部分期間の連続のうちの前方の期間に、処理速度の遅い端末装置を割り当てるので、当該端末装置での受信処理に対する許容期間を長くできる。
本発明のさらに別の態様もまた、無線装置である。この装置は、一定の期間を複数の部分期間に分割し、複数の部分期間のそれぞれを複数の端末装置に対応付けながら割り当てる割当部と、割当部において複数の部分期間のそれぞれを割り当てた複数の端末装置と通信を実行する通信部とを備える。割当部は、複数の端末装置のそれぞれに対する処理速度を特定する特定部と、複数の部分期間において、信号を送信するための部分期間が連続した後に、信号を受信するための部分期間が連続し、かつ信号を送信するための部分期間に割り当てられる端末装置の順番に、信号を受信するための部分期間に割り当てられる端末装置の順番が規定されており、信号を送信するための部分期間の連続のうちの前方の部分期間に、特定部において特定した処理速度の遅い端末装置を割り当てる実行部を備える。
この態様によると、送信のタイミングを割り当てる順番と受信のタイミングを割り当てる順番とを同一にするので、処理を簡易にできる。
本発明のさらに別の態様もまた、無線装置である。この装置は、一定の期間を複数の部分期間に分割し、複数の部分期間のそれぞれを複数の端末装置に対応付けながら割り当てる割当部と、割当部において複数の部分期間のそれぞれを割り当てた複数の端末装置と通信を実行する通信部とを備える。割当部は、複数の端末装置のそれぞれに対する処理速度を特定する特定部と、複数の部分期間において、信号を送信するための部分期間が連続した後に、信号を受信するための部分期間が連続し、かつ信号を送信するための部分期間に割り当てられる端末装置の順番に、信号を受信するための部分期間に割り当てられる端末装置の順番が規定されており、各順番での端末装置に信号を送信してから応答を受信するまでの所要期間を推定し、所要期間が長くなる順番に対応した部分期間に、特定部において特定した処理速度の遅い端末装置を割り当てる実行部を備える。
この態様によると、受信−送信期間が長くなる送信のタイミングに、処理速度の遅い端末装置を割り当てるので、当該端末装置による信号の送信の可能性を向上できる。
特定部は、複数の端末装置のそれぞれに対して信号を送信してから、当該信号に対する応答を受信するまでの期間をそれぞれ測定する測定部と、測定部において測定した期間をもとに、処理速度の特定を実行する実行部と、を備えてもよい。この場合、信号の受信から応答信号の送信までの所要期間として、端末装置の処理速度を特定するので、端末装置のCPU等に応じた割当を実現できる。
特定部は、複数の端末装置のそれぞれから、処理速度に関する情報を受けつける受付部と、受付部において受けつけた情報をもとに、処理速度の特定を実行する実行部と、を備えてもよい。
本発明のさらに別の態様もまた、無線装置である。この装置は、一定の期間を複数の部分期間に分割し、複数の部分期間のそれぞれを複数の端末装置に対応付けながら割り当てる割当部と、割当部において複数の部分期間のそれぞれを割り当てた複数の端末装置と少なくともひとつの系列にて通信を実行する通信部とを備える。割当部は、複数の端末装置のそれぞれに対する系列の数を特定する特定部と、複数の部分期間において、信号を送信するための部分期間が連続した後に、信号を受信するための部分期間が連続し、かつ信号を送信するための部分期間に割り当てられる端末装置の順番とは反対の順番に、信号を受信するための部分期間に割り当てられる端末装置の順番が規定されており、信号を送信するための部分期間の連続のうちの前方の部分期間に、特定部において特定した系列の数の多い端末装置を割り当てる実行部を備える。
この態様によると、信号を送信するための部分期間の連続のうちの前方の期間に、系列の数の多い端末装置を割り当てるので、当該端末装置での受信処理に対する許容期間を長くできる。
本発明のさらに別の態様もまた、無線装置である。この装置は、一定の期間を複数の部分期間に分割し、複数の部分期間のそれぞれを複数の端末装置に対応付けながら割り当てる割当部と、割当部において複数の部分期間のそれぞれを割り当てた複数の端末装置と通信を実行する通信部とを備える。割当部は、複数の端末装置のそれぞれに対する系列の数を特定する特定部と、複数の部分期間において、信号を送信するための部分期間が連続した後に、信号を受信するための部分期間が連続し、かつ信号を送信するための部分期間に割り当てられる端末装置の順番に、信号を受信するための部分期間に割り当てられる端末装置の順番が規定されており、信号を送信するための部分期間の連続のうちの前方の部分期間に、特定部において特定した系列の数の多い端末装置を割り当てる実行部を備える。
この態様によると、送信のタイミングを割り当てる順番と受信のタイミングを割り当てる順番とを同一にするので、処理を簡易にできる。
本発明のさらに別の態様もまた、無線装置である。この装置は、一定の期間を複数の部分期間に分割し、複数の部分期間のそれぞれを複数の端末装置に対応付けながら割り当てる割当部と、割当部において複数の部分期間のそれぞれを割り当てた複数の端末装置と通信を実行する通信部とを備える。割当部は、複数の端末装置のそれぞれに対する系列の数を特定する特定部と、複数の部分期間において、信号を送信するための部分期間が連続した後に、信号を受信するための部分期間が連続し、かつ信号を送信するための部分期間に割り当てられる端末装置の順番に、信号を受信するための部分期間に割り当てられる端末装置の順番が規定されており、各順番での端末装置に信号を送信してから応答を受信するまでの所要期間を推定し、所要期間が長くなる順番に対応した部分期間に、特定部において特定した系列の数の多い端末装置を割り当てる実行部を備える。
この態様によると、受信−送信期間が長くなる送信のタイミングに、系列の数の多い端末装置を割り当てるので、当該端末装置による信号の送信の可能性を向上できる。
