JP2006035303A - レーザ加工方法及びレーザ加工装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】レーザ加工装置の大型化及び複雑化を招かない簡単な構成で、セラミックグリーンシート等の被加工物に対して貫通孔を形成する際、その貫通孔の延在方向に沿った貫通孔内壁にテーパの生じないレーザ加工方法及びその装置を提供する。
【解決手段】レーザ源から被加工物に至るまでの前記レーザビームの光路上に、レーザビームのビーム強度分布を変換するためのビーム強度分布調整素子を備え、
前記ビーム強度分布調整素子により、前記レーザビームのビーム強度分布が、被加工物上においてレーザビームの外周側が大きく、かつ中心側が小さくなり、レーザビームの外周側から中心側に向かってビーム強度が漸減するレーザ加工方法及びレーザ加工装置。
【選択図】 図1

Description

本発明は、レーザを用いた加工方法及びレーザ加工装置に関し、特に電子部品の穴開け加工を行うためのレーザ加工方法及びレーザ加工装置に関する。
従来より、グリーンシート等の電子部品の穿孔は、レーザ光を利用したレーザ加工により行われている。当該レーザ加工は、レーザのコヒレント性を生かすとともに、レーザビームの断面におけるビーム強度分布を所定の形状に変換し、穴をグリーンシートに開けるものである。例えば、被加工物の位置でのビームの強度分布をガウス分布であるガウシアン形状にしたものや、ビームの所定半径内において所定の強度となるようなトップハット状にしたものが知られている。レーザ加工装置の従来例について以下に図面を参照しつつ説明する。
図5は従来のレーザ加工装置1001の概略図である。図5のレーザ加工装置1001において、レーザ発振器1003から放射されるレーザビーム1005は、その断面におけるビーム強度分布1009が所定形状に整形された後、被加工物に照射され被加工物の加工が行われる。
まず、レーザ発振器1003から放射されるレーザビーム1005は、断面がガウシアン状1007のビーム強度分布を持つ。放射されたレーザビーム1005は、ビーム強度分布変換光学素子1011を通過し、レーザビームのビーム強度分布が、凹状1009に変換される。変換されたレーザビームは、グリーンシート1013上の所定位置に到達し、グリーンシート1013の穴加工が行われる(例えば、特許文献1参照。)。
特開2001−129679号公報(段落番号〔0025〕〜〔0038〕、図1〜図3)
ガウシアン状及びトップハット状に強度分布を変換したレーザを用いるレーザ加工装置や、上述した図5のレーザ加工装置1001では、被加工物に形成された貫通孔の、その厚み方向に延在する貫通孔内壁に生じるテーパが比較的大きくなる。ここで、テーパとは、グリーンシートに形成された貫通孔のレーザ光源に近い側の面の開口径を上面径D1とし、遠い側の面の開口径を下面径D2とした場合に、テーパtは(D1−D2)/2で表す。よって、このテーパtの値が大きいとテーパが大きいことを意味する。
ところで、最近は電子部品の小型化及び大容量化が要求され、その要求に応えるため穴を高密度に設ける必要がある。穴を高密度に設けるための一の条件は、貫通孔内壁のテーパをなるべく小さくすることである。しかしながら、ビーム強度分布を従来のガウシアン状、トップハット状としたレーザビームでは、テーパを小さくすることには限界がある。特に、厚さ20μm程度の部材に貫通孔を形成する際、貫通孔の配列密度の観点から貫通孔のテーパを10μm以下にする場合には、従来のレーザビーム装置及びレーザ加工方法では困難である。
そこで本発明は、レーザ加工装置の大型化及び複雑化を招かない簡単な構成で、セラミックグリーンシート等の被加工物に対して貫通孔を形成する際、その貫通孔の延在方向に沿った貫通孔内壁にテーパの生じないレーザ加工方法及びその装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明のレーザビーム加工装置の第1の態様は、被加工物にレーザビームを照射して穴開け加工するためのレーザ加工装置であって、レーザ源から被加工物に至るまでのレーザビームの光路上に、レーザビームのビーム強度分布を変換するためのビーム強度分布調整素子を備え、このビーム強度分布調整素子により、このレーザビームのビーム強度分布が、被加工物上においてレーザビームの外周側が大きく、かつ中心側が小さくなり、レーザビームの外周側から中心側に向かってビーム強度が漸減するようにして、被加工物に穴を開けることを特徴とするレーザ加工装置である。