通信部は、信号を受信するための部分期間において、端末装置から信号を送信するための部分期間にて送信した信号に対する応答を受信してもよい。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、複数の端末装置と効率よく通信するように、通信のタイミングを決定できる。
本発明を具体的に説明する前に、概要を述べる。本発明の実施例は、複数の無線装置によって構成されるMIMOシステムに関する。無線装置のうちのひとつは、基地局装置に相当し、残りは、複数の端末装置に相当する。基地局装置は、基本的に複数の端末装置に対して、CSMAを実行する。また、一定の期間にわたって、基地局装置は、割当モードを実行する。このような状況下において、端末装置が送信タイミングにて信号を受信し、受信タイミングまでにACK信号を生成できるように、基地局装置は、以下のように処理を実行する。
基地局装置は、指定を実行する前に、複数の端末装置の処理速度を予め特定し、特定した処理速度を反映させながら、割当モードを実行する。具体的には、基地局装置は、複数の送信タイミングを連続的に指定した後、複数の受信タイミングを連続的に指定する。さらに、基地局装置は、送信タイミングを指定した端末装置の順番と反対の順番に、端末装置に対する受信タイミングを指定する。すなわち、端末装置を「1」から「3」として示す場合、基地局装置は、「1」から「3」の順番に送信タイミングを指定し、「3」から「1」の順番に受信タイミングを指定する。その際、基地局装置は、処理速度の遅い端末装置に対して、前方の送信タイミングを割り当てる。その結果、処理速度の遅い端末装置に対して、送信タイミングから受信タイミングまでの期間が長くなる。
図1は、本発明の実施例に係るマルチキャリア信号のスペクトルを示す。特に、図1は、OFDM変調方式での信号のスペクトルを示す。OFDM変調方式における複数のキャリアのひとつをサブキャリアと一般的に呼ぶが、ここではひとつのサブキャリアを「サブキャリア番号」によって指定するものとする。MIMOシステムには、サブキャリア番号「−28」から「28」までの56サブキャリアが規定されている。なお、サブキャリア番号「0」は、ベースバンド信号における直流成分の影響を低減するため、ヌルに設定されている。一方、MIMOに対応していない通信システム(以下、「従来システム」という)には、サブキャリア番号「−26」から「26」までの52サブキャリアが規定されている。なお、従来システムの一例は、IEEE802.11a規格に準拠した無線LANである。
また、それぞれのサブキャリアは、可変に設定された変調方式によって変調されている。変調方式には、BPSK(Binary Phase Shift Keying)、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)、16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)、64QAMのいずれかが使用される。
また、これらの信号には、誤り訂正方式として、畳み込み符号化が適用されている。畳み込み符号化の符号化率は、1/2、3/4等に設定される。さらに、並列に送信すべきデータの数は、可変に設定される。なお、データは、パケット信号として送信されており、ここでは、並列に送信すべきパケット信号のそれぞれを「系列」と呼ぶ。その結果、変調方式、符号化率、系列の数の値が可変に設定されることによって、データレートも可変に設定される。なお、「データレート」は、これらの任意の組合せによって決定されてもよいし、これらのうちのひとつによって決定されてもよい。
図2は、本発明の実施例に係る通信システム100の構成を示す。通信システム100は、無線装置10と総称される第1無線装置10a、第2無線装置10bを含む。また、第1無線装置10aは、アンテナ12と総称される第1アンテナ12a、第2アンテナ12b、第3アンテナ12c、第4アンテナ12dを含み、第2無線装置10bは、アンテナ14と総称される第1アンテナ14a、第2アンテナ14b、第3アンテナ14c、第4アンテナ14dを含む。ここで、第1無線装置10aが、基地局装置に対応し、第2無線装置10bが、端末装置に対応する。さらに、第1無線装置10aは、図示していない複数の端末装置と接続してもよい。ここで、図示していない複数の端末装置は、第3無線装置10c、第4無線装置10d等と示される。また、第1無線装置10aは、複数の端末装置を接続する際に、基本的にCSMAを実行する。さらに、前述のごとく、第1無線装置10aは、割当モードも実行する。なお、割当モードの詳細は、後述する。
通信システム100の構成を説明する前に、MIMOシステムの概略を説明する。データは、第1無線装置10aから第2無線装置10bに送信されているものとする。第1無線装置10aは、第1アンテナ12aから第4アンテナ12dのそれぞれから、複数の系列のデータをそれぞれ送信する。その結果、データレートが高速になる。第2無線装置10bは、第1アンテナ14aから第4アンテナ14dによって、複数の系列のデータを受信する。さらに、第2無線装置10bは、アダプティブアレイ信号処理によって、受信したデータを分離して、複数の系列のデータを独立に復調する。
ここで、アンテナ12の本数は「4」であり、アンテナ14の本数も「4」であるので、アンテナ12とアンテナ14の間の伝送路の組合せは「16」になる。第iアンテナ12iから第jアンテナ14jとの間の伝送路特性をhijと示す。図中において、第1アンテナ12aと第1アンテナ14aとの間の伝送路特性がh11、第1アンテナ12aから第2アンテナ14bとの間の伝送路特性がh12、第2アンテナ12bと第1アンテナ14aとの間の伝送路特性がh21、第2アンテナ12bから第2アンテナ14bとの間の伝送路特性がh22、第4アンテナ12dから第4アンテナ14dとの間の伝送路特性がh44と示されている。なお、これら以外の伝送路は、図の明瞭化のために省略する。
図3(a)−(b)は、通信システム100におけるパケットフォーマットを示す。図3(a)は、MIMOシステムに対応したプリアンブル信号が先頭部分に配置されたパケットフォーマットである。ここでは、ふたつの系列に含まれたデータが、送信の対象とされるものとし、第1の系列に対応したパケットフォーマットが上段に示され、第2の系列に対応したパケットフォーマットが下段に示される。第1の系列に対応したパケット信号には、プリアンブル信号として「STS1」と「LTS1」が配置され、第2の系列に対応したパケット信号には、プリアンブル信号として「STS2」と「LTS2」が配置される。ここで、「STS1」と「STS2」、および「LTS1」と「LTS2」は、互いにパターンの異なった信号である。
図3(b)は、MIMOシステムに対応したプリアンブル信号の前段に、従来システムに対応したプリアンブル信号が、さらに配置されたパケットフォーマットを示す。ここで、従来システムに対応したプリアンブル信号のSTSとLTSは、第1の系列において、「L−STS」と「L−LTS」とそれぞれ示される。一方、第2の系列にも、「L−STS」等が割り当てられる。その際、例えば、第2の系列に割り当てられる「L−STS」等には、CDD(Cyclic Delay Diversity)がなされている。すなわち、第2の系列に割り当てられるL−STSには、第1の系列に割り当てられるL−STSに対して、循環的なタイミングシフトがなされている。ここで、図示のごとく、CDDがなされた「L−STS」は、「L−STS+CDD」と示される。なお、「L−STS」等が、第3の系列等に割り当てられる場合も同様である。
また、従来システムに対応したプリアンブル信号とMIMOシステムに対応したプリアンブル信号との間には、「シグナル」が配置されている。「シグナル」には、MIMOシステムに対応したプリアンブル信号が後段に配置されている旨を示した情報が含まれている。そのため、従来システムの通信装置が当該パケット信号を受信した場合、当該通信装置は、「シグナル」の内容から当該パケット信号を破棄してもよい。また、プリアンブル信号が配置された旨を示した情報は、パケット信号の長さであってもよく、つまり何らかの信号がある時間継続することが判断できればよい。図3(a)−(b)に示されたパケットフォーマットのうち、いずれが使用されてもよい。図3(a)のパケットフォーマットは、冗長な信号成分が少ないので利用効率を向上できる。一方、図3(b)のパケットフォーマットには、従来システムに対応したプリアンブル信号が付加されているので、従来システムに対応した通信装置でも検出される。
図4は、第1無線装置10aの構成を示す。第1無線装置10aは、無線部20と総称される第1無線部20a、第2無線部20b、第4無線部20d、ベースバンド処理部22、変復調部24、IF部26、制御部30を含む。また信号として、時間領域信号200と総称される第1時間領域信号200a、第2時間領域信号200b、第4時間領域信号200d、周波数領域信号202と総称される第1周波数領域信号202a、第2周波数領域信号202b、第4周波数領域信号202dを含む。なお、第2無線装置10bは、第1無線装置10aに対応するように構成される。
無線部20は、受信動作として、アンテナ12によって受信した無線周波数の信号を周波数変換し、ベースバンドの信号を導出する。無線部20は、ベースバンドの信号を時間領域信号200としてベースバンド処理部22に出力する。一般的に、ベースバンドの信号は、同相成分と直交成分によって形成されるので、ふたつの信号線によって伝送されるべきであるが、ここでは、図を明瞭にするためにひとつの信号線だけを示すものとする。また、AGC(Automatic Gain Control)やA/D変換部も含まれる。
無線部20は、送信動作として、ベースバンド処理部22からのベースバンドの信号を周波数変換し、無線周波数の信号を導出する。ここで、ベースバンド処理部22からのベースバンドの信号も時間領域信号200として示す。無線部20は、無線周波数の信号をアンテナ12に出力する。また、PA(Power Amplifier)、D/A変換部も含まれる。時間領域信号200は、時間領域に変換されたマルチキャリア信号であり、デジタル信号であるものとする。
ベースバンド処理部22は、受信動作として、複数の時間領域信号200をそれぞれ周波数領域に変換し、周波数領域の信号に対してアダプティブアレイ信号処理を実行する。ベースバンド処理部22は、アダプティブアレイ信号処理の結果を周波数領域信号202として出力する。ひとつの周波数領域信号202が、図示しない第2無線装置10bから送信された複数の系列のそれぞれに含まれたデータに相当する。また、ベースバンド処理部22は、送信動作として、変復調部24から、周波数領域の信号としての周波数領域信号202を入力し、周波数領域の信号を時間領域に変換し、複数のアンテナ12のそれぞれに対応づけながら時間領域信号200として出力する。
送信処理において使用すべきアンテナ12の数は、制御部30によって指定されるものとする。ここで、周波数領域の信号である周波数領域信号202は、図1のごとく、複数のサブキャリアの成分を含むものとする。図を明瞭にするために、周波数領域の信号は、サブキャリア番号の順番に並べられて、シリアル信号を形成しているものとする。
図5は、周波数領域の信号の構成を示す。ここで、図1に示したサブキャリア番号「−28」から「28」のひとつの組合せを「OFDMシンボル」というものとする。「i」番目のOFDMシンボルは、サブキャリア番号「1」から「28」、サブキャリア番号「−28」から「−1」の順番にサブキャリア成分を並べているものとする。また、「i」番目のOFDMシンボルの前に、「i−1」番目のOFDMシンボルが配置され、「i」番目のOFDMシンボルの後ろに、「i+1」番目のOFDMシンボルが配置されているものとする。