また、レーザ加工方法の第1の態様は、被加工物にレーザビームを用いて穴開け加工するためのレーザ加工方法であって、レーザビームのビーム強度に関し、レーザビームの外周側が大きく、かつ中心側が小さくなり、かつ、レーザビームの外周側から中心側に向かってビーム強度が漸減するビーム強度分布に変換する工程と、このビーム強度が漸減するビーム強度分布に変換されたレーザビームを被加工物に照射する工程と、を備える。
ここで、溶融状態の被加工物はレーザエネルギーを効果的に吸収し、その加工速度が速まることが知られている。これは、レーザビームに対する溶融した部位の反射率が減少し、レーザエネルギーを吸収する割合が増加するためである。
上記レーザビーム加工装置及びレーザ加工方法の第1の態様のレーザビームは、レーザビームの外周側から中心側に向かいビーム強度が徐々に小さくなるビーム強度分布を有する。穿孔加工を開始すると、レーザビームの外周側が照射された被加工物の部位の加工が進むとともに、レーザビームの外周側に囲まれた被加工物の部位に熱が蓄積し溶融が進む。よって、レーザビームの外周側の照射部位の加工が確実になされる。同時に、レーザビームの外周側の照射部位に囲まれた内側の部位は、蓄熱が進むに従い溶融していく。そして最終的に貫通孔が作成される。他方、レーザビームの外周側の照射部位の外側の部位に蓄積される熱量は相対的に小さく、溶融が起こらないため加工が進むことがない。このように、レーザビームの外周側が囲む部位の内側と外側で蓄熱状況の顕著な違いを設けることによりテーパの少ない貫通孔を設けることが可能となる。
仮に、外周側のみを所定のビーム強度とし、レーザビームの中心側にビーム強度を有さないレーザビームを用いて穴開け加工を行うと、レーザビームの外周側の照射部位及びその近傍には熱が蓄積されるが、レーザビームの中心側の照射領域には加工に必要な熱量が蓄積されないか、蓄積されるまで長時間かかる。従って、レーザビームの中心側に対応する部位での加工が容易に進行せず、加工速度が遅くなる。また、加工領域全域に対して付与される熱量も相対的に小さくなる。そのため、レーザビームの外周側の照射部位の熱が逃げてしまい、所期の熱量が加工部位に伝達されず、加工速度が遅くなるのみならず、結果的にテーパの大きい貫通孔が作成されることとなる。さらに、レーザビームの外周側の照射部位に囲まれた部位に未加工領域が生じる虞がある。
本発明のレーザ加工装置及びレーザ加工方法の第2の態様では、上記レーザビームの中心側のビーム強度は、外周側のビーム強度の50〜80%である。
上記レーザ加工装置及びレーザ加工方法の第2の態様によれば、レーザビームの中心側のビーム強度を、レーザビームの外周側のビーム強度の50〜80%程度にすることが好ましい。レーザビームの中心側のビーム強度を外周側のビーム強度の50%未満とすると(例えば凹状レーザビーム)、被加工物の中央部が溶融せず、穿孔加工の時間が長くなってしまう。結果としてテーパが大きな貫通孔となる。また、中心側のビーム強度を外周側のビーム強度の80%より大きくすると、加工領域に対して必要な蓄熱量を超えてしまい、中心側から受ける熱が、レーザビームの外周側の照射部位の外側にも蓄積され加工が始まってしまう。よって、貫通孔のテーパが大きくなってしまう。
さらに、上記第2の態様の付随的な作用として、以下のものがある。中心側のビーム強度を外周側のビーム強度の50%未満とすると(例えば凹状レーザビーム)、PETフィルムにレーザエネルギーの影響を与えることを防止できるものの、穿孔工程に時間がかかってしまう。また、中心側のビーム強度を外周側のビーム強度の80%より大きくすると(例えば、トップハット状レーザビーム)、レーザビームの中心側から受ける熱によりPETフィルムに損傷を与えてしまう。
本発明のレーザ加工装置の第3の態様では、上記ビーム強度分布調整素子は、ホモジナイザを含む。
本発明のレーザ加工装置の第4の態様では、上記ビーム強度分布調整素子は、2つの非球面レンズから構成される。
なお、本明細書において、ビーム強度分布とは、レーザビームの光軸に鉛直な平面においてビームの直径方向に関するビーム強度を示す。