図4に戻る。また、ベースバンド処理部22は、図3(b)のパケットフォーマットに対応したパケット信号を生成するために、CDDを実行する。CDDは、行列Cとして、以下のように実行される。
Figure 0004738195
ここで、δは、シフト量を示し、lは、サブキャリア番号を示している。さらに、行列Cと系列との乗算は、サブキャリアを単位にして実行される。すなわち、ベースバンド処理部22は、L−STS等内での循環的なタイムシフトを系列単位に実行する。また、シフト量は、系列を単位にして異なった値に設定される。
変復調部24は、受信処理として、ベースバンド処理部22からの周波数領域信号202に対して、復調および復号を実行する。なお、復調および復号は、サブキャリア単位でなされる。変復調部24は、復号した信号をIF部26に出力する。また、変復調部24は、送信処理として、符号化および変調を実行する。変復調部24は、変調した信号を周波数領域信号202としてベースバンド処理部22に出力する。送信処理の際に、変調方式および符号化率は、制御部30によって指定されるものとする。
IF部26は、受信処理として、複数の変復調部24からの信号を合成し、ひとつのデータストリームを形成する。IF部26は、データストリームを出力する。また、IF部26は、送信処理として、ひとつのデータストリームを入力し、これを分離する。さらに、分離したデータを複数の変復調部24に出力する。
制御部30は、第1無線装置10aのタイミング等を制御する。また、制御部30は、複数の端末装置を多重化する際に、CSMAを実行する。CSMAは、公知の技術であるので、ここでは、説明を省略する。また、CSMAに加えて、制御部30は、割当モードを実行する。当該割当モードは、一定の期間において実行される。なお、割当モードを実行する前に、制御部30は、ベースバンド処理部22等を介して、複数の端末装置に割当モードの開始を通知する。通知を受けつける端末装置には、割当モードに含まれる端末装置に加えて、割当モードに含まれない端末装置も含まれる。
割当モードにおいて、制御部30は、先頭部分にて制御情報を送信する。また、制御情報に続いて、複数の端末装置に送信すべきパケット信号が割り当てられる。割当られるパケット信号は、例えば、複数のパケット信号の連続によって形成される。また、割り当てられる少なくともひとつのパケット信号は時分割されており、時分割されたそれぞれの部分が端末装置に割り当てられてもよい。どちらの構成であっても、制御部30は、複数の端末装置に対して、信号を送信するための部分期間を割り当てる。なお、部分期間は、ひとつの端末装置に対する期間を個別に示してもよいし、複数の端末装置に対する期間を一体的に示してもよいが、ここでは、これらを区別せずに使用する。
さらに、信号を送信するための部分期間に続いて、制御部30は、複数の端末装置から信号を受信するための部分期間をそれぞれ割り当てる。端末装置は、割り当てられた部分期間において、第1無線装置10aにパケット信号を送信する。これは、複数のパケットが連続して割り当てられる。すなわち、制御部30は、一定の期間を複数の部分期間に分割し、複数の部分期間のそれぞれを複数の端末装置に対応付けながら割り当てる。なお、制御信号は、部分期間と端末装置との対応が示された情報を含む。
ここで、部分期間への端末装置の割当方法を説明する。割当モードを実行する前に、制御部30は、複数の端末装置のそれぞれに対する処理速度を特定する。ここで、処理速度とは、端末装置が、パケット信号を受信してから、ACK信号を生成し、当該ACK信号を送信するまでの処理の速度を含む概念である。一般的に、処理速度は、端末装置に含まれたCPUの処理速度等に依存する。制御部30による処理速度の特定は、以下のように実行される。制御部30は、ベースバンド処理部22等を介して、複数の端末装置のそれぞれに対して、所定のパケット信号を送信する。所定のパケット信号は、CSMAの際に、通常のデータとして送信される。
また、制御部30は、パケット信号を送信してから、当該パケット信号に対応したACK信号を受信するまでの期間を端末装置単位に測定する。さらに、制御部30は、測定した期間をもとに、処理速度の特定を実行する。例えば、制御部30は、測定した期間の短い端末装置を処理速度の速い端末装置として特定する。なお、制御部30は、測定した期間を統計処理し、統計処理した期間をもとに、処理速度の特定を実行してもよい。このような特定は、複数の端末装置のそれぞれに信号を送信してからACK信号を受信するまでの所要期間の推定と等価である。
割当モードでは、前述のごとく、複数の部分期間において、信号を送信するための部分期間が連続した後に、信号を受信するための部分期間が連続している。ここで、連続とは、ふたつの部分期間の間に、切れ目がないということではなく、切れ目があっても、そこに別の機能を有した部分期間が割り当てられていないことである。すなわち、信号を送信すべき部分期間の間に、信号を受信すべき部分期間が割り当てられていなければよい。また、信号を送信するための部分期間に割り当てられる端末装置の順番とは反対の順番に、信号を受信するための部分期間に割り当てられる端末装置の順番が規定されている。前述のごとく、第2無線装置10bから第4無線装置10dと示される3つの端末装置を接続する場合、基地局装置は、第2無線装置10bから第4無線装置10dの順番に送信タイミングを指定し、第4無線装置10dから第2無線装置10bの順番に受信タイミングを指定する。
さらに、制御部30は、信号を送信するための部分期間の連続のうちの前方の期間に、処理速度の遅い端末装置を割り当てる。すなわち、前述の例は、第2無線装置10bが処理速度の最も遅い端末装置である場合に相当する。このような割当によって、第2無線装置10bにとって、パケット信号を受信してからACK信号を生成し、さらにACK信号を送信するまでの期間が長くなる。なお、端末装置は、信号を受信すべき部分期間において、ACK信号を送信するものとする。また、第1無線装置10aのベースバンド処理部22等は、ACK信号を受信する。制御部30は、ACK信号の受信を認識すると、ベースバンド処理部22等に対して、次に端末装置に送信すべきパケット信号を準備させる。
この構成は、ハードウエア的には、任意のコンピュータのCPU、メモリ、その他のLSIで実現でき、ソフトウエア的にはメモリにロードされた通信機能のあるプログラムなどによって実現されるが、ここではそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックがハードウエアのみ、ソフトウエアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは、当業者には理解されるところである。
図6は、ベースバンド処理部22の構成を示す。ベースバンド処理部22は、受信用処理部50、送信用処理部52を含む。受信用処理部50は、ベースバンド処理部22における動作のうち、受信動作に対応する部分を実行する。すなわち、受信用処理部50は、時間領域信号200に対してアダプティブアレイ信号処理を実行しており、そのために受信ウエイトベクトルの導出を実行する。また、受信用処理部50は、アレイ合成した結果を周波数領域信号202として出力する。
具体的に、受信用処理部50の処理を説明する。受信用処理部50は、複数の時間領域信号200を入力し、それぞれに対してフーリエ変換を実行して、周波数領域の信号を導出する。前述のごとく、ひとつの周波数領域の信号は、サブキャリア番号の順に、サブキャリアに対応した信号をシリアルに並べている。
また、受信用処理部50は、受信ウエイトベクトルによって、周波数領域の信号を重みづけし、重みづけされた複数の信号が加算される。ここで、周波数領域の信号は、複数のサブキャリアによって構成されるので、以上の処理もサブキャリアを単位にして実行される。その結果、加算された信号も、図5のごとく、サブキャリア番号の順にシリアルに並べられている。また、加算された信号が、前述の周波数領域信号202である。
受信用処理部50は、適応アルゴリズム、例えば、LMSアルゴリズムによって受信ウエイトベクトルを導出する。あるいは、相関処理によって受信応答ベクトルを導出し、受信応答ベクトルから受信ウエイトベクトルを導出してもよい。ここでは、後者を説明する。第1時間領域信号200aに対応した周波数領域の信号をx1(t)、第2時間領域信号200bに対応した周波数領域の信号をx2(t)と示し、第1の系列における参照信号をS1(t)、第2の系列における参照信号をS2(t)と示せば、x1(t)とx2(t)は、次のように示される。
Figure 0004738195
ここで、雑音は無視する。第1の相関行列R1は、Eをアンサンブル平均として、次のように示される。
Figure 0004738195
参照信号間の第2の相関行列R2は、次のように計算される。
Figure 0004738195
最終的に、第2の相関行列R2の逆行列と第1の相関行列R1を乗算することによって、受信応答ベクトルが導出される。
Figure 0004738195
さらに、受信用処理部50は、受信応答ベクトルから受信ウエイトベクトルを計算する。
送信用処理部52は、ベースバンド処理部22における動作のうち、送信動作に対応する部分を実行する。送信用処理部52は、ビームフォーミングや固有モード伝送を実行してもよい。これらについては、公知の技術を使用すればよいので、説明を省略する。
図7は、通信システム100におけるタイミングの割当の概要を説明するための図である。図は、制御部30によって割り当てられたタイミングを示しており、第1無線装置10aから第4無線装置10dによるパケット信号の送信タイミングが示されている。なお、第2無線装置10bから第4無線装置10dによるパケット信号の送信タイミングは、第1無線装置10aでのパケット信号の受信タイミングとして示される。ここでは、第1無線装置10aでの処理を中心にして、「制御用タイミング期間」、「送信タイミング期間」、「受信タイミング期間」を順番に配置する。なお。制御部30は、端末装置の処理速度として、第2無線装置10bが最も遅く、第4無線装置10dが最も速いことを既に特定している。
制御部30は、制御用タイミング期間において、制御信号を送信する。また、制御部30は、送信タイミング期間において、「データ2」、「データ3」、「データ4」の順番に送信タイミングを割り当てる。ここで、「データ2」は、第1無線装置10aから第2無線装置10bに送信されるデータを示し、「データ3」は、第1無線装置10aから第3無線装置10cに送信されるデータを示し、「データ4」は、第1無線装置10aから第4無線装置10dに送信されるデータを示す。すなわち、制御部30は、前述のごとく、最も処理速度の遅い第2無線装置10bに対して、先頭の送信タイミングを割り当てる。ここで、「データ2」、「データ3」、「データ4」のそれぞれは、図3(a)−(b)に示されるバーストフォーマットをそれぞれ有していてもよい。すなわち、これらが別個のパケット信号として形成されていてもよい。
また、「データ2」、「データ3」、「データ4」は、図3(a)−(b)に示されるバーストフォーマットのうち、「データ1」と「データ2」とを時分割した部分に含まれてもよい。すなわち、これらがひとつのパケット信号として形成されていてもよい。制御部は、受信タイミング期間において、データを送信した端末装置の順番と逆の順番に、受信タイミングを割り当てる。すなわち、制御部30は、受信タイミング期間の先頭に、第4無線装置10dからのパケット信号である「データ4’」と「ACK」を割り当てる。これに続いて、制御部30は、第3無線装置10cからのパケット信号である「データ3’」と「ACK」を割り当てる。最後に、制御部30は、第2無線装置10bからのパケット信号である「データ2’」と「ACK」を割り当てる。なお、「ACK」だけが送信されてもよい。