また、上記レーザビーム加工装置及びレーザビーム加工方法において、レーザビームのビーム強度分布を整形するために利用される光学素子は、入射したレーザビームを、所定の形状及び寸法のビームに整形できる機能を有するものであればよく、特定の形状や寸法の光学素子に限定されるものではない。
本発明のレーザ加工方法及びレーザ加工装置によれば、大型化及び複雑化を招かない簡単な構成で、貫通孔の内壁面にテーパが生じることを極力抑えることができ、加工穴のエッジを直角に近づけることが可能となる。
また、基台であるPETフィルムの加工を最低限度に抑えられる。よって、加工効率を高めるとともに、PETフィルムが貫通孔内に残ったり、破損して後工程の剥離を妨げることを防止できる。
以下、本発明によるレーザ加工方法及びレーザ加工装置の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の実施形態によるレーザ加工装置101の基本構成図を示す。レーザ加工装置101は、レーザ発振器103及びガイドレーザ発振器105を有するビーム発生部107、レーザビームを被加工物であるグリーンシート109に導く光学系201、及びガルバノボックス255、を備える。
ビーム発生部107は、レーザ発振器103から被加工物109を加工するための加工用レーザビームを発射する。レーザ発振器103としては、従来から知られるエキシマレーザ、YAGレーザ、COレーザ等を用い、レーザビームの波長は適宜選択する。レーザ発振器103から照射されたレーザビームは全反射ミラー203により所定の方向に反射しコンバイナ213に入射する。
ガイドレーザ発振器103は、加工機能を有さない可視波長領域の波長のガイドレーザビームを放射する。ガイドレーザビームは、レーザビームと加工対象物との位置合わせや加工サイズを調整するために使用される。
次に光学系201について説明する。光学系201は、複数の全反射ミラー203、205、207、209、211、コンバイナ213、ビーム強度分布調整部301、マスク215、コリメータレンズ217、移動可能なガルバノボックス215に配置されたxガルバノスキャンミラー257、yガルバノスキャンミラー259、集光レンズ(fθレンズ)261とを備える。
ガルバノボックス255内には、xガルバノスキャナ251、yガルバノスキャナ253が配置されている。xガルバノスキャナ251、yガルバノスキャナ253それぞれは、xガルバノスキャンミラー257、yガルバノスキャンミラー259の光路に対する角度を調節し、加工座標(不図示)上の所定位置にレーザビームを導く。
次に、図2を用いて、ビーム強度分布調整部301すなわち、ビーム強度分布調整素子を説明する。ホモジナイザ303とレデューサ305から構成されるビーム強度分布調整部301は、レーザ発振器103からマスク215までの光路上に配置される。
ホモジナイザ303は、可変形ミラー等の光学素子303a、303bから構成され、レーザ発振器103から放射されたレーザビームのプロファイル(強度分布)をガウシアン状321からすり鉢状323に強度分布を整形する。すなわち、ビーム強度分布がレーザビームの外周側から中心側(光軸側)に向かって漸減するようなプロファイル323となる。
さらに、すり鉢状323に強度分布の調整がなされたレーザビームはレデューサ305に入射する。レデューサ305は、凸レンズ305a、305b等の光学素子から構成され、レーザビームの径を絞る機能を果たす。このレデューサ305を用いることによりマスク215の開口部216とほぼ同一の形状及び寸法にビーム径を絞ることができ、マスク開口部216を通過する際にマスクの遮蔽部によるけられを防止し、レーザビームのエネルギー損失を削減することが可能となる。
図1に関連して説明したように、光路上には、さらにレーザビームを平行光に整形するコリメータレンズ217、レーザビームを所定方向に方向付けるためのxガルバノスキャンミラー257及びyガルバノスキャンミラー259、レーザビームを集光するためのfθレンズ261が配置されている。なお、グリーンシート109に到達したレーザビームのビーム強度分布は、すり鉢状325である。
上記構成のレーザ加工装置101によるレーザビームの照射について図1及び図2を用いて説明する。