図8は、通信システム100における処理速度の特定手順を示すシーケンス図である。第1無線装置10aは、パケット信号を第2無線装置10bに送信し(S10)、それとともに、タイマーを開始する(S12)。第2無線装置10bは、パケット信号を受信すると、ACK信号を生成する(S14)。第2無線装置10bは、第1無線装置10aに、ACK信号を送信する(S16)。第1無線装置10aは、ACK信号を受信すると、タイマーを停止することによって(S18)、パケット信号を送信してからACK信号を受信するまでの期間を測定する。さらに、第1無線装置10aは、測定した期間をもとに処理速度を特定する(S20)。なお、以上の処理は、第2無線装置10bだけでなく、第3無線装置10c等に対しても実行される。
以下、変形例を説明する。これまで、制御部30は、複数の端末装置のそれぞれに信号を送信してからACK信号を受信するまでの所要期間として、複数の端末装置の処理速度をそれぞれ特定した。さらに、処理速度に応じて送信タイミングの割当を実行した。ここでは、複数の端末装置のそれぞれに信号を送信してからACK信号を受信するまでの所要期間として、複数の端末装置に送信すべき系列の数をそれぞれ特定する。端末装置がパケット信号を受信する際に、パケット信号に含まれた系列の数が多ければ、端末装置によって当該パケット信号が処理される期間が一般的に長くなる。なぜなら、複数の系列に対する受信処理を並列に実行する必要が生じるからである。そのため、制御部30は、端末装置の処理速度に関係なく、信号を送信するための部分期間の連続のうちの前方の期間に、送信すべき系列の数の多い端末装置を割り当てる。図7に示された第2無線装置10bが、送信すべき系列の数の多い端末装置に相当する。
本発明の実施例によれば、信号を送信するための部分期間の連続のうちの前方の期間に、信号の受信からACK信号の送信までの所要期間の長い端末装置を割り当てるので、当該端末装置での受信処理に対する許容期間を長くできる。また、許容期間を長くできるので、ACK信号を送信すべきタイミングまでに、ACK信号を生成できる可能性を高くできる。また、基地局装置は、早期にACK信号を受信するので、継続する処理を早期に実行できる。また、複数の端末装置と効率よく通信するように、通信のタイミングを決定できる。また、信号の受信からACK信号の送信までの所要期間として、端末装置の処理速度を特定するので、端末装置のCPU等に応じた割当を実現できる。また、端末装置の処理速度をデータ通信の最中に測定するので、送信すべき信号の増加を抑制できる。また、送信すべき信号の増加を抑制できるので、伝送効率を向上できる。
次に、その他の変形例を説明する。この変形例での割当モードでは、前述の変形例と同様に、信号を送信するための部分期間と、信号を受信するための部分期間が配置される。しかしながら、変形例において、基地局装置は、送信タイミングを指定した端末装置の順番に、端末装置に対する受信タイミングを指定する。すなわち、端末装置を「1」から「3」として示す場合、基地局装置は、「1」から「3」の順番に送信タイミングを指定し、「1」から「3」の順番に受信タイミングも指定する。基地局装置から送信される信号の期間は、基地局装置にて受信される信号の期間よりも一般的に長くなる。そのため、前方の送信タイミングに割り当てられた端末装置の方が、信号を受信してから信号を送信するまでの期間を長くできる。そのため、基地局装置は、信号を送信してから応答を受信するまでの所要期間の長い端末装置に対して、前方の送信タイミングへの割当を実行する。
本変形例に係る無線装置10の構成は、図4の無線装置10と同様のタイプである。ここでは、制御部30での処理が異なっており、異なっている部分を説明する。制御部30は、信号を送信するための部分期間に割り当てられる端末装置の順番に、信号を受信するための部分期間に割り当てられる端末装置の順番を規定する。さらに、制御部30は、信号を送信するための部分期間の連続のうちの前方の部分期間に、処理速度の遅い端末装置を割り当てる。
図9は、通信システム100におけるタイミングの割当の他の変形例の概要を説明するための図である。図9は、図7と同様に示される。制御部30は、制御用タイミング期間において、制御信号を送信する。また、制御部30は、送信タイミング期間において、「データ2」、「データ3」、「データ4」の順番に送信タイミングを割り当てる。制御部30は、前述のごとく、最も処理速度の遅い第2無線装置10bに対して、先頭の送信タイミングを割り当てる。制御部は、受信タイミング期間において、データを送信した端末装置の順番に、受信タイミングを割り当てる。すなわち、制御部30は、受信タイミング期間の先頭に、「データ2’」と「ACK」を割り当てる。これに続いて、制御部30は、「データ3’」と「ACK」を割り当てる。最後に、制御部30は、「データ4’」と「ACK」を割り当てる。
このような変形例において、制御部30は、複数の端末装置のそれぞれに信号を送信してからACK信号を受信するまでの所要期間として、複数の端末装置の処理速度をそれぞれ特定した。さらに、処理速度に応じて送信タイミングの割当を実行した。これとは別に、制御部30は、複数の端末装置のそれぞれに信号を送信してからACK信号を受信するまでの所要期間として、複数の端末装置に送信すべき系列の数をそれぞれ特定してもよい。その際、制御部30は、端末装置の処理速度に関係なく、信号を送信するための部分期間の連続のうちの前方の期間に、送信すべき系列の数の多い端末装置を割り当てる。すなわち、図9に示された第2無線装置10bが、送信すべき系列の数の多い端末装置に相当する。
次に、さらに異なるその他の変形例を説明する。この変形例での割当モードでは、前述の変形例と同様に、信号を送信するための部分期間と信号を受信するための部分期間との配置がなされる。また、送信タイミングを指定した端末装置の順番に、端末装置に対する受信タイミングが指定される。すなわち、送信タイミングの順番が決定されれば、受信タイミングの順番も決定される。しかしながら以下の点が、実施例及び変形例と異なる。基地局装置は、送信タイミングの順番を割り当てるべき端末装置の順番の組合せを変えながら、各組合せにおいて、端末装置に対する送信タイミングの終了後から受信タイミングの開始までの期間(以下、「受信−送信期間」という)を推定する。
一般的に、基地局装置によって送信されるパケット信号の長さと受信されるパケット信号の長さは、端末装置に応じて異なる。そのため、端末装置の順番を入れ替えると、それぞれの端末装置に対する受信−送信期間が変化する。基地局装置は、様々な組合せの中から、受信−送信期間が長くなるような組合せを特定する。その際、受信−送信期間が長くなっている端末装置が、処理速度の遅い端末装置となるように、基地局装置は、送信タイミングの割当を実行する。
本変形例に係る無線装置10の構成は、図4の無線装置10と同様のタイプである。ここでは、制御部30での処理が異なっており、異なっている部分を説明する。制御部30は、各順番での受信−送信期間を推定する。この説明を容易にするために、ふたつの端末装置を想定し、これを端末装置「1」、「2」とする。制御部30は、送信タイミングの割当の順番として、「1」、「2」となる組合せ(以下、「第1の組合せ」)を対象とする。その際、端末装置「1」と「2」のそれぞれに対して、受信−送信期間を導出する。なお、端末装置「1」と「2」のそれぞれに対して、送信するための部分期間と受信するための部分期間は、予め認識されている。これに続いて、制御部30は、送信タイミングの割当の順番として、「2」、「1」となる組合せ(以下、「第2の組合せ」)を対象とする。
その際、端末装置「2」と「1」のそれぞれに対して、受信−送信期間を導出する。また、制御部30は、実施例と同様の処理によって、端末装置「1」と「2」のそれぞれの処理速度を取得し、端末装置「1」の処理速度の方が遅いことを認識しているものとする。制御部30は、第1の組合せと第2の組合せのそれぞれに対する端末装置「1」の受信−送信期間を比較する。その結果、第1の組合せでの受信−送信期間の方が長ければ、制御部30は、端末装置「1」、「2」の順番に送信タイミングを割り当てる。一方、第2の組合せでの受信−送信期間の方が長ければ、制御部30は、端末装置「2」、「1」の順番に送信タイミングを割り当てる。すなわち、制御部30は、受信−送信期間が長くなる順番に対応した部分期間に、処理速度の遅い端末装置を割り当てる。
図10は、通信システムにおけるタイミングの割当のさらに他の変形例の概要を説明するための図である。図10は、図9と同様に示されているので、ここでは、異なっている部分を説明する。図9は、複数の組合せのうちのひとつを示し、制御部30は、第2無線装置10b、第3無線装置10c、第4無線装置10dの順番に送信タイミングを割り当てている。ここで、「A」、「B」、「C」は、第2無線装置10bから第4無線装置10dのそれぞれに対する受信−送信期間を示す。さらに、制御部30は、図示しない他の組合せに対しても、同様の処理を実行する。その結果、制御部30は、それぞれの組合せに対して、各無線装置10に対する受信−送信期間を特定する。また、制御部30は、第2無線装置10bから第4無線装置10dのそれぞれに対する処理速度を取得する。最終的に、処理速度の遅い無線装置10に対する受信−送信期間が長くなるような組合せを選択する。その結果、選択された組合せによって、送信タイミングと受信タイミングの順番が特定される。
このような変形例において、制御部30は、複数の端末装置のそれぞれに信号を送信してからACK信号を受信するまでの所要期間として、複数の端末装置の処理速度をそれぞれ特定した。さらに、処理速度に応じて送信タイミングの割当を実行した。これとは別に、制御部30は、複数の端末装置のそれぞれに信号を送信してからACK信号を受信するまでの所要期間として、複数の端末装置に送信すべき系列の数をそれぞれ特定してもよい。その際、制御部30は、端末装置の処理速度に関係なく、信号を送信するための部分期間の連続のうちの前方の期間に、送信すべき系列の数の多い端末装置を割り当てる。
本発明の実施例によれば、信号を送信するための部分期間の連続のうちの前方の期間に、信号の受信からACK信号の送信までの所要期間の長い端末装置を割り当てるので、当該端末装置での受信処理に対する許容期間を長くできる。また、許容期間を長くできるので、ACK信号を送信すべきタイミングまでに、ACK信号を生成できる可能性を高くできる。また、基地局装置は、早期にACK信号を受信するので、継続する処理を早期に実行できる。また、複数の端末装置と効率よく通信するように、通信のタイミングを決定できる。また、信号の受信からACK信号の送信までの所要期間として、端末装置の処理速度を特定するので、端末装置のCPU等に応じた割当を実現できる。
また、端末装置の処理速度をデータ通信の最中に測定するので、送信すべき信号の増加を抑制できる。また、送信すべき信号の増加を抑制できるので、伝送効率を向上できる。また、信号を送信するための部分期間の連続のうちの前方の期間に、送信される信号の系列の数が多い端末装置を割り当てるので、当該端末装置での受信処理に対する許容期間を長くできる。また、許容期間を長くできるので、当該端末装置の処理速度を認識していなくても、ACK信号を送信すべきタイミングまでに、ACK信号を生成できる可能性を高くできる。
また、送信タイミングを割り当てる順番と受信タイミングを割り当てる順番とを同一にするので、処理を簡易にできる。また、受信−送信期間が長くなる送信タイミングに、処理速度の遅い端末装置を割り当てるので、当該端末装置によるACK信号の送信の可能性を向上できる。また、受信−送信期間が長くなる送信タイミングに、処理速度の遅い端末装置を割り当てるので、当該端末装置によるACK信号の送信の可能性を向上できる。