レーザ発振器103から照射された加工用レーザビームは反射ミラー203を介してコンバイナ213に入射する。他方、ガイドレーザ発振器105から照射された可視光領域のガイドレーザビームも、同じくコンバイナ213に入射する。さらに、加工用レーザビームとガイドレーザビームの光軸を、コンバイナ213により互いに整合させ、互いに同方向に進むように設定する。
次に、コンバイナ213で光軸が整合した加工用レーザビームとガイドレーザビームは、反射ミラー205を介してビーム強度分布調整部301に侵入する。ビーム強度分布調整部301を通過しすり鉢状にビーム強度分布の調整がなされたレーザビームは、マスク215に設けられた所定形状の開口部216を通過する。マスク215を通過したレーザビーム204は、加工形状と同一の形状に整形される。
整形されたレーザビーム204は、反射ミラー207、209、211を反射し、コリメータレンズ217に入射する。コリメータレンズ217を通過したレーザビームは平行光束とされる。
平行光束となったレーザビーム204はxガルバノスキャンミラー251及びyガルバノスキャンミラー253により、所定位置に向けられる。
xガルバノスキャナ257、yガルバノスキャナ259を経たレーザビーム204は集光レンズであるfθレンズ261に入射する。レーザビームはfθレンズ261により集光され、セラミックグリーンシート109に照射される。その結果、レーザビームによりセラミックグリーンシート109に貫通孔111が形成される。
上記光学系201では、転写倍率はf/f1であるので、グリーンシート109上に到達したレーザビームの直径φdは、以下の関係を有する(図2参照。)。
φd=(f/f1)×φb ・・・(I)となる。
ここで、マスク215からコリメータレンズ217までの距離をf1(コリメータレンズの焦点距離)とし、fθレンズ261からグリーンシート109までの距離をf(fθレンズの焦点距離)とし、マスク215の穴径をφbとし、加工穴の径をφdとする。
上記したレーザ発振器を用いて実際に穿孔加工を行った例を示す。図3は比較例1、2及び本発明の実施例による加工結果を示し、穿孔された被加工物の断面が示されている。
被加工物は、PETフィルム(厚さ約50μm)の表面にフェライト層が形成された部材である。フェライト層の厚さは約15μmである。また、照射位置におけるレーザビームの直径は、φ60μmとした。また、波長が1064nmのYAGレーザビームを用いた。さらに、(I)式にf=100mm、f1=1000mm、φb=0.6mmを代入すると、φd=0.06となり、ビームのスポット径は60μmである。
比較例1では、ビーム強度分布がガウシアン状のレーザビームを用いて穴開けを行った。比較例2では、ビーム強度分布がトップハット状のレーザビームを用いて穴開けを行った。本実施例では、ビーム強度分布がすり鉢状のレーザビームを用いて穴開けを行った。
表中のプロファイルは、レーザビームの強度分布の形状を意味する。また、被加工物のフェライト層に形成される穴の上側面(レーザビーム源に近い面)の直径すなわち上穴径をD1とし、下側面(レーザビーム源から遠い面)の直径すなわち下穴径をD2とする。さらに、テーパtは、上穴径D1から下穴径D2との差を2で割った値で表す。
図3の表に示されるように、プロファイルがガウシアン状のレーザビーム(比較例1)を用いた場合には、テーパが15μmである。プロファイルがトップハット状(比較例2)のレーザビームを用いた場合は、テーパが10μmである。そして、すり鉢状(本発明の実施例)のレーザビームを用いた場合は、テーパが5μmである。
上記結果から明らかなように、本実施例のすり鉢状プロファイルを有するレーザビームによる貫通孔内壁のテーパが最も小さく、加工穴の周縁部を直角に近づけることができた。
さらに、図4(a)、(b)を用いて好ましいビーム強度分布を有するレーザについて説明する。図4(a)、(b)は、それぞれトップハット状のレーザビームとすり鉢状のレーザビームを用いてレーザ加工された被加工物の断面図である。
図4(a)は、PETフィルム1019上に積層されたグリーンシート1015を示す。矢印1017方向からレーザビームを照射することにより貫通孔1023が形成されている。
図4(b)は、PETフィルム115上に積層されたグリーンシート113を示す。矢印204方向からレーザビームを照射することにより貫通孔111が作成されている。