以上、本発明を実施例をもとに説明した。この実施例は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
本発明の実施例において、制御部30は、処理速度を特定するために、パケット信号を送信してから、当該パケット信号に対応したACK信号を受信するまでの期間を端末装置単位に測定している。しかしながらこれに限らず例えば、制御部30は、ベースバンド処理部22等を介して、複数の端末装置のそれぞれから、処理速度に関する情報を受けつけてもよい。処理速度に関する情報とは、例えば、端末装置に備えられたCPUのクロック周波数に相当する。また、処理速度が複数の段階に分類されており、端末装置が該当する段階を示した情報であってもよい。制御部30は、受けつけた情報をもとに、処理速度を特定してもよい。本変形例によれば、処理速度の特定精度を向上できる。つまり、端末装置の処理速度が把握できればよい。
本発明の実施例において、通信システム100は、マルチキャリア信号を使用している。しかしながらこれに限らず例えば、シングルキャリア信号を使用してもよい。本変形例によれば、さまざまな通信システムに対して本発明を適用できる。
本発明の実施例に係るマルチキャリア信号のスペクトルを示す図である。 本発明の実施例に係る通信システムの構成を示す図である。 図3(a)−(b)は、図2の通信システムにおけるパケットフォーマットを示す図である。 図2の第1無線装置の構成を示す図である。 図4における周波数領域の信号の構成を示す図である。 図4のベースバンド処理部の構成を示す図である。 図2の通信システムにおけるタイミングの割当の概要を説明するための図である。 図2の通信システムにおける処理速度の特定手順を示すシーケンス図である。 図2の通信システムにおけるタイミングの割当の他の変形例の概要を説明するための図である。 図2の通信システムにおけるタイミングの割当のさらに他の変形例の概要を説明するための図である。
符号の説明
10 無線装置、 12 アンテナ、 14 アンテナ、 20 無線部、 22 ベースバンド処理部、 24 変復調部、 26 IF部、 30 制御部、 50 受信用処理部、 52 送信用処理部、 100 通信システム。

Claims (6)

  1. 一定の期間を複数の部分期間に分割し、複数の部分期間のそれぞれを複数の端末装置に対応付けながら割り当てる割当部と、
    前記割当部において複数の部分期間のそれぞれを割り当てた複数の端末装置と通信を実行する通信部とを備え、
    前記割当部は、
    複数の端末装置のそれぞれに信号を送信してから応答を受信するまでの所要期間を推定する推定部と、
    複数の部分期間において、信号を送信するための部分期間が連続した後に、信号を受信するための部分期間が連続し、かつ信号を送信するための部分期間に割り当てられる端末装置の順番とは反対の順番に、信号を受信するための部分期間に割り当てられる端末装置の順番が規定されており、信号を送信するための部分期間の連続のうちの前方の部分期間に、前記推定部において推定した所要期間の長い端末装置を割り当てる実行部を備えることを特徴とする無線装置。
  2. 一定の期間を複数の部分期間に分割し、複数の部分期間のそれぞれを複数の端末装置に対応付けながら割り当てる割当部と、
    前記割当部において複数の部分期間のそれぞれを割り当てた複数の端末装置と通信を実行する通信部とを備え、
    前記割当部は、
    複数の端末装置のそれぞれに対する処理速度を特定する特定部と、
    複数の部分期間において、信号を送信するための部分期間が連続した後に、信号を受信するための部分期間が連続し、かつ信号を送信するための部分期間に割り当てられる端末装置の順番とは反対の順番に、信号を受信するための部分期間に割り当てられる端末装置の順番が規定されており、信号を送信するための部分期間の連続のうちの前方の部分期間に、前記特定部において特定した処理速度の遅い端末装置を割り当てる実行部を備えることを特徴とする無線装置。
  3. 前記特定部は、
    複数の端末装置のそれぞれに対して信号を送信してから、当該信号に対する応答を受信するまでの期間をそれぞれ測定する測定部と、
    前記測定部において測定した期間をもとに、処理速度の特定を実行する実行部と、
    を備えることを特徴とする請求項2に記載の無線装置。
  4. 前記特定部は、
    複数の端末装置のそれぞれから、処理速度に関する情報を受けつける受付部と、
    前記受付部において受けつけた情報をもとに、処理速度の特定を実行する実行部と、
    を備えることを特徴とする請求項2に記載の無線装置。
  5. 一定の期間を複数の部分期間に分割し、複数の部分期間のそれぞれを複数の端末装置に対応付けながら割り当てる割当部と、
    前記割当部において複数の部分期間のそれぞれを割り当てた複数の端末装置と少なくともひとつの系列にて通信を実行する通信部とを備え、
    前記割当部は、
    複数の端末装置のそれぞれに対する系列の数を特定する特定部と、
    複数の部分期間において、信号を送信するための部分期間が連続した後に、信号を受信するための部分期間が連続し、かつ信号を送信するための部分期間に割り当てられる端末装置の順番とは反対の順番に、信号を受信するための部分期間に割り当てられる端末装置の順番が規定されており、信号を送信するための部分期間の連続のうちの前方の部分期間に、前記特定部において特定した系列の数の多い端末装置を割り当てる実行部を備えることを特徴とする無線装置。
  6. 前記通信部は、信号を受信するための部分期間において、端末装置から信号を送信するための部分期間にて送信した信号に対する応答を受信することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の無線装置。
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