貫通孔を比較すると、貫通孔1023が形成されたPETフィルム1019の厚さ1021(図4(a)参照。)が、図4(b)の貫通孔111が形成されたPETフィルム115の厚さ117より薄くなっていることが判る。つまり、トップハット状のビーム強度分布を有するレーザビーム用いると、貫通孔1023を形成する際にPETフィルムが一部削られている。
しかし、本実施例によれば、レーザビームによりPETフィルムを削ってしまうことを防止できるので、剥離工程において不具合は生じない。
また、図4(a)及び(b)のPETフィルムは、後工程においてグリーンシートから剥離されるものである。したがって、PETフィルムが薄くなったがためにグリーンシートからPETフィルムを剥離する際にPETフィルムが裂けてしまい、完全に取り除くことができないという不具合が生じる可能性がある。よって、レーザビームの外周側のビーム強度を最も高くし、レーザビームの中心側に向かって漸減し、レーザビームの中心側(光軸側)においてビーム強度が最も低くなるビーム分布を有するレーザビームが好ましい。
以上説明した実施形態及び実施例では、レーザビームをすり鉢状にビーム強度分布を調整するためにホモジナイザを用いたが、ホモジナイザに限定することなく、レーザビームのプロファイルをすり鉢状にビーム強度分布を調整できる光学素子であれば適宜変更できることは言うまでもない。
なお、上記実施例では、ビーム強度分布を下に凸となる曲線としたが、曲線に限定されることなく、外周側から中心側に向かい直線状若しくは段階的に漸減するビーム強度分布としても本発明の作用効果を奏することは言うまでもない。
この発明は、その本質的特性から逸脱することなく数多くの形式のものとして具体化することができる。よって、上述した実施形態は専ら説明上のものであり、本発明を制限するものではないことは言うまでもない。
本発明の実施形態によるレーザ加工装置の基本構成図である。 図1の光学系の構成図である。 本実施例及び比較例による被加工物の加工結果を示す表である。 (a)トップハット状のレーザビームを用いた加工結果の断面図、(b)すり鉢状のレーザビームを用いた加工結果の断面図である。 従来のレーザ加工装置の基本構成図である。
符号の説明
101 レーザ加工装置
103 レーザ発振器
105 ガイドレーザ発振器
109 被加工物
217 コリメータレンズ
251 xガルバノスキャナ
255 ガルバノボックス
259 yガルバノスキャナ
261 fθレンズ
301 ビーム強度分布調整部
303 ホモジナイザ
305 レデューサ

Claims (6)

  1. 被加工物にレーザビームを照射して穴開け加工するためのレーザ加工装置であって、
    レーザ源から被加工物に至るまでの前記レーザビームの光路上に、レーザビームのビーム強度分布を変換するためのビーム強度分布調整素子を備え、
    前記ビーム強度分布調整素子により、前記レーザビームのビーム強度分布が、被加工物上においてレーザビームの外周側が大きく、かつ中心側が小さくなり、レーザビームの外周側から中心側に向かってビーム強度が漸減するようにして、被加工物に穴を開けることを特徴とするレーザ加工装置。
  2. 前記レーザビームの中心側のビーム強度は、外周側のビーム強度の50〜80%であることを特徴とする請求項1に記載のレーザ加工装置。
  3. 前記ビーム強度分布調整素子は、ホモジナイザを含むことを特徴とする請求項1に記載のレーザ加工装置。
  4. 前記ビーム強度分布調整素子は、2つの非球面レンズから構成されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のレーザ加工装置。
  5. 被加工物にレーザビームを用いて穴開け加工するためのレーザ加工方法であって、
    レーザビームのビーム強度に関し、レーザビームの外周側が大きく、かつ中心側が小さくなり、かつ、レーザビームの外周側から中心側に向かってビーム強度が漸減するビーム強度分布に変換する工程と、
    前記ビーム強度が漸減するビーム強度分布に変換されたレーザビームを被加工物に照射する工程と、を備えることを特徴とするレーザ加工方法。
  6. 前記レーザビームの中心側のビーム強度は、外周側のビーム強度の50〜80%であることを特徴とする請求項5に記載のレーザ加工方法。
